JP2006279054A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大面積パネル、または、パネル周辺部のスペースを極小化した、狭額縁パネルの製造を、安定に且つ高歩留りで可能とするような、構成の半導体装置を提供する。
【解決手段】基板上に複数の薄膜トランジスタ(以下、TFT)により、複数の画素が構成されているTFT基板において、TFT基板の周囲に一定電位に接続された周囲配線Scが接地されている。基板上に複数のTFTにより、複数の画素が構成されているTFT基板を有する半導体装置において、TFTの駆動配線が配線抵抗Rsを介してそれぞれ接続され、TFT基板の1画素は、TFTと光電変換素子とから構成され、光電変換素子のバイアス配線とTFTの駆動配線が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に複数の機能素子が構成されている半導体装置に関するものである。
従来、機能素子として非晶質シリコン薄膜を用いた薄膜トランジスタは、スイッチ素子として、液晶表示パネル、有機ELパネルなどの表示デバイス、更には、TFT素子と同様の非晶質シリコン薄膜を用いたPIN型フォトダイオード、または、MIS型フォトキャパシター、TFT型光センサーなどの光電変換素子(以下、光センサー素子と称す)と組み合わせた光センサーパネルなどに広く利用されている。
また、最近では、光センサーパネルの医療分野への応用が検討され、特に、放射線を蛍光体により、可視光に変換し、その光情報を、光センサーパネルで間接的に読み取るような、放射線撮像装置、更には、TFT素子と直接放射線を電気信号に変換する非晶質セレンなどを用いた直接型の放射線撮像装置も開発が進んでいる。
ここで、図15にTFT素子とPIN型フォトダイオードとから構成されている光センサーパネルの等価回路を示し、また、図16にその断面の模式図を示す。図15において、符号1010はPIN型光センサー、1020はTFT、1030は信号配線、1040はTFT駆動配線、1050はPIN型光センサーのバイアス配線である。
また、図16において、2010はガラス基板、2020はゲート配線、2030はゲート絶縁膜、2040はi型a−Si層、2050はSiN層、2060はn+ オーミックコンタクト層、2070はソース・ドレイン電極、2080はセンサー下電極、2100,2110,2120は、それぞれ、P、I、N型a−Si層、2090はセンサー上電極、2130はSiN保護膜である。
そして、画像情報としての入射光は、PIN型光センサー1010により光電変換され、同時に、センサー容量C1に電荷蓄積される。その後、TFT1020をオンすることにより、信号線1030とTFT駆動配線1040のクロス部で形成される容量C2に電荷分配され、信号線1030の電位変化を読み取り出力としている。
現在、上述の光センサーパネルは、大面積化、高精細化の要求により、基板サイズの大型化、プロセス精度の向上が急務とされているが、膨大な設備投資が必要となり、更に、立ち上げに要する期間などを考慮すると、最良の方法とは言えないと思われる。
そこで、従来の小型基板用の設備、装置を用いて、大面積化パネルを目指す方法として、複数のパネルを貼り合わせることより大面積化する構造の半導体装置が提案されている。
その具体例として、図17に4枚の光センサーパネルを貼り合わせ大面積化した放射線画像読取装置の斜視図を示す。また、図18に、その模式的断面図を示す。図17において、符号3010は光センサーパネル、3020は基台、3050は放射線を可視光に変換するための蛍光板、3060はフレキシブル基板、3400はシャーシ部である。
図18において、3010は光センサーパネル、3020は光センサーパネル3010の4枚を定位置に固定するとともに、下面に配設した電気実装部を保護するための放射線吸収用の鉛などからなる基台、3030はセンサーパネル3010と基台3020を貼り合わせるための第1の接着層、3050は放射線を可視光に変換するための蛍光板、3040は蛍光板3050をセンサーパネル3010に貼り付ける第2の接着層、3070はセンサーパネル3010の駆動用プリント基板、3060はプリント基板3070とセンサーパネル3010とを接続するためのフレキシブル基板である。
なお、符号3200は筐体、3210は蓋、3230は電気実装部を保護するための鉛などからなるカバー、3240はプリント基板3070を固定するための足、また、3250は基台3020を筐体3200に固定するためのアングルである。なお、ここでは、符号3200,3250の各部材によって、シャーシ部3400が形成されている。そして、シャーシ部3400の中で、放射線センサー部3300を固定することによって、センサーユニットが形成されている。
