JP2765349B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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- JP2765349B2 JP2765349B2 JP7022692A JP7022692A JP2765349B2 JP 2765349 B2 JP2765349 B2 JP 2765349B2 JP 7022692 A JP7022692 A JP 7022692A JP 7022692 A JP7022692 A JP 7022692A JP 2765349 B2 JP2765349 B2 JP 2765349B2
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- Japan
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- shift
- intake air
- correction
- air amount
- throttle valve
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速段を切
り換える変速制御装置に係り、特に、予め定められた変
速条件に従って変速判断を行う際に実際の吸入空気量に
基づいて補正を行う変速制御装置の改良に関するもので
ある。
り換える変速制御装置に係り、特に、予め定められた変
速条件に従って変速判断を行う際に実際の吸入空気量に
基づいて補正を行う変速制御装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の変速制御装置として、
(a)予め定められた変速条件と実際の変速パラメータ
の値とに基づいて変速判断を行い、その変速判断に従っ
て自動変速機の変速段を切り換える変速制御手段を備え
たものが従来から多用されている。例えば、図5および
図6は、上記変速条件としてのアップシフト側変速マッ
プおよびダウンシフト側変速マップの一例で、「1s
t」,「2nd」,「3rd」,および「4th」の前
進4つの変速段を有する自動変速機に関するものであ
り、それぞれ車速Vおよびスロットル弁開度TAを変速
パラメータとして定められている。また、このような変
速条件は、通常、スロットル弁開度TAが小さく車速V
が大きくなる程高速段側、すなわち変速比(=入力軸回
転速度/出力軸回転速度)が小さい変速段側へアップシ
フトするとともに、スロットル弁開度TAが大きく車速
Vが小さくなる程低速段側、すなわち変速比が大きい変
速段側へダウンシフトするように定められているのが普
通である。そして、現在の変速段と車速Vおよびスロッ
トル弁開度TAに応じて、その変速マップに従って変速
段を切り換えるか否かが判断される。
(a)予め定められた変速条件と実際の変速パラメータ
の値とに基づいて変速判断を行い、その変速判断に従っ
て自動変速機の変速段を切り換える変速制御手段を備え
たものが従来から多用されている。例えば、図5および
図6は、上記変速条件としてのアップシフト側変速マッ
プおよびダウンシフト側変速マップの一例で、「1s
t」,「2nd」,「3rd」,および「4th」の前
進4つの変速段を有する自動変速機に関するものであ
り、それぞれ車速Vおよびスロットル弁開度TAを変速
パラメータとして定められている。また、このような変
速条件は、通常、スロットル弁開度TAが小さく車速V
が大きくなる程高速段側、すなわち変速比(=入力軸回
転速度/出力軸回転速度)が小さい変速段側へアップシ
フトするとともに、スロットル弁開度TAが大きく車速
Vが小さくなる程低速段側、すなわち変速比が大きい変
速段側へダウンシフトするように定められているのが普
通である。そして、現在の変速段と車速Vおよびスロッ
トル弁開度TAに応じて、その変速マップに従って変速
段を切り換えるか否かが判断される。
【0003】ところで、上記スロットル弁開度はエンジ
ンの負荷状態を表すものとして変速段の切換制御に用い
られているのであるが、近年、エンジンの低燃費化を図
ったり車両の運転状態に応じて最適なエンジン出力を引
き出したりするために、吸排気バルブの開閉タイミング
を変化させる可変バルブタイミング機構や、アイドル時
のエンジン回転数を変化させるアイドル回転数制御機構
など、種々の吸入空気量可変機構を備えたエンジンが提
案されており、スロットル弁開度は必ずしもエンジンの
負荷状態を忠実に表すものではなくなってきている。ま
た、平地と高地とでは気圧が異なるため、スロットル弁
開度が同じであっても実際の吸入空気量は相違し、それ
に応じてエンジンの負荷状態も変化する。このため、
(b)エンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づ
いて要求吸入空気量すなわち計算上の吸入空気量を求
め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段によ
って検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数を決
定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に応じ
て、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に比較
して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフトし難
くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを設
け、変速制御の適正化を図ることが提案されている。
ンの負荷状態を表すものとして変速段の切換制御に用い
られているのであるが、近年、エンジンの低燃費化を図
ったり車両の運転状態に応じて最適なエンジン出力を引
き出したりするために、吸排気バルブの開閉タイミング
を変化させる可変バルブタイミング機構や、アイドル時
のエンジン回転数を変化させるアイドル回転数制御機構
など、種々の吸入空気量可変機構を備えたエンジンが提
案されており、スロットル弁開度は必ずしもエンジンの
負荷状態を忠実に表すものではなくなってきている。ま
た、平地と高地とでは気圧が異なるため、スロットル弁
開度が同じであっても実際の吸入空気量は相違し、それ
に応じてエンジンの負荷状態も変化する。このため、
(b)エンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づ
いて要求吸入空気量すなわち計算上の吸入空気量を求
め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段によ
って検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数を決
定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に応じ
て、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に比較
して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフトし難
くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを設
け、変速制御の適正化を図ることが提案されている。
【0004】特開平2−266155号公報に記載され
ている装置はその一例であり、エンジンの回転数NEお
よびスロットル弁開度TAに基づいて要求吸入空気量Q
NTAを予め定められたデータマップから求め、エアフ
ローメータによって測定した実際の吸入空気量Qmとそ
の要求吸入空気量QNTAとの比QNTA/Qmを補正
係数Kshift として算出し、実際のスロットル弁開度T
Aに補正係数Kshiftを掛算してスロットル弁開度TA
を補正し、その補正値および実際の車速Vに応じて基本
変速マップに従って変速判断を行ったり、或いは、予め
用意された複数の変速マップの中から補正係数Kshift
に対応するものを選択し、その選択した変速マップに従
って実際のスロットル弁開度TAおよび車速Vに応じて
変速判断を行ったりするようになっている。また、例え
ば図8に実線および破線で示されているように、アップ
シフト側の基本変速マップU、ダウンシフト側の基本変
速マップDの変速車速UV ,DV にそれぞれ補正係数K
shift を掛算してマップを補正し、その補正マップに従
って変速判断を行うなど、種々の手法が考えられてい
る。要するに、高地等で実際の吸入空気量Qmが要求吸
入空気量QNTAに比較して小さくなり、補正係数Ksh
ift が1.0より大きくなるに従って、エンジンの出力
トルク不足を補うためにダウンシフトし易くアップシフ
トし難くなるように変速判断を補正するようにすれば良
いのであり、上記補正係数Kshift の逆数Qm/QNT
A等を補正係数として用いることもできる。
ている装置はその一例であり、エンジンの回転数NEお
よびスロットル弁開度TAに基づいて要求吸入空気量Q
NTAを予め定められたデータマップから求め、エアフ
ローメータによって測定した実際の吸入空気量Qmとそ
の要求吸入空気量QNTAとの比QNTA/Qmを補正
係数Kshift として算出し、実際のスロットル弁開度T
Aに補正係数Kshiftを掛算してスロットル弁開度TA
を補正し、その補正値および実際の車速Vに応じて基本
変速マップに従って変速判断を行ったり、或いは、予め
用意された複数の変速マップの中から補正係数Kshift
に対応するものを選択し、その選択した変速マップに従
って実際のスロットル弁開度TAおよび車速Vに応じて
変速判断を行ったりするようになっている。また、例え
ば図8に実線および破線で示されているように、アップ
シフト側の基本変速マップU、ダウンシフト側の基本変
速マップDの変速車速UV ,DV にそれぞれ補正係数K
shift を掛算してマップを補正し、その補正マップに従
って変速判断を行うなど、種々の手法が考えられてい
る。要するに、高地等で実際の吸入空気量Qmが要求吸
入空気量QNTAに比較して小さくなり、補正係数Ksh
ift が1.0より大きくなるに従って、エンジンの出力
トルク不足を補うためにダウンシフトし易くアップシフ
トし難くなるように変速判断を補正するようにすれば良
いのであり、上記補正係数Kshift の逆数Qm/QNT
A等を補正係数として用いることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の変速制御装置においては、アップシフト側および
ダウンシフト側の変速判断が補正係数によって一律に補
正されるため、高地走行など補正係数により比較的大き
な補正が為される走行時に、通常の変速制御に比べてア
ップシフトおよびダウンシフトを繰り返すビジーシフト
感を生じ易いという問題があった。すなわち、前記変速
マップ等の変速条件は、走行性能や騒音等の乗り心地、
燃費、各変速段の変速比、エンジンの出力特性などを総
合的に判断して、平地平坦路の走行時に最適な変速制御
が行われるように定められているが、高地走行では平地
平坦路に対して使用域が変わるため、平地平坦路であま
り使われていない領域でも使用頻度が増加する領域があ
る。そのため、例えば前記図8に破線で示されているよ
うに高車速側へ一律に補正されると、アップシフト線と
ダウンシフト線との間の車速Vに関するヒステリシス幅
WV が充分でなくなるのである。この補正後のヒステリ
シス幅WV は、補正係数Kshift に応じて拡大される
が、補正を行わない通常の変速制御に比較して高車速側
で変速が行われるため、運転者に違和感を生じさせるの
である。特にスロットル弁開度TAが小さい領域では、
燃費を優先してアップシフト線が比較的低車速側に設定
され、元々ヒステリシス幅WV が狭いため、ビジーシフ
ト感が顕著となる。なお、上記図8においてアップシフ
ト側の基本変速マップU、ダウンシフト側の基本変速マ
ップDの変速スロットル弁開度UTA,DTAをそれぞれ補
正係数Kshift で割算してマップを補正し、その補正マ
ップに従って変速判断を行う場合には、補正後のマップ
のスロットル弁開度TAに関するヒステリシス幅WTAは
