JP2006279022A - 薄膜配線層 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Alを主成分とする主導体層をより低抵抗に維持すると同時に、一括のウェットエッチングでパターニングでき、主導体層の耐熱性、特にヒロック耐性が確保される新規の薄膜配線層を提供する。
【解決手段】 基板上にNiを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層を、該下地層上に主成分が99原子%以上のAlからなる主導体層を形成した薄膜配線層である。また、前記Niを主成分とする下地層の層厚が5nm以上100nm以下である薄膜配線層である。また、前記Niを主成分とする下地層は、添加元素として(Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Cu、Si、Ge)から選択される1種または2種以上の元素を7〜30原子%含有し、残部が不可避的不純物およびNiからなる薄膜配線層である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に薄膜を形成して製造される平面表示装置(Flat Panel Display、以下、FPDという)等に用いられる薄膜配線層に関するものである。
例えば、ガラス基板またはSiウェハ−上に薄膜を積層して製造されるFPDとして液晶ディスプレイ(以下、LCDという)、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)、フィールドエミッションディスプレイ(以下、FEDという)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(以下、ELDという)、電子ペーパー等種々の新規製品が活発に研究、開発がされている。
FPDの導電膜には、基板との密着性や耐熱性が考慮され、高融点金属のCr、Mo等の膜あるいはその合金膜が用いられている。また、さらに低抵抗が要求される場合には、AlやAl合金といったより低抵抗な膜が用いられている。
低抵抗な材料であるAlの薄膜は、FPDの製造プロセス中の加熱工程においてヒロックと呼ばれる突起等が現れるために耐熱性に問題があることが知られている。このため、耐熱性を要求される導電膜においては、Alに添加元素を加えて耐熱性を改善したAl合金膜が用いられている。しかし、十分な耐熱性を確保するためには数原子%レベルで添加元素を加えるために抵抗値が高くなるとともに、製造プロセス中の加熱工程で抵抗値が大きく変化するという問題点もある。また、例えば、FPD等でスイッチング素子として使用される薄膜トランジスタ素子(以下、TFT素子という)に使用される配線においては、AlやAl合金膜だけではTFT素子へのAlの拡散を十分に抑制することができないために、AlやAl合金膜を被覆する層としてCrやMo等の高融点金属を主成分とする膜を用いた積層配線層が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2000−284326号公報 特開2000−314897号公報 特開2001−350159号公報
特許文献1乃至3には、FPDの配線膜の形成において、Al合金膜の上層および下層にCr、Moやその合金を被覆した積層構造とすることで、AlやAl合金膜の耐熱性を向上すること、およびヒロックの発生を抑制することが提案されている。一方で、Cr系膜は、耐熱性やエッチング性の点で、AlやAl合金膜と積層構造を形成する上で好ましいが、FPD素子を製造する際や、その廃棄、または、再生する際に六価Crを含んだ廃液が発生する等の問題があり、地球規模の環境保全のために、使用を削減する必要がある。また、Crと抵抗値が同等以下で耐熱性を有する材料として提案されているMoは、本来耐湿性が低い。そこで、耐熱性の改善のために添加元素を加えたMo合金が用いられているが、Crと同程度の高い信頼性を得るには至っていない。また、Moの耐食性を改善するにも、添加元素を加えたMo合金膜が用いられているが、添加元素量が多くなるとともにウェットエッチング性が劣っていくという問題もある。
また、耐食性が高い被覆膜としてTi膜も知られているが、Ti膜は耐食性が高く、薬液を用いたウェットエッチングが難しいため、配線等のパターンを形成する際には高価な真空装置を用いたドライエッチングが必要であるという問題を有している。
