JP2006275314A - エンジン駆動式空気調和機 - Google Patents

エンジン駆動式空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006275314A
JP2006275314A JP2005090986A JP2005090986A JP2006275314A JP 2006275314 A JP2006275314 A JP 2006275314A JP 2005090986 A JP2005090986 A JP 2005090986A JP 2005090986 A JP2005090986 A JP 2005090986A JP 2006275314 A JP2006275314 A JP 2006275314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
supercooling
heat exchanger
passage
expansion valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005090986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4696634B2 (ja
Inventor
Takeshi Ueda
健 上田
Hideyuki Suehiro
秀行 末廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005090986A priority Critical patent/JP4696634B2/ja
Priority to CNB2006100715527A priority patent/CN100425928C/zh
Priority to KR1020060027929A priority patent/KR100707607B1/ko
Publication of JP2006275314A publication Critical patent/JP2006275314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4696634B2 publication Critical patent/JP4696634B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/06Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the arrangements for the supply of heat-exchange fluid for the subsequent treatment of primary air in the room units
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/10Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point with several cooling stages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2327/00Refrigeration system using an engine for driving a compressor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2513Expansion valves

Abstract

【課題】 速やかに過冷却熱交換器への冷媒供給量を決定でき、システムを速やかに安定化させること。
【解決手段】 過冷却熱交換器213での熱交換用のバイパスを、過冷却熱交換器213の上流側に位置する部分から分岐させた。また、室外熱交換器204の出口での冷媒の過冷却度を求め、この過冷却度に基づいて過冷却膨張弁216を開閉制御するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン駆動式空気調和機に関する。
GHP(ガスヒートポンプ)は、空気調和機の一種であり、ガスエンジンを利用して空気調和を行うものである。具体的には、ガスエンジンによって冷媒が流通する主回路に接続されたコンプレッサ(圧縮機)を駆動して冷媒を主回路内で循環させ、該主回路に介装された室内熱交換器及び室外熱交換器で冷媒の凝縮及び蒸発作用を行わしめ、斯かる作用に伴う熱の移動により空気調和を行うものである。
詳述すると、暖房時には、コンプレッサから吐出された冷媒は、主回路を通じて室内熱交換器(凝縮)、膨張弁(膨張)、室外熱交換器(蒸発)をこの順で通過してコンプレッサに戻るが、このとき室内熱交換器で冷媒の凝縮作用が行われて凝縮熱が発生し、斯かる凝縮熱が室内暖房に供される。一方、冷房時には、コンプレッサから吐出された冷媒は、主回路を通じて室外熱交換器(凝縮)、膨張弁、室内熱交換器(蒸発)をこの順で通過してコンプレッサに戻るが、このとき室内熱交換器で冷媒の蒸発作用が行われ、斯かる蒸発作用により蒸発熱として周りから熱を奪うことによって周囲空間が冷却され、この冷却により生じた冷熱が室内冷房に供される。
ところで、冷房時においては、室内熱交換器において冷媒を十分に蒸発させて気化熱による冷却作用を促進させるため、室内熱交換器に導入される冷媒を十分に冷却しておく必要がある。このため、主回路の室外熱交換器下流側に過冷却熱交換器を設置し、この過冷却熱交換器で冷媒を十分に冷却する構成を採用する場合が多い。
特許文献1には、この過冷却熱交換器を採用した空気調和機において、主回路中の高圧冷媒回路中に受液器(レシーバー)を設置した構成が記載されている。当該文献によれば、この受液器で一旦高圧冷媒回路中の冷媒を高沸点冷媒がリッチな液冷媒と低沸点冷媒がリッチな液冷媒に分離し、低沸点冷媒がリッチな冷媒と高沸点冷媒がリッチな冷媒とを過冷却熱交換器で熱交換させることにより、低沸点冷媒がリッチな冷媒を過冷却するものである。このようにすることにより、冷媒として混合冷媒を採用している場合において、低沸点冷媒がリッチな冷媒が主回路中を流れることになり、主回路内での圧力損失を低下させることができるというものである。
