JP2006272894A - キャップ部材、このキャップ部材を備えた液体噴射装置 - Google Patents

キャップ部材、このキャップ部材を備えた液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体噴射ヘッドのノズルプレート面に設けられた各ノズル列の間隔を狭めて液体噴射ヘッド及び装置全体の小型化及び原価低減を図ることが可能で、且つ小さな力でノズルプレート面に押し付けても確実にノズルプレート面を密閉できるキャップ部材及びこのキャップ部材を用いた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 キャップ部材30の本体部35の周縁に環状の第1リップ部31を形成し、第1リップ部31の内側に本体部35から環状の第2リップ部32を独立して形成する。第1リップ部31及び第2リップ部32を記録ヘッドに当接させることにより、記録ヘッドのノズルプレート面に設けられた複数のノズル列を吐出能力回復のための吸引動作時や非記録時に密閉する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数のノズル列がノズルプレート面に形成された液体噴射ヘッドに対し、ノズルプレート面に密着してノズル列を覆うキャップ部材及びこのキャップ部材を備えた液体噴射装置に関する。
従来より、液体噴射装置の一例として、複数色のインク(例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)を用いてカラー記録が可能なインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置においては、各色のインクをそれぞれ吐出するノズル列がインクジェットヘッドのノズルプレート面に設けられている。また、そのようなインクジェット記録装置の非記録時が長く続く状態、即ち待機時等に各ノズル内のインクが乾燥して固化しないように、待機時等にインクジェットヘッドのノズル開口部周囲を密閉して覆うためのキャップ部材が設けられている。
例えば、上記4色を用いるインクジェット記録装置の場合、図11に示すように、各色用の4つのノズル列10h,10i,10j,10kを2つに分けて覆うそれぞれ独立の環状のリップ部91,92を備えたキャップ部材90を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
リップ部91は、ブラックインク用のノズル列10hを覆い、リップ部92は、他の3色のインク用のノズル列10i,10j,10kを覆うように構成されている。
各色用の4つのノズル列を2つに分ける理由は次の通りである。即ち、負圧吸引タイプのメンテナンス機構を備えるインクジェット記録装置においてインクジェットヘッドのノズルにインクの不吐出が生じた場合、ノズルの吐出口からインクを吸引することにより吐出能力の回復が図られているが、このような場合に、全てのノズル列を一つのリップ部で覆ってインクを吸引することとすると、不吐出ノズルを含まないノズル列からもインクを吸引することとなり、廃棄インク量が多くなってしまう。そこで、廃棄インク量を極力少なくする目的からノズル列を分けて吸引を行うのである。
ところで、上記のように4つのノズル列10h〜10kを2つに分けそれぞれ独立した2つのリップ部91,92を設けると、図11(b)に示すように、2つに分けられた隣接するノズル列10hと10iとの間の境界部分に2本のリップ部91,92を配置することになる。
このように、隣接するノズル列10hと10iとの間の境界部分に2本のリップ部91,92を配置すると、図11(b)に示すノズル列10hと10iとの間の間隔dを一定量以下に狭めることは困難になるという問題が生じる。何故なら、ノズル列10hと10iとの間の間隔dを狭めるためにリップ部91,92自体を細くするとリップ部91,92の剛性が減少し、負圧で吸引した場合リップ部91,92が倒れこんで隙間が生じ、結果として負圧吸引が不能になる虞があるためである。
一方では、インクジェットヘッドのノズル列の間隔を狭めることによって、ノズル列間隔を高密度化しインクジェットヘッドを小型化し、更にはインクジェット記録装置全体の小型化も図りたいという要請もなされている。
このような問題や要請に対処する一つの案として、図12(a)に示すようなキャップ部材100を用いることが考えられる。このキャップ部材100は、リップ部101とリップ部102とがEの箇所で一体的に交差し、両リップ部101,102間の仕切壁103を共有している(例えば、特許文献2参照)。従って、隣接する2つのノズル列の境界部分には1本のリップ部のみを配置することができ、上記問題や要請に対して好適に対処できるのである。
特開2003−291369号公報 特開2001−80085号公報