本発明の目的は、以上の課題を改善し、Alを主成分とする主導体層をより低抵抗に維持すると同時に、一括のウェットエッチングでパターニングでき、主導体層の耐熱性、特にヒロック耐性が確保される新規の薄膜配線層を提供することにある。
本発明者は、種々検討の結果、基板上に形成する低抵抗なAlを主成分とする主導体層の耐熱性、特にヒロック耐性を向上させると共に、ウェットエッチングによる一括エッチング可能な薄膜配線層として、基板と主導体層の間に下地層として、Niを主成分とする下地層を構成することを見出した。
すなわち、本発明は、基板上にNiを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層を、該下地層上に主成分が99原子%以上のAlからなる主導体層を形成した薄膜配線層である。
また、好ましくは、前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層の層厚が5nm以上100nm以下である薄膜配線層である。
また、好ましくは、前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素として(Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Cu、Si、Ge)から選択される1種または2種以上の元素を7〜30原子%含有し、残部が不可避的不純物およびNiからなる薄膜配線層である。
さらに好ましくは、前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてCuを10〜25原子%で含有する薄膜配線層である。
さらに好ましくは、(Ti、V、Mo、W)から選択される1種または2種以上の元素を1〜7原子%含有する薄膜配線層である。
さらに好ましくは、前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてSiおよび/またはGeを1〜5原子%含有する薄膜配線層である。
また、さらに好ましくは、前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてAlを1〜5原子%含有する薄膜配線層である。
本発明の薄膜配線層は、Alを主成分とする主導体層を低抵抗に維持できると同時に、耐熱性、特にヒロック耐性を確保し、しかも一括のウェットエッチングによる配線パターンを形成できるため、特に高速駆動が必要で薄膜の特性の変化を嫌う平面表示装置用のTFTの配線層として極めて有効なものとなる。
本発明の重要な特徴は、基板とAlを主成分とする主導体層との間に、Niを主成分とする下地層を形成することで、Alを主成分とする主導体層の耐熱性、特にヒロック耐性を向上できることを見出した点にある。
以下に、まず、Niを主成分とする下地層を形成することで、ヒロック耐性を向上できる点に関して説明する。
Alを主成分とする薄膜は、本来融点が低いために、加熱すると粒成長が起こり易く、また、形成する基板や下地膜の影響で膜の結晶配向性が変わりやすい性質を有している。Alを主成分とする薄膜で発生するヒロックは、熱応力を緩和するために、Al原子が移動し、原子の配列の不均一な粒界等で異常成長する現象である。そこで、面心立方格子を有するAlを主成分とする薄膜においては、その最密面である(111)面に配向制御し、そのX線半価幅を小さくすることでヒロックの発生を抑制することが可能であると考えられる。すなわち、薄膜の形成面に対してAl原子を密に配列することでヒロックの発生を抑制することが可能となるものである。
本発明におけるNiを主成分とする下地層は、体心立方格子であるCrやMoとは異なり、Alと同じく面心立方格子構造を有するNiを主成分としているために、その上に形成するAlを主成分とする薄膜が結晶最密面で成長し、高い(111)面の配向を有することでAlを主成分とする薄膜のヒロック発生を抑制し、耐熱性を改善することが可能となる。このため、添加量が多く抵抗値の高いAl合金を用いること無く、AlあるいはAlに微量の添加元素を含んだAl合金を主導体層とした低抵抗な積層配線膜を形成することが可能となるものである。
なお、ヒロック耐性を良好に確保するために(111)面に配向制御する上では、Alを主成分とする主導体層の配向としては、X線回折強度の比(111)/(220)が10以上、さらには(220)面は回折線が判別できないほど低く、実質的に(111)面の回折強度のみが測定される(111)面への強配向となるようにすることが望ましい。
