JP2006258155A - 細径配管接続用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな構造であるにも拘らず効率的で且つ十分な気密を保持すると共に、接続状態の適否の確認が容易で、かつ強固な接続が可能なコネクタを提供する。
【解決手段】シールリングやバックアップスリーブを内装する内径部の外周の円筒部に、相手部品の雌ネジに螺合する雄ネジを並行して形成することにより、その全長が大幅に短縮化されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の後方外側係合壁から挿入された左右一対の接続確認兼ロック部材が、細径配管スプール部の通過に共なって軸芯方向へのスライドの可否を容易に認知せしめ、配管の接続状態の適否が簡単に確認でき、配管接続後はスプール部後方において該配管の外周部の左右から当接して、コネクタ本体諸共挟持するようにしてロックすることにより、細径配管に加わる大きな抜け力に対して十分に対向し得る強固な接続状態が安定的に保障される細径配管接続用コネクタ。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に自動車或いは各種の機械、装置等に給油、給気等の供給路として配設される管径が凡そ40mm程度以下の、比較的細径で薄肉の金属管ないしは樹脂チューブ(以下単に「配管」ということがある。)の接続用コネクタに係り、詳しくは配管と相手部品との接続に際し、簡略な操作で且つ低コストでコネクタ本体と相手部品の流路の気密を確保し、しかもコネクタ内の清浄な環境を安定的に維持し得る細径配管接続用コネクタ(以下単に「コネクタ」ということがある。)に関する。
この種の細径配管接続用コネクタは、樹脂製チューブや相手部品と配管との間に介在して、流路の気密と適正な接続状態を確保するために機能するもので、すでに多種多様なものが汎用されている。とりわけ最近になって、コストの低減と機能の充実とを合せて要求されるところから、コンパクトな構造で且つ簡略な操作で所期の目的を達成し得る細径配管接続用コネクタが数多く提案されている。
例えば図31に示す細径配管接続用コネクタ(以下、単に「コネクタ」という。)においては、軸芯に配管を嵌挿する孔が貫設され、一端にフランジ部200−1、それに連なる他端が円筒部200−2からなるコネクタ本体200であって、該円筒部200−2の該フランジ部200−1の近傍には、相手部品への組み付けの際、該相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジ200−4が形成されている。該円筒部200−2における前記雄ネジ200−4の形成部を除く外周方向に、4等分された切欠き部200−5が形成され、該切欠き部200−5の切欠き残部がそれぞれ舌状の弾性爪壁200−6をなして内方に付勢されている。該弾性爪壁200−6の先端爪先200−7は半円弧状に形成され、その内周面には溝部200−8が設けられ、該溝部200−8は配管接続前にはシールリング部材50xを収納するスペースとして用いられる。また、前記フランジ部200−1は相手部品に組み込む際、スパナを係合するために好ましくは六角のナット状に形成され、該ナット状フランジ部200−1の外周部のほぼ全周に亘りノッジ(切り込み)200−9が施され、該ノッジ200−9はコネクタ本体200を相手部品に螺合して組み込む際に、その弾発力でスプリングワッシャの代用としてゆるみ止めに機能し、相手部品に対するコネクタ本体200の強固な組付けに寄与している(例えば、特許文献1参照)。
また図32に示すコネクタにおいては、軸芯内部に小径室100−1と大径室100−2とを貫設してなるコネクタ本体100の該小径室100−1に、シールリング部材50とブッシュ部材60とを内装せしめ、かつ大径室100−2の周壁のなす対向部位に穿設した切欠き窓溝部100−3に、その中間付近を屈曲して内方で前方に付勢された爪壁100−4となすと共に、該屈曲部から前方に突出する舌状弾発壁100−5を一体に形成せしめ、更に前記小径室100−1の周壁の外周側に回動自在となす筒環部材101を装着し、更に対向する両側部にそれぞれ掛合壁102−1と、その内側に掛支壁102−2とを一体に突設した挟み状からなる確認部材102をもって、外側の前記掛合壁102−1部側をコネクタ本体100の弾発壁100−5と、また、前記掛支壁102−2の先端部をコネクタ本体100のなす対向側面部に掛着した状態をもって、爪壁部100−4の前記屈曲部の内側と係合可能に構成した細径配管接続用コネクタが提案され(例えば、特許文献2参照)、前記確認部材102の機能によって適正な接続状態が、確実に把握することを可能ならしめている。
さらに図33に示すコネクタにおいては、コネクタ本体300後方のナット状の係合壁300−1に連なる後壁部300−6に、内装部材301を一体として固着し、該内装部材301の側面から挿入した接続確認部材302によって、細径配管Pyの適正な接続状態を確認すると同時に、その状態が維持されるよう構成されているものであり、より具体的には同図(b)に示すように、適正な状態で細径配管Pyの接続が完了している場合には、接続確認部材302の先端確認爪302−4の凸部が、内装部材301の凹部301−1を脱出して該内装部材301の外壁部301−2に組付き、後側接続確認爪302−2の半円形状の配管突当て壁302−3が、前記細径配管Pyの後側スプール部Py−2の後壁部を押え込むようにしてその外周部に突き当たることによって、接続状態の確認とその維持が図られている(例えば、特許文献3参照)。
なお、近年に至ってこの種のコネクタには求められる機能が益々多様化しつつあり、単に流路の気密と適正な接続状態を確保するだけにとどまらず、コネクタ本体とそれに連なる流路内への異物の混入を完璧に阻止し、健全な接続状態の維持保全をも併せて求められるため、上記のような細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体に細径配管を接続した状態における後方開放部に、弾性部材からなる防塵キャップを被着して、系内への塵埃の混入を未然に防止する手段等についても様々な提案がなされ、その一部はすでに実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−194278公報 特開平10−274367公報 特開2004−263826公報
上記特許文献1の細径配管接続用コネクタは、コネクタ本体を直接相手部品に螺合することにより、細径配管と相手部品との流路を確保する所謂耐圧式のコネクタであるが、従来公知のこの種のコネクタに比較し、構造上コンパクトであるにも拘らずコネクタ本体と相手部品との組み付けが強固で、配管流路の気密と共に、コネクタ本体と相手部品との気密をも同時に確保できるという優れた成果が確認されている。しかしながら上記コネクタは、接続状態を確認するための所謂接続確認部材を備えていないところから、接続完了時に外見目視によるか、若しくは配管に引き抜き力を加えるかのいずれか、或いはその両方の手段によって確認作業を行っているが、斯かる手段は作業者個々の熟練度に依存する方法であり、その信頼性に若干の不安を残すものであった。また、上記特許文献2に示される細径配管接続用コネクタは、細径配管と樹脂製チューブとの間に介在して両者を健全な状態で接続し、流体流路を形成するための所謂クイックタイプのコネクタであるが、確認部材を組付けることによって配管の適正な接続状態が容易に確認されると共に、接続状態の維持が確保されるなど、優れた成果が得られることが認められるが、該確認部材がコネクタ本体の外側に大きくオーバーハングしているために、コネクタ周辺の占有スペースを大ならしめ、近接する装置や部品との接触によって予期せぬ損傷を被ることが懸念されている。
さらに上記特許文献3によって開示される細径配管接続用コネクタは、細径配管を直接相手部品に接続するために機能する耐圧式のコネクタの一例であり、コネクタ本体に一体として設けた内装部材に接続確認部材を併設し、前後二つの接続確認爪によって配管の接続状態の確認と、それを健全な状態で維持するために有効に機能する旨報告がなされている。然しながら、細径配管の接続に際して該配管の前側スプール部Py−1が接続確認爪部を通過する際に、接続確認部材の位置決めが一時的に不安定となって、誤作動を招く惧れが払拭されず、また、後側接続確認爪による後側スプール部Py−2のロックが、半円状の配管突当て壁302−3により該配管Pyの外周の半周部分を押さえ込むことによってなされているため、該配管に大きな抜け力が負荷された場合は、発生する応力に耐え切れない事態が予測される。
なお、上記特許文献1および3によって開示されるコネクタは、図31および33からも明らかなようにコネクタ本体の前方円筒部において、雄ネジの形成部とそれに連なる切欠き部が重なることなく直列に形成されるため、弾性爪壁部の先端爪先部分を含むコネクタの全長が、極めて長い構造とならざるを得ず、コネクタ本体の組付けや配管の接続に際して広いスペースが必要となる。従って該コネクタを組付ける相手部品の取付け孔は、それに準じて深く加工することが不可欠となり、加工コストの面でも早急に解決を望まれる課題であった。さらに、該コネクタを介して相手部品に接続される配管は、一端を相手部品とコネクタとによって把持された、所謂片持ち梁的な構造となるため、配管の長手方向に対して垂直方向の力が加わった場合、その応力に対して充分に対応することができないという宿命的課題があり、狭隘な作業空間における接続作業に支障をきたすことも懸念されるなど、解決を望まれる課題が残されていた。