しかしながら、上述のように、複数のパネルを貼り合わせる場合、特に、パネル間のつなぎ目の精度とそのクリアランスとが問題になる。
図19に貼り合わせパネルを模式的に描いた平面図を示す。図20には、パネルのつなぎ目の中央部を拡大した図を示す。Pは画素ピッチ、Pcは隣接パネル間の画素中心から画素中心までの距離である。通常、Pc<2P、即ち、画素間のクリアランスを1画素内に収めることで、画像処理による補正を適正に行うことが可能となる。換言すれば、各光センサーパネルは、画素端より数10μmの位置で、パネル切断を行うことが必要となる。
このような課題を解決するには、以下の問題があり、製造上の歩留り、更には、特性上の問題まで、影響を及ぼす場合がある。
1.光センサーパネルの切断時に、チッピング、ズレなどにより、画素部まで影響が及ぼされる場合があり、組み立て後に、この信頼性に問題が残る。図21に切断部の模式的平面図を示す。図中、4010は画素部、4020はSiN膜など保護膜、4030はチッピングなどの欠け、4040は切断端面である。これから明らかなように、チッピング4030が保護膜4020を破壊している。この結果、初期特性上、問題が無いが、高温・高湿での保存により、出力の変動が確認されている。
2.パネル組み立て時の静電気の影響で、画素破壊が発生する。通常、ガラス基板などの絶縁材料は、真空チャックステージでの剥離帯電、エアーブローなどによる摩擦帯電などにより、容易に帯電する。帯電した状態で、電位差のある物体、具体的には、接地されたケースなどに接近しただけで、放電が起こり、破壊される。特に、コーナー部は、その傾向が強く、歩留りの低下を引き起こしている。
3.パネル組み立て時のハンドリングなどで、静電気が2〜3kV蓄積され切断面、特に、コーナー部で、1画素が破壊する場合がある。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、大面積パネル、または、パネル周辺部のスペースを極小化した、狭額縁パネルの製造を、安定に且つ高歩留りで可能とするような、構成の半導体装置を提供することを目的としている。
即ち、本発明の第1の目的は、貼り合わせパネルを、精度良く切断し、貼り合わせるために、切断の良否を判定するスライスチェック配線を設け、且つ、信頼性が確保される位置に配し、切断時のチッピングなどによる保護膜などの破損を電気的にチェックして、組み立て後の信頼性を確保することにある。
また、本発明の第2の目的は、スライスチェック配線を電気的に一定電位に固定することにより、電気的なクロストークを抑えることである。
更に、本発明の第3の目的は、スライスチェック配線をTFTの駆動配線、または、光センサーのバイアス配線に電気的に接続して、静電気破壊に対する耐性を向上させると共に、スライスチェック配線を一定電位に接続することにより、帯電防止機能を持たせ、デバイスの安定性と信頼性を確保することにある。
このため、本発明では、基板上に複数の機能素子が構成されている半導体装置において、
前記基板の周囲に基準電圧源に接続された周囲配線を有し、前記周囲配線は一定電位に保持されているとともに、前記機能素子の駆動配線または、信号配線に接続されていることを特徴とする。
この場合、本発明の実施の形態として、前記周囲配線が、TFTの少なくとも駆動配線、または、信号配線に接続されていること、また、TFT基板の1画素は、TFT素子と光電変換素子とから構成されており、前記周囲配線は、該光電変換素子のバイアス配線と電気的に接続されていることが有効である。
以下本発明を図面を参照して更に詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態として、TFT素子とMIS型光センサーとから構成されている放射線画像読み取り装置に適用した半導体装置について説明する。ここで、図1に、本実施形態の等価回路が示す。図中、符号11はTFT駆動用ドライバ、12は信号処理増幅器、13はMIS型光センサーの駆動用ドライバである。また、C11〜C35は、MIS型光センサー、T11〜T35はTFT、Vg1〜Vg3はTFT駆動配線、Sig1〜Sig5は信号配線、Vs1,Vs2はバイアス配線である。
