JP2006265920A - 落下防止部材、グレーチング及びグレーチングからの物品の落下防止方法 - Google Patents

落下防止部材、グレーチング及びグレーチングからの物品の落下防止方法 Download PDF

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Hisamitsu Kai
寿光 甲斐
Shugo Yamaguchi
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Abstract

【課題】グレーチングに固着可能な物品の落下を防止する落下防止部材、落下防止部材を備えるグレーチング、及びグレーチングからの物品の落下防止方法を提供する。
【解決手段】開口部20に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、等間隔に配置される複数のメインバー14と、該メインバー14に直交するように配置される複数のクロスバー15と、を有する格子状のグレーチング11から物品が落下するのを防止する落下防止部材12であって、該落下防止部材12は、該グレーチング11の下面に固着して使用する部材であり、該グレーチング11と略同一の大きさで平面視において矩形の形状を有し、該グレーチング11の下面に固着可能で、該グレーチング11の格子の目の大きさよりも小さくかつ排水容易な目開きを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、グレーチングからの物品の落下を防止する落下防止部材、及び落下防止部材を備えるグレーチング、及びグレーチングからの物品の落下防止方法に関する。
周知のようにグレーチングは、道路の側溝などの開口部を塞ぎ、歩行者が開口部に落下すること防止するとともに、雨水が側溝に流れ込むことを邪魔しない構造を有している。一般的には図9に示すような格子状のグレーチング1がよく使用される。格子状のグレーチング1は、2つのエンドプレート2a、2b間に一定の間隔で設置されるメインバー3と、メインバーに直交するように設けられる複数のクロスバー4とで形成される。
発電所の構内においても、各所でグレーチングが使用されている。通常の道路と同様、道路の側溝に使用されるほか、発電設備を収納する建屋の通路の一部にも使用されている。さらに復水器を冷却する際に使用する冷却用の海水を取水する取水路、あるいはLNG焚き発電設備に用いられるLNGを気化させる気化器を、加温するための海水を取水する取水路の点検作業口にも使用されている。
ところで、従来からよく使用されている図9に示すような格子状のグレーチングは、メインバーとクロスバーとで形成される格子を有するため、格子の大きさよりも小さい物品は、格子を通過し側溝などに落下してしまう。道路の側溝などに敷設されるグレーチングのように一枚当たりのグレーチングの大きさが比較的小さく、溝又は開口部の深さが浅い場合にあっては、グレーチングを取り外し、落下した物品を回収することは可能である。
しかしながら、上記の発電所取水路の点検作業口に敷設されるグレーチングは、一枚あたりの概略の大きさが長さ1.6m、幅0.9m程度であり、大きさ、重量の点からグレーチングを取り外すことは容易ではない。さらに取水路の深さは12m程度であり、通常時は海水が流れているため、仮にグレーチングを取り外したとしても、取水路に落下した物品を回収することは容易なことではない。取水路の点検作業口が、お客様が利用されるふれあい広場などに設けられているような場合は、お客様にご迷惑をかけてしまう場合もある。
格子状のグレーチングには、細目グレーチングと呼ばれるタイプのものも市販されている(例えば非特許文献1参照)。またベビーカーなどの車輪が格子状の目に嵌りこまないように、図10に示すように格子形状を三角形状に変更したグレーチング5も市販されている(例えば非特許文献2参照)。
スズキテクノス株式会社カタログ<www.suzuki-tkns.co.jp/products/grating> 株式会社カワグレ カタログ <www.kawagure.co.jp/udg/udg_column.html>
非特許文献1及び非特許文献2に記載のグレーチングは、格子状の目あるいは三角形状の目の大きさが比較的小さいものの、鉛筆、ボールペン、鍵あるいは貨幣などの落下を防止することができる程度に小さい目開きを有するものではない。グレーチングは人、車両あるいは重量物の荷重に耐える構造であるとともに、排水性に優れた構造であることが必要なことから、格子状あるいは三角形状の目の大きさには、一定の制約を伴う。また、すでに敷設されているグレーチングからの物品の落下防止対策も必要となってくる。