また、特許文献2には、高圧回路中に受液器を設けず、アキュムレータで冷媒を気液分離するとともに、アキュムレータ自身に主回路中に流す冷媒量を調節する機能を設けた構成が記載されている。この構成により、主回路中で受液器を設ける必要がなくなり、受液器を設置することに伴い冷媒封入量を増加させることを要しない回路構成とすることができる。
特開平10−160267号公報 特開2002−39648号公報
特許文献2に記載の発明によれば、主回路中に受液器を設けない構成であるために、主回路中に封入する冷媒量を節約することができるというメリットがある。しかし、特許文献2の構成は、過冷却熱交換器における熱交換において、主回路の過冷却熱交換器下流側から冷媒をバイパスさせ、このバイパスさせた冷媒を過冷却膨張弁で膨張させた後に過冷却熱交換器に導入し、主回路中の冷媒と熱交換させている態様を採用している。
過冷却における熱源を過冷却熱交換器の下流側から採る理由は、過冷却熱交換器を経由した冷媒であればほぼ完全に液化しているので、気液2相冷媒が過冷却膨張弁に流入してしまうことによって生じるシステムのハンチングの防止をするため、及び、完全液化している十分にエンタルピーが低下した冷媒を主回路中の冷媒と熱接触させることで、主回路中の冷媒の過冷却効果を十分に発揮させるためと推察される。
しかしながら、特許文献2のように過冷却熱交換器の下流側からバイパス流路を分岐させた構成であると、熱交換された主回路中の冷媒がすぐさま過冷却用の冷媒として使用される構成となる。過冷却膨張弁の開度設定は、主回路における過冷却熱交換器の下流側における冷媒の過冷却度に基づいて開閉制御されると考えられるため、この過冷却膨張弁で一旦過冷却熱交換器に流すための冷媒量を設定しても、過冷却熱交換器における熱交換の影響がすぐさま過冷却熱交換器の下流側冷媒に作用し、これによってバイパスされる冷媒の状態が変化するために、再度過冷却熱交換器に流すための冷媒量を調整する必要が生じる。このため、過冷却熱交換器に流すためのバイパス冷媒の冷媒量が一定になるまでの時間が長くなり、過冷却熱交換における冷媒状態を速やかに決定することができないという問題が起こる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、過冷却熱交換器へ流す冷媒の流路を工夫して、速やかに過冷却熱交換器への冷媒供給量を決定でき、システムを速やかに安定化させることを、その技術的課題とする。
上記技術的課題を解決するために講じた請求項1の発明は、
エンジンと、
冷媒を吸入する吸入口と冷媒を吐出する吐出口を備え、前記エンジンによって駆動されて前記吸入口から吸入した冷媒を圧縮して前記吐出口から吐出する圧縮機と、
一端が該圧縮機の吐出口に連通され、他端が前記圧縮機の吸入口に連通される主回路と、
該主回路の途中であって前記圧縮機の吐出口の下流側に介設され供給された冷媒を凝縮する凝縮器と、
前記主回路の途中であって前記凝縮器の下流側に介設され、供給された冷媒を蒸発する蒸発器と、
前記凝縮器の下流側であり且つ前記蒸発器の上流側に位置する前記主回路中に配置され、通過する冷媒を過冷却する過冷却熱交換器とを備えたエンジン駆動式空気調和機において、
前記主回路における前記過冷却熱交換器の上流側に位置する部分で前記主回路から分岐し、前記過冷却熱交換器を経由して、前記主回路における前記室内熱交換器の下流側に位置する部分で前記主回路に合流するバイパス通路と、該バイパス通路の途中であり、かつ前記主回路から分岐した部分と前記過冷却熱交換器との間の部分に介装された過冷却膨張弁と、該過冷却膨張弁を開閉制御する制御手段とを備え、
前記過冷却熱交換器は前記主通路を流れる冷媒を前記バイパス通路を流れる冷媒によって冷却し、
前記制御手段は、前記凝縮器で凝縮された冷媒の過冷却度に基づいて前記過冷却膨張弁を開閉制御することを特徴とする、エンジン駆動式空気調和機とすることである。
請求項1の発明によれば、バイパス通路は主回路における過冷却熱交換器の上流側から分岐される。また、バイパス通路中の過冷却膨張弁は、凝縮器(冷房時においては室外熱交換器)で凝縮された冷媒の過冷却度に基づいて開閉制御される。したがって、凝縮後の冷媒の過冷却度が小さい場合、即ち凝縮後の冷媒が十分に液化していない場合には、過冷却膨張弁を閉じた状態として、過冷却を行わないようにすることができる。一方、凝縮後の冷媒の過冷却度が大きい場合、即ち凝縮後の冷媒が完全液化しているような場合には、過冷却膨張弁を開き、過冷却熱交換器で熱交換が行われる。このようにすることにより、以下の3つの効果が得られる。
(1)気液2相冷媒が過冷却膨張弁に流入することにより発生するシステムのハンチングが防止できる。
(2)バイパス側の冷媒が十分に液化された状態、即ち高い質量流量の冷媒で過冷却熱交換器における熱交換を行うことができ、主回路中の冷媒に確実に過冷却効果を与えることができる。
(3)過冷却熱交換器の上流側からバイパスさせたバイパス流路中の冷媒を過冷却熱交換器での熱交換用の冷媒として用いているために、バイパス側に流入する冷媒の状態が過冷却膨張弁の開閉具合に影響を受けにくい。このため、過冷却熱交換における冷媒流通状態が速やかに決定される。
なお、上記請求項1の発明において、「凝縮器で凝縮された冷媒の過冷却度に基づいて過冷却膨張弁を開閉制御する」とは、過冷却膨張弁を開閉制御する際に、凝縮器で凝縮された冷媒の過冷却度を開閉制御の要因として考慮するという意味である。従って、上記過冷却度が考慮された上で、結果的に他の要因に基づき過冷却膨張弁が開閉制御されたものであっても良い。後述する発明を実施するための最良の形態では、上限計算過冷却度が本発明における過冷却度に該当するが、結果的にその他の要因、例えば過冷却熱交換器で過冷却された冷媒の過冷却度(後述する発明を実施するための最良の形態における要求計算過冷却度)などに基づいて過冷却膨張弁を開閉する場合があっても、上限計算過冷却度が考慮されてさえいれば、差し支えない。また、上記請求項1の発明において、「過冷却膨張弁を開閉制御する」とは、過冷却膨張弁を開度制御することをも含むものとする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本例におけるエンジン駆動式空気調和機の概略構成図である。図1において、本例におけるエンジン駆動式空気調和機100は、大きく分けて室外ユニット200と室内ユニット300とに分けられる。
室外ユニット200には、エンジン201、コンプレッサ202、四方切換弁203、室外熱交換器204、アキュムレータ206、これらを連通する主回路207、冷媒―冷却水熱交換器205、冷媒―冷却水熱交換器205が介装された低温暖房用バイパス通路208、過冷却熱交換器213、過冷却用バイパス通路214を主な構成要素としており、これらが室外機のハウジング(図示せず)に収納された状態とされている。
