JP2004263826A - 細径配管接続用コネクター - Google Patents

細径配管接続用コネクター Download PDF

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Abstract

【課題】細径を自動車や各種装置等に接続して給油や給気をする際、コンパクトな構造で且つ十分に気密を保持し、しかも簡略な操作で効率的に接続状況の確認が可能なコネクターを提供する。
【解決手段】後方内径部1−4に雌ネジ1−5が形成された筒状体と、外周方向の一端にはフランジ部1−2、他端が相手部品に螺合する雄ネジ1−3を有する円筒部2−2と、円筒部の雄ネジを除く部分が切欠かれ、その切欠き残部の舌状の弾性爪壁4−1が内方に付勢され、内周面には溝部4−3と、係合壁4−4が設けられてなるコネクター本体1と、後方に確認部材組み付け部2−1と円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の雌ネジに螺合する雄ネジが形成されてなる内装部材本体2と、押し壁3−1とコネクター突き当て壁3−4と、反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪3−2、短尺の後端側確認爪3−3が一体に設けられてなる確認部材本体3と、からなる細径配管接続用コネクター。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に自動車或いは各種の機械、装置等に給油、給気等の供給路として配設される管径が凡そ20mm程度以下の、比較的細径からなる金属管ないしは樹脂チューブ(以下単に「配管」という。)の接続用コネクターに係り、詳しくは配管と相手部品との接続に際し、簡略な操作で配管流路と、コネクター本体と相手部品との気密が同時に保持し得ると共に、適正な接続状態を確認し、その状態を維持し得る細径配管接続用コネクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の細径配管接続用コネクターは相手部品と配管との間に介在して、流路の気密と適正な接続を確保するために機能するもので、すでに多種多様なものが汎用されている。最近はコストの低減と機能の充実とを合わせて要求されるところから、コンパクトな構造で且つ簡略な操作で所期の目的を達成し得る細径配管接続用コネクターが提案されている。
【0003】
例えば図36に示す細径配管接続用コネクター(以下、単に「コネクター」という。)においては、軸芯に配管を嵌挿する孔が貫設され、一端にフランジ部201−1、それに連なる他端が円筒部201−2からなるコネクター本体201であって、該円筒部201−2の該フランジ部201−1の近傍には、相手部品への組み付けの際、該相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジ208が形成されている。該円筒部201−2の該雄ネジ208の形成部を除く外周方向に、4等分された切欠き部205が形成され、該切欠き部205の切欠き残部がそれぞれ舌状の弾性爪壁204をなして内方に付勢されている。該弾性爪壁204の先端爪先204−1は半円弧状に形成され、その内周面には溝部204−2が設けられ、該溝部204−2は配管接続前にはシールリング部材207を収納するスペースとして用いられる。また、前記フランジ部201−1は相手部品に組み込む際、スパナを係合するために好ましくは六角のナット状に形成され、該ナット状フランジ部201−1の外周部のほぼ全周に亘りノッジ(切り込み)209が施され、該ノッジ209はコネクター本体201を相手部品に螺合して組み込む際に、その弾発力でスプリングワッシャの代用としてゆるみ止めに機能している。
【0004】
上記のコネクターは、従来公知のコネクターに比較し、構造上コンパクトであるにも拘らずコネクター本体と相手部品との組み付けが強固で、配管流路の気密と共に、コネクター本体と相手部品との気密をも同時に確保できるということが確認されている。しかしながら上記コネクターは、接続完了時に接続状態を確認するための所謂確認部材を備えていないところから、接続完了時に外見目視によるか、若しくは配管に引き抜き力を加えるかのいずれか、或いはその両方の手段によって確認作業を行っているが、作業者個人の熟練度に依存する方法であり、その信頼性に不安を残すものであった。
【0005】
又、図37に示すコネクターにおいては、軸芯内部に小径室103′と大径室103とを貫設してなるコネクター本体101の該小径室部103′にシールリング部材106と、ブッシュ部材107とを内装せしめ、かつ大径室103の周壁のなす対向部位に穿設した切欠き窓溝部101′に、その中間付近を屈曲して内方で前方に付勢された爪壁105となすと共に、前記屈曲部から前方に突出する舌状弾発壁101″を一体に形成せしめ、更に前記小径室103′の周壁の外周側に回動自在となす筒環部材108を装着し、更に対向する両側部にそれぞれ掛合壁109′と、その内側に掛支壁109″とを一体に突設した挟み状からなる確認部材109をもって、外側の前記掛合壁109′部側をコネクター本体101の弾発壁101″と、また前記掛支壁109″部を、その先端部をコネクター本体101のなす対向側面部に、掛着した状態をもって爪壁部105の前記屈曲部の内側と係合可能に構成したコネクターが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記コネクターによれば、確認部材の機能により配管の接続状態は確実に把握することが可能となるが、接続完了後の確認部材がコネクター本体の外径方向に大きくオーバーハングし、コネクター周辺の占有スペースをより大ならしめるという不都合が生ずる上、他の装置や部品等との接触によって思わぬ損傷を招くことも懸念されるなど、なお改善を望まれる課題を残していた。
【0007】
本発明は斯かる従来技術に残された課題を解決することを目的とし、具体的にはよりコンパクトな構造を維持しながら、安全かつ簡略な操作で相手部品と細径配管との接続を完了し、その接続状態が適正に保たれていることを確実に確認することが可能で、しかも配管流路と配管接続用コネクターと相手部品との気密が、十分に確保し得る細径配管接続用コネクターを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成しうるための本発明による第1の実施態様は、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、その孔に連なる内径部後方には内装部材本体の雄ネジに螺合するための雌ネジが形成され、一方、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる他端が相手部品の雌ネジに螺合して一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、該溝部に連続して配管スプール部との係合壁が設けられてなるコネクター本体と、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、後方に前記コネクター本体のフランジ部に当接する確認部材組み付け部、それに連なる外周方向他端が円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の内径部後方に設けられた雌ネジに螺合し、一体に係合されるための雄ネジが形成されてなる確認部材本体を保持するための内装部材本体と、前記内装部材本体の確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター突き当て壁とからなる確認部材本体であって、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、より短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0009】
本発明に係る第2の実施態様は、前記実施態様1に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記コネクター本体のフランジ部が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0010】