本発明は、斯かる従来技術に残された課題を解決することを所期の目的とするものであり、具体的には構造を長手方向に必要最小限度まで短尺化することと、該コネクタ本体と組み合わせて用いるバックアップスリーブおよび接続確認兼ロック部材、さらには細径配管そのものの構造に着目し、これらに各部材に対して独自に改良を加えることにより、狭隘な作業空間の中でも相手部品に対するコネクタ本体の組付けや、該コネクタを介しての細径配管の接続が容易に実施でき、しかも該配管の適正な接続状態と、配管接続後のロック状態の確保とが簡略な操作によってかつ的確に確認することができ、一方、本発明に関連する保護キャップを併用することによって、配管接続後のコネクタ系内への塵埃の進入を防止することができ、コンパクトな構造であるにも拘らず、強固な組付けに加え、過酷な条件の中でも配管流路と配管接続用コネクタと相手部品との気密を、十分に確保し得る細径配管接続用コネクタを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行して左右対称にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材ガイド用溝が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングに接してその後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方には軸芯方向に垂直に相対する接続確認兼ロック部材の接続確認爪のフック受入溝が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝を介して組込まれる一対の接続確認兼ロック部材であって、一方の接続確認兼ロック部材には前側フックと後側フックとをそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面にあって軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には細径配管接続前の前記前側フックを収納するフック受入凹部をそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面には軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付く接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴的構成要件とする細径配管接続用コネクタを要旨とするものである。
本発明による細径配管接続用コネクタにおける前記接続確認兼ロック部材において、一方の接続確認兼ロック部材には、前側フックおよび後側フックに加え、その間に中間フックをそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面にあって軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一対に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には、細径配管接続前の前記前側フックを収納するフック受入凹部をそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面には軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記一方の接続確認兼ロック部材において、軸芯方向に相対する一対の接続確認爪のそれぞれに設けられる後側フックの側部先端に、軸芯方向に傾斜するテーパー壁が設けられることを特徴とするものである。
さらに本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記バックアップスリーブの後方外周部に形成される接続確認兼ロック部材の接続確認爪のフック受入溝に、小さい切り欠き部が設けられ、該切り欠き部に前記接続確認爪の後側フックの前後が組付くことにより、細径配管接続前の該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御することを特徴とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタはまた、前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部を収納する深さに形成されることを特徴とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタは、コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを好ましい態様とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを好ましい態様とするものである。
本発明はまた、軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切り欠き窓が形成され、該切欠き窓の両側には先端に軸芯方向に相対するフックを設けた一対の接続確認爪が、一体として形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングの後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方側面には相対する接続確認兼ロック部材の先端壁が当接する受入凹部が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切り欠き窓に挿入さた一対の接続確認兼ロック部材であって、それぞれの接続確認兼ロック部材には側壁の前方軸芯に細径配管の外周部に当接する略半円の突当壁を有し、該突き当て壁を除く側壁の前方には相互に垂直に向き合う先端壁が形成され、それに連なる対称位置には前記コネクタ本体のフックを収納するための前側凹部と後側凹部とが各々に形成され、該後側凹部に連なるその後方には垂直の後壁が形成され、合せて一対となってコネクタ本体を挟持する接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴的構成要件とする細径配管接続用コネクタを要旨とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタにおける前記一対の接続確認兼ロック部材において、細径配管接続前のそれぞれの前側フック受入凹部には、コネクタ本体の前記フックが収納されると共に、その先端壁が前記バックアップスリーブの受入凹部に当接して該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御し、細径配管接続後の該バックアップスリーブは接続確認兼ロック部材をかわしてその前方に移動し、該接続確認兼ロック部材は軸芯方向に進行して、細径配管スプール部の後壁部後方で該細径配管の外周に相互の突当壁を当接し、同時にそれぞれの先端壁を突き合せ、前記コネクタ本体のフックは前側凹部から後側凹部に移動して収納され、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタに組み込まれる前記一対の接続確認兼ロック部材において、それぞれの前側フック受入凹部には、外側の後方に傾斜するテーパー壁が設けられることを特徴とするものである。
さらに本発明による前記細径配管接続用コネクタにおいて、前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部および後壁部を含む、スプール部の全てを収納する深さに形成されることを特徴とするものである。
本発明における前記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを好ましい態様とするものである。
また、本発明の前記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを好ましい態様とするものである。
さらに本発明は、軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材挿入用の切り欠き窓が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングに接してその後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方側面には相対する接続確認兼ロック部材の先端壁が当接する受入凹部が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材挿入用の切り欠き窓に挿入された一対の接続確認兼ロック部材であって、それぞれの接続確認兼ロック部材には特定の厚さを有する押え板の前方軸芯に、細径配管の外周部に当接する略半円の突当壁を有し、該突き当て壁を除く押え板の前方には相互に垂直に向き合う先端壁が形成され、それに連なる後方には垂直の後壁が形成され、該後壁の中心にはそれぞれの固定板を介して軸芯方向に押圧するリング状スプリングが固着され、合せて一対となってコネクタ本体を挟持する接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴的構成要件とするとする細径配管接続用コネクタを要旨とするものである。
上記本発明による細径配管接続用コネクタにおいて、前記一対の接続確認兼ロック部材において、細径配管接続前のそれぞれ先端壁が、前記バックアップスリーブの受入凹部に当接して該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御し、細径配管接続後の該バックアップスリーブは該接続確認兼ロック部材をかわしてその前方に移動し、該接続確認兼ロック部材はリング状スプリングの押圧によって軸芯方向に進行して、細径配管スプール部の後壁部後方で該細径配管の外周に軸芯方向に相対してそれぞれの突当壁を当接し、同時にその先端壁を相互に突き合せ、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とするものである。