MIS型光センサーC11〜C35は、駆動用ドライバ13からバイアス配線Vs1、Vs2に印加される光信号を受けるもので、ここでの光信号は、MIS型光センサーに、その電荷を蓄積される。蓄積された電荷は、順次、信号線Sig1〜Sig5から信号処理増幅器を介して、TFT(T11〜T35)により、読み出される。また、TFTは、TFT駆動用ドライバ11から、TFT駆動配線Vg1〜Vg3を介して、与えられた信号で、順次、オン/オフする。更に、Scはスライスチェック配線であり、TFT駆動用ドライバおよびMIS型光センサーの駆動用ドライバから接地電位を与えられている。
ここで、この実施の形態での、作製プロセスの概略を順に説明する。なお、図2の(a)〜(e)は、光センサーパネルの模式的断面図を示す。
(1) 図2の(a)に示すように、ガラス基板101上に、Crを、1000Å厚さで、スパッタリング法により成膜し、MIS型光センサーの下電極102、TFTゲート電極103、および、ゲート配線104、更には、パネル切断用のスライスラインおよびスライスチェック配線などを、パターニングする。
(2) 次に図2(b)に示すように、プラズマCVD法により、窒化シリコン膜105(SiN)を、3000Å厚さで、非晶質シリコン膜106a(Si)を5000Å厚さで、オーミック層107(n+ )を1000Å厚さで、それぞれ、連続成膜し、MIS型光センサーの下電極とTFTS−D電極とを接合するためのコンタクトホール108、及び、配線引出し部などのコンタクトホールなどを、CDE法により、開口する。
(3) 次に図2(c)に示すように、アルミニウム(Al)を1μm厚さで、スパッタリング法により成膜し、TFTS−D電極109、信号線110、光センサーのバイアス配線111を、ウエットエッチング法により形成する。
(4) 更に図2(d)に示すように、TFTギャップ部のオーミック層(n+ )を、RIE法により除去し、TFTチャネル部112を形成する。
(5) 更に、図2(e)に示すように、RIE法により、素子間分離を行い、保護膜として、プラズマCVD法により、窒化シリコン膜113(SiN)を、9000Å厚さで成膜し、引き出し配線部パッド部などを、RIE法により開口する。
以上より、単一パネルが作製され、検査工程により、良品判定が行われることで、前工程が終了する。
その後、中工程により、光センサーパネルに電気的な実装を行う。即ち、
(6) ポリイミドをスピンコートし、加熱キュアーする。その後、スライスラインに従って、所定のサイズに切断する。
(7) スライスチェック配線によって導電性の検査を行う。
(8) TAB接続、PCB接続など電気的な実装を行い、その後、再び導電性の検査を行う。
以上により、貼り合わせ前のモジュールが完成し、以降、後工程により、大面積パネルとして、組み立てられる。即ち、
(9) 基台にパネルを貼り合わせ、蛍光板を貼り、更に、Alシートを貼り合わせる。
(10) 筐体に組み込み、最終検査を行う。
以上により、放射線画像読み取り装置に用いる半導体装置が完成する。駆動用ドライバなどを接続した後には静電気破壊などの恐れは小さくなるため、ドライバの実装が終わった段階で、スライスチェック配線は切断して取り除いてもよいし、残しておいて問題にならない場合にはそのままにしておいてもよい。
図3には、光センサーパネルを貼り合わせた中央部が拡大して示されている。この実施の形態での画素サイズは160μmである。図中、画素中心とは、光センサー部の重心であり、光学的な画素中心である。その結果、隣接パネルの中心間の距離が、2画素分、即ち、320μm以内の設計であれば、実際の切断、および、貼り合わせ余裕が増えることになる。これは、TFTの配置により、光センサー部の重心を貼り合わせ、中央側に配置することにより、達成可能とするものである。なお、この実施の形態では、画素領域の間の距離が、160μmから188μmおよび202μmに拡大可能となっている。
図4には、光センサーパネルのコーナー部の概略パターンが示されている。図中、41はスライスライン、42はスライスチェック配線、43はSiN保護膜、点aは画素重心である。
ここでの検討には、SiN保護膜43が画素端より25μmの位置に配置され、また、このSiN保護膜内にスライスチェック配線42が配置される。この幅は、高温高湿などの信頼性試験により、特性が確保できる最小幅である。また、スライスは、スライスラインを切り落とすように切断されるが、チッピング、スライスズレなどにより、マージンとして、スライスライン41がSiN保護膜端から45μmの位置に設定されている。なお、この領域にSiN保護膜を配していないのは、SiN保護膜が割れ、画素まで成長することがあるためである。
次に、この実施の形態での、スライスチェックラインの使用方法について述べる。先述のように、パネル切断時に、予期せぬスライスズレ、または、チッピングなどによって、SiN保護膜が破壊する場合、同時に、スライスチェックラインも破壊される。そこで、図1に示した、スライスチェック配線に設けたパッドCpにより、導電性のチェックを行うことで、異常が確認でき、良品組センサーパネルへの混同を避けることが可能となる。