基本マップよりも狭くなるため、上記と同様にビジーシ
フト感を生じ易くなる。
従来の変速制御装置においては、アップシフト側および
ダウンシフト側の変速判断が補正係数によって一律に補
正されるため、高地走行など補正係数により比較的大き
な補正が為される走行時に、通常の変速制御に比べてア
ップシフトおよびダウンシフトを繰り返すビジーシフト
感を生じ易いという問題があった。すなわち、前記変速
マップ等の変速条件は、走行性能や騒音等の乗り心地、
燃費、各変速段の変速比、エンジンの出力特性などを総
合的に判断して、平地平坦路の走行時に最適な変速制御
が行われるように定められているが、高地走行では平地
平坦路に対して使用域が変わるため、平地平坦路であま
り使われていない領域でも使用頻度が増加する領域があ
る。そのため、例えば前記図8に破線で示されているよ
うに高車速側へ一律に補正されると、アップシフト線と
ダウンシフト線との間の車速Vに関するヒステリシス幅
WV が充分でなくなるのである。この補正後のヒステリ
シス幅WV は、補正係数Kshift に応じて拡大される
が、補正を行わない通常の変速制御に比較して高車速側
で変速が行われるため、運転者に違和感を生じさせるの
である。特にスロットル弁開度TAが小さい領域では、
燃費を優先してアップシフト線が比較的低車速側に設定
され、元々ヒステリシス幅WV が狭いため、ビジーシフ
ト感が顕著となる。なお、上記図8においてアップシフ
ト側の基本変速マップU、ダウンシフト側の基本変速マ
ップDの変速スロットル弁開度UTA,DTAをそれぞれ補
正係数Kshift で割算してマップを補正し、その補正マ
ップに従って変速判断を行う場合には、補正後のマップ
のスロットル弁開度TAに関するヒステリシス幅WTAは
基本マップよりも狭くなるため、上記と同様にビジーシ
フト感を生じ易くなる。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、補正係数によって比
較的大きな補正が行われる走行時においてもビジーシフ
ト感を余り生じさせないようにすることにある。
もので、その目的とするところは、補正係数によって比
較的大きな補正が行われる走行時においてもビジーシフ
ト感を余り生じさせないようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するためには、補正後の変速判断におけるアップシフト
およびダウンシフトのヒステリシス幅が大きくなるよう
にすれば良く、本発明の第1の手段は、図1(1)のク
レーム対応図に示されているように、(a)予め定めら
れた変速条件と実際の変速パラメータの値とに基づいて
変速判断を行い、その変速判断に従って自動変速機の変
速段を切り換える変速制御手段と、(b)エンジンの回
転数およびスロットル弁開度に基づいて要求吸入空気量
を求め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段
によって検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数
を決定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に
応じて、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に
比較して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフト
し難くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを
備えた自動変速機の変速制御装置において、(d)前記
補正手段による補正後の変速判断におけるアップシフト
およびダウンシフトのヒステリシス幅が、前記補正係数
によりアップシフト側およびダウンシフト側の変速判断
を一律に補正する場合に比較して大きくなるように、そ
のアップシフト側とダウンシフト側とでその補正係数の
重みを変える係数修正手段を設けたことを特徴とする。
なお、上記補正係数の重み付けは、アップシフト側およ
びダウンシフト側の双方について行っても良いが、何れ
か一方だけ補正係数の重み付けを行ってヒステリシス幅
を拡げることもできる。
するためには、補正後の変速判断におけるアップシフト
およびダウンシフトのヒステリシス幅が大きくなるよう
にすれば良く、本発明の第1の手段は、図1(1)のク
レーム対応図に示されているように、(a)予め定めら
れた変速条件と実際の変速パラメータの値とに基づいて
変速判断を行い、その変速判断に従って自動変速機の変
速段を切り換える変速制御手段と、(b)エンジンの回
転数およびスロットル弁開度に基づいて要求吸入空気量
を求め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段
によって検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数
を決定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に
応じて、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に
比較して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフト
し難くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを
備えた自動変速機の変速制御装置において、(d)前記
補正手段による補正後の変速判断におけるアップシフト
およびダウンシフトのヒステリシス幅が、前記補正係数
によりアップシフト側およびダウンシフト側の変速判断
を一律に補正する場合に比較して大きくなるように、そ
のアップシフト側とダウンシフト側とでその補正係数の
重みを変える係数修正手段を設けたことを特徴とする。
なお、上記補正係数の重み付けは、アップシフト側およ
びダウンシフト側の双方について行っても良いが、何れ
か一方だけ補正係数の重み付けを行ってヒステリシス幅
を拡げることもできる。
【0008】
【作用】このような自動変速機の変速制御装置において
は、要求吸入空気量および実際の吸入空気量に基づいて
補正係数決定手段により補正係数が決定されるととも
に、アップシフトおよびダウンシフトのヒステリシス幅
が大きくなるように係数修正手段によりアップシフト側
とダウンシフト側とで上記補正係数の重みが変更され、
その変更された補正係数に応じてアップシフト側および
ダウンシフト側の変速判断がそれぞれ補正手段によって
補正される。すなわち、アップシフト側およびダウンシ
フト側の変速判断を補正係数決定手段によって決定され
た補正係数により一律に補正する従来の場合に比較し
て、補正後の変速判断におけるアップシフトおよびダウ
ンシフトのヒステリシス幅が大きくされるのであり、こ
れにより、ダウンシフト側では重み付けをしない場合に
比較してダウンシフトし難くなる一方、アップシフト側
では重み付けをしない場合に比較してアップシフトし難
くなり、アップシフトおよびダウンシフトを繰り返すビ
ジーシフト感が軽減される。
は、要求吸入空気量および実際の吸入空気量に基づいて
補正係数決定手段により補正係数が決定されるととも
に、アップシフトおよびダウンシフトのヒステリシス幅
が大きくなるように係数修正手段によりアップシフト側
とダウンシフト側とで上記補正係数の重みが変更され、
その変更された補正係数に応じてアップシフト側および
ダウンシフト側の変速判断がそれぞれ補正手段によって
補正される。すなわち、アップシフト側およびダウンシ
フト側の変速判断を補正係数決定手段によって決定され
た補正係数により一律に補正する従来の場合に比較し
て、補正後の変速判断におけるアップシフトおよびダウ
ンシフトのヒステリシス幅が大きくされるのであり、こ
れにより、ダウンシフト側では重み付けをしない場合に
比較してダウンシフトし難くなる一方、アップシフト側
では重み付けをしない場合に比較してアップシフトし難
くなり、アップシフトおよびダウンシフトを繰り返すビ
ジーシフト感が軽減される。
【0009】
【第1の手段の効果】このように本発明の第1の手段に
よれば、補正後の変速判断におけるアップシフトおよび
ダウンシフトのヒステリシス幅が大きくされるため、補
正係数に基づいて比較的大きな補正が為される高地走行
時等においても、ビジーシフト感を余り生じさせなくな
るのである。
よれば、補正後の変速判断におけるアップシフトおよび
ダウンシフトのヒステリシス幅が大きくされるため、補
正係数に基づいて比較的大きな補正が為される高地走行
時等においても、ビジーシフト感を余り生じさせなくな
るのである。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るための第2の手段は、図1(2)のクレーム対応図に
示されているように、前記第1の手段における自動変速
機の変速制御装置おいて、(e)スロットル弁開度の変
化に対してエンジン出力トルクの変化が小さくなる出力
トルク飽和領域か否かを判断し、出力トルク飽和領域で
なければ前記係数修正手段による前記補正係数の重み付
けを許容するが、出力トルク飽和領域であれば係数修正
手段による補正係数の重み付けを禁止する修正判断手段
を設けたことを特徴とする。
るための第2の手段は、図1(2)のクレーム対応図に
示されているように、前記第1の手段における自動変速
機の変速制御装置おいて、(e)スロットル弁開度の変
化に対してエンジン出力トルクの変化が小さくなる出力
トルク飽和領域か否かを判断し、出力トルク飽和領域で
なければ前記係数修正手段による前記補正係数の重み付
けを許容するが、出力トルク飽和領域であれば係数修正
手段による補正係数の重み付けを禁止する修正判断手段
を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】すなわち、前記係数修正手段による補正係数の
重み付けは、ダウンシフト側では重み付けをしない場合
に比較してダウンシフトし難くし、アップシフト側では
重み付けをしない場合に比較してアップシフトし難くす
るもので、これによりジビーシフト感が軽減されるので
あるが、出力トルク飽和領域においてこのような補正が
行われると、アクセルペダルを踏み込んでも出力トルク
が伸びない頭打ち感を生じさせたり、エンジン騒音が大
きくなるなどの別の問題を生じる。このため、出力トル
ク飽和領域でない場合には、前記第1の手段と同様にし
て補正係数の重みがアップシフト側とダウンシフト側と
で変更されるとともに、その重みが変更された補正係数
に従って変速判断が補正されるが、出力トルク飽和領域
では、修正判断手段によって前記係数修正手段による補
正係数の重み付けを禁止し、補正係数決定手段によって
決定された補正係数により一律に変速判断の補正が行わ
れるようにしたのである。これにより、出力トルク飽和
領域では、補正係数の重み付けを行う場合に比較してア
ップシフトやダウンシフトし易くなり、エンジン騒音の
増大や走行性能の低下が回避される。なお、このような
出力トルク飽和領域は、スロットル弁開度が30〜40
%程度以上の高負荷領域であり、低負荷領域に比較して
ヒステリシス幅は元々大きいため、ビジーシフト感を生
じさせることは余りないのである。
重み付けは、ダウンシフト側では重み付けをしない場合
に比較してダウンシフトし難くし、アップシフト側では
重み付けをしない場合に比較してアップシフトし難くす
るもので、これによりジビーシフト感が軽減されるので
あるが、出力トルク飽和領域においてこのような補正が
行われると、アクセルペダルを踏み込んでも出力トルク
が伸びない頭打ち感を生じさせたり、エンジン騒音が大
きくなるなどの別の問題を生じる。このため、出力トル
ク飽和領域でない場合には、前記第1の手段と同様にし
て補正係数の重みがアップシフト側とダウンシフト側と
で変更されるとともに、その重みが変更された補正係数
に従って変速判断が補正されるが、出力トルク飽和領域
では、修正判断手段によって前記係数修正手段による補
正係数の重み付けを禁止し、補正係数決定手段によって
決定された補正係数により一律に変速判断の補正が行わ
れるようにしたのである。これにより、出力トルク飽和
領域では、補正係数の重み付けを行う場合に比較してア
ップシフトやダウンシフトし易くなり、エンジン騒音の