また、前記細径配管接続用コネクタにおいては、前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部および後壁部を含む、スプール部の全てを収納する深さに形成されることを特徴とするものである。
更に本発明による前記コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを好ましい態様とするものである。
上記本発明による細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る上記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体のフランジ部と、その後方の外側係合壁から後壁部に至る細径配管挿入部を含む後方開放部に、弾性防塵キャップが被着されることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る上記細径配管接続用コネクタにおいて、前記弾性防塵キャップが、各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形され、コネクタ本体の前記外周部に準じた形状を有し、該コネクタ本体フランジ部に被着されるフランジ部と、該フランジ部後方に設けられる把持部と、その後方に連なってコネクタ本体外側係合壁に準じた形状に形成さる外周部と、それに連なる垂直の後端部と、細径配管外周部に巻着する内周部とからなることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る上記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に嵌挿されて相手部品に接続される細径配管が、その端末に形成されるスプール部の後方外周部に、軸芯を挟んで対称に別体の凸部が設けられ、該凸部を前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に嵌合して、該細径配管のコネクタ本体に対する廻り止めとすることを特徴とするものである。
また、前記の発明に係る細径配管において、スプール部後方の外周部に設けられる前記別体の凸部が、ろう付若しくは溶接によって一体として接合されることを好ましい態様とするものである。
本発明に係る上記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に嵌挿されて相手部品に接続される細径配管の端末に、スプール部と該スプール部の後方に軸芯を挟んで対称に凸部が設けられた別体の略円筒状の補助具を用意し、該円筒状補助具を細径配管端末における所定位置に固定し、細径配管スプール部並びに該細径配管のコネクタ本体に対する廻り止めとすることを特徴とするものである。
また、前記の発明に係る細径配管において、該細径配管の所定位置に固定される前記円筒状補助具が、かしめ若しくはろう付によって細径配管外周部に一体として固定されることを好ましい態様とすものである。
本発明による細径配管接続用コネクタは、コネクタ本体外側係合壁の側面から挿入された接続確認兼ロック部材が、細径配管スプール部後壁部の後方において、該細径配管の外周部の左右から当接して、コネクタ本体諸共挟持するようにして組込まれることにより、細径配管に加わる大きな抜け力に対して十分に対向し得る強固な接続状態が安定的に保障される。しかもその接続と接続の適否の確認作業は、最終的に該接続確認兼ロック部材の押し板を指で左右から挟む程度の微力を以って、容易にかつ簡略な操作によって確実に実施することができる。また、本発明によるコネクタ本体は、シールリングやバックアップスリーブを内装する内径部の外周の円筒部に、相手部品の雌ネジに螺合する雄ネジを並行して形成することにより、コネクタ本体の全長が大幅に短縮化され、狭隘な作業空間における細径配管の接続作業を容易にすると同時に、コネクタ本体に対する長手方向における垂直な荷重に対し、十分に対応することが可能となった。加えて該コネクタ本体と螺合する相手部品の雌螺子や第1、第2係合壁を含む受入穴部も、従来に比較して浅い加工で足りるため、その加工コストを大幅に節減することができる。さらに、コネクタ本体の構造も簡略化されるため、その製作手段が通常の切削加工に加えて射出成形や鍛造加工なども可能となる上、付随する接続確認兼ロック部材もその製作手段が部分的に射出成形や鍛造加工なども可能となり、製造コストの面で大幅な削減が期待できる。
本発明の効果について更に付言すると、コネクタ本体のフランジ部を含む後方開放部を覆って一体として組付けらる弾性保護キャップの作用によって、コネクタ本体に対する衝撃などの外力を緩和して、コネクタの破損を防止すると共に、その防塵効果によってシールリングなどの磨耗を防止して、その寿命性能を向上させてコスト面に寄与し、かつ系内の清浄化を果たしてその気密が安定的に維持される。また、本発明における前記ブッシュ部材をPA、POM、フッ素系樹脂等によって成形することにより、配管挿入時の当該部分の摺動をスムースにし、配管表面へのキズの発生を未然に防ぐことができる。このように本発明によれば、相手部品と細径配管とを直接接続するために用いられる耐圧用のコネクタが、コンパクトな構造で安価に提供でき、しかも配管接続後の接続状態の維持が、接続確認兼ロック部材によって配管スプール部後方で、配管を両サイドから挟持するようにして確保されるため、振動要因など過酷な条件の下においても安定的な運転が保証される。
以下本発明を添付した図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明による細径配管接続用コネクタの一実施例の配管接続状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるA−A線断面図、(d)は同じくB−B線断面図、(e)は同じくC−C線断面図、図2は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるD−D線断面図、(d)同じくE−E線断面図、(e)は同じくF−F線断面図、図3は同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるG−G線断面図、(d)同じくH−H線断面図、(e)は同じくI−I線断面図、図4は同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図、図5は同実施例において組み込まれるバックアップスリーブ単体を示す4面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその90度回転縦断側面図、(c)はその背面図、(d)は(c)における要部拡大背面図、図6は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)における中心部の矢視断面図、図7は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)はその横断平面図、図8は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、他方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)はその平面図、図9は同実施例において組込まれる細径配管端末の一部破断側面図、図10は本発明に係る細径配管接続用コネクタの他の実施例における配管接続状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるJ−J線断面図、(d)は同じくK−K線断面図、(e)は同じくL−L線断面図、図11は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるM−M線断面図、(d)同じくN−N線断面図、(e)は同じくO−O線断面図、図12は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)における中心部の矢視断面図、図13は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)はその横断平面図、図14は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、他方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)はその平面図、図15は本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるP−P線断面図、図16は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるQ−Q線断面図、図17は同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるR−R線断面図、図18は同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図、図19は同実施例において組み込まれるバックアップスリーブ単体を示す4面図で、(a)はその縦断側面図、(b)は同図(a)の90度回転縦断側面図、(c)は同図(a)の背面図、(d)は同図(b)におけるイ−イ線断面図、図20は同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図と、他方の接続確認兼ロック部材の2面図で、