エンジン201は、原動機の作用を行うものであれば、どのようなものでも良いが、エンジン駆動式空気調和機においては、一般的にガス燃料により駆動するガスエンジンが良く使用される。
コンプレッサ202は、エンジン201の出力軸にクラッチ機構(図示せず)を介して連結されており、エンジン201の駆動力が伝達されて作動する。また、コンプレッサ202は、外部との連絡口である吸入口202a及び吐出口202bを持ち、吸入口202aより冷媒を吸入して、内部で吸入した冷媒を高圧化し、高圧化した冷媒を吐出口202bより吐出するものである。なお、コンプレッサの形式としては、どのようなものでも良いが、レシプロタイプのコンプレッサや、スクロールタイプのコンプレッサがよく用いられる。また、コンプレッサの台数も、空調能力や制御仕様によって1台としても、複数台としても良い。
コンプレッサ202の吐出口202bは、主回路207のうちの室外側第1通路207aを通じて四方切換弁203に連通している。四方切換弁203は、コンプレッサ入力ポート203a、第1出力ポート203b、第2出力ポート203c、アキュムレータ出力ポート203dを備えており、コンプレッサ入力ポート203aと第1出力ポート203bとが連通し、かつ第2出力ポート203cとアキュムレータ出力ポート203dとが連通する第1の状態と、コンプレッサ入力ポート203aと第2出力ポート203cとが連通し、かつ第1出力ポート203bとアキュムレータ出力ポート203dが連通する第2の状態とに切り替えることが可能な弁である。尚、四方切換弁203が上記第1の状態になったときは室内暖房が、上記第2の状態となったときは室内冷房が行われる。
四方切換弁203の第1出力ポート203bには、主回路207の室外側第2通路207bが連通している。この室外側第2通路207bの端部には、開閉バルブ機構41bが接続されている。
四方切換弁203の第2出力ポート203cには主回路207の室外側第3通路207cが連通している。この室外側第3通路207cは、その途中に室外熱交換器204、メイン電子膨張弁209、過冷却熱交換器213が介装されているとともに、その端部に開閉バルブ機構41cが接続されている。
室外熱交換器204は、内部に導入された冷媒と外気とを熱交換させるものであり、具体的には、冷媒が流通する蛇行流路と、その蛇行流路に接続したフィンが設けられた平板状のプレートを積層した態様を採る。また、冷媒が流通する蛇行流路は、各プレートの側端において、隣のプレートに侵入するようにされており、これにより、冷媒は、各プレート中の蛇行流路を一通り流れるようにされている。そして、各プレート中の蛇行流路を冷媒が流れる間に、周りの空気から集められた熱がフィンから蛇行流路中の冷媒に伝えられ、熱交換が行われる。尚、本例では、このプレートを4層積層した構造としており、かつ、そのうちの最も内側のプレートは、残りの3層内を流れる冷媒の流路とは別の流路とされ、ラジエータとして機能させている。
また、図からわかるように、室外熱交換器204にはファン215が隣接配置されている。本例ではこのファン215は3台配設されている。ファン215が回転駆動することにより、室外熱交換器204に外気を送風し、室外熱交換204内を流れる冷媒と送風された外気とで熱交換を行うようにしている。なお、本例においては、各ファン215の回転数を異ならせるようにして運転を行っている。全てのファンを同一回転数で運転した場合、ファンの回転に伴う風きり音等が共鳴する場合があり、斯かる場合には非常に大きなうねり音が生じるが、本例のように各ファンの回転数を異ならせれば、風きり音が共鳴することはなく、上記うねり音の発生を防止することができる。さらに、各ファン215は、それぞれ個別に回転制御されており、一つのファンが故障しても、他のファンは回転するようにされている。このような制御により、ファンの回転制御手段が故障した場合に全てのファンが停止することを回避することができる。また、各ファンを駆動させる駆動モータとして、本例ではDCモータを採用している。
メイン電子膨張弁209は、電気的制御によって弁開度が調整可能な弁であり、弁開度の調整によって室外側第3通路207cを通過する冷媒の流量を制御することが可能とされるものである。
また、図からわかるように、室外側第3通路207cの室外熱交換器204とメイン電子膨張弁209との間の部分である点Cの部分には、冷房用通路207fの一端が接続されている。この冷房用通路207fの他端は、上記点Cから室外側第3通路207c中のメイン電子膨張弁209を跨いだ位置である点Dに接続されており、この冷房用通路207fを冷媒が通過することにより、メイン電子膨張弁209をバイパスするように構成されている。さらに、冷房用通路207fの途中には、点Cから点Dの方向への冷媒の流通を許容し、点Dから点Cの方向への冷媒の流通を遮断する一方向弁211が介装されている。このため、冷房用通路207fには、室外熱交換器204側から流れる冷媒のみが流通する。
四方切換弁203のアキュムレータ出力ポート203dには、主回路207の室外側第4通路207dが接続されている。この室外側第4通路207dの端部は、アキュムレータ206に侵入している。アキュムレータ206からは、主回路207の室外側第5通路207eが接続され、この室外側第5通路207eはコンプレッサ202の吸入口202aに接続されている。
また、図からわかるように、室外側第3通路207cにおける点Aには、該室外側第3通路207cから分岐した低温暖房用バイパス通路208の一端が接続している。この低温暖房用バイパス通路208の途中には冷媒―冷却水熱交換器205及びサブ電子膨張弁210が介設されている。また、低温暖房用バイパス通路208の他端は、図中の点Bにおいて、室外側第4通路207dと合流する構成とされている。
冷媒―冷却水熱交換器205は、エンジン201を冷却する冷却水と、低温暖房用バイパス通路208を流れる冷媒とを熱交換させるものであり、本例では、複数の板状平板を折り重ねたプレート式熱交換器を採用している。この冷媒―冷却水熱交換器205に導入される冷却水は、エンジン201を冷却した後の冷却水であるので、加熱されている。したがって、冷媒―冷却水熱交換器205では、冷媒は加熱された冷却水により加熱される。
