JP2006264519A - 全輪駆動式自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、従動ギヤの径の設定自由度の向上を図ることができる全輪駆動式自動二輪車を提供することを課題とする。
【解決手段】 エンジンで後輪を駆動すると共に油圧ポンプ41を駆動し、この油圧ポンプ41で発生した圧油を油圧モータ42に送り、この油圧モータ42で前輪を駆動すると共に、この前輪に備える前輪ハブ51は凹部53を備えたカップ状ハブとし、このハブの凹部53をカバー55で塞ぐようにし、このカバー55に油圧モータ42を支持させて、この油圧モータの出力軸77に駆動ギヤ65を設け、ハブの凹部53に従動ギヤ64を設けた全輪駆動式自動二輪車10において、従動ギヤ64は車軸14側に設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンで後輪を駆動すると共に油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで発生した圧油を油圧モータに送り、この油圧モータで前輪を駆動するようにした全輪駆動式自動二輪車に関する。
自動二輪車では、通常、エンジンの出力軸からチェーンなどを介して後輪のみを駆動させるが、不整地の走行や雪上走行などにおいて、後輪と共に前輪を駆動させることが従来から考えられている。
そのための具体的手段として、エンジンで後輪を駆動すると共に、油圧モータで前輪を駆動するようにした全輪駆動式自動二輪車が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−229596公報(図10)
特許文献1の図10は前輪用ハブの断面図であり、前輪用ハブ41(符号は同公報のものを使用する。)は、底部41aの軸心部分に一体に形成した車軸貫通用のボス41bと、このボス41bを回転自在に支持する複列式玉軸受61と、ハブ41の底部41aと筒部41cとの境界部分に固着させた内歯ギヤ64とからなる。そして、内歯ギヤ64(以下、従動ギヤ64と云う。)に油圧モータ7の出力歯車65(以下、駆動ギヤ65と云う。)を噛合させ、油圧モータ7でハブ41を駆動する。
従動ギヤ64はハブ41の内周に設けたので、従動ギヤ64の径は駆動ギヤ65の径より大きくしか設定できず、従動ギヤ64の径の設定自由度は少なかった。
そこで、本発明は、従動ギヤの径の設定自由度の向上を図ることができる全輪駆動式自動二輪車を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、エンジンで後輪を駆動すると共に油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで発生した圧油を油圧モータに送り、この油圧モータで前輪を駆動すると共に、この前輪に備える前輪ハブは凹部を備えたカップ状ハブとし、このハブの凹部をカバーで塞ぐようにし、このカバーに油圧モータを支持させて、この油圧モータの出力軸に駆動ギヤを設け、ハブの凹部に従動ギヤを設けた全輪駆動式自動二輪車において、従動ギヤは車軸側に設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、従動ギヤに比較して駆動ギヤを大径にしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、駆動ギヤ及び従動ギヤを傘歯車とすると共に傘歯車の小径部が凹部の奥に臨むように配置することで、車軸に対して油圧モータの出力軸を傾斜させたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、エンジンで後輪を駆動すると共に油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで発生した圧油を油圧モータに送り、この油圧モータで前輪を駆動し、油圧モータの出力軸に駆動ギヤを設け、ハブに従動ギヤを設けた全輪駆動式自動二輪車において、従動ギヤは車軸側に設けたので、従動ギヤの径の大きさを駆動ギヤの径の大きさよりも小さくすることは容易であり、大きくすることも容易となる。