同図(a)は一方の接続確認兼ロック部材の側面図、同図(b)はその平面図、同図(c)は他方の接続確認兼ロック部材の側面図、同図(d)はその平面図、同図(e)は同図(a)、(c)における中心部の矢視断面図、図21は本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるS−S線断面図、図22は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるT−T線断面図、図23は同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるU−U線断面図、図24は同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図、図25は同実施例において組込まれる接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその同図(a)における矢視方向正面図、(c)はその一部横断平面図、図26は本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、図27は同実施例において組込まれる細径配管端末の一部破断側面図、図28は本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、図29は同実施例において組込まれる細径配管端末を示す2面図で、(a)はその一部破断側面図、(b)はその背面図、図30は同実施例において組込まれる細径配管端末の他の実施例を示す2面図で、(a)はその一部破断側面図、(b)はその背面図である。
[実施例]
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれにより拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。
本願発明に係る第1の実施例による細径配管接続用コネクタ(以下単に「コネクタ」ということがある。)は、図1〜3に示すように軸芯に細径配管Pを嵌挿して相手部品に組付くコネクタ本体1と、該コネクタ本体1の内径部1−3の先端部に予め内装されるシールリング5と、該シールリング5に接してその後方内径部1−3に内装されるバックアップスリーブ2と、前記コネクタ本体1のフランジ部1−1後方の外側係合壁1−4に設けられた接続確認兼ロック部材ガイド用溝1−7を介して挿入され、細径配管Pスプール部P−1後方の外周部に左右から係圧して、該配管Pの接続状態をロックする接続確認兼ロック部材3と、該コネクタ本体1を介して相手部品4に接続される細径配管Pとによって基本的に構成されている。本例におけるコネクタ本体1は、図4に示すように軸芯の前方相手部品側にリング状のシールリング5と、該シールリング5に好ましくは接してその後方に略円筒状のバックアップスリーブ2とが内装される内径部1−3と、該内径部1−3に連なる後方の内周部に、着脱用工具に繋合可能な形状、例えば本例においては6角レンチに繋合できるように6角形に形成された内側係合壁1−5とが穿設され、該内側係合壁1−5には軸芯と並行して左右対称に、前記バックアップスリーブ2の周方向の位置を特定するための、バックアップスリーブガイド用溝1−6が形成されている。一方、該コネクタ本体1の外周のほぼ中央には相手部品4に面一で当接する円形のフランジ部1−1と、それに連なる前方円筒部には相手部品4の雌ネジ4−4に螺合して組付けるための雄ネジ1−2が形成され、該フランジ部1−1の後方に連なる外周部には、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な形状、本例においては6角形とした外側係合壁1−4が形成され、該外側係合壁1−4を軸芯方向に垂直に貫いて接続確認兼ロック部材ガイド用溝1−7が2本対向して平行に形成されている。コネクタ本体1の後方に着脱用工具に繋合可能な形状、即ち6角形状の内側係合壁1−5や外側係合壁1−4を設けることにより、相手部品4への螺合組み付けに際してスパナや6角レンチなどの汎用の着脱用工具による組付けが容易かつ確実に実施できる。なお、該内側係合壁に設けた前記バックアップスリーブガイド用溝1−6に、マイナスドライバー状の工具をあてがって操作することによって、コネクタ本体1の相手部品4への着脱も可能であるところから工具の選択がより広範となる。このように本例におけるコネクタ本体1の構造は極めてコンパクトで、しかもシンプルな設計であるため、その製作に当たっては通常の切削加工は勿論、鍛造、パーツホーマーによる圧造,金属や樹脂の射出成形等量産向きの加工手段も容易に選択し得るところから、加工コストを大幅に削減できる上、コネクタ本体1の長手方向の短縮化に貢献して、相手部品への組付け後垂直方向の荷重に対する強度を高め、加えて狭い作業区域内でのコネクタ本体1の組付けや配管の接続作業を容易にすることができる。
本例においてコネクタ本体1の内径部1−3先端に予め内装される前記シールリング5は、細径配管Pの接続に際しては図1に示すように該配管Pの端末に外嵌され、相手部品4の第2係合壁4−3に係圧して、流路4−1の気密を維持するために機能するリング形状の弾性部材からなり、本例においては耐熱性の合成樹脂製のものが採用される。該シールリング5に接してその後方の内径部1−3に内装され、細径配管Pの接続に際しては該配管Pの端末において、配管スプール部P−1の前方に外嵌されて相手部品4の第2係合壁4−3に挿入されて、前記シーリング5による流路4−1の気密を維持するために寄与する前記バックアップスリーブ2は、コネクタ本体1の前記内側係合壁1−5に形成されるバックアップスリーブガイド用溝1−6を介して挿入されて内装される略円筒体であって、図5に示すように軸芯に細径配管Pを嵌挿する貫通孔2−6が穿設され、該貫通孔2−6の後端部には細径配管Pのスプール部受入壁2−5が設けられ、本例における該受入壁2−5は細径配管スプール部P−1の前半分、即ち前壁部P−3を収納するように形成されている。該貫通孔2−6の前方の内周部には段部2−7によって隔てられる小径部2−8が形成され、これらの構造は細径配管Pの端末に外嵌される際を考慮して、その寸法や形状に準じて作製されている。バックアップスリーブ2の外周部の後方には、軸芯方向に垂直に相対する接続確認兼ロック部材3の接続確認爪のフック受入溝2−2が形成され、図2に示すように細径配管接続前の接続確認爪A3−3の後側フック3−5が収納され、配管接続前接続確認兼ロック部材3の位置が特定されるが、該フック受入溝2−2の一端には図5(a)に示すように小さい切り欠き部2−4が設けられ、該切り欠き部2−4に図2に示すように前記接続確認爪A3−3の後側フック3−5の前後が組付き、バックアップスリーブ2の長手方向へのスライドを制限してその位置を特定している。該バックアップスリーブ2の外周部の後端には前記コネクタ本体1のバックアップスリーブガイド用溝1−6に対応する凸部2−3が形成され、該バックアップスリーブ2のコネクタ本体への内装に際して、周方向の位置を特定するガイドとして機能する。本例における上記バックアップスリーブ2は、前記シールリング部材5と同様弾性部材である耐熱性樹脂を素材として採用し、通常射出成形等の加工手段によって製造されるため、安価にかつ量産が可能である。
本実施例における接続確認兼ロック部材3は、図1〜3よっても明らかなように前記コネクタ本体外側係合壁1−4に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝1−7を介して組込まれ、細径配管Pの接続状態が健全な状態で完了していることを確認すると同時に、その接続状態を強固に維持するために機能するが、その基本的構造は図6に示すように一対の接続確認兼ロック部材3であって、一方の接続確認兼ロック部材には前側フック3−4と後側フック3−5とをそれぞれ有する一対の接続確認爪A3−3と、その側面にあって軸芯に細径配管Pの外周部に当接する突当壁A3−12を有する押え板A3−1とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には細径配管接続前の前記前側フック3−4を収納するフック受入凹部3−7をそれぞれ有する一対の接続確認爪B3−14と、その側面には軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁B3−13を有する押え板B3−2とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって接続確認兼ロック部材3を構成し、前記コネクタ本体1を左右から挟持するようにして組付いている。左右一対の接続確認兼ロック部材3のそれぞれについて、図7および8に更に具体的に示されるが、図7に示す一方の接続確認兼ロック部材によれば、同図(c)に示すように接続確認爪A3−3にはその先端に幅広の前側フック3−4と、その後方にそれより狭い幅の後側フック3−5が先端を軸芯方向に向けて相対して形成され、該後側フック3−5の先端には後方に傾斜するテーパー壁3−6がそれぞれ形成されている。該接続確認爪Aの側面には後壁部A3−8によって連なる押え板A3−1が併設され、該押え板Aの前方垂直の先端部A3−10と、それに連なる軸芯方向には細径配管Pの外周部に当接する円弧状の突当壁A3−12が、上下に相対して各々一体に形成されている。図8に示す他方の接続確認兼ロック部材によれば、細径配管接続前の前記前側フック3−4を収納するための、フック受入凹部3−7をそれぞれに有する一対の接続確認爪B3−14と、該接続確認爪B3−14の側面には後壁部B3−9によって連なる押え板B3−2が併設され、該押え板B3−14の前方垂直の先端部B3−11と、それに連なる軸芯方向には細径配管Pの外周部に当接する円弧状の突当壁B3−13が上下に相対して各々一体に形成されており、それぞれの接続確認兼ロック部材が合せて一対となって、本例における接続確認兼ロック部材3を形成している。