本発明の目的は、グレーチングに固着可能な物品の落下を防止する落下防止部材、落下防止部材を備えるグレーチング、及びグレーチングからの物品の落下防止方法を提供することにある。
本発明は、両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、
該落下防止部材は、該グレーチングの下面に固着して使用する部材であり、平面視において矩形の形状を有し、該落下防止部材の一方向の長さL3は、該グレーチングの長さL1と略同一で、該落下防止部材の他方向の長さL4は、該グレーチングの長さL2と略同一の長さであり、該グレーチングの下面に固着可能で、該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さくかつ排水容易な目開きを有することを特徴とする落下防止部材である。
また本発明は、両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、
該落下防止部材は、該グレーチングの下面に固着して使用する部材であり、平面視において矩形の形状を有し、該落下防止部材の一方向の長さL3は、該開口部の幅L6よりもわずかに短く、該落下防止部材の他方向の長さL4は、該グレーチングの長さL2と略同一の長さであり、該グレーチングの下面に固着可能で、該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有ることを特徴とする落下防止部材である。
また本発明で、前記落下防止部材は、目開きの大きさが7mm角の金網であることを特徴とする請求項1または2に記載の落下防止部材である。
また本発明は、両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバー、及び該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーを有する格子状のグレーチング本体と、
該グレーチング本体の下面に固着手段により固着される請求項1から3のいずれか1に記載の落下防止部材と、
を含むことを特徴とするグレーチングである。
また本発明は、両端に受け部を備える開口部に嵌め入れ使用する等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングからの物品の落下防止方法であって、
該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有する落下防止部材を、該グレーチングの下面に固着し、該グレーチングからの物品の落下を防止することを特徴とするグレーチングからの物品の落下防止方法である。
本発明の落下防止部材は、両端に受け部を備える開口部に嵌め入れ使用する格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、グレーチングの下面に固着して使用する部材であり、グレーチングの下面に固着可能な、グレーチングと略同一の大きさで矩形の形状を有するので、グレーチングの下面全体を覆うように固着することで、グレーチングから物品が落下することを防止できる。また本落下防止部材は、グレーチングの下面に固着可能なので、グレーチングの機能の一つである耐荷重性を損なうことがない。また、また既設のグレーチングにも固着し使用することが可能である。さらに本発明の落下防止部材は、グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有るので、物品の落下を防止することができるとともに、グレーチングの機能の一つである排水の排出性を阻害することがない。
本落下防止部材は、両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2の格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、グレーチングの下面に固着して使用する部材である。本落下防止部材は、矩形の形状を有し、一方向の長さL3が、開口部の幅L6よりもわずかに短く、他方向の長さL4が、グレーチングの長さL2と略同一の長さで、グレーチングの下面に固着可能なので、本落下防止部材をグレーチングに固着することで、グレーチングから物品が落下することを防止できる。また本落下防止部材をグレーチングの下面に固着可能なので、グレーチングの機能の一つである耐荷重性を損なうことがない。
また本落下防止部材は、矩形の形状を有し、落下防止部材の一方向の長さL3が、開口部の幅L6よりもわずかに短く、他方向の長さL4が、グレーチングの長さL2と略同一の長さなので、本落下防止部材を固着したグレーチングを開口部に敷設する際に、本落下防止部材が受け部に載ることがなく、既設のグレーチングに本落下防止部材を固着し、敷設してもグレーチングの上面が開口部の上端から飛び出すことはない。さらに本発明の落下防止部材は、グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有るので、物品の落下を防止することができるとともに、グレーチングの機能の一つである排水の排出性を阻害することがない。
本発明によれば、本落下防止部材は、目開きの大きさが7mm角の金網であるので、構造が簡単であり、鉛筆、ボールペン、鍵、貨幣などの物品がグレーチングから落下することを防止できる。また本落下防止部材は、金網なので強度を有し、物品が落下しても破損することはない。また、目開きの大きさが7mm角の金網であるので、金網の開口率も大きく、排水の排出を阻害することがない。
また本発明のグレーチングは、両端に受け部を備える開口部に嵌め入れ使用するものであって、格子状のグレーチング本体と、グレーチング本体の下面に固着手段により固着される請求項1から3のいずれか1に記載の落下防止部材と、を含むので、構造が簡単でかつ物品の落下を防止することができる。また、落下防止部材は、グレーチングの下面に固着されるので、グレーチングの機能の一つである耐荷重性を損なうことがない。また、固着される落下防止部材は、グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有るので、物品の落下を防止することができるとともに、グレーチングの機能の一つである排水の排出性を阻害することがない。
また本発明によれば、格子状のグレーチングからの物品の落下防止方法は、グレーチング格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有する落下防止部材を、グレーチングの下面に固着し、グレーチングから物品が落下することを防止するので、物品の落下防止方法として有用である。また既設のグレーチングにも使用することが可能であり、既設のグレーチングからの物品の落下も防止することができる。またグレーチングの下面に、固着され使用されるので、グレーチングの本来の機能の一つである耐荷重性を損なうことがない。さらに本方法に使用する落下防止部材は、排水容易な目開きを有するので、排水の排出を阻害することがなく、グレーチング本来の機能を有する。
図1は本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10の平面図を、図2は本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10の正面図を示す図である。本グレーチング10は、格子状のグレーチング本体11と、グレーチング本体11の下面に固着された落下防止部材12とに大別される。
グレーチング本体11は、従来から製造、市販されているグレーチングと同様、平面視において矩形の形状を有し、一方向(短手方向)の長さはL1であり、他方向の長さ(長手方向)はL2である。グレーチング11は、2つのエンドプレート13a、13bと、二つのエンドプレート13a、13b間に直交するように架橋される複数のメインバー14と、メインバー14を連結する二つのクロスバー15a、15bとを含み構成される。このような構成を採用する結果、図1に示すように平面視すると格子状に見える。
落下防止部材12は、グレーチングの格子状の隙間から落下する物品が、溝などの開口部に落下することを防止するものであって、落下防止手段である金網16と、金網16を補強するとともに、グレーチング11本体の下面への金網16の固着を容易するための金属製の枠体17と、を含み構成される。落下防止部材12は、グレーチング本体11の下面と同様、平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さ(短手方向)の長さがL3、他方向の長さ(長手方向)がL4で、長手方向の長さL4は、グレーチング本体11の長さL2と同一である。一方、落下防止部材12の短手方向の長さL3は、グレーチング本体11の短手方向の長さL1よりも短い。
金網16は、枠材17a〜17dで形成される枠体17に溶接で固着され、金網16が固着された枠体17は、メインバー14の下端に溶接で固着される。金網16をグレーチング本体11の下面に固着するときに、枠体17は必ずしも必要ではなく、金網16を直接グレーチング本体11に固着可能なことは当然である。枠体17を使用することなく、金網16をグレーチング本体11に直接固着させる場合は、落下防止部材12は、落下防止手段である金網16のみで構成されることとなる。
落下防止手段は、金網16以外のものを使用可能なことは言うまでもない。例えば、樹脂製の網、多数の孔を備える金属製の板(パンチングメタル)、スリット又は長穴を有する金属製の板を使用することも可能である。材質も使用する環境に応じて適宜選択すればよい。腐食されやすい環境下であればステンレス製の金網を、温度が高くならないような場所に使用する場合にあっては、樹脂製の網を使用することも可能である。
網の目の大きさ、孔の直径又はスリット幅は、落下防止対象物の大きさから適宜設定することができる。鉛筆、ボールペン、鍵、金属貨幣などが、グレーチングの格子の目を通過して落下されると予想される場合は、目の大きさを縦横約7mm(7mm角)とすることで、物品が溝などに落下することを防止できる。一方、ドライバーやスパナなど工具をよく使用するような場所であって、ボールペンなど小さい物品を取り扱わないような場所にあっては、20mm角程度の網を使用すればよい。このような目の大きさを有する落下防止手段は、排水の排出を阻害することがない。
落下防止手段として使用する網の目の大きさ、孔の直径又はスリット幅は小さいほど、
小さな落下物を捕捉することができるが、グレーチングは一方で雨水などを排水する必要もあるため、必要以上に目の大きさを小さくすると排水性能が低下する。この点を考慮すれば、パンチングメタルやスリットを有する金属製の板は、網に比較して開口率が小さい場合が多いので、網の方が望ましい。落下防止部材をグレーチングに固着して使用する場合、グレーチングに加わる荷重は、グレーチング本体11が受け止めるので、落下防止手段に要求される耐荷重は、基本的には落下してくる物品を受け止めることができるものであればよい。
金網16を固定する枠体17は、本実施形態では4本の金属板17a〜17dを用いて矩形に形成したけれども、グレーチング11の大きさが小さいような場合にあっては、グレーチングの長手方向に2本の枠材を設ける方法であってもよい。また枠体17を形成する金属板も、平板に限定されるものではなく、山形鋼を使用できることは言うまでもない。さらに枠体を形成する材料もグレーチングを設置する環境に応じて適宜選択すればよく、炭素鋼やステンレス鋼、グレーチング本体11への固着方法によっては木材を使用することも可能である。
枠体17は、金網16などの落下防止手段をグレーチング本体11の下面に固着することを容易にすること、及び金網16の変形を防止することを主な目的とするので、グレーチング本体11の大きさが大きく、4本の金属板で形成した矩形の枠体17のみでは金網16の変形が防止できないと予測される場合は、必要に応じて補強用の板を追加すればよい。しかしながら、補強用の枠板は必要以上に多くすると、グレーチングの排水性能を低下させる場合もあるので、金網16の変形を防止可能な必要最小限に止めることが必要である。
物品の落下防止の観点から落下防止部材12は、大きさがグレーチング本体11の下面と略同一の大きさで、形状がグレーチングの下面の形状と同じ矩形の形状であることが望ましい。これによりグレーチング本体11と落下防止部材12との隙間から物品が落下することを防止できる。一方で落下防止部材12をグレーチング本体11に固着することにより、道路あるいは床面上にグレーチングが飛び出さないことも必要である。
図3は、本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10を取水路20に設置した状態を示す断面図である。図3に示すように取水路20は、上端に受け部21a、21bを備え、受け部21a、21b間の距離はL5、開口部の幅はL6である。グレーチング10は、受け部21a、21bに設置され、グレーチングの上面と取水路20の上面の高さは、段差が生じないように略同一の高さとなっている。
本発明のグレーチング10は、図3に示すように落下防止部材12の短手方向の長さL3が、取水路の幅つまり開口部の幅L6(壁22aと壁22bとの距離)に比較して若干小さくなっている。この結果、落下防止部材12が受け部21a、21bに載ることがなく、グレーチングの上面が取水路の上面よりも高くなることがない。また物品が落下防止部材12と取水路20の壁22a、22bとの間から落下することがない。また開口部20の幅に直交する方向にあっては、落下防止部材12の長さL4は、グレーチングの長さL2と略同一であるので、この方向にもグレーチング本体11と落下防止部材12との間に大きな隙間が生じることはない。
新規にグレーチングを製造する場合にあっては、落下防止部材12の大きさをグレーチング本体11の大きさと略同一とし、落下防止部材が取水路20の受け部21a、21bに載る構造であってもよい。これはメインバー14及びエンドバー13a、13bの高さを調整することで、グレーチング10の上面と取水路20の上面の位置を同一とすることが可能なためである。一方、既に使用しているグレーチングに落下防止部材を固着し使用する場合にあっては、落下防止部材12を図3に示すような大きさとすることで、グレーチングの上面が取水路の上面部から飛び出すことを防止できる。