しかしながら、上記の特許文献2に記載のキャップ部材100には、以下のような問題がある。キャップ部材100は、上述した通り、リップ部101とリップ部102とをEの箇所で一体的に交差して、リップ部101とリップ部102との間の仕切壁103を共用化しているので、図12(b)に示すように、リップ部101,102と仕切壁103とが必然的に1点(Eの箇所)で連結されることになる。
このようなキャップ部材を射出成形により製造する場合、金型にリップ部用の溝を加工することになるが溝加工用の工具が交差(連結)部分を2度通ることになるので、交差する2本の溝の深さを完全に一致させることは難しく、どうしても微小な段差が溝の底に形成されてしまう。
従って、このような金型を使ってキャップを製造した場合、リップ部102とリップ部103との交差部分に高さの差(段差)hが生じるため、リップ部102の最上位面とリップ部103の最上位面との平面度を確保することが困難になる。
このように、リップ部の交差部分に段差が存在するキャップ部材をノズルプレート面に押し付けたとしてもその段差によりリップ部とノズルプレート面との間に空間が生じてしまい、ノズルプレート面を密閉して覆うというキャップ部材本来の機能を果たせなくなってしまう。
そこで、このような段差により生じる空間を無くすためにキャップ部材をインクジェットヘッドのノズルプレート面に強力に密着させる手法も考えられるが、このような場合、強力な動力源を使用する必要があると共に、インクジェット記録装置全体の剛性を高める必要があり、その結果としてインクジェット記録装置全体のコストアップに繋がるという問題点があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、液体噴射ヘッドのノズルプレート面に設けられた各ノズル列の間隔を狭めて液体噴射ヘッド及び装置全体の小型化及び原価低減を図ることが可能で、且つ小さな力でノズルプレート面に押し付けても確実にノズルプレート面を密閉できるキャップ部材及びこのキャップ部材を用いた液体噴射装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、複数のノズル列がノズルプレート面に形成された液体噴射ヘッドに対し、前記ノズルプレート面に密着して前記ノズル列を覆うキャップ部材であって、前記複数のノズル列のうち2つ以上のノズル列を囲むように前記ノズルプレート面に当接される環状の第1リップ部と、該第1リップ部の環の内側に独立して配置され、前記2つ以上のノズル列のうちの一部のノズル列を囲むように前記ノズルプレート面に当接される環状の第2リップ部と、前記各リップ部を有し、該各リップ部と協働して前記ノズルプレート面を密閉する本体部と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、ノズルプレート面に形成された2つ以上のノズル列を囲むようにノズルプレート面に当接される環状の第1リップ部の内側に、ノズルプレート面に形成された2つ以上のノズル列のうちの一部のノズル列を囲むようにノズルプレート面に当接される環状の第2リップ部を独立して配置することになるので、隣接する一対のノズル列の間の境界部分には一つの第2リップ部しか存在せず、ノズル列の間隔を狭めることができる。その結果、複数のノズル列を液体噴射ヘッドのノズルプレート面に集積し液体噴射ヘッドの小型化と小型化による原価低減を図ることができる。
また、第1リップ部と第2リップ部とが交差せず、更に、本体部に一体成形されているので第1リップ部と第2リップ部との間の平面度が容易に確保される。それにより、キャップ部材を小さな力でノズルプレート面に押し付けても確実にノズルプレート面のノズル列を密閉することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャップ部材において、前記第2リップ部は、前記第1リップ部の環の内側に複数独立して配置されており、その複数の第2リップ部は、前記ノズルプレート面を密閉する際、隣接するノズル列の間の境界部分に同時に当接されることのないよう、各ノズル列に対して分散して配置されていることを特徴とする。
第2リップ部が第1リップ部の環の内側に複数独立して配置されるに当たって、隣接する一対のノズル列の間の境界部分には第2リップ部が二つ以上同時に当接されないように分散して配置されているので、ノズル列間隔を狭めることができる。それにより、複数のノズル列を液体噴射ヘッドのノズルプレート面に集積し液体噴射ヘッドの小型化と小型化による原価低減を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャップ部材において、前記本体部の、前記各リップ部にて囲まれ、各リップ部を前記ノズルプレート面に当接した際に各リップ部と共に密閉空間を形成する壁面には、各密閉空間毎に吸引動作を行うための複数の孔が穿設されていることを特徴とする。
このような構成によれば、吐出能力回復のための吸引動作を行うため、各リップ部で囲まれたノズル列を別々に吸引することができる。それにより、ノズル列全体を吸引する必要がないので、吐出能力回復のための吸引動作を行う際におけるインクの廃棄量を低減することができる。
また、請求項4に記載の液体噴射装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のキャップ部材を備えたことを特徴とする。
この液体噴射装置によれば、キャップ部材を用いて液体噴射装置の記録ヘッドの複数のノズル列を密閉し複数のノズル列の吐出能力回復のための吸引動作を行うことができる。
また、ノズル列の間隔を狭めることができるので、記録ヘッド及び装置全体を小型化できる。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
本実施形態は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、電話機能等を備えた多機能装置に本発明を適用した場合の一例であり、図1は、多機能装置1を表す斜視図である。
[多機能装置1の構成]
図1に示すように、多機能装置1には、後端部に給紙装置2が設けられ、給紙装置2の下部前側に液体噴射装置の一例であるインクジェット記録装置としてのプリンタ3が設けられ、プリンタ3の上側にコピー機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能の為の読み取り装置4が設けられている。また、プリンタ3の前側には、排紙トレー5が設けられ、読み取り装置4の前端上面部には、操作パネル6が設けられている。
給紙装置2は、用紙を傾斜姿勢に保持する傾斜壁部66と、傾斜壁部66に着脱自在に装着される拡張用紙ガイド板67とを備えており、複数枚の用紙を蓄積することができる。傾斜壁部66には、図示しない給紙モータや給紙ローラなどが内蔵されており、給紙モータの駆動力により回転する給紙ローラが用紙をプリンタ3に向けて送出する。
[プリンタ3の構成]
次に、プリンタ3について説明する。図2は、プリンタ3の内部構造を表す平面透視図である。
図2に示すように、プリンタ3には、記録ヘッド10、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ11、キャリッジ11を走査方向である左右方向へ移動自在に支持するガイド機構12、キャリッジ11を左右方向へ移動させるキャリッジ移動機構13、給紙装置2から供給された用紙を搬送する用紙搬送機構14、記録ヘッド10用のメンテナンス機構15などが設けられている。
プリンタ3には、左右方向に長く上下幅が小さな直方体状のフレーム16が設けられ、このフレーム16には、ガイド機構12、キャリッジ移動機構13、用紙搬送機構14、メンテナンス機構15などが装着され、さらに、このフレーム16の内部には、記録ヘッド10とキャリッジ11が左右方向へ往復動可能に収容されている。
フレーム16の後側板16aと前側板16bに用紙導入口と用紙排出口(図示省略)が形成され、給紙装置2により供給された用紙は、用紙導入口からフレーム16の内部に導入され、用紙搬送機構14により前方へ搬送されて用紙排出口からその前方の排紙トレー5(図1参照)に排出される。また、フレーム16の底面部には、複数のリブを有するプラテン17が装着され、フレーム16の内部において、プラテン17の上を移動する用紙に対して記録ヘッド10による記録(画像形成)が実行される。
フレーム16の前側のカートリッジ装着部20に装着された4色のインクカートリッジ21a〜21dは、フレーム16の内部を通る4本の可撓性のインクチューブ22a〜22dを介して記録ヘッド10に接続され、加圧ポンプ111(図3(a)参照)による加圧によって4色のインクが記録ヘッド10に供給される。
[記録ヘッド10の構成]
次に、プリンタ3が備える記録ヘッド10について説明する。
図2に示すように、記録ヘッド10には、4組のインクノズル列10a〜10dが下方(図2の紙面の裏面方向)に向けて設けられ、これらインクノズル列10a〜10dから4色(ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ)のインクを下側(図2の紙面の裏面方向)に噴射して用紙に画像を形成する。なお、4組のインクノズル群10a〜10dは、記録ヘッド10の下側に設けられているため、図2では、透過した位置に点線で表している。
[メンテナンス機構15の構成]
図3は、メンテナンス機構15の概略構成を表す図である。
メンテナンス機構15は、4組のインクノズル列を備えた記録ヘッドのメンテナンスを行う機構であって、キャップ部材30、キャップホルダ15e、駆動モータ15cなどから構成されている。
図3(a)は、記録ヘッド10が記録作動時であり、メンテナンス機構15のキャップ部材30が記録ヘッド10から離隔している状態を表す図である。
図3(a)において、記録ヘッド10にはサブタンク18が内蔵されている。サブタンク18は、インクチューブ22を介してインクカートリッジ21に接続されている。インクカートリッジ21内のインクは加圧ポンプ111によってサブタンク18へ供給される。
一方、キャップ部材30は、記録ヘッド10のノズル面よりも下方に退避されている。キャップ部材30は、弾性部材15fを介してキャップホルダ15eに取り付けられており、キャップホルダ15eは駆動モータ15cによって上下方向に、即ちキャップ部材30が記録ヘッド10のノズルプレート面に密着する位置と、記録ヘッド10のノズルプレート面から退避する位置との間で移動可能に構成されている。
図3(b)は、記録ヘッド10が吐出能力回復時・待機時であり、メンテナンス機構15のキャップ部材30が記録ヘッド10のノズルプレート面を密閉している状態を表す図である。
キャップ部材30は、駆動モータ15cによって上方へ移動されて記録ヘッド10のノズルプレート面に当接し、更に弾性部材15fによって記録ヘッド10方向に付勢されて記録ヘッド10のノズルプレート面に設けられた複数のノズル列を密閉している。この状態で、吸引ポンプ112を作動させることにより、後述するチューブ122,123と、切換部124とを介してノズル列の吐出能力回復のための吸引動作を実行することができる。なお、図3においてはキャップ部材30が弾性部材15fを介してキャップホルダ15eに直接設けられているように記載されているが、実際にはキャップ部材30が固定支持される支持部材(不図示)が弾性部材15fを介してキャップホルダ15eに弾性的に配設されている。
[キャップ部材30の構成]
図4及び図5は、キャップ部材30を表す図である。図4(a)は、キャップ部材30をリップ部側から見た斜視図であり、図4(b)は、キャップ部材30をリップ部とは反対側から見た斜視図である。図5(a)は、キャップ部材30の平面図であり、図5(b)は、キャップ部材30の長手方向における側面図である。
キャップ部材30は、図4(a)、(b)に示すように、蓋のない直方体の箱型部材であり、平板状の本体部35の周縁には環状の第1リップ部31が形成されている。本体部35と第1リップ部31とで囲まれた空間は第1密閉空間33を形成している。第1リップ部31の内側に、更に、本体部35から環状の第2リップ部32が独立して配置されている。本体部35と第2リップ部32とで囲まれた空間は第2密閉空間34を形成している。
本体部35の外側には4個の直方体形状のリブ部38が本体部35に一体成形されている。リブ部38は、キャップ部材30を上述した支持部材(不図示)に取り付ける際の取付部となる。つまり、リブ部38がその支持部材に設けられた図示しない溝部に嵌合することにより、キャップ部材30が支持部材に対して固定的に取り付けられるのである。その結果、キャップ部材30が固着された支持部材は弾性部材15fを介してキャップホルダ15eに弾性的に配設されるのである。
また、リップ部31,32が設けられた側とは反対側の本体部35の面には、本体部35を貫通しない浅い孔部39が設けられている。孔部39は、キャップ部材30を支持部材に取り付ける際の位置決め用の孔である。
更に、第1密閉空間33にはキャップ部材30の外部と連通する孔部36が設けられている。孔部36は、第1リップ部31を記録ヘッド10のノズルプレート面に当接させてノズルプレート面を密閉しノズル列の吐出能力回復のための吸引動作を実行する際のエア及び廃インクの吸引口となる。同様に、第2密閉空間34にはキャップ部材30の外部と連通する孔部37が設けられている、孔部37は、第2リップ部32を記録ヘッド10のノズルプレート面に当接させてノズルプレート面を密閉しノズル列の吐出能力回復のための吸引動作を実行する際のエア及び廃インクの吸引口となる。なお、キャップ部材30が支持される支持部材には、キャップ部材30の各孔部36,37と密着して連結される2つの吸引連結部が設けられており、各吸引連結部はそれぞれチューブ122,123に連結されている。
チューブ122,123は、切換部124を介して吸引ポンプ112と連結されており、吸引ポンプ112が作動するときに切換部124によって選択されている方のチューブを介して吸引動作を行う。従って、第1リップ部31によって密閉されているノズル列と第2リップ部32によって密閉されているノズル列とを選択的に吐出能力回復することができる。また、切換部124を設けず吸引ポンプ112を各チューブ毎に設けるようにしてもよい。
キャップ部材30の本体部35、第1リップ部31、第2リップ部32は、例えばブチルゴム等の弾性を有する材料で形成されている。
[キャップ部材30の作用]
図6は、複数のノズル列を有するノズルプレート面を適切に密閉するキャップ部材30の位置を模式的に表した図である。図6に示すノズルプレート面は、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のノズル列10a〜10dを備える。
上述のキャップ部材30でこのノズルプレート面を適切に密閉したとき、図6から明らかなように、隣接するノズル列10aとノズル列10bとの間の境界部分には第2リップ部32が1つしか存在しないので、第2リップ部32が負圧に負けないだけの厚みを備えていたとしてもノズル列10aとノズル列10bとの間の間隔を狭めることができる。それにより、記録ヘッド10ひいては装置全体を小型化し原価低減を図ることができる。
また、第1リップ部31と第2リップ部32とが一部分でも交差せず、各々独立しているので、交差部分に生じる段差が発生しない。従って、第1リップ部31と第2リップ部32の平面度をそれぞれ容易に確保することができるので、キャップ部材30を小さな力でノズルプレート面に押圧しても第1リップ部31でノズル列10b,10c,10dを密閉し、第2リップ部32でノズル列10aを密閉することができる。この場合、第1リップ部31の高さと、第2リップ部32の高さに多少の差があったとしても、交差部分がないので、キャップ部材30をノズルプレート面に小さな力で押圧すれば両リップ部の高さの差を吸収することができるのである。
更にまた、ノズル列の吐出能力回復のための吸引動作を実行する際には、第1リップ部31と本体部35とから形成された第1密閉空間33に設けられた孔部36を介してノズル列10b,10c,10dの吸引を行うことができ、第2リップ部32と本体部35とから形成された第2密閉空間34に設けられた孔部37を介してノズル列10aの吸引を行うことができる。それにより、第1密閉空間33と第2密閉空間34との吸引作業を別々に行うことができるので吸引作業による廃棄インク量を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
[キャップ部材50の構成]
図7は、キャップ部材50を表す図である。図7(a)は、キャップ部材50をリップ部側から見た斜視図であり、図7(b)は、キャップ部材50をリップ部とは反対側から見た斜視図である。キャップ部材50の構造は、基本的にキャップ部材30の構造と同じである。
本実施形態のキャップ部材は、第1実施形態と同様、4列のインクノズルを備えた記録ヘッドを囲むためのものであり、第1実施形態と異なる点は、図8に示すように、第1リップ部51が一つのノズル列10aを囲み、第1リップ部51の内側に独立して配置された第2リップ部52が複数のノズル列10b,10c,10dを囲んでいる点である。
キャップ部材50の本体部55、第1リップ部51、第2リップ部52も、第1実施形態と同様に、例えばブチルゴム等の弾性を有する材料で形成されている。
[キャップ部材50の作用]
このようなキャップ部材50によれば、上述の第1実施形態におけるキャップ部材30と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本願発明の第3実施形態について説明する。
[キャップ部材80a,80bの構成]
図9は、8列のノズル列10a〜10hを備えた記録ヘッドを囲むためのキャップ部材を表す図である。
8列のノズル列10a〜10hは、2個のキャップ部材80a,80bで覆われており、キャップ部材80aはノズル列10a〜10dを、キャップ部材80bはノズル列10e〜10hをそれぞれ密封している。キャップ部材80aは、第2実施形態のキャップ部材50と同じ構造であり、キャップ部材80bは、第1実施形態のキャップ部材30と同じ構造である。
[キャップ部材80a,80bの作用]
このようなキャップ部材80a,80bによっても、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、本願発明の第4実施形態について説明する。
[キャップ部材70の構造]
図10は、7列のノズル列10a〜10gを備えた記録ヘッドを囲むためのキャップ部材70を表す図である。キャップ部材70の構造は、第1リップ部71の内側に複数の第2リップ部72が独立して配置されていることを除いて、キャップ部材30やキャップ部材50の構造と基本的に同じである。
図10に示すように、キャップ部材70の第1リップ部71の内側に4つの第2リップ部72a,72b,72c,72dがそれぞれ独立して配置されている。第1リップ部71がノズル列10b,10c,10dを囲み、第2リップ部72a,72b,72c,72dがそれぞれノズル列10a,10e,10f,10gを囲んでいる。
キャップ部材70の本体部、第1リップ部71、第2リップ部72a,72b,72c,72dも、第1、第2実施形態と同様に、例えばブチルゴム等の弾性を有する材料で形成されている。