本例における前記接続確認兼ロック部材3は、細径配管Pの接続前は図2に示すようにコネクタ本体1の接続確認兼ロック部材ガイド用溝1−7を介して、左右からコネクタ本体1内に挿入され、一方の接続確認爪A3−3その前側フック3−4を、他方の接続確認爪Bのフック受入凹部3−7に、同じく一方の接続確認爪A3−3その後側フック3−5前記バックアップスリーブ2のフック受入溝2−2に、それぞれの先端を上下から軸芯方向に向けて挟持するように収納されている。この状態において細径配管Pをコネクタ本体1の後方から押し込むと、スプール部P−1の前壁部P−3がバックアップスリーブ2後端のスプール受入壁2−5に収納され、その前方のシールリング5共々該配管Pに巻着して相手部品4の第2係合壁4−3に係圧し、流路4−1の気密が確保されるが、この際、図3に示すようにバックアップスリーブ2のフック受入溝2−2にあった接続確認爪A3−3の後側フック3−5が、その先端テーパー壁3−6にスプール前壁P−3が当接することによって押し上げられて外径方向に拡径し、同時に他方の接続確認爪Bのフック受入凹部3−7に収納されていた、前記一方の接続確認爪A3−3の前側フック3−4も外径方向に拡径して、該フック受入凹部3−7から脱出する。そのため、左右双方の接続確認爪A3−3およびB3−14は、軸芯の方へのスライドが可能となり、二本指で双方の押え板A3−1およびB3−2を軸芯と直角方向)に押し込むことによって、押え板A3−1およびB3−2の双方の先端部A3−10およびB3−11が当接し、同時に双方の先端部A3−10およびB3−11の突当壁A3−12およびB3−13が、共々左右から細径配管Pの外周部に突き当り、前記一方の接続確認爪A3−3の前側フック3−4は、他方の接続確認爪B3−14の後壁B3−9に組付いて、図1に示すような正規の接続状態が確認され、同時に該細径配管Pのスプール部P−1後方において、該配管Pの外周部を左右から挟持する強固なロック状態が確保される。このように本例による細径配管接続状態の適否は、左右一対の接続確認部材3の軸芯の方へのスライドを以って容易に確認され、細径配管P接続後は該接続確認兼ロック部材3が、図1に示すようにコネクタ本体1諸共細径配管Pのスプール部P−1の後方に、左右から挟持するようにして左右一体となって組付くことによって配管の接続状態を強固にロックする。
本実施例において組込まれる細径配管Pは、図9に示すように端末に前記バックアップスリーブ2のスプール受入壁2−5に収納されるスプール部P−1が形成され、該スプール部P−1前方の管端部P−2近傍の外周面には段部P−5によって隔てられる小径部P−6が形成され、該小径部P−6に前記シールリング5を、該段部P−5を含むスプール部P−1前方の外周面に前記バックアップスリーブ2を外嵌し、相手部品4の第2係合壁4−3に係圧されて流路4−1の気密が維持される。このように本例による細径配管接続用コネクタによれば、コネクタ本体1の構造はもとより、付随するバックアップスリーブ2、接続確認兼ロック部材3およびシールリング5などが、比較的簡略な構造で、しかも特段に複雑な操作を要することもなく、適正な接続状態の確認とその維持とが、極めて効率的にかつ正確に完遂しうることが確認された。
前記のコネクタ本体1に組込まれる接続確認兼ロック部材3において、図10〜14に示すように一方の接続確認兼ロック部材には、前側フック3a−4および後側フック3a−5に加え、その間に中間フック3a−15をそれぞれ有する一対の接続確認爪A3a−3と、その側面にあって軸芯に細径配管Pの外周部に当接する突当壁A3a−12を有する押え板A3a−1とが、軸芯と直角方向に相対して各々一体に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には、細径配管接続前の前記前側フック3a−4を収納するフック受入凹部3a−7をそれぞれ有する一対の接続確認爪B3a−14と、その側面には軸芯に細径配管Pの外周部に当接する突当壁B3a−13を有する押え板B3a−2とが、軸芯と直角方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体1を挟持するようにして組付くように構成されている以外は、実質的に前記実施例1と同様にして細径配管接続用コネクタを構成し、配管の接続状態の確認並びに接続後のロックにおいて、ほぼ同等の成果が確認された。
本実施例による細径配管接続用コネクタは、図18に示すようにコネクタ本体1aの外側係合壁1a−4から内側係合壁1a−5へ軸芯と直角方向に貫いて、接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切欠き窓1a−10が形成され、該切欠き窓1a−10の両側に先端に軸芯を挟んで相対するフック1a−9を有する一対の接続確認爪1a−8が、コネクタ本体1aと一体に設けられており、該コネクタ本体1aの前記内径部1a−3の先端部にシールリング5と共に予め内装されるバックアップスリーブ2aが、図19に示すように貫通孔の後端部に設けられる細径配管細径配管スプール部受入壁2a−5が、該細径配管Pのスプール部P−1全体を収納する深さに形成され、その外周部の後方側面の左右に相対する所定の位置には同図(a)、(b)および(d)に示すように、接続確認兼ロック部材3bの先端壁A3b−24および先端壁B3b−25がそれぞれ当接する、浅い凹部からなる突き当て凹部2a−12が形成されており、前記コネクタ本体1a外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる前記切り欠き窓1a−10に挿入され、細径配管Pの接続状態を確認するために機能する接続確認兼ロック部材3bが、図20に示すように左右対称で一対の接続確認兼ロック部材であって、それぞれの接続確認兼ロック部材には、上記各実施例における押え板に相当する側壁A3b−16およびB3b−17の前方軸芯側に、細径配管の外周部に当接する略半円の突当壁A3b−28およびB3b−29を有し、該突当壁を除く側壁の前方には相互に垂直に向き合う先端壁A3b−24およびB3b−25が形成され、それに連なる上下対称位置には前記コネクタ本体のフックを収納するための前側凹部A3b−18およびB3b−20と後側凹部A3b−19およびB3b−21とが各々に形成され、該後側凹部に連なるその後方には垂直の後壁A3b−26およびB3b−27が形成され、合せて一対となってコネクタ本体1aを挟持するようにした以外は、実質的に実施例1と同様にして細径配管接続用コネクタを構成し、配管の接続状態の確認並びに接続後のロック状態を検証した結果、ほぼ同様の成果が確認された。
本実施例におけるコネクタ本体1bには、図24に示すように外側係合壁1b−4を軸芯方向に貫いて内側係合壁1b−5に至る、接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切欠き窓1b−10は形成されているものの、前記実施例3における切欠き窓1a−10の両側に設けられていた接続確認爪1a−8が省略されている。また、本例における接続確認兼ロック部材3cは、図25に示すように左右対称で一対の接続確認兼ロック部材である点においては、上記各実施例のそれと同様であるが、該部材3cには特定の厚さを有する押え板A3c−16およびB3c−17前方軸芯側に、細径配管Pの外周部に当接する突当壁A3c−28およびB3c−29を設け、該突当壁を除くそれぞれの押え板の前方には、相互に垂直に向き合う先端壁A3c−24およびB3c−25が、該先端壁の真後には垂直の後壁A3c−12およびB3c−13が形成され、該後壁の中心部に固定されたそれぞれの固定板AおよびB6−1の各々の取付け溝6−2を介して、軸芯方向に押圧するリング状スプリング6が固着され、左右合せて一対となってコネクタ本体1bを挟持するように構成されている以外は、実質的に前記実施例3と同様の細径配管接続用コネクタを構成し、配管の接続状態の確認並びに接続後のロック状態を検証した結果、ほぼ同様の成果が確認された。
実施例1における細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体1のフランジ部1−1と、その後方の外側係合壁1−4から後壁部に至る細径配管挿入部を含む後方開放部に、図26に示すように防塵キャップを兼ねる弾性部材からなる保護キャップ7を被着させたものである。該保護キャップは各種ゴムまたはPA、PP、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形され、その具体的構造は図26および27に示すようにコネクタ本体1の前記外周部に準じた形状を有し、該コネクタ本体1のフランジ部1−1に被着されるフランジ部7−2と、該フランジ部後方に設けられる着脱用の把持部7−1と、その後方に連なってコネクタ本体外側係合壁1−4に準じた形状に形成さる外周部7−3と、それに連なる垂直の後端部7−4と、細径配管外周部に巻着する内周部7−5とからなる。本例における保護キャップ7を、図27に示すように予め細径配管Pのスプール部P−1後方に巻着し、コネクタ本体1に対する細径配管Pの接続と同時に、その後方開放部を覆うことにより、系内への塵埃の進入は完全に防止され、加えてコネクタ本体1の後方に組付く各部材を接触等の衝撃から効果的に保護する。また、本例による該保護キャップ7は、後壁部7−4に連なる凸部7−6がコネクタ本体内側係合壁1−5に準じた形状に、その内側の内周部7−5が細径配管Pの外周部に面一に形成されているため、コネクタ本体1の軸芯に対する細径配管Pの平行状態を維持するたのガイドとして機能し、結果として細径配管Pの芯ぶれに起因するシールリング5等の磨耗を未然に防止することも確認された。