従動ギヤの径の大きさを変更することが容易となるため、従動ギヤの径の設定自由度の向上を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、油圧モータの出力軸に駆動ギヤを設け、ハブの凹部に従動ギヤを設けると共に、この従動ギヤに比較して駆動ギヤを大径にした。
油圧モータの回転数は前輪の回転数より低くなるため、高速走行において、油圧モータの回転数を低くすることができ、油圧ロスによる出力や燃費の低下を抑えることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、駆動ギヤ及び従動ギヤを傘歯車とすると共に傘歯車の小径部が凹部の奥に臨むように配置することで、車軸に対して油圧モータの出力軸を傾斜させて配置したので、駆動ギヤの径を大きくしても、ハブとカバーの間をシールするシール部材の配置などに影響を与えることはなく、ハブの車軸方向への大型化を抑制することができる。
加えて、車軸に対して油圧モータの出力軸を傾斜させて配置したので、出力軸に設けた駆動ギヤの径を大きくしても、半径方向へのハブの大型化を抑えて、前輪の車軸回りに駆動ギヤと従動ギヤをコンパクトに配置することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る全輪駆動式自動二輪車の側面図である。
先ず、車体系の構成を説明すると、全輪駆動式自動二輪車10(以下、自動二輪車10と云うことがある。)は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部にフロントフォーク12を操向可能に取付け、このフロントフォーク12の上部にステアリングハンドル13を取付け、フロントフォーク12の下部に前輪車軸14を介して前輪15を取付け、車体フレーム11に前から後に燃料タンク16及び乗員シート17を配置し、車体フレーム11の後部にスイングアーム18をピボット軸21を中心に上下動自在に取付け、このスイングアーム18の後端に後輪車軸22を介して後輪23を取付けるものである。
24はフロントフェンダ、25はフロントカウル、26はサイドカウル、27はヘッドライト、28はストップランプ、29はステップである。
次に、駆動系の構成について説明すると、自動二輪車10は、車体フレーム11にエンジン31を懸架し、このエンジン31の出力軸32にエンジンスプロケット33を取付け、後輪23に後輪スプロケット34を取付け、駆動力伝達用のチェーン35を後輪スプロケット34とエンジンスプロケット33の間に掛け渡し、同じくエンジンの出力軸32に、ギヤ36とギヤ37とからなる駆動力伝達手段38を介して前輪駆動用の油圧ポンプ41を連結すると共に、フロントフォーク12の下部に前輪15を駆動する油圧モータ42を取付け構成するものである。なお、油圧モータ42と油圧ポンプ41の間は図示せぬ油圧配管で連結させる。
油圧ポンプ41は、エンジンの出力軸32の上部に且つ自動二輪車10の重心近傍に配置するため、前輪15及び後輪23の重量配分への影響は軽微である。
すなわち、全輪駆動式自動二輪車10は、エンジン31の動力をチェーン35により後輪23に伝達して後輪23を駆動すると共に、エンジン駆動式の油圧ポンプ41で前輪15の油圧モータ42に油圧を供給し、この油圧モータ42により前輪15を駆動するものである。
この他、エンジン31から後方に排気管43を介して消音器44を取付ける。
なお、前輪15回りの構成については、次図で詳しく説明する。
図2は図1の2−2線断面図であり、前輪ハブ構造50は、前輪15の一部であって、中心から前輪ハブ51(以下、ハブ51とも云う。)の外周に向け順に、前輪車軸14が貫通するボス部52と、凹部53と、筒部54とからなるハブ51と、この前輪ハブ51に動力を伝達する油圧モータ42と、この油圧モータ42を固定支持すると共に前輪ハブ51の凹部53を覆うカバー55と、このカバー55をフロントフォーク12に固定する前輪車軸14と、前輪ハブ51の軸心56に備え前輪車軸14を貫通させるボス部52と、このボス部52と前輪車軸14の間に介在させるニードルベアリング61及び単列アンギュラ形ラジアル玉軸受62と、これらの軸受61、62の径方向外側に当接させボス部52に固着したスリーブ63と、このスリーブ63の外周に嵌合した従動ギヤ64と、この従動ギヤ64に噛合させると共に油圧モータ42の出力軸77に設ける駆動ギヤ65とからなる。67はデイスクブレーキ用のプレート、78はカラーである。