サブ電子膨張弁210は、メイン電子膨張弁209と同じく電気的制御によって弁開度が調整可能な弁であり、弁開度の調整によって低温暖房用バイパス通路208を通過する冷媒の流量を制御することが可能とされるものである。
尚、メイン電子膨張弁209とサブ電子膨張弁210は、制御手段212に電気的に接続されている。この制御手段212は、各冷媒通路中を流れる冷媒の状態や各機器の状態等から、両膨張弁209、210の弁開度を設定する機能を備えている。
また、室外側第3通路207cには、過冷却熱交換器213が介装されている。この過冷却熱交換器213は、室外側第3通路207c中の冷媒をさらに冷却するものであり、ここで冷媒の過冷却度を高めることにより、冷房時における冷房効率を向上させるものである。なお、この過冷却熱交換器213は、冷房運転時に室外熱交換器204で凝縮された冷媒が導入されるように配置される。つまり、冷房時における室外熱交換器213の下流側に過冷却熱交換器213が設置される。
また、室外側第3通路207cの過冷却熱交換器213と点Aとの間の部分、つまり過冷却熱交換器213の冷房時上流側の部分である点Eの部分からは、室外側第3通路207cから分岐した過冷却用バイパス通路214が接続されている。この過冷却用バイパス通路214は、その途中に過冷却膨張弁216が介装され、さらに過冷却熱交換器213を経由した後に室外側第4通路207dに点Fの部分で合流する構成とされる。過冷却用バイパス通路214に介装された過冷却膨張弁216は、過冷却膨張弁制御手段220に電気的に接続されており、この過冷却膨張弁制御手段220の指令によって過冷却膨張弁216が開閉制御される。
また、図に示すように、室外熱交換器204と点Cとの間の室外側第3通路207cの部分には、温度センサ217が取り付けられている。温度センサ217は、冷房時においては室外熱交換器204の下流側に位置するため、冷房時における室外熱交換器204の出口温度が検出される。また、室外側第1通路207aには、圧力センサ219が取り付けられている。室外側第1通路207aは、コンプレッサ202の吐出口202bに連通しているので、圧力センサ219でコンプレッサ202からの吐出圧力が検出される。なお、冷房時においては室外側第1通路207aは四方切換弁203、室外側第3通路207cを通じて室外熱交換器204に連通しているので、圧力センサ219は、室外熱交換器204に導入されて凝縮される際の冷媒の凝縮圧力を検出していることにもなる。さらに、過冷却熱交換器213と開閉バルブ機構41cとの間の室外側第3通路207cの部分には、過冷却温度センサ218が取り付けられている。この過冷却温度センサ218は、冷房時においては過冷却熱交換器213の下流側に位置するため、冷房時における過冷却熱交換器213の出口温度が過冷却温度センサ218で検出される。
温度センサ217、過冷却温度センサ218、圧力センサ219で検出された情報は、過冷却膨張弁制御手段220に入力される。そして、過冷却膨張弁制御手段220は、入力されたこれらの温度情報、圧力情報から冷媒の過冷却度を計算し、計算された冷媒の過冷却度に基づいて過冷却膨張弁216を開閉制御する。なお、本明細書において、「過冷却度」とは、ある状態点における冷媒温度が、その状態点における圧力の飽和液温度(モリエル線図上における液相と気液混合相との境界温度)からどの程度液相側へ乖離しているかを示す量であり、単位は温度で表される。よって、ある一定圧力において過冷却度が大きい場合は、より温度が低く、エンタルピーが低い冷媒であることを示す。
室内ユニット300は、室内熱交換器301、膨張弁302及びこれらを接続する主回路301を主な構成要素としている。
室内ユニット300中の主回路301の構成は、開閉バルブ機構41cに接続された室内側第1通路301c、開閉バルブ機構41bに接続された室内側第2通路301b、及び、室内側第1通路301cと室内側第2通路301bとを連通する室内側第3通路301dよりなる。室内側第3通路301dは、室内熱交換器の設置台数分必要となる。例えば、室内熱交換器が2台であれば、2つの室内側第3通路301dが必要となる。
室内側第3通路301dには、室内熱交換器302及び膨張弁303が介装されている。室内熱交換器302は、内部に導入された冷媒と室内空気とを熱交換させるものであり、その具体的構造は、室外熱交換器と類似した構造である。また、膨張弁303は、流路を絞ることによってそこを流通する冷媒を膨張させて低圧化させるものである。
なお、以上の説明からわかるとおり、開閉バルブ機構41b及び41cの部分で、室外ユニット200側の主回路207と室内ユニット300側の主回路301とが連通されている。これにより、コンプレッサ202、室外熱交換器204、室内熱交換器301及び膨張弁302が、各主回路207,301によって接続される構成となる。
上記構成において、本例におけるエンジン駆動式空気調和機100の作動について説明する。まず、暖房時における作動につき説明する。
(暖房時)
エンジン201の駆動によりコンプレッサ202が駆動されると、コンプレッサ202はその吸入口202a側から気体状の冷媒を吸込み、内部で圧縮し、所定高圧のガス状冷媒を吐出口202bから吐出する。コンプレッサ202から吐出された冷媒は、室外側第1通路207aを通じて四方切換弁203のコンプレッサ入力ポート203aに入る。暖房時、四方切換弁203は上記第1の状態にされているため、コンプレッサ入力ポート203aに入った冷媒は、第1出力ポート203bより四方切換弁203を出て、その先の室外側第2通路207bを流れる。そして、室外側第2通路207bの端部にて開閉バルブ機構41bを経て、室内側第1通路301bより室内ユニット300に侵入する。
室内ユニット300内の室内側第1通路301bには室内側第3通路301dが接続しているので、冷媒はこの室内側第3通路301dに流れる。室内側第3通路301dに流れた冷媒は、さらに室内熱交換器302に入る。室内熱交換器302に導入される冷媒は、コンプレッサ202で圧縮された高圧のガス状冷媒であり、このガス状冷媒は、室内熱交換器302において回りの空気と熱交換し、凝縮(液化)する。冷媒が凝縮するに伴って冷媒は凝縮熱を回りに吐き出すため、周りの空気は加熱される。このようにして、暖房時には室内熱交換器302で営まれる冷媒の凝縮作用によって室内空気が加熱されて、室内暖房が実現される。