本発明に係る第3の実施態様は、前記実施態様1に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記内装部材の確認部材組み付け部には、確認部材突き当て壁を有し、更に該確認部材の先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、該先端側確認爪により挟持される外壁が、前記コネクター本体のフランジ部と同形状に設けられてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0011】
本発明に係る第4の実施態様は、前記実施態様1に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材の先端側確認爪の凸部から確認部材本体方向の壁面に、軸芯側に傾斜したテーパー壁が形成され、該テーパー壁と確認部材本体との間に、細径配管の後端側スプール逃げ部が設けられてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0012】
本発明に係る第5の実施態様は、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、その孔に連なる内径部後方には内装部材本体の雄ネジに螺合するための雌ネジが形成され、一方、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる他端が相手部品の雌ネジに螺合して一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、該溝部に連続して配管スプール部との係合壁が設けられてなるコネクター本体と、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、後方に前記コネクター本体のフランジ部に当接する確認部材組み付け部、それに連なる外周方向他端が円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の内径部後方に設けられた雌ネジに螺合し、一体に係合されるための雄ネジが形成されてなる確認部材本体を保持するための内装部材本体と、前記内装部材本体の確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター突き当て壁とからなる確認部材本体であって、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、先端に鉤型のフックが形成された前記先端側確認部材より若干短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0013】
本発明に係る第6の実施態様は、前記実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記コネクター本体のフランジ部が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0014】
本発明に係る第7の実施態様は、前記実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記内装部材の確認部材組み付け部には、確認部材突き当て内壁を有し、更に該確認部材の先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、前記後端側確認爪先端の鉤型のフックを収納する凹部とが形成され、更に該先端側確認爪の凸部と該後端側確認爪先端の鉤型のフックとにより挟持される外壁が、前記コネクター本体のフランジ部と同形状に設けられてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0015】
本発明に係る第8の実施態様は、前記実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材の先端側確認爪の凸部から確認部材本体方向の壁面に、軸芯側に傾斜したテーパー壁が形成され、該テーパー壁と確認部材本体との間に、細径配管の後端側スプール部逃げ部が設けられてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0016】
本発明に係る第9の実施態様は、前記実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材本体に一体に取り付けられる後端側確認爪の、確認部材本体近傍にはスプール部押さえ部が、それに連なる反対側先端部には鉤型のフックが形成され、該フックの先端面は軸芯方向に傾斜したテーパー壁が設けられ、該フックと前記スプール押さえ部との間に、後端側確認爪スプール逃げ部が設けられてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0017】
本発明に係る第10の実施態様は、前期実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、確認部材本体に一体に設けられる2本の後端側確認爪間が半円形に形成され、その内側に細径配管外周部と略同形状の配管突き当て壁、押し壁部にコネクター外壁突き当て壁が形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0018】
本発明に係る第11の実施態様は、前期実施態様5に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材を保持する内装部材から、確認部材突き当たり内壁が取り除かれたことを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0019】
本発明に係る第12の実施態様は、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、それに連なるスプール部との当接壁が設けられてなるコネクター本体と、前記コネクター本体のフランジ部に一体として設けられ、確認部材先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、該先端側確認爪の凸部によって挟持される外周壁を有する確認部材組み付け部と、前記確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター外壁突き当て壁とからなる確認部材本体において、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、より短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0020】
本発明に係る第13の実施態様は、前記実施態様第12に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記コネクター本体のフランジ部及び該フランジ部の後方に一体として設けられる確認部材組み付け部の外周面が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0021】
本発明に係る第14の実施態様は、前記実施態様第12に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材本体に一体に設けられる2本の後端側確認爪間が半円形に形成され、その内側に細径配管外周部と略同形状の配管突き当て壁、押し壁部にコネクター外壁突き当て壁が形成されてなることを構成上の特徴と細径配管接続用コネクターにある。
【0022】
本発明に係る第15の実施態様は、前記実施態様第12に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材を保持する確認部材組み付け部から、確認部材突き当たり内壁が取り除かれてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0023】
