JP2007029429A - 内視鏡装置及び光学アダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 挿入部3の先端部27に挿入可能なアダプタ本体43の基端43a側の外面に、前記挿入部3の先端部27と共に挟み込むOリング59を装着する環状の溝部61が形成され、前記環状の溝部61が、前記アダプタ本体43に取り付けられた環状の被覆部材47により覆われていることを特徴とする光学アダプタ41を提供する。
【選択図】 図3
Description
また、この内視鏡装置では、環状に形成された光学アダプタの基端側に挿入部の先端を挿入するように構成されており、この挿入状態において光学アダプタと挿入部の先端とを相互に固定するようになっている。そして、挿入部の先端の外面にはOリングを装着する環状のOリング溝が形成されており、光学アダプタの基端側の内面と挿入部の外面とでOリングを潰すように挟み込むようになっている。これにより、光学アダプタと挿入部の先端との接続部分から、挿入部の先端及び光学アダプタに設けられた2つの光学系ユニットの間に、水分が入り込むことを防止している。
本発明に係る光学アダプタは、内視対象の管腔内に挿入される挿入部の先端部に脱着可能に設けられ、内視対象を観察若しくは撮影するための光学アダプタであって、前記先端部に挿入可能なアダプタ本体の基端側の外面に、前記先端部と共に挟み込むOリングを装着する環状の溝部が形成され、前記環状の溝部が、前記アダプタ本体に取り付けられた環状の被覆部材により覆われていることを特徴とする。
ここで、被覆部材は環状の溝部に取り付けられたOリングをアダプタ本体の外面側から覆っているため、光学アダプタを挿入部の先端部から取り外した状態において、Oリングは外方に露出しない。したがって、Oリングが光学アダプタの使用者の手指等に直接触れる等して、溝部から脱落することを防止できると共に、Oリングに傷が付くことも容易に抑えることができる。
この構成の場合には、光学アダプタを挿入部に装着する際に、環状の先端部がOリングを介して先端側側壁部に当接するため、先端部が環状の溝部を越えてアダプタ本体の先端側まで挿入されることがない、すなわち、上記装着の際に、Oリングが挿入部の先端部の内面に対して擦れて摩耗すること抑制して、Oリングの耐久性向上を図ることができる。また、Oリングが挿入部の先端部に対して擦れることがないため、Oリングを溝部に対して移動させようとする力がOリングに作用することを抑えて、Oリングが溝部から外れることを確実に防止できる。
この構成の場合には、切欠部を介して溝部に配されたOリングをアダプタ本体の基端側から外方に露出させることができる。そして、溝部に装着されたOリングを取り外す際には、アダプタ本体の基端側から切欠部を介して溝部の底面とOリングとの間にピンセット等のジグを挿入するだけで、Oリングを溝部の底面から離間させることができるため、Oリングを溝部から容易に取り外すことができる。
この構成の場合には、溝部に装着されたOリングを取り外す際に、アダプタ本体の基端側から先端側に向けてジグの先端を挿入して導入面に当接させることで、ジグの先端が導入面に沿って溝部底面まで導かれるため、Oリングと溝部の底面との間にジグを容易に挿入することができる。すなわち、Oリングの取り外しをさらに容易に行うことができる。
この構成の場合には、弾性部材をアダプタ本体の基端側から外方に露出させることができる。そして、溝部に装着されたOリングを取り外す際には、ジグの先端により弾性部材を弾性変形させて、Oリングと溝部の底面との間にジグの先端を挿入すればよいため、容易にOリングを取り外すことができる。また、弾性部材が弾性変形しない状態においては、溝部の基端側側壁部として立設するため、Oリングが溝部から外れないように保持することもできる。
この構成の場合には、溝部に装着されたOリングを取り外す際に、弾性部材からなる基端側側壁部のうち、周方向のいずれの位置からでもジグをOリングと溝部の底面との間に挿入することができるため、Oリングの取り外しをさらに容易に行うことができる。
この構成の場合には、Oリングを溝部に装着する際に、Oリングの内面をジグの先端で支持した状態で、アダプタ本体の基端側から先端側に向けてジグの先端を挿入して案内面に当接させるだけで、ジグの先端が案内面に沿って基端側側壁部の径方向外方側まで導かれるため、Oリングを容易に溝部に装着することができる。
図1は、この発明にかかる内視鏡装置1の全体の概略構成を示すものである。同図に示すように、この内視鏡装置1は、被検体の検査を行うための挿入部3と、この挿入部3を収納する本体収納ボックス5とを備えている。
本体収納ボックス5は、蓋部7と本体部9とを備えており、これら蓋部7と本体部9とが相互に開閉可能に取り付けられている。本体部9の内部には、本体部9に対して回転可能な円柱状の巻き取りドラム13が設けられている。巻き取りドラム13の一端面は、本体部9の側面から外部に露出しており、その一端面にはハンドル15が設けられている。
