JP2006275087A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることにある。
【解決手段】この発明は、アクセル開度変化率が設定値より低い場合には、所定時間だけ変速手段のシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段を設けた自動変速機の変速制御装置において、路面の勾配状態を検出可能な路面勾配検出手段を設け、路面摩擦係数を検出可能な路面摩擦係数検出手段を設け、路面勾配状態と路面摩擦係数とに基づいて設定値の値を変更する設定値変更手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は自動変速機の変速制御装置に係り、特に、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることが可能な自動変速機の変速制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機においては、複数の変速段を有する変速手段を備え、変速手段を変速するために、例えば図9に示す如く、車速とスロットル開度とから選択される変速段を予め設定した変速マップを備えた変速制御装置を設けている。自動変速機の変速制御装置は、その時のスロットル開度と車速とから変速マップに基づいて選択される変速段になるように、シフトソレノイド等により摩擦係合要素を係合、あるいは解放させて変速手段の変速段をシフトアップ・シフトダウンし、変速している。
ここで、路面状況によるシフトアップ・シフトダウンを説明すると、図9に示す如く、車両がワインディング路を走行中にスロットル開度と車速とがA点であったときは変速段が3速であり、カーブの手前でアクセルペダルを戻すと、スロットル開度と車速とがBの点に移動し、4速へのシフトアップが発生してエンジンブレーキ力が不足する。その後、車両がカーブを抜けて再度運転者が加速しようとすると駆動力が不足するので、運転者がアクセルペダルを踏込み、スロットル開度と車速とがCの点に移動して3速ヘのシフトダウンが発生する。
このような自動変速機のシフトアップ・シフトダウンは、運転者の意図したものではない。自動変速機は、本来、カーブに向けて適度なエンジンブレーキ力を発生し、その後、カーブを抜けた後に運転者が要求する駆動力が得られるような変速段に変速されるべきである。
このような自動変速機の変速制御装置には、アクセル開度の変化率が負のしきい値(設定値)を下回った場合に、ある一定期間(所定時間)シフトアップを禁止するものがある。これにより、この自動変速機の変速制御装置は、カーブの手前で運転者がアクセルペダルを急戻しした場合に、シフトアップが所定時間禁止されるので、カーブの手前では適度なエンジンブレーキ力が得られ、カーブ脱出時に適切な駆動力が得られる効果がある。
特許登録第3037369号公報 特許登録第3122083号公報
また、自動変速機の変速制御装置には、車速とアクセル開度とにより予め設定された変速マップにおいて、各車速でのシフトアップが行われるアクセル開度をシフトアップタイミングとし、降坂走行時のシフトアップ要求に対する実際のシフトアップを、非降坂走行時のシフトアップタイミングに基づいて決定することにより、降坂走行時のシフトアップを運転者に違和感を与えることなく実行させるものがある。
特許登録第3535697号公報
しかし、ワインディング路には、比較的平坦なワインディング路もあれば急勾配のワインディング路もあり、前記特許文献1、特許文献2のように、それぞれに同じアクセル開度変化率の設定値、シフトアップを禁止する所定時間を設定していては運転性の改善に限界があった。
また、特許文献3のように、車速とアクセル開度とにより予め設定された変速マップのアクセル開度をシフトアップタイミングとし、非降坂走行時のシフトアップタイミングに基づき降坂走行時のシフトアップを決定する場合は、アクセル開度変化率を考慮していないため、運転性の改善に限界があった。
この発明は、予め設定された変速マップに基づいて選択された変速段になるようにシフトアップ・シフトダウンされる変速手段を備えた自動変速機を設け、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段を設け、このアクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度からアクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段を設け、このアクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低い場合には、所定時間だけ前記変速手段のシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段を設けた自動変速機の変速制御装置において、路面の勾配状態を検出可能な路面勾配検出手段を設け、路面摩擦係数を検出可能な路面摩擦係数検出手段を設け、前記路面勾配検出手段により検出される路面勾配状態と前記路面摩擦係数検出手段により検出される路面摩擦係数とに基づいて前記設定値の値を変更する設定値変更手段を設けたことを特徴とする。
この発明の自動変速機の変速制御装置は、アクセル開度変化率が設定値より低い場合には、所定時間だけ変速手段のシフトアップを禁止し、路面勾配状態と路面摩擦係数とに基づいてアクセル開度変化率の設定値の値を変更することにより、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、例えば、登坂路走行中は、平坦路走行中と比較してアクセル開度変化率の設定値を大きくし、シフトアップを禁止する所定時間する時間を長くすることにより、運転性を向上させることが可能である。
この発明の自動変速機の変速制御装置は、路面勾配状態と路面摩擦係数とに基づいてシフトアップを禁止するためのアクセル開度変化率の設定値の値を変更することにより、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることができるものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図9は、この発明の実施例を示すものである。図7において、2は図示しない車両に搭載されるエンジン、4は自動変速機である。自動変速機4は、トルクコンバータ6と変速手段である補助変速機構8とを備えている。補助変速機構8は、図示しないプラネタリギヤ等から構成される複数の変速段を有し、クラッチやブレーキ等からなる摩擦係合要素10の係合・解放によりシフトアップ・シフトダウンされ、変速される。
自動変速機4の下方には、バルブボディ12を設けている。バルブボディ12には、補助変速機構8の摩擦係合要素10に作動圧を供給して係合状態を切換えるシフトバルブ(図示せず)のシフト用第1・第2ソレノイド14・16を備えている。
シフト用第1・第2ソレノイド14・16は、自動変速機4の変速制御装置18の制御部20に接続している。制御部20には、エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転センサ22と、エンジン2のスロットルバルブ(図示せず)のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)24と、自動変速機4の出力軸の回転速度から車速を検出する車速センサ(車速検出手段)26と、自動変速機4の図示しないシフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置スイッチ28とを接続している。スロットル開度センサ24は、スロットルバルブを開閉動作するアクセルペダル(図示せず)のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段としても機能する。
変速制御装置18の制御部20は、車速とスロットル開度とから選択される変速段を予め設定した変速マップ30(図9参照)を備え、変速段算出手段32を設け、アクセル開度変化率算出手段34を設け、シフトアップ禁止手段36を設け、路面勾配検出手段38を設け、路面摩擦係数検出手段40を設け、設定値変更手段42を設け、変速段指令手段44を設けている。
前記変速段算出手段32は、スロットル開度センサ24により検出されたスロットル開度と車速センサ26により検出された車速とから、図9に示す変速マップに基づいて変速段を算出する。
前記アクセル開度変化率算出手段34は、スロットル開度センサ24により検出されたスロットル開度(アクセル開度)からアクセル開度変化率を算出する。アクセル開度変化率は、単位時間当たりのアクセル開度の変化量を算出することにより求められる。
前記シフトアップ禁止手段36は、アクセル開度変化率算出手段34により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低い場合には、所定時聞だけ変速手段である補助変速機構8のシフトアップを禁止する。
前記路面勾配検出手段38は、路面の勾配状態を検出する。この実施例においては、車両の前後方向の傾きを検出する勾配センサ46を制御部20に接続し、勾配センサ46の検出信号により路面の勾配状態を検出する。なお、路面の勾配状態は、その他公知の推定方法を使用してもよい。
前記路面摩擦係数検出手段40は、路面摩擦係数を検出する。この実施例においては、車両に搭載されたABS(Anti−lock Brake System)48を制御部20に接続し、ABS48の動作信号により路面摩擦係数を算出する。なお、路面摩擦係数は、駆動輪と従動輪との速度差から算出することもできる。
前記設定値変更手段42は、路面勾配検出手段38により検出された路面勾配状態と路面摩擦係数検出手段40により検出された路面摩擦係数とに基づいて、アクセル開度変化率を判定する設定値の値を変更する。
前記変速段指令手段44は、変速段算出手段32により選択された変速段になるように、シフト用第1・第2ソレノイド14・16へ指令信号を出力して摩擦係合要素10に供給する作動圧を制御する。摩擦係合要素10は、作動圧により係合、あるいは解放され、補助変速機構8の変速段をシフトアップ・シフトダウンし、変速させる。
前記シフトアップ禁止手段36は、アクセル開度検出手段たるスロットル開度センサ24により検出されたアクセル開度が全閉時の場合の所定時間と全閉時以外の場合の所定時間とを、異なった値に設定する。
前記設定値変更手段42は、登坂路での設定値を平坦路での設定値より大きな値に設定し、かつ登坂路での所定時間を平坦路での所定時問より長い値に設定する。また、設定値変更手段42は、低摩擦路での設定値を平坦路での設定値より小さな値に設定し、かつ低摩擦路での所定時問を平坦路での所定時間より短い値に設定する。
このように、自動変速機4の変速制御装置18は、図8に示す如く、スロットル開度センサ24により検出されたスロットル開度と車速センサ26により検出された車速とから変速マップに基づいて変速段を算出する変速段算出手段32を設け、スロットル開度センサ24により検出されたスロットル開度(アクセル開度)からアクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段34を設け、アクセル開度変化率算出手段34により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低い場合には所定時間だけ補助変速機構8のシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段36を設け、路面勾配検出手段38により検出された路面勾配状態と路面摩擦係数検出手段40により検出された路面摩擦係数とに基づいて、アクセル開度変化率を判定する設定値の値を変更する設定値変更手段42を設け、変速段算出手段32により選択された変速段になるようにシフト用第1・第2ソレノイド14・16へ指令信号を出力して摩擦係合要素10に供給する作動圧を制御する変速段指令手段44を設けている。
次に、自動変速機4の変速制御装置18の作用を説明する。
図1に示すフローチャートにて、シフトアップ禁止の判定を説明する。自動変速機4の変速制御装置18は、制御がスタートすると(100)、アクセル開度変化率を算出する(102)。
アクセル開度変化率は、アクセル開度APの単位時間(例えば20msec間)当たりの変化量として求める。ここでは、アクセル開度変化率を△APとし、アクセルペダルを戻し方向に操作した場合は負の値、踏み込み方向に操作した場合は正の値を取るものとする。
次に、路面の勾配状態を検出し(104)、路面摩擦係数を検出し(106)、登坂路が否かを判断する(108)。この判断(108)が登坂路でYESの場合は、アクセル開度変化率APのしきい値(設定値)を△AP1とする(110)。
前記判断(108)が登坂路でなくNOの場合は、路面摩擦係数が小さい低摩擦路(低μ路)か否かを判断する(112)。この判断(112)が低摩擦路でYESの場合は、アクセル開度変化率APのしきい値(設定値)を△AP2とする(114)。
前記判断(112)が低摩擦路でなくNOの場合は、アクセル開度変化率APのしきい値(設定値)を△AP0とする(116)。
前記アクセル開度APから算出(102)されたアクセル開度変化率△APと、前記登坂路及び低摩擦路の判断(108、112)で決定された変化率のしきい値(△AP0、△AP1、△AP2のいずれか)とを比較し、アクセル開度変化率△APが変化率のしきい値未満であるか否かを判断する(118)
この判断(118)がアクセル開度変化率△AP<変化率のしきい値でYESの場合は、アクセルペダルを急戻ししたと判断してシフトアップを禁止し(120)、終了を処理する(122)。この判断(118)がアクセル開度変化率△AP<変化率のしきい値でなくNOの場合は、処理を終了する(122)。
次に、図2のフローチャートにて、シフトアップ禁止の解除判定を説明する。自動変速機4の変速制御装置18は、制御がスタートすると(200)、シフトアップ禁止中か否かを判断する(202)。
この判断(202)がシフトアップ禁止中でなくNOの場合は、図1のフローチャートにてシフトアップ禁止と判定されなかった場合か、すでにシフトアップ禁止を解除した場合であるので、処理を終了する(226)。
この判断(202)がシフトアップ禁止中でYESの場合は、登坂路が否かを判断する(204)。この判断(204)が登坂路でYESの場合は、アイドル経過時間の判定時間(所定時間)をT11とし(206)、アクセル踏み込み経過時間の判定時問(所定時間)をT21とする(208)。
前記判断(204)が登坂路でなくNOの場合は、路面摩擦係数が小さい低摩擦路(低μ路)か否かを判断する(210)。この判断(210)が低摩擦路でYESの場合は、アイドル経過時間の判定時間(所定時間)をT12とし(212)、アクセル踏み込み経過時間の判定時間(所定時間)をT22とする(214)。
前記判断(210)が低摩擦路でなくNOの場合は、アイドル経過時間の判定時間(所定時間)をT10とし(216)、アクセル踏み込み経過時間の判定時間(所定時間)をT20とする(218)。
アイドル経過時間と前記登坂路及び低摩擦路の判断(204、210)で決定された判定時間(T10、T11、T12のいずれか)とを比較し、アイドル経過時間が判定時間(所定時間)以上であるか否かを判断する(220)。
この判断(220)がアイドル経過時間≧判定時間でYESの場合は、シフトアップ禁止を解除し(224)、処理を終了する(226)。
この判断(220)がアイドル経過時間<判定時間でNOの場合は、アクセル踏み込み経過時間と前記登坂路及び低摩擦路の判断(204、210)で決定された判定時間(T20、T21、T22のいずれか)とを比較し、アクセル踏み込み経過時間が判定時間(所定時間)以上であるか否かを判断する(222)。
この判断(222)がアクセル踏み込み経過時間≧判定時間でYESの場合は、シフトアップ禁止を解除し(224)、処理を終了する(226)。この判断(222)がアクセル踏み込み経過時間<判定時間でNOの場合は、処理を終了し(226)、シフトアップ禁止を継続する。
次に、図3のフローチャートにて、変速段の決定を説明する。自動変速機4の変速制御装置18は、制御がスタートすると(300)、現在の変速段(GP)をGPOLDに保存し(302)、スロットル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定し(304)、変速段GPに入力する。変速マップは、例えば図9のようにスロットル開度、車速により予め設定され、これにより変速段を決定する。
変速段の決定(304)に続き、シフトアップが発生したか否かを判断する(306)。シフトアップの発生は、GPとGPOLDとを比較することにより行い、GP>GPOLDであればシフトアップが発生したと判断する。
前記判断(306)においてシフトアップが発生していずNOの場合は、処理を終了する(312)。前記判断(306)においてシフトアップが発生してYESの場合は、シフトアップ禁止中か否かを判断する(308)。
この判断(308)がシフトアップ禁止中でなくNOの場合は、処理を終了する(312)。この判断(308)がシフトアップ禁止中でYESの場合は、変速段GP=GPOLDとして前回の変速段に戻し(310)、シフトアップを禁止して、処理を終了する(312)。
以上の処理を、図4〜図6のタイムチャートに従って説明する。
図4は、平坦路走行中の場合を示すタイムチャートである。平坦路走行中において、アクセルペダルを時間t0時に急戻しした場合、アクセル開度変化率は負の方向に値が変化する。ここで、アクセル開度変化率がしきい値より低くなった場合は、通常は4速の変速段へのシフトアップが発生するが、シフトアップを禁止して3速を保持する。その後、アクセルペダルを踏み込んでいる状態が時間t1から判定時間T20を経過すると、シフトアップ禁止を解除して、4連ヘシフトアップを行う。
図5は、登坂路走行中の場合を示すタイムチャートである。登坂路走行中において、図4と同様に、アクセルペダルの急戻しにより時間t0にてアクセル開度変化率がしきい値より低くなってシフトアップが禁止され、3速に保持される。しかし、アクセルペダルを踏み込んだ状態が時間t1から前記T20より長い判定時間T21を経過したときに、シフトアップ禁止が解除されて4速へのシフトアップが行われている。
図6は、低摩擦路走行中の場合を示すタイムチャートである。低摩擦路走行中において、時間t0でアクセルペダルを急戻ししたが、低摩擦路走行時のアクセル開度変化率がしきい値を下回らなかったので、4速へのシフトアップが行われている。
これにより、この自動変速機4の変速制御装置18は、登坂路ではシフトアップが禁止されやすく、シフトアップ禁止の時間を長くし、低摩擦路では逆にシフトアップが禁止されにくく、シフトアップ禁止の時間を短くでき、様々な路面状況に対応して運転性を改善できる。
このように、この自動変速機4の変速制御装置18は、アクセル開度変化率がしきい値(設定値)より低い場合には、判定時間(所定時間)だけ変速手段のシフトアップを禁止し、路面勾配状態と路面摩擦係数とに基づいてアクセル開度変化率のしきい値の値を変更することにより、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることが可能である。
また、シフトアップ禁止手段36は、アクセル開度検出手段たるスロットル開度センサ24により検出されたアクセル開度が全閉時の場合の判定時間(所定時間)と全閉時以外の場合の判定時間(所定時間)とを、異なった値に設定することにより、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることが可能である。
さらに、設定値変更手段42は、登坂路でのしきい値(設定値)を平坦路でのしきい値(設定値)より大きな値に設定し、かつ登坂路での判定時間(所定時間)を平坦路での判定時間(所定時間)より長い値に設定することにより、登坂路では、平坦路よりシフトアップ禁止の制御を実行されやすく、かつその実行されている時間も平坦路より長く設定されているため、山岳道路(ワインディング路)を登坂している時においても、運転者の要求に沿ったスムーズな変速制御を実施することが可能である。
さらにまた、設定値変更手段42は、低摩擦路でのしきい値(設定値)を平坦路でのしきい値(設定値)より小さな値に設定し、かつ低摩擦路での判定時間(所定時間)を平坦路での判定時間(所定時間)より短い値に設定することにより、低摩擦路では、平坦路よりシフトアップ禁止の制御を実行されにくく、かつその実施されている時間も平坦路より短く設定されているため、運転者の要求(車両の安定性を高めたい)に沿ったスムーズな変速制御を実施することが可能である。
なお、上述実施例においては、変速手段のシフトアップを禁止するアクセル開度変化率のしきい値(設定値)の値を路面勾配状態と路面摩擦係数とに基づいて変更したが、路面勾配状態と路面摩擦係数とだけでなく、ステアリングの操作状態、ブレーキペダルの踏込み状態等を加味して変更することにより、路面状況が変化した場合に、車両の前後・作用・上下方向への動き(挙動)を考慮して、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができ、運転性を向上させることができる。
この発明の自動変速機の変速制御装置は、路面状況が変化しても、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択して変速手段を変速することができるものであり、複数の変速段を有する変速手段を備えた自動変変速機だけでなく、CVTなどの無段階に変速比を変更可能に変速手段を備えた自動変速機の制御にも適用可能である。
自動変速機の変速制御装置の実施例を示すシフトアップ禁止のフローチャートである。 シフトアップ禁止の解除のフローチャートである。 変速段の決定のフローチャートである。 平坦路走行中のタイムチャートである。 登坂路走行中のタイムチャートである。 低摩擦路走行中のタイムチャートである。 変速制御装置の概略構成図である。 変速制御装置の制御構成図である。 スロットル開度と車速とによる変速マップを示す図である。
符号の説明
2 エンジン
4 自動変速機
6 トルクコンバータ
8 補助変速機構
10 摩擦係合要素
12 バルブボディ
14 シフト用第1ソレノイド
16 シフト用第2ソレノイド
18 変速制御装置
20 制御部
22 エンジン回転センサ
24 スロットル開度センサ
26 車速センサ
28 シフト位置スイッチ
30 変速マップ
32 変速段算出手段
34 アクセル開度変化率算出手段
36 シフトアップ禁止手段
38 路面勾配検出手段
40 路面摩擦係数検出手段
42 設定値変更手段
44 変速段指令手段
46 勾配センサ
48 ABS

Claims (4)

  1. 予め設定された変速マップに基づいて選択された変速段になるようにシフトアップ・シフトダウンされる変速手段を備えた自動変速機を設け、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段を設け、このアクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度からアクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段を設け、このアクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低い場合には、所定時間だけ前記変速手段のシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段を設けた自動変速機の変速制御装置において、路面の勾配状態を検出可能な路面勾配検出手段を設け、路面摩擦係数を検出可能な路面摩擦係数検出手段を設け、前記路面勾配検出手段により検出された路面勾配状態と前記路面摩擦係数検出手段により検出された路面摩擦係数とに基づいて前記設定値の値を変更する設定値変更手段を設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記シフトアップ禁止手段は、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度が全閉時の場合の所定時間と全閉時以外の場合の所定時間とを異なった値に設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記設定値変更手段は、登坂路での設定値を平坦路での設定値より大きな値に設定し、かつ登坂路での所定時間を平坦路での所定時問より長い値に設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 前記設定値変更手段は、低摩擦路での設定値を平坦路での設定値より小さな値に設定し、かつ低摩擦路での所定時問を平坦路での所定時間より短い値に設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
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