本実施形態では、図3に示すように取水路20の受け部21a、21bとグレーチング本体11の長手方向とを平行にして設置しているので、落下防止部材12の短手方向の長さL3を開口部L6との長さに比べて短くすることで、落下防止部材12が受け部21a、21bに載らないようにしている。グレーチング10を、取水路20の受け部21a、21bとグレーチング本体11の短手方向とが平行になるように設置する場合は、落下防止部材12の長手方向の長さL4を開口部L6との長さに比べて短くする必要がある。
図4は、本発明の第1の実施形態の変形例としてのグレーチング30を取水路20に設置した状態を示す断面図である。図3と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。図4に示すグレーチング30は、図3に示すグレーチング10と比較して、グレーチング本体11に固着される落下防止手段である金網31が、中央部が撓んだ状態で取付けられている。図4に示すような構造を有するグレーチングであっても、落下物を捕捉することは可能であるが、落下物の回収を考えれば図3に示すように、金網31がグレーチングのメインバー14の下端に近接していることが望ましい。
グレーチング本体の大きさが大きくなり、落下防止手段である金網の中央部が撓むと予想される場合は、必要に応じて中央部の金網をメインバーの下端に溶接したり、金網を補強する枠体17の中央部にも枠材を設け、これに金網を固着させてもよい。
落下防止部材をグレーチング本体の下面に固着する方法は、特定の方法に限定されるものではない。図5から図8にグレーチング本体に落下防止部材12を固着する方法を示す。図5は本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第1の方法を説明するため図である。落下防止手段である金網16は、金網16を補強し、グレーチングへの固着を容易にする金属製の枠体17(枠材17a)に溶接にて固着される。さらに金属製の枠体17は、メインバー14の下端に固着手段である溶接にて固着される。これにより金網16は、グレーチング本体11に確実に固着することができる。また本固着方法は、溶接を用いる方法なので容易に行うことができる。この方法により既設のグレーチング本体11にも落下防止部材12を固着することができる。
図6は、本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第2の方法を説明するため図である。図5と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。落下防止手段である金網16は、固着手段である針金40又は紐を用いて、金網16とクロスバー15aとを結びつけることで、金網16をメインバー14の下端に固着することができる。図6では、針金40をクロスバー15aに結びつける例を示しているけれども、針金をメインバー14に結びつけることも可能なことは言うまでもない。また図6では枠体17を使用しない例を示しているけれども、金網16を枠体17に固着した後、この枠体17を針金40又は紐でグレーチング本体11に固着することももちろん可能である。
図6では、針金40又は紐を用いて金網16をグレーチング本体11に固着するので、熱に弱く溶接による固着できない樹脂製の網をグレーチング本体11に固着する場合にも利用することができる。図6に示す固着方法を用いれば、落下防止手段をグレーチングに着脱可能に固着することができる。図6に示す固着方法は、グレーチングの上端に針金又は紐の一部が飛び出すので、針金はグレーチングの端部近傍に結びつけることが望ましい。
図7は、本発明のグレーチング本体11への落下防止部材12を固着する第3の方法を説明するため図である。この固着方法は、固着手段である先端部がU字状の係止部を有するボルト50を用いて、落下防止部材12をグレーチング本体下面に固着する方法である。金網16は枠体17に溶接にて固着されている。この金網16及び枠体17に孔51を設け、先端部がU字状の係止部を有するボルト50を挿入する。ボルト50のU字状の係止部52をクロスバー15aに係止し、ワッシャ53及びボルト54を用いてクロスバー15aと枠体17とを連結する。金網16が固着された枠体17は、メインバー14の下端に当接する。図7に示す固着方法は、落下防止手段である金網16をグレーチング本体11に着脱可能に固着できるので、金網が破損したような場合であっても、簡単に取替えを行うことができる。また本固着方法を用いれば、既存のグレーチングに簡単に落下防止部材を取付けることができる。