[実施例6〜8]
図示を省略するが実施例2および4における細径配管接続用コネクタに、上記実施例5における保護キャップ7を被着した以外は、上記実施例5と同様にして細径配管接続用コネクタを構成し、実施例5とほぼ同様の成果が確認された。
[実施例9〜16]
上記各実施例における細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体1または1aの内径部1−3または1a−3に嵌挿されて相手部品に接続される前記細径配管Pに代えて、図28および29に示すように、その端末に形成されるスプール部Pa−1の後方外周部の軸芯を挟んで対称位置に、別に作製した別体の凸部P−7を本例においてはろう付によって一体として接合した細径配管Paを用意し、該細径配管Paの該凸部P−7を前記コネクタ本体1または1aの、バックアップスリーブガイド用溝1−6または1a−6に嵌合して接続することにより、該細径配管Paのコネクタ本体1または1aに対する廻り止めとして、細径配管接続用コネクタを構成した。本実施例による該凸部P−7は、細径配管Paのスプール部Pa−1後方において、コネクタ本体1または1aのバックアップスリーブガイド用溝1−6または1a−6に嵌合して、該細径配管Paのコネクタ本体1または1aの廻り止めとして十分に機能し、その他の成果については上記各実施例とほぼ同等であることが確認された。なお、上記細径配管Paに対する別体の凸部P−7の接合を、ろう付に代えて溶接で行った場合においてもその成果に変化はなかった。
[実施例17〜24]
上記各実施例における細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体1または1aの内径部1−3または1a−3に嵌挿されて相手部品に接続される前記細径配管Pに代えて、図30に示すように、コネクタ本体の内径部に嵌挿されて相手部品に接続される細径配管Pbとして、その端末の管端部Pb−2の近傍に段部Pb−5を有するのみの細径配管Pbを採用し、スプール部Pb−1と該スプール部Pb−1の後方に軸芯を挟んで対称に凸部Pb−7が設けられた別体の略円筒状の補助具P−8を用意し、該略円筒状の補助具P−8を前記細径配管Pbの端末における所定位置に、本例においてはろう付によって固定し、細径配管スプール部Pb−1並びに該細径配管Pbのコネクタ本体に対する廻り止めとした以外は、上記実施例9〜16と同様にして細径配管接続用コネクタを構成した。本実施例による該補助具P−8は、細径配管Pbの端末において上記各実施例におけるスプール部P−1またはPa−1と同様に機能し、その後方にあって本例の凸部Pb−7は、前記実施例9〜16と同様、コネクタ本体1または1aのバックアップスリーブガイド用溝1−6または1a−6に嵌合して、該細径配管Pbのコネクタ本体1または1aに対する廻り止めとして十分に機能し、その他の成果については上記各実施例とほぼ同等であることが確認された。なお、上記細径配管Pbに対する別体の補助具P−8の固定を、ろう付に代えてかしめや溶接で行った場合においてもその成果に特段の変化はなかった。
上記実施例からも明らかなように本発明による細径配管接続用コネクタは、接続確認兼ロック部材が、細径配管スプール部の後方において該細径配管の外周部の左右から当接して、コネクタ本体諸共挟持するようにして組込まれることにより、圧力の上昇や外力による細径配管に加わる大きな抜け力に対して十分に対向し得る強固な接続状態が安定的に保障される。しかもその接続と接続の適否の確認作業は、最終的に該接続確認兼ロック部材の押し板を指で左右から挟む程度の微力を以って、容易にかつ簡略な操作によって確実に実施することができる。また、本発明によるコネクタ本体は、シールリングやバックアップスリーブを内装する内径部の外周の円筒部に、相手部品の雌ネジに螺合する雄ネジを並行して形成することにより、コネクタ本体の全長が大幅に短縮化され、狭隘な作業空間における細径配管の接続作業を容易にすると同時に、コネクタ本体に対する長手方向における垂直な荷重に対し、十分に対応することが可能となった。加えて該コネクタ本体と螺合する相手部品の雌螺子や第1、第2係合壁を含む取付け穴部も、従来に比較して浅い加工で足りるため、その加工コストを大幅に節減することができる。さらに、コネクタ本体や付随する部材の構造も簡略化され、その製作手段が通常の切削加工に加えて射出成形や鍛造加工などの量産が可能となり、製造コストの面で大幅な削減が期待できる。また、コネクタ本体のフランジ部を含む後方開放部を覆って一体として組付けらる弾性保護キャップの作用によって、コネクタ本体に対する衝撃などの外力を緩和して、コネクタの破損を防止すると共に、該保護キャップの後壁部に連なって形成される凸部が、コネクタ本体内側係合壁に準じた形状に、その内側の内周部が細径配管の外周部に面一に形成されているため、コネクタ本体1の軸芯に対する細径配管Pの平行状態を維持するたのガイドとして機能し、結果として細径配管Pの芯ぶれに起因するシールリング等の磨耗を未然に防止し、その優れた防塵効果によって系内の清浄化を果たしてその気密が安定的に維持される。従って耐圧式の細径配管接続用コネクタとして広範な用途に有効に用いられることが期待できる。
本発明による細径配管接続用コネクタの一実施例の配管接続状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるA−A線断面図、(d)は同じくB−B線断面図、(e)は同じくC−C線断面図である。 同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるD−D線断面図、(d)同じくE−E線断面図、(e)は同じくF−F線断面図である。 同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるG−G線断面図、(d)同じくH−H線断面図、(e)は同じくI−I線断面図である。 同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組み込まれるバックアップスリーブ単体を示す4面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその90度回転縦断側面図、(c)はその背面図、(d)は(c)における要部拡大背面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)における中心部の矢視断面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)はその横断平面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、他方の接続確認兼ロック部材の3面図で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)はその平面図である。 同実施例において組込まれる細径配管端末の一部破断側面図である。 本発明に係る細径配管接続用コネクタの他の実施例における配管接続状態を示す2面図(図1に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるJ−J線断面図、(d)は同じくK−K線断面図、(e)は同じくL−L線断面図である。 同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図(図2に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるM−M線断面図、(d)同じくN−N線断面図、(e)は同じくO−O線断面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材を示す2面図(図6に相当)で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)における中心部の矢視断面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図(図7に相当)で、(a)はその側面図、(b)はその正面図、(c)はその横断平面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、他方の接続確認兼ロック部材の3面図(図8に相当)で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)はその平面図である。 本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図(図1および10に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるP−P線断面図である。 同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図(図2および11に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるQ−Q線断面図である。 同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図(図3に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるR−R線断面図である。 同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図(図4に相当)で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組み込まれるバックアップスリーブ単体を示す4面図(図5に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)は同図(a)の90度回転縦断側面図、(c)は同図(a)の背面図、(d)は同図(b)におけるイ−イ線断面図である。 