JPH07127120A - 桝の網付蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、桝内から地上へ蚊が飛び出すこと
と、石等が桝内に落ちることを防止することができる桝
の網付蓋を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の桝の網付蓋は、地中に配設された桝
１の地上開口端に、この開口端を覆って嵌められ該桝１
内に通孔する通孔５，５Ａを有する桝の蓋４において、
該通孔５，５Ａを覆って網６，６Ａが取り付けられてい
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、宅地や道路上等に降っ
た雨水等を排出すべく、地中に配設された桝の地上開口
端を覆って嵌められる桝の蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、宅地や道路上等に降った雨水等
を所定の場所に排水するためには、特開昭６１−５８２
９２号公報に示されるように、地中に配設される桝（マ
ンホ−ル）から排水管を介して排水される。そして、桝
（マンホ−ル）の地上開口には、雨水が桝内に流れ込む
ように通孔を有する蓋が、該地上開口端を覆って嵌めら
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
桝の蓋では、桝底部の泥溜め部に溜った水にボウフラが
湧いて、該桝内に発生する蚊がこの通孔から地上に飛び
出すことになるので、この蚊が桝上を通行する者に悪影
響を与えるという問題がある。

【０００４】また、桝の蓋の通孔から、雨水とともに石
等が桝内に流れ落ちることとなるので、この石等が排水
管等を詰まらせる等の排水に悪影響を与えるという問題
もある。

【０００５】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、桝内から地上へ蚊が飛び出すこと
と、石等が桝内に落ちることを防止することができるの
桝の網付蓋を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の桝の網付蓋では、請求項１において、地中
に配設された桝の地上開口端に、この開口端を覆って嵌
められ該桝内に通孔する通孔を有する桝の蓋において、
前記桝の蓋に、前記通孔を覆って網が取り付けられてい
るものである。

【０００７】請求項２において、請求項１の構成に加え
て、前記網は、前記桝の蓋の下面に取り付けられている
ものである。

【０００８】請求項３において、前記桝は雨水桝である
ことを特徴としている。

【０００９】なお、上記請求項１または請求項２におけ
る網は、網目がその目的の応じて１〜１０ｍｍの間隔と
することが適当であり、望ましくは、例えば、蚊の雨水
桝１内からの飛び出しを防ぐためにはその間隔を１〜２
ｍｍ程度に、石等の雨水桝内へ落ちるのを防ぐためには
その間隔を２〜５ｍｍ程度にしている。

【００１０】

【作用】上述した本発明の桝の網付蓋では、この通孔を
覆って網が取付けられているので、桝内に発生する蚊が
該通孔を通って地上に飛び出すことがなくなるととも
に、雨水等とともに、蓋の通孔から桝内に流れ落ちよう
とする石等は、当該通孔を覆って取り付けられた網に引
っかかり、桝内に落ちることを防止できる。

【００１１】また、網が、桝の蓋下面に取り付けられて
いるので、蓋の強度を損なうことがないとともに、桝上
を通行する者によって網が破損させられることもない。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１３】図１（ａ）は本実施例の雨水桝の蓋が用い
られた雨水桝を示す縦断面図，図１（ｂ）は本実施例の
雨水桝の蓋の拡大斜視図である。

【００１４】図１（ａ）において、１は地中に配設され
た雨水桝であって、この上端側が地上に開口して、その
深さ（地中に配設される深さ）が２ｍの断面凹字形状と
なっており、この開口端には、雨水桝１の蓋４が嵌め込
まれる蓋穴部１Ａが一辺１ｍの正方形状で所定深さを有
するように形成されている。また、雨水桝１の底部１Ｃ
には、泥溜め部２が形成されている。３は雨水桝１内に
開口する直径１００ｍｍの排水管であって、所定の排水
場所まで延びている。

【００１５】雨水桝の蓋４は、雨水桝１の蓋穴部１Ａ内
に嵌合可能な形状（正方形状）であって、相互に並列し
て雨水桝１内に開口する長形状の通孔５，５Ａが形成さ
れており、この下面４ａ側には、図１（ｂ）に示すよう
に、各通孔５，５Ａを覆って網６，６Ａが取付け固定さ
れている。この網６，６Ａは、網目がその目的の応じて
１〜１０ｍｍの間隔となっており、例えば、蚊の雨水桝
１内からの飛び出しを防ぐためにはその間隔を１〜２ｍ
ｍ程度に、石等の雨水桝内へ落ちるのを防ぐためにはそ
の間隔を２〜５ｍｍ程度にすることが適当である。

【００１６】そして、この蓋４は、この下面４ａ側を雨
水桝１の底部１Ｃに対向させた状態で、蓋穴部１Ａ内に
嵌められて、その段部１Ｂ上に載置することにより、雨
水桝１の上端側の開口を覆っている。

【００１７】このように本実施例によれば、蓋４の通孔
５，５Ａを覆って網６，６Ａを該蓋４に取付けることに
より、雨水桝１内に発生する蚊が該透水穴６、６Ａを通
って地上に飛び出すことがなくなるとともに、雨水等と
ともに、蓋４の通孔５，５Ａから雨水桝１内に流れ落ち
ようとする石等は、当該通孔５，５Ａを覆って取り付け
られた網６，６Ａに引っかかり、雨水桝１内に落ちるこ
とを防止できる。

【００１８】また、網６，６Ａが、雨水桝１の蓋４の下
面４ａに取り付けられているので、蓋４の強度を損なう
ことがないとともに、雨水桝１上を通行する者によって
網６，６Ａが破損させられることもない。

【００１９】以上、この発明の実施例を図面により説明
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
でなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。

【００２０】例えば、本実施例の雨水桝１の網６，６Ａ
付蓋４の構造を、図２（ａ）に示すような、マンホ−ル
に用いられる円形状で、複数の通孔１０，１０Ａ，１０
Ｂ…を有するマンホ−ル蓋１１の下面１１ａに、図２
（ｂ）の如く、該通孔１０，１０Ａ，１０Ｂ…を覆う状
態で円形状網１２を取付け固定したものであっても、本
実施例と同様な効果を得ることができる。

【００２１】また、本実施例の構成を複排水桝や汚水桝
の蓋に適用することも可能である。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明の桝の網付
蓋によれば、通孔を覆って網を該蓋に取付けることによ
り、桝内に発生する蚊が該通孔を通って地上に飛び出す
ことを防ぐことができるので、蚊が桝上を通行する者に
悪影響を与えることがなくなる。

【００２３】また、雨水等とともに、蓋の通孔から桝内
に流れ落ちようとする石等は、当該通孔を覆って取り付
けられた網に引っかかり、桝内に落ちることを防止でき
るので、石等が排水管等を詰まらせる等の排水に悪影響
を与えることもなくなる。

【００２４】更に、網が、桝の蓋の下面に取り付けられ
ているので、蓋の強度を損なうことがないとともに、桝
上を通行する者によって網が破損させられることもな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としての雨水桝の網付蓋を示
すものであって、（ａ）は雨水桝の蓋が用いられた雨水
桝を示す縦断面図，（ｂ）は雨水桝の蓋の拡大斜視図で
ある。

【図２】本発明の雨水桝の網付蓋を、円形状のマンホ−
ル蓋に用いたものを示す斜視図であって、（ａ）はマン
ホ−ル蓋の上面斜視図，（ｂ）はマンホ−ル蓋の下面斜
視図である。

【符号の説明】

１ 雨水桝 ４ 雨水桝の蓋 ４ａ 下面 ５，５Ａ 通孔 ６、６Ａ 網

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地中に配設された桝の地上開口端に、こ
   の開口端を覆って嵌められ該桝内に通孔する通孔を有す
   る桝の蓋において、 前記桝の蓋に、前記通孔を覆って網が取り付けられてい
   ることを特徴とする桝の網付蓋。
2. 【請求項２】 前記網は、前記桝の蓋の下面に取り付け
   られていることを特徴とする請求項１記載の桝の網付
   蓋。
3. 【請求項３】 前記桝は、雨水桝であることを特徴とす
   る請求項１又は請求項２記載の桝の網付蓋。