カバー55の外周縁部66とハブ51の筒部54の間に、水分、埃やちりなどの異物が侵入して駆動ギヤ65及び従動ギヤ64に付着することを阻止するため、ラビリンス部71と、シール部材72とからなるシール手段73を設ける。
駆動ギヤ65及び従動ギヤ64を配置したハブ51の凹部53を、ラビリンス部71とシール部材72により2重構造としたので、ハブ51の凹部53に異物の侵入を防止することができる。
74はカラー部材であり、ニードルベアリング61と単列アンギュラ形ラジアル玉軸受62の間に介在させて、軸方向(車軸方向とも云う。)の動きを規制する部材である。
前輪車軸14は、矢印75の方向に差込み、一端を軸ボルト76により締付けるようにした部材である。
油圧モータの出力軸77は、前輪車軸14に対し斜めに配置すると共に、前輪ハブ51に取付けた従動ギヤ64の径85は、油圧モータ42の出力軸77に取付けた駆動ギヤ65の径84より小さい。なお、油圧モータ42の出力軸77に取付けた歯車は、傘歯車である。
すなわち、前輪ハブ51は凹部53を備えたカップ状ハブとし、このハブ51の凹部53をカバー55で塞ぐようにし、このカバー55に油圧モータ42を支持させて、この油圧モータ42の出力軸77に駆動ギヤ65を設け、ハブ51の凹部53に従動ギヤ64を設ける。
このように、油圧モータの出力軸77を車軸14に対して斜めに配置したので、プレート67を取付けるハブ51の環状凹部53の内部側と駆動ギヤ65前部の間にスペースができ、このスペースを利用してリブ79を設けることができる。リブ79を設けることができたので、ハブ51の肉厚を厚くすることなくハブ51の強度を上げることが可能となる。
さらに、駆動ギヤ65及び従動ギヤ64を傘歯車とすると共に傘歯車の小径部81が凹部53の奥に臨むように配置することで、前輪車軸14に対して油圧モータ42の出力軸77を傾斜させた。
図3は図2の3−3線断面図であり、噛合部の構造は、前輪車軸14の周囲にカラー部材74を嵌め、このカラー部材74から隙間を隔てて前輪車軸14に対して回動側となるスリーブ63を配置し、このスリーブ63に従動ギヤ64を固着し、この従動ギヤ64を、油圧モータ42(図2参照)の出力軸77に設けた駆動ギヤ65と噛合わせたものである。
82は駆動ギヤ65のピッチ円、83は従動ギヤ64のピッチ円であり、2つのピッチ円直径の比により減速比は決まり、従動ギヤ64のピッチ円直径Dpjを駆動ギヤ65のピッチ円直径Dpkより大径にする。
すなわち、油圧モータの出力軸77に駆動ギヤ65を設け、ハブ51(図2参照)の凹部53に従動ギヤ64を設けると共に、この従動ギヤ64の径85に比較して駆動ギヤ65の径84を大径にした。54はハブ51の筒部である。
図4は本発明に係る全輪駆動式自動二輪車の油圧系統図であり、エンジン31で後輪23を駆動すると共に油圧ポンプ41を駆動し、この油圧ポンプ41で発生した圧油を油圧モータ42に送り、この油圧モータ42で前輪15を駆動するようにした全輪駆動式自動二輪車10において、油圧ポンプ41と油圧モータ42の間に油の制御を行う油制御手段86を介在させたことを示す。
油制御手段86とは、加圧手段87とフィルタ88とからなる加圧タンク89、油の出力出口を切替える作動切替手段91、逆止弁92及び安全弁93とからなり、油圧モータ42からの戻り配管94Aを、加圧手段87及びフィルタ88を内蔵した加圧タンク89に接続し、この加圧タンク89に作動切替手段91を接続し、この作動切替手段91から、油圧ポンプ41への戻り配管94B及び油圧ポンプ41から油圧モータ42への出力配管95に接続し、この出力配管95にバイパス配管96を接続し、このバイパス配管96に逆止弁92及び安全弁93を介在させ、逆止弁92及び安全弁93を加圧タンク89に接続して構成するものである。
逆止弁92は、加圧タンク89からバイパス配管96の方向にのみ油が流れるように配置し、安全弁93は、バイパス配管96から加圧タンク89の方向に所定の圧力以上になったときにのみ油が流れる向きに配置するものである。
なお、油圧ポンプ41は斜板式アキシアルポンプ、油圧モータ42はアキシアルピストンモータである。
本実施例において、前輪15及び後輪23の各々に前後の車輪速センサ97、98を付設する。車輪速センサ97、98を付設することで、前輪15の車輪速信号と後輪23の車輪速信号を各々検知し、これらの信号を油圧制御に活用することができる。
