JP2001355924A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP2001355924A JP2001355924A JP2001191127A JP2001191127A JP2001355924A JP 2001355924 A JP2001355924 A JP 2001355924A JP 2001191127 A JP2001191127 A JP 2001191127A JP 2001191127 A JP2001191127 A JP 2001191127A JP 2001355924 A JP2001355924 A JP 2001355924A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2400/00—General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
- F25B2400/13—Economisers
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも冷凍能力を向上できる空気調和機
を提供する。 【解決手段】 圧縮機2、凝縮器3、過冷却用熱交換器
10、第1の膨張機構4および蒸発器5の順に冷媒が流
れる冷媒回路1を備える。冷媒として非共沸混合冷媒を
用いる。冷媒回路1は、凝縮器3と第1の膨張機構4と
の間で主回路6から分岐して、圧縮機2の吸入側で主回
路6と合流するバイパス回路13を備えるとともに、こ
のバイパス回路13に第2の膨張機構12を有する。過
冷却用熱交換器10は、主回路6を流れる主流冷媒と、
第2の膨張機構12通過後のバイパス回路13を流れる
バイパス流冷媒との間で熱交換を行う。過冷却用熱交換
器10は、上記主流冷媒と上記バイパス流冷媒とが伝熱
性を持つ壁10aを挟んで互いに反対向きに流れる対向
流型熱交換器である。
を提供する。 【解決手段】 圧縮機2、凝縮器3、過冷却用熱交換器
10、第1の膨張機構4および蒸発器5の順に冷媒が流
れる冷媒回路1を備える。冷媒として非共沸混合冷媒を
用いる。冷媒回路1は、凝縮器3と第1の膨張機構4と
の間で主回路6から分岐して、圧縮機2の吸入側で主回
路6と合流するバイパス回路13を備えるとともに、こ
のバイパス回路13に第2の膨張機構12を有する。過
冷却用熱交換器10は、主回路6を流れる主流冷媒と、
第2の膨張機構12通過後のバイパス回路13を流れる
バイパス流冷媒との間で熱交換を行う。過冷却用熱交換
器10は、上記主流冷媒と上記バイパス流冷媒とが伝熱
性を持つ壁10aを挟んで互いに反対向きに流れる対向
流型熱交換器である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機に関す
る。より詳しくは、圧縮機、凝縮器、冷媒を過冷却する
過冷却用熱交換器、膨張機構および蒸発器の順に冷媒を
循環させる冷媒回路を備えた空気調和機に関する。
る。より詳しくは、圧縮機、凝縮器、冷媒を過冷却する
過冷却用熱交換器、膨張機構および蒸発器の順に冷媒を
循環させる冷媒回路を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、この種の空気調和
機の冷媒回路301としては、圧縮機302、凝縮器3
03、過冷却用の二重管式熱交換器310、主膨張機構
304、蒸発器305、四路切換弁309およびアキュ
ムレータ308をこの順に有する主回路306と、上記
凝縮器303と二重管式熱交換器310との間の分岐点
321で主回路306から分岐して、バイパス膨張機構
312と二重管式熱交換器310とを通り、上記アキュ
ムレータ308の入口近傍の合流点322で主回路30
6と合流するバイパス回路(破線で示す)313とを含
むものが知られている。従来は、冷媒としてHCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)22等の単一冷媒
が用いられている。圧縮機302から吐出された冷媒
は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)303によっ
て凝縮され、分岐点321で主回路306を流れる主流
冷媒とバイパス回路313を流れるバイパス流冷媒とに
別れる。この主流冷媒は、二重管式熱交換器310にお
いて、バイパス膨張機構312通過後の上記バイパス流
冷媒との熱交換によって過冷却された後、主膨張機構3
04によって減圧される。そして、主流冷媒は、蒸発器
(例えば室内空気から吸熱する)305によって蒸発さ
れ、四路切換弁309および気液分離を行うアキュムレ
ータ308を通して圧縮機302に吸い込まれる。一
方、バイパス流冷媒は、上記バイパス膨張機構312を
通過して減圧された後、二重管式熱交換器310におい
て主流冷媒との熱交換によって蒸発される。この後、バ
イパス流冷媒は、アキュムレータ308の入口近傍の合
流点322で主流冷媒と合流する。
機の冷媒回路301としては、圧縮機302、凝縮器3
03、過冷却用の二重管式熱交換器310、主膨張機構
304、蒸発器305、四路切換弁309およびアキュ
ムレータ308をこの順に有する主回路306と、上記
凝縮器303と二重管式熱交換器310との間の分岐点
321で主回路306から分岐して、バイパス膨張機構
312と二重管式熱交換器310とを通り、上記アキュ
ムレータ308の入口近傍の合流点322で主回路30
6と合流するバイパス回路(破線で示す)313とを含
むものが知られている。従来は、冷媒としてHCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)22等の単一冷媒
が用いられている。圧縮機302から吐出された冷媒
は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)303によっ
て凝縮され、分岐点321で主回路306を流れる主流
冷媒とバイパス回路313を流れるバイパス流冷媒とに
別れる。この主流冷媒は、二重管式熱交換器310にお
いて、バイパス膨張機構312通過後の上記バイパス流
冷媒との熱交換によって過冷却された後、主膨張機構3
04によって減圧される。そして、主流冷媒は、蒸発器
(例えば室内空気から吸熱する)305によって蒸発さ
れ、四路切換弁309および気液分離を行うアキュムレ
ータ308を通して圧縮機302に吸い込まれる。一
方、バイパス流冷媒は、上記バイパス膨張機構312を
通過して減圧された後、二重管式熱交換器310におい
て主流冷媒との熱交換によって蒸発される。この後、バ
イパス流冷媒は、アキュムレータ308の入口近傍の合
流点322で主流冷媒と合流する。
【0003】このように二重管式熱交換器310で主流
冷媒を過冷却することにより、過冷却を行わない場合に
比して主流冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷
媒の流れからバイパス流を分岐させることによって主流
冷媒の体積流量が減少するので、図11(b)の圧力−比
エンタルピ線図(以下「Ph線図」という。)に示すよ
うに、蒸発器305内および圧縮機302の吸入側配管
での圧力損失ΔPを減少させることができる(比較のた
め、過冷却を行わない場合の圧力損失ΔP0を図11(a)