本発明に係る第16の実施態様は、前記実施態様第12に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記コネクター本体が、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の略1/2部分が先端に向かって先細るテーパー状に、残部が円筒状に形成された爪壁をなし、該爪壁先端の爪先部分の内周面に、シーリング部材を内装する半円弧状の溝部が形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0024】
本発明に係る第17の実施態様は、前記実施態様第12に記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記コネクター本体が、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして前方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分の内周面には、シールリング部材を内装する半円弧状の溝部が形成されてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0025】
本発明に係る第18の実施態様は、前記実施態様第1乃至17のいずれかに記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記細径配管接続用コネクターを介して相手部品に取り付けられる細径配管の端末に、所定間隔で複数のスプール部が形成され、該スプール部によりシーリング部材、バックアップリング、スプール部外径調節部材及び/又は弾性シーリング部材を保持し、相手部品の連結筒壁に係圧して該相手部品の流路と細径配管端末との気密を確保すると共に、スプール部外径の調節若しくはコネクター系内への塵埃の混入を防止することを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0026】
本発明に係る第19の実施態様は、前記実施態様第5乃至18のいずれかに記載の細径配管接続用コネクターにおいて、前記確認部材本体にリリース用の爪を設けてなることを構成上の特徴とする細径配管接続用コネクターにある。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付した図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこれにより拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。
図1は本発明の細径配管接続用コネクターの一実施例に係る細径配管接続状態を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図、図2は同実施例おける細径配管接続前の状態を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図、図3は同実施例で配管接続後、接続状態を確認する前の状態を示す説明図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図4は同実施例並びにその応用例に用いる細径配管端末と、同配管に組み込まれたバックアップリング及びスプール部外径調節部材の説明図で、(a)は前記実施例に組み込まれた細径配管端末とバックアップリングとの一部破断側面図、(b)はその応用例の細径配管端末とスプール部外径調節部材との一部半載側面図、(c)は他の応用例の細径配管とスプール部外径調節部材との一部半載側面図、図5は前記実施例に組み込まれる確認部材本体の単体を示す3面図で、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図、図6は同実施例の内装部材本体の単体を示し、(a)はその背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図、図7は同実施例のコネクター本体とそれに組み込まれるシールリング部材を示す縦断側面図、図8は同実施例に用いられるコネクター本体単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図9は同実施例の応用例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図10は同応用例に組み込まれる細径配管の一部破断側面図(図4に相当)、図11は同実施例の他の応用例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図12は同応用例に組み込まれる細径配管の一部破断側面図(図4に相当)、図13は他の実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図14は同実施例における細径配管接続前の状態(図2に相当)を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)その背面図、図15は同実施例の細径配管接続後、接続状態を確認する前の状態(図3に相当)を示す2面図で、(a) は縦断側面図、(b)は背面図であり、図16は同実施例に組み込まれる確認部材本体の単体(図5に相当)を示す3面図で、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図、図17は同実施例に組み込まれる内装部材本体の単体(図6に相当)を示す3面図で、(a)はその背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図、図18は本発明の更に他の実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a) はその縦断側面図、(b)はその背面図、図19は同実施例に組み込まれ確認部材本体の単体(図5に相当)を示し、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図、図20は同実施例に組み込まれる内装部材本体の単体(図6に相当)を示す3面図で、(a)はその背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図であり、図21は本願に係る更に他の発明の一実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a) はその縦断側面図、(b)はその背面図であり、図22は同実施例におけるコネクター本体の単体を示す4面図で、(a)はその背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図、図23は本願に係る更に他の発明の一実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図24は同実施例に組み込まれる細径配管の一部破断側面図(図4に相当)、図25は同実施例に組み込まれるコネクター本体の単体(図22に相当)を示す4面図で、(a)はその背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図、図26は本願に係る更に他の発明の一実施例に組み込まれるコネクター本体の単体(図22に相当)を示す4面図で、(a)はその背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図であり、図27は従来から汎用されているクイックコネクターに、本発明に係る確認部材を適用した実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその長手方向半載縦断側面図、(b)はその背面図、図28は同実施例における細径配管接続前の状態(図2に相当)を示す2面図で、(a)はその長手方向半載縦断側面図、(b)はその背面図、図29は同実施例における細径配管接続後、接続状態を確認する前の状態(図3に相当)を示す2面図で、(a)はその長手方向半載縦断側面図、(b)はその背面図、図30は同実施例において組み込まれるコネクター本体の単体を示す2面図で、(a)はその長手方向半載縦断側面図、(b)はその正面図、図31は同実施例に組み込まれる細径配管の一部破断側面図(図4に相当)、図32は同実施例に組み込まれる確認部材本体の単体(図5に相当)を示す3面図で、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図、図33は更に他の実施例における確認部材本体の単体(図5に相当)を示す3面図で、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図、図34は同実施例の応用例における確認部材本体の単体(図5に相当)を示す3面図で、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図であり、図35は従来から汎用されている更に他のコネクターに、本発明に係る確認部材を適用した実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)はその長手方向半載縦断側面図、(b)は(a)のb−b線上の断面図である。
