JP2006272525A - ディスク加工用基布の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】極細繊維からなる立毛を表面に有し、極細繊維と高分子弾性体からなる繊維質基材に、高圧水流を吹き付けることを特徴とする。さらには、高圧水流が基材から5〜30cm離れた位置にあるノズルから吹き付けるものであることや、高圧水流の水圧が、5〜60kg/cm2の圧力であることが好ましい。また、高圧水流を吹き付ける前または後に、吸引しながらブラシロール処理することや、繊維質基材を構成する高分子弾性体の良溶剤を塗布することが好ましい。
【選択図】なし
Description
すなわち、まず極細繊維形成性繊維によって、不織布を作成する。極細繊維成形性繊維としては、例えば、溶剤溶解性の異なる2種以上の繊維形成性高分子を用い公知の紡糸法で繊維を作成した後、一成分を抽出除去する方法があり、紡糸後の延伸により繊維に必要な強度を与えることもできる。なかでもナイロン6/ポリエチレンの組み合わせが工業的に生産しやすいため好ましい。得られた繊維はニードルパンチングなどにより不織布に加工される。このとき不織布に、カレンダー加工を施し、不織布表面の平滑性と、不織布内部密度を高めることが好ましい。次に、得られた不織布に弾性高分子を充填し、その後基材中の極細繊維形成性繊維を極細化することによって、極細繊維の不織布と弾性高分子からなる繊維質基材が得られる。
そしてこの繊維質基材の表面をサンドペーパーなどでバフがけする事によって、本発明で用いられる極細繊維からなる立毛を有する繊維質基材とすることができる。
基材を加工時にテープの進行方向をタテとして、タテ20cm×ヨコ15cmのサイズにカットし、平坦で硬いステンレスの板の上にのせ周囲をテープで固定する。このときサンプルに力が加わった時に簡単によじれたりしないように注意する。
次に7cm×4.5cmのサイズの表面にウレタン多孔質層の表面を有する評価用素材を用意する。このものは、厚み1.4mm、AskerC硬度55であり、ナップ層550μm、表面開孔径10〜140μmの孔を持ったウレタン多孔質層の表面を有する合成皮革である。
準備した評価用素材の端から2.5cmを紙でふさぎ、面積20.25cm2(4.5cm×4.5cm)のウレタン多孔質層の表面を基材表面に当たるように、固定している基材の端に載せる。評価用素材の上(紙がない側)に500gの重りをのせ、測定距離10cm、速度3cm/minでディスク加工時の加工方向と同じ方向になるように移動させた後、基材表面の毛羽脱落性能を1〜5級で級判定を実施する。非常に毛羽落ちが多いものを1級、毛羽落ちがほとんど見られないものを5級とした。
極細繊維の製造
ナイロン−6とポリエチレンをチップの状態で50:50の重量比で混合して押出機により溶融紡糸を行い、ポリエチレンが海成分の海島断面混合紡糸繊維を紡糸、延伸、捲縮、カットして繊度8dtex、51mm長の短繊維を作製した。得られた繊維の海成分であるポリエチレンを溶解除去して極細繊維化し、任意の繊維束の断面を電子顕微鏡写真にて2000倍に拡大・観察したところ、島成分の平均直径から算出した繊維の平均繊度は、0.0052dtexであった。
上記の極細化する前の短繊維を、カードおよびクロスレイヤーを用いて積層し、3バーブのニードル針を用い1400本/cm2の針密度でニードルパンチして不織布を作成した。得られた不織布は目付570g/m2、厚さ2.5mmであった。該不織布を150℃の乾燥機で加熱し、30℃の金属ロールで冷却ニップし固定化した。このニップ処理された不織布の目付は、560g/m2、厚さ1.9mmであった。
実施例1と同様に高圧水流処理を行ったディスク加工用基布を得た。さらに高圧水流で加工した後、#110メッシュのグラビアロールを用い、基材の圧縮率が70%となるロール間のクリアランスにて、基材中の高分子弾性体であるポリウレタンの良溶媒のジメチルホルムアミド(DMF)を20g/cm2となるように塗布し、乾燥処理し、表面に存在する立毛繊維の固定化を行った。表面の立毛感には若干の変化はあったが、表面繊維の被覆率の変化は無いディスク加工用基布が得られた。
高圧水流処理を行わない以外は、実施例1と同様にして表面が多くの立毛繊維により覆われているディスク加工用基布を得た。
該基布の毛羽脱落性能評価を行ったところ、1級と毛羽屑の脱落の非常に多い基材であった。続いて該基体3.5cmにスリットしアルミニウムハードデイスク用のテクスチャ加工用基布とした。該ディスク加工用基布を用い、研磨剤に0.07μmの多結晶ダイアモンド砥粒を含有しておりアニオン性の分散剤を含んでいるものを用いてテクスチャ加工を実施した。テクスチャ加工後のディスクの表面平均粗さRa=1.8Åと良好であるものの、その加工時に発生する毛羽は非常に多く、加工液の排水時に用いるフィルターがすぐに詰まるという問題があった。頻繁にフィルターを交換しなければ、加工液が溢れて加工が出来ず、フィルター交換に時間を取られるため、ディスクの生産効率が悪いものであった。
実施例1で作成したディスク加工用基布と精製水を用い、テクスチャ加工後のクリーニング加工を実施した。パーティクルやスラリーの残留物を十分に除去できた上にスクラッチなどの欠点が非常に少ないクリーニング加工が行われた。また、その加工時に発生する毛羽は非常に少なく、加工液の排水時に用いるフィルターが詰まるまでの時間が長くなり、そのフィルター等の交換頻度が大幅に改善され、ディスクの生産効率を大きく改善することができた。
比較例1で作成したディスク加工用基布と精製水を用い、テクスチャ加工後のクリーニング加工を実施した。パーティクルやスラリーの残留物こそ十分に除去できたものの、毛羽屑に引っかかったスラリーの凝集物起因とみられる、スクラッチなどの欠点が観察された。また、その加工時に発生する毛羽は非常に多く、加工液の排水時に用いるフィルターがすぐに詰まるという問題があった。頻繁にフィルターを交換しなければ、加工液が溢れて加工が出来ず、フィルター交換に時間を取られるため、ディスクの生産効率が悪いものであった。
Claims (8)
- 極細繊維からなる立毛を表面に有し、極細繊維と高分子弾性体からなる繊維質基材に、高圧水流を吹き付けることを特徴とするディスク加工用基布の製造方法。
- 高圧水流が基材から5〜30cm離れた位置にあるノズルから吹き付けるものである請求項1記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 高圧水流の水圧が、5〜60kg/cm2の圧力である請求項1または2記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 高圧水流が基材立毛表面に対し10〜50°の角度で吹き付けるものである請求項1〜3のいずれか1項記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 該繊維質基材を構成する繊維が不織布である請求項1〜4のいずれか1項記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 該極細繊維の平均繊度が0.1〜0.0001dtexの範囲である請求項1〜5のいずれか1項記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 高圧水流を吹き付ける前または後に、吸引しながらブラシロール処理する請求項1〜6のいずれか1項記載のディスク加工用基布の製造方法。
- 高圧水流を吹き付ける前または後に、繊維質基材を構成する高分子弾性体の良溶剤を塗布する請求項1〜7のいずれか1項記載のディスク加工用基布の製造方法。
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JP2005097931A JP2006272525A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | ディスク加工用基布の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069592A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Asahi Kasei Fibers Corp | テクスチャー加工研磨布 |
JP2011224701A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Teijin Cordley Ltd | 研磨パッド用素材の製造方法 |
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2005
- 2005-03-30 JP JP2005097931A patent/JP2006272525A/ja active Pending
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