その結果、従来、目視確認で行なっていた判定に比べて、確実で精度の高い検査を行なうことが可能となる。更に、上述のように、中工程、後工程での要所要所で、スライスチェック配線による確認を行うことにより、複数の光センサーパネルを貼り合わせた後での、不良発生を皆無とすることが可能になった。
特に、静電気などによる画素破壊は、TFT駆動用ドライバや光電変換素子駆動用ドライバなどを電気的に実装するまで起こりえるので、それらの実装を行なうまでは適宜行なう。
また本実施形態においては機能素子としてTFTを例として示したが、これに限られるものではなく、ダイオードや薄膜ダイオードを用いてももちろんよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、素子の駆動用回路は基板の片側に設けられていたが、高速駆動を実施するために本実施形態においては、パネルの両側に駆動回路を設けた構成を示す。ここでは2枚のパネルを貼り合わせる構造について述べる。図5は貼り合わせ構造の模式的平面図である。図中101,102はセンサーパネルである。103はアンプICに接続されるアンプ側引出し配線部、104はドライバICに接続されるドライバ側引出し配線部である。本実施形態では、各センサーパネルはドライバ側引出し配線部をパネル両側に配置し、高速駆動を実現させている。
第1の実施形態と同様に、TFT基板の周囲にスライスチェック配線を設けて、スライスラインにおいて切断した後、導電性の検査を行い不良品のチェックを行なうことが可能である。また、パネルの大きさが一枚で充分な場合には、切断後特に貼り合わせなどは行わず、一枚で両側にドライバを実装してもよい。また、画素領域をシャーシ部の極近傍に配置したい場合などは、センサーパネルを単独で使用し、切断部を必要とされている方向に設置する事により、よりシャーシ近傍からの画素読み取りが可能となる。図6にそれを模式的に描いた平面図を示す。105は信号読出し回路、106はセンサー駆動用回路、107はシャーシである。図中、端部画素部Aをシャーシに近接させることが可能となり、シャーシ部の近傍の画像を読み取ることが可能となる。
また本実施形態においては機能素子としてTFTを例として示したが、これに限られるものではなく、ダイオードや薄膜ダイオードを用いてももちろんよい。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態として、TFT素子とMIS型光電変換素子とから構成されている放射線画像読み取り装置に用いる半導体装置について説明する。なお、図7はこの実施の形態における等価回路を示す。図中11はTFT駆動用ドライバ、12は信号処理増幅器、13はMIS型光電変換素子駆動用ドライバである。
本実施形態においては、光センサーのバイアス配線であるVs1、Vs2配線を、互いに抵抗Rvsにより接続している。更に、TFT駆動配線であるVg1〜Vg3配線は、互いに抵抗Rsにより接続され、Vs1配線とVg1配線とは、互いに抵抗Rvにより接続されている。また、スライスチェック配線であるSc配線は、Vs4配線と抵抗Rvcとにより接続され、Vg1配線と抵抗Rgcとにより接続されている。または信号配線と接続してもよい。また、図8に示すようにTFTの駆動配線のみと接続してもよいし、図示はしないが、バイアス配線のみと接続することも可能である。
TFT駆動用ドライバから第1番目のTFTまでの抵抗をRoとし、Vg配線間の抵抗をRsとすると、抵抗Rsには、Vg配線に印加したオン電圧Vghが隣接ラインに影響を与えない抵抗を、設定すれば良いことになる。なお、隣接ラインはオフ電圧Vg1に保持されている。
図9は、上述の等価回路における電位を説明するための図である。点aの電位VaがTFTのしきい値電圧Vthより低ければ、隣接ラインをオフ状態に保つことができる。
Vth>Va=Vg1+(Vgh-Vg1)×Ro/(Rs+2Ro)………(1)式
Rs>Ro(Vg1-Vth-2Vth)/(Vth-Vg1)
ここで、Vg1=-5V 、Vgh=15V 、Vth=2V、Ro=100Ωであるので、Rs>86 Ωとなる。