[キャップ部材70の作用]
このようなキャップ部材70によれば、第1〜第3実施形態と同様の効果に加え、更にノズル列を細分化して吸引作業を別々に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲において種々の態様を採ることができる。
例えば、図10においてキャップ部材70の第2リップ72a,72b,72c,72dはそれぞれ一つのノズル列10a,10e,10f,10gを囲むように分散して配置されているが、第2リップが隣接する二つ以上の複数のノズル列を囲むように形成されてもよい。その場合でも隣接する一対のノズル列間に第2のリップが一つ存在しないように第2のリップを分散して配置することにより、ノズル列間の間隔を狭めることができる。
更にまた、本発明の適用は、上述したインクジェット記録装置に限られるものでないことはいうまでもなく、例えば、溶融半田をノズルから噴射させることによって各種プリント配線板等への半田付けを自動で行う半田付け装置や、有機ELディスプレイを製造する際に、高分子有機材料(発光体)をインクジェット方式により噴射することによって有機膜を形成するための装置、或いは、樹脂をスラリー化してノズルから噴射させる装置などのように、サブタンクに貯蔵された液体をノズルから噴射するよう構成された様々な液体噴射装置に対して適用可能である。
多機能装置1を表す斜視図である。 プリンタ3の内部構造を表す平面透視図である。 メンテナンス機構15の概略構成を表す図である。 キャップ部材30を表す図である。 キャップ部材30を表す図である。 複数のノズル列を有するノズルプレート面を密閉するキャップ部材30を表す図である。 キャップ部材50を表す図である。 複数のノズル列を有するノズルプレート面を密閉するキャップ部材50を表す図である。 複数のキャップ部材を表す図である。 複数のノズル列を有するノズルプレート面を密閉するキャップ部材70を表す図である。 従来のキャップ部材を表す図である。 従来のキャップ部材を表す図である。
符号の説明
1…多機能装置、2…給紙装置、3…プリンタ、4…読み取り装置、5…排紙トレー、6…操作パネル、10…記録ヘッド、10a〜10k…ノズル列、11…キャリッジ、12…ガイド機構、13…キャリッジ移動機構、14…用紙搬送機構、15…メンテナンス機構、15c…駆動モータ、15e…キャップホルダ、15f…弾性部材、16…フレーム、16a…後側板、16b…前側板、18…サブタンク、20…カートリッジ装着部、21a〜21d…インクカートリッジ、22a〜22d…インクチューブ、30…キャップ部材、31…第1リップ部、32…第2リップ部、33…第1密閉空間、34…第2密閉空間、35…本体部、36,37…孔部、38…リブ部、39…孔部、50…キャップ部材、65…給紙モータ、66…傾斜壁部、67…拡張用紙ガイド板、70,80a,80b,90…キャップ部材、91,92,101,102,103…リップ部、111…加圧ポンプ、112…吸引ポンプ、122,123…チューブ、124…切換部

Claims (4)

  1. 複数のノズル列がノズルプレート面に形成された液体噴射ヘッドに対し、前記ノズルプレート面に密着して前記ノズル列を覆うキャップ部材であって、
    前記複数のノズル列のうち2つ以上のノズル列を囲むように前記ノズルプレート面に当接される環状の第1リップ部と、
    該第1リップ部の環の内側に独立して配置され、前記2つ以上のノズル列のうちの一部のノズル列を囲むように前記ノズルプレート面に当接される環状の第2リップ部と、
    前記各リップ部を有し、該各リップ部と協働して前記ノズルプレート面を密閉する本体部と、
    を備えたことを特徴とするキャップ部材。
  2. 前記第2リップ部は、前記第1リップ部の環の内側に独立して複数配置されており、
    その複数の第2リップ部は、前記ノズルプレート面を密閉する際、隣接するノズル列の間の境界部分に同時に当接されることのないよう、各ノズル列に対して分散して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ部材。
  3. 前記本体部の、前記各リップ部にて囲まれ、各リップ部を前記ノズルプレート面に当接した際に各リップ部と共に密閉空間を形成する壁面には、各密閉空間毎に吸引動作を行うための複数の孔が穿設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ部材。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のキャップ部材を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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