同実施例において組込まれる一対の接続確認兼ロック部材のうち、一方の接続確認兼ロック部材の3面図と、他方の接続確認兼ロック部材の2面図(図6および12に相当)で、同図(a)は一方の接続確認兼ロック部材の側面図、同図(b)はその平面図、同図(c)は他方の接続確認兼ロック部材の側面図、同図(d)はその平面図、同図(e)は同図(a)、(c)における中心部の矢視断面図である。 本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図(図1、10および15に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるS−S線断面図である。 同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図(図2、11および16に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるT−T線断面図である。 同実施例において細径配管接続途中の状態を説明するための2面図(図3および17に相当)と、同図(a)における特定部位の断面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図、(c)は同図(a)におけるU−U線断面図である。 同実施例の細径配管接続用コネクタ本体の単体を示す2面図(図4および18に相当)で、(a)は一部縦断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組込まれる接続確認兼ロック部材の3面図(図6、12および20に相当)で、(a)はその側面図、(b)はその同図(a)における矢視方向正面図、(c)はその一部横断平面図である。 本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図(図1、10、15および21に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組込まれる細径配管端末の一部破断側面図(図9に相当)である。 本発明に係る細径配管接続用コネクタにおけるさらに他の実施例の配管接続状態を示す2面図(図1、10、15、21および26に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組込まれる細径配管端末を示す2面図(図9および27に相当)で、(a)はその一部破断側面図、(b)はその背面図である。 同実施例において組込まれる細径配管端末の他の実施例を示す2面図(図9、27および29に相当)で、(a)はその一部破断側面図、(b)はその背面図である。 従来例の細径配管接続用コネクタの細径配管接続状態(図1に相当)を示す長手方向半載縦断側面図である。 従来のクイックコネクタを用いた細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)はそれに組込まれる確認部材である。 他の従来例の細径配管接続用コネクタの細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)一部切り欠き縦断側面図、(b)はその背面図である。
符号の説明
1、1a、1b コネクタ本体
1−1、1a−1、1b−1 フランジ部
1−2、1a−2、1b−2 雄ネジ
1−3、1a−3、1b−3 内径部
1−4、1a−4、1b−4 外側係合壁
1−5、1a−5、1b−5 内側係合壁
1−6、1a−6、1b−6 バックアップスリーブガイド用溝
1−7 接続確認兼ロック部材ガイド用溝
1a−8 接続確認爪
1a−9 フック
1a−10、1b−10 切欠き窓
2、2a バックアップスリーブ
2−1、2a−1 円筒部
2−2 フック受入溝
2−3、2a−3 後端外周凸部
2−4 切欠き部
2−5、2a−5 スプール受入壁
2−6、2a−6 貫通孔
2−7、2a−7 段部
2−8、2a−8 小径部
2−9、2a−9 先端小径部
2−10、2a−10 大径部
2−11 ガイド部
2a−12 先端確認兼ロック部材突き当り凹部
3、3a、3b、3c 接続確認兼ロック部材
3−1、3a−1 押え板A
3−2、3a−2 押え板B
3−3、3a−3 接続確認爪A
3−14、3a−14 接続確認爪B
3−4、3a−4 前側フック
3−5、3a−5 後側フック
3−6、3a−6 テーパー壁
3−7、3a−7 フック受入凹部
3−8、3a−8 後壁部A
3−9、3a−9 後壁部B
3−10、3a−10 先端部A
3−11、3a−11 先端部B
3−12、3a−12 突当壁A
3−13、3a−13 突当壁B
3−14 接続確認爪B
3a−15 中間フック
3b−16 側壁A
3b−17 側壁B
3b−18 前側凹部A
3b−19 後側凹部A
3b−20 前側凹部B
3b−21 後側凹部B
3b−22 テーパー壁A
3b−23 テーパー壁B
3b−24 先端壁A
3b−25 先端壁B
3b−26 後壁A
3b−27 後壁B
3b−28 突当壁A
3b−29 突当壁B
3c−12 後壁A
3c−13 後壁B
3c−16 押え板A
3c−17 押え板B
3c−24 先端壁A
3c−25 先端壁B
3c−28 突当壁A
3c−29 突当壁B
4 相手部品
4−1 流路
4−2 第1係合壁
4−3 第2係合壁
4−4 雌ネジ
5 シールリング
6 リング状スプリング
6−1 固定板
6−2 取付け溝
7 保護キャップ
7−1 把持部
7−2 フランジ部
7−3 外周部
7−4 後壁部
7−5 内周部
7−6 凸部
P、Pa、Pb 細径配管
P−1、Pa−1、Pb−1 スプール部
P−2、Pa−2、Pb−2 管端部
P−3、Pa−3、Pb−3 前壁部
P−4、Pa−4、Pb−4 後壁部
P−5、Pa−5、Pb−5 段部
P−6、Pa−6、Pb−6 小径部
P−7、Pb−7 凸部
P−8 補助具
Pb−9 取付け段部

Claims (24)

  1. 軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材ガイド用溝が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングの後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方には軸芯方向に垂直に相対する接続確認兼ロック部材の接続確認爪のフック受入溝が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝を介して組込まれる一対の接続確認兼ロック部材であって、一方の接続確認兼ロック部材には前側フックと後側フックとをそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面にあって細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には細径配管接続前の前記前側フックを収納するフック受入凹部をそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面には軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付く接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクタ。
  2. 前記接続確認兼ロック部材において、一方の接続確認兼ロック部材には、前側フックおよび後側フックに加え、その間に中間フックをそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面にあって軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一対に形成され、他方の接続確認兼ロック部材には、細径配管接続前の前記前側フックを収納するフック受入凹部をそれぞれ有する一対の接続確認爪と、その側面には軸芯に細径配管の外周部に当接する突当壁を有する押え板とが、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とする請求項1に記載の細径配管接続用コネクタ。
  3. 前記一方の接続確認兼ロック部材において、軸芯方向に相対する一対の接続確認爪のそれぞれに設けられる後側フックの側部先端に、軸芯方向に傾斜するテーパー壁が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の細径配管接続用コネクタ。