に示している。)。したがって、システムの冷凍能力を
向上させることができる。なお、図11(b)中にA,
B,Cで示す箇所は、図10の冷媒回路301における
合流点322近傍の点A,B,Cの状態に対応してい
る。図11(b)を部分的に拡大して示す図11(c)によっ
て良く分かるように、点Aに達したバイパス流冷媒と点
Bに達した主流冷媒とが合流して、点Cの状態が得られ
る。
冷媒を過冷却することにより、過冷却を行わない場合に
比して主流冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷
媒の流れからバイパス流を分岐させることによって主流
冷媒の体積流量が減少するので、図11(b)の圧力−比
エンタルピ線図(以下「Ph線図」という。)に示すよ
うに、蒸発器305内および圧縮機302の吸入側配管
での圧力損失ΔPを減少させることができる(比較のた
め、過冷却を行わない場合の圧力損失ΔP0を図11(a)
に示している。)。したがって、システムの冷凍能力を
向上させることができる。なお、図11(b)中にA,
B,Cで示す箇所は、図10の冷媒回路301における
合流点322近傍の点A,B,Cの状態に対応してい
る。図11(b)を部分的に拡大して示す図11(c)によっ
て良く分かるように、点Aに達したバイパス流冷媒と点
Bに達した主流冷媒とが合流して、点Cの状態が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気調和機
の冷凍能力は常に向上させることが求められており、冷
凍能力アップの要求に際限はない。
の冷凍能力は常に向上させることが求められており、冷
凍能力アップの要求に際限はない。
【0005】そこで、この発明の目的は、従来よりもさ
らに冷凍能力を向上させることができる空気調和機を提
供することにある。
らに冷凍能力を向上させることができる空気調和機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の空気調和機は、圧縮機、凝縮器、
過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および蒸発器の順に
冷媒が流れる冷媒回路を備えた空気調和機において、上
記冷媒として非共沸混合冷媒を用い、上記冷媒回路は、
上記凝縮器と第1の膨張機構との間で主回路から分岐し
て、上記圧縮機の吸入側で上記主回路と合流するバイパ
ス回路を備えるとともに、このバイパス回路に第2の膨
張機構を有し、上記過冷却用熱交換器は、上記主回路を
流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構通過後の上記バ
イパス回路を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を行
い、上記過冷却用熱交換器は、上記主流冷媒と上記バイ
パス流冷媒とが伝熱性を持つ壁を挟んで互いに反対向き
に流れる対向流型熱交換器であることを特徴とする。
め、請求項1に記載の空気調和機は、圧縮機、凝縮器、
過冷却用熱交換器、第1の膨張機構および蒸発器の順に
冷媒が流れる冷媒回路を備えた空気調和機において、上
記冷媒として非共沸混合冷媒を用い、上記冷媒回路は、
上記凝縮器と第1の膨張機構との間で主回路から分岐し
て、上記圧縮機の吸入側で上記主回路と合流するバイパ
ス回路を備えるとともに、このバイパス回路に第2の膨
張機構を有し、上記過冷却用熱交換器は、上記主回路を
流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構通過後の上記バ
イパス回路を流れるバイパス流冷媒との間で熱交換を行
い、上記過冷却用熱交換器は、上記主流冷媒と上記バイ
パス流冷媒とが伝熱性を持つ壁を挟んで互いに反対向き
に流れる対向流型熱交換器であることを特徴とする。
【0007】この請求項1の空気調和機では、非共沸混
合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに異なることから、
冷媒の状態を表すPh線図において、二相域(湿り蒸気
範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に対する傾き。
以下「温度勾配」という。)が生じる。この二相域の温
度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に比して、蒸発
器の入口温度が低下する。したがって、蒸発器によって
吸熱される流体(例えば室内空気)と、その蒸発器内を
通る上記冷媒との間の温度差が大きくなって、蒸発器の
熱交換能力が増大する。この結果、過冷却による冷凍能
力改善効果は、単一冷媒を用いる場合に比して、上記蒸
発器の熱交換能力増大分だけさらに向上する。
合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに異なることから、
冷媒の状態を表すPh線図において、二相域(湿り蒸気
範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に対する傾き。
以下「温度勾配」という。)が生じる。この二相域の温
度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に比して、蒸発
器の入口温度が低下する。したがって、蒸発器によって
吸熱される流体(例えば室内空気)と、その蒸発器内を
通る上記冷媒との間の温度差が大きくなって、蒸発器の
熱交換能力が増大する。この結果、過冷却による冷凍能
力改善効果は、単一冷媒を用いる場合に比して、上記蒸
発器の熱交換能力増大分だけさらに向上する。
【0008】また、この空気調和機では、上記第2の膨
張機構通過後のバイパス流冷媒を利用して、簡単な回路
構成でもって主流冷媒を過冷却することができる。
張機構通過後のバイパス流冷媒を利用して、簡単な回路
構成でもって主流冷媒を過冷却することができる。
【0009】さらに、この空気調和機では、上記過冷却
用熱交換器は対向流型熱交換器であるから、過冷却用熱
交換器の伝熱性を持つ壁の両側での、非共沸冷媒である
主流冷媒とバイパス流冷媒との間の平均温度差が比較的
大きくなる。例えば並行流型熱交換器の場合の平均温度
差よりも大きくなる。この結果、過冷却用熱交換器の能
力が向上する。
用熱交換器は対向流型熱交換器であるから、過冷却用熱
交換器の伝熱性を持つ壁の両側での、非共沸冷媒である
主流冷媒とバイパス流冷媒との間の平均温度差が比較的
大きくなる。例えば並行流型熱交換器の場合の平均温度
差よりも大きくなる。この結果、過冷却用熱交換器の能
力が向上する。
【0010】請求項2に記載の空気調和機は、請求項1
に記載の空気調和機において、上記バイパス回路は、上
記凝縮器と過冷却用熱交換器との間で上記主回路から分
岐していることを特徴とする。
に記載の空気調和機において、上記バイパス回路は、上
記凝縮器と過冷却用熱交換器との間で上記主回路から分
岐していることを特徴とする。
【0011】この請求項2の空気調和機では、過冷却用
熱交換器によって過冷却される対象が主流冷媒だけとな
るので、過冷却用熱交換器のサイズが比較的小さくて済
む。
熱交換器によって過冷却される対象が主流冷媒だけとな
るので、過冷却用熱交換器のサイズが比較的小さくて済
む。
【0012】請求項3に記載の空気調和機は、請求項1
に記載の空気調和機において、上記バイパス回路は、上
記過冷却用熱交換器と第1の膨張機構との間で上記主回
路から分岐していることを特徴とする。
に記載の空気調和機において、上記バイパス回路は、上
記過冷却用熱交換器と第1の膨張機構との間で上記主回
路から分岐していることを特徴とする。
【0013】この請求項3の空気調和機では、過冷却用
熱交換器通過後に主流冷媒から分岐したバイパス流冷媒
が第2の膨張機構に入るので、第2の膨張機構には二相
流が入る可能性が少なくなる。したがって、第2の膨張
機構はハンチングを起こすおそれがなく、安定に動作す
る。
熱交換器通過後に主流冷媒から分岐したバイパス流冷媒
が第2の膨張機構に入るので、第2の膨張機構には二相
流が入る可能性が少なくなる。したがって、第2の膨張
機構はハンチングを起こすおそれがなく、安定に動作す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0015】(第1実施形態)図1(a)に示すように、
この発明の一実施形態の空気調和機は、主回路6とバイ
パス回路(破線で示す)13とを含む冷媒回路1を備え
ている。冷媒回路1を循環させる冷媒としては、R−3
2/134aまたはR−407Cからなる非共沸混合冷
媒を用いている。
この発明の一実施形態の空気調和機は、主回路6とバイ
パス回路(破線で示す)13とを含む冷媒回路1を備え
ている。冷媒回路1を循環させる冷媒としては、R−3
2/134aまたはR−407Cからなる非共沸混合冷
媒を用いている。
【0016】主回路6は、圧縮機2、凝縮器3、過冷却
用熱交換器としての二重管式熱交換器10、第1の膨張
機構としての主膨張機構4、蒸発器5、四路切換弁9お
よびアキュムレータ8をこの順に有している。バイパス
回路13は、凝縮器3と二重管式熱交換器10との間の
分岐点21で主回路6から分岐して、第2の膨張機構と
してのバイパス膨張機構12と二重管式熱交換器10と
を通り、アキュムレータ8の入口近傍の合流点22で主
回路6と合流している。二重管式熱交換器10は、主回
路6を流れる主流冷媒と、バイパス膨張機構12通過後
の上記バイパス回路13を流れるバイパス流冷媒との間
で熱交換を行う。つまり、バイパス膨張機構12通過後
のバイパス流冷媒を利用して、簡単な回路構成でもって
主流冷媒を過冷却するようになっている。詳しくは、二
重管式熱交換器10は、図4(a)に模式的に示すよう
に、内管10aと、この内管10aの外側に同心円状に
設けられた外管10bとを有している。冷媒を流す向き
は、内管10a内を流れるバイパス流冷媒と、内管10
aと外管10bとの間の環状の隙間10cを流れる主流
冷媒とが、伝熱性を持つ内管10aの管壁を挟んで互い
に反対向きに流れるように設定されている(対向流型熱
交換器)。このように熱交換器10を対向流型とした場
合、図4(b)に示すように、伝熱性を持つ内管10aの
管壁の両側での、主流冷媒とバイパス流冷媒との間の流
れ方向に関する平均温度差が比較的大きくなる。例えば
図4(c)に示す並行流型熱交換器の場合の平均温度差よ
りも大きくなる。この結果、熱交換器10の能力を向上
させることができる。
用熱交換器としての二重管式熱交換器10、第1の膨張
機構としての主膨張機構4、蒸発器5、四路切換弁9お
よびアキュムレータ8をこの順に有している。バイパス
回路13は、凝縮器3と二重管式熱交換器10との間の
分岐点21で主回路6から分岐して、第2の膨張機構と
してのバイパス膨張機構12と二重管式熱交換器10と
を通り、アキュムレータ8の入口近傍の合流点22で主
回路6と合流している。二重管式熱交換器10は、主回
路6を流れる主流冷媒と、バイパス膨張機構12通過後
の上記バイパス回路13を流れるバイパス流冷媒との間
で熱交換を行う。つまり、バイパス膨張機構12通過後
のバイパス流冷媒を利用して、簡単な回路構成でもって
主流冷媒を過冷却するようになっている。詳しくは、二
重管式熱交換器10は、図4(a)に模式的に示すよう
に、内管10aと、この内管10aの外側に同心円状に
設けられた外管10bとを有している。冷媒を流す向き
は、内管10a内を流れるバイパス流冷媒と、内管10
aと外管10bとの間の環状の隙間10cを流れる主流
冷媒とが、伝熱性を持つ内管10aの管壁を挟んで互い
に反対向きに流れるように設定されている(対向流型熱
交換器)。このように熱交換器10を対向流型とした場
合、図4(b)に示すように、伝熱性を持つ内管10aの
管壁の両側での、主流冷媒とバイパス流冷媒との間の流
れ方向に関する平均温度差が比較的大きくなる。例えば
図4(c)に示す並行流型熱交換器の場合の平均温度差よ
りも大きくなる。この結果、熱交換器10の能力を向上
させることができる。
【0017】さて、図1(a)に示す圧縮機2から吐出さ
れた冷媒は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)3に
よって凝縮され、分岐点21で主回路6を流れる主流冷
媒とバイパス回路13を流れるバイパス流冷媒とに別れ
る。この主流冷媒は、熱交換器10において、バイパス
膨張機構12通過後の上記バイパス流冷媒との熱交換に
よって過冷却された後、主膨張機構4によって減圧され
る。そして、主流冷媒は、蒸発器(例えば室内空気から
吸熱する)5によって蒸発され、四路切換弁9および気
液分離を行うアキュムレータ8を通して圧縮機2に吸い
込まれる。一方、バイパス流冷媒は、バイパス膨張機構
12を通過して減圧された後、熱交換器10において主
流冷媒との熱交換によって蒸発される。この後、バイパ
ス流冷媒は、アキュムレータ8の入口近傍の合流点22
で主流冷媒と合流する。
れた冷媒は、凝縮器(例えば室外空気に放熱する)3に
よって凝縮され、分岐点21で主回路6を流れる主流冷
媒とバイパス回路13を流れるバイパス流冷媒とに別れ
る。この主流冷媒は、熱交換器10において、バイパス
膨張機構12通過後の上記バイパス流冷媒との熱交換に
よって過冷却された後、主膨張機構4によって減圧され
る。そして、主流冷媒は、蒸発器(例えば室内空気から
吸熱する)5によって蒸発され、四路切換弁9および気
液分離を行うアキュムレータ8を通して圧縮機2に吸い
込まれる。一方、バイパス流冷媒は、バイパス膨張機構
12を通過して減圧された後、熱交換器10において主
流冷媒との熱交換によって蒸発される。この後、バイパ
ス流冷媒は、アキュムレータ8の入口近傍の合流点22
で主流冷媒と合流する。
【0018】このように熱交換器10で主流冷媒を過冷
却することにより、過冷却を行わない場合に比して主流
冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷媒の流れか
らバイパス流を分岐させることによって主流冷媒の体積
流量が減少するので、過冷却を行わない場合(図11
(a)参照)に比して、図2の圧力−比エンタルピ線図
(以下「Ph線図」という。)に示すように、蒸発器5
内および圧縮機2の吸入側配管での圧力損失ΔPを減少
させることができる。したがって、システムの冷凍能力
を向上させることができる。なお、図2中にA,B,C
で示す箇所は、図1(a)の冷媒回路1における合流点2
2近傍の点A,B,Cの状態に対応している。
却することにより、過冷却を行わない場合に比して主流
冷媒による冷凍効果を増大できる。また、冷媒の流れか
らバイパス流を分岐させることによって主流冷媒の体積
流量が減少するので、過冷却を行わない場合(図11
(a)参照)に比して、図2の圧力−比エンタルピ線図
(以下「Ph線図」という。)に示すように、蒸発器5
内および圧縮機2の吸入側配管での圧力損失ΔPを減少
させることができる。したがって、システムの冷凍能力
を向上させることができる。なお、図2中にA,B,C
で示す箇所は、図1(a)の冷媒回路1における合流点2
2近傍の点A,B,Cの状態に対応している。
【0019】しかも、冷媒回路1を流れる非共沸混合冷
媒を構成する冷媒の沸点が互いに異なることから、図2
に示すPh線図において、二相域(湿り蒸気範囲)で等
温線に勾配(比エンタルピ軸に対する傾き。以下「温度
勾配」という。)が生じる。この二相域の温度勾配のた
めに、単一冷媒を用いる場合に比して、蒸発器5の入口
温度が低下する。したがって、蒸発器5によって吸熱さ
れる流体(例えば蒸発器のフィンに接して通る室内空
気)と、その蒸発器5内を通る冷媒との間の温度差が大
きくなって、蒸発器5の熱交換能力が増大する。例えば
図3に示すように、蒸発器5の入口温度が2degだけ
低下すると、蒸発器5の熱交換能力が約15%増大す
る。この結果、過冷却による冷凍能力改善効果を、単一
冷媒を用いる場合に比して、蒸発器5の熱交換能力増大
分だけさらに向上させることができる。
媒を構成する冷媒の沸点が互いに異なることから、図2
に示すPh線図において、二相域(湿り蒸気範囲)で等
温線に勾配(比エンタルピ軸に対する傾き。以下「温度
勾配」という。)が生じる。この二相域の温度勾配のた
めに、単一冷媒を用いる場合に比して、蒸発器5の入口
温度が低下する。したがって、蒸発器5によって吸熱さ
れる流体(例えば蒸発器のフィンに接して通る室内空
気)と、その蒸発器5内を通る冷媒との間の温度差が大
きくなって、蒸発器5の熱交換能力が増大する。例えば
図3に示すように、蒸発器5の入口温度が2degだけ
低下すると、蒸発器5の熱交換能力が約15%増大す
る。この結果、過冷却による冷凍能力改善効果を、単一
冷媒を用いる場合に比して、蒸発器5の熱交換能力増大
分だけさらに向上させることができる。
【0020】また、図1(a)に示すように、バイパス回
路13は凝縮器3と熱交換器10との間で主回路6から
分岐しているので、熱交換器10によって過冷却される
対象が主流冷媒だけとなる。したがって、熱交換器10
のサイズを比較的小さくすることができる。
路13は凝縮器3と熱交換器10との間で主回路6から
分岐しているので、熱交換器10によって過冷却される
対象が主流冷媒だけとなる。したがって、熱交換器10
のサイズを比較的小さくすることができる。
【0021】なお、バイパス回路13は、図1(b)に示
すように、熱交換器10と主膨張機構4との間(分岐点
21A)で主回路6から分岐するようにしても良い。こ
のようにした場合、熱交換器10を通過後に主流冷媒か
ら分岐したバイパス流冷媒がバイパス膨張機構12に入
るので、バイパス膨張機構12には二相流が入る可能性
が少なくなる。したがって、バイパス膨張機構12はハ
ンチングを起こすおそれがなく、安定に動作する。
すように、熱交換器10と主膨張機構4との間(分岐点
21A)で主回路6から分岐するようにしても良い。こ
のようにした場合、熱交換器10を通過後に主流冷媒か
ら分岐したバイパス流冷媒がバイパス膨張機構12に入
るので、バイパス膨張機構12には二相流が入る可能性
が少なくなる。したがって、バイパス膨張機構12はハ
ンチングを起こすおそれがなく、安定に動作する。
【0022】上述のように、熱交換器10は、凝縮器3
によって凝縮された状態の、主回路6を流れる主流冷媒
と、バイパス膨張機構12通過後のバイパス流冷媒との
間で熱交換を行っている。すなわち、熱交換器10は、
基本的には、凝縮器3通過後、蒸発器5通過前の主流冷
媒とバイパス流冷媒との間で熱交換を行う液−液熱交換
器として動作している。これに対して、図5に示すよう
に、凝縮器5通過後の主流冷媒を過冷却するために、蒸
発器5通過後(圧縮機吸入側)の気相の主流冷媒を用い
て、熱交換器10を気−液熱交換器として動作させても
良い。ただし、図1に示したような熱交換器10を液−
液熱交換器として動作させる場合は、図7(a)のPh線
図に示すように、二相域における温度勾配に起因して、
熱交換器10における流れ方向に関する平均温度差ΔT
mが、気−液熱交換器として動作させる場合のΔTm
(図7(b)に示す)よりも大きくなる。したがって、熱
交換器10のサイズを比較的小さくすることができ、圧
縮機2の吸入側の過熱度が大きくなるような不具合(図
6参照)が生じない。この結果、非共沸混合冷媒を使用
することによる冷凍能力改善効果をより有効に発揮する
ことができる。
によって凝縮された状態の、主回路6を流れる主流冷媒
と、バイパス膨張機構12通過後のバイパス流冷媒との
間で熱交換を行っている。すなわち、熱交換器10は、
基本的には、凝縮器3通過後、蒸発器5通過前の主流冷
媒とバイパス流冷媒との間で熱交換を行う液−液熱交換
器として動作している。これに対して、図5に示すよう
に、凝縮器5通過後の主流冷媒を過冷却するために、蒸
発器5通過後(圧縮機吸入側)の気相の主流冷媒を用い
て、熱交換器10を気−液熱交換器として動作させても
良い。ただし、図1に示したような熱交換器10を液−
液熱交換器として動作させる場合は、図7(a)のPh線
図に示すように、二相域における温度勾配に起因して、
熱交換器10における流れ方向に関する平均温度差ΔT
mが、気−液熱交換器として動作させる場合のΔTm
(図7(b)に示す)よりも大きくなる。したがって、熱
交換器10のサイズを比較的小さくすることができ、圧
縮機2の吸入側の過熱度が大きくなるような不具合(図
6参照)が生じない。この結果、非共沸混合冷媒を使用
することによる冷凍能力改善効果をより有効に発揮する
ことができる。
【0023】(第2実施形態)図8は、氷に蓄えられた
冷熱を用いて冷媒を過冷却する冷媒回路101を備えた
別の実施形態の空気調和機を示している。この冷媒回路
101は、主回路106と短絡回路113とを含む冷媒
回路101を備えている。冷媒回路101を循環させる
冷媒としては、R−32/134aまたはR−407C
からなる非共沸混合冷媒を用いている。
冷熱を用いて冷媒を過冷却する冷媒回路101を備えた
別の実施形態の空気調和機を示している。この冷媒回路
101は、主回路106と短絡回路113とを含む冷媒
回路101を備えている。冷媒回路101を循環させる
冷媒としては、R−32/134aまたはR−407C
からなる非共沸混合冷媒を用いている。
【0024】主回路106は、圧縮機102、凝縮器と
しての室外熱交換器103、冷媒を一時貯留するための
レシーバ107、第2電子膨張弁112、第1の膨張機
構としての第1電子膨張弁104、蒸発器としての室内
熱交換器105、アキュムレータ108をこの順に有し
ている。第2電子膨張弁112には並列に、過冷却用熱
交換器としての蓄熱用熱交換器110の室外側連結端1
10b,室内側連結端110cが接続されている。蓄熱
用熱交換器110は、蓄熱媒体としての水Wを満たした
蓄熱槽109内に、鉛直方向に蛇行する冷却管10aを
設けて形成されている。蓄熱用熱交換器110の本体1
09と室外側連結端110bとの間の配管には第1開閉
弁111が介挿されている。短絡回路113は、蓄熱用
熱交換器110の本体109と第1開閉弁111との間
から分岐して、アキュムレータ8の入口近傍で主回路1
06と合流している。この短絡回路113には第2開閉
弁114が介挿されている。第1開閉弁111および第
2開閉弁114の開閉、第1電子膨張弁104および第
2電子膨張弁112の開度は、この空気調和機の運転状
態および各サーミスタTh1,Th2、圧力センサPs
からの信号に応じて、開閉制御手段116によって制御
されるようになっている。
しての室外熱交換器103、冷媒を一時貯留するための
レシーバ107、第2電子膨張弁112、第1の膨張機
構としての第1電子膨張弁104、蒸発器としての室内
熱交換器105、アキュムレータ108をこの順に有し
ている。第2電子膨張弁112には並列に、過冷却用熱
交換器としての蓄熱用熱交換器110の室外側連結端1
10b,室内側連結端110cが接続されている。蓄熱
用熱交換器110は、蓄熱媒体としての水Wを満たした
蓄熱槽109内に、鉛直方向に蛇行する冷却管10aを
設けて形成されている。蓄熱用熱交換器110の本体1
09と室外側連結端110bとの間の配管には第1開閉
弁111が介挿されている。短絡回路113は、蓄熱用
熱交換器110の本体109と第1開閉弁111との間
から分岐して、アキュムレータ8の入口近傍で主回路1
06と合流している。この短絡回路113には第2開閉
弁114が介挿されている。第1開閉弁111および第
2開閉弁114の開閉、第1電子膨張弁104および第
2電子膨張弁112の開度は、この空気調和機の運転状
態および各サーミスタTh1,Th2、圧力センサPs
からの信号に応じて、開閉制御手段116によって制御
されるようになっている。
【0025】蓄熱運転時には、開閉制御手段116によ
って、第1開閉弁111が閉状態、第2開閉弁114が
開状態、第1電子膨張弁104が全閉状態にされるとと
もに、第2電子膨張弁112の開度がサーミスタTh
1、圧力センサPsからの信号に応じて制御される。こ
のとき、圧縮機102から吐出された冷媒(流れの向き
を図8中に実線の矢印で示す)は、室外熱交換器103
によって凝縮され、レシーバ107、第2電子膨張弁1
12を通り、蓄熱用熱交換器110において上記水Wと
の熱交換によって蒸発された後、短絡回路113の第2
開閉弁114を通り、主回路106のアキュムレータ8
を通して圧縮機2に吸い込まれる。蓄熱槽109内の水
Wは、冷却管110aを通る冷媒との熱交換によって冷
却されて、冷却管110aの表面に氷として付着する。
これにより、蓄熱槽109に冷熱が蓄えられる。
って、第1開閉弁111が閉状態、第2開閉弁114が
開状態、第1電子膨張弁104が全閉状態にされるとと
もに、第2電子膨張弁112の開度がサーミスタTh
1、圧力センサPsからの信号に応じて制御される。こ
のとき、圧縮機102から吐出された冷媒(流れの向き
を図8中に実線の矢印で示す)は、室外熱交換器103
によって凝縮され、レシーバ107、第2電子膨張弁1
12を通り、蓄熱用熱交換器110において上記水Wと
の熱交換によって蒸発された後、短絡回路113の第2
開閉弁114を通り、主回路106のアキュムレータ8
を通して圧縮機2に吸い込まれる。蓄熱槽109内の水
Wは、冷却管110aを通る冷媒との熱交換によって冷
却されて、冷却管110aの表面に氷として付着する。
これにより、蓄熱槽109に冷熱が蓄えられる。
【0026】蓄熱回収を行う冷房運転時には、開閉制御
手段116によって、第1開閉弁111が開状態、第2
開閉弁114が閉状態、第1電子膨張弁104および第
2電子膨張弁112の開度がサーミスタTh2、圧力セ
ンサPsからの信号に応じて制御される。このとき、圧
縮機102から吐出された冷媒(流れの向きを図8中に
破線の矢印で示す)は、室外熱交換器103によって凝
縮され、レシーバ107を通る。この後、冷媒の一部は
第2電子膨張弁112を通り、そのまま合流点110c
に達するが、残りの冷媒は、分岐点110bから第1開
閉弁111を通り、蓄熱用熱交換器110において蓄熱
運転時に生成された氷との熱交換によって過冷却された
後、合流点110cに達する。このとき、第2電子膨張
弁112を通る冷媒と蓄熱用熱交換器110を通る冷媒
との流量比は第2電子膨張弁112の開度によって定ま
る。蓄熱用熱交換器110は、氷に蓄えられた冷熱を用
いて上記冷媒を過冷却するので、冷却管110aを通る
冷媒を効果的に過冷却することができる。合流点110
cで合流した冷媒は、第1電子膨張弁104によって減
圧された後、室内熱交換器105において室内空気との
熱交換によって蒸発され、アキュムレータ8を通して圧
縮機2に吸い込まれる。
手段116によって、第1開閉弁111が開状態、第2
開閉弁114が閉状態、第1電子膨張弁104および第
2電子膨張弁112の開度がサーミスタTh2、圧力セ
ンサPsからの信号に応じて制御される。このとき、圧
縮機102から吐出された冷媒(流れの向きを図8中に
破線の矢印で示す)は、室外熱交換器103によって凝
縮され、レシーバ107を通る。この後、冷媒の一部は
第2電子膨張弁112を通り、そのまま合流点110c
に達するが、残りの冷媒は、分岐点110bから第1開
閉弁111を通り、蓄熱用熱交換器110において蓄熱
運転時に生成された氷との熱交換によって過冷却された
後、合流点110cに達する。このとき、第2電子膨張
弁112を通る冷媒と蓄熱用熱交換器110を通る冷媒
との流量比は第2電子膨張弁112の開度によって定ま
る。蓄熱用熱交換器110は、氷に蓄えられた冷熱を用
いて上記冷媒を過冷却するので、冷却管110aを通る
冷媒を効果的に過冷却することができる。合流点110
cで合流した冷媒は、第1電子膨張弁104によって減
圧された後、室内熱交換器105において室内空気との
熱交換によって蒸発され、アキュムレータ8を通して圧
縮機2に吸い込まれる。
【0027】このように蓄熱用熱交換器110で冷媒を
過冷却することにより、過冷却を行わない場合に比して
冷凍効果を増大できる。しかも、室内熱交換器105に
流入する非共沸混合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに
異なることから、図2に示したPh線図において、二相
域(湿り蒸気範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に
対する傾き。以下「温度勾配」という。)が生じる。こ
の二相域の温度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に
比して、室内熱交換器105の入口温度が低下する。し
たがって、室内熱交換器105によって吸熱される室内
空気と、その室内熱交換器105内を通る冷媒との間の
温度差が大きくなって、室内熱交換器105の熱交換能
力が増大する。この結果、過冷却による冷凍能力改善効
果を、単一冷媒を用いる場合に比して、室内熱交換器1
05の熱交換能力増大分だけさらに向上させることがで
きる。
過冷却することにより、過冷却を行わない場合に比して
冷凍効果を増大できる。しかも、室内熱交換器105に
流入する非共沸混合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに
異なることから、図2に示したPh線図において、二相
域(湿り蒸気範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に
対する傾き。以下「温度勾配」という。)が生じる。こ
の二相域の温度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に
比して、室内熱交換器105の入口温度が低下する。し
たがって、室内熱交換器105によって吸熱される室内
空気と、その室内熱交換器105内を通る冷媒との間の
温度差が大きくなって、室内熱交換器105の熱交換能
力が増大する。この結果、過冷却による冷凍能力改善効
果を、単一冷媒を用いる場合に比して、室内熱交換器1
05の熱交換能力増大分だけさらに向上させることがで
きる。
【0028】なお、蓄熱回収を行わない通常の冷房運転
を行うためには、開閉制御手段116によって、第1開
閉弁111および第2開閉弁114を閉状態、第2電子
膨張弁112を全開状態にし、第1電子膨張弁104の
開度をサーミスタTh2、圧力センサPsからの信号に
応じて制御すれば良い。このとき、圧縮機102から吐
出された冷媒は、室外熱交換器103によって凝縮さ
れ、レシーバ107、第2電子膨張弁112を通り、室
内熱交換器105によって蒸発され、アキュムレータ1
08を通して圧縮機102に吸い込まれる。
を行うためには、開閉制御手段116によって、第1開
閉弁111および第2開閉弁114を閉状態、第2電子
膨張弁112を全開状態にし、第1電子膨張弁104の
開度をサーミスタTh2、圧力センサPsからの信号に
応じて制御すれば良い。このとき、圧縮機102から吐
出された冷媒は、室外熱交換器103によって凝縮さ
れ、レシーバ107、第2電子膨張弁112を通り、室
内熱交換器105によって蒸発され、アキュムレータ1
08を通して圧縮機102に吸い込まれる。
【0029】(第3実施形態)図9は、別の冷媒回路か
ら供給される冷熱を用いて冷媒を過冷却する冷媒回路を
備えた別の実施形態の空気調和機を示している。
ら供給される冷熱を用いて冷媒を過冷却する冷媒回路を
備えた別の実施形態の空気調和機を示している。
【0030】この空気調和機は、同一構成の2つの機器
類H,Iを含む1台の室外ユニットAと、この室外ユニ
ットAの一方の機器類Hに接続された2台の室内ユニッ
トB,Cと、室内ユニットAの他方の機器類Iに接続さ
れた2台の室内ユニットD,Eを備えている。
類H,Iを含む1台の室外ユニットAと、この室外ユニ
ットAの一方の機器類Hに接続された2台の室内ユニッ
トB,Cと、室内ユニットAの他方の機器類Iに接続さ
れた2台の室内ユニットD,Eを備えている。
【0031】室外ユニットAの一方の機器類Hは、アキ
ュムレータ208と、インバータ207によって駆動さ
れる圧縮機201と、四路切換弁202と、室外熱交換
器203と、過冷却用熱交換器225と、冷房運転時に
冷媒を一方向(図中に実線の矢印で示す向き)にのみ通
過させる逆止弁209と、この逆止弁209に並列に接
続された暖房運転用の膨張機構204とを冷媒配管20
5で接続したものである。同様に、他方の機器類Iは、
アキュムレータ208と、インバータ207によって駆
動される圧縮機201と、四路切換弁202と、室外熱
交換器203と、過冷却用熱交換器225Bと、冷房運
転時に冷媒を一方向にのみ通過させる逆止弁209と、
この逆止弁209に並列に接続された暖房運転用の膨張
機構204とを冷媒配管205で接続したものである。
各室内ユニットB,C,D,Eは同一内部構成であり、
それぞれ室内熱交換器210と、暖房運転時に冷媒を冷
房運転時とは逆方向にのみ通過させる逆止弁213と、
この逆止弁213に並列に接続された冷房運転用の膨張
機構211とを冷媒配管212で接続したものである。
なお、以下では冷房運転に関して説明するものとする。
ュムレータ208と、インバータ207によって駆動さ
れる圧縮機201と、四路切換弁202と、室外熱交換
器203と、過冷却用熱交換器225と、冷房運転時に
冷媒を一方向(図中に実線の矢印で示す向き)にのみ通
過させる逆止弁209と、この逆止弁209に並列に接
続された暖房運転用の膨張機構204とを冷媒配管20
5で接続したものである。同様に、他方の機器類Iは、
アキュムレータ208と、インバータ207によって駆
動される圧縮機201と、四路切換弁202と、室外熱
交換器203と、過冷却用熱交換器225Bと、冷房運
転時に冷媒を一方向にのみ通過させる逆止弁209と、
この逆止弁209に並列に接続された暖房運転用の膨張
機構204とを冷媒配管205で接続したものである。
各室内ユニットB,C,D,Eは同一内部構成であり、
それぞれ室内熱交換器210と、暖房運転時に冷媒を冷
房運転時とは逆方向にのみ通過させる逆止弁213と、
この逆止弁213に並列に接続された冷房運転用の膨張
機構211とを冷媒配管212で接続したものである。
なお、以下では冷房運転に関して説明するものとする。
【0032】室内ユニットB,Cは冷媒配管215,2
15で互いに並列に接続されつつ、他の冷媒配管21
6,216により室外ユニットAの一方の機器類Hに冷
媒の循環可能に接続されて一つの冷媒回路217が形成
されている。同様に、室内ユニットC,Dは冷媒配管2
18,218で互いに並列に接続されつつ、他の冷媒配
管219,219により室外ユニットAの他方の機器類
Iに冷媒の循環可能に接続されて別の冷媒回路220が
形成されている。各冷媒回路217,220の圧縮機2
01の吸入側(室外ユニットAの冷媒入口近傍)には、
それぞれその冷媒回路の運転状態を検出するための圧力
センサ235,236が設けられている。
15で互いに並列に接続されつつ、他の冷媒配管21
6,216により室外ユニットAの一方の機器類Hに冷
媒の循環可能に接続されて一つの冷媒回路217が形成
されている。同様に、室内ユニットC,Dは冷媒配管2
18,218で互いに並列に接続されつつ、他の冷媒配
管219,219により室外ユニットAの他方の機器類
Iに冷媒の循環可能に接続されて別の冷媒回路220が
形成されている。各冷媒回路217,220の圧縮機2
01の吸入側(室外ユニットAの冷媒入口近傍)には、
それぞれその冷媒回路の運転状態を検出するための圧力
センサ235,236が設けられている。
【0033】これらの冷媒回路217,220を循環さ
せる冷媒としては、R−32/134aまたはR−40
7Cからなる非共沸混合冷媒を用いている。
せる冷媒としては、R−32/134aまたはR−40
7Cからなる非共沸混合冷媒を用いている。
【0034】機器類H側の冷媒回路217と機器類I側
の冷媒回路220との間には、バイパス回路230,2
30Bが設けられている。バイパス回路230(冷媒配
管227,228を有する)は、冷媒回路220の室外
熱交換器203の下流側(冷房運転時の出口近傍)から
分岐して、開閉弁231、膨張機構226、冷媒回路2
17の過冷却用熱交換器225を通り、冷媒回路220
のアキュムレータ208の入口近傍でその冷媒回路22
0と合流している。バイパス回路230B(冷媒配管2
27B,228Bを有する)は、冷媒回路217の室外
熱交換器203の下流側(冷房運転時の出口近傍)から
分岐して、開閉弁231B、膨張機構226B、冷媒回
路220の過冷却用熱交換器225Bを通り、冷媒回路
217のアキュムレータ208の入口近傍でその冷媒回
路217と合流している。過冷却用熱交換器225は、
例えば図4(a)に示した二重管式熱交換器10と同様に
構成され、冷媒回路217を流れる主流冷媒と、冷媒回
路220から分岐したバイパス回路230を流れるバイ
パス流冷媒との間で熱交換を行う。一方、過冷却熱交換
器225Bは、冷媒回路220を流れる主流冷媒と、冷
媒回路217から分岐したバイパス回路230Bを流れ
るバイパス流冷媒との間で熱交換を行う。
の冷媒回路220との間には、バイパス回路230,2
30Bが設けられている。バイパス回路230(冷媒配
管227,228を有する)は、冷媒回路220の室外
熱交換器203の下流側(冷房運転時の出口近傍)から
分岐して、開閉弁231、膨張機構226、冷媒回路2
17の過冷却用熱交換器225を通り、冷媒回路220
のアキュムレータ208の入口近傍でその冷媒回路22
0と合流している。バイパス回路230B(冷媒配管2
27B,228Bを有する)は、冷媒回路217の室外
熱交換器203の下流側(冷房運転時の出口近傍)から
分岐して、開閉弁231B、膨張機構226B、冷媒回
路220の過冷却用熱交換器225Bを通り、冷媒回路
217のアキュムレータ208の入口近傍でその冷媒回
路217と合流している。過冷却用熱交換器225は、
例えば図4(a)に示した二重管式熱交換器10と同様に
構成され、冷媒回路217を流れる主流冷媒と、冷媒回
路220から分岐したバイパス回路230を流れるバイ
パス流冷媒との間で熱交換を行う。一方、過冷却熱交換
器225Bは、冷媒回路220を流れる主流冷媒と、冷
媒回路217から分岐したバイパス回路230Bを流れ
るバイパス流冷媒との間で熱交換を行う。
【0035】過冷却を行わない通常の冷房運転時には、
図示しない制御手段によってバイパス回路230,23
0Bの開閉弁231および231Bが閉状態にされる。
このとき、冷媒回路217と冷媒回路220とは互いに
独立に冷房運転を行う。例えば冷媒回路220におい
て、圧縮機201から吐出された冷媒(流れの向きを図
9中に実線の矢印で示す)は、凝縮器として働く室外熱
交換器203によって凝縮され、熱交換を行わない状態
にある熱交換器225B、逆止弁209を通っる。この
後、各室内ユニットB,Cの膨張機構211によって減
圧され、蒸発器として働く室内熱交換器210によって
蒸発され、そして室外ユニットAのアキュムレータ20
8を通して圧縮機201に吸い込まれる。これは冷媒回
路217においても同様である。
図示しない制御手段によってバイパス回路230,23
0Bの開閉弁231および231Bが閉状態にされる。
このとき、冷媒回路217と冷媒回路220とは互いに
独立に冷房運転を行う。例えば冷媒回路220におい
て、圧縮機201から吐出された冷媒(流れの向きを図
9中に実線の矢印で示す)は、凝縮器として働く室外熱
交換器203によって凝縮され、熱交換を行わない状態
にある熱交換器225B、逆止弁209を通っる。この
後、各室内ユニットB,Cの膨張機構211によって減
圧され、蒸発器として働く室内熱交換器210によって
蒸発され、そして室外ユニットAのアキュムレータ20
8を通して圧縮機201に吸い込まれる。これは冷媒回
路217においても同様である。
【0036】冷媒回路217,220が独立に冷房運転
を行っている時に、圧力センサ235,236の出力に
基づいて、例えば冷媒回路217側で冷熱が余ってお
り、冷媒回路220側で冷熱が不足していると判断され
たとする。この判断結果に応じて、制御手段によって、
開閉弁231が閉状態、開閉弁231Bが開状態に設定
され、冷媒回路220が過冷却を行う冷房運転に移行す
る。このとき、冷媒回路217を流れる冷媒の一部が分
岐して、バイパス流冷媒(流れの向きを図9中に破線の
矢印で示す)としてバイパス回路230Bを流れる。こ
の結果、過冷却用熱交換器225Bは、冷媒回路220
を流れる主流冷媒と、バイパス回路230を流れるバイ
パス流冷媒との間で熱交換を行う。つまり、冷媒回路2
20において、圧縮機201から吐出された冷媒は、凝
縮器として働く室外熱交換器203によって凝縮され、
熱交換器225によって過冷却される。それから、逆止
弁209を通る。この後、各室内ユニットB,Cの膨張
機構211によって減圧され、蒸発器として働く室内熱
交換器210によって蒸発され、そして室外ユニットA
のアキュムレータ208を通して圧縮機201に吸い込
まれる。
を行っている時に、圧力センサ235,236の出力に
基づいて、例えば冷媒回路217側で冷熱が余ってお
り、冷媒回路220側で冷熱が不足していると判断され
たとする。この判断結果に応じて、制御手段によって、
開閉弁231が閉状態、開閉弁231Bが開状態に設定
され、冷媒回路220が過冷却を行う冷房運転に移行す
る。このとき、冷媒回路217を流れる冷媒の一部が分
岐して、バイパス流冷媒(流れの向きを図9中に破線の
矢印で示す)としてバイパス回路230Bを流れる。こ
の結果、過冷却用熱交換器225Bは、冷媒回路220
を流れる主流冷媒と、バイパス回路230を流れるバイ
パス流冷媒との間で熱交換を行う。つまり、冷媒回路2
20において、圧縮機201から吐出された冷媒は、凝
縮器として働く室外熱交換器203によって凝縮され、
熱交換器225によって過冷却される。それから、逆止
弁209を通る。この後、各室内ユニットB,Cの膨張
機構211によって減圧され、蒸発器として働く室内熱
交換器210によって蒸発され、そして室外ユニットA
のアキュムレータ208を通して圧縮機201に吸い込
まれる。
【0037】このように熱交換器225Bで冷媒を過冷
却することにより、過冷却を行わない場合に比して冷凍
効果を増大できる。しかも、室内熱交換器210に流入
する非共沸混合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに異な
ることから、図2に示したPh線図において、二相域
(湿り蒸気範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に対
する傾き。以下「温度勾配」という。)が生じる。この
二相域の温度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に比
して、室内熱交換器210の入口温度が低下する。した
がって、室内熱交換器210によって吸熱される室内空
気と、その室内熱交換器210内を通る冷媒との間の温
度差が大きくなって、室内熱交換器210の熱交換能力
が増大する。この結果、過冷却による冷凍能力改善効果
を、単一冷媒を用いる場合に比して、室内熱交換器21
0の熱交換能力増大分だけさらに向上させることができ
る。
却することにより、過冷却を行わない場合に比して冷凍
効果を増大できる。しかも、室内熱交換器210に流入
する非共沸混合冷媒を構成する冷媒の沸点が互いに異な
ることから、図2に示したPh線図において、二相域
(湿り蒸気範囲)で等温線に勾配(比エンタルピ軸に対
する傾き。以下「温度勾配」という。)が生じる。この
二相域の温度勾配のために、単一冷媒を用いる場合に比
して、室内熱交換器210の入口温度が低下する。した
がって、室内熱交換器210によって吸熱される室内空
気と、その室内熱交換器210内を通る冷媒との間の温
度差が大きくなって、室内熱交換器210の熱交換能力
が増大する。この結果、過冷却による冷凍能力改善効果
を、単一冷媒を用いる場合に比して、室内熱交換器21
0の熱交換能力増大分だけさらに向上させることができ
る。
【0038】なお、冷媒回路217,220が独立に冷
房運転を行っている時に、圧力センサ235,236の
出力に基づいて、上の場合とは逆に冷媒回路220側で
冷熱が余っており、冷媒回路217側で冷熱が不足して
いると判断された場合は、この判断結果に応じて、制御
手段によって、開閉弁231が開状態、開閉弁231B
が閉状態に設定され、冷媒回路217が過冷却を行う冷
房運転に移行する。
房運転を行っている時に、圧力センサ235,236の
出力に基づいて、上の場合とは逆に冷媒回路220側で
冷熱が余っており、冷媒回路217側で冷熱が不足して
いると判断された場合は、この判断結果に応じて、制御
手段によって、開閉弁231が開状態、開閉弁231B
が閉状態に設定され、冷媒回路217が過冷却を行う冷
房運転に移行する。
【0039】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1乃至
3に記載の空気調和機によれば、従来に比してさらに冷
凍能力を向上させることができる。
3に記載の空気調和機によれば、従来に比してさらに冷
凍能力を向上させることができる。
【図1】 この発明の第1実施形態の空気調和機の冷媒
回路の構成を示す図である。
回路の構成を示す図である。
【図2】 図1の冷媒回路による冷凍サイクルを示すP
h線図である。
h線図である。
【図3】 図1の冷媒回路における蒸発器の熱交換能力
を説明する図である。
を説明する図である。
【図4】 (a)は図1の冷媒回路の二重管式熱交換器の
構成を示す図、(b)は対向流型熱交換器における冷媒温
度を説明する図、(c)は並行流型熱交換器における冷媒
温度を説明する図である。
構成を示す図、(b)は対向流型熱交換器における冷媒温
度を説明する図、(c)は並行流型熱交換器における冷媒
温度を説明する図である。
【図5】 図1の冷媒回路との比較のために、二重管式
熱交換器を気−液熱交換器として用いる冷媒回路の構成
を示す図である。
熱交換器を気−液熱交換器として用いる冷媒回路の構成
を示す図である。
【図6】 図5の冷媒回路による冷凍サイクルを示すP
h線図である。
h線図である。
【図7】 図1の冷媒回路による冷凍サイクルと図5の
冷媒回路による冷凍サイクルとを比較して示す図であ
る。
冷媒回路による冷凍サイクルとを比較して示す図であ
る。
【図8】 この発明の第2実施形態の空気調和機の冷媒
回路の構成を示す図である。
回路の構成を示す図である。
【図9】 この発明の第3実施形態の空気調和機の冷媒
回路の構成を示す図である。
回路の構成を示す図である。
【図10】 従来の空気調和機の冷媒回路の構成を示す
図である。
図である。
【図11】 (a)は過冷却を行わない通常の冷凍サイク
ルを示すPh線図、(b)は図11の冷媒回路による冷凍
サイクルを示すPh線図、(c)は(b)の冷凍サイクルを部
分的に拡大して示す図である。
ルを示すPh線図、(b)は図11の冷媒回路による冷凍
サイクルを示すPh線図、(c)は(b)の冷凍サイクルを部
分的に拡大して示す図である。
2,102,201 圧縮機 3 凝縮器 5 蒸発器 10 二重管式熱交換器 103,203 室外熱交換器 105,210 室内熱交換器 110 蓄熱用熱交換器 225,225B 過冷却用熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢嶋 龍三郎 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 西川 和幸 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮機(2)、凝縮器(3)、過冷却用
熱交換器(10)、第1の膨張機構(4)および蒸発器
(5)の順に冷媒が流れる冷媒回路(1)を備えた空気
調和機において、 上記冷媒として非共沸混合冷媒を用い、 上記冷媒回路(1)は、上記凝縮器(3)と第1の膨張
機構(4)との間で主回路(6)から分岐して、上記圧
縮機(2)の吸入側で上記主回路(6)と合流するバイ
パス回路(13)を備えるとともに、このバイパス回路
(13)に第2の膨張機構(12)を有し、 上記過冷却用熱交換器(10)は、上記主回路(6)を
流れる主流冷媒と、上記第2の膨張機構(12)通過後
の上記バイパス回路(13)を流れるバイパス流冷媒と
の間で熱交換を行い、 上記過冷却用熱交換器(10)は、上記主流冷媒と上記
バイパス流冷媒とが伝熱性を持つ壁(10a)を挟んで
互いに反対向きに流れる対向流型熱交換器であることを
特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 上記バイパス回路(13)は、上記凝縮器(3)と過冷
却用熱交換器(10)との間で上記主回路(6)から分
岐していることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項3】 請求項1に記載の空気調和機において、 上記バイパス回路(13)は、上記過冷却用熱交換器
(10)と第1の膨張機構(4)との間で上記主回路
(6)から分岐していることを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191127A JP2001355924A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001191127A JP2001355924A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 空気調和機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8214515A Division JPH1054616A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001355924A true JP2001355924A (ja) | 2001-12-26 |
Family
ID=19029798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001191127A Pending JP2001355924A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001355924A (ja) |
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- 2001-06-25 JP JP2001191127A patent/JP2001355924A/ja active Pending
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040329 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |