JP2001347677A - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP2001347677A
JP2001347677A JP2000170628A JP2000170628A JP2001347677A JP 2001347677 A JP2001347677 A JP 2001347677A JP 2000170628 A JP2000170628 A JP 2000170628A JP 2000170628 A JP2000170628 A JP 2000170628A JP 2001347677 A JP2001347677 A JP 2001347677A
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cap
walls
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JP2000170628A
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Koichi Nakagome
浩一 中込
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】被装面に当接させたときに所望領域を常に確実
に密閉する。 【解決手段】キャップ21は、底面部22と外壁23a
及び内壁23bからなる二重壁で構成されている。外壁
23aの高さh2は、内壁23bの高さh1よりも高く
(h2>h1)構成され、また、外壁23aの厚さt2
は、内壁23bの厚さt1よりも薄く(t2<t1)構
成され、外壁23aは内壁23bよりも外圧に対して変
形し易く構成される。印字ヘッドをキャッピングする際
には、外壁23aが変形しながらインク吐出面に押圧さ
れると共に、内壁23bがインク吐出面に押圧されて当
接される。これにより、キャップ21がインク吐出面の
オリフィスの全周囲に亙って少なくとも外壁23aは確
実に当接し、オリフィスを外部から確実に密閉すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被装面に当接させ
たときに所望領域を確実に密閉することを可能にしたキ
ャップに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ、ワードプロセッ
サ、ファクシミリ、複写機等のOA機器が広く使用され
ている。通常これらの機器には用紙等にデータを記録す
るための記録装置が必要であり、この記録装置には種々
の記録方式のものが開発されている。中でも、インクジ
ェットプリンタは、他の記録方式のものと比べて記録画
像の高精細化が比較的容易であり、しかも記録動作が高
速で、動作中における騒音の発生が少なく、また製品価
格も廉価であるという優れた点を有している。
【0003】このようなインクジェットプリンタの記録
部には、オリフィス(インクを吐出するノズル)から微
細なインク滴を紙面に吐出して記録(印字、印刷)を行
う印字ヘッドが配設されている。
【0004】図8(a) は、そのような印字ヘッドのイン
ク吐出面を示す図であり、同図(b)は、その概略の内部
構成を示すためのA−A′断面矢視図、同図(c) は、そ
のキャップを示す図である。同図(a),(b) に示すよう
に、印字ヘッド1は、チップ基板2の上層部(同図(b)
では下面)に、LSI形成処理技術により駆動回路3が
形成され、これに順次接続する個別配線電極4、発熱体
5及び共通電極6が薄膜形成処理技術により形成されて
成る。
【0005】更に、隔壁7がフォトリソグラフィー技術
により積層され、インク供給溝8とインク供給孔9がサ
ンドブラスト技術により穿設され、これらの内部構造を
覆って最上層にオリフィス板11が積層されている。こ
れにより、インク供給溝8と発熱体5の間にインク流路
12が形成されている。
【0006】上記のオリフィス板11には、オリフィス
13が、例えばヘリコン波エッチング技術によって発熱
部5に対応する数だけ穿設されている。これらのオリフ
ィス13は、同図(a) に示すように、4列のオリフィス
列14を形成している。4列のオリフィス列14は、そ
れぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)のインクを吐出する。
【0007】このような印字ヘッド1は、シリコンウエ
ハ又はガラス基板上で多数一括して作成された後、個々
に分割して切り出され、同図(c) に示すヘッドユニット
15の下面に、同図(a) に示すインク吐出面を下向きに
してダイボンディングされ、共通電極端子16や駆動回
路端子17を不図示のフレキシブルケーブル配線等にワ
イヤボンディングされて実用単位の印字ヘッド1として
使用される。
【0008】ところで、上記のような印字ヘッド1を用
いるインクジェットプリンタは、上述したように印字ヘ
ッド1のオリフィス13からインクを吐出させて印字を
行うので、インクを常に吐出可能状態にしておく必要が
ある。つまり、インクジェットプリンタ本体が印字を行
なっていない非印字時にも、電源が入ったときには直ち
に印字を開始できるように待機している必要があるか
ら、全てのオリフィス13、インク流路12、インク供
給溝8及びインク供給孔9内に、インクを充填させてお
く必要がある。
【0009】しかし、そのままでは、オリフィス13内
に滞留するインクの水分が蒸発し、粘度が増加してイン
クが変質したり乾燥してオリフィス13が目詰まりする
という不具合が発生するから、非印字時には、同図(c)
に示すキャップ18によって、全てのオリフィス13を
キャッピングして外気から密閉するのが一般的である。
この場合、同図(c) に示すように、キャップ18が、不
図示のキャッピング機構により矢印Bに示す方向に上昇
して印字ヘッド1のインク吐出面に押圧されて当接し、
インク吐出面のオリフィス13の周囲を囲繞してオリフ
ィス13を外気から密閉する。
【0010】図9は、キャップ18の外観斜視図であ
る。同図に示すように、キャップ18は、底面部19と
側壁部20から構成され、その材質はゴム等の可撓性材
料により構成される。側壁部20は、底面部19を取り
巻くように底面部19上に均一の高さで立設され、その
一部は2つの側壁により二重に構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来のキャップ18では、例え、側壁部の一部を2
つの側壁により二重に構成しても、オリフィス13を囲
繞するキャップ18の側壁部20の全周を、常に均等に
インク吐出面に当接させることが難しく、どうしても部
分的に偏りが生じ、また、キャップ当接面の平面度が不
十分であったりして、完全にオリフィス13を外部から
密閉することができないという問題を生じた。従って、
オリフィス13内に滞留するインクが増粘したり乾燥す
るという問題は解決されていない。
【0012】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
被装面に当接させたときに所望領域を確実に密閉するこ
とを可能にするキャップを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のキャップは、底
面部とこれを取り巻く側壁からなり、側壁の先端を被装
面に当接されて所望領域を密閉するキャップであって、
前記側壁を複数の壁を適長隔てて設けた多重壁に形成
し、前記複数の壁の外圧に対する変形度合いを異ならせ
て構成される。
【0014】前記複数の壁は、例えば請求項2記載のよ
うに、厚さが異なるように構成され、例えば請求項3記
載のように、夫々の先端位置が異なり、前記先端位置が
前記底面部から遠い位置にある壁ほど厚さが薄くなるよ
うに構成される。
【0015】また、前記複数の壁は、例えば請求項4記
載のように、材質が異なるように構成され、例えば請求
項5記載のように、夫々の先端位置が異なり、前記先端
位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほど材質が軟質
であるように構成される。
【0016】また、前記複数の壁は、例えば請求項6記
載のように、形状が異なるように構成され、例えば請求
項7記載のように、夫々の先端位置が異なり、前記先端
位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほど変形し易い
形状を為して構成される。
【0017】また、例えば請求項8記載のように、前記
複数の壁は、夫々の先端位置が異なり、前記先端位置が
前記底面部から遠い位置にある壁ほど変形し易く形成し
て構成される。
【0018】また、例えば請求項9記載のように、前記
側壁は、外壁と内壁からなる二重壁で構成される。例え
ば請求項10記載のように、前記外壁は、前記内壁より
先端位置が前記底面部から遠い位置にあり、且つ、前記
底面部の前記外壁が立設された部分の厚さが前記内壁が
立設された部分の厚さより薄く構成される。または、例
えば請求項11記載のように、前記外壁は、前記内壁よ
り先端位置が前記底面部から遠い位置にあり、且つ、前
記底面部の前記外壁が立設された外周部を除いた領域の
外面に補強板が積層されて構成される。
【0019】また、例えば請求項12記載のように、前
記キャップはインクジェットプリンタのインク吐出面に
被装されるキャップとして構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、本発明の一実施
の形態のキャップの外観斜視図であり、同図(b)は、同
図(a) のC−C′断面矢視図である。尚、同図(a),(b)
に示すキャップ21は、インクジェットプリンタヘッド
のインク吐出面をキャッピングするときに使用されるキ
ャップである。
【0021】図1(a) に示すように、キャップ21は、
底面部22と外壁23a及び内壁23bからなる二重壁
で構成されている。外壁23a及び内壁23bは、所定
長隔てられて構成され、底面部22を取り巻くように底
面部22の周縁上に立設されている。また、キャップ2
1はゴムやプラスチック等の可撓性材料で構成されてい
る。
【0022】図1(b) に示すように、外壁23aと内壁
23bは、壁の高さ及び厚さを異ならせて形成され、こ
れにより、外圧に対する変形度合いが異なってくる。す
なわち、外壁23aの高さh2は、内壁23bの高さh
1よりも高く(h2>h1)、また、外壁23aの厚さ
t2は、内壁23bの厚さt1よりも薄く(t2<t
1)形成されている。尚、本明細書中では、便宜的に、
外壁の高さとは、底面部の下面から外壁の上面までの高
さをいい、内壁の高さとは、底面部の下面から内壁の上
面までの高さをいう。このような構成により、外壁23
aは内壁23bよりも外圧に対して変形し易くなる。
【0023】次に、インクジェットプリンタヘッド(以
下単に印字ヘッドという)のキャッピング動作時におけ
るキャップ21の形状について説明する。図2(a),(b),
(c) は、キャップ21の形状をキャッピング動作順に示
した部分断面図である。同図(a) に示すように、キャッ
プ21は、不図示のキャッピング機構の一部であるキャ
ップ台座27に支持されて設置されている。キャッピン
グ動作が開始されると、印字ヘッド26がキャップ21
の上方の所定の位置に移動し、そこで、キャッピング機
構の動作により、キャップ台座27が上方に押し上げら
れ、矢印Dに示すように、キャップ21がキャップ台座
27に支持されて共に上昇する。
【0024】キャップ21が上昇すると、同図(b) に示
すように、まず、キャップ21の外壁23aの上面が、
印字ヘッド26のインク吐出面(下面)に当接する。更
に、キャップ21が上昇すると、同図(c) に示すよう
に、外壁23aが変形しながらインク吐出面に押し当て
られると共に、内壁23bの上面が、印字ヘッド26の
インク吐出面(下面)に押圧されて当接し、インク吐出
面がキャッピングされる。尚、このときのキャップ21
を印字ヘッド26に押し当てる押圧力は、内壁23bの
上面と印字ヘッド26の下面(インク吐出面)とが充分
に当接するように設定されている。
【0025】これにより、キャップ21は、インク吐出
面に部分的に偏って当接しても、側壁が上述したような
二重壁構造に構成されているから、少なくとも外壁23
aは常にインク吐出面に十分に当接させることができ、
キャップ21の当接姿勢に拘わらず常にオリフィスを外
部から確実に密閉することが可能になり、結果として、
オリフィス内に滞留するインクの乾燥及び増粘を防止す
ることが可能になる。
【0026】このように、側壁を外壁23aと内壁23
bからなる二重壁で構成し、外壁23aを内壁23bよ
りもその高さを高くすると共にその厚みを薄くして変形
し易く構成することで、常時確実に良好な密閉性を発揮
できるキャップを実現することができる。
【0027】本発明の別実施形態として、図1(b) に示
したキャップ21において、内壁23bの高さを外壁2
3aの高さよりも高くすると共に、内壁23bの厚さを
外壁23aの厚さよりも薄く構成して、内壁23bを外
壁23aよりも変形し易く構成しても良い。
【0028】図3(a) は、そのような構成のキャップの
外観斜視図であり、同図(b) は、同図(a) のE−E´断
面矢視図である。同図(a) に示すように、キャップ31
は、底面部32と外壁33a及び内壁33bからなる二
重壁で構成されている。外壁33a及び内壁33bは、
所定長隔てられて構成され、底面部32を取り巻くよう
に底面部32の周縁に立設されている。
【0029】また、図3(b) に示すように、内壁33b
の高さh1は、外壁33aの高さh2よりも高く(h1
>h2)構成され、内壁33bの厚さt1は、外壁33
aの厚さt2よりも薄く(t1<t2)構成され、内壁
33bは外壁33aよりも変形し易く構成される。
【0030】このような構成のキャップ31をインク吐
出面に向けて押圧することにより、まず内壁33bの先
端面がインク吐出面に当接し、内壁33bが変形しなが
らインク吐出面に押し当てられると共に外壁33aの先
端面がインク吐出面に当接せしめられる。これにより、
キャップ31は、インク吐出面に部分的に偏って当接し
ても、少なくとも内壁33bは常にインク吐出面に十分
に当接させることができ、キャップ31の当接姿勢に拘
わらず常にオリフィスを外部から確実に密閉することが
可能となる。尚、ここでは、キャップ31をインク吐出
面に押し当てる押圧力は、外壁33a全周の先端面がイ
ンク吐出面に十分に当接できる程度に内壁33bを変形
させることができる大きさに設定されている。
【0031】本発明の更に他の実施形態として、図1
(b) に示したキャップ21において、外壁23aの厚さ
と内壁23bの厚さを同一にすると共に、外壁23aが
立設された位置の底面部22の厚さを内壁23bが立設
された位置の厚さよりも薄く構成し、外壁23aを内壁
23bよりも変形し易く構成しても良い。
【0032】図4(a) は、そのような構成のキャップの
部分断面図であり、同図(b) は、キャッピング時のキャ
ップの形状を示す部分断面図である。図4(a) に示すよ
うに、キャップ36は、外壁38aの厚さ及び内壁38
bの厚さが同一の厚さに構成され、外壁38aの高さ及
び内壁38bの高さは、図1(b) に示した構成と同様
に、外壁38aの高さh2が、内壁38bの高さh1よ
りも高くなるように(h2>h1)構成されている。ま
た、外壁38aが立設された位置の底面部39の角部
は、外壁38aが矢印Fに示す方向に変形し易いように
削られおり、このため、底面部39の外壁38aが立設
された部分は、キャップ台座27から支持されない。
【0033】このような構成のキャップ36によりイン
ク吐出面がキャップされると、図4(b) に示すように、
外壁38aが変形しながらインク吐出面に押し当てられ
ると共に、内壁38bがインク吐出面に当接せしめられ
る。これにより、キャップ36は、インク吐出面に部分
的に偏って当接しても、少なくとも外壁38aは常にイ
ンク吐出面に十分に当接させることができ、キャップ3
6の当接姿勢に拘わらず常にオリフィスを外部から確実
に密閉することが可能となる。
【0034】尚、図4(a) に示すキャップ36では、外
壁38aが矢印Fに示す方向に変形し易いように、外壁
38aが立設された位置の底面部39の角部を削った
が、この角部を削らずに、キャップ台座27の形状を変
更することにより、外壁38aが矢印Fに示す方向に変
形し易いように構成しても良い。
【0035】図5は、そのような構成のキャップ及びキ
ャップ台座の構成を、本発明の更に他の実施形態として
示す部分断面図である。同図に示すように、キャップ4
1は、図4(a) に示したキャップ36において、外壁3
8aが立設された位置の底面部39の角部を削っていな
いときの構成と同一の構成である。一方、図5に示すキ
ャップ台座44は、外壁42aが立設された位置の底面
部43を除いた底面部43のみを支持する形状により構
成されている。すなわち、キャップ台座44は、キャッ
プ41を支持する際、外壁42aが立設された底面部4
3を支持しないように構成されている。
【0036】このような構成のキャップ41とキャップ
台座43により、外壁42aが矢印Gに示す方向に変形
し易いように構成される。従って、このような構成によ
っても、キャップ41がインク吐出面のオリフィスの周
囲を囲繞して、オリフィスを外部から確実に密閉するこ
とが可能になる。
【0037】また、図1(b) に示すキャップ21では、
外壁23a及び内壁23bの断面を共に四辺形に構成し
たが、この断面形状を異なるように構成し、外壁23a
及び内壁23bの変形度合いを異なるように構成しても
良い。
【0038】図6(a) は、内壁の断面を三角形状にした
キャップの部分断面図であり、同図(b) は、そのキャッ
ピング時を示す部分断面図である。同図(a) に示すよう
に、キャップ46は、内壁47bの断面が三角形状に構
成され、また、内壁47bの高さは、外壁47aの高さ
に比べて高く構成されている。
【0039】図6(b) に示すように、印字ヘッド26の
インク吐出面がキャップ46によりキャッピングされる
と、内壁47bが変形しながらインク吐出面に押し当て
られると共に、外壁47aがインク吐出面に当接せしめ
られるので、このような構成のキャップ46によって
も、オリフィスを外部から確実に密閉することが可能に
なる。
【0040】尚、上述してきたキャップでは、内壁及び
外壁を同一の材質で構成したが、異なる材質で構成して
も良く、また、内壁及び外壁の高さは同一であってもよ
い。図7(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g) は、それぞれ、
そのような構成のキャップの一例を示す部分断面図であ
る。
【0041】図7(a) に示すキャップ50は、内壁51
b及び外壁51aの高さ及び材質を同一とし、内壁51
bの厚さを外壁51aの厚さよりも薄く構成したもので
ある。これにより、内壁51aと外壁51bの変形度合
いを異なるように構成できる。
【0042】また、図7(b) に示すキャップ52は、内
壁53b及び外壁53aの高さを同一とし、内壁53b
を硬質ゴムで構成されると共に外壁53aを軟質ゴムで
構成し、また、内壁53bの厚さを外壁53aの厚さよ
りも薄く構成したものである。これにより、内壁53b
と外壁53aの変形度合いを異なるように構成できる。
又は、逆に、内壁53bを軟質ゴムで構成し、外壁53
aを硬質ゴムで構成しても良い。
【0043】また、図7(c) に示すキャップ54は、内
壁55b及び外壁55aの高さ及び材質を同一とし、内
壁55bの断面を三角形状に構成したものである。これ
により、内壁55bと外壁55aの変形度合いを異なる
ように構成できる。
【0044】また、図7(d) に示すキャップ56は、内
壁57bと外壁57aの高さ及び厚さを同一とし、内壁
57bを硬質ゴムで構成すると共に外壁57aを軟質ゴ
ムで構成したものである。これにより、内壁57bと外
壁57aの変形度合いを異なるように構成できる。又
は、逆に、内壁57bを軟質ゴムで構成し、外壁57a
を硬質ゴムで構成しても良い。
【0045】また、図7(e) に示すキャップ58は、内
壁59bを硬質ゴムで構成すると共に外壁59aを軟質
ゴムで構成し、また、内壁59bの断面を三角形状に構
成したものである。これにより、内壁59bと外壁59
aの変形度合いを異なるように構成できる。又は、逆
に、内壁59bを軟質ゴムで構成し、外壁59aを硬質
ゴムで構成しても良い。
【0046】また、図7(f) に示すキャップ60は、内
壁61bと外壁61aの厚さを同一とし、外壁61aの
高さを内壁61bの高さよりも高く構成し、また、内壁
61bを硬質ゴムで構成されると共に外壁61aを軟質
ゴムで構成したものである。これにより、内壁61bと
外壁61aの変形度合いを異なるように構成できる。又
は、逆に、内壁61bを軟質ゴムで構成し、外壁61a
を硬質ゴムで構成しても良い。
【0047】また、図7(g) に示すキャップ62は、内
壁63bの厚さを外壁63aの厚さよりも薄く構成し、
外壁63aの高さを内壁63bの高さよりも高く構成
し、内壁63bを硬質ゴムで構成すると共に外壁63a
を軟質ゴムで構成したものである。これにより、内壁6
3bと外壁63aの変形度合いを異なるように構成でき
る。又は、逆に、内壁63bを軟質ゴムで構成し、外壁
63aを硬質ゴムで構成しても良い。
【0048】尚、上述してきたキャップの側壁は、全て
外壁と内壁からなる二重壁で構成したが、これを3つ以
上の壁からなる多重壁で構成しても良い。この場合は、
多重壁の内の少なくとも2つ以上の壁の変形度合いを異
なるように構成すれば良く、例えば、高さが高い壁ほ
ど、厚さを薄く構成したり、材質を軟質に構成したり、
又は、断面形状を変形し易い形状にする等して、壁の変
形度合いを異なるように構成すれば良い。
【0049】尚、本実施形態では、本発明のキャップ
を、印字ヘッドのインク吐出面をキャッピングする際に
使用するキャップに適用したが、その他の、被装面に当
接させて所望領域を密閉するものであれば、いづれに適
用しても良い。
【0050】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、側壁を複数の壁からなる多重壁に構成し、この
複数の壁の外圧に対する変形度合いを異なるように構成
することにより、被装面に当接させて所望領域を当接姿
勢に拘わらず常に確実に密閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の一実施の形態のキャップの外観
斜視図、(b) は(a) のC−C′断面矢視図である。
【図2】(a),(b),(c) は、本発明の一実施の形態のキャ
ップの形状をキャッピング動作順に示した部分断面図で
ある。
【図3】(a) は、本発明の一実施の形態の変形例である
キャップの外観斜視図、(b) は(a) のE−E´断面矢視
図である。
【図4】(a) は、本発明の一実施の形態の変形例である
キャップの部分断面図、(b) はキャッピング時のキャッ
プの形状を示す部分断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態の変形例であるキャップ
及びキャップ台座の構成を示す部分断面図である。
【図6】(a) は本発明の一実施の形態の変形例であるキ
ャップの部分断面図、(b) は、そのキャッピング時を示
した部分断面図である。
【図7】(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g) は、本発明の一
実施の形態の変形例であるその他のキャップの一例を示
す部分断面図である。
【図8】(a) はインクジェットプリンタヘッドのインク
吐出面を示す図、(b) はその概略の内部構成を示すため
のA−A′断面矢視図、(c) はそのキャップを示す図で
ある。
【図9】従来のキャップの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 チップ基板 3 駆動回路 4 個別配線電極 5 発熱体 6 共通電極 7 隔壁 8 インク供給溝 9 インク供給孔 11 オリフィス板 12 インク流路 13 オリフィス 14 オリフィス列 15 ヘッドユニット 16 共通電極端子 17 駆動回路端子 18 キャップ 19 底面部 20 側壁部 21 キャップ 22 底面部 23a 外壁 23b 内壁 26 印字ヘッド 27 キャップ台座 31 キャップ 32 底面部 33a 外壁 33b 内壁 36 キャップ 38a 外壁 38b 内壁 39 底面部 41 キャップ 42a 外壁 42b 内壁 43 底面部 44 キャップ台座 46 キャップ 47a 外壁 47b 内壁 50 キャップ 51a 外壁 51b 内壁 52 キャップ 53a 外壁 53b 内壁 54 キャップ 55a 外壁 55b 内壁 56 キャップ 57a 外壁 57b 内壁 58 キャップ 59a 外壁 59b 内壁 60 キャップ 61a 外壁 61b 内壁 62 キャップ 63a 外壁 63b 内壁

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部とこれを取り巻く側壁からなり、
    側壁の先端を被装面に当接されて所望領域を密閉するキ
    ャップであって、 前記側壁を複数の壁を適長隔てて設けた多重壁に形成
    し、 前記複数の壁の外圧に対する変形度合いを異ならせたこ
    とを特徴とするキャップ。
  2. 【請求項2】 前記複数の壁は、厚さが異なることを特
    徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 【請求項3】 前記複数の壁は、夫々の先端位置が異な
    り、前記先端位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほ
    ど厚さが薄いことを特徴とする請求項2記載のキャッ
    プ。
  4. 【請求項4】 前記複数の壁は、材質が異なることを特
    徴とする請求項1記載のキャップ。
  5. 【請求項5】 前記複数の壁は、夫々の先端位置が異な
    り、前記先端位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほ
    ど材質が軟質であることを特徴とする請求項4記載のキ
    ャップ。
  6. 【請求項6】 前記複数の壁は、形状が異なることを特
    徴とする請求項1記載のキャップ。
  7. 【請求項7】 前記複数の壁は、夫々の先端位置が異な
    り、前記先端位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほ
    ど変形し易い形状を為していることを特徴とする請求項
    6記載のキャップ。
  8. 【請求項8】 前記複数の壁は、夫々の先端位置が異な
    り、前記先端位置が前記底面部から遠い位置にある壁ほ
    ど変形し易く形成したことを特徴とする請求項1記載の
    キャップ。
  9. 【請求項9】 前記側壁は、外壁と内壁からなる二重壁
    であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  10. 【請求項10】 前記外壁は、前記内壁より先端位置が
    前記底面部から遠い位置にあり、且つ、前記底面部の前
    記外壁が立設された部分の厚さが前記内壁が立設された
    部分の厚さより薄いことを特徴とする請求項9記載のキ
    ャップ。
  11. 【請求項11】 前記外壁は、前記内壁より先端位置が
    前記底面部から遠い位置にあり、且つ、前記底面部の前
    記外壁が立設された外周部を除いた領域の外面に補強板
    が積層されていることを特徴とする請求項9記載のキャ
    ップ。
  12. 【請求項12】 前記キャップはインクジェットプリン
    タのインク吐出面に被装されるキャップであることを特
    徴とする請求項1記載のキャップ。
JP2000170628A 2000-06-07 2000-06-07 キャップ Withdrawn JP2001347677A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237868B2 (en) * 2003-09-15 2007-07-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Capping device for a print head of an inkjet printer and a method thereof
US7311375B2 (en) 2005-03-30 2007-12-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cap members and liquid ejecting devices comprising cap members
US7322670B2 (en) 2003-07-17 2008-01-29 Funai Electric Co., Ltd. Inkjet recording apparatus

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