また、本発明のNiを主成分とする下地層とは、Niを最低でも50原子%以上含有し、Niと同様の面心立方格子の結晶構造を有する膜からなる。
また、主成分が99原子%以上のAlからなる主導体層としては、99.9原子%以上のAlからなる純Alとすることで、より低抵抗かつ低コストな積層配線層とできるため望ましい。
また、本発明の薄膜配線層においては、Niを主体とする下地層の層厚は、5nm以上100nm以下であることが望ましい。5nm未満では下地層としての連続性が十分でなく、Alを主成分とする主導体層を形成した場合に、(111)面への配向を高くする効果が十分に得られないためである。また100nmを越えると層を形成する際の時間が掛かり、生産性が劣るためと、層表面の凹凸が増加し、その上に形成するAlを主成分とする主導体層の凹凸が増加するとともに、(111)面への配向性が低下するためである。このため、Niを主体とする下地層の膜厚は5〜100nmが望ましい。
また、Alを主成分とする主導体層の層厚は、100〜350nmが好ましい。それは、100nmに満たないと膜厚が薄いために表面散乱の影響が大きく十分に低い抵抗値を得にくいためであり、350nmを越えると形成する際の時間が掛かり、生産性が劣るためとそれ以上厚くしても比抵抗値の減少に効果が低いためである。
また、本発明の薄膜配線層におけるNiを主体とする下地層としては、Niおよび不可避的不純物以外に添加元素として、(Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Cu、Si、Ge)から選択される1種または2種以上の元素を7〜30原子%含有することが望ましい。
それには、まず、Niは強磁性を有する元素であり、配線層を形成する上では、通電時の誘導磁界により磁化し特性変化を起こすために強い磁性を有することが好ましくなく、Niに添加元素を加えて磁性を低減することが好ましいためである。Niの磁性を低減するのにあたっては、Fe、Co等の強磁性の特性を有する金属元素以外を添加することで磁性の低減が可能であるが、特にIVa族(Ti、Zr、Hf)、Va族(V、Nb、Ta)、VIa族(Cr、Mo、W)は、少ない添加量でNiの有する磁性の低減がはかれるために望ましい元素である。また、Cu、Si、Geといった元素も磁性の低減に効果があるため望ましい。
なお、これらの添加元素としては、7原子%以上を添加することで、室温においても磁束密度(B)を0.1T以下へ低下させることができる。
また、添加量が30原子%を越える場合には、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Crでは、耐食性が高くなり、ウェットエッチングが困難になる。また、Si、Geでは、膜が非晶質化するとともに、基板やAlを主成分とする主導体層との密着性が低下し、膜が剥がれやすくなる。V、Mo、W、Cuでは、耐食性が大きく低下し、下地層の腐食等が発生し易くなり、配線の信頼性が低下する事がある。
このため、添加量としては7〜30原子%以下が望ましい。
さらに、Niを主成分とする下地層としては、添加元素として、Cuを10〜25原子%の範囲で含有することがより好ましい。それは、Cuを必須添加することで、Alを主成分とする主導体層へのNiの拡散を抑制する効果と、Alを主成分とする主導体層とNiを主成分とする下地層のウェットエッチング時のエッチング速度差を抑制する効果を向上させることができるためである。
Niを主成分とする薄膜とAlを主成分とする薄膜の積層膜を加熱処理すると、Niを主成分とする薄膜中のNiがAlを主成分とする薄膜中に拡散することがあり、Alを主成分とする薄膜の抵抗値が大きく増加する場合がある。Cuは、Niに固溶しやすい元素であると同時に、Alとは低温域では分離しやすい元素であるため、Niを主成分とする下地層にCuを必須で含有させ、NiがAlを主成分とする主導体層へ拡散するのを抑制することが、Alを主成分とする主導体層の低抵抗を維持する上で望ましい。
また、Niを主成分とする下地層へCuを添加するのは、ウェットエッチング時のAlとNiとのエッチング速度差を小さくし、一括エッチングを可能とする効果をも有する。Cuの添加量は、10原子%未満ではNiの拡散抑制効果が少なく、25原子%を越えるとフォトリソグラフィを行う際の現像液やレジスト剥離液等に対して腐食し易くなったり、樹脂基板や樹脂膜からの放出ガス等で変質する等耐食性が低下するため、10〜25原子%が望ましい。