室内熱交換器302で凝縮された冷媒は、液相状態又は気液2相状態となって室内熱交換器302を出る。次いで、室内熱交換器302の下流側(暖房時下流側)に設置された膨張弁303で冷媒は膨張され、圧力が低下して低圧冷媒となる。そして、低圧となった冷媒は、室内側第3通路301dから室内側第2通路301cに流れ、開閉バルブ機構41cを経て室外側第3通路207cから室外ユニット200に侵入する。
室外ユニット200の室外側第3通路207cに入った冷媒は、まず過冷却熱交換器213に導入される。しかし、暖房時においては過冷却膨張弁216が閉じられており、そのためこの過冷却熱交換器213では熱交換は行われず、冷媒は該熱交換器213を経由するのみとなる。その後、冷媒は、点Aにおいて室外側第3通路207cを流れる冷媒と低温暖房用バイパス通路208を流れる冷媒とに分流される。点Aから室外側第3通路207c側に流れる冷媒は、さらにその下流側(暖房時下流側)に設置されたメイン電子膨張弁209に入る。このメイン電子膨張弁209は、上述したように、電気的な入力信号に基づいて作動し、且つ、開度調整が可能な弁である。したがって、このメイン電子膨張弁209の開度調整によって、室外側第3通路207cより室外熱交換器204に侵入する冷媒量が調整される。
メイン電子膨張弁209を経由して室外熱交換器204に侵入する気液2相冷媒は、この室外熱交換器204で外気と熱交換を行い、外気の熱を受けて蒸発する。斯かる蒸発作用によって冷媒は気化し、気体冷媒とされる。そして、室外熱交換器204を出る。
一方、点Aから低温暖房用バイパス通路208側に流れる冷媒は、サブ電子膨張弁210に入る。このサブ電子膨張弁210も、メイン電子膨張弁209と同様に、電気的な入力信号に基づいて作動し、且つ開度調整が可能な弁である。したがって、このサブ電子膨張弁210の開度調整によって、低温暖房用バイパス通路208を流れる冷媒の流量が調整される。
サブ電子膨張弁210で流量調整された冷媒は、さらにその下流側(暖房時下流側)に設置された冷媒―冷却水熱交換器205に侵入する。この冷媒―冷却水熱交換器205で、冷媒はエンジンを冷却した冷却水から熱をもらいうけ、蒸発する。この蒸発作用によって冷媒は気化し、気体冷媒とされる。そして、冷媒―冷却水熱交換器205を出る。
室外熱交換器204を出た冷媒は、第2出力ポート203cより四方切換弁203に入る。上述のように、暖房時は四方切換弁は上記第1の状態にされているため、第2出力ポート203cに入った冷媒は、アキュムレータ出力ポート203dより四方切換弁203を出て、その先の室外側第4通路207dを流れる。一方、冷媒―冷却水熱交換器205を出た冷媒は、さらに低温暖房用バイパス通路208を下流側(暖房時下流側)に流れる。低温暖房用バイパス通路208の下流側(暖房時下流側)端部は、点Bにおいて室外側第4通路207dに合流している。したがって、この点Bの部分で、室外熱交換器204を出た冷媒及び冷媒―冷却水熱交換器205を出た冷媒が合流する。そして、合流した冷媒は、さらに室外側第4通路207dを下流側(暖房時下流側)に流れ、アキュムレータ206に入る。アキュムレータ206では、冷媒が気相部と液相部とに分離される。そして、アキュムレータ206において気相部の冷媒(気体冷媒)のみが、コンプレッサ202の吸入口202aからコンプレッサ202へ吸入される。
暖房時は、上記サイクルを繰り返すことにより、室内熱交換器302で熱を発生し、室内暖房を行う。
次に、冷房時における作動につき説明する。
(冷房時)
エンジン201の駆動によりコンプレッサ202が駆動されると、コンプレッサ202はその吸入口202a側から気体状の冷媒を吸込み、内部で圧縮し、所定高圧のガス状冷媒を吐出口202bから吐出する。コンプレッサ202から吐出された冷媒は、室外側冷媒通路207aを通じて四方切換弁203のコンプレッサ入力ポート203aに入る。冷房時は四方切換弁203は、上記第2の状態にされているため、コンプレッサ入力ポート203aに入った冷媒は、第2出力ポート203cより四方切換弁203を出て、その先の室外側第3通路207cを流れる。そして、室外側第3通路207cに介装された室外熱交換器204に入る。室外熱交換器204に導入される冷媒は、コンプレッサ202で圧縮された高圧のガス状冷媒であり、このガス状冷媒は、室外熱交換器204において外気と熱交換し、凝縮(液化)する。
室外熱交換器204で凝縮された冷媒は、液相状態又は気液2相状態となって室外熱交換器204を出る。ここで、室外側第3通路207cにおける室外熱交換器204の下流側(冷房時下流側)の位置にはメイン電子膨張弁209が設置されているが、冷房時には、このメイン電子膨張弁209は全閉状態とされている。そのため、冷媒は、点Cから冷房用通路207fを流れる。この冷房用通路207fの途中には、一方向弁211が介在しているが、この一方向弁211は、点Cから点Dに向かう流れを許容するものであるので、点Cから流入される冷媒は、一方向弁を通過し、点Dに向かう。
点Cから冷房用通路207fを通った冷媒は、点Dで再び室外側第3通路207cに合流する。そして、室外側第3通路207cをさらに流れ、点Eの部分で室外側第3通路207cと過冷却用バイパス通路214とに分岐する。点Eの部分から室外側第3通路207cに流れた冷媒は、そのまま過冷却熱交換器213に導入される。一方、点Eの部分から過冷却用バイパス通路214に流れた冷媒は、該過冷却用バイパス通路214に介装された過冷却膨張弁216により膨張され、低圧化される。そして、過冷却熱交換器213において、室外側第3通路207cを流れる冷媒と過冷却用バイパス通路214を流れる冷媒とが熱交換を行う。この場合において、過冷却用バイパス通路214を流れる冷媒は過冷却膨張弁216によって膨張させられ、室外側第3通路を流れる冷媒よりも低温かつ低圧となっているので、室外側第3通路207cの冷媒が過冷却用バイパス通路214の冷媒によって冷やされ、より冷却される。このようにして室外側第3通路207cの冷媒が過冷却され、その後過冷却熱交換器213を出る。過冷却熱交換器213を出た冷媒は、開閉バルブ機構41cを経て、室内側第2通路301cより室内ユニット300に侵入する。
室内ユニット300に侵入した冷媒は、室内側第2通路301cから、さらに室内側第3通路301dを流れ、該室内側第3通路301dに介装した膨張弁303に至る。この膨張弁303では、冷媒が膨張されて低圧となる。膨張弁303で低圧化された冷媒は、さらにその下流(冷房時下流)側に設置される室内熱交換器302に至る。
