JPH07125243A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07125243A
JPH07125243A JP14481593A JP14481593A JPH07125243A JP H07125243 A JPH07125243 A JP H07125243A JP 14481593 A JP14481593 A JP 14481593A JP 14481593 A JP14481593 A JP 14481593A JP H07125243 A JPH07125243 A JP H07125243A
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cap
ink
ribs
face surface
head
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JP14481593A
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English (en)
Inventor
Akira Kida
朗 木田
Hideki Yamaguchi
秀樹 山口
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Masaya Uetsuki
雅哉 植月
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Miyuki Matsubara
美由紀 松原
Fumihiro Gotou
史博 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャッピング装置のキャップのずれによる乾
燥防止能力の低下を防ぐ。 【構成】 キャッピング装置のキャップ20は二重にな
ったリブ21を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドのインク吐出口をシールドするキャッピング装置を
備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン端末、コピー、FAX等の出力
装置として、熱転写・LBP・ドットインパクト、イン
クジェット等の記録装置が使用されている。このなか
で、インクジェット方式は、静粛性に優れる印刷方法と
して注目を浴びているが、このうち加熱による液体の発
泡を利用したもの(以下BJと呼ぶ)は高密度化が容易
である、静粛性に優れる、カラー化が容易、高速印刷に
耐え得る等の優れた特徴を有し、高品位で安価な印刷方
法として注目を浴びている。
【0003】また、高速化にともない、複数の記録素子
を配列した記録ヘッド(以下マルチヘッドと呼ぶ)を備
えたものが一般化し、さらにカラー対応として複数個の
上記マルチヘッドを備えたものも開発されている。
【0004】図12は上記マルチヘッドで紙面上に印字
していくプリンタ部の構成を示したものである。インク
カートリッジ1は、4色のカラーインク、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエローがそれぞれ詰め込まれたイン
クタンクと、マルチヘッド2より構成されている。紙送
りローラ3は補助ローラ4とともに印字紙7を抑えなが
ら図の矢印の方向に回転し、印字紙7をy方向に随時送
っていく。給紙ローラ5は印字紙7の給紙を行うととも
に、紙送りローラ3、補助ローラ4と同様、印字紙7を
抑える役割も果たす。キャリッジ6は4つのインクカー
トリッジ1を支持し、印字とともにこれらを移動させ
る。これは印字を行っていないとき、あるいはマルチヘ
ッド2の回復作業等を行うときには図の点線で示した位
置のホームポジションhに待機するようになっている。
【0005】図13はマルチヘッド2の外観図、図14
はマルチヘッド2の分解図、図15は天盤11の斜視図
である。
【0006】マルチヘッド2はフェイス面10と天盤1
1とベースプレート12とからなっている、フェイス面
10に4個のインク吐出孔9が設けられている。天盤1
1にはインク供給口8とインク溜め16とインク流路1
5とが設けられている。ベースプレート12の上面には
ヒーター13と配線14が設けられている。
【0007】図13ではインク吐出孔9がY軸に沿って
平行に配列されているが、例えば図のXY平面上多少の
傾きをもっていてもよい。この場合には、マルチヘッド
2がX方向に進んでいくのに対し、各インク吐出孔9は
それぞれタイミングをずらしながら印字を行っていくこ
とになる。
【0008】印字開始前、ホームポジションhの位置に
あるキャリッジ6は、印字開始命令がくると、X方向に
移動しながら、マルチヘッド2上の4個のインク吐出孔
9により、紙面上に幅Dだけの印字を行う。紙面端部ま
でデータの印字が終了するとキャリッジ6はホームポジ
ションhに戻り、再びX方向への印字を行う。往復印字
であれば、−X方向に移動しながら印字を行う。この最
初の印字が終了してから2回目の印字が始まる前まで
に、紙送りローラ3が矢印方向へ回転することにより幅
DだけのY方向への紙送りを行う。このようにしてキャ
リッジ1スキャンごとにマルチヘッド幅Dだけの印字と
紙送りを繰り返すことにより、一紙面上のデータ印字が
完成する。
【0009】BJ等のインクを吐出させて記録を行う場
合にはインクの物理的性質が重要である。インク物性の
うち最も重要なファクターの1つに粘度がある。すなわ
ちインクの粘性によって、吐出量、吐出速度、駆動周波
数の上限等種々の吐出特性が大きく左右される。ところ
が、低湿度・高温等の乾燥が促進される雰囲気下では、
外気に暴露されているノズル先端部のインクは次第に乾
燥・濃縮されて増粘した状態になる。その結果、不吐出
ノズルの発生、ドットのヨレが発生し印字画像の低下を
招く。また、乾燥が極度に進んだ場合、インク内の添加
剤、染料、顔料が析出してしまい、ノズル近傍で固化す
るいわゆる固着現象を引き起こし、これらの固着は軽度
の場合には、吸引によって回復可能であるが、固着がノ
ズル内部に及んだ場合、固着が非常に強固な場合には吸
引・加圧パージ等回復操作で回復できず、ヘッド自体が
使用不可能となり交換しなければならない場合がある。
インクジェット記録装置に使用されるヘッドは構造が複
雑で加工が困難なため高価な場合が多く、ヘッドの交換
は多大なランニングコストの増加につながるため、乾燥
による固着防止は非常に重要である。
【0010】インクの蒸発による増粘を防止する方法と
して、特開昭52−138132号公報に乾燥防止キャ
ップ(キャッピング装置)でフェイス面をシールドする
方法が開示されている。図16はこのような乾燥防止キ
ャップの、ヘッドに当接した状態を示す断面図である。
フェイス面10に対してキャップ17のリブ18は変心
カム・バネ圧等の力によって押し付けられている。持ち
運び等による振動がキャップ17に加わると、キャップ
・フェイス面間に位置ずれを生じる場合がある。もしキ
ャップ17が横方向にずれて、リブ18の一部が図17
に示したようにフェイス面10から外れた場合には意図
したような乾燥防止の効果は得られず、前述したような
ノズル部のインク乾燥による弊害が生ずる。なお、キャ
ップ17には大気連通口19が設けられている。
【0011】上記のような理由から、インクジェット記
録装置には、記録装置自体が使用されていない期間、印
字がなされていない期間中に、インク吐出部のインクを
乾燥から保護する乾燥防止キャップが必須であり、これ
らキャップがフェイス面に確実に押し当てられているこ
とが重要な要件となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような機能をも
つ乾燥防止キャップであるが、本体の移動、輸送、環境
変化によって生ずる振動、気圧、温度による寸法変化等
によってキャップがフェイス面から離れたり、ずれたり
して乾燥防止能力がなくなる、低下するという現象がみ
られることがある。
【0013】これを防止するためにはキャップのホルダ
ーとフェイス面・吐出ヘッド・キャリッジ等とを連結さ
せる機構を設ければよいのであるが、これらの機構を設
けることは、コストアップにつながる上、キャッピング
装置のサイズが大きくなり、記録装置本体自体の寸法に
影響を与える。また、機構が複雑なため部品点数が多く
なり、寸法精度にばらつきがでやすい等の欠点がある。
【0014】また、キャップが完全密閉であればキャッ
プ自体が吸盤の役目を果たし、キャップずれを防止でき
そうであるが、このような完全密閉キャップの場合、フ
ェイス面押し当て時に、フェイス面近傍まで供給されタ
ンクの負圧とで釣り合っているインクに急激に正圧がか
かりノズル内のインクを押し戻してしまいインクが供給
されなくなるという現象がみられる。
【0015】さらに、インクジェット記録装置に使われ
るインク吐出ヘッドはフェイス面が小さいため、フェイ
ス面に対する吸着手段をキャップと別に設けることは困
難であった。
【0016】また、密着性を向上させるためにキャップ
を過度に強い力でフェイス面に押し付けることは、キャ
ップにクリープ変形が生じる、また使用する材料によっ
ては応力とインクの相互作用によってリブの劣化が促進
される等、リブに対する影響が大きいため望ましくな
い。また、万が一キャップがずれた場合、キャップを過
剰な圧力で押し付けていると、フェイス面に大きなダメ
ージを与える可能性があるため、キャップを過剰な圧力
でフェイス面に押し付けることは望ましい方法ではな
い。
【0017】本発明の目的は、簡便でしかも寸法、機構
等を大きく変化させることなく、上記のような乾燥防止
キャップのずれによる乾燥防止能力の低下を防ぎ、放置
時の信頼性の向上を図ったインクジェット記録装置を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、キャッピング装置のキャップの、インクジ
ェット記録ヘッドのフェイス面と当接するリブの一部ま
たは全部が多重になっている。
【0019】
【作用】リブの一部または全部が多重になっているの
で、キャップがフェイス面に対して多少ずれてもシール
ドは保たれ、キャップの乾燥防止能力は低下しない。
【0020】なお、キャップの多重になっている部分が
フェイス面に吸着する機能を有することにより、キャッ
プのフェイス面への密着性が向上し、キャップのずれが
起こりにくくなる。また、キャップをイコライズ機構付
きとすることにより、キャップの振動に対する耐性が向
上する。また、リブを格子状にすることにより、キャッ
プがフェイス面に対して二次元的にずれを生じてもシー
ルドは保たれる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例のキャップの斜視図と平面図、図2はキャップ20
がフェイス面10に密着する前のキャップ20とフェイ
ス面10を示す図、図3はキャップ20がフェイス面1
0に密着した後のキャップ20とフェイス面10を示す
図、図4はキャップ20がフェイス面10に対して横方
向にずれた状態を示す図である。
【0023】本実施例のキャップ20は、二重になった
リブ21を有し、この部分が吸盤のような機能を有して
いる。リブ21は、図3に示すように、弾性力によって
フェイス面10に押し付けられて変形し、リブ21の間
の空気は一部排除される。振動等による力によって、キ
ャップ20の引きはがし時にはリブ間は負圧となり、引
きはがしに対する抵抗力として働く。また、振動によっ
てキャップ20の押し付け圧が抜けキャップ20に対す
る外部からの圧接力が0になった場合でもリブ21間の
負圧によってキャップ20には常にフェイス面10への
圧接力が働いているので、横方向のずれに対しても通常
のキャップも大きな抵抗力を持つ。さらに、図4に示す
ように、キャップ20が横方向にずれても、内側のリブ
21によりリークは防止される。
【0024】図5はこのキャップ20によるリークの防
止効果を従来例と比較して示す図である。図5は、引き
はがしに対する抵抗力の評価として、時間の経過ととも
に正圧を上昇させていった場合の耐圧力を示している。
従来のキャップではm[atm]でリークが開始してい
るが、本実施例のキャップではn[atm]までリーク
しない。
【0025】(第2の実施例)図6は本発明の第2の実
施例を示す図である。
【0026】本実施例は第1の実施例の変形例で、キャ
ップをイコライズ機構(スプリング22、キャップホル
ダ23、キャップロッド24からなる)付きのものにし
たもので、キャップ20を動作させるためのキャップホ
ルダ23が大きくなる多色記録装置の場合に有効な手法
である。図6のようにキャップホルダ23が大きくなる
と、振動時にキャップ20が受ける力が大きくなり、キ
ャップ20の密着力のみではキャップ20を支持できな
くなる可能性がある。本実施例の場合キャップホルダ2
3からキャップ20が浮いているため、キャッピング装
置が変動時に支持する重量がキャップ20のみになり、
振動に対する耐性がより向上する。
【0027】(第3の実施例)図7は本発明の第3の実
施例のキャップの平面を示す図である。
【0028】本実施例のキャップ25はリブ26(記録
部)の一部を二重にした場合である。これは多色記録装
置等でヘッドを複数個横並びにした場合等、横幅に制限
があり、キャップの幅を大きくとれない場合に有効であ
る。また、このような構成の場合、リブの欠損等により
どちらか一方の吸盤部分が効果を失っても、残存する一
方のリブで効果が維持できる。
【0029】(第4の実施例)図8は、本発明の第4の
実施例のキャップの平面を示す図である。本実施例のキ
ャップ27はリブ28(記録部)を三重にし、2箇所で
フェイス面に吸着することによって、吸着度を強くする
ことが可能である。
【0030】また、このような構成をとった場合におい
ては、製造過程、使用過程において一部に欠損ができて
も第1の実施例と同等の効果を発揮させることができ
る。
【0031】図9は本発明の第5の実施例を示す図、図
10は第5の実施例において、リブ30bがヘッドフェ
イス面34から外れた状態を示す図、図11は同じ状態
を示す平面図である。
【0032】本実施例も、第1の実施例と同様にキャッ
プ29に設けたリブが30a,30bと二重化されてい
るので、ヘッド31のノズル32周りのシ−ルド性を高
めることができる。すなわち図10に示すように、ヘッ
ド31とキャップ29が図9に示すような正確な状態で
配置されていない場合においても(内側のリブ30a
(左側)がノズル形成面33に入り込み、外側のリブ3
0b(右側)がヘッドフェイス面34から外れてい
る。)、左側のリブ30aの代りに左側のリブ30b
が、右側のリブ30bの代りに右側のリブ30aがヘッ
ドフェイス面34とのシールドを保つことができ、リー
クを防ぐことができる。また、このとき、本実施例のリ
ブ30a,30bが重要な役割を果たす。リブ30a,
30bの重要性を図11によって説明する。図11に示
すように、左側のリブ30aはノズル形成面33に入り
込み、右側のリブ30bはヘッドフェイス面34から外
れており、シールド性を失っている。しかし、本実施例
において、リブ30a,30bは、A部に示してあるよ
うに、つながっている。しかし、もしこの内側と外側の
つながっていないことを考えてみると右側のリブ30b
とヘッドフェイス面34のシールドが保たれていないた
め外気が入り込んでくる。そしてその外気は左側のリブ
30aがノズル形成面33に入り込みシールド性を失っ
ているため、ノズル32まで達してしまう。その結果、
ノズル32は乾燥しインクが固着してしまう。したがっ
て、このようなことを防ぐためにA部に示すようにリブ
30a,30bが格子状になっている。
【0033】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0034】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0035】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0036】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0037】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
においても本発明は有効である。
【0038】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0039】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0040】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0041】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0042】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0043】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、インク液状とし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明では適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0044】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下に示
すような効果がある。
【0046】(1)請求項1の発明は、リブの一部また
は全部を多重にすることによりキャップがフェイス面に
対してずれても、シールドが保たれ、キャップの乾燥防
止能力は停止しない。
【0047】(2)請求項2の発明は、多重になってい
るリブがフェイス面に吸着する機能を有することによ
り、キャップのフェイス面への密着性が向上し、キャッ
プのずれが起きにくくなり、シールドが保たれる。
【0048】(3)請求項3の発明は、キャップがイコ
ライズ機能を有することにより、キャップの振動に対す
る耐性が向上し、キャップのずれが起きにくくなる。
【0049】(4)請求項4の発明は、リブが格子状に
なっていることにより、キャップがフェイス面に対して
二次元的に位置ずれを生じても、シールド性は保たれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のキャップの斜視図と平
面図である。
【図2】キャップ20がフェイス面10に密着する前の
キャップ20とフェイス面10を示す図である。
【図3】キャップ20がフェイス面10に密着した後の