  4. 前記バックアップスリーブの後方外周部に形成される接続確認兼ロック部材の接続確認爪のフック受入溝に、小さい切り欠き部が設けられ、該切り欠き部に前記接続確認爪の後側フックの前後が組付くことにより、細径配管接続前の該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  5. 前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部を収納する深さに形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  6. 前記コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  7. 前記コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  8. 軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切り欠き窓が形成され、該切欠き窓の両側には先端に軸芯方向に相対するフックを設けた一対の接続確認爪が、一体として形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングの後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方側面には相対する接続確認兼ロック部材の先端壁が当接する受入凹部が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材ガイド用溝を兼ねる切り欠き窓に挿入された一対の接続確認兼ロック部材であって、それぞれの接続確認兼ロック部材には側壁の前方軸芯に細径配管の外周部に当接する略半円の突当壁を有し、該突き当て壁を除く側壁の前方には相互に垂直に向き合う先端壁が形成され、それに連なる対称位置には前記コネクタ本体のフックを収納するための前側凹部と後側凹部とが各々に形成され、該後側凹部に連なるその後方には垂直の後壁が形成され、合せて一対となってコネクタ本体を挟持する接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクタ。
  9. 前記一対の接続確認兼ロック部材において、細径配管接続前のそれぞれの前側フック受入凹部には、コネクタ本体の前記フックが収納されると共に、その先端壁が前記バックアップスリーブの受入凹部に当接して該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御し、細径配管接続後の該バックアップスリーブは接続確認兼ロック部材をかわしてその前方に移動し、該接続確認兼ロック部材は軸芯方向に進行して、細径配管スプール部の後壁部後方で該細径配管の外周に相互の突当壁を当接し、同時にそれぞれの先端壁を突き合せ、前記コネクタ本体のフックは前側凹部から後側凹部に移動して収納され、軸芯方向に相対して各々一体に形成され、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とする請求項8に記載の細径配管接続用コネクタ。
  10. 前記一対の接続確認兼ロック部材において、それぞれの前側フック受入凹部には、外側の後方に傾斜するテーパー壁が設けられることを特徴とする請求項8または9に記載の細径配管接続用コネクタ。
  11. 前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部および後壁部を含む、スプール部の全てを収納する深さに形成されることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  12. 前記コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  13. 前記コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  14. 軸芯の前方相手部品側に細径配管に外嵌されるシールリングおよびバックアップスリーブを内装する内径部と、該内径部に連なる後方内周部に着脱用工具に繋合可能に形成された内側係合壁とが貫設され、該内側係合壁には軸芯と平行にバックアップスリーブガイド用溝が形成され、外周部の略中央に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、該フランジ部後方には着脱用工具に繋合可能な係合壁が形成され、該係合壁を貫いて接続確認兼ロック部材挿入用の切り欠き窓が形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の先端部に予め内装されるリング状のシールリングと、該シールリングの後方の内径部に、前記バックアップスリーブガイド用溝を介して挿入されて内装される略円筒体であって、軸芯に細径配管を嵌挿する貫通孔が貫接され、該貫通孔の後端部には細径配管スプール部受入壁が設けられ、その前方の内周部には段部によって隔てられる小径部が形成され、外周部の後方側面には相対する接続確認兼ロック部材の先端壁が当接する受入凹部が形成され、該外周部の後端には前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に対応する凸部が形成されたバックアップスリーブと、前記コネクタ本体外側係合壁に形成された接続確認兼ロック部材挿入用の切り欠き窓に挿入された一対の接続確認兼ロック部材であって、それぞれの接続確認兼ロック部材には特定の厚さを有する押え板の前方軸芯に、細径配管の外周部に当接する略半円の突当壁を有し、該突き当て壁を除く押え板の前方には相互に垂直に向き合う先端壁が形成され、それに連なる後方には垂直の後壁が形成され、該後壁の中心にはそれぞれの固定板を介して軸芯方向に押圧するリング状スプリングが固着され、合せて一対となってコネクタ本体を挟持する接続確認兼ロック部材と、端末に前記バックアップスリーブのスプール受入壁に収納されるスプール部が形成され、該スプール部前方の管端部の外周面には段部によって隔てられる小径部が形成され、該小径部に前記シールリングを、該段部を含むスプール部前方の外周面に前記バックアップスリーブを外嵌した細径配管、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクタ。
  15. 前記一対の接続確認兼ロック部材において、細径配管接続前のそれぞれ先端壁が、前記バックアップスリーブの受入凹部に当接して該バックアップスリーブの長手方向へのスライドを制御し、細径配管接続後の該バックアップスリーブは該接続確認兼ロック部材をかわしてその前方に移動し、該接続確認兼ロック部材はリング状スプリングの押圧によって軸芯方向に進行して、細径配管スプール部の後壁部後方で該細径配管の外周に軸芯方向に相対してそれぞれの突当壁を当接し、同時にその先端壁を相互に突き合せ、合せて一対となって前記コネクタ本体を挟持するようにして組付くことを特徴とする請求項14に記載の細径配管接続用コネクタ。
  16. 前記バックアップスリーブの貫通孔の後端部に設けられる細径配管スプール受入壁が、該細径配管スプール部の前壁部および後壁部を含む、スプール部の全てを収納する深さに形成されることを特徴とす請求項14または15に記載の細径配管接続用コネクタ。
  17. 前記コネクタ本体の後方内周部に形成される内側係合壁が、6角レンチ等に繋合可能なナット状に形成され、フランジ部後方に連なる外周部に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に繋合可能な多角形のナット状に形成されることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  18. 前記コネクタ本体の内径部に予め内装される前記リング状のシールリング並びに略円筒状のバックアップスリーブが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形されることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  19. 前記コネクタ本体のフランジ部と、その後方の外側係合壁から後壁部に至る細径配管挿入部を含む後方開放部に、弾性防塵キャップが被着されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  20. 前記弾性防塵キャップが、各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂から選択される素材によって成形され、コネクタ本体の前記外周部に準じた形状を有し、該コネクタ本体フランジ部に被着されるフランジ部と、該フランジ部後方に設けられる把持部と、その後方に連なってコネクタ本体外側係合壁に準じた形状に形成さる外周部と、それに連なる垂直の後端部と、細径配管外周部に巻着する内周部とからなることを特徴とする請求項19に記載の細径配管接続用コネクタ。
  21. 前記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に嵌挿されて相手部品に接続される細径配管が、その端末に形成されるスプール部の後方外周部に、軸芯を挟んで対称に別体の凸部が設けられ、該凸部を前記コネクタ本体のバックアップスリーブガイド用溝に嵌合して、該細径配管のコネクタ本体に対する廻り止めとすることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  22. 前記細径配管のスプール部後方の外周部に設けられる別体の凸部が、ろう付若しくは溶接によって一体として接合されることを特徴とする請求項21に記載の細径配管接続用コネクタ。
  23. 前記細径配管接続用コネクタにおいて、コネクタ本体の内径部に嵌挿されて相手部品に接続される細径配管の端末に、スプール部と該スプール部の後方に軸芯を挟んで対称に凸部が設けられた別体の略円筒状の補助具を用意し、該円筒状補助具を細径配管端末における所定位置に固定し、細径配管スプール部並びに該細径配管のコネクタ本体に対する廻り止めとすることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の細径配管接続用コネクタ。
  24. 前記細径配管の所定位置に固定される円筒状補助具が、かしめ若しくはろう付によって細径配管外周部に一体として固定されることを特徴とする請求項23に記載の細径配管接続用コネクタ。

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