【0028】
本発明における第1の実施態様において用いられる細径配管接続用コネクター(以下、単に「コネクター」という。)は、図1〜3並びに図7〜8に示すように、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、その孔に連なる内径部1−4後方には内装部材本体2の雄ネジ2−4に螺合するための雌ネジ1−5が形成され、一方、外周方向の一端に対応する相手部品8に当接するフランジ部1−2、それに連なる他端が相手部品8の雌ネジ8−1に螺合して一体に組み付けられるための雄ネジ1−3を有する円筒部1−1からなり、該雄ネジ1−3を除く円筒部1−1の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部4−1が設けられ、該切欠き部4−1の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁4をなして内方に付勢され、該弾性爪壁4の先端爪先部分4−2は半円弧状に形成され、その内周面にはOリング形状のシールリング部材5を内装する略U字形状の溝部4−3が形成され、該溝部4−3に連続して配管スプール部P−1との係合壁4−4が設けられてなるコネクター本体2と、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、後方に前記コネクター本体1のフランジ部1−2に当接する確認部材組み付け部2−1、それに連なる外周方向他端が円筒部2−2からなり、該円筒部2−2の確認部材組み付け部2−1近傍に、前記コネクター本体1の内径部1−4後方に設けられた雌ネジ1−5に螺合し、一体に係合されるための雄ネジ2−4が形成されてなる確認部材本体3を保持するための内装部材本体2と、前記内装部材本体2の確認部材組み付け部2−1に側面から押し込むための押し壁3−1と、コネクター突き当て壁3−4とからなる確認部材本体3であって、該確認部材本体3の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体3の反対側端部の軸芯方向に凸部3−7を有する先端側確認爪3−2、該先端側確認爪3−2の対向位置に、より短尺の後端側確認爪3−3が一体に設けられてなる確認部材本体3とによって構成されている。
【0029】
本例に用いられる前記コネクターを介して相手部品8に接続される配管Pには、図4の(a)に示されるように先端側に大小2段の環状膨出部(以下単に「スプール部」という。)を有する先端側スプール部P−1と、その後方にあって前記確認部材に当接する後端側スプール部P−2が形成されている。本例における前記先端側スプール部P−1の前方の小径スプール部には、図4(a)、(b)および(c)に示されるようにバックアップリング6が巻着され、図1(b)に示されるように配管Pの接続完了時には、前記シールリング部材と共に相手部品8の連結筒壁8−3に係圧して配管Pと相手部品流路8−2との気密、並びにコネクター本体1と相手部品8との気密をも併せて確保する。図4(b)および(c)には本例の応用例として、後端側スプール部P−2に巻着されるスプール部外径調節部材6−1および6−2が示されているが、これは本例の確認部材3による接続状態の確認に際し、後端側スプール部P−2の外径が先端側スプール部P−2より若干大きいことが望ましいために用いられるものである。なお、本発明の各実施例において用いられる前記シールリング部材5、バックアップリング6、スプール部外径調節部材6−1、6−2を含む機能的に類似する各部材は、ゴムや樹脂等の弾性材料で構成されることが好ましい。
【0030】
上記構成を有する本例のコネクターによる細径配管接続方法について更に具体的に説明すると、まずコネクター本体1の相手部品5へ組み込みに際しては、予めシールリング部材5を弾性爪壁4の溝部4−3に装填したコネクター本体1を、相手部品8の取付穴8−4に差し押し込み、該コネクター本体1の円筒部1−1に形成された雄ネジを、該取付穴8−4の入り口付近に形成された雌ネジ8−1に螺合することにより、相手部品8とコネクター本体1の組み込みが完了する。この際、前記コネクター本体1のフランジ部1−2が6角のナット状に形成されていることにより、スパナなど所定の工具により極めて単純且つ容易な操作で強固な組み付けが完了する。
【0031】
相手部品5への組み込みが完了した後、前記コネクター本体1のフランジ部1−2後方より、図6に示される内装部材本体2の円筒部2−2を差し込み、コネクター本体1の内径部1−4の後方に形成された雌ネジに、内装部材本体2の確認部材組み付け部2−1近傍に形成された雄ネジ2−4を螺合することによりコネクター本体1と内装部材2との組み付けが完了する。前記内装部材本体2には図6に示すように、後述する確認部材本体3に一体に形成される先端側確認爪3−2の凸部3−7を収納する穴部2−3と、該凸部3−7に抱き込むように挟持される外壁部2−7、並びに該確認部材突き当て内壁2−5とがそれぞれ形成されている。
【0032】
コネクター本体1への内装部材本体2の組み付けが完了した後、該内装部材本体2へ確認部材本体3を組み込むことにより本例のコネクターが完成するが、この際、内装部材本体2の確認部材組み付け部2−1に押し壁3−1を用いて側面から差し込み、図2の(b)に示すように先端側確認爪3−2の凸部3−7が、内装部材本体2の穴部2−3に挿入されることによって、図2の(a)に示すようにコネクター本体1、内装部材本体2および確認部材本体3による組付けが完了する。組み付けの手順は特に制限されるものではなく、内装部材本体2と確認部材本体3とを予め組み付けた後、コネクター本体1へ組み付け、その後相手部品8へ組み付けて図2に示すような形を選択することも可能である。内装部材本体2に組み付けて配管Pの接続状態を確認するために機能する上記確認部材3は、図5に示すように押し壁3−1とコネクター突き当て壁3−4とからなる確認部材本体3に一体に、相対して先端側確認爪3−2とそれより短尺の後端側確認爪3−3が形成されている。該先端側確認爪3−2の先端部は略L字状に軸芯方向への凸部3−7が形成され、配管Pの接続前は前記内装部材本体2の穴部2−3に挿入されており、配管接続後は同内装部材本体2の外壁2−7を抱えるように挟持する。該凸部3−7の内側は軸芯に向かってテーパー壁部3−5が形成され、該テーパー壁部3−7とコネクター突き当て壁3−4の間にスプール逃げ部3−6が設けられており、配管接続完了後に確認部材本体を更に押し込む際、後端側スプール部P−2が収納されるスペースとなり、配管Pの接続状態を確認するために機能する。なお、前記後端側確認部爪3−3はその際上記の押し込みが可能となることで、後端側スプール部P−2が不在であることを示し、同様配管の接続状態を確認するために機能する。この際、上記確認部材3は配管の接続とその確認の後も、コネクターの一要素として組み込まれた状態を保ち、配管の脱落防止に寄与するが、構造上極めてコンパクトであるため占有スペースが小さく、操作上殆ど妨げになることがない。
【0033】