室内熱交換器302に導入された気液2相冷媒は、この室内熱交換器302で室内空気と熱交換を行い、外気の熱を受けて蒸発する。斯かる蒸発作用によって冷媒は気化する。このときの気化熱により冷媒は回りからの熱を奪い、回りの空気を冷却する。このようにして室内空気が冷却され、冷房作用が営まれる。
室内熱交換器302で蒸発した冷媒は、さらにその下流(冷房時下流)側の室内側第1通路301bを流れ、開閉バルブ機構41bを経由して室外側第2通路207bより室外ユニット200に入る。冷媒この室外側第2通路207bをさらに流れ、第1出力ポート203bより四方切換弁203に入る。上述のように、冷房時は四方切換弁は上記第2の状態にされているため、第1出力ポート203bに入った冷媒は、アキュムレータ出力ポート203dより四方切換弁203を出て、その先の室外側第4通路207dを流れる。この室外側第4通路207dには、点Fにおいて過冷却用バイパス通路214が合流しているため、この過冷却用バイパス通路214を流れる冷媒と室外側第4通路207dを流れる冷媒とが点Fで合流し、その後アキュムレータ206に入る。アキュムレータ206では、冷媒が気相部と液相部とに分離される。そして、アキュムレータ206において気相部の冷媒(気体冷媒)のみが、コンプレッサ202の吸入口202aからコンプレッサ202へ吸入される。
冷房時は、上記サイクルを繰り返すことにより、室内熱交換器で熱をもらい受け、室内冷房を行う。
なお、冷房時においては、上述のように、過冷却熱交換器213によって主回路中の冷媒を過冷却しているが、その際に、過冷却用バイパス通路214側に流す冷媒量を、過冷却膨張弁216の開度により調節している。過冷却膨張弁216の開度は、過冷却膨張弁制御手段220により制御される。本例においては、過冷却膨張弁制御手段220には、室外熱交換器204の下流側(冷房時下流側)に設置された温度センサ217及び圧力センサ219からの温度情報及び凝縮圧力情報、過冷却熱交換器213の出口側(冷房時下流側)に設置された過冷却温度センサ218からの過冷却温度情報が、それぞれ入力されるようになっている。そして、過冷却膨張弁制御手段220は、これらの情報を基に、以下の2つの過冷却膨張弁開度を設定する。
(1)要求開度の設定
まず、過冷却温度センサ218からの過冷却温度情報と圧力センサ219からの凝縮圧力情報とから、過冷却熱交換器213の出口での冷媒の過冷却度を計算する(要求計算過冷却度)。また、、予め、過冷却熱交換器213出口での過冷却度の目標値を設定しておく(要求目標過冷却度)。なお、この要求目標過冷却度は、例えば主回路を構成する配管長さにより圧力損失が増加して冷房能力が低下するのを賄うだけの過冷却度を設定することができる。例えば、要求目標過冷却度を25度と設定することができる。そして、要求計算過冷却度と要求目標過冷却度とを比較し、この比較結果から過冷却膨張弁216の要求開度を設定する。具体的には、要求計算過冷却度が要求目標過冷却度よりも大きい場合には、要求開度を小さく設定し、一方、要求計算過冷却温度が要求目標過冷却度よりも小さい場合には、要求開度を大きく設定する。なお、要求開度の設定において、過冷却膨張弁がハンチングするのを防止するために、要求目標過冷却度に対して温度不感帯を設けた開度設定としても良い。
(2)上限開度の設定
まず、温度センサ217からの温度情報と圧力センサ219からの凝縮圧力情報とから、室外熱交換器204の出口で冷媒の過冷却度を計算する(上限計算過冷却度)。また、予め、室外熱交換器204の出口での冷媒の過冷却度の目標値を設定しておく(上限目標過冷却度)。なお、この上限目標過冷却度は、室外熱交換器204を出た冷媒が完全に液化しているような状態となる過冷却度を設定することができる。この場合、過冷却度が正数であれば、完全液化していることになるが、有る程度余裕を見て、例えば上限目標過冷却度を4度と設定することができる。そして、上限計算過冷却度と上限目標過冷却度とを比較し、比較結果から過冷却膨張弁216の上限開度を設定する。具体的には、上限計算過冷却度が上限目標過冷却度よりも大きい場合には、上限開度を大きく設定し、一方、上限計算過冷却度が上限目標過冷却度よりも小さい場合には、上限開度を小さく設定する。なお、上限開度の設定において、過冷却膨張弁がハンチングするのを防止するために、上限目標過冷却度に対して温度不感帯を設けた開度設定としても良い。
上記のようにして、要求開度及び上限開度を設定したら、次にこの要求開度と上限開度とを比較し、小さいほうを過冷却膨張弁の開度とする。そして、過冷却膨張弁制御手段220は、過冷却膨張弁216がこの開度となるように過冷却膨張弁216に制御指令を送り、過冷却膨張弁216は斯かる指令により決定された開度とされる。
このようにして過冷却膨張弁216を制御することにより、室外熱交換器204出口部での冷媒液化が不完全であったりしてシステムが不安定になるようなことが防止されるとともに、過冷却膨張弁216の制御性を損なわずに配管の長さなどの要因で冷房能力が低下することを防止することができる。また、図1からわかるように、過冷却用バイパス通路を過冷却熱交換器213の冷房時下流側ではなく、冷房時上流側からバイパスさせているため、過冷却熱交換器213の熱交換によりバイパス側の冷媒の状態が変化することはなく、速やかに冷媒状態を決定することができ、システムの安定性により寄与することができる。
本発明の実施形態における、エンジン駆動式空気調和機の概略構成図である。
符号の説明
100:エンジン駆動式空気調和機、 200:室外機ユニット、 300:室内機ユニット、 201:エンジン、 202:コンプレッサ(圧縮機)、 202a:吸入口、 202b:吐出口、 203:四方切換弁、 204:室外熱交換器、 205:冷媒―冷却水熱交換器、 206:アキュムレータ、 207:主回路、 207a:室外側第1通路、 207b:室外側第2通路、 207c:室外側第3通路、 207d:室外側第4通路、 207e:室外側第5通路、 207f:冷房用通路、 208:低温暖房用バイパス通路、 209:メイン電子膨張弁、 210:サブ電子膨張弁、 212:制御手段、 213:過冷却熱交換器、 214:過冷却用バイパス通路、 215:ファン、 216:過冷却膨張弁、 217:温度センサ、 218:過冷却温度センサ、 219:圧力センサ、 220:過冷却膨張弁制御手段、 301:主回路、 301b:室内側第1通路、 301c:室内側第2通路、 301d:室内側第3通路、 302:室内熱交換器、 303膨張弁

Claims (1)

  1. エンジンと、