増大や走行性能の低下が回避される。なお、このような
出力トルク飽和領域は、スロットル弁開度が30〜40
%程度以上の高負荷領域であり、低負荷領域に比較して
ヒステリシス幅は元々大きいため、ビジーシフト感を生
じさせることは余りないのである。
【0012】
【第2の手段の効果】このように本発明の第2の手段に
よれば、前記第1の手段と同様にビジーシフト感を抑制
しつつ、エンジン騒音の増大や走行性能の低下を回避で
きるのである。
よれば、前記第1の手段と同様にビジーシフト感を抑制
しつつ、エンジン騒音の増大や走行性能の低下を回避で
きるのである。
【0013】
【課題を解決するための第3の手段】前記目的を達成す
るための第3の手段は、図1(3)のクレーム対応図に
示されているように、(a)スロットル弁開度および車
速をパラメータとして、スロットル弁開度が小さく車速
が大きくなる程高速段側へアップシフトするとともにス
ロットル弁開度が大きく車速が小さくなる程低速段側へ
ダウンシフトするように予め定められた変速条件に従っ
て、実際のスロットル弁開度および車速に応じて変速判
断を行い、その変速判断に従って自動変速機の変速段を
切り換える変速制御手段と、(b)エンジンの回転数お
よびスロットル弁開度に基づいて要求吸入空気量を求
め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段によ
って検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数を決
定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に応じ
て、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に比較
して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフトし難
くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを備え
た自動変速機の変速制御装置において、(d)前記補正
手段を、アップシフト側の変速判断について車速に関す
るパラメータを補正するアップシフト側補正手段と、ダ
ウンシフト側の変速判断についてスロットル弁開度に関
するパラメータを補正するダウンシフト側補正手段とに
分けて構成したことを特徴とする。
るための第3の手段は、図1(3)のクレーム対応図に
示されているように、(a)スロットル弁開度および車
速をパラメータとして、スロットル弁開度が小さく車速
が大きくなる程高速段側へアップシフトするとともにス
ロットル弁開度が大きく車速が小さくなる程低速段側へ
ダウンシフトするように予め定められた変速条件に従っ
て、実際のスロットル弁開度および車速に応じて変速判
断を行い、その変速判断に従って自動変速機の変速段を
切り換える変速制御手段と、(b)エンジンの回転数お
よびスロットル弁開度に基づいて要求吸入空気量を求
め、その要求吸入空気量および吸入空気量検出手段によ
って検出した実際の吸入空気量に基づいて補正係数を決
定する補正係数決定手段と、(c)前記補正係数に応じ
て、前記実際の吸入空気量が前記要求吸入空気量に比較
して小さくなる程ダウンシフトし易くアップシフトし難
くなるように前記変速判断を補正する補正手段とを備え
た自動変速機の変速制御装置において、(d)前記補正
手段を、アップシフト側の変速判断について車速に関す
るパラメータを補正するアップシフト側補正手段と、ダ
ウンシフト側の変速判断についてスロットル弁開度に関
するパラメータを補正するダウンシフト側補正手段とに
分けて構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】このような自動変速機の変速制御装置において
は、要求吸入空気量および実際の吸入空気量に基づいて
補正係数決定手段により補正係数が決定されるととも
に、アップシフト側の変速判断についてはアップシフト
側補正手段により車速に関するパラメータが上記補正係
数に応じて補正される一方、ダウンシフト側の変速判断
についてはダウンシフト側補正手段によりスロットル弁
開度に関するパラメータが上記補正係数に応じて補正さ
れる。ここで、上記変速判断の基礎となる変速条件は、
スロットル弁開度および車速をパラメータとして、スロ
ットル弁開度が小さく車速が大きくなる程高速段側へア
ップシフトするとともに、スロットル弁開度が大きく車
速が小さくなる程低速段側へダウンシフトするように定
められているため、車速に関して補正が行われるアップ
シフト側では補正係数に応じて基本の変速条件よりも高
車速側でアップシフトが行われるようになり、スロット
ル弁開度に関して補正が行われるダウンシフト側では補
正係数に応じて基本の変速条件よりも低スロットル弁開
度側でダウンシフトが行われるようになる。この結果、
アップシフト側、ダウンシフト側共に同じパラメータに
関して補正を行う従来の場合に比較して、補正後の変速
判断におけるアップシフトおよびダウンシフトのヒステ
リシス幅が大きくなり、ビジーシフト感が軽減される。
は、要求吸入空気量および実際の吸入空気量に基づいて
補正係数決定手段により補正係数が決定されるととも
に、アップシフト側の変速判断についてはアップシフト
側補正手段により車速に関するパラメータが上記補正係
数に応じて補正される一方、ダウンシフト側の変速判断
についてはダウンシフト側補正手段によりスロットル弁
開度に関するパラメータが上記補正係数に応じて補正さ
れる。ここで、上記変速判断の基礎となる変速条件は、
スロットル弁開度および車速をパラメータとして、スロ
ットル弁開度が小さく車速が大きくなる程高速段側へア
ップシフトするとともに、スロットル弁開度が大きく車
速が小さくなる程低速段側へダウンシフトするように定
められているため、車速に関して補正が行われるアップ
シフト側では補正係数に応じて基本の変速条件よりも高
車速側でアップシフトが行われるようになり、スロット
ル弁開度に関して補正が行われるダウンシフト側では補
正係数に応じて基本の変速条件よりも低スロットル弁開
度側でダウンシフトが行われるようになる。この結果、
アップシフト側、ダウンシフト側共に同じパラメータに
関して補正を行う従来の場合に比較して、補正後の変速
判断におけるアップシフトおよびダウンシフトのヒステ
リシス幅が大きくなり、ビジーシフト感が軽減される。
【0015】また、ダウンシフトは運転者の駆動力要求
に応じてより大きな駆動トルクが得られるように行われ
るものであるため、その駆動力要求を反映するスロット
ル弁開度に関して変速判断の補正を行うことが望ましい
一方、アップシフトはエンジンの出力トルク特性や騒
音、燃費など車両側の要件で行われるものであるため、
スロットル弁開度よりも車速に関して変速判断の補正を
行うことが望ましい。この意味においても、本発明の変
速制御装置によれば運転者の要求および車両側の要件に
合致したより適切な変速判断の補正が行われることにな
る。
に応じてより大きな駆動トルクが得られるように行われ
るものであるため、その駆動力要求を反映するスロット
ル弁開度に関して変速判断の補正を行うことが望ましい
一方、アップシフトはエンジンの出力トルク特性や騒
音、燃費など車両側の要件で行われるものであるため、
スロットル弁開度よりも車速に関して変速判断の補正を
行うことが望ましい。この意味においても、本発明の変
速制御装置によれば運転者の要求および車両側の要件に
合致したより適切な変速判断の補正が行われることにな
る。
【0016】
【第3の手段の効果】このように本発明の第3の手段に
よれば、結果的に補正後の変速判断におけるアップシフ
トおよびダウンシフトのヒステリシス幅が大きくなり、
補正係数に基づいて比較的大きな補正が為される高地走
行時等においてもビジーシフト感を余り生じさせなくな
る一方、運転者の要求および車両側の要件に合致したよ
り適切な変速判断の補正が行われるようになるのであ
る。
よれば、結果的に補正後の変速判断におけるアップシフ
トおよびダウンシフトのヒステリシス幅が大きくなり、
補正係数に基づいて比較的大きな補正が為される高地走
行時等においてもビジーシフト感を余り生じさせなくな
る一方、運転者の要求および車両側の要件に合致したよ
り適切な変速判断の補正が行われるようになるのであ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】図2において、ガソリンエンジン10の燃
焼室12内には、エアクリーナ14,エアフローメータ
16,吸気通路18,スロットル弁20,バイパス通路
22,サージタンク24,インテークマニホルド26,
および吸気弁28を介して空気が吸入されるとともに、
その空気には、インテークマニホルド26に設けられた
燃料噴射弁30から噴射される燃料ガスが混合されるよ
うになっている。エアフローメータ16は吸入空気量を
測定するもので、本実施例では大気圧を測定する大気圧
センサ21と共に実際の吸入空気量Qmを検出する吸入
空気量検出手段を構成している。すなわち、可動ベーン
式のエアフローメータ16によって求められた吸入空気
量Qm’を大気圧センサ21によって求められた大気圧
で補正することにより、空気濃度の影響を排除した実際
の吸入空気量Qmすなわち標準高度(1気圧)おける吸
入空気量を算出するようになっているのである。そし
て、その算出した実際の吸入空気量Qmを表す吸入空気
量信号SQmをエンジン制御用コンピュータ32および
トランスミッション制御用コンピュータ34に供給す
る。
焼室12内には、エアクリーナ14,エアフローメータ
16,吸気通路18,スロットル弁20,バイパス通路
22,サージタンク24,インテークマニホルド26,
および吸気弁28を介して空気が吸入されるとともに、
その空気には、インテークマニホルド26に設けられた
燃料噴射弁30から噴射される燃料ガスが混合されるよ
うになっている。エアフローメータ16は吸入空気量を
測定するもので、本実施例では大気圧を測定する大気圧
センサ21と共に実際の吸入空気量Qmを検出する吸入
空気量検出手段を構成している。すなわち、可動ベーン
式のエアフローメータ16によって求められた吸入空気
量Qm’を大気圧センサ21によって求められた大気圧
で補正することにより、空気濃度の影響を排除した実際
の吸入空気量Qmすなわち標準高度(1気圧)おける吸
入空気量を算出するようになっているのである。そし
て、その算出した実際の吸入空気量Qmを表す吸入空気
量信号SQmをエンジン制御用コンピュータ32および
トランスミッション制御用コンピュータ34に供給す
る。
【0019】スロットル弁20は、図示しない自動車の
アクセルペダルに機械的に連結されており、その操作量
に対応して開閉されることにより吸入空気量を連続的に
変化させるようになっているとともに、そのスロットル
弁20にはスロットルポジションセンサ36が設けられ
て、スロットル弁開度TAを表すスロットル弁開度信号
STAをエンジン制御用コンピュータ32およびトラン
スミッション制御用コンピュータ34に供給するように
なっている。スロットルポジションセンサ36は、スロ
ットル弁20が略全閉のアイドル状態になるとONとな
るアイドルスイッチを備えており、そのアイドル信号は
上記スロットル弁開度信号STAと共にエンジン制御用
コンピュータ32およびトランスミッション制御用コン
ピュータ34に供給される。バイパス通路22はスロッ
トル弁20と並列に配設されているとともに、そのバイ
パス通路22にはアイドル回転数制御弁38が設けられ
ており、エンジン制御用コンピュータ32によってアイ
ドル回転数制御弁38の開度が制御されることにより、
スロットル弁20をバイパスして流れる空気量が調整さ
れてアイドル時のエンジン回転数が制御される。燃料噴
射弁30も、エンジン制御用コンピュータ32によって
その噴射タイミングや噴射量が制御される。なお、上記
エアフローメータ16の上流側には吸入空気の温度を測
定する吸気温センサ40が設けられ、その吸気温を表す
信号をエンジン制御用コンピュータ32に供給するよう
になっている。
アクセルペダルに機械的に連結されており、その操作量
に対応して開閉されることにより吸入空気量を連続的に
変化させるようになっているとともに、そのスロットル
弁20にはスロットルポジションセンサ36が設けられ
て、スロットル弁開度TAを表すスロットル弁開度信号
STAをエンジン制御用コンピュータ32およびトラン
スミッション制御用コンピュータ34に供給するように
なっている。スロットルポジションセンサ36は、スロ
ットル弁20が略全閉のアイドル状態になるとONとな
るアイドルスイッチを備えており、そのアイドル信号は
上記スロットル弁開度信号STAと共にエンジン制御用
コンピュータ32およびトランスミッション制御用コン
ピュータ34に供給される。バイパス通路22はスロッ
トル弁20と並列に配設されているとともに、そのバイ
パス通路22にはアイドル回転数制御弁38が設けられ
ており、エンジン制御用コンピュータ32によってアイ
ドル回転数制御弁38の開度が制御されることにより、
スロットル弁20をバイパスして流れる空気量が調整さ
れてアイドル時のエンジン回転数が制御される。燃料噴
射弁30も、エンジン制御用コンピュータ32によって
その噴射タイミングや噴射量が制御される。なお、上記
エアフローメータ16の上流側には吸入空気の温度を測
定する吸気温センサ40が設けられ、その吸気温を表す
信号をエンジン制御用コンピュータ32に供給するよう
になっている。
【0020】エンジン10は、吸気弁28,排気弁4
2,ピストン44,および点火プラグ46を備えて構成
されており、点火プラグ46は、エンジン制御用コンピ
ュータ32によって制御されるイグナイタ48からディ
ストリビュータ50を介して供給される高電圧によって
点火火花を発生し、燃焼室12内の混合ガスを爆発させ
てピストン44を上下動させることによりクランク軸を
回転させる。吸気弁28および排気弁42は、クランク
軸の回転に同期して回転駆動されるカムシャフトにより
開閉されるようになっているとともに、エンジン制御用
コンピュータ32によって制御される可変バルブタイミ
ング機構52により、カムシャフトとクランク軸との回
転位相が変更されて開閉タイミングが調整されるように
なっている。そして、燃焼室12内で燃焼した排気ガス
は、排気弁42からエキゾーストマニホルド54,排気
通路56,触媒装置58を経て大気に排出される。エン
ジン10にはエンジン冷却水温を測定する水温センサ6
0が設けられており、そのエンジン冷却水温を表すエン
ジン冷却水温信号をエンジン制御用コンピュータ32に
供給するようになっているとともに、エキゾーストマニ
ホルド54には排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素セ
ンサ62が設けられており、その酸素濃度を表す信号を
エンジン制御用コンピュータ32に供給するようになっ
ている。また、ディストリビュータ50にはクランク軸
の回転に同期してパルスを発生する回転角センサが設け
られており、そのパルス信号をエンジン10の回転数N
Eを表すエンジン回転数信号SNEとしてエンジン制御
用コンピュータ32およびトランスミッション制御用コ
ンピュータ34に供給するようになっている。
2,ピストン44,および点火プラグ46を備えて構成
されており、点火プラグ46は、エンジン制御用コンピ
ュータ32によって制御されるイグナイタ48からディ
ストリビュータ50を介して供給される高電圧によって
点火火花を発生し、燃焼室12内の混合ガスを爆発させ
てピストン44を上下動させることによりクランク軸を
回転させる。吸気弁28および排気弁42は、クランク
軸の回転に同期して回転駆動されるカムシャフトにより
開閉されるようになっているとともに、エンジン制御用
コンピュータ32によって制御される可変バルブタイミ
ング機構52により、カムシャフトとクランク軸との回
転位相が変更されて開閉タイミングが調整されるように
なっている。そして、燃焼室12内で燃焼した排気ガス
は、排気弁42からエキゾーストマニホルド54,排気
通路56,触媒装置58を経て大気に排出される。エン
ジン10にはエンジン冷却水温を測定する水温センサ6
0が設けられており、そのエンジン冷却水温を表すエン
ジン冷却水温信号をエンジン制御用コンピュータ32に
供給するようになっているとともに、エキゾーストマニ
ホルド54には排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素セ
ンサ62が設けられており、その酸素濃度を表す信号を
エンジン制御用コンピュータ32に供給するようになっ
ている。また、ディストリビュータ50にはクランク軸
の回転に同期してパルスを発生する回転角センサが設け
られており、そのパルス信号をエンジン10の回転数N
Eを表すエンジン回転数信号SNEとしてエンジン制御
用コンピュータ32およびトランスミッション制御用コ
ンピュータ34に供給するようになっている。
【0021】上記エンジン制御用コンピュータ32,ト
ランスミッション制御用コンピュータ34は、何れもC
PU,RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A
/Dコンバータ等を備えて構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行うもので、それらのエンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34には、前記各信号の他、エアコンス
イッチ64からエアコンのON,OFFを表すエアコン
信号等が供給されるようになっている。トランスミッシ
ョン制御用コンピュータ34には更に、運転者によって
手動で選択操作されるパターンセレクトスイッチ66か
ら、走行性能を重視するパワーパターン、燃費や静粛性
を重視するエコノミーパターン等の各種走行パターンの
中から選択された走行パターンを示す信号が供給される
とともに、前記エンジン10の回転速度を変速する自動
変速機68の出力軸の回転速度、すなわち車速Vを表す
車速信号SVが車速センサ72から供給されるようにな
っている。自動変速機68は、遊星歯車装置や油圧式摩
擦係合装置などを備えたよく知られたもので、油圧回路
が切り換えられて油圧式摩擦係合装置の係合状態が変更
されることにより、前進4段および後進1段が成立させ
られるように構成されている。また、自動変速機68に
はニュートラルスタートスイッチ70が配設されてお
り、シフトレバー操作によって切り換えられるマニュア
ルシフトバルブの位置から「D(ドライブ)」,「S
(セカンド)」,「L(ロー)」,「R(リバー
ス)」,「N(ニュートラル)」等のシフトレンジを検
出して、そのシフトレンジを表すシフトレンジ信号SG
をトランスミッション制御用コンピュータ34に出力す
るようになっている。
ランスミッション制御用コンピュータ34は、何れもC
PU,RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A
/Dコンバータ等を備えて構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行うもので、それらのエンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34には、前記各信号の他、エアコンス
イッチ64からエアコンのON,OFFを表すエアコン
信号等が供給されるようになっている。トランスミッシ
ョン制御用コンピュータ34には更に、運転者によって
手動で選択操作されるパターンセレクトスイッチ66か
ら、走行性能を重視するパワーパターン、燃費や静粛性
を重視するエコノミーパターン等の各種走行パターンの
中から選択された走行パターンを示す信号が供給される
とともに、前記エンジン10の回転速度を変速する自動
変速機68の出力軸の回転速度、すなわち車速Vを表す
車速信号SVが車速センサ72から供給されるようにな
っている。自動変速機68は、遊星歯車装置や油圧式摩
擦係合装置などを備えたよく知られたもので、油圧回路
が切り換えられて油圧式摩擦係合装置の係合状態が変更
されることにより、前進4段および後進1段が成立させ
られるように構成されている。また、自動変速機68に
はニュートラルスタートスイッチ70が配設されてお
り、シフトレバー操作によって切り換えられるマニュア
ルシフトバルブの位置から「D(ドライブ)」,「S
(セカンド)」,「L(ロー)」,「R(リバー
ス)」,「N(ニュートラル)」等のシフトレンジを検
出して、そのシフトレンジを表すシフトレンジ信号SG
をトランスミッション制御用コンピュータ34に出力す
るようになっている。
【0022】なお、両制御用コンピュータ32と34と
の間でも必要な情報が授受されるようになっており、前
記吸入空気量信号SQm,スロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE等は、少なくとも何れか
の制御用コンピュータ32または34に供給されるよう
になっておれば良い。また、例えばブレーキペダルのO
N,OFFやステアリングホイールの操舵角、路面の勾
配、排気温度など、自動車の運転状態を表す他の種々の
信号を取り込んでエンジン制御やトランスミッションの
変速制御に用いることも可能である。
の間でも必要な情報が授受されるようになっており、前
記吸入空気量信号SQm,スロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE等は、少なくとも何れか
の制御用コンピュータ32または34に供給されるよう
になっておれば良い。また、例えばブレーキペダルのO
N,OFFやステアリングホイールの操舵角、路面の勾
配、排気温度など、自動車の運転状態を表す他の種々の
信号を取り込んでエンジン制御やトランスミッションの
変速制御に用いることも可能である。
【0023】そして、上記エンジン制御用コンピュータ
32は、前記吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,
エンジン回転数NE,エンジン冷却水温度,吸入空気温
度,排気通路56内の酸素濃度,エアコンのON−OF
Fなどに応じて、例えば必要なエンジン出力を確保しつ
つ燃費や有害排出ガスを低減するように予め定められた
データマップや演算式などに基づいて、前記燃料噴射弁
30による燃料ガスの噴射量や噴射タイミング、イグナ
イタ48による点火時期、アイドル回転数制御弁38に
よるアイドル回転数、および可変バルブタイミング機構
52による吸排気弁28,42の開閉タイミングなどを
制御する。また、トランスミッション制御用コンピュー
タ34は、吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エ
ンジン回転数NE,車速V,選択された走行パターンな
どに応じて、予め定められた変速条件に従って自動変速
機68の変速段を切換制御する。以下、シフトレバーの
操作位置が「D(ドライブ)」で、前進4段で変速が行
われる場合の変速制御について、図3および図4のフロ
ーチャートを参照しつつ具体的に説明する。
32は、前記吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,
エンジン回転数NE,エンジン冷却水温度,吸入空気温
度,排気通路56内の酸素濃度,エアコンのON−OF
Fなどに応じて、例えば必要なエンジン出力を確保しつ
つ燃費や有害排出ガスを低減するように予め定められた
データマップや演算式などに基づいて、前記燃料噴射弁
30による燃料ガスの噴射量や噴射タイミング、イグナ
イタ48による点火時期、アイドル回転数制御弁38に
よるアイドル回転数、および可変バルブタイミング機構
52による吸排気弁28,42の開閉タイミングなどを
制御する。また、トランスミッション制御用コンピュー
タ34は、吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エ
ンジン回転数NE,車速V,選択された走行パターンな
どに応じて、予め定められた変速条件に従って自動変速
機68の変速段を切換制御する。以下、シフトレバーの
操作位置が「D(ドライブ)」で、前進4段で変速が行
われる場合の変速制御について、図3および図4のフロ
ーチャートを参照しつつ具体的に説明する。
【0024】先ず、ステップS1において、自動変速機
68の変速段を切り換えるソレノイド信号の出力状態に
基づいて現在の変速段を読み込むとともに、ステップS
2においてスロットル弁開度TAを表すスロットル弁開
度信号STAおよび車速Vを表す車速信号SVを読み込
む。続くステップS3では、上記ステップS1で読み込
んだ現在の変速段が「4th」であるか否かが判断さ
れ、YESの場合にはアップシフトの可能性がないため
直ちにステップS8以下のダウンシフトに関する各ステ
ップを実行するが、NOの場合にはステップS4以下の
アップシフトに関する各ステップを実行する。ステップ
S4では、図5に示されているように車速Vおよびスロ
ットル弁開度TAを変速パラメータとして予め記憶され
た3種類のアップシフト側変速マップ、すなわち「1s
t→2nd」,「2nd→3rd」,および「3rd→
4th」に関する変速マップの中から、現在の変速段か
らアップシフトする場合の変速マップを選択する。例え
ば現在の変速段が「3rd」の場合には、(c)の「3
rd→4th」に関する変速マップが選択される。この
アップシフト側変速マップは、スロットル弁開度TAが
小さく車速Vが大きくなる程高速段側へアップシフトす
るように定められているとともに、パターンセレクトス
イッチ66によって選択されるパワーパターンやエコノ
ミーパターン等の走行パターンに応じて予め複数種類記
憶されている。また、ステップS5では、その選択した
変速マップとステップS2で読み込んだスロットル弁開
度信号STAが表す現在のスロットル弁開度TAとから
シフトアップ車速Vuを求め、ステップS6において、
アップシフト側補正係数Kshift UPをシフトアップ車
速Vuに掛算することにより補正シフトアップ車速MV
uを算出する。そして、次のステップS7では、その補
正シフトアップ車速MVuと前記ステップS2で読み込
んだ車速信号SVが表す現在の車速Vとを比較して、M
Vu≦Vであるか否かによりアップシフトを行うか否か
を判断し、MVu≦VであればステップS13において
自動変速機68の変速段を切り換えてアップシフトさせ
るが、V<MVuの場合にはステップS8以下を実行す
る。
68の変速段を切り換えるソレノイド信号の出力状態に
基づいて現在の変速段を読み込むとともに、ステップS
2においてスロットル弁開度TAを表すスロットル弁開
度信号STAおよび車速Vを表す車速信号SVを読み込
む。続くステップS3では、上記ステップS1で読み込
んだ現在の変速段が「4th」であるか否かが判断さ
れ、YESの場合にはアップシフトの可能性がないため
直ちにステップS8以下のダウンシフトに関する各ステ
ップを実行するが、NOの場合にはステップS4以下の
アップシフトに関する各ステップを実行する。ステップ
S4では、図5に示されているように車速Vおよびスロ
ットル弁開度TAを変速パラメータとして予め記憶され
た3種類のアップシフト側変速マップ、すなわち「1s
t→2nd」,「2nd→3rd」,および「3rd→
4th」に関する変速マップの中から、現在の変速段か
らアップシフトする場合の変速マップを選択する。例え
ば現在の変速段が「3rd」の場合には、(c)の「3
rd→4th」に関する変速マップが選択される。この
アップシフト側変速マップは、スロットル弁開度TAが
小さく車速Vが大きくなる程高速段側へアップシフトす
るように定められているとともに、パターンセレクトス
イッチ66によって選択されるパワーパターンやエコノ
ミーパターン等の走行パターンに応じて予め複数種類記
憶されている。また、ステップS5では、その選択した
変速マップとステップS2で読み込んだスロットル弁開
度信号STAが表す現在のスロットル弁開度TAとから
シフトアップ車速Vuを求め、ステップS6において、
アップシフト側補正係数Kshift UPをシフトアップ車
速Vuに掛算することにより補正シフトアップ車速MV
uを算出する。そして、次のステップS7では、その補
正シフトアップ車速MVuと前記ステップS2で読み込
んだ車速信号SVが表す現在の車速Vとを比較して、M
Vu≦Vであるか否かによりアップシフトを行うか否か
を判断し、MVu≦VであればステップS13において
自動変速機68の変速段を切り換えてアップシフトさせ
るが、V<MVuの場合にはステップS8以下を実行す
る。
【0025】ステップS8では、前記ステップS1で読
み込んだ現在の変速段が「1st」であるか否かが判断
され、YESの場合にはダウンシフトの可能性がないた
め直ちに終了してステップS1以下の実行を繰り返す
が、NOの場合にはステップS9において、図6に示さ
れているように車速Vおよびスロットル弁開度TAを変
速パラメータとして予め記憶された3種類のダウンシフ
ト側変速マップ、すなわち「2nd→1st」,「3r
d→2nd」,および「4th→3rd」に関する変速
マップの中から、現在の変速段からダウンシフトする場
合の変速マップを選択する。例えば現在の変速段が「3
rd」の場合には、(b)の「3rd→2nd」に関す
る変速マップが選択される。このダウンシフト側変速マ
ップは、スロットル弁開度TAが大きく車速Vが小さく
なる程低速段側へダウンシフトするように定められてい
るとともに、前記アップシフト側変速マップと同様にパ
ターンセレクトスイッチ66によって選択される複数の
走行パターンに応じて予め複数種類記憶されている。ま
た、ステップS10では、その選択した変速マップとス
テップS2で読み込んだスロットル弁開度信号STAが
表す現在のスロットル弁開度TAとからシフトダウン車
速Vdを求め、ステップS11において、ダウンシフト
側補正係数Kshift DWNをシフトダウン車速Vdに掛
算することにより補正シフトダウン車速MVdを算出す
る。そして、次のステップS12では、その補正シフト
ダウン車速MVdと前記ステップS2で読み込んだ車速
信号SVが表す現在の車速Vとを比較して、V≦MVd
であるか否かによりダウンシフトを行うか否かを判断
し、V≦MVdであればステップS13において自動変
速機68の変速段を切り換えてダウンシフトさせるが、
MVd<Vの場合にはステップS1以下の実行を繰り返
す。
み込んだ現在の変速段が「1st」であるか否かが判断
され、YESの場合にはダウンシフトの可能性がないた
め直ちに終了してステップS1以下の実行を繰り返す
が、NOの場合にはステップS9において、図6に示さ
れているように車速Vおよびスロットル弁開度TAを変
速パラメータとして予め記憶された3種類のダウンシフ
ト側変速マップ、すなわち「2nd→1st」,「3r
d→2nd」,および「4th→3rd」に関する変速
マップの中から、現在の変速段からダウンシフトする場
合の変速マップを選択する。例えば現在の変速段が「3
rd」の場合には、(b)の「3rd→2nd」に関す
る変速マップが選択される。このダウンシフト側変速マ
ップは、スロットル弁開度TAが大きく車速Vが小さく
なる程低速段側へダウンシフトするように定められてい
るとともに、前記アップシフト側変速マップと同様にパ
ターンセレクトスイッチ66によって選択される複数の
走行パターンに応じて予め複数種類記憶されている。ま
た、ステップS10では、その選択した変速マップとス
テップS2で読み込んだスロットル弁開度信号STAが
表す現在のスロットル弁開度TAとからシフトダウン車
速Vdを求め、ステップS11において、ダウンシフト
側補正係数Kshift DWNをシフトダウン車速Vdに掛
算することにより補正シフトダウン車速MVdを算出す
る。そして、次のステップS12では、その補正シフト
ダウン車速MVdと前記ステップS2で読み込んだ車速
信号SVが表す現在の車速Vとを比較して、V≦MVd
であるか否かによりダウンシフトを行うか否かを判断
し、V≦MVdであればステップS13において自動変
速機68の変速段を切り換えてダウンシフトさせるが、
MVd<Vの場合にはステップS1以下の実行を繰り返
す。
【0026】ここで、上記補正係数Kshift UP,Ksh
ift DWNの値が1.0より大きい場合には、前記補正
シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車速MVd
は高車速側に移動してダウンシフトし易くアップシフト
し難くなる一方、それ等の補正係数Kshift UP,Ksh
ift DWNの値が1.0より小さい場合には、補正シフ
トアップ車速MVuや補正シフトダウン車速MVdは低
車速側に移動してダウンシフトし難くアップシフトし易
くなる。かかる補正係数Kshift UP,Kshift DWN
は、前記アイドル回転数制御弁38や可変バルブタイミ
ング機構52等の吸入空気量可変機構の作動状態、或い
は標準高度の低地走行か空気が薄い高地走行かなどによ
り、スロットル弁開度TAが同じであっても実際の吸入
空気量Qmは相違し、そのスロットル弁開度TAおよび
車速Vに関して定められた前記変速マップのみでは適切
な変速制御を行うことができないため、スロットル弁開
度TAおよびエンジン回転数NEから求められる要求吸
入空気量QNTAと実際の吸入空気量Qmとの比に応じ
て前記シフトアップ車速Vuやシフトダウン車速Vdを
補正することにより、変速制御の適正化を図るためのも
のであり、例えば図4のフローチャートに従って求めら
れるとともに、このフローが前記図3のフローと略同じ
サイクルタイム、例えば32msec程度の時間間隔で
繰り返し実行されることにより逐次更新される。
ift DWNの値が1.0より大きい場合には、前記補正
シフトアップ車速MVuや補正シフトダウン車速MVd
は高車速側に移動してダウンシフトし易くアップシフト
し難くなる一方、それ等の補正係数Kshift UP,Ksh
ift DWNの値が1.0より小さい場合には、補正シフ
トアップ車速MVuや補正シフトダウン車速MVdは低
車速側に移動してダウンシフトし難くアップシフトし易
くなる。かかる補正係数Kshift UP,Kshift DWN
は、前記アイドル回転数制御弁38や可変バルブタイミ
ング機構52等の吸入空気量可変機構の作動状態、或い
は標準高度の低地走行か空気が薄い高地走行かなどによ
り、スロットル弁開度TAが同じであっても実際の吸入
空気量Qmは相違し、そのスロットル弁開度TAおよび
車速Vに関して定められた前記変速マップのみでは適切
な変速制御を行うことができないため、スロットル弁開
度TAおよびエンジン回転数NEから求められる要求吸
入空気量QNTAと実際の吸入空気量Qmとの比に応じ
て前記シフトアップ車速Vuやシフトダウン車速Vdを
補正することにより、変速制御の適正化を図るためのも
のであり、例えば図4のフローチャートに従って求めら
れるとともに、このフローが前記図3のフローと略同じ
サイクルタイム、例えば32msec程度の時間間隔で
繰り返し実行されることにより逐次更新される。
【0027】かかる図4において、ステップSS1,S
S2,SS3ではそれぞれスロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,吸入空気量信号SQm
を読み込み、ステップSS4において、スロットル弁開
度信号STAが表すスロットル弁開度TAおよびエンジ
ン回転数信号SNEが表すエンジン回転数NEに基づい
て、例えば図7に示されているような予め定められたデ
ータマップからマップ補間により要求吸入空気量QNT
Aを算出する。そして、次のステップSS5において、
その要求吸入空気量QNTAを上記吸入空気量信号SQ
mが表す実際の吸入空気量Qmで割算することにより、
補正係数Kshift を算出する。上記図7のデータマップ
は、前記可変バルブタイミング機構52等の吸入空気量
可変機構が予め定められた標準状態で且つ標準高度(1
気圧)において、実際の吸入空気量をスロットル弁開度
TAおよびエンジン回転数NEをパラメータとして実験
的に求めたものであり、そのような標準状態ではQNT
A≒Qmとなり、補正係数Kshift ≒1となる。
S2,SS3ではそれぞれスロットル弁開度信号ST
A,エンジン回転数信号SNE,吸入空気量信号SQm
を読み込み、ステップSS4において、スロットル弁開
度信号STAが表すスロットル弁開度TAおよびエンジ
ン回転数信号SNEが表すエンジン回転数NEに基づい
て、例えば図7に示されているような予め定められたデ
ータマップからマップ補間により要求吸入空気量QNT
Aを算出する。そして、次のステップSS5において、
その要求吸入空気量QNTAを上記吸入空気量信号SQ
mが表す実際の吸入空気量Qmで割算することにより、
補正係数Kshift を算出する。上記図7のデータマップ
は、前記可変バルブタイミング機構52等の吸入空気量
可変機構が予め定められた標準状態で且つ標準高度(1
気圧)において、実際の吸入空気量をスロットル弁開度
TAおよびエンジン回転数NEをパラメータとして実験
的に求めたものであり、そのような標準状態ではQNT
A≒Qmとなり、補正係数Kshift ≒1となる。
【0028】次のステップSS6では、スロットル弁開
度TAが予め定められた一定の判定値Adeg 以上か否か
を判断し、判定値Adeg 以上の場合にはステップSS8
において、上記補正係数Kshift をそのまま前記アップ
シフト側補正係数Kshift UP,ダウンシフト側補正係
数Kshift DWNとして設定するが、スロットル弁開度
TAが判定値Adeg より小さい場合にはステップSS7
において、アップシフト側補正係数Kshift UPとして
上記補正係数Kshift に1.05を掛けた値を設定し、
ダウンシフト側補正係数Kshift DWNとして上記補正
係数Kshift に0.95を掛けた値を設定する。上記判
定値Adeg は、前記図5,図6の基本変速マップにおい
てアップシフトとダウンシフトとの間の車速Vに関する
ヒステリシス幅WV が、それ以下では比較的小さくなる
30〜40%程度の値に定められている。なお、ヒステ
リシス幅WV が小さくなるスロットル弁開度TAは、各
変速段によって異なるため、変速段毎に判定値Adeg が
設定されるようにしても良い。
度TAが予め定められた一定の判定値Adeg 以上か否か
を判断し、判定値Adeg 以上の場合にはステップSS8
において、上記補正係数Kshift をそのまま前記アップ
シフト側補正係数Kshift UP,ダウンシフト側補正係
数Kshift DWNとして設定するが、スロットル弁開度
TAが判定値Adeg より小さい場合にはステップSS7
において、アップシフト側補正係数Kshift UPとして
上記補正係数Kshift に1.05を掛けた値を設定し、
ダウンシフト側補正係数Kshift DWNとして上記補正
係数Kshift に0.95を掛けた値を設定する。上記判
定値Adeg は、前記図5,図6の基本変速マップにおい
てアップシフトとダウンシフトとの間の車速Vに関する
ヒステリシス幅WV が、それ以下では比較的小さくなる
30〜40%程度の値に定められている。なお、ヒステ
リシス幅WV が小さくなるスロットル弁開度TAは、各
変速段によって異なるため、変速段毎に判定値Adeg が
設定されるようにしても良い。
【0029】そして、このようにして求められたアップ
シフト側補正係数Kshift UP,ダウンシフト側補正係
数Kshift DWNをシフトアップ車速Vuやシフトダウ
ン車速Vdに掛算して補正シフトアップ車速MVu,補
正シフトダウン車速MVdを求め、その補正シフトアッ
プ車速MVuや補正シフトダウン車速MVdに基づいて
変速判断が行われることにより、アイドル回転数制御弁
38や可変バルブタイミング機構52などの各種可変機
構の作動状態、或いは大気圧変化等に拘らず実際のエン
ジン出力トルクに合致した適切な変速制御が行われる。
シフト側補正係数Kshift UP,ダウンシフト側補正係
数Kshift DWNをシフトアップ車速Vuやシフトダウ
ン車速Vdに掛算して補正シフトアップ車速MVu,補
正シフトダウン車速MVdを求め、その補正シフトアッ
プ車速MVuや補正シフトダウン車速MVdに基づいて
変速判断が行われることにより、アイドル回転数制御弁
38や可変バルブタイミング機構52などの各種可変機
構の作動状態、或いは大気圧変化等に拘らず実際のエン
ジン出力トルクに合致した適切な変速制御が行われる。
【0030】ここで、本実施例ではスロットル弁開度T
Aが判定値Adeg より小さい場合には、アップシフト側
補正係数Kshift UPとしてKshift ×1.05が設定
されるとともに、ダウンシフト側補正係数Kshift DW
NとしてKshift ×0.95が設定されるため、補正後
の補正シフトアップ車速MVuは補正係数Kshift をそ
のまま掛算した場合よりも高車速側となり、一層アップ
シフトし難くなる一方、補正後の補正シフトダウン車速
MVdは補正係数Kshift をそのまま掛算した場合より
も低車速側となり、ダウンシフトし難くなる。すなわ
ち、スロットル弁開度TAが判定値Adeg 以上では、図
8において破線で示されているように、アップシフト側
の基本変速マップU,ダウンシフト側の基本変速マップ
Dの変速車速UV ,DV にそれぞれ補正係数Kshift を
掛算したマップを用いて変速判断が行われるが、スロッ
トル弁開度TAが判定値Adeg より小さい場合には、同
図において一点鎖線で示されているように、上記変速車
速UV ,DV にそれぞれKshift ×1.05,Kshift
×0.95を掛算したマップを用いて変速判断が行われ
るのであり、補正係数Kshift をそのまま掛算した場合
に比較してヒステリシス幅WV が拡大される。
Aが判定値Adeg より小さい場合には、アップシフト側
補正係数Kshift UPとしてKshift ×1.05が設定
されるとともに、ダウンシフト側補正係数Kshift DW
NとしてKshift ×0.95が設定されるため、補正後
の補正シフトアップ車速MVuは補正係数Kshift をそ
のまま掛算した場合よりも高車速側となり、一層アップ
シフトし難くなる一方、補正後の補正シフトダウン車速
MVdは補正係数Kshift をそのまま掛算した場合より
も低車速側となり、ダウンシフトし難くなる。すなわ
ち、スロットル弁開度TAが判定値Adeg 以上では、図
8において破線で示されているように、アップシフト側
の基本変速マップU,ダウンシフト側の基本変速マップ
Dの変速車速UV ,DV にそれぞれ補正係数Kshift を
掛算したマップを用いて変速判断が行われるが、スロッ
トル弁開度TAが判定値Adeg より小さい場合には、同
図において一点鎖線で示されているように、上記変速車
速UV ,DV にそれぞれKshift ×1.05,Kshift
×0.95を掛算したマップを用いて変速判断が行われ
るのであり、補正係数Kshift をそのまま掛算した場合
に比較してヒステリシス幅WV が拡大される。
【0031】このように、本実施例ではアップシフトお
よびダウンシフトのヒステリシス幅WV が大きくされる
ため、補正係数Kshift に基づいて比較的大きな補正が
為される高地走行時等においても、基本変速マップに比
較して高車速側で変速が行われるにも拘らずビジーシフ
ト感を余り生じさせなくなるのである。
よびダウンシフトのヒステリシス幅WV が大きくされる
ため、補正係数Kshift に基づいて比較的大きな補正が
為される高地走行時等においても、基本変速マップに比
較して高車速側で変速が行われるにも拘らずビジーシフ
ト感を余り生じさせなくなるのである。
【0032】また、上記のようにKshift ×1.05,
Kshift ×0.95を用いた補正がスロットル弁開度T
Aの全域について行われると、スロットル弁開度TAの
変化に対してエンジン出力トルクの変化が小さくなる出
力トルク飽和領域、すなわちスロットル弁開度TAが4
0%程度以上では、アクセルペダルを踏み込んでも出力
トルクが伸びない頭打ち感を生じさせたり、エンジン騒
音が大きくなるなどの不都合があるが、本実施例ではヒ
ステリシス幅WV が元々比較的大きいスロットル弁開度
TAが判定値Adeg 以上では、補正係数Kshift をその
まま用いて補正しているため、そのような走行性能の低
下やエンジン騒音の増大が回避される。
Kshift ×0.95を用いた補正がスロットル弁開度T
Aの全域について行われると、スロットル弁開度TAの
変化に対してエンジン出力トルクの変化が小さくなる出
力トルク飽和領域、すなわちスロットル弁開度TAが4
0%程度以上では、アクセルペダルを踏み込んでも出力
トルクが伸びない頭打ち感を生じさせたり、エンジン騒
音が大きくなるなどの不都合があるが、本実施例ではヒ
ステリシス幅WV が元々比較的大きいスロットル弁開度
TAが判定値Adeg 以上では、補正係数Kshift をその
まま用いて補正しているため、そのような走行性能の低
下やエンジン騒音の増大が回避される。
【0033】なお、上述したのは請求項1に記載の発明
の一実施例であり、スロットル制御用コンピュータ34
による一連の信号処理のうち、前記図3の各ステップS
1〜S13を実行する部分が変速制御手段に相当し、そ
のうちのステップS6およびS11を実行する部分が補
正手段に相当し、図4のステップSS1〜SS5を実行
する部分が補正係数決定手段に相当し、ステップSS7
を実行する部分が係数修正手段に相当する。また、図5
および図6の基本変速マップは予め定められた変速条件
を表している。
の一実施例であり、スロットル制御用コンピュータ34
による一連の信号処理のうち、前記図3の各ステップS
1〜S13を実行する部分が変速制御手段に相当し、そ
のうちのステップS6およびS11を実行する部分が補
正手段に相当し、図4のステップSS1〜SS5を実行
する部分が補正係数決定手段に相当し、ステップSS7
を実行する部分が係数修正手段に相当する。また、図5
および図6の基本変速マップは予め定められた変速条件
を表している。
【0034】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
お、以下の実施例において前記実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0035】図9の実施例は、前記第1実施例のステッ
プSS6において用いる判定値Adeg が予め定められた
マップに従って設定されるようにしたもので、そのため
のステップSS11を備えている。この判定値Adeg を
求めるためのマップは、エンジン回転数NEをパラメー
タとして最大トルクの85%程度のトルクが得られるス
ロットル弁開度TAを予め実験やシミュレーション等に
より測定してマップ化したもので、エンジン10の出力
トルク特性等に応じて例えば図10に示されているよう
に定められる。最大トルクの85%程度のトルクが得ら
れるのは、スロットル弁開度TAの変化に対してエンジ
ン出力トルクの変化が小さくなる出力トルク飽和領域
で、そのスロットル弁開度TAはエンジン回転数NEに
よって異なるが略30〜50%程度であり、前記第1実
施例と同様の作用効果が得られるが、判定値Adeg がエ
ンジン回転数NEに応じて極め細かく設定されるため、
エンジン騒音の増大や走行性能の低下を回避しつつビジ
ーシフト感を一層効果的に抑制することができる。
プSS6において用いる判定値Adeg が予め定められた
マップに従って設定されるようにしたもので、そのため
のステップSS11を備えている。この判定値Adeg を
求めるためのマップは、エンジン回転数NEをパラメー
タとして最大トルクの85%程度のトルクが得られるス
ロットル弁開度TAを予め実験やシミュレーション等に
より測定してマップ化したもので、エンジン10の出力
トルク特性等に応じて例えば図10に示されているよう
に定められる。最大トルクの85%程度のトルクが得ら
れるのは、スロットル弁開度TAの変化に対してエンジ
ン出力トルクの変化が小さくなる出力トルク飽和領域
で、そのスロットル弁開度TAはエンジン回転数NEに
よって異なるが略30〜50%程度であり、前記第1実
施例と同様の作用効果が得られるが、判定値Adeg がエ
ンジン回転数NEに応じて極め細かく設定されるため、
エンジン騒音の増大や走行性能の低下を回避しつつビジ
ーシフト感を一層効果的に抑制することができる。
【0036】この実施例は請求項2に記載の発明の一実
施例を為すもので、トランスミッション制御コンピュー
タ34による一連の信号処理のうち、上記ステップSS
11およびSS6を実行する部分が修正判断手段に相当
する。
施例を為すもので、トランスミッション制御コンピュー
タ34による一連の信号処理のうち、上記ステップSS
11およびSS6を実行する部分が修正判断手段に相当
する。
【0037】図11の実施例は、上記図9の実施例にお
けるステップSS11およびSS6の替わりに、ステッ
プSS21,SS22を設けたもので、ステップSS2
1ではエンジン1回転当たりの実際の吸入空気量QNを
算出し、ステップSS22ではその吸入空気量QNが最
大吸入空気量QNmax の85%以上か否かを判断する。
エンジン1回転当たりの実際の吸入空気量QNは、前記
エアフローメータ16によって測定された吸入空気量Q
mをエンジン回転数NEで割算することによって求めら
れ、最大吸入空気量QNmax はエンジン回転数NEをパ
ラメータとして予め定められたマップから求められる。
吸入空気量QNはエンジン出力トルクに対応するため、
ステップSS21およびSS22は実質的に前記ステッ
プSS11およびSS6と同じ内容であり、図9の実施
例と同様の作用効果が得られる。なお、最大吸入空気量
QNmax に0.85を掛算した値を用いてマップを作成
しておいても良い。
けるステップSS11およびSS6の替わりに、ステッ
プSS21,SS22を設けたもので、ステップSS2
1ではエンジン1回転当たりの実際の吸入空気量QNを
算出し、ステップSS22ではその吸入空気量QNが最
大吸入空気量QNmax の85%以上か否かを判断する。
エンジン1回転当たりの実際の吸入空気量QNは、前記
エアフローメータ16によって測定された吸入空気量Q
mをエンジン回転数NEで割算することによって求めら
れ、最大吸入空気量QNmax はエンジン回転数NEをパ
ラメータとして予め定められたマップから求められる。
吸入空気量QNはエンジン出力トルクに対応するため、
ステップSS21およびSS22は実質的に前記ステッ
プSS11およびSS6と同じ内容であり、図9の実施
例と同様の作用効果が得られる。なお、最大吸入空気量
QNmax に0.85を掛算した値を用いてマップを作成
しておいても良い。
【0038】この実施例も前記図9の実施例と同様に請
求項2に記載の発明の一実施例を為すもので、トランス
ミッション制御コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップSS21およびSS22を実行す
る部分が修正判断手段に相当する。なお、この図11お
よび前記図9の実施例は、請求項1に記載の発明の一実
施例と見做すこともできる。
求項2に記載の発明の一実施例を為すもので、トランス
ミッション制御コンピュータ34による一連の信号処理
のうち、上記ステップSS21およびSS22を実行す
る部分が修正判断手段に相当する。なお、この図11お
よび前記図9の実施例は、請求項1に記載の発明の一実
施例と見做すこともできる。
【0039】図12の実施例は、前記図3のステップS
6の替わりにステップS21を設け、ステップS10,
S11の替わりにステップS22,S23を設けたもの
であり、ステップS21では、シフトアップ車速Vuに
前記補正係数Kshift をそのまま掛算して補正シフトア
ップ車速MVuを算出する。また、ステップS22で
は、前記図6の基本変速マップに基づいて実際の車速V
からシフトダウンスロットル弁開度Tdを算出し、ステ
ップS23では、そのシフトダウンスロットル弁開度T
dを前記補正係数Kshift で割算することにより補正シ
フトダウンスロットル弁開度MTdを求める。そして、
次のステップS12では、その補正シフトダウンスロッ
トル弁開度MTdと実際のスロットル弁開度TAとを比
較し、TA≧MTdの場合にステップS13において自
動変速機68の変速段を切り換えてダウンシフトさせ
る。
6の替わりにステップS21を設け、ステップS10,
S11の替わりにステップS22,S23を設けたもの
であり、ステップS21では、シフトアップ車速Vuに
前記補正係数Kshift をそのまま掛算して補正シフトア
ップ車速MVuを算出する。また、ステップS22で
は、前記図6の基本変速マップに基づいて実際の車速V
からシフトダウンスロットル弁開度Tdを算出し、ステ
ップS23では、そのシフトダウンスロットル弁開度T
dを前記補正係数Kshift で割算することにより補正シ
フトダウンスロットル弁開度MTdを求める。そして、
次のステップS12では、その補正シフトダウンスロッ
トル弁開度MTdと実際のスロットル弁開度TAとを比
較し、TA≧MTdの場合にステップS13において自
動変速機68の変速段を切り換えてダウンシフトさせ
る。
【0040】すなわち、この実施例では、アップシフト
側の変速判断については図13において破線で示されて
いるように、アップシフト側の基本変速マップUの変速
車速UV に補正係数Kshift を掛算したマップを用いて
変速判断が行われ、ダウンシフト側の変速判断について
は同図に一点鎖線で示されているように、ダウンシフト
側の基本変速マップDの変速スロットル弁開度DTAを補
正係数Kshift で割算したマップを用いて変速判断が行
われるのである。この場合にも、補正係数Kshift が
1.0より大きい場合には、アップシフト側では変速車
速UV が高車速側へ移動してアップシフトし難くなる一
方、ダウンシフト側では変速スロットル弁開度DTAが低
スロットル弁開度側へ移動してダウンシフトし易くな
り、大気圧変化等に拘らず実際のエンジン出力トルクに
合致した変速制御が行われる。なお、この実施例では前
記図4のステップSS6以下は不要である。
側の変速判断については図13において破線で示されて
いるように、アップシフト側の基本変速マップUの変速
車速UV に補正係数Kshift を掛算したマップを用いて
変速判断が行われ、ダウンシフト側の変速判断について
は同図に一点鎖線で示されているように、ダウンシフト
側の基本変速マップDの変速スロットル弁開度DTAを補
正係数Kshift で割算したマップを用いて変速判断が行
われるのである。この場合にも、補正係数Kshift が
1.0より大きい場合には、アップシフト側では変速車
速UV が高車速側へ移動してアップシフトし難くなる一
方、ダウンシフト側では変速スロットル弁開度DTAが低
スロットル弁開度側へ移動してダウンシフトし易くな
り、大気圧変化等に拘らず実際のエンジン出力トルクに
合致した変速制御が行われる。なお、この実施例では前
記図4のステップSS6以下は不要である。
【0041】ここで、上記変速車速UV に補正係数Ksh
ift を掛算したアップシフト側の補正変速マップと、変
速スロットル弁開度DTAを補正係数Kshift によって割
算したダウンシフト側の補正変速マップとの間の車速V
に関するヒステリシス幅WVは、図13から明らかなよ
うに、アップシフト側と同様に変速車速DV に補正係数
Kshift を掛算してダウンシフト側の変速マップを補正
する場合に比較して大きい。したがって、前述した各実
施例と同様に、補正係数Kshift に基づいて比較的大き
な補正が為される高地走行時等においても、ビジーシフ
ト感を余り生じさせなくなるのである。
ift を掛算したアップシフト側の補正変速マップと、変
速スロットル弁開度DTAを補正係数Kshift によって割
算したダウンシフト側の補正変速マップとの間の車速V
に関するヒステリシス幅WVは、図13から明らかなよ
うに、アップシフト側と同様に変速車速DV に補正係数
Kshift を掛算してダウンシフト側の変速マップを補正
する場合に比較して大きい。したがって、前述した各実
施例と同様に、補正係数Kshift に基づいて比較的大き
な補正が為される高地走行時等においても、ビジーシフ
ト感を余り生じさせなくなるのである。
【0042】また、ダウンシフトは運転者の駆動力要求
に応じてより大きな駆動トルクが得られるように行われ
るものであるため、その駆動力要求を反映するスロット
ル弁開度TAに関して変速判断の補正を行うことが望ま
しい一方、アップシフトはエンジンの出力トルク特性や
騒音、燃費など車両側の要件で行われるものであるた
め、スロットル弁開度TAよりも車速Vに関して変速判
断の補正を行うことが望ましく、この意味においても、
本実施例では運転者の要求および車両側の要件に合致し
たより適切な変速判断の補正が行われることになる。
に応じてより大きな駆動トルクが得られるように行われ
るものであるため、その駆動力要求を反映するスロット
ル弁開度TAに関して変速判断の補正を行うことが望ま
しい一方、アップシフトはエンジンの出力トルク特性や
騒音、燃費など車両側の要件で行われるものであるた
め、スロットル弁開度TAよりも車速Vに関して変速判
断の補正を行うことが望ましく、この意味においても、
本実施例では運転者の要求および車両側の要件に合致し
たより適切な変速判断の補正が行われることになる。
【0043】この実施例は請求項3に記載の発明の一実
施例を為すもので、トランスミッション制御用コンピュ
ータ34による一連の信号処理のうち、図12の各ステ
ップS1〜S23を実行する部分が変速制御手段に相当
し、そのうちのステップS21を実行する部分がアップ
シフト側補正手段に相当し、ステップS23を実行する
部分がダウンシフト側補正手段に相当する。
施例を為すもので、トランスミッション制御用コンピュ
ータ34による一連の信号処理のうち、図12の各ステ
ップS1〜S23を実行する部分が変速制御手段に相当
し、そのうちのステップS21を実行する部分がアップ
シフト側補正手段に相当し、ステップS23を実行する
部分がダウンシフト側補正手段に相当する。
【0044】以上、本発明のいくつかの実施例を図面に
基づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実
施することもできる。
基づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実
施することもできる。
【0045】例えば、前記図3の実施例では変速マップ
からシフトアップ車速Vu,シフトダウン車速Vdを求
めて、それ等の車速Vu,Vdに補正係数Kshift U
P,Kshift DWNを掛算して補正するようになってい
るが、車速Vu,Vdと比較する実際の車速Vを補正係
数Kshift UP,Kshift DWNで割算して補正した
り、車速Vu,Vdを変速マップから求める際の実際の
スロットル弁開度TAに補正係数Kshift UP,Kshif
t DWNを掛算して補正したり、図12のダウンシフト
側変速判断の補正と同様にシフトアップスロットル弁開
度Tu、シフトダウンスロットル弁開度Tdを補正係数
Kshift UP,Kshift DWNで割算して補正したり、
予め用意した複数種類の変速マップの中から補正係数K
shift UP,Kshift DWNに対応するものを選択した
りするなど、種々の補正手段を採用することが可能であ
る。図12の実施例についても、シフトアップ車速V
u,シフトダウンスロットル弁開度Tdを補正する替わ
りに、実際の車速Vを補正係数Kshift で割算したり実
際のスロットル弁開度TAに補正係数Kshift を掛算し
たりして補正することもできる。
からシフトアップ車速Vu,シフトダウン車速Vdを求
めて、それ等の車速Vu,Vdに補正係数Kshift U
P,Kshift DWNを掛算して補正するようになってい
るが、車速Vu,Vdと比較する実際の車速Vを補正係
数Kshift UP,Kshift DWNで割算して補正した
り、車速Vu,Vdを変速マップから求める際の実際の
スロットル弁開度TAに補正係数Kshift UP,Kshif
t DWNを掛算して補正したり、図12のダウンシフト
側変速判断の補正と同様にシフトアップスロットル弁開
度Tu、シフトダウンスロットル弁開度Tdを補正係数
Kshift UP,Kshift DWNで割算して補正したり、
予め用意した複数種類の変速マップの中から補正係数K
shift UP,Kshift DWNに対応するものを選択した
りするなど、種々の補正手段を採用することが可能であ
る。図12の実施例についても、シフトアップ車速V
u,シフトダウンスロットル弁開度Tdを補正する替わ
りに、実際の車速Vを補正係数Kshift で割算したり実
際のスロットル弁開度TAに補正係数Kshift を掛算し
たりして補正することもできる。
【0046】また、前記実施例の変速マップは車速Vお
よびスロットル弁開度TAを変速パラメータとして定め
られていたが、スロットル弁開度TAの替わりにアクセ
ルペダル操作量を用いるなど、実質的に等価な他のパラ
メータを採用できることは勿論である。吸入空気量Qm
など他の物理量についても同様である。
よびスロットル弁開度TAを変速パラメータとして定め
られていたが、スロットル弁開度TAの替わりにアクセ
ルペダル操作量を用いるなど、実質的に等価な他のパラ
メータを採用できることは勿論である。吸入空気量Qm
など他の物理量についても同様である。
【0047】また、前記図4の実施例のステップSS7
では、Kshift ×1.05をアップシフト側補正係数K
shift UPに設定し、Kshift ×0.95をダウンシフ
ト側補正係数Kshift DWNに設定していたが、それ等
の重み付けの数値は適宜変更され得るとともに、変速段
やKshift の大きさ、車速V,スロットル弁開度TAな
どをパラメータとして重みが変更されるようにしても良
い。アップシフト側およびダウンシフト側の何れか一方
だけにKshift の重み付けを行ってヒステリシス幅WV
を大きくすることもできる。また、例えば補正係数Ksh
ift が1.1〜1.2程度の予め定められた一定値以上
の場合に上記重み付けを行うようにするなど、他の条件
を付加することも可能である。これ等のことは、図9や
図11の実施例についても同様である。
では、Kshift ×1.05をアップシフト側補正係数K
shift UPに設定し、Kshift ×0.95をダウンシフ
ト側補正係数Kshift DWNに設定していたが、それ等
の重み付けの数値は適宜変更され得るとともに、変速段
やKshift の大きさ、車速V,スロットル弁開度TAな
どをパラメータとして重みが変更されるようにしても良
い。アップシフト側およびダウンシフト側の何れか一方
だけにKshift の重み付けを行ってヒステリシス幅WV
を大きくすることもできる。また、例えば補正係数Ksh
ift が1.1〜1.2程度の予め定められた一定値以上
の場合に上記重み付けを行うようにするなど、他の条件
を付加することも可能である。これ等のことは、図9や
図11の実施例についても同様である。
【0048】また、図4の実施例ではスロットル弁開度
TAが予め定められた判定値Adeg以上の場合にはKshi
ft の重み付けをしないようになっているが、このよう
な制限は必ずしも必要でなく、スロットル弁開度TAの
大きさと関係なく一律にKshift の重み付けを行うよう
にしても良い。
TAが予め定められた判定値Adeg以上の場合にはKshi
ft の重み付けをしないようになっているが、このよう
な制限は必ずしも必要でなく、スロットル弁開度TAの
大きさと関係なく一律にKshift の重み付けを行うよう
にしても良い。
【0049】また、前記実施例では可動ベーン式のエア
フローメータ16が用いられていたが、カルマン渦式や
熱線式等の他のエアフローメータを採用できることは勿
論、吸気管圧力を測定して実際の吸入空気量を求めるこ
ともできる。
フローメータ16が用いられていたが、カルマン渦式や
熱線式等の他のエアフローメータを採用できることは勿
論、吸気管圧力を測定して実際の吸入空気量を求めるこ
ともできる。
【0050】また、前記実施例では吸入空気量可変機構
としてアイドル回転数制御弁38や可変バルブタイミン
グ機構52を備えていたが、他の吸入空気量可変機構を
有する自動車や、そのような吸入空気量可変機構を備え
ていない自動車の変速制御装置にも本発明は同様に適用
され得る。
としてアイドル回転数制御弁38や可変バルブタイミン
グ機構52を備えていたが、他の吸入空気量可変機構を
有する自動車や、そのような吸入空気量可変機構を備え
ていない自動車の変速制御装置にも本発明は同様に適用
され得る。
【0051】また、前述の実施例においては、エンジン
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34が別体に構成されていたが、単一の
コンピュータにてエンジン10および自動変速機68を
制御することもできる。
制御用コンピュータ32およびトランスミッション制御
用コンピュータ34が別体に構成されていたが、単一の
コンピュータにてエンジン10および自動変速機68を
制御することもできる。
【0052】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の一実施例である変速制御装置を備えた
自動変速機およびエンジン等の構成を説明する図であ
る。
自動変速機およびエンジン等の構成を説明する図であ
る。
【図3】図2の実施例における自動変速機の変速段を切
り換える際の作動を説明するフローチャートである。
り換える際の作動を説明するフローチャートである。
【図4】図3のステップS6,S11で用いられる補正
係数Kshift UP,Kshift DWNを求めるためのフロ
ーチャートである。
係数Kshift UP,Kshift DWNを求めるためのフロ
ーチャートである。
【図5】図3のフローチャートの実行に際して用いられ
るアップシフト側基本変速マップの一例を示す図であ
る。
るアップシフト側基本変速マップの一例を示す図であ
る。
【図6】図3のフローチャートの実行に際して用いられ
るダウンシフト側基本変速マップの一例を示す図であ
る。
るダウンシフト側基本変速マップの一例を示す図であ
る。
【図7】図4のステップSS4においてエンジン回転数
NEおよびスロットル弁開度TAから要求吸入空気量Q
NTAを求める際に用いられるデータマップの一例であ
る。
NEおよびスロットル弁開度TAから要求吸入空気量Q
NTAを求める際に用いられるデータマップの一例であ
る。
【図8】図2の実施例において補正係数Kshift UP,
Kshift DWNによる補正後の実質的な変速条件を説明
する図である。
Kshift DWNによる補正後の実質的な変速条件を説明
する図である。
【図9】本発明の他の実施例の要部を説明するフローチ
ャートで、図4に対応する図である。
ャートで、図4に対応する図である。
【図10】図9の実施例のステップSS11においてエ
ンジン回転数NEから判定値Adeg を求める際に用いら
れるデータマップの一例である。
ンジン回転数NEから判定値Adeg を求める際に用いら
れるデータマップの一例である。
【図11】本発明の更に別の実施例の要部を説明するフ
ローチャートで、図4に対応する図である。
ローチャートで、図4に対応する図である。
【図12】本発明の更に別の実施例の要部を説明するフ
ローチャートで、図3に対応する図である。
ローチャートで、図3に対応する図である。
【図13】図12の実施例において補正係数Kshift に
よる補正後の実質的な変速条件を説明する図である。
よる補正後の実質的な変速条件を説明する図である。
10:エンジン 16:エアフローメータ 21:大気圧センサ 34:トランスミッション制御用コンピュータ 36:スロットルポジションセンサ 68:自動変速機 72:車速センサ V:車速(変速パラメータ) TA:スロットル弁開度(変速パラメータ) Qm:実際の吸入空気量 QNTA:要求吸入空気量 Kshift :補正係数 WV :ヒステリシス幅 ステップS1〜S13:変速制御手段 ステップS6,S11:補正手段 ステップSS1〜SS5:補正係数決定手段 ステップSS7:係数修正手段 ステップSS11,SS6:修正判断手段 ステップSS21,SS22:修正判断手段 ステップS1〜S23:変速制御手段 ステップS21:アップシフト側補正手段 ステップS23:ダウンシフト側補正手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−190667(JP,A) 特開 昭63−270961(JP,A) 特開 昭62−246649(JP,A) 特開 昭60−164052(JP,A) 特開 昭47−40716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28
Claims (3)
- 【請求項1】予め定められた変速条件と実際の変速パラ
メータの値とに基づいて変速判断を行い、該変速判断に
従って自動変速機の変速段を切り換える変速制御手段
と、 エンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づいて要
求吸入空気量を求め、該要求吸入空気量および吸入空気
量検出手段によって検出した実際の吸入空気量に基づい
て補正係数を決定する補正係数決定手段と、 前記補正係数に応じて、前記実際の吸入空気量が前記要
求吸入空気量に比較して小さくなる程ダウンシフトし易
くアップシフトし難くなるように前記変速判断を補正す
る補正手段とを備えた自動変速機の変速制御装置におい
て、 前記補正手段による補正後の変速判断におけるアップシ
フトおよびダウンシフトのヒステリシス幅が、前記補正
係数によりアップシフト側およびダウンシフト側の変速
判断を一律に補正する場合に比較して大きくなるよう
に、該アップシフト側とダウンシフト側とで該補正係数
の重みを変える係数修正手段を設けたことを特徴とする
自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の自動変速機の変速制御装
置において、 前記スロットル弁開度の変化に対してエンジン出力トル
クの変化が小さくなる出力トルク飽和領域か否かを判断
し、出力トルク飽和領域でなければ前記係数修正手段に
よる前記補正係数の重み付けを許容するが、出力トルク
飽和領域であれば該係数修正手段による該補正係数の重
み付けを禁止する修正判断手段を設けたことを特徴とす
る自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】スロットル弁開度および車速をパラメータ
として、スロットル弁開度が小さく車速が大きくなる程
高速段側へアップシフトするとともにスロットル弁開度
が大きく車速が小さくなる程低速段側へダウンシフトす
るように予め定められた変速条件に従って、実際のスロ
ットル弁開度および車速に応じて変速判断を行い、該変
速判断に従って自動変速機の変速段を切り換える変速制
御手段と、 エンジンの回転数およびスロットル弁開度に基づいて要
求吸入空気量を求め、該要求吸入空気量および吸入空気
量検出手段によって検出した実際の吸入空気量に基づい
て補正係数を決定する補正係数決定手段と、 前記補正係数に応じて、前記実際の吸入空気量が前記要
求吸入空気量に比較して小さくなる程ダウンシフトし易
くアップシフトし難くなるように前記変速判断を補正す
る補正手段とを備えた自動変速機の変速制御装置におい
て、 前記補正手段を、アップシフト側の変速判断について車
速に関するパラメータを補正するアップシフト側補正手
段と、ダウンシフト側の変速判断についてスロットル弁
開度に関するパラメータを補正するダウンシフト側補正
手段とに分けて構成したことを特徴とする自動変速機の
変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022692A JP2765349B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022692A JP2765349B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231528A JPH05231528A (ja) | 1993-09-07 |
JP2765349B2 true JP2765349B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13425435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7022692A Expired - Lifetime JP2765349B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765349B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4553045B2 (ja) | 2008-10-15 | 2010-09-29 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP7022692A patent/JP2765349B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05231528A (ja) | 1993-09-07 |
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