上記の如くして図2に示すように相手部品へのコネクターの組み込みが完了した後、コネクター後方より配管Pを挿入して接続するが、その際、前述のように配管Pの先端側スプール部P−1の前面小径スプール部には、図4(a)に示すように予めバックアップリング6が巻着されている。コネクターの弾性爪壁4の溝部4−3に予め装填されていたシールリング部材6は、先端側スプール部P−1に押されて内壁部4−5が外径方向に拡径するのに伴い、該溝部4−3から脱落して該バックアップリング6の前方の配管に巻着し、相手部品の連結筒壁8−3との間において係圧され配管流路の気密を完全に保持する。一方、弾性爪壁4の該溝部4−3は軸芯方向に閉じて、該配管Pの先端側スプール部P−1の後方大径スプール部を覆って配管Pとコネクター1との接続状態を安定的に維持する。
【0034】
上記接続に際し、確認部材本体3の先端側確認爪3−2のテーパー壁3−5に後端側スプール部P−2が当接してこれを押し上げ、該先端側確認爪3−2は確認部材本体3との付け根を基点として外径方向に開き、内装部材本体2の穴部2−3に挿入されていた凸部3−7が該穴部2−3から脱出する(図3参照)。その後確認部材の押し壁3−1を前方に押して確認部材をスライドさせ、コネクター突き当て壁3−4が内装部材の確認部材突き当て内壁2−5が当接し、また、該後端側スプール部P−2はテーパー壁3−5を超えてスプール逃げ部3−6のスペースに位置し、該後端側確認爪を外径方向に押し開く力が消滅する。従って前方にスライドした前記凸部3−7は軸芯方向に閉じて、内装部材の外壁2−7を抱きかかえる様に組み付き、図1に示すように適正に配管接続が完了していることが確認される。不適正な接続、例えば半嵌挿状態にある場合は該凸部3−7が該穴部2−3から脱出できれず、一方、後端側確認爪3−3もスプール部P−2に妨げられて、確認部材の前方へのスライドを阻止する。なお、図4の(b)および(c)には本例の応用例に用いられる細径配管が開示されているが、詳細は前記した通りである。
【0035】
図10および12には本例の更に他の応用例として、後端側スプール部P−2′にも先端側スプール部と同様、大小2段のスプールが形成された配管P′が開示され、前者においては該後端側スプール部P−2′前方小径スプールに、円筒形状の弾性シーリング部材7を巻着し、後者においては後端側スプール部P−2′の大小スプール間にOリング形状の弾性シールリング部材7′を巻着し、それぞれの配管P′を本例のコネクターを介し、本例と同様にして相手部品8に接続させた実施例が示されている(図9および11参照)。それぞれの応用例に用いられる弾性シールリング部材7および7′は、コネクター本体への塵埃の混入を防ぐ防塵作用と共に、配管にもたらされる振動を防止する防振材として機能する。このように第1の実施例にもとづく応用例として、本例と同様に構成されたコネクターを介し、実質的に本例と同様にして4例の細径配管の接続が完了し、その接続状態が確認されている。
【0036】
本願に係る第2の発明の実施例は最終的に図13に示されるような配管の接続状態を以て確認される。本例に用いられるコネクターは確認部材の構造が図16の(a)に示されるように後端側確認爪3−3′の先端に、軸芯方向に傾斜してテーパー壁を有する鉤型のフック3−8が形成され、該フックに連なる長手方向軸芯に向かってほぼ中心部間に後端側確認爪スプール逃げ部3−6′が、さらにそれに連なるコネクター付き当て壁3−4′の間に、後端側スプール押さえ部3−9が形成されている。また、本例の内装部材の確認部材組み付け部2−1′には前記鉤型のフック3−8を契合するための凹部2−8が形成され、それ以外は前記第1の実施例で用いられたものと同様に構成されたコネクターにより、相手部品に対する配管の接続を試みた。図14に示すように本例の確認部材は先端側確認爪の凸部3−7′が内装部材の穴部2−3′に、後端側確認部材のフック3−8がその凹部にそれぞれ契合されて配管接続前のコネクターの組み込みが完了する。
【0037】
本例による配管の接続は第1実施例と基本的には同様であるが、図15に示すようにコネクター後方より嵌挿された配管Pの後方スプール部P−2により、最初に先端側確認爪3−2′のテーパー壁3−5′が押し上げられて外径方向に開き、同時に該爪の凸部3−7′が内装部材の穴部2−3′から脱出する。次いで確認部材を前方にスライドさせ、スプール逃げ部3−6′のスペースにスプール部P−2が収納されると、確認爪を開く力が消滅して該凸部3−7′が軸芯方向に閉じ、内装部材の外壁2−7′を抱えるように挟持する。この際後端側確認爪3−3′も確認部材の前方へのスライドに伴い、内装部材の凹部からフック3−8が自身のテーパー壁の作用により抜けだし、前記先端側確認爪3−2′の後方で内装部材外壁2−7′に抱きつくように挟持する。ここで不適切な接合状態で後端側確認爪3−3′のスプール押さえ部3−9がスプール部P−2に当接すると、確認部材の前方へのスライドは不可能となり半嵌合の状態であることを、事前に認知させることとなる。
【0038】
本願に係る第3の発明による実施例は、図19に示されるように確認部材本体3″の後端側確認爪3−3″間が、配管外径部の形状に近い半円形の配管付き当て壁3−10として形成され、図20の(a)に示すように内装部材本体2″の確認部材付き当て壁が省略されている。本例のコネクターによる配管Pの接続はは図18に示すように完了して確認される。より具体的には後端側確認爪3−3″の半円形の配管付き当て壁3−10が、後端側スプール部P−2の後方の配管外径部に当接することによって、先端側確認爪の凸部3−7″の内装部材外壁2−7″への抱え込み挟持と共に適切な配管接続を確認する。
【0039】
本願に係る第4の発明に基づくコネクター本体1′は、図22の(a)、(b)、(c)および(d)に示されるように上記各実施例によるコネクター本体1に、内装部材2″が一体に結合された構造を有している。本例によるコネクター1′はコネクター本体と内装部材との組み付けが、事前に省略されるというメリットがあり、確認部材の組み付けや配管の接続においては、図21に示すように前記第3の発明に基づく実施例と同様に完了することが確認された。
【0040】
コネクター本体と内装部材とを一体化した上記発明の応用例として、図25にはコネクター本体2″の円筒部前方に形成される爪壁部4′に、切り欠き部が形成されず、シールリング部材5を装填する溝部4−3′に連なる係合壁4−4もないコネクター本体2″が開示され、該コネクターを介して相手部品8に接続される配管として、図24に示すように先端側スプール部P−1′が小径スプールのみの配管P″が開示され、図23に示すような配管接続状態とその確認がなされている。
【0041】
また、上記のさらなる応用例としてコネクター本体の円筒部前方に設ける爪壁4″に、図26に示すように切り欠き部を設けることでシールリング部材の装填を容易にし、他は前記コネクターによる配管接続と実質的に同一手段による、相手部品への配管接続状態とその確認が図23によって開示されている。
【0042】
本願に係る第5の発明による実施例とその応用例が図27〜図35によって開示されている。本例におけるコネクター本体は従来より汎用されているクイックコネクターをベースとし、それに本願における第2の発明に用いられる確認部材を組み合わせることによって、コネクターを介しての配管の接続を簡素にかつ確実に確認し得たものである。具体的には図28に示すようにコネクター本体10の後方大径室外壁部10−1に、先端側確認爪の凸部3−7′を挿入する穴部10−2と、後端側確認爪のフックを契合する凹部10−3が形成され、コネクター本体10と確認部材本体3′とによる配管接続前のコネクターが完成する。本例における配管の接続と接続状態の確認は、前記第2の発明における方法と実質的に同一である。但し図30(a)および(b)に示すようにコネクター本体10の構造が異なり、内装部材も存在しないところから用いられる配管Pも図31に示すように構成されており、配管接続に際してはコネクター本体の先端竹の子状部分が相手部品に組み付けられた後、コネクターの後方から配管を挿入し、スプール部が本体爪部10−5を外径方向に押上げ、その爪部先端を通過すると該爪部10−5は弾性復帰し、スプール部後端部を押し込むように閉じて配管の接続状態を確保するよう構成されている。
【0043】
ここで確認部材による接続状態の確認は、図29に示すように配管挿入時にスプール部が先端側確認爪3−2′のテーパー壁3−5′にあたり、これに押し上げられて外径方向に開き、同時に該爪の凸部3−7′がコネクター本体の穴部10−2から脱出する。次いで確認部材を前方にスライドさせ、スプール逃げ部3−6′のスペースにスプール部が収納されると、確認爪を開く力が消滅して該凸部3−7′がコネクター本体の大径室の外壁10−4を抱えるように挟持する。
この際、コネクター本体の爪部10−5がスプール部による押上げから開放され、且つ弾性復帰して配管スプール部後端部を押し込むようにして閉じた状態においては、後端側確認爪3−3′も確認部材の前方へのスライドに伴い、コネクター本体の凹部10−3からフック3−8が自身のテーパー壁の作用により抜けだし、前記先端側確認爪の後方でコネクター本体の大径室の外壁10−4に、これを抱えるように挟持して配管の適正な接続状態が確認される。配管の接続が不適切でコネクター本体の爪部10−5が正規に閉じていない場合、即ちスプール部によって外径方向に開いたままで、十分に弾性復帰しきれない状態においては、後端側確認爪3−3′のスプール押さえ部3−9が該爪部10−5に妨げられ、確認部材の前方へのスライドは不可能となり、配管とコネクターとの接続が半嵌合の状態であることを事前に認知させることとなる。
【0044】
図33、34は同実施例の応用例としての確認部材を示し、確認部材本体の押し壁部分にリリース用の爪が備えられており、該リリース用爪を配管接続後のコネクター内に押し込むことにより、コネクター本体の爪部10−5を外径方向に開き、これに押えられていたは配管スプール部の後方への通過を許容して、配管の接続を容易に解除する。図35は本発明に係る確認部材の更に他の応用例であり、コネクター本体が従来より汎用されているものであり、実質的な機能は前記と同様に作用する。
【0045】
【発明の効果】
上記各実施例からも明らかなように本発明による細径配管接続用コネクターは、後方内径部に雌ネジが形成され筒状体からなり、外周方向の一端にはフランジ部、それに連なる他端が相手部品に螺合して一体に組み付く雄ネジを有する円筒部からなり、該円筒部の雄ネジを除く部分が切欠かれ、その切欠き残部の舌状の弾性爪壁が内方に付勢され、先端爪先部分は半円弧状で、内周面には溝部と、それに連続して係合壁が設けられてなるコネクター本体と、後方に前記コネクター本体のフランジ部に当接する確認部材組み付け部、それに連なる外周方向他端が円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の雌ネジに螺合し、一体に係合されるための雄ネジが形成されてなる内装部材本体と、押し壁とコネクター突き当て壁とからなる確認部材本体の対向する両側において、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、その対向位置により短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体とからなることを基本的構成要件とする。
【0046】
このように簡略な構造であるにも拘らず該コネクター本体の相手部品への組付けは、特定の専用工具などを用いることもなく、通常汎用されているスパナを用いるのみの極めて簡略な操作で、強固な組み付けが完了する。しかもコネクターに求められる本来の機能である配管流路の気密を完全な状態で保持すると共に、併せてコネクター本体と相手部品との気密をも、ほぼ完全な状態で確保することが確認された。また、本発明において前記コネクター本体と組み合わせて用いられ、細径配管接続用コネクターを構成する確認部材の作用により、配管の完全な接続状態を作業者の熟練度等に依存することなく、誰でもが簡単に確認しうると共に、接続確認後の確認部材はコネクター本体にコンパクトに組み付き、周囲のスペースや他の装置類との接触に、必要以上に配慮するいう懸念が未然に省略される。
【0047】
本発明による上記確認部材は配管接続後もコネクターの構成部材としてとどまり、上記第1の発明〜第4の発明に基づく各実施例においては配管の抜け防止として効果的に機能することが確認されている。さらに本発明の確認部材は従来のクイックコネクターに組み合わせて用いることも可能であり、この際前記第5の発明における各実施例においても具体的効果が確認されているが、該確認部材は配管の接続状態を確認すると共に、コネクター本体の爪部の返り(リテーナ)を防止するために効果的に機能する。またその応用例においてリリーサー付確認部材が例示されているが、該確認部材を用いる事により接続後の配管の取り外しが容易となり、シールリング部材等が劣化して交換を要する場合などのメンテナンス作業を、効率的に実施できることも確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の細径配管接続用コネクターの一実施例に係る細径配管接続状態を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図2】同実施例おけるコネクターを相手部品への組み付けた後、配管を接続する前の状態を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図3】同実施例で配管接続後、接続状態を確認する前の状態を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図4】同実施例に用いるの細径配管端末とそれに組み込まれたバックアップリングと、その応用例のスプール部外径調節部材を示し、(a)はその一部破断側面図、(b)および(c)はその応用例の配管端末半載図である。
【図5】同実施例のコネクターに組みこめれる確認部材本体の単体を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図6】同実施例のコネクターに組み込まれる内装部材本体の単体を示し、(a)は背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図である。
【図7】同実施例のコネクター本体とそれに組み込まれるシールリング部材との断面図である。
【図8】同実施例に用いられるコネクター本体の単体を示し、(a)は縦断側面図、(b)はその正面図である。
【図9】本発明に係る他の実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図10】同実施例に組み込まれる細径配管端末の一部破断側面図(図4に相当)である。
【図11】本発明に係る更に他の実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図12】同実施例に組み込まれる細径配管の一部破断側面図(図4に相当)である。
【図13】本願に係る他の発明における一実施例のコネクターによる細径配管接続状態(図1に相当)を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図14】同実施例におけるコネクターを相手部品に組み付けた後、配管を接続する前の状態(図2に相当)を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図15】同実施例におけるコネクターに細径配管接続後、接続状態を確認する前の状態(図3に相当)を示す2面図で、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図16】同実施例のコネクターに組み込まれる確認部材本体の単体(図5に相当)を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図17】同実施例のコネクターに組み込まれる内装部材本体の単体(図6に相当)を示し、(a)は背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図である。
【図18】本願に係る更に他の発明における一実施例のコネクターによる細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図19】同実施例に組み込まれる確認部材本体の単体(図5に相当)を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図20】同実施例に組み込まれる内装部材本体の単体(図6に相当)を示し、(a)は背面図、(b)はその平面図、(c)はその縦断側面図である。
