JP2006062051A - 研磨用基布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】極細繊維からなる立毛を有する繊維質基材であって、該極細繊維が無機化合物粒子を含むことを特徴とする。さらには、無機化合物粒子の一次粒子径が1〜500nmであること、無機化合物粒子の極細繊維重量に対する含有率が1〜30重量%であること、無機化合物粒子がカーボンブラックであることが好ましい。また、繊維質基材が弾性高分子を含むことや、繊維質基材が不織布であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明の研磨用基布は極細繊維からなる立毛をその表面に有するものである。この表面に存在する極細繊維としては0.0001〜0.1dtexの繊度であることが好ましい。平均直径が小さい場合には極細繊維の強度が低下しがちであり、研磨時の表面強度や、繊維質基材としての強度も低下する傾向にある。また平均直径が大きすぎる場合には、研磨工程時に被研磨基材を傷つけやすい傾向にある。
ある。粒子径が大きすぎると繊維強度が低下しすぎ紡糸時における断糸が頻繁に発生しその製造に問題が発生する傾向にある。逆に粒子径が小さすぎると繊維中に安定して分散されやすくなり繊維強度の低下が少なくなるものの、本発明の効果が得られにくくなる傾向にある。
すなわち、まず無機化合物粒子を含む極細繊維形成性繊維によって、不織布を作成する。極細繊維成形性繊維としては、例えば、溶剤溶解性の異なる2種以上の繊維形成性高分子を用い公知の紡糸法で繊維を作成した後、一成分を抽出除去する方法があり、紡糸後の延伸により繊維に必要な強度を与えることもできる。なかでもナイロン6/ポリエチレンの組み合わせが工業的に生産しやすいため好ましい。この場合には抽出除去されない残存する成分であるナイロン中に無機化合物粒子が練り込まれる。得られた繊維はニードルパンチングなどにより不織布に加工される。このとき不織布にカレンダー加工を施し、不織布表面の平滑性と、不織布内部密度を高めることが好ましい。次に、従来公知の方法にて、得られた不織布に弾性高分子を充填し、その後基材中の極細繊維形成性繊維を極細化することによって、極細繊維からなる繊維質基材が得られる。この繊維質基材の表面をサンドペーパーなどでバフがけする事によって極細繊維からなる立毛を有する繊維質基材であって、極細繊維が無機化合物粒子を含む本発明の研磨用基布が製造される。
[実施例1]
(1)極細繊維の製造
ナイロン−6とポリエチレンをチップの状態で50:50の重量比で混合して押出機により溶融紡糸を行いポリエチレンが海成分の海島断面混合紡糸繊維を紡糸し、繊維を得た。このときナイロン−6チップは、あらかじめ平均一次粒径がそれぞれ17nmのカーボンブラックをナイロン100重量部に対して10重量部練りこんだものであった。このナイロン成分中にカーボンブラックが練りこまれた繊維を延伸、捲縮、カットして8dtexとし、51mm長の短繊維を作製した。得られた繊維の海成分であるポリエチレンを溶解除去して極細繊維化し、任意の繊維束の断面を電子顕微鏡写真にて2000倍に拡大・観察したところ、島成分の平均直径から算出した繊維の平均繊度は、0.0052dtexであった。
上記の極細化する前の平均一次粒径が17nmのカーボンブラックを練りこまれた短繊維を、カードおよびクロスレイヤーを用いて積層し、3バーブのニードル針を用い1400本/cm2の針密度でニードルパンチして不織布を作成した。得られた不織布は黒色であり、目付570g/m2、厚さ2.5mmであった。該不織布を150℃の乾燥機で加熱し、30℃の金属ロールで冷却ニップし固定化した。このニップ処理された不織布の目付は、560g/m2、厚さ1.9mmであった。
(1)極細繊維の製造
ナイロン−6とポリエチレンをチップの状態で50:50の重量比で混合して押出機により溶融紡糸を行いポリエチレンが海成分の海島断面混合紡糸繊維を紡糸し、繊維を得た。この繊維を延伸、捲縮、カットして8dtexとし、51mm長の短繊維を作製した。得られた繊維の海成分であるポリエチレンを溶解除去して極細繊維化し、任意の繊維束の断面を電子顕微鏡写真にて2000倍に拡大・観察したところ、島成分の平均直径から算出した繊維の平均繊度は、0.0035dtexであった。
上記の極細化する前の短繊維を、カードおよびクロスレイヤーを用いて積層し、3バーブのニードル針を用い1400本/cm2の針密度でニードルパンチして不織布を作成した。得られた不織布は白色であり、目付570g/m2、厚さ2.5mmであった。該不織布を150℃の乾燥機で加熱し、30℃の金属ロールで冷却ニップし固定化した。このニップ処理された不織布の目付は、560g/m2、厚さ1.9mmであった。
Claims (6)
- 極細繊維からなる立毛を有する繊維質基材であって、該極細繊維が無機化合物粒子を含むことを特徴とする研磨用基布。
- 無機化合物粒子の一次粒子径が1〜500nmである請求項1記載の研磨用基布。
- 無機化合物粒子の極細繊維重量に対する含有率が1〜30重量%である請求項1または2に記載の研磨用基布。
- 無機化合物粒子がカーボンブラックである請求項1〜3のいずれか1項記載の研磨用基布。
- 繊維質基材が弾性高分子を含む請求項1〜4のいずれか1項記載の研磨用基布。
- 繊維質基材が不織布である請求項1〜5のいずれか1項記載の研磨用基布。
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JP2004249739A JP2006062051A (ja) | 2004-08-30 | 2004-08-30 | 研磨用基布 |
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JP2006062051A true JP2006062051A (ja) | 2006-03-09 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010201531A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Fujibo Holdings Inc | 研磨布 |
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2004
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