また、本体部9の天面9aには、画像を表示するためのモニタ17と、挿入部3の湾曲部29の操作を行うためのリモコン19とが設けられている。なお、図中の符号21は運搬用のキャスターを示している。
挿入部3の基端側は、本体部9の天面9aに形成された開口部25を介して巻き取りドラム13に取り付けられている。このため、挿入部3は、開口部25を介して引っ張り出すことにより、本体収納ボックス5から外方に延びるようになっている。また、この挿入部3は、ハンドル15に手をあてがい、巻き取りドラム13を回転させることにより、巻き取りドラム13に巻き取られて本体収納ボックス5に収納されるようになっている。
なお、環状突出部27bの外周面には、第1の雄ねじ30が形成されている。また、先端部27の外周面には、第1の雄ねじ30よりも先端部27の基端側に位置する第2の雄ねじ31が形成されている。これら第1の雄ねじ30と第2の雄ねじ31とは相互に所定距離離間して形成されている。
また、先端部27の内部には、光源部から発せられた光を、先端部27の先端面27aまで案内するライトガイド39が設けられている。
アダプタ本体43は、全体がほぼ厚肉の円筒状に形成され、その内部にはレンズやカバーガラス等から構成される第2の対物レンズ群49が収容されている。この第2の対物レンズ群49は、第1の対物レンズ群37の先端側に配されるようになっており、固体撮像素子33に結像させる観察画像の画角や明るさ、ピントを調整する役割を果たすものである。すなわち、挿入部3に装着する光学アダプタ41の種類を適宜変更することにより、様々な画角、明るさ、ピントを有する観察画像を取得することができる。これら固体撮像素子33、光学フィルタ35、第1の対物レンズ群37及び第2の対物レンズ群49により、被検体の観察画像を取得するための観察光学系51が構成されている。
また、アダプタ本体43の基端43a側は、その外径寸法が挿入部3の環状突出部27bの内径寸法よりも小さく形成されているため、環状突出部27bに挿入可能となっている。そして、アダプタ本体43の基端43a側の外周面には、Oリング59を装着するための環状のOリング溝(溝部)61が形成されている。このOリング溝61は断面視で略矩形状に形成されている。
この状態においては、挿入部3の先端部27とアダプタ本体43との接続部分からアダプタ本体43や挿入部3の先端部27の内部側に水分が侵入することを防止できる。具体的には、先端部27の第1の対物レンズ群37やライトガイド39と、アダプタ本体43の第2の対物レンズ群49やカバーガラス53との間に水分が介在することを防止できるため、この水分の介在に基づいて、被検体に照射する光や被検体の観察画像が乱れることを防ぐことができる。
また、アダプタ本体43の外周面には、段差状に拡径した大径フランジ部63が一体的に形成されている。この大径フランジ部63は、Oリング溝61からアダプタ本体43の先端側に所定距離離間した位置に形成されている。
そして、アダプタハウジング45の外径は、接続リング47のストッパフランジ65の内径寸法よりも大きく形成されている。このため、アダプタ本体43に接続リング47及びアダプタハウジング45を組付けた状態においては、接続リング47をアダプタ本体43の先端側に移動させても、接続リング47のストッパフランジ65がアダプタハウジング45に当接する。したがって、アダプタハウジング45は、接続リング47がアダプタ本体43の先端側から脱落することを防止する抜け止めとして機能することになる。
さらに、この円環状の接続リング47は、アダプタ本体43の基端43aよりもさらに軸方向後方側に延びるように配されており、環状の隙間S1を介してOリング溝61を含むアダプタ本体43の外周面を覆っている。ここで、環状の隙間S1は、アダプタ本体43の基端43a側の外周面と接続リング47の内周面との間の空間を示しており、挿入部3の環状突出部27bを挿入できる程度の大きさを有している。
すなわち、光学アダプタ41を挿入部3の先端部27に装着する際には、はじめに、挿入部3の先端部27を光学アダプタ41の基端側から挿入すると共に接続リング47を回転させると、接続リング47の雌ねじ67が、挿入部3の第1の雄ねじ30に螺合する。そして、この状態からさらに接続リング47を回転させると、雌ねじ67は、第1の雄ねじ30を乗り越えて第2の雄ねじ31に螺合し、光学アダプタ41が挿入部3の先端部27に固定されることになる。したがって、挿入部3の第1の雄ねじ30は、光学アダプタ41が挿入部3から脱落するのを防止するための抜け止めとして機能することになる。
なお、雌ねじ67が第2の雄ねじ31に螺合した状態においては、環状突出部27bが環状の隙間S1に挿入されると共に、小径筒状部27cが