同様に、抵抗Rvについては、光センサーのバイアス配線Vsが光読み込み時に、Vsh=9Vであるから、上式のVgh−Vg1=20Vに比較すると、Vsh−Vg1=14Vとなり、この結果から、少なくとも、Rv>Rsであれば、Vs配線の駆動により、TFTの誤動作は防止できる。また、Vs電位の変動を特性上、問題のない範囲とするならば、変動量を1%以下とする必要があり、抵抗Rvは、Rv>100×Roとなる。この実施の形態では、Rv>10kΩであれば良いことになる。また、Rvsに関しても、光センサーのバイアス電位の変動が1%以下となるために、Rvs>100×Roとなる。
更に、スライスチェック配線であるSc配線とVg1配線との接続抵抗Rgcは、(1)式において、Vg1=0Vとして計算すれば、Rgc=550Ωとなる。また、Sc配線とVs4配線との接続抵抗Rvsは、Rvs>100×Roであれば、光センサーのバイアス電位の変動を1%以下に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、各配線間をオーミック層(n+ )を用いて接続することが可能であり、上述の各接続抵抗値に十分余裕を持たせて、1MΩを標準として設定した。
図10にVg配線間接続の模式的平面図を示す。同図において、51はAl配線、52はCr配線、53はコンタクトホール、54はn+ 接続配線部である。
Vg配線間をn+ 層で接続する場合、Vg配線は画素領域外では、配線抵抗を低減させるために、Cr配線からAl配線にコンタクトホールを介して接続されており、そのAl配線間はn+ 層で接続されている。
また、図10におけるA−A部の断面の模式図を図11に示す。58はガラス基板、55はゲート絶縁膜、56は半導体層、57はn+ オーミックコンタクト層である。本実施形態では、n+ 層を実施形態1と同様に、1000Åとしておりその際のシート抵抗は100kΩ/□である。画素ピッチが160μmであるために、10シート以上あれば、1MΩで接続できる。したがって、本実施形態では10μmで配線間を接続している。また、Vs配線間は同様にn+ 層により接続される。
次にVg配線とスライスチェック配線間の接続方法について説明する。図12はその接続形態の模式的平面図である。スライスチェック配線であるCr配線はコンタクトホールを介してVg配線と接続されている。図12におけるA−A部の断面の模式図を図13に示す。コンタクトホール53において、Vg配線51とスライスチェックライン52が接続される。この場合も配線抵抗が1MΩとなるようにn+ 層が引き回されている。また導電性のチェックが終了した後は、スライスチェック配線はTFTの駆動配線及び光電変換素子の駆動配線との接続部において切断し取り除いてもよいし、接続部の抵抗を調整することによって、素子の駆動の障害にならないような場合にはそのまま残しておいてもよい。
また本実施形態においては機能素子としてTFTを例として示したが、これに限られるものではなく、ダイオードや薄膜ダイオードを用いてももちろんよい。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態として、スライスチェックラインをVs配線と特別に抵抗を設けず接続する場合について述べる。なお、図14に本実施形態の等価回路を示す。本実施形態では、Vs4配線とスライスチェック配線Scとを同一層で接続している。なお、異なる層間での接合により作成することも可能である。更に、Vs1またはVs2配線から、Sc配線に接続することも可能である。本実施形態においても、パネルの切断を行なった後に、導電性チェック用のパットCpにおいて導電性のチェックを行なうことによって、不良品のチェックを行なうことができ接地電位では無いが、一定電位に固定されるため、やはり静電気破壊などから素子を守ることが可能になる。
また本発明は液晶パネルなどの狭額縁化にあたっても有効な手段となる。液晶パネルの場合においては、例えばガラス基板を2枚用意し、該基板上に素子を形成し、該基板を所望の大きさに切断した後に両基板を貼り合わせその中間部に液晶を流し込んで、パネルを形成する。そして、ドライバなどの電気的な実装を行なう。したがって、液晶パネルなどにおいてもやはり、スライスチェック配線を該駆動配線に接続し、スライスチェック配線の導電性を検査することによって、不良品のチェックを行なうことができ、TFTの制御配線とスライスチェック配線を接続することによって、静電気などによる画素破壊を防ぐことができる。また通常液晶パネルの製造工程では基板を貼り合わせて、液晶を注入しているために、導電性のチェックは基板を貼り合わせる前でもあとでもどちらでもよい。また液晶パネルにおいては必ずしもこのスライスチェック配線を同電位にする必要はない。
また本実施形態においては機能素子としてTFTを例として示したが、これに限られるものではなく、ダイオードや薄膜ダイオードを用いてももちろんよい。
(第5の実施形態)