また、さらに、Niを主成分とする下地層としては、添加元素として、Cuを10〜25原子%の範囲で含有し、かつ(Ti、V、Mo、W)から選択される1種または2種以上の元素を1〜7原子%の範囲で含有することがより望ましい。それは、特に、(Ti、V、Mo、W)から選択される元素を、Niを主成分とする下地層に含有させた場合には、Niの磁性の低減に効果を有するばかりでなく、基板との密着性をも向上させる効果があるからである。この効果は、ガラス基板のみでなく、樹脂基板や保護膜に対する密着性の改善にも効果がある。なお、(Ti、V、Mo、W)から選択される1種または2種以上の元素を1〜7原子%としたのは、Cuを10原子%以上含有した上で、(Ti、V、Mo、W)から選択される元素が含有されることによるNiの磁性低減、基板等との密着性の向上効果は、1原子%の含有量から顕著になるが、7原子%を越えるとAlを主成分とする主導体層のヒロック耐性を得るための結晶配向制御の効果が低下するためである。
さらに、Niを主成分とする下地層としては、添加元素としてSiおよび/またはGeを1〜5原子%の範囲で含有することがより望ましい。それは、これらの元素はCuと同様にNiに固溶しやすい元素であると同時に、Alとは低温域では分離しやすい元素であるため、NiがAlを主成分とする主導体層へ拡散するのを抑制する効果を有するためである。さらに、これらの元素はNiに固溶して耐食性の改善にも効果を有するためである。その改善効果は1原子%以上から現れるが、5原子%を越えるとエッチング時に残渣が生じやすくなるため、1〜5原子%が望ましい。
さらに、上記元素以外にAlを加えることも有効である。Niを主成分とする下地層にAlを添加することでAlを主成分とする主導体層へのNiの拡散効果を抑制するさらなる効果を有するためである。その効果は1原子%から現れる。しかし、AlはSi、Ge以外の上述したNiへの添加元素と化合物を形成し易い元素であり、元素組合せによっては化合物を発現しやすく、Niを主成分とする下地層の結晶性を低下させる場合があるため5原子%以下の添加が好ましい。
また、現在の薄膜トランジスタ(以下、TFTという)で画像を駆動させるLCD、ELD等において、最も広く用いられるのは、基板上にゲート配線を形成し、該ゲート配線をSiN等からなるゲート絶縁膜で覆った後に、その上に半導体のSi膜、ソースおよびドレイン配線を形成し、さらに絶縁保護膜で覆う構造のボトムゲート型TFTである。この構造においては、ゲート絶縁膜を形成する際に基板温度が250℃以上と特に高温まで上昇するため、ゲート絶縁膜形成時に既に基板上に形成されているゲート配線膜は、特に高温に対する耐熱性が重要となる。
本発明のNiを主成分とする下地層上にAlを主成分とする主導体層を形成した薄膜配線層は、上述のように高い耐熱性を有するため、ボトムゲート型TFTゲート配線膜として特に有効である。また、本発明の薄膜配線層は一括のウェットエッチングが可能なため、安価にゲート配線膜を形成することが可能となる。
さらに、本発明の薄膜配線層は純Al膜を含んだ99原子%以上のAlからなる主導体層でもNiを主成分とする下地層の存在によりも高い耐熱性を有するため、従来の耐熱性を得るために多量の添加元素を含む抵抗値の高いAl合金よりも低抵抗な配線膜を得られる。
本発明の薄膜配線層を形成する基板は、特に限定されるものではなく、シリコン基板、Al基板、ガラス基板、樹脂基板等に適用できる。特に、ガラス基板上に形成する配線層とする場合、密着性を高める効果により、特に好適である。
本発明における、主導体層および下地層は、各層と実質的に同一の組成を有するターゲット材を用いたスパッタリング法により形成できる。
本発明の構成は、基板上にNiを主成分とする下地層と、その下地層上にAlを主成分とする主導体層を形成した薄膜配線層であるが、さらにAlを主成分とする主導体層上に、Niを主成分とする被覆層を形成する薄膜配線層も有効である。この場合、耐食性の低いAl膜の表面を保護し配線層の信頼性をさらに改善することが可能であり、耐環境性が要求される用途の配線層に適している。この3層構造の配線層とした場合でも、一括のウェットエッチングが可能である。
高純度電解Niに、純度99.9%以上のCu、Ti、Nb、Mo、W、純度99.3%以上のV、純度99.99%以上のSi、Ge、Alを所定の重量加えて、真空誘導溶解炉にて溶解して、厚み50mm、幅200mm、高さ300mmの金属製鋳型に鋳造して表1に示すNi合金組成のインゴットを作製した。その後1150℃で固溶体化処理を行った後、塑性加工により板状にし、さらに機械加工を施して所定のサイズとして、種々組成のNi合金タ−ゲット材を作製した。また、同時にCr、Mo、純Al、Al−2原子%Nd、Al−0.3原子%Ge−0.5原子%Niのタ−ゲット材を準備した。
準備したターゲット材を使用して、アルゴン圧力0.5Pa、投入電力500W、基板加熱温度120℃の条件で、0.7mm(t)×100mm×100mmのコーニング社製1737ガラス基板、Siウェハ基板、樹脂皮膜基板の上に、表1に示す構成となるように、膜厚10〜150nmのNi合金膜、Mo膜、Cr膜で下地層を形成し、その上に200nmのAl膜、Al−0.3原子%Ge−0.5原子%Ni膜のAlを主成分とする膜を形成した薄膜積層の試料を作製した。また、比較例として、ガラス基板上に直接純Al膜およびAl−2原子%Nd膜を形成した試料も作製した。
また、各々のNi合金膜については、Φ8mmのガラス基板上に膜厚100nmで薄膜を形成し、VSM(振動試料型磁力計、BHV−35 理研電子製)により40kA/mの印加磁界を加えた際の薄膜の磁気特性である磁束密度を測定した。
作製した各試料の導電性に関して、比抵抗値を4端子薄膜抵抗率計(三菱油化製、MCP−T400)を用いて測定したシート抵抗値(Ω/□)と試料の膜厚から評価した。また、各試料の結晶配向性の評価として、Al主成分とする膜側からX線回折を測定し、回折線の(111)/(220)の強度比を求めた。X線回折強度の測定結果の代表例として、表1の試料No.5、試料No.13、試料No.21および試料No.24のX線回折強度図をそれぞれ図1〜4に示す。
また、耐熱性試験としては、大気中で温度250℃、2時間の加熱処理を行い、上記と同様に比抵抗値を評価した。その後、Al膜およびAlを主成分とする膜の膜表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、ヒロックの発生状況を確認した。ヒロックの観察されなかったものを○と評価した。その観察結果の代表例として、試料No.3、試料No.21、試料No.24の膜表面のSEM写真をそれぞれ図5〜7として示す。以上の作製した各試料の積層膜の構成および組成と、各々の測定および評価結果を表1に示す。
表1、図5〜7に示すように、ガラス基板上に直接Al膜を形成した場合(試料No.24)や、Cr(試料No.22)やMo(試料No.21)を下地層とし、その上にAl膜を形成した場合には、(111)/(220)のX線回折強度比が4より低く、加熱後にヒロックの発生が観察される。また、Al−2原子%Nd膜(試料No.23)は加熱処理後もヒロックは発生していないが、成膜時の比抵抗値が高い。対して、本発明の下地層としてNiを主成分とするNi合金膜を形成した上に、Al膜や微量の添加元素を含んだAl合金膜を形成したものは、実質的に(111)面の回折強度のみが測定されるか、X線回折強度比((111)/(220))が10以上と(111)面に強配向し、加熱処理後もヒロックの発生のない高い耐熱性を有していることがわかる。また、比抵抗値も10μΩcm程度以下と低い。
また、NiにCuを10%以上添加したNi合金膜を下地層とした場合は、Cuを10%未満しか含んでいない場合(試料No.8)よりも、加熱後の抵抗値の増加が少ないことがわかる。
また、Ni合金の添加元素の含有量が7%以上になると、磁性の特性が低減され、膜においても磁束密度0.1T以下へ磁性を低減することが可能となることがわかる。特にV、Mo、Ti、W等はわずか数%の添加量でNiの磁性を低減する効果が高いことがわかる。Niへの添加元素の含有量が7%未満の場合(試料No.12)は、タ−ゲット材として磁性体であるために、スパッタリングが行い難いとともに、膜としても0.1Tを越えた磁束密度を有している。
また、Si、GeやAlを添加した場合もCuと同様に加熱処理後の比抵抗値の増加が少なく、NiのAlへの拡散を抑制する効果があることがわかる。
実施例1で作製した積層膜の試料を用いて、ウェットエッチングにおけるパタニング性を評価した。東京応化製OFPR−800ポジ型レジストをスピンコートによりAl膜上に形成し、フォトマスクを用いて紫外線でレジストを露光後、有機アルカリ現像液NMD−3で現像し、ラインアンドスペース(L/S)で25μmのレジストパターンを作製した。その後、Al用のエッチャントである燐酸と硝酸と酢酸の混合水溶液を用いてレジストパターンのない部分のAl膜やAl合金膜が溶解した後、20sec浸積してエッチングした後、レジストパターンとその周囲の残渣およびパターンエッジの形状を光学顕微鏡で観察した。その時、積層膜の配線パターンが形成できており、残渣が無いものを良好と評価した。