キャップ20とフェイス面10を示す図である。
【図4】キャップ20がフェイス面に対して横方向にず
れた状態を示す図である。
【図5】キャップ20によりリークの防止効果を従来例
と比較して示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例で、イコライズ機構付き
キャップを示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例のキャップの平面図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例のキャップの平面図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施例で、キャップ29がヘッ
ド31に密着した状態を示す図である。
【図10】キャップ29が図9の状態からヘッド31に
対して横方向にずれた状態を示す図である。
【図11】キャップ29がヘッド31に対して横方向に
ずれた状態を示す平面図である。
【図12】インクジェット記録装置のプリンタ部の構成
を示す図である。
【図13】マルチヘッド2の外観図である。
【図14】マルチヘッド2の分解図である。
【図15】天盤11の斜視図である。
【図16】キャップ17がフェイス面10に密着した状
態を示す図である。
【図17】キャップ17のリブがフェイス面10から外
れた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 マルチヘッド 3 紙送りローラ 4 補助ローラ 5 給紙ローラ 6 キャリッジ 7 印字紙 8 インク供給口 9 インク吐出孔 10 フェイス面 11 天盤 12 ベースプレート 13 ヒーター 14 配線 15 インク流路 16 インク溜め 17 キャップ 18 リブ 19 大気連通口 20,25,27 キャップ 21,26,28 リブ 22 スプリング 23 キャップホルダ 24 キャップロッド 29 キャップ 30a,30b リブ 31 ヘッド 32 ノズル 33 ノズル形成面 34 ヘッドフェイス面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植月 雅哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小板橋 規文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松原 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 後藤 史博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドのインク吐出
    孔をシールドするキャッピング装置を備えたインクジェ
    ット記録装置において、 キャピング装置のキャップの、インクジェット記録ヘッ
    ドのフェイス面と当接するリブの一部または全部が多重
    になっていることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記キャップの多重になっている部分が
    前記フェイス面に吸着する機能を有している請求項1記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップがイコライズ機構を有して
    いる請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 内側のリブと外側のリブがつながって、
    リブが格子状になっている請求項1から3のいずれか1
    項に記載のインクジェット記録装置。
JP14481593A 1993-06-16 1993-06-16 インクジェット記録装置 Pending JPH07125243A (ja)

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JP14481593A JPH07125243A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 インクジェット記録装置

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JP14481593A JPH07125243A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 インクジェット記録装置

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ID=15371111

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JP14481593A Pending JPH07125243A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 インクジェット記録装置

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JP (1) JPH07125243A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7311375B2 (en) 2005-03-30 2007-12-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cap members and liquid ejecting devices comprising cap members
JP2010221677A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Sharp Corp キャップ機構及びこれを用いる方法
JP2014184557A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
CN105799330A (zh) * 2016-05-23 2016-07-27 刘玲 一种喷印机多喷头清洗装置及清洗方法

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