図22は本発明の光電変換装置のX線診断システムへの応用例を示したものである。
X線チューブ6050で発生したX線6060は患者あるいは被験者6061の胸部6062を透過し、蛍光体を上部に実装した光電変換装置6040に入射する。ただし、X線などの放射線に対して直接感応性がある物質、例えばGaAsなどを用いた装置においては特に蛍光体を設けずに放射線に感応させることも可能である。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応して蛍光体は発光し、これを光電変換して電気的情報を得る。この情報はディジタルに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなどディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110に記録することもできる。
本発明の第1の実施形態を示す等価回路図である。 本発明の第1の実施形態のTFT、及び光電変換素子部を有するパネル部の作成プロセスの模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態の貼り合わせパネルの模式的平面図である。 本発明の第1の実施形態のパネルのコーナー部の模式図である。 本発明の第2の実施形態のパネルの貼り合わせた際の図である。 本発明の第2の実施形態の単一のパネルを用いた際の図である。 本発明の第3の実施形態を示す等価回路図である。 本発明の第3の実施形態の他の例を示す等価回路図である。 本発明の第3の実施形態のTFT駆動用ドライバの周辺部の電位を説明するための等価回路図である。 TFTの駆動配線間の接続形態を示す模式的平面図である。 図10のA−A部における断面を示す模式図である。 TFTの駆動配線とスライスチェック配線間の接続形態を示す模式的平面図である。 図12のA−A部における断面を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態を示す等価回路図である。 従来の光センサーの平面図である。 従来のPIN型光センサーの断面の模式図である。 従来の放射線画像読取装置の斜視図である。 従来の放射線画像読取装置の断面の模式図である。 貼り合わせパネルの模式的平面図である。 貼り合わせパネルのつなぎ目中央部の拡大図である。 パネル切断部の模式的平面図である。 本発明の半導体装置をX線診断装置に応用した場合のシステム図である。
符号の説明
11 TFT駆動用ドライバ
12 信号処理増幅器
13 MIS型光センサーの駆動用ドライバ
C11〜C35 MIS型光センサー
T11〜T35 TFT
Vg1〜Vg3 TFT駆動配線
Sig1〜Sig5 信号配線
Vs1,Vs2 バイアス配線
Sc スライスチェック配線

Claims (8)

  1. 基板上に複数の機能素子が構成されている半導体装置において、
    前記基板の周囲に基準電圧源に接続された周囲配線を有し、前記周囲配線は一定電位に保持されているとともに、前記機能素子の駆動配線または、信号配線に接続されている半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、前記周囲配線は前記基板の切断の良否をチェックするための配線である半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、前記周囲配線は導電検査のためのパット部を有している半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、前記基板上に、前記機能素子としてTFT素子と光電変換素子が構成されており、前記周囲配線は、該光電変換素子のバイアス配線と接続されている半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、前記基板上に、前記機能素子としてTFT素子と光電変換素子とが構成されており、前記周囲配線は、該光電変換素子のバイアス配線と接続されている半導体装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記基板は絶縁性である半導体装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記機能素子上に波長変換体を有する半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、前記波長変換体は蛍光体である半導体装置。
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