また、積層膜のパターン形状において、エッジ部は直性であることが最も望ましいが、積層膜のエッジ直進性が低く最大幅と最小幅の差が3μmを越えるものを×、1.5〜3μmのものを△、1.5μm未満のものを○とした。また、さらに1μm以下のものを◎として評価した。また、その後、有機溶剤に浸積し、純水洗浄、スピン乾燥後、酸素アッシングを行うことでレジストを除去した後の積層膜パターンを光学顕微鏡により観察し、その形状、変色のない物を良好とした。以上の結果を表2に示す。
表2に示すようにAl用のエッチャントではCrやMoを下地層とした場合、Cr膜はエッチングされずに残り、MoはAlよりエッチングが早いために逆テ−パ−状となる。また、本発明のNiを主成分とするNi合金膜を下地層とした場合において、VやSiの添加量の多いもの(試料No.17)はエッチング後に残渣が発生するが、レジスト除去後の洗浄工程で洗い流すことが可能である。それ以外の試料No.1〜5、8〜13および16は、一括でのウェットエッチングが可能であることがわかる。特にCuが10〜25%含有した場合には、良好なパタ−ンが得られていることがわかる。ただし、Cuが25%を越える(試料No.9および10)ではエッジ部の浮きや、基板が樹脂等の場合に腐食し白点が生じ耐食性が低下していることがわかる。
実施例1における試料No.5のX線回折強度図である。 実施例1における試料No.13のX線回折強度図である。 実施例1における試料No.21のX線回折強度図である。 実施例1における試料No.24のX線回折強度図である。 実施例1における試料No.3の耐熱性試験後の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例1における試料No.21の耐熱性試験後の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例1における試料No.24の耐熱性試験後の膜表面の走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (7)

  1. 基板上にNiを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層と、該下地層上に主成分が99原子%以上のAlからなる主導体層を形成したことを特徴とする薄膜配線層。
  2. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層の層厚が5nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜配線層。
  3. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素として(Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Cu、Si、Ge)から選択される1種または2種以上の元素を7〜30原子%含有し、残部が不可避的不純物およびNiからなることを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜配線層。
  4. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてCuを10〜25原子%含有することを特徴とする請求項3に記載の薄膜配線層。
  5. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素として(Ti、V、Mo、W)から選択される1種または2種以上の元素を1〜7原子%含有することを特徴とする請求項4に記載の薄膜配線層。
  6. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてSiおよび/またはGeを1〜5原子%含有することを特徴とする請求項4または5に記載の薄膜配線層。
  7. 前記Niを主成分とする面心立方格子構造を有する下地層は、添加元素としてAlを1〜5原子%含有することを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の薄膜配線層。
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