    冷媒を吸入する吸入口と冷媒を吐出する吐出口を備え、前記エンジンによって駆動されて前記吸入口から吸入した冷媒を圧縮して前記吐出口から吐出する圧縮機と、
    一端が該圧縮機の吐出口に連通され、他端が前記圧縮機の吸入口に連通される主回路と、
    該主回路の途中であって前記圧縮機の吐出口の下流側に介設され、供給された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記主回路の途中であって前記凝縮器の下流側に介設され、供給された冷媒を蒸発する蒸発器と、
    前記凝縮器の下流側であり且つ前記蒸発器の上流側に位置する前記主回路中に配置され、通過する冷媒を過冷却する過冷却熱交換器とを備えたエンジン駆動式空気調和機において、
    前記主回路における前記過冷却熱交換器の上流側に位置する部分で前記主回路から分岐し、前記過冷却熱交換器を経由して、前記主回路における前記室内熱交換器の下流側に位置する部分で前記主回路に合流するバイパス通路と、該バイパス通路の途中であり、かつ前記主回路から分岐した部分と前記過冷却熱交換器との間の部分に介装された過冷却膨張弁と、該過冷却膨張弁を開閉制御する過冷却膨張弁制御手段とを備え、
    前記過冷却熱交換器は前記主通路を流れる冷媒を前記バイパス通路を流れる冷媒によって冷却し、
    前記過冷却膨張弁制御手段は、前記凝縮器で凝縮された冷媒の過冷却度に基づいて前記過冷却膨張弁を開閉制御することを特徴とする、エンジン駆動式空気調和機。
JP2005090986A 2005-03-28 2005-03-28 エンジン駆動式空気調和機 Expired - Fee Related JP4696634B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090986A JP4696634B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 エンジン駆動式空気調和機
CNB2006100715527A CN100425928C (zh) 2005-03-28 2006-03-28 发动机驱动式空气调节机
KR1020060027929A KR100707607B1 (ko) 2005-03-28 2006-03-28 엔진 구동식 공기조화기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090986A JP4696634B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 エンジン駆動式空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006275314A true JP2006275314A (ja) 2006-10-12
JP4696634B2 JP4696634B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37030113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005090986A Expired - Fee Related JP4696634B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 エンジン駆動式空気調和機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4696634B2 (ja)
KR (1) KR100707607B1 (ja)
CN (1) CN100425928C (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052884A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2013076532A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Daikin Industries Ltd 冷凍装置
JP2018169064A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 アイシン精機株式会社 エンジン駆動式空気調和装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101443645B1 (ko) * 2012-02-07 2014-09-23 엘지전자 주식회사 전기자동차용 공기조화장치
JP5987479B2 (ja) * 2012-05-31 2016-09-07 アイシン精機株式会社 ヒートポンプ式空気調和装置
JP6484067B2 (ja) * 2015-03-03 2019-03-13 東プレ株式会社 冷凍装置及び冷凍庫
KR101969093B1 (ko) * 2018-10-29 2019-04-15 국방과학연구소 다중방열구조의 상변화 정온냉각시스템
JP7085079B1 (ja) * 2022-03-18 2022-06-15 株式会社神戸製鋼所 圧縮機ユニット

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05164412A (ja) * 1991-12-17 1993-06-29 Hitachi Ltd 空気調和機
JPH074756A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JPH1038399A (ja) * 1996-07-24 1998-02-13 Daikin Ind Ltd 冷凍装置の制御方法および冷凍装置
JPH10160267A (ja) * 1996-11-25 1998-06-19 Hitachi Ltd 空気調和機
JPH10253171A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2000283598A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Yanmar Diesel Engine Co Ltd エンジンヒートポンプの制御方法