以下、油圧系統図の特定の要素につき説明する。
先ず、加圧タンク89に加圧手段87を設ける。この加圧手段87を設けることにより、高負荷時に油圧モータ42と油圧ポンプ41の間の油圧が増加し、戻り配管94A及び94Bの油圧低下による戻り配管94A、94B内における気泡の発生を防止することができる。
次に、加圧タンク89とバイパス配管96の間に逆止弁(チェックバルブ)92を配置する。逆止弁92により、ブレーキ制動などにより後輪23の回転数が前輪15の回転数より低下したとき、前輪15の回転に支障を与えないようにするためであり、油圧ポンプ41の回転数が下がった場合であっても、回転差分の油は逆止弁92からバイパス配管96を通り出力配管95に戻るため、前輪15の回転により油圧モータ42などの油圧系統に負荷がかかることはなく、前輪15の回転に支障を与えることがなくなる。
また、加圧タンク89とバイパス配管96の間には、安全弁(リリーフバルブ)93を設ける。
安全弁93を設けることにより、不整地走行時などで後輪23が空転し、油圧ポンプ41の回転増加により、出力配管95の油圧が大幅に上昇したとき、安全弁93が開き、油は出力配管95からバイパス配管96、安全弁93を通じて加圧タンク89に入るようにしたので、油圧の大幅な上昇を回避することができる。
油制御手段86の作用説明を行う。
全輪駆動モードにおいて、作動切替手段91のポートAとポートCを連通させ、ポートBを閉じると、油は油圧ポンプ41から出力配管95、油圧モータ42、の加圧タンク89、フィルタ88、作動切替手段91からなる油制御手段86、戻り配管94B、油圧ポンプ41の順に循環し、油圧モータ42を回転させる。
後輪23と前輪15が略同一の車輪速で回転するとき、油圧モータ42は、前輪15の車輪速に同期して回転する。このため、後輪23と前輪15の車輪速が略同一のとき、油圧モータ42による駆動力は発生しない。
雪上を走行時や不整地などの走行時に起こり得る状況にあって、後輪23の車輪速が前輪15の車輪速より上昇するとき、油圧ポンプ41と油圧モータ42の間の油圧が上昇し、油圧モータ42が前輪15に駆動力を付与する。
一方、後輪駆動モードにおいて、作動切替手段91のポートA〜Cを相互に連通させると、出力配管95と戻り配管94Bの間がバイパス配管96及び作動切替手段91により連通するため、油圧モータ42にかかる油圧は低下し、前輪15が油圧モータ42により駆動されることはない。油圧モータ42は前輪15に駆動され回転するため、油は油圧モータ42→戻り配管94A→油圧制御手段86→バイパス配管96→出力配管95と循環し、油圧モータ42は油圧ポンプ41の影響を受けない。
全輪走行モードと後輪走行モードの切替は、手動により切替えても良い。あるいは、前車輪速センサ97の信号と後車輪速センサ98の信号から速度差を検出し、自動で後輪走行モードから前輪走行モードに切替えるようにしても良い。
図5は全輪駆動式自動二輪車の前輪ハブの構造を説明する図である。
(b)において、従動ギヤ64に比較して駆動ギヤ65を大径にすることを示す。
なお、従動ギヤ64及び駆動ギヤ65は、例えば、平歯車でも良いし、はすば歯車でも良い。
(a)において、(b)に加えて、駆動ギヤ65及び従動ギヤ64を傘歯車とすると共に傘歯車の小径部81が凹部53の奥に臨むように配置することで、前輪車軸14に対して油圧モータ42の出力軸77を傾斜させて設けることを示す。
(b)と(a)のサイズを軸方向及び径方向で比較する。
駆動ギヤ65を傾斜配置させ、傘歯車により噛合させることで、車軸方向において、油圧モータ42の占有幅は、(a)は(b)に比較してΔWだけ短縮することができる。加えて、ハブ51の幅Ha、Hbの関係は、Ha<Hbであり、ラビリンス部71及びシール部材72を幅方向中心側に配置するため、ハブ幅の拡大を回避することができる。
また、径方向において、ハブの外径Da、Dbの関係は、Da<Dbであり、駆動ギヤ65を傾斜配置させ、傘歯車により噛合させることで、(a)は(b)に比較して(Db−Da)だけ短縮することができる。
従って、駆動ギヤ65を傾斜配置させ、傘歯車により噛合させることで、ハブ51の車軸方向、径方向共にサイズダウンを図ることができる。
この結果、ハブ51の小型化・軽量化を図ることができる。
以下、本発明の作用を説明する。