【図21】本願に係る更に他の発明における一実施例のコネクターによる細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図22】同実施例におけるコネクター本体の単体を示す4面図で、(a)は背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図である。
【図23】同実施例の応用例における細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図24】同実施例に組み込まれる細径配管端末(図4に相当)を示す一部破断側面図である。
【図25】同実施例の更に他の応用例に組み込まれるコネクター本体の単体(図22に相当)を示し、(a)は背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図である。
【図26】同実施例の更に他の応用例に組み込まれるコネクター本体の単体(図22に相当)を示し、(a)は背面図、(b)はその縦断側面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図である。
【図27】本願に係る更に他の発明における一実施例による細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図28】同実施例における細径配管接続前の状態(図2に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)その背面図である。
【図29】同実施例において細径配管接続後、接続状態を確認する前の状態(図3に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)は背面図である。
【図30】同実施例に組み込まれるコネクター本体の単体(図8に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)はその正面図である。
【図31】同実施例に組み込まれる細径配管端末(図4に相当)を示す一部破断側面図である。
【図32】同実施例に組み込まれる確認部材本体の単体(図5に相当)を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図33】同実施例の応用例において組み込まれる確認部材本体の単体(図32に相当)を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図34】同実施例の他の応用例においてに組み込まれる確認部材本体の単体(図32に相当)を示し、(a)は正面図、(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図35】本発明に係る確認部材を用いた更に他の実施例の細径配管接続状態(図1に相当)を示し、(a)は長手方向半載縦断側面図、(b)はその背面図である。
【図36】従来のコネクターを用いた細径配管接続状態(図1に相当)を示す長手方向半載縦断側面図である。
【図37】従来のクイックコネクターと確認部材とを示し、(a)は細径配管接続状態(図1に相当)を示す長手方向半載縦断側面図、(b)はそれに組み込まれる確認部材を含む配管挿入時の背面説明図、(c)は上記確認部材単体の平面図である。
【符号の説明】
1、1′、1″、1″′ コネクター本体
1−1、1−1′、1−1″、1−1″′ 前方円筒部
1−2、1−2′、1−2″、1−2″′ フランジ部
1−3、1−3′、1−3″、1−3″′ 雄ネジ
1−4、1−4′、1−4″、1−4″′ 内径部
1−5 雌ネジ
2、2′、2″、2″′ 内装部材本体
2−1、2−1′、2−1″、2−1″′ 確認部材組み付け部
2−2、2−2′、2−2″、2−2″′ 円筒部
2−3、2−3′、2−3″、2−3″′ 穴部
2−4、2−4′、2−4″ 雄ネジ
2−5、2−5′ 確認部材突き当て壁
2−6、2−6′、2−6″、2−6″′ 内径部
2−7 外壁部
2−8 凹部
3、3′、3″、3″′ 確認部材本体
3−1、3−1′、3−1″、3−1″′ 押し壁
3−2、3−2′、3−2″、3−2″′ 先端側確認爪
3−3、3−3′、3−3″、3−3″′ 後端側確認爪
3−4、3−4′ コネクター突き当て壁
3−4″ コネクター外壁突き当て壁
3−5、3−5′ テーパー壁
3−6、3−6′、3−6″、3−6″′ スプール逃げ部
3−7 凸部
3−8 フック
3−9 スプール押え部
3−10 配管突き当て壁
3−11、3−11′ リリース用爪
4、4′、4″、4″′ 弾性爪壁(爪壁)
4−1、4−1′、4−1″、4−1″′ 切欠き部
4−2、4−2′、4−2″、4−2″′ 爪先
4−3、4−3′、4−3″、4−3″′ 溝部
4−4、4−4′ 係合壁
4−5、4−5′ 内壁部
5 シールリング
6 バックアップリング
6−1、6−2 スプール部外径調節部材
7、7′ 弾性シールリング部材
8 相手部品
8−1 雌ネジ
8−2 流路
8−3 連結筒壁
8−4 取付穴
10 コネクター本体
10−1 大径室
10−2 穴部
10−3 凹部
10−4 外壁部
10−5 爪部
P、P′、P″、P″′ 細径配管
P−1、P−1′、P−1″ 先端スプール部
P−2、P−2′、P−2″ 後端スプール部
P−3、P−4 スプール部
101 コネクター本体
101′ 切欠き窓溝部
101″ 段発壁
102 連結筒壁
103 大径室
103′ 小径室
104 流路
105 爪壁
106 シールリング部材
107 ブッシュ部材
108 筒環部材
109 確認部材本体
109′ 掛合壁
109″ 掛支壁
110 ロック壁
111 テーパー面
201 コネクター本体
201−1 フランジ部
201−2 円筒部
201−4 内径ブ
202 連結筒壁
203 流路
204 弾性爪壁
204−1 爪先
204−2 溝部
205 切欠き部
206−1 第1スプール部
206−2 第2スプール部
207 シールリング部材
208 雄ネジ
209 ノッジ

Claims (19)

  1. 軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、その孔に連なる内径部後方には内装部材本体の雄ネジに螺合するための雌ネジが形成され、一方、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる他端が相手部品の雌ネジに螺合して一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、該溝部に連続して配管スプール部との係合壁が設けられてなるコネクター本体と、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、後方に前記コネクター本体のフランジ部に当接する確認部材組み付け部、それに連なる外周方向他端が円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の内径部後方に設けられた雌ネジに螺合し、一体に係合されるための雄ネジが形成されてなる確認部材本体を保持するための内装部材本体と、前記内装部材本体の確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター突き当て壁とからなる確認部材本体であって、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、より短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクター。
  2. 前記コネクター本体のフランジ部が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の細径配管接続用コネクター。
  3. 前記内装部材の確認部材組み付け部には、確認部材突き当て壁を有し、更に該確認部材の先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、該先端側確認爪により挟持される外壁が、前記コネクター本体のフランジ部と同形状に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の細径配管接続用コネクター。
  4. 前記確認部材の先端側確認爪の凸部から確認部材本体方向の壁面に、軸芯側に傾斜したテーパー壁が形成され、該テーパー壁と確認部材本体との間に、細径配管の後端側スプール逃げ部が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の細径配管接続用コネクター
  5. 軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、その孔に連なる内径部後方には内装部材本体の雄ネジに螺合するための雌ネジが形成され、一方、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、それに連なる他端が相手部品の雌ネジに螺合して一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、該溝部に連続して配管スプール部との係合壁が設けられてなるコネクター本体と、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、後方に前記コネクター本体のフランジ部に当接する確認部材組み付け部、それに連なる外周方向他端が円筒部からなり、該円筒部の確認部材組み付け部近傍に、前記コネクター本体の内径部後方に設けられた雌ネジに螺合し、一体に係合されるための雄ネジが形成されてなる確認部材本体を保持するための内装部材本体と、前記内装部材本体の確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター突き当て壁とからなる確認部材本体であって、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、先端に鉤型のフックが形成された前記先端側確認部材より若干短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクター。
  6. 前記コネクター本体のフランジ部が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  7. 前記内装部材の確認部材組み付け部には、確認部材突き当て内壁を有し、更に該確認部材の先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、前記後端側確認爪先端の鉤型のフックを収納する凹部とが形成され、更に該先端側確認爪の凸部と該後端側確認爪先端の鉤型のフックとにより挟持される外壁が、前記コネクター本体のフランジ部と同形状に設けられてなることを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  8. 前記確認部材の先端側確認爪の凸部から確認部材本体方向の壁面に、軸芯側に傾斜したテーパー壁が形成され、該テーパー壁と確認部材本体との間に、細径配管の後端側スプール逃げ部が設けられてなることを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  9. 前記確認部材本体に一体に取り付けられる後端側確認爪の、確認部材本体近傍にはスプール押さえ部が、それに連なる反対側先端部には鉤型のフックが形成され、該フックの先端面は軸芯方向に傾斜したテーパー壁が設けられ、該フックと前記スプール押さえ部との間に、後端側確認爪スプール逃げ部が設けられてなることを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  10. 確認部材本体に一体に設けられる2本の後端側確認爪間が半円形に形成され、その内側に細径配管外周部と略同形状の配管突き当て壁、押し壁部にコネクター外壁突き当て壁が形成されてなることを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  11. 前記確認部材を保持する内装部材から、確認部材突き当たり内壁が取り除かれたことを特徴とする請求項5に記載の細径配管接続用コネクター。
  12. 軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして内方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分は半円弧状に形成され、その内周面にはシールリング部材を内装する溝部と、それに連なるスプール部との係合壁が設けられてなるコネクター本体と、前記コネクター本体のフランジ部に一体として設けられ、確認部材先端側確認爪の凸部を収納する穴部と、該先端側確認爪の凸部によって挟持される外周壁を有する確認部材組み付け部と、前記確認部材組み付け部に側面から押し込むための押し壁と、コネクター外壁突き当て壁とからなる確認部材本体において、該確認部材本体の対向する両側に一体に形成される確認爪のうち、該確認部材本体の反対側端部の軸芯方向に凸部を有する先端側確認爪、該先端側確認爪の対向位置に、より短尺の後端側確認爪が一体に設けられてなる確認部材本体、とからなることを特徴とする細径配管接続用コネクター。
  13. 前記コネクター本体のフランジ部及び該フランジ部の後方に一体として設けられる確認部材組み付け部の外周面が、スパナ等の汎用工具によって相手部品に強固に組み付け易くするため、ナット状に形成されてなることを特徴とする請求項12に記載の細径配管接続用コネクター。
  14. 前記確認部材本体に一体に設けられる2本の後端側確認爪間が半円形に形成され、その内側に細径配管外周部と略同形状の配管突き当て壁、押し壁部にコネクター外壁突き当て壁が形成されてなることを特徴とする請求項12に記載の細径配管接続用コネクター。
  15. 前記確認部材を保持する確認部材組み付け部から、確認部材突き当たり内壁が取り除かれたことを特徴とする請求項12に記載の細径配管接続用コネクター。
  16. 前記コネクター本体が、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の略1/2部分が先端に向かって先細るテーパー状に、残部が円筒状に形成された爪壁をなし、該爪壁先端の爪先部分の内周面に、シールリング部材を内装する半円弧状の溝部が形成されてなることを特徴とする請求項12に記載の細径配管接続用コネクター。
  17. 前記コネクター本体が、軸芯に細径配管を嵌挿する孔が貫設され、外周方向の一端に対応する相手部品に当接するフランジ部、該フランジ部の後方に確認部材を保持するための確認部材組み付け部が一体として設けられ、一方、前記フランジ部に連なる他端が、相手部品の雌ネジに螺合し、一体に組み付けられるための雄ネジを有する円筒部からなり、該雄ネジを除く円筒部の外周方向に等分に少なくとも2以上の切欠き部が設けられ、該切欠き部の切欠き残部が、それぞれ舌状の弾性爪壁をなして前方に付勢され、該弾性爪壁の先端爪先部分の内周面には、シールリング部材を内装する半円弧状の溝部が形成されてなることを特徴とする細径配管接続用コネクター。
  18. 前記細径配管接続用コネクターを介して相手部品に取り付けられる細径配管の端末に、所定間隔で複数のスプール部が形成され、該スプール部によりシーリング部材、バックアップリング、スプール部外径調節部材及び/又は弾性シーリング部材を保持し、相手部品の連結筒壁に係圧して該相手部品の流路と細径配管端末との気密を確保すると共に、スプール部外径の調節若しくはコネクター系内への塵埃の混入を防止することを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の細径配管接続用コネクター。
  19. 前記確認部材本体にリリース用の爪を設けてなることを特徴とする請求項5乃至18のいずれかにに記載の細径配管接続用コネクター。
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