JP2002039648A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Mitsubishi Electric Corp 冷媒封入方法および空気調和機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1205073A (zh) * 1996-08-14 1999-01-13 大金工业株式会社 空调机
EP0965738A1 (de) * 1998-06-15 1999-12-22 Wärtsilä NSD Schweiz AG Dieselmotor
JP2000018737A (ja) * 1998-06-24 2000-01-18 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP3440910B2 (ja) * 2000-02-17 2003-08-25 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2002243301A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Daikin Ind Ltd 熱交換ユニット及び空気調和装置
JP2001355924A (ja) * 2001-06-25 2001-12-26 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP3973438B2 (ja) * 2002-02-06 2007-09-12 三洋電機株式会社 空気調和装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05164412A (ja) * 1991-12-17 1993-06-29 Hitachi Ltd 空気調和機
JPH074756A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JPH1038399A (ja) * 1996-07-24 1998-02-13 Daikin Ind Ltd 冷凍装置の制御方法および冷凍装置
JPH10160267A (ja) * 1996-11-25 1998-06-19 Hitachi Ltd 空気調和機
JPH10253171A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2000283598A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Yanmar Diesel Engine Co Ltd エンジンヒートポンプの制御方法
JP2002039648A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Mitsubishi Electric Corp 冷媒封入方法および空気調和機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052884A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2013076532A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Daikin Industries Ltd 冷凍装置
JP2018169064A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 アイシン精機株式会社 エンジン駆動式空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1840989A (zh) 2006-10-04
JP4696634B2 (ja) 2011-06-08
KR100707607B1 (ko) 2007-04-13
KR20060104931A (ko) 2006-10-09
CN100425928C (zh) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11320170B2 (en) Heat pump cycle
JP4651627B2 (ja) 冷凍空調装置
JP4696634B2 (ja) エンジン駆動式空気調和機
KR100758902B1 (ko) 멀티 공기조화 시스템 및 그 제어방법
JP5132708B2 (ja) 冷凍空調装置
JP6067178B2 (ja) 熱源側ユニット及び空気調和装置
JP2006071137A (ja) 冷凍装置
JP4550153B2 (ja) ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP2009276045A (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP2007225141A (ja) ガスヒートポンプ式空気調和装置及びガスヒートポンプ式空気調和装置の起動方法
JP4257351B2 (ja) エンジン駆動式ヒートポンプ
WO2007102345A1 (ja) 冷凍装置
JP5018020B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP4626380B2 (ja) 内燃機関駆動ヒートポンプ式空調装置
JP4661289B2 (ja) エンジン駆動式空気調和機
JP5871681B2 (ja) 冷凍サイクル及び冷凍ショーケース
JP2017161159A (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP2006234321A (ja) 室外ユニットおよび空気調和装置
JP6339036B2 (ja) ヒートポンプ
JP5691498B2 (ja) エンジン駆動式空気調和装置
JP4360183B2 (ja) 空気調和装置
JP2009192197A (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP2008145072A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2011133132A (ja) 冷凍装置
KR102422097B1 (ko) 공기조화기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4696634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees