JPH05223157A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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- JPH05223157A JPH05223157A JP5905692A JP5905692A JPH05223157A JP H05223157 A JPH05223157 A JP H05223157A JP 5905692 A JP5905692 A JP 5905692A JP 5905692 A JP5905692 A JP 5905692A JP H05223157 A JPH05223157 A JP H05223157A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- correction
- vehicle speed
- coefficient
- road
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雪路等の路面が滑り易い状態においてもダウ
ンシフトに伴うトルク増加に起因するスリップが生じ難
いように変速制御を行う。 【構成】 外気温,雨滴量,駆動輪および被駆動輪の回
転速度をそれぞれ検出するとともにそれらに基づく各補
正係数Kt,Kr,Ksを求めて低μ路係数kμを算出
し、その低μ路係数kμに応じてダウンシフトし難くな
るようにシフトダウン車速を低車速側へ補正する。
ンシフトに伴うトルク増加に起因するスリップが生じ難
いように変速制御を行う。 【構成】 外気温,雨滴量,駆動輪および被駆動輪の回
転速度をそれぞれ検出するとともにそれらに基づく各補
正係数Kt,Kr,Ksを求めて低μ路係数kμを算出
し、その低μ路係数kμに応じてダウンシフトし難くな
るようにシフトダウン車速を低車速側へ補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速段を切
り換える変速制御装置に係り、特に、雪道などの路面が
滑り易い場合の変速制御に関するものである。
り換える変速制御装置に係り、特に、雪道などの路面が
滑り易い場合の変速制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の変速制御装置として、予め
定められた変速条件に従って実際の変速パラメータの値
に応じて自動変速機の変速段を自動的に切り換える変速
制御手段を備えたものが従来から多用されている。例え
ば、図7および図8は、上記変速条件としてのアップシ
フト側変速マップおよびダウンシフト側変速マップの一
例で、「1st」,「2nd」,「3rd」,および
「4th」の前進4つの変速段を有する自動変速機に関
するものであり、それぞれ車速Vおよびスロットル弁開
度TAを変速パラメータとして定められている。そし
て、現在の変速段と車速Vおよびスロットル弁開度TA
に応じて、その変速マップに従って変速段を切り換える
か否かが判断される。
定められた変速条件に従って実際の変速パラメータの値
に応じて自動変速機の変速段を自動的に切り換える変速
制御手段を備えたものが従来から多用されている。例え
ば、図7および図8は、上記変速条件としてのアップシ
フト側変速マップおよびダウンシフト側変速マップの一
例で、「1st」,「2nd」,「3rd」,および
「4th」の前進4つの変速段を有する自動変速機に関
するものであり、それぞれ車速Vおよびスロットル弁開
度TAを変速パラメータとして定められている。そし
て、現在の変速段と車速Vおよびスロットル弁開度TA
に応じて、その変速マップに従って変速段を切り換える
か否かが判断される。
【0003】ところで、上記スロットル弁開度はエンジ
ンの負荷状態を表すものとして変速段の切換制御に用い
られているのであるが、近年、エンジンの低燃費化を図
ったり車両の運転状態に応じて最適なエンジン出力を引
き出したりするために、吸排気バルブの開閉タイミング
を変化させる可変バルブタイミング機構や、アイドル時
のエンジン回転数を変化させるアイドル回転数制御機構
など、種々の吸入空気量可変機構を備えたエンジンが提
案されており、スロットル弁開度は必ずしもエンジンの
負荷状態を忠実に表すものではなくなってきている。ま
た、平地と高地とでは気圧が異なるため、スロットル弁
開度が同じであっても実際の吸入空気量は相違し、それ
に応じてエンジンの負荷状態も変化する。このため、エ
ンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づいて要求
吸入空気量すなわち計算上の吸入空気量を求めるととも
に、吸入空気量検出手段によって検出された実際の吸入
空気量と前記要求吸入空気量との比を補正係数として算
出し、その補正係数に応じて前記変速条件および実際の
変速パラメータの値の何れかを補正することにより、変
速制御の適正化を図ることが提案されている。特開平2
−266155号公報に記載されている装置はその一例
である。
ンの負荷状態を表すものとして変速段の切換制御に用い
られているのであるが、近年、エンジンの低燃費化を図
ったり車両の運転状態に応じて最適なエンジン出力を引
き出したりするために、吸排気バルブの開閉タイミング
を変化させる可変バルブタイミング機構や、アイドル時
のエンジン回転数を変化させるアイドル回転数制御機構
など、種々の吸入空気量可変機構を備えたエンジンが提
案されており、スロットル弁開度は必ずしもエンジンの
負荷状態を忠実に表すものではなくなってきている。ま
た、平地と高地とでは気圧が異なるため、スロットル弁
開度が同じであっても実際の吸入空気量は相違し、それ
に応じてエンジンの負荷状態も変化する。このため、エ
ンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づいて要求
吸入空気量すなわち計算上の吸入空気量を求めるととも
に、吸入空気量検出手段によって検出された実際の吸入
空気量と前記要求吸入空気量との比を補正係数として算
出し、その補正係数に応じて前記変速条件および実際の
変速パラメータの値の何れかを補正することにより、変
速制御の適正化を図ることが提案されている。特開平2
−266155号公報に記載されている装置はその一例
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように要求吸入空気量と実際の吸入空気量との比に応じ
て補正を行うか否かに拘らず、従来の変速制御装置にお
いてはタイヤおよび路面間の摩擦係数の低下が及ぼす影
響に対して何ら考慮されておらず、例えば氷雪路や湿潤
路におけるスリップを防止するための変速制御における
対策は講じられていなかった。すなわち、アップシフト
の場合はトルクが低下するために問題はないが、ダウン
シフトの際には比較的急激なトルク増加を生じることが
不可避であることから、低摩擦係数路面での走行におい
てはダウンシフトに起因してスリップが生じ易い傾向に
ある。このため、氷雪路等においては運転者が路面の滑
り易さを確認または推測する必要があるとともに、上記
傾向を懸念して絶えず自動変速機によるダウンシフトを
気にしながらアクセルの踏込み操作を極めて慎重に行う
ことを強いられるという不都合があった。
ように要求吸入空気量と実際の吸入空気量との比に応じ
て補正を行うか否かに拘らず、従来の変速制御装置にお
いてはタイヤおよび路面間の摩擦係数の低下が及ぼす影
響に対して何ら考慮されておらず、例えば氷雪路や湿潤
路におけるスリップを防止するための変速制御における
対策は講じられていなかった。すなわち、アップシフト
の場合はトルクが低下するために問題はないが、ダウン
シフトの際には比較的急激なトルク増加を生じることが
不可避であることから、低摩擦係数路面での走行におい
てはダウンシフトに起因してスリップが生じ易い傾向に
ある。このため、氷雪路等においては運転者が路面の滑
り易さを確認または推測する必要があるとともに、上記
傾向を懸念して絶えず自動変速機によるダウンシフトを
気にしながらアクセルの踏込み操作を極めて慎重に行う
ことを強いられるという不都合があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、滑り易い路面であっ
てもダウンシフトに伴うトルク増加に起因するスリップ
が生じ難いようにすることにある。
もので、その目的とするところは、滑り易い路面であっ
てもダウンシフトに伴うトルク増加に起因するスリップ
が生じ難いようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、路面の滑り易さに応じてダウンシフトし難くな
るように変速制御の際の変速判断を補正すれば良く、本
発明は、図1のクレーム対応図に示されているように、
予め定められた変速条件に従って実際の変速パラメータ
の値に応じて自動変速機の変速段を自動的に切り換える
変速制御手段を備えた自動変速機の変速制御装置におい
て、(a)路面の滑り易さを検出する路面状態検出手段
と、(b)その路面状態検出手段により検出された路面
の滑り易さに基づいてダウンシフトし難くなるように前
記変速条件および実際の変速パラメータの値の何れかを
補正する補正手段とを設けたことを特徴とする。
めには、路面の滑り易さに応じてダウンシフトし難くな
るように変速制御の際の変速判断を補正すれば良く、本
発明は、図1のクレーム対応図に示されているように、
予め定められた変速条件に従って実際の変速パラメータ
の値に応じて自動変速機の変速段を自動的に切り換える
変速制御手段を備えた自動変速機の変速制御装置におい
て、(a)路面の滑り易さを検出する路面状態検出手段
と、(b)その路面状態検出手段により検出された路面
の滑り易さに基づいてダウンシフトし難くなるように前
記変速条件および実際の変速パラメータの値の何れかを
補正する補正手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】なお、上記路面状態検出手段としては、例
えば、温度センサにより計測した外気温から路面の凍結
状態を推定したり、雨量センサにより計測した降雨量か
ら路面の湿潤状態を推定したり、駆動輪の実際のスリッ
プの程度を算出したりする手段などが好適に用いられ
る。
えば、温度センサにより計測した外気温から路面の凍結
状態を推定したり、雨量センサにより計測した降雨量か
ら路面の湿潤状態を推定したり、駆動輪の実際のスリッ
プの程度を算出したりする手段などが好適に用いられ
る。
【0008】
【作用および発明の効果】このような自動変速機の変速
制御装置においては、路面状態検出手段により路面の滑
り易さが検出されるとともに、その路面状態検出手段に
より検出された路面の滑り易さに基づいてダウンシフト
側の変速制御における変速条件および実際の変速パラメ
ータの値の何れかがダウンシフトし難くなるように補正
される。このため、摩擦係数の低い滑り易い路面すなわ
ち氷雪路や湿潤路等においてダウンシフトが抑制され、
ダウンシフト時のトルク増加に起因するスリップが良好
に回避される。これにより、滑り易い路面を走行する場
合における運転者の負担が軽減されて自動変速機付き車
両の運転操作が一層容易となるのである。
制御装置においては、路面状態検出手段により路面の滑
り易さが検出されるとともに、その路面状態検出手段に
より検出された路面の滑り易さに基づいてダウンシフト
側の変速制御における変速条件および実際の変速パラメ
ータの値の何れかがダウンシフトし難くなるように補正
される。このため、摩擦係数の低い滑り易い路面すなわ
ち氷雪路や湿潤路等においてダウンシフトが抑制され、
ダウンシフト時のトルク増加に起因するスリップが良好
に回避される。これにより、滑り易い路面を走行する場
合における運転者の負担が軽減されて自動変速機付き車
両の運転操作が一層容易となるのである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0010】図2において、ガソリンエンジン10の燃
焼室12内には、エアクリーナ14,エアフローメータ
16,吸気通路18,スロットル弁20,バイパス通路
22,サージタンク24,インテークマニホルド26,
および吸気弁28を介して空気が吸入されるとともに、
その空気には、インテークマニホルド26に設けられた
燃料噴射弁30から噴射される燃料ガスが混合されるよ
うになっている。エアフローメータ16は吸入空気量を
測定するもので、本実施例では大気圧を測定する大気圧
センサ21と共に実際の吸入空気量Qmを検出する。可
動ベーン式のエアフローメータ16によって求められた
吸入空気量Qm’を大気圧センサ21によって求められ
た大気圧で補正することにより、空気濃度の影響を排除
した実際の吸入空気量Qmすなわち標準高度(1気圧)
おける吸入空気量を算出するようになっている。そし
て、その算出した実際の吸入空気量Qmを表す吸入空気
量信号SQmをエンジン制御用コンピュータ32および
トランスミッション制御用コンピュータ34に供給す
る。
焼室12内には、エアクリーナ14,エアフローメータ
16,吸気通路18,スロットル弁20,バイパス通路
22,サージタンク24,インテークマニホルド26,
および吸気弁28を介して空気が吸入されるとともに、
その空気には、インテークマニホルド26に設けられた
燃料噴射弁30から噴射される燃料ガスが混合されるよ
うになっている。エアフローメータ16は吸入空気量を
測定するもので、本実施例では大気圧を測定する大気圧
センサ21と共に実際の吸入空気量Qmを検出する。可
動ベーン式のエアフローメータ16によって求められた
吸入空気量Qm’を大気圧センサ21によって求められ
た大気圧で補正することにより、空気濃度の影響を排除
した実際の吸入空気量Qmすなわち標準高度(1気圧)
おける吸入空気量を算出するようになっている。そし
て、その算出した実際の吸入空気量Qmを表す吸入空気
量信号SQmをエンジン制御用コンピュータ32および
トランスミッション制御用コンピュータ34に供給す
る。
【0011】スロットル弁20は、図示しない自動車の
アクセルペダルに機械的に連結されており、その操作量
に対応して開閉されることにより吸入空気量を連続的に
変化させるようになっているとともに、そのスロットル
弁20にはスロットルポジションセンサ36が設けられ
て、スロットル弁開度TAを表すスロットル弁開度信号
STAをエンジン制御用コンピュータ32およびトラン
スミッション制御用コンピュータ34に供給するように
なっている。スロットルポジションセンサ36は、スロ
ットル弁20が略全閉のアイドル状態になるとONとな
るアイドルスイッチを備えており、そのアイドル信号は
上記スロットル弁開度信号STAと共にエンジン制御用
コンピュータ32およびトランスミッション制御用コン
ピュータ34に供給される。バイパス通路22はスロッ
トル弁20と並列に配設されているとともに、そのバイ
パス通路22にはアイドル回転数制御弁38が設けられ
ており、エンジン制御用コンピュータ32によってアイ
ドル回転数制御弁38の開度が制御されることにより、
スロットル弁20をバイパスして流れる空気量が調整さ
れてアイドル時のエンジン回転数が制御される。燃料噴
射弁30も、エンジン制御用コンピュータ32によって
その噴射タイミングや噴射量が制御される。なお、上記
エアフローメータ16の上流側には吸入空気の温度を測
定する吸気温センサ40が設けられ、その吸気温を表す
信号をエンジン制御用コンピュータ32に供給するよう
になっている。
アクセルペダルに機械的に連結されており、その操作量
に対応して開閉されることにより吸入空気量を連続的に
変化させるようになっているとともに、そのスロットル
弁20にはスロットルポジションセンサ36が設けられ
て、スロットル弁開度TAを表すスロットル弁開度信号
STAをエンジン制御用コンピュータ32およびトラン
スミッション制御用コンピュータ34に供給するように
なっている。スロットルポジションセンサ36は、スロ
ットル弁20が略全閉のアイドル状態になるとONとな
るアイドルスイッチを備えており、そのアイドル信号は
上記スロットル弁開度信号STAと共にエンジン制御用
コンピュータ32およびトランスミッション制御用コン
ピュータ34に供給される。バイパス通路22はスロッ
トル弁20と並列に配設されているとともに、そのバイ
パス通路22にはアイドル回転数制御弁38が設けられ
ており、エンジン制御用コンピュータ32によってアイ
ドル回転数制御弁38の開度が制御されることにより、
スロットル弁20をバイパスして流れる空気量が調整さ
れてアイドル時のエンジン回転数が制御される。燃料噴
射弁30も、エンジン制御用コンピュータ32によって
その噴射タイミングや噴射量が制御される。なお、上記
エアフローメータ16の上流側には吸入空気の温度を測
定する吸気温センサ40が設けられ、その吸気温を表す
信号をエンジン制御用コンピュータ32に供給するよう
になっている。
【0012】エンジン10は、吸気弁28,排気弁4
2,ピストン44,および点火プラグ46を備えて構成
されており、点火プラグ46は、エンジン制御用コンピ
ュータ32によって制御されるイグナイタ48からディ
ストリビュータ50を介して供給される高電圧によって
点火火花を発生し、燃焼室12内の混合ガスを爆発させ
てピストン44を上下動させることによりクランク軸を
回転させる。吸気弁28および排気弁42は、クランク
軸の回転に同期して回転駆動されるカムシャフトにより
開閉されるようになっているとともに、エンジン制御用
コンピュータ32によって制御される可変バルブタイミ
ング機構52により、カムシャフトとクランク軸との回
転位相が変更されて開閉タイミングが調整されるように
なっている。そして、燃焼室12内で燃焼した排気ガス
は、排気弁42からエキゾーストマニホルド54,排気
通路56,触媒装置58を経て大気に排出される。エン
ジン10にはエンジン冷却水温を測定する水温センサ6
0が設けられており、そのエンジン冷却水温を表すエン
ジン冷却水温信号をエンジン制御用コンピュータ32お
よびトランスミッション制御用コンピュータ34に供給
するようになっているとともに、エキゾーストマニホル
ド54には排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ
62が設けられており、その酸素濃度を表す信号をエン
ジン制御用コンピュータ32に供給するようになってい
る。また、ディストリビュータ50にはクランク軸の回
転に同期してパルスを発生する回転角センサが設けられ
ており、そのパルス信号をエンジン10の回転数NEを
表すエンジン回転数信号SNEとしてエンジン制御用コ
ンピュータ32およびトランスミッション制御用コンピ
ュータ34に供給するようになっている。
2,ピストン44,および点火プラグ46を備えて構成
されており、点火プラグ46は、エンジン制御用コンピ
ュータ32によって制御されるイグナイタ48からディ
ストリビュータ50を介して供給される高電圧によって
点火火花を発生し、燃焼室12内の混合ガスを爆発させ
てピストン44を上下動させることによりクランク軸を
回転させる。吸気弁28および排気弁42は、クランク
軸の回転に同期して回転駆動されるカムシャフトにより
開閉されるようになっているとともに、エンジン制御用
コンピュータ32によって制御される可変バルブタイミ
ング機構52により、カムシャフトとクランク軸との回
転位相が変更されて開閉タイミングが調整されるように
なっている。そして、燃焼室12内で燃焼した排気ガス
は、排気弁42からエキゾーストマニホルド54,排気
通路56,触媒装置58を経て大気に排出される。エン
ジン10にはエンジン冷却水温を測定する水温センサ6
0が設けられており、そのエンジン冷却水温を表すエン
ジン冷却水温信号をエンジン制御用コンピュータ32お
よびトランスミッション制御用コンピュータ34に供給
するようになっているとともに、エキゾーストマニホル
ド54には排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ
62が設けられており、その酸素濃度を表す信号をエン
ジン制御用コンピュータ32に供給するようになってい
る。また、ディストリビュータ50にはクランク軸の回
転に同期してパルスを発生する回転角センサが設けられ
ており、そのパルス信号をエンジン10の回転数NEを
表すエンジン回転数信号SNEとしてエンジン制御用コ
ンピュータ32およびトランスミッション制御用コンピ
ュータ34に供給するようになっている。
【0013】上記エンジン制御用コンピュータ32,ト
ランスミッション制御用コンピュータ34は、何れもC
PU,RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A
/Dコンバータ等を備えて構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行うもので、それらのエンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34には、前記各信号の他、エアコンス
イッチ64からエアコンのON,OFFを表すエアコン
信号等が供給されるようになっている。トランスミッシ
ョン制御用コンピュータ34には更に、運転者によって
手動で選択操作されるパターンセレクトスイッチ66か
ら、走行性能を重視するパワーパターン、燃費や静粛性
を重視するエコノミーパターン等の各種走行パターンの
中から選択された走行パターンを示す信号が供給される
とともに、前記エンジン10の回転速度を変速する自動
変速機68の出力軸の回転速度、すなわち車速Vを表す
車速信号SVが車速センサ72から供給されるようにな
っている。自動変速機68は、遊星歯車装置や油圧式摩
擦係合装置などを備えたよく知られたもので、油圧回路
が切り換えられて油圧式摩擦係合装置の係合状態が変更
されることにより、前進4段および後進1段が成立させ
られるように構成されている。また、自動変速機68に
はニュートラルスタートスイッチ70が配設されてお
り、シフトレバー操作によって切り換えられるマニュア
ルシフトバルブの位置から「D(ドライブ)」,「S
(セカンド)」,「L(ロー)」,「R(リバー
ス)」,「N(ニュートラル)」等のシフトレンジを検
出して、そのシフトレンジを表すシフトレンジ信号SG
をトランスミッション制御用コンピュータ34に出力す
るようになっている。
ランスミッション制御用コンピュータ34は、何れもC
PU,RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A
/Dコンバータ等を備えて構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行うもので、それらのエンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34には、前記各信号の他、エアコンス
イッチ64からエアコンのON,OFFを表すエアコン
信号等が供給されるようになっている。トランスミッシ
ョン制御用コンピュータ34には更に、運転者によって
手動で選択操作されるパターンセレクトスイッチ66か
ら、走行性能を重視するパワーパターン、燃費や静粛性
を重視するエコノミーパターン等の各種走行パターンの
中から選択された走行パターンを示す信号が供給される
とともに、前記エンジン10の回転速度を変速する自動
変速機68の出力軸の回転速度、すなわち車速Vを表す
車速信号SVが車速センサ72から供給されるようにな
っている。自動変速機68は、遊星歯車装置や油圧式摩
擦係合装置などを備えたよく知られたもので、油圧回路
が切り換えられて油圧式摩擦係合装置の係合状態が変更
されることにより、前進4段および後進1段が成立させ
られるように構成されている。また、自動変速機68に
はニュートラルスタートスイッチ70が配設されてお
り、シフトレバー操作によって切り換えられるマニュア
ルシフトバルブの位置から「D(ドライブ)」,「S
(セカンド)」,「L(ロー)」,「R(リバー
ス)」,「N(ニュートラル)」等のシフトレンジを検
出して、そのシフトレンジを表すシフトレンジ信号SG
をトランスミッション制御用コンピュータ34に出力す
るようになっている。
【0014】一方、車体には、前記吸気温センサ40と
は別にエンジンルームから離隔した位置において外気温
を計測する外気温センサ74が設けられているととも
に、雨滴量を計測する雨滴量センサ76が設けられてお
り、それぞれ外気温Tout および雨滴量Wを表す外気温
信号STout および雨滴量信号SWをトランスミッショ
ン制御用コンピュータ34に出力するようになってい
る。外気温センサ74としては吸気温センサ40と同様
なサーミスタ式のもの等が用いられる。また、雨滴量セ
ンサ76としては、雨滴の衝撃を圧電素子により検出す
る形式のもの、雨滴の比誘電率(=80)を利用して静
電容量変化を検出する形式のもの、或いは、光ビームの
光路を雨滴が遮る際の光量変化を検出する形式のものな
どが用いられる。また、車両の駆動輪および被駆動輪に
は、それぞれの回転速度を検出する駆動輪回転速度セン
サ78および被駆動輪回転速度センサ80が配設されて
おり、駆動輪および被駆動輪の回転速度NvおよびNw
を表す回転速度信号SNvおよびSNwをトランスミッ
ション制御用コンピュータ34に出力するようになって
いる。
は別にエンジンルームから離隔した位置において外気温
を計測する外気温センサ74が設けられているととも
に、雨滴量を計測する雨滴量センサ76が設けられてお
り、それぞれ外気温Tout および雨滴量Wを表す外気温
信号STout および雨滴量信号SWをトランスミッショ
ン制御用コンピュータ34に出力するようになってい
る。外気温センサ74としては吸気温センサ40と同様
なサーミスタ式のもの等が用いられる。また、雨滴量セ
ンサ76としては、雨滴の衝撃を圧電素子により検出す
る形式のもの、雨滴の比誘電率(=80)を利用して静
電容量変化を検出する形式のもの、或いは、光ビームの
光路を雨滴が遮る際の光量変化を検出する形式のものな
どが用いられる。また、車両の駆動輪および被駆動輪に
は、それぞれの回転速度を検出する駆動輪回転速度セン
サ78および被駆動輪回転速度センサ80が配設されて
おり、駆動輪および被駆動輪の回転速度NvおよびNw
を表す回転速度信号SNvおよびSNwをトランスミッ
ション制御用コンピュータ34に出力するようになって
いる。
【0015】なお、両制御用コンピュータ32と34と
の間でも必要な情報が授受されるようになっており、前
記吸入空気量信号SQm,スロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,エンジン冷却水温信
号,およびエアコン信号等は、少なくとも何れかの制御
用コンピュータ32または34に供給されるようになっ
ておれば良い。また、例えばブレーキペダルのON,O
FFやステアリングホイールの操舵角、路面の勾配、排
気温度など、自動車の運転状態を表す他の種々の信号を
取り込んでエンジン制御やトランスミッションの変速制
御に用いることも可能である。
の間でも必要な情報が授受されるようになっており、前
記吸入空気量信号SQm,スロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,エンジン冷却水温信
号,およびエアコン信号等は、少なくとも何れかの制御
用コンピュータ32または34に供給されるようになっ
ておれば良い。また、例えばブレーキペダルのON,O
FFやステアリングホイールの操舵角、路面の勾配、排
気温度など、自動車の運転状態を表す他の種々の信号を
取り込んでエンジン制御やトランスミッションの変速制
御に用いることも可能である。
【0016】そして、上記エンジン制御用コンピュータ
32は、前記吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,
エンジン回転数NE,エンジン冷却水温度,吸入空気温
度,排気通路56内の酸素濃度,エアコンのON−OF
Fなどに応じて、例えば必要なエンジン出力を確保しつ
つ燃費や有害排出ガスを低減するように予め定められた
データマップや演算式などに基づいて、前記燃料噴射弁
30による燃料ガスの噴射量や噴射タイミング、イグナ
イタ48による点火時期、アイドル回転数制御弁38に
よるアイドル回転数、および可変バルブタイミング機構
52による吸排気弁28,42の開閉タイミングなどを
制御する。また、トランスミッション制御用コンピュー
タ34は、吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エ
ンジン回転数NE,車速V,選択された走行パターンな
どに応じて、予め定められた変速条件に従って自動変速
機68の変速段を切換制御する。以下、シフトレバーの
操作位置が「D(ドライブ)」で、前進4段で変速が行
われる場合の変速制御について、図3乃至図6のフロー
チャートを参照しつつ具体的に説明する。
32は、前記吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,
エンジン回転数NE,エンジン冷却水温度,吸入空気温
度,排気通路56内の酸素濃度,エアコンのON−OF
Fなどに応じて、例えば必要なエンジン出力を確保しつ
つ燃費や有害排出ガスを低減するように予め定められた
データマップや演算式などに基づいて、前記燃料噴射弁
30による燃料ガスの噴射量や噴射タイミング、イグナ
イタ48による点火時期、アイドル回転数制御弁38に
よるアイドル回転数、および可変バルブタイミング機構
52による吸排気弁28,42の開閉タイミングなどを
制御する。また、トランスミッション制御用コンピュー
タ34は、吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エ
ンジン回転数NE,車速V,選択された走行パターンな
どに応じて、予め定められた変速条件に従って自動変速
機68の変速段を切換制御する。以下、シフトレバーの
操作位置が「D(ドライブ)」で、前進4段で変速が行
われる場合の変速制御について、図3乃至図6のフロー
チャートを参照しつつ具体的に説明する。
【0017】先ず、ステップS1において、自動変速機
68の変速段を切り換えるソレノイド信号の出力状態に
基づいて現在の変速段を読み込むとともに、ステップS
2においてスロットル弁開度TAを表すスロットル弁開
度信号STAおよび車速Vを表す車速信号SVを読み込
む。続くステップS3では、上記ステップS1で読み込
んだ現在の変速段が「4th」であるか否かが判断さ
れ、YESの場合にはアップシフトの可能性がないため
直ちにステップS8以下のダウンシフトに関する各ステ
ップを実行するが、NOの場合にはステップS4以下の
アップシフトに関する各ステップを実行する。ステップ
S4では、図7に示されているように車速Vおよびスロ
ットル弁開度TAを変速パラメータとして予め記憶され
た3種類のアップシフト側変速マップ、すなわち「1s
t→2nd」,「2nd→3rd」,および「3rd→
4th」に関する変速マップの中から、現在の変速段か
らアップシフトする場合の変速マップを選択する。例え
ば現在の変速段が「3rd」の場合には、(c)の「3
rd→4th」に関する変速マップが選択される。この
変速マップは、パターンセレクトスイッチ66によって
選択されるパワーパターンやエコノミーパターン等の走
行パターンに応じて予め複数種類記憶されている。ま
た、ステップS5では、その選択した変速マップとステ
ップS2で読み込んだスロットル弁開度信号STAが表
す現在のスロットル弁開度TAとからシフトアップ車速
Vuを求め、ステップS6において、第1補正値K1と
アップシフト用第2補正値K2uとを加算した補正係数
(K1+K2u)をシフトアップ車速Vuに掛算するこ
とにより補正シフトアップ車速MVuを算出する。そし
て、次のステップS7では、その補正シフトアップ車速
MVuと前記ステップS2で読み込んだ車速信号SVが
表す現在の車速Vとを比較して、MVu≦Vであるか否
かによりアップシフトを行うか否かを判断し、MVu≦
VであればステップS13において自動変速機68の変
速段を切り換えてアップシフトさせるが、V<MVuの
場合にはステップS8以下を実行する。
68の変速段を切り換えるソレノイド信号の出力状態に
基づいて現在の変速段を読み込むとともに、ステップS
2においてスロットル弁開度TAを表すスロットル弁開
度信号STAおよび車速Vを表す車速信号SVを読み込
む。続くステップS3では、上記ステップS1で読み込
んだ現在の変速段が「4th」であるか否かが判断さ
れ、YESの場合にはアップシフトの可能性がないため
直ちにステップS8以下のダウンシフトに関する各ステ
ップを実行するが、NOの場合にはステップS4以下の
アップシフトに関する各ステップを実行する。ステップ
S4では、図7に示されているように車速Vおよびスロ
ットル弁開度TAを変速パラメータとして予め記憶され
た3種類のアップシフト側変速マップ、すなわち「1s
t→2nd」,「2nd→3rd」,および「3rd→
4th」に関する変速マップの中から、現在の変速段か
らアップシフトする場合の変速マップを選択する。例え
ば現在の変速段が「3rd」の場合には、(c)の「3
rd→4th」に関する変速マップが選択される。この
変速マップは、パターンセレクトスイッチ66によって
選択されるパワーパターンやエコノミーパターン等の走
行パターンに応じて予め複数種類記憶されている。ま
た、ステップS5では、その選択した変速マップとステ
ップS2で読み込んだスロットル弁開度信号STAが表
す現在のスロットル弁開度TAとからシフトアップ車速
Vuを求め、ステップS6において、第1補正値K1と
アップシフト用第2補正値K2uとを加算した補正係数
(K1+K2u)をシフトアップ車速Vuに掛算するこ
とにより補正シフトアップ車速MVuを算出する。そし
て、次のステップS7では、その補正シフトアップ車速
MVuと前記ステップS2で読み込んだ車速信号SVが
表す現在の車速Vとを比較して、MVu≦Vであるか否
かによりアップシフトを行うか否かを判断し、MVu≦
VであればステップS13において自動変速機68の変
速段を切り換えてアップシフトさせるが、V<MVuの
場合にはステップS8以下を実行する。
【0018】ステップS8では、前記ステップS1で読
み込んだ現在の変速段が「1st」であるか否かが判断
され、YESの場合にはダウンシフトの可能性がないた
め直ちに終了してステップS1以下の実行を繰り返す
が、NOの場合にはステップS9において、図8に示さ
れているように車速Vおよびスロットル弁開度TAを変
速パラメータとして予め記憶された3種類のダウンシフ
ト側変速マップ、すなわち「2nd→1st」,「3r
d→2nd」,および「4th→3rd」に関する変速
マップの中から、現在の変速段からダウンシフトする場
合の変速マップを選択する。例えば現在の変速段が「3
rd」の場合には、(b)の「3rd→2nd」に関す
る変速マップが選択される。この変速マップも、前記ア
ップシフト側変速マップと同様にパターンセレクトスイ
ッチ66によって選択される複数の走行パターンに応じ
て予め複数種類記憶されている。また、ステップS10
では、その選択した変速マップとステップS2で読み込
んだスロットル弁開度信号STAが表す現在のスロット
ル弁開度TAとからシフトダウン車速Vdを求め、ステ
ップS11において、第1補正値K1とダウンシフト用
第2補正値K2dとを加算した補正係数(K1+K2
d)をシフトダウン車速Vdに掛算することにより補正
シフトダウン車速MVdを算出する。そして、次のステ
ップS12では、その補正シフトダウン車速MVdと前
記ステップS2で読み込んだ車速信号SVが表す現在の
車速Vとを比較して、V≦MVdであるか否かによりダ
ウンシフトを行うか否かを判断し、V≦MVdであれば
ステップS13において自動変速機68の変速段を切り
換えてダウンシフトさせるが、MVd<Vの場合にはス
テップS1以下の実行を繰り返す。
み込んだ現在の変速段が「1st」であるか否かが判断
され、YESの場合にはダウンシフトの可能性がないた
め直ちに終了してステップS1以下の実行を繰り返す
が、NOの場合にはステップS9において、図8に示さ
れているように車速Vおよびスロットル弁開度TAを変
速パラメータとして予め記憶された3種類のダウンシフ
ト側変速マップ、すなわち「2nd→1st」,「3r
d→2nd」,および「4th→3rd」に関する変速
マップの中から、現在の変速段からダウンシフトする場
合の変速マップを選択する。例えば現在の変速段が「3
rd」の場合には、(b)の「3rd→2nd」に関す
る変速マップが選択される。この変速マップも、前記ア
ップシフト側変速マップと同様にパターンセレクトスイ
ッチ66によって選択される複数の走行パターンに応じ
て予め複数種類記憶されている。また、ステップS10
では、その選択した変速マップとステップS2で読み込
んだスロットル弁開度信号STAが表す現在のスロット
ル弁開度TAとからシフトダウン車速Vdを求め、ステ
ップS11において、第1補正値K1とダウンシフト用
第2補正値K2dとを加算した補正係数(K1+K2
d)をシフトダウン車速Vdに掛算することにより補正
シフトダウン車速MVdを算出する。そして、次のステ
ップS12では、その補正シフトダウン車速MVdと前
記ステップS2で読み込んだ車速信号SVが表す現在の
車速Vとを比較して、V≦MVdであるか否かによりダ
ウンシフトを行うか否かを判断し、V≦MVdであれば
ステップS13において自動変速機68の変速段を切り
換えてダウンシフトさせるが、MVd<Vの場合にはス
テップS1以下の実行を繰り返す。
【0019】ここで、上記(K1+K2u)或いは(K
1+K2d)の各補正係数が1.0より大きい場合に
は、前記補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウ
ン車速MVdは高車速側に移動してダウンシフトし易く
なる一方、それ等の補正係数が1.0より小さい場合に
は、補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車
速MVdは低車速側に移動してアップシフトし易く(ダ
ウンシフトし難く)なる。上記補正係数におけるの第1
補正値K1は、前記アイドル回転数制御弁38や可変バ
ルブタイミング機構52等の吸入空気量可変機構の作動
状態、或いは標準高度の低地走行か空気が薄い高地走行
かなどにより、スロットル弁開度TAが同じであっても
実際の吸入空気量Qmは相違し、そのスロットル弁開度
TAおよび車速Vに関して定められた前記変速マップの
みでは適切な変速制御を行うことができないため、スロ
ットル弁開度TAおよびエンジン回転数NEから求めら
れる要求吸入空気量Qcと実際の吸入空気量Qmとの比
に応じて前記シフトアップ車速Vuやシフトダウン車速
Vdを補正することにより、変速制御の適正化を図るた
めのものであり、例えば図4のフローチャートに従って
求められるとともに、このフローが前記図3のフローと
略同じサイクルタイム、例えば32msec程度の時間
間隔で繰り返し実行されることにより逐次更新される。
1+K2d)の各補正係数が1.0より大きい場合に
は、前記補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウ
ン車速MVdは高車速側に移動してダウンシフトし易く
なる一方、それ等の補正係数が1.0より小さい場合に
は、補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車
速MVdは低車速側に移動してアップシフトし易く(ダ
ウンシフトし難く)なる。上記補正係数におけるの第1
補正値K1は、前記アイドル回転数制御弁38や可変バ
ルブタイミング機構52等の吸入空気量可変機構の作動
状態、或いは標準高度の低地走行か空気が薄い高地走行
かなどにより、スロットル弁開度TAが同じであっても
実際の吸入空気量Qmは相違し、そのスロットル弁開度
TAおよび車速Vに関して定められた前記変速マップの
みでは適切な変速制御を行うことができないため、スロ
ットル弁開度TAおよびエンジン回転数NEから求めら
れる要求吸入空気量Qcと実際の吸入空気量Qmとの比
に応じて前記シフトアップ車速Vuやシフトダウン車速
Vdを補正することにより、変速制御の適正化を図るた
めのものであり、例えば図4のフローチャートに従って
求められるとともに、このフローが前記図3のフローと
略同じサイクルタイム、例えば32msec程度の時間
間隔で繰り返し実行されることにより逐次更新される。
【0020】かかる図4において、ステップS21,S
22,S23ではそれぞれスロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,吸入空気量信号SQm
を読み込み、ステップS24において、スロットル弁開
度信号STAが表すスロットル弁開度TAおよびエンジ
ン回転数信号SNEが表すエンジン回転数NEに基づい
て、例えば図9に示されているような予め定められたデ
ータマップからマップ補間により要求吸入空気量Qcを
算出する。そして、次のステップS25において、その
要求吸入空気量Qcを上記吸入空気量信号SQmが表す
実際の吸入空気量Qmで割算することにより、第1補正
値K1が算出される。この第1補正値K1は、アイドル
回転数制御弁38や可変バルブタイミング機構52等の
吸入空気量可変機構の作動状態および大気圧がそれぞれ
予め定められた標準状態である場合には略1.0とな
る。
22,S23ではそれぞれスロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,吸入空気量信号SQm
を読み込み、ステップS24において、スロットル弁開
度信号STAが表すスロットル弁開度TAおよびエンジ
ン回転数信号SNEが表すエンジン回転数NEに基づい
て、例えば図9に示されているような予め定められたデ
ータマップからマップ補間により要求吸入空気量Qcを
算出する。そして、次のステップS25において、その
要求吸入空気量Qcを上記吸入空気量信号SQmが表す
実際の吸入空気量Qmで割算することにより、第1補正
値K1が算出される。この第1補正値K1は、アイドル
回転数制御弁38や可変バルブタイミング機構52等の
吸入空気量可変機構の作動状態および大気圧がそれぞれ
予め定められた標準状態である場合には略1.0とな
る。
【0021】一方、補正係数(K1+K2u)および
(K1+K2d)の第2補正値K2uおよびK2dは、
運転者の加速に対する要求を反映してシフトアップ車速
Vuやシフトダウン車速Vdを高車速側に補正するため
のものであり、例えば図5のフローチャートに従って求
められるとともに、このフローが繰り返し実行されるこ
とにより逐次更新される。かかる図5において、ステッ
プS31では、スロットル弁開度信号STAが表す今回
のスロットル弁開度TAと前回のサイクル時のスロット
ル弁開度TAbとの変化量ΔTA(=TA−TAb)
を、運転者の加速に対する要求量を表すものとして算出
する。次のステップS32においては、上記変化量ΔT
Aに基づいて例えば図10に示されているような予め定
められたデータマップや演算式等から補正値k2を算出
する。この補正値k2を求めるためのデータマップや演
算式等は、変化量ΔTA=0の時には補正値k2も略0
となり、変化量ΔTAが大きくなる程補正値k2も大き
くなるように定められている。そして、ステップS33
において、補正値k2と前回のサイクル時のアップシフ
ト用第2補正値K2ub から一定値αを引算した値(K
2ub −α)とを比較し、k2<K2ub−αの場合に
はステップS34においてアップシフト用第2補正値K
2uとしてK2ub −αが設定され、k2≧K2ub −
αの場合にはステップS35において第2補正値K2u
としてk2が設定される。これ等のステップS33〜S
35は、アクセルペダルの踏込みが完了してスロットル
弁開度TAの変化量ΔTAが略零になると、図10のデ
ータマップから補正値k2も零となるが、アクセルペダ
ルの踏込み状態が継続している間は運転者の加速要求は
継続していると考えられるため、第2補正値K2uを予
め定められた変化率(1サイクル当たりの変化量)αで
減衰させることにより、変化量ΔTAが零となった後も
運転者の加速要求が第2補正値K2uに反映されるよう
にするためのもので、アクセルペダルの踏込み位置が一
定である間はK2uが徐々に小さくなる。
(K1+K2d)の第2補正値K2uおよびK2dは、
運転者の加速に対する要求を反映してシフトアップ車速
Vuやシフトダウン車速Vdを高車速側に補正するため
のものであり、例えば図5のフローチャートに従って求
められるとともに、このフローが繰り返し実行されるこ
とにより逐次更新される。かかる図5において、ステッ
プS31では、スロットル弁開度信号STAが表す今回
のスロットル弁開度TAと前回のサイクル時のスロット
ル弁開度TAbとの変化量ΔTA(=TA−TAb)
を、運転者の加速に対する要求量を表すものとして算出
する。次のステップS32においては、上記変化量ΔT
Aに基づいて例えば図10に示されているような予め定
められたデータマップや演算式等から補正値k2を算出
する。この補正値k2を求めるためのデータマップや演
算式等は、変化量ΔTA=0の時には補正値k2も略0
となり、変化量ΔTAが大きくなる程補正値k2も大き
くなるように定められている。そして、ステップS33
において、補正値k2と前回のサイクル時のアップシフ
ト用第2補正値K2ub から一定値αを引算した値(K
2ub −α)とを比較し、k2<K2ub−αの場合に
はステップS34においてアップシフト用第2補正値K
2uとしてK2ub −αが設定され、k2≧K2ub −
αの場合にはステップS35において第2補正値K2u
としてk2が設定される。これ等のステップS33〜S
35は、アクセルペダルの踏込みが完了してスロットル
弁開度TAの変化量ΔTAが略零になると、図10のデ
ータマップから補正値k2も零となるが、アクセルペダ
ルの踏込み状態が継続している間は運転者の加速要求は
継続していると考えられるため、第2補正値K2uを予
め定められた変化率(1サイクル当たりの変化量)αで
減衰させることにより、変化量ΔTAが零となった後も
運転者の加速要求が第2補正値K2uに反映されるよう
にするためのもので、アクセルペダルの踏込み位置が一
定である間はK2uが徐々に小さくなる。
【0022】続くステップS36では低μ路係数kμを
読み込み、ステップS37で上記アップシフト用第2補
正値K2uに低μ路係数kμを乗じた値をダウンシフト
用第2補正値K2dとして設定する。上記低μ路係数k
μは、例えば図6のフローチャートに従って求められる
とともに、このフローが繰り返し実行されることにより
逐次更新される。かかる図6において、ステップS41
で外気温センサ74により計測された外気温Tout を表
す外気温信号STout を読み込み、ステップS42にお
いてその外気温Tout に基づいて例えば図11に示され
ているような予め定められたデータマップや演算式等か
ら補正係数Ktを算出する。この補正係数Ktを求める
ためのデータマップや演算式は、外気温Tout が0゜C
以上の時にKtが1の値をとり、氷点下となるに従って
Ktが0に近づいて小さくなるように定められている。
続いて、ステップS43では雨滴量センサ76により計
測された雨滴量Wを表す雨滴量信号SWを読み込み、ス
テップS44においてその雨滴量Wに基づいて例えば図
12に示されているような予め定められたデータマップ
や演算式等から補正係数Krを算出する。この補正係数
Krを求めるためのデータマップや演算式は、雨滴量W
が所定値Wm以下の時にKrが1の値をとり、それより
も増加するに従ってKrが0に近づいて小さくなるよう
に定められている。
読み込み、ステップS37で上記アップシフト用第2補
正値K2uに低μ路係数kμを乗じた値をダウンシフト
用第2補正値K2dとして設定する。上記低μ路係数k
μは、例えば図6のフローチャートに従って求められる
とともに、このフローが繰り返し実行されることにより
逐次更新される。かかる図6において、ステップS41
で外気温センサ74により計測された外気温Tout を表
す外気温信号STout を読み込み、ステップS42にお
いてその外気温Tout に基づいて例えば図11に示され
ているような予め定められたデータマップや演算式等か
ら補正係数Ktを算出する。この補正係数Ktを求める
ためのデータマップや演算式は、外気温Tout が0゜C
以上の時にKtが1の値をとり、氷点下となるに従って
Ktが0に近づいて小さくなるように定められている。
続いて、ステップS43では雨滴量センサ76により計
測された雨滴量Wを表す雨滴量信号SWを読み込み、ス
テップS44においてその雨滴量Wに基づいて例えば図
12に示されているような予め定められたデータマップ
や演算式等から補正係数Krを算出する。この補正係数
Krを求めるためのデータマップや演算式は、雨滴量W
が所定値Wm以下の時にKrが1の値をとり、それより
も増加するに従ってKrが0に近づいて小さくなるよう
に定められている。
【0023】次に、ステップS45においては、駆動輪
回転速度センサ78および被駆動輪回転速度センサ80
からの回転速度信号SNvおよびSNwを読み込むとと
もに、ステップS46において被駆動輪の回転速度Nw
に基づいて目標回転速度Nmを設定する。目標回転速度
Nmは、適度なスリップ状態で車両が走行している場合
の駆動輪回転速度で、予め定められたマップや演算式等
により回転速度Nwより少し大きめの値が設定され、ス
テップS47においてその目標回転速度Nmよりも上記
駆動輪の回転速度Nvが大きいか否かが判断される。こ
の判断が否定された場合にはステップS48において補
正係数Ksが1とされるが、肯定された場合には、ステ
ップS49でNvからNmを差し引いた回転速度差Sが
算出されるとともに、ステップS50においてその回転
速度差Sに基づいて例えば図13に示されているような
予め定められたデータマップや演算式等から補正係数K
sを算出する。この補正係数Ksを求めるためのデータ
マップや演算式は、回転速度差Sが所定値Sm以下の時
にKsが1の値をとり、回転速度差Sが所定値Smより
も増加するに従ってKsが0に近づいて小さくなるよう
に定められている。そして、ステップS51では、それ
等の補正係数Kt,Kr,Ksにそれぞれ予め定められ
た重み係数X,Y,Z(X+Y+Z=1)を乗じて加
え、低μ路係数kμを算出する。
回転速度センサ78および被駆動輪回転速度センサ80
からの回転速度信号SNvおよびSNwを読み込むとと
もに、ステップS46において被駆動輪の回転速度Nw
に基づいて目標回転速度Nmを設定する。目標回転速度
Nmは、適度なスリップ状態で車両が走行している場合
の駆動輪回転速度で、予め定められたマップや演算式等
により回転速度Nwより少し大きめの値が設定され、ス
テップS47においてその目標回転速度Nmよりも上記
駆動輪の回転速度Nvが大きいか否かが判断される。こ
の判断が否定された場合にはステップS48において補
正係数Ksが1とされるが、肯定された場合には、ステ
ップS49でNvからNmを差し引いた回転速度差Sが
算出されるとともに、ステップS50においてその回転
速度差Sに基づいて例えば図13に示されているような
予め定められたデータマップや演算式等から補正係数K
sを算出する。この補正係数Ksを求めるためのデータ
マップや演算式は、回転速度差Sが所定値Sm以下の時
にKsが1の値をとり、回転速度差Sが所定値Smより
も増加するに従ってKsが0に近づいて小さくなるよう
に定められている。そして、ステップS51では、それ
等の補正係数Kt,Kr,Ksにそれぞれ予め定められ
た重み係数X,Y,Z(X+Y+Z=1)を乗じて加
え、低μ路係数kμを算出する。
【0024】本実施例では外気温Tout 、雨滴量W、お
よび回転速度差Sの3要素を路面の滑り易さを判断する
ための判断要素として求め、それ等を総合的に考慮した
低μ路係数kμをアップシフト用第2補正値K2uに掛
算してダウンシフト用第2補正値K2dを算出する(ス
テップS37)のであり、加速要求を反映してシフトダ
ウン車速Vdを高車速側へ補正するダウンシフト用第2
補正値K2dが路面の滑り易さに応じて小さくされる。
これにより、変速条件である補正シフトダウン車速MV
dも低μ路係数kμに応じてダウンシフトし難くなるよ
うに比較的低車速に設定され、例えば氷雪路や湿潤路等
の摩擦係数の低い滑り易い路面でのダウンシフトによる
スリップが抑制される。本実施例では、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、図3の各ステップを実行する部分を基本として
図4の各ステップおよび図5のステップS31〜S35
を含んで変速制御手段が構成されており、図6の各ステ
ップを実行する部分は、外気温センサ74,雨滴量セン
サ76,駆動輪回転速度センサ78,被駆動輪回転速度
センサ80と共に路面状態検出手段を構成している。ま
た、図5のステップS36およびS37を実行する部分
は補正手段に相当し、予め記憶された図7および図8の
変速マップや図9および図10のデータマップを含んで
変速条件が定められている。
よび回転速度差Sの3要素を路面の滑り易さを判断する
ための判断要素として求め、それ等を総合的に考慮した
低μ路係数kμをアップシフト用第2補正値K2uに掛
算してダウンシフト用第2補正値K2dを算出する(ス
テップS37)のであり、加速要求を反映してシフトダ
ウン車速Vdを高車速側へ補正するダウンシフト用第2
補正値K2dが路面の滑り易さに応じて小さくされる。
これにより、変速条件である補正シフトダウン車速MV
dも低μ路係数kμに応じてダウンシフトし難くなるよ
うに比較的低車速に設定され、例えば氷雪路や湿潤路等
の摩擦係数の低い滑り易い路面でのダウンシフトによる
スリップが抑制される。本実施例では、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、図3の各ステップを実行する部分を基本として
図4の各ステップおよび図5のステップS31〜S35
を含んで変速制御手段が構成されており、図6の各ステ
ップを実行する部分は、外気温センサ74,雨滴量セン
サ76,駆動輪回転速度センサ78,被駆動輪回転速度
センサ80と共に路面状態検出手段を構成している。ま
た、図5のステップS36およびS37を実行する部分
は補正手段に相当し、予め記憶された図7および図8の
変速マップや図9および図10のデータマップを含んで
変速条件が定められている。
【0025】そして、このようにして求められた第1補
正値K1と第2補正値K2uまたはK2dとを加算した
補正係数(K1+K2u)或いは(K1+K2d)をシ
フトアップ車速Vuやシフトダウン車速Vdに掛算して
補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車速M
Vdを求め、その補正シフトアップ車速MVuや補正シ
フトダウン車速MVdに基づいて変速判断が行われる
と、第1補正値K1の作用により、アイドル回転数制御
弁38や可変バルブタイミング機構52などの各種可変
機構の作動状態、或いは大気圧変化等に拘らず実際のエ
ンジン出力トルクに合致した最適な変速制御が行われる
とともに、第2補正値K2uまたはK2dの作用によ
り、運転者の加速要求を反映した優れた走行性の変速制
御が為される。一方、外気温Tout 、雨滴量W、および
回転速度差Sから求めた路面の滑り易さを示す低μ路係
数kμをアップシフト用第2補正値K2uに掛算してダ
ウンシフト用の第2補正値K2dが算出されることによ
り、補正シフトダウン車速MVdが低μ路係数kμに応
じてダウンシフトし難くなるように低車速に設定される
ため、摩擦係数の低い滑り易い路面すなわち氷雪路や湿
潤路等においてダウンシフトが抑制され、ダウンシフト
時のトルク増加に起因するスリップが良好に回避され
る。これにより、滑り易い路面を走行する場合における
運転者の負担が軽減されて自動変速機付き車両の運転操
作が一層容易となる。
正値K1と第2補正値K2uまたはK2dとを加算した
補正係数(K1+K2u)或いは(K1+K2d)をシ
フトアップ車速Vuやシフトダウン車速Vdに掛算して
補正シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車速M
Vdを求め、その補正シフトアップ車速MVuや補正シ
フトダウン車速MVdに基づいて変速判断が行われる
と、第1補正値K1の作用により、アイドル回転数制御
弁38や可変バルブタイミング機構52などの各種可変
機構の作動状態、或いは大気圧変化等に拘らず実際のエ
ンジン出力トルクに合致した最適な変速制御が行われる
とともに、第2補正値K2uまたはK2dの作用によ
り、運転者の加速要求を反映した優れた走行性の変速制
御が為される。一方、外気温Tout 、雨滴量W、および
回転速度差Sから求めた路面の滑り易さを示す低μ路係
数kμをアップシフト用第2補正値K2uに掛算してダ
ウンシフト用の第2補正値K2dが算出されることによ
り、補正シフトダウン車速MVdが低μ路係数kμに応
じてダウンシフトし難くなるように低車速に設定される
ため、摩擦係数の低い滑り易い路面すなわち氷雪路や湿
潤路等においてダウンシフトが抑制され、ダウンシフト
時のトルク増加に起因するスリップが良好に回避され
る。これにより、滑り易い路面を走行する場合における
運転者の負担が軽減されて自動変速機付き車両の運転操
作が一層容易となる。
【0026】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、前述の実施例と共通する部分については、同じ符号
を付してその説明を省略する。
お、前述の実施例と共通する部分については、同じ符号
を付してその説明を省略する。
【0027】図14のフローチャートは、前述の実施例
における第1補正値K1や第2補正値K2u,K2dを
用いず、単に低μ路係数kμに基づくシフトダウン車速
Vdの補正のみを行う場合に実行されるものである。こ
のフローチャートにおいては、前記図3のフローチャー
トにおけるステップS1〜S5を同様に実行してシフト
アップ車速Vuを求めたあと、ステップS60において
補正シフトアップ車速MVuにシフトアップ車速Vuが
そのまま設定される。つまり、アップシフト側の変速判
断においては、低μ路係数kμが表す路面の滑り易さに
対応した補正を実質的に行わないのである。ステップS
7およびS8を経たあとにステップS9およびS10が
実行されると、前記実施例と同様にしてシフトダウン車
速Vdが求められる。続くステップS61においては、
例えば前記図6のフローチャートの実行により求められ
た低μ路係数kμを読み込むとともに、ステップS62
において、その低μ路係数kμおよび上記シフトダウン
車速Vdに基づいて次式(1)に従って補正シフトダウ
ン車速MVdを算出する。かかる(1)式の定数Aは、
低μ路係数kμの値に対し、シフトダウン車速Vdを直
接補正するのに適した補正係数となるように予め定めら
れた値であり、0<A≦1の範囲で設定されている。本
実施例ではシフトダウン車速Vdが直接低μ路係数kμ
によって補正されるようになっており、前記図3のフロ
ーチャートの場合のように加速要求がある場合のみに補
正が行われるだけでなく、ダウンシフト側の変速判断の
全般において低μ路係数kμによる補正が行われること
となる。そして、ステップS12において路面の滑り易
さに対応して補正された補正シフトダウン車速MVdと
現在の車速Vとを比較してダウンシフトを行うか否かを
判断し、変速すべきであればステップS13でダウンシ
フトが行われる。本実施例においては、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップS61およびS62を実行する部
分が補正手段に相当する。
における第1補正値K1や第2補正値K2u,K2dを
用いず、単に低μ路係数kμに基づくシフトダウン車速
Vdの補正のみを行う場合に実行されるものである。こ
のフローチャートにおいては、前記図3のフローチャー
トにおけるステップS1〜S5を同様に実行してシフト
アップ車速Vuを求めたあと、ステップS60において
補正シフトアップ車速MVuにシフトアップ車速Vuが
そのまま設定される。つまり、アップシフト側の変速判
断においては、低μ路係数kμが表す路面の滑り易さに
対応した補正を実質的に行わないのである。ステップS
7およびS8を経たあとにステップS9およびS10が
実行されると、前記実施例と同様にしてシフトダウン車
速Vdが求められる。続くステップS61においては、
例えば前記図6のフローチャートの実行により求められ
た低μ路係数kμを読み込むとともに、ステップS62
において、その低μ路係数kμおよび上記シフトダウン
車速Vdに基づいて次式(1)に従って補正シフトダウ
ン車速MVdを算出する。かかる(1)式の定数Aは、
低μ路係数kμの値に対し、シフトダウン車速Vdを直
接補正するのに適した補正係数となるように予め定めら
れた値であり、0<A≦1の範囲で設定されている。本
実施例ではシフトダウン車速Vdが直接低μ路係数kμ
によって補正されるようになっており、前記図3のフロ
ーチャートの場合のように加速要求がある場合のみに補
正が行われるだけでなく、ダウンシフト側の変速判断の
全般において低μ路係数kμによる補正が行われること
となる。そして、ステップS12において路面の滑り易
さに対応して補正された補正シフトダウン車速MVdと
現在の車速Vとを比較してダウンシフトを行うか否かを
判断し、変速すべきであればステップS13でダウンシ
フトが行われる。本実施例においては、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップS61およびS62を実行する部
分が補正手段に相当する。
【0028】
【数1】 MVd=Vd×{1−(1−kμ)×A} ・・・(1)
【0029】本実施例においても、ダウンシフト側の変
速判断において、路面が滑り易い程小さくなる低μ路係
数kμによって低車速側へシフトダウン車速Vdが変更
されてダウンシフトし難くなるように補正される。この
ため、摩擦係数の低い滑り易い路面でのダウンシフトが
抑制されてスリップが良好に回避される。
速判断において、路面が滑り易い程小さくなる低μ路係
数kμによって低車速側へシフトダウン車速Vdが変更
されてダウンシフトし難くなるように補正される。この
ため、摩擦係数の低い滑り易い路面でのダウンシフトが
抑制されてスリップが良好に回避される。
【0030】また、図15は、前記図5のフローチャー
トにおけるステップS37に替えて用いられる更に別の
実施例におけるフローの一部である。ステップS70に
おいては、読み込んだ低μ路係数kμ自体が予め定めら
れた基準値Bと比較され、その基準値Bよりも小さい場
合、すなわちスリップが起こり易い状態である場合には
ステップS71においてダウンシフト用第2補正値K2
dが零とされる。これにより加速要求に対する補正が禁
止される。一方、低μ路係数kμが基準値Bよりも大き
い場合、すなわち路面がそれほど滑り易くない状態であ
る場合にはステップS72においてアップシフト用第2
補正値K2uがそのままダウンシフト用第2補正値K2
dに設定される。この場合においても、路面の滑り易さ
に対応して加速要求を反映しようとする第2補正値K2
dが零に変更されることにより、滑り易い路面状態にお
いてはダウンシフトが抑制される方向に補正される。本
実施例では、前記トランスミッション制御用コンピュー
タ34による一連の信号処理のうち、上記ステップS3
6,S70,およびS71を実行する部分が補正手段に
相当する。
トにおけるステップS37に替えて用いられる更に別の
実施例におけるフローの一部である。ステップS70に
おいては、読み込んだ低μ路係数kμ自体が予め定めら
れた基準値Bと比較され、その基準値Bよりも小さい場
合、すなわちスリップが起こり易い状態である場合には
ステップS71においてダウンシフト用第2補正値K2
dが零とされる。これにより加速要求に対する補正が禁
止される。一方、低μ路係数kμが基準値Bよりも大き
い場合、すなわち路面がそれほど滑り易くない状態であ
る場合にはステップS72においてアップシフト用第2
補正値K2uがそのままダウンシフト用第2補正値K2
dに設定される。この場合においても、路面の滑り易さ
に対応して加速要求を反映しようとする第2補正値K2
dが零に変更されることにより、滑り易い路面状態にお
いてはダウンシフトが抑制される方向に補正される。本
実施例では、前記トランスミッション制御用コンピュー
タ34による一連の信号処理のうち、上記ステップS3
6,S70,およびS71を実行する部分が補正手段に
相当する。
【0031】また、図16にフローの一部を示すさらに
別の実施例は、路面状態を表す前記外気温Tout 、雨滴
量W、および回転速度差Sの各補正係数Kt,Kr,K
sそれぞれについて判断するためのステップを上記ステ
ップS36〜S72に替えて設けたものである。まず、
ステップS80およびステップS81において上記各補
正係数Kt,Kr,Ksおよび低μ路係数kμを読み込
む。続いてステップS82においては、外気温Tout の
補正係数Ktが予め定められた基準値Ltと比較され、
Ltよりも小さい場合にはステップS83においてダウ
ンシフト用第2補正値K2dが零とされる。補正係数K
tが基準値Lt以上である場合には、続くステップS8
4において雨滴量Wの補正係数Krが予め定められた基
準値Lrと比較され、Lrよりも小さい場合には前記ス
テップS83においてK2dが零とされる。補正係数K
rが基準値Lr以上である場合には、続くステップS8
5において回転速度差Sの補正係数Ksが予め定められ
た基準値Lsと比較され、Lsよりも小さい場合にはス
テップS83においてK2dが零とされる。補正係数K
tが基準値Ls以上である場合には、続くステップS8
6において前記ステップS37と同様にアップシフト用
第2補正値K2uに低μ路係数kμを乗じた値がダウン
シフト用第2補正値K2dとして設定される。したがっ
て、本実施例では、各補正係数Kt,Kr,Ksのそれ
ぞれについていずれか1つが基準値を下回っている場合
はK2dが零とされ、いずれも基準値以上である場合に
はそれらが総合された低μ路係数kμによりダウンシフ
ト用第2補正値K2dが補正されることから、一層きめ
細かい補正が行われる。本実施例では、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップS80乃至S86を実行する部分
が補正手段に相当する。
別の実施例は、路面状態を表す前記外気温Tout 、雨滴
量W、および回転速度差Sの各補正係数Kt,Kr,K
sそれぞれについて判断するためのステップを上記ステ
ップS36〜S72に替えて設けたものである。まず、
ステップS80およびステップS81において上記各補
正係数Kt,Kr,Ksおよび低μ路係数kμを読み込
む。続いてステップS82においては、外気温Tout の
補正係数Ktが予め定められた基準値Ltと比較され、
Ltよりも小さい場合にはステップS83においてダウ
ンシフト用第2補正値K2dが零とされる。補正係数K
tが基準値Lt以上である場合には、続くステップS8
4において雨滴量Wの補正係数Krが予め定められた基
準値Lrと比較され、Lrよりも小さい場合には前記ス
テップS83においてK2dが零とされる。補正係数K
rが基準値Lr以上である場合には、続くステップS8
5において回転速度差Sの補正係数Ksが予め定められ
た基準値Lsと比較され、Lsよりも小さい場合にはス
テップS83においてK2dが零とされる。補正係数K
tが基準値Ls以上である場合には、続くステップS8
6において前記ステップS37と同様にアップシフト用
第2補正値K2uに低μ路係数kμを乗じた値がダウン
シフト用第2補正値K2dとして設定される。したがっ
て、本実施例では、各補正係数Kt,Kr,Ksのそれ
ぞれについていずれか1つが基準値を下回っている場合
はK2dが零とされ、いずれも基準値以上である場合に
はそれらが総合された低μ路係数kμによりダウンシフ
ト用第2補正値K2dが補正されることから、一層きめ
細かい補正が行われる。本実施例では、前記トランスミ
ッション制御用コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップS80乃至S86を実行する部分
が補正手段に相当する。
【0032】以上、本発明のいくつかの実施例を図面に
基づいて詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施す
ることもできる。
基づいて詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施す
ることもできる。
【0033】例えば、前述の実施例においては、変速マ
ップは車速Vおよびスロットル弁開度TAを変速パラメ
ータとして定められていたが、スロットル弁開度TAが
アクセルペダル操作量に対応して変化する場合には、ス
ロットル弁開度TAの代わりにアクセルペダル操作量を
用いて変速マップを設定することもできるなど、他の変
速パラメータを用いて変速マップを設定することもでき
る。
ップは車速Vおよびスロットル弁開度TAを変速パラメ
ータとして定められていたが、スロットル弁開度TAが
アクセルペダル操作量に対応して変化する場合には、ス
ロットル弁開度TAの代わりにアクセルペダル操作量を
用いて変速マップを設定することもできるなど、他の変
速パラメータを用いて変速マップを設定することもでき
る。
【0034】また、前述の実施例においては、外気温セ
ンサ74により外気温Tout を検出していたが、外気温
センサ74を省略するとともにTout として吸気温セン
サ40の検出データを用いることも可能である。
ンサ74により外気温Tout を検出していたが、外気温
センサ74を省略するとともにTout として吸気温セン
サ40の検出データを用いることも可能である。
【0035】また、前述の実施例においては、路面状態
検出手段によって外気温Tout 、雨滴量W、および回転
速度差Sの3つの要素がそれぞれ検出されるとともに、
それらの各補正係数Kt,Kr,Ksが求められるよう
になっていたが、それらのうちの1つまたは2つの要素
のみを用いて補正を行ったり、或いは路面の傾斜角度や
左右の駆動輪車速差などの他の要素を路面状態を示す要
素として採り上げたりすることもできる。また、補正係
数Kt等を求めることなく、外気温Tout 等の値そのも
のが路面状態を表すものとして、それらの値に基づいて
第2補正値K2d等が設定されるようにしても良い。
検出手段によって外気温Tout 、雨滴量W、および回転
速度差Sの3つの要素がそれぞれ検出されるとともに、
それらの各補正係数Kt,Kr,Ksが求められるよう
になっていたが、それらのうちの1つまたは2つの要素
のみを用いて補正を行ったり、或いは路面の傾斜角度や
左右の駆動輪車速差などの他の要素を路面状態を示す要
素として採り上げたりすることもできる。また、補正係
数Kt等を求めることなく、外気温Tout 等の値そのも
のが路面状態を表すものとして、それらの値に基づいて
第2補正値K2d等が設定されるようにしても良い。
【0036】また、前述した図15のステップS71で
は、ダウンシフト用第2補正値K2dが零とされるよう
になっていたが、ステップS71に替えて図5における
ステップS37と同様のステップが用いられても良い
し、他のダウンシフトし難くするステップが用いられて
も良い。
は、ダウンシフト用第2補正値K2dが零とされるよう
になっていたが、ステップS71に替えて図5における
ステップS37と同様のステップが用いられても良い
し、他のダウンシフトし難くするステップが用いられて
も良い。
【0037】また、前述した図16のステップS86に
替えて図15におけるステップS72と同様のステップ
が用いられても良い。
替えて図15におけるステップS72と同様のステップ
が用いられても良い。
【0038】また、前述の実施例においては、ダウンシ
フト用第2補正値K2dの補正が現在の変速段や車速V
に関係なく低μ路係数kμのみによって行われていた
が、変速段や車速Vによっても補正の程度が変更される
ように構成されても良い。
フト用第2補正値K2dの補正が現在の変速段や車速V
に関係なく低μ路係数kμのみによって行われていた
が、変速段や車速Vによっても補正の程度が変更される
ように構成されても良い。
【0039】また、前述の実施例においては、第2補正
値K2dに低μ路係数kμを乗じてその第2補正値K2
dを小さくしたり、低μ路係数kμに応じて(1)式に
従ってシフトダウン車速Vdを小さくしたりすることに
より、変速条件となる補正シフトダウン車速MVdをダ
ウンシフトし難いように補正するようになっていたが、
第1補正値K1に低μ路係数kμを乗じてその第1補正
値K1を小さくしたり、(K1+K2d)に低μ路係数
kμを乗じてその補正値(K1+K2d)による補正の
程度を小さくしたりしても良い。また、他の運転状態を
考慮した第3,第4,・・の補正値K3,K4等に低μ
路係数kμを乗じてそれらによる高車速側への補正の程
度を小さくするようにしても差し支えない。
値K2dに低μ路係数kμを乗じてその第2補正値K2
dを小さくしたり、低μ路係数kμに応じて(1)式に
従ってシフトダウン車速Vdを小さくしたりすることに
より、変速条件となる補正シフトダウン車速MVdをダ
ウンシフトし難いように補正するようになっていたが、
第1補正値K1に低μ路係数kμを乗じてその第1補正
値K1を小さくしたり、(K1+K2d)に低μ路係数
kμを乗じてその補正値(K1+K2d)による補正の
程度を小さくしたりしても良い。また、他の運転状態を
考慮した第3,第4,・・の補正値K3,K4等に低μ
路係数kμを乗じてそれらによる高車速側への補正の程
度を小さくするようにしても差し支えない。
【0040】また、前述の実施例においては、ダウンシ
フト側の変速判断についてのみ低μ路係数kμによる補
正を行っていたが、アップシフト側の変速判断について
もダウンシフト側と同様に低μ路係数kμによる補正を
行うようにしても差し支えない。
フト側の変速判断についてのみ低μ路係数kμによる補
正を行っていたが、アップシフト側の変速判断について
もダウンシフト側と同様に低μ路係数kμによる補正を
行うようにしても差し支えない。
【0041】また、前述した図3の実施例においては、
変速マップからシフトアップ車速Vu,シフトダウン車
速Vdを求めて、それ等の車速Vu,Vdを補正係数
(K1+K2u)または(K1+K2d)により補正す
るようになっているが、車速Vu,Vdと比較する実際
の車速Vを補正係数(K1+K2u)または(K1+K
2d)で割算して補正したり、車速Vu,Vdを変速マ
ップから求める際の実際のスロットル弁開度TAに補正
係数(K1+K2u)または(K1+K2d)を掛算し
て補正したり、補正係数(K1+K2u)または(K1
+K2d)に応じて変速マップの変速線をずらしたり、
予め用意した複数種類の変速マップの中から補正係数
(K1+K2u)または(K1+K2d)に対応するも
のを選択したりするなど、種々の補正手段を採用するこ
とが可能である。
変速マップからシフトアップ車速Vu,シフトダウン車
速Vdを求めて、それ等の車速Vu,Vdを補正係数
(K1+K2u)または(K1+K2d)により補正す
るようになっているが、車速Vu,Vdと比較する実際
の車速Vを補正係数(K1+K2u)または(K1+K
2d)で割算して補正したり、車速Vu,Vdを変速マ
ップから求める際の実際のスロットル弁開度TAに補正
係数(K1+K2u)または(K1+K2d)を掛算し
て補正したり、補正係数(K1+K2u)または(K1
+K2d)に応じて変速マップの変速線をずらしたり、
予め用意した複数種類の変速マップの中から補正係数
(K1+K2u)または(K1+K2d)に対応するも
のを選択したりするなど、種々の補正手段を採用するこ
とが可能である。
【0042】また、前述した図3の実施例においては、
第1補正値K1と第2補正値K2uまたはK2dとを加
算して補正係数(K1+K2u)または(K1+K2
d)を求めていたが、例えばΔTA=0の時に略1.0
となるデータマップや演算式等から第2補正値K2uお
よびK2dを算出し、第1補正値K1と第2補正値K2
uまたはK2dとを掛算して補正係数を求めるなど、他
の種々の手法を採用することができる。
第1補正値K1と第2補正値K2uまたはK2dとを加
算して補正係数(K1+K2u)または(K1+K2
d)を求めていたが、例えばΔTA=0の時に略1.0
となるデータマップや演算式等から第2補正値K2uお
よびK2dを算出し、第1補正値K1と第2補正値K2
uまたはK2dとを掛算して補正係数を求めるなど、他
の種々の手法を採用することができる。
【0043】また、前述の実施例においては、エンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34が別体に構成されていたが、単一の
コンピュータにてエンジン10および自動変速機68を
制御することもできる。
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34が別体に構成されていたが、単一の
コンピュータにてエンジン10および自動変速機68を
制御することもできる。
【0044】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の一実施例である変速制御装置を備えた
自動変速機およびエンジン等の構成を説明する図であ
る。
自動変速機およびエンジン等の構成を説明する図であ
る。
【図3】図2の実施例における自動変速機の変速段を切
り換える際の作動を説明するフローチャートである。
り換える際の作動を説明するフローチャートである。
【図4】図3のステップS6,S11で用いられる第1
補正値K1を求めるためのフローチャートである。
補正値K1を求めるためのフローチャートである。
【図5】図3のステップS6,S11で用いられる第2
補正値K2uおよびK2dを求めるためのフローチャー
トである。
補正値K2uおよびK2dを求めるためのフローチャー
トである。
【図6】図5のステップS37で用いられる低μ路係数
kμを求めるためのフローチャートである。
kμを求めるためのフローチャートである。
【図7】図3のフローチャートの実行に際して用いられ
るアップシフト側変速マップの一例を示す図である。
るアップシフト側変速マップの一例を示す図である。
【図8】図3のフローチャートの実行に際して用いられ
るダウンシフト側変速マップの一例を示す図である。
るダウンシフト側変速マップの一例を示す図である。
【図9】図4のステップS24においてエンジン回転数
NEおよびスロットル弁開度TAから要求吸入空気量Q
cを求めるためのデータマップの一例である。
NEおよびスロットル弁開度TAから要求吸入空気量Q
cを求めるためのデータマップの一例である。
【図10】図5のステップS32においてスロットル弁
開度の変化量ΔTAから補正値k2を求めるためのデー
タマップの一例である。
開度の変化量ΔTAから補正値k2を求めるためのデー
タマップの一例である。
【図11】図6のステップS42において外気温Tout
から補正係数Ktを求めるためのデータマップの一例で
ある。
から補正係数Ktを求めるためのデータマップの一例で
ある。
【図12】図6のステップS44において雨滴量Wから
補正係数Kwを求めるためのデータマップの一例であ
る。
補正係数Kwを求めるためのデータマップの一例であ
る。
【図13】図6のステップS50において回転速度差S
から補正係数Ksを求めるためのデータマップの一例で
ある。
から補正係数Ksを求めるためのデータマップの一例で
ある。
【図14】本発明の他の実施例を説明するフローチャー
トである。
トである。
【図15】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図16】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
34:トランスミッション制御用コンピュータ 36:スロットルポジションセンサ 68:自動変速機 72:車速センサ 74:外気温センサ 76:雨滴量センサ 78:駆動輪回転速度センサ 80:被駆動輪回転速度センサ V:車速(変速パラメータ) TA:スロットル弁開度(変速パラメータ) kμ:低μ路係数 ステップS1〜S13,S21〜S25,S31〜S3
5:変速制御手段 ステップS36,S37:補正手段 ステップS41〜S51:路面状態検出手段 ステップS61,S62:補正手段 ステップS36,S70,S71:補正手段 ステップS80〜S86:補正手段
5:変速制御手段 ステップS36,S37:補正手段 ステップS41〜S51:路面状態検出手段 ステップS61,S62:補正手段 ステップS36,S70,S71:補正手段 ステップS80〜S86:補正手段
Claims (1)
- 【請求項1】 予め定められた変速条件に従って実際の
変速パラメータの値に応じて自動変速機の変速段を自動
的に切り換える変速制御手段を備えた自動変速機の変速
制御装置において、 路面の滑り易さを検出する路面状態検出手段と、 該路面状態検出手段により検出された路面の滑り易さに
基づいてダウンシフトし難くなるように前記変速条件お
よび実際の変速パラメータの値の何れかを補正する補正
手段とを設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5905692A JPH05223157A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5905692A JPH05223157A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223157A true JPH05223157A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13102300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5905692A Pending JPH05223157A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05223157A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2772865A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-06-25 | Renault | Procede de detection des sols glissants et du blocage des roues de vehicule, transmission automatique mettant en oeuvre le procede et vehicule dote d'une telle transmission |
JP2006275087A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Suzuki Motor Corp | 自動変速機の変速制御装置 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP5905692A patent/JPH05223157A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2772865A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-06-25 | Renault | Procede de detection des sols glissants et du blocage des roues de vehicule, transmission automatique mettant en oeuvre le procede et vehicule dote d'une telle transmission |
WO1999032807A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-07-01 | Renault | Procede de detection des sols glissants et du blocage des roues de vehicule, transmission automatique mettant en oeuvre le procede et vehicule dote d'une telle transmission |
US6266603B1 (en) | 1997-12-22 | 2001-07-24 | Renault | Method for detecting slippery surfaces and blocked vehicle wheels, automatic transmission implementing the method and vehicle equipped with same |
JP2006275087A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Suzuki Motor Corp | 自動変速機の変速制御装置 |
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