図8は、本発明のグレーチング本体11への落下防止部材12を固着する第4の方法を説明するため図である。本固着方法は、ボルト60及びナット61を用いて枠体17と押え板62とで金網16を挟みこみ、枠体17をメインバー14の下端に溶接し、金網16をグレーチング本体11の下面に取り付ける方法である。図8に示す固着方法は、メインバー14の下端に金属製の枠体17を溶接し、この枠体17と金網16を押える押え板62とで金網16を挟みこみ、ボルト60、ワッシャ63及びナット61とで金網16を固定する。この方法を用いれば、落下防止手段である金網16をグレーチング本体11に着脱可能に固着できるので、金網が破損したような場合であっても、簡単に取替えを行うことができる。また本固着方法を用いれば、既存のグレーチングに容易に落下防止部材を取付けることができる。
本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10の平面図である。 本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10の正面図である。 本発明の第1の実施形態としてのグレーチング10を取水路20に設置した状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例としてのグレーチング30を取水路20に設置した状態を示す断面図である。 本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第1の方法を説明するため図である。 本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第2の方法を説明するため図である。 本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第3の方法を説明するため図である。 本発明のグレーチング本体11へ落下防止部材12を固着する第4の方法を説明するため図である。 従来の格子状のグレーチング1の斜視図である。 従来の平面視が三角形状のグレーチング5の斜視図である。
符号の説明
10、30 グレーチング
11 グレーチング本体
12 落下防止部材
14 メインバー
15a、15b クロスバー
16 金網
17 枠体
20 開口部
21a、21b 受け部

Claims (5)

  1. 両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、
    該落下防止部材は、該グレーチングの下面に固着して使用する部材であり、平面視において矩形の形状を有し、該落下防止部材の一方向の長さL3は、該グレーチングの長さL1と略同一で、該落下防止部材の他方向の長さL4は、該グレーチングの長さL2と略同一の長さであり、該グレーチングの下面に固着可能で、該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さくかつ排水容易な目開きを有することを特徴とする落下防止部材。
  2. 両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングから物品が落下するのを防止する落下防止部材であって、
    該落下防止部材は、該グレーチングの下面に固着して使用する部材であり、平面視において矩形の形状を有し、該落下防止部材の一方向の長さL3は、該開口部の幅L6よりもわずかに短く、該落下防止部材の他方向の長さL4は、該グレーチングの長さL2と略同一の長さであり、該グレーチングの下面に固着可能で、該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有ることを特徴とする落下防止部材。
  3. 前記落下防止部材は、目開きの大きさが7mm角の金網であることを特徴とする請求項1または2に記載の落下防止部材。
  4. 両端に受け部を備え、受け部間の距離がL5である開口部に嵌め入れ使用する平面視において矩形の形状を有し、一方向の長さL1が受け部間の距離L5よりもわずかに短く、他方向の長さがL2であり、等間隔に配置される複数のメインバー、及び該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーを有する格子状のグレーチング本体と、
    該グレーチング本体の下面に固着手段により固着される請求項1から3のいずれか1に記載の落下防止部材と、
    を含むことを特徴とするグレーチング。
  5. 両端に受け部を備える開口部に嵌め入れ使用する等間隔に配置される複数のメインバーと、該メインバーに直交するように配置される複数のクロスバーと、を有する格子状のグレーチングからの物品の落下防止方法であって、
    該グレーチングの格子の目の大きさよりも小さく、かつ排水容易な目開きを有する落下防止部材を、該グレーチングの下面に固着し、該グレーチングからの物品の落下を防止することを特徴とするグレーチングからの物品の落下防止方法。
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