図5(a)〜(b)において、油圧モータ42の出力軸77に駆動ギヤ65を設け、ハブ51と一体化した車軸側に従動ギヤ64を設けたので、従動ギヤの径の設定自由度の向上を図ることができる。
加えて、油圧モータ42の出力軸77に駆動ギヤ65を設け、ハブ51の凹部53に従動ギヤ64を設けたので、この従動ギヤ64に比較して駆動ギヤ65を大径にでき、油圧モータ42の回転数を前輪15の回転数より低くすることができる。
油圧モータ42の回転数は前輪15の回転数より低くなるため、高速走行において、油圧モータ42の回転数は低くなり、油圧ロスによる出力や燃費の低下を抑えることができる。
ここで、特許文献1に示す駆動ギヤの径に比較して従動ギヤの径を大径にした場合における、高速走行時における出力や燃費の低下について説明する。
駆動ギヤの径よりも従動ギヤの径を大径にすると、油圧モータの回転数よりも前輪の回転数は低くなる。前輪の回転数に対して、油圧モータの回転速度を数倍程度高める必要があるため、高速走行時においては、油圧モータを高速で回転させる必要がある。
油圧モータは油圧ポンプとの間で圧油を循環させるが、圧油の流速が高まると流路抵抗が流速の二乗の割合で急増する。流路抵抗は損失となって表れ、エンジンで油圧ポンプへ伝達した出力から流路抵抗損失を差引いた分だけが前輪を駆動するために出力される。
すなわち、高速走行時は、損失が増加し、前輪を駆動するための出力が減少する。
この結果、出力の低下が起こる。損失分だけ燃費低下も生じることになる。
これに対して、本発明によれば、駆動ギヤの径よりも従動ギヤの径を小径にすることができるため、高速走行において、油圧モータ42の回転数は低くなり、油圧損失による出力や燃費の低下を抑えることができる。
図5(a)において、駆動ギヤ65及び従動ギヤ64を傘歯車とすると共に傘歯車の小径部81が凹部81の奥に臨むように配置することで、前輪車軸14に対して油圧モータ42の出力軸77を傾斜させて配置したので、車軸方向にハブ51を大型化することなく、駆動ギヤ65の後方に、ハブ51とカバー55の間をシールするシール部材72を配置することが可能となる。
また、車軸14に対して油圧モータ42の出力軸77を傾斜させて配置したので、ハブ51に設けた従動ギヤ64の径85を、出力軸77に設けた駆動ギヤ65の径84よりも小さくしても、半径方向にハブ51を大型化することなく、前輪15の車軸14回りに駆動ギヤ65と従動ギヤ64を配置することが可能となる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車に好適である。
本発明に係る全輪駆動式自動二輪車の側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係る全輪駆動式自動二輪車の油圧系統図である。 全輪駆動式自動二輪車の前輪ハブの構造を説明する図である。
符号の説明
10…全輪駆動式自動二輪車、14…前輪車軸、15…前輪、23…後輪、31…エンジン、41…油圧ポンプ、42…油圧モータ、51…前輪ハブ、53…凹部、55…カバー、64…従動ギヤ、65…駆動ギヤ、77…油圧モータの出力軸、81…傘歯車の小径部。

Claims (3)

  1. エンジンで後輪を駆動すると共に油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプで発生した圧油を油圧モータに送り、この油圧モータで前輪を駆動すると共に、この前輪に備える前輪ハブは凹部を備えたカップ状ハブとし、このハブの凹部をカバーで塞ぐようにし、このカバーに前記油圧モータを支持させて、この油圧モータの出力軸に駆動ギヤを設け、前記ハブの凹部に従動ギヤを設けた全輪駆動式自動二輪車において、
    前記従動ギヤは車軸側に設けたことを特徴とする全輪駆動式自動二輪車。
  2. 前記従動ギヤに比較して前記駆動ギヤを大径にしたことを特徴とする請求項1記載の全輪駆動式自動二輪車。
  3. 前記駆動ギヤ及び従動ギヤを傘歯車とすると共に傘歯車の小径部が凹部の奥に臨むように配置することで、前輪車軸に対して油圧モータの出力軸を傾斜させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の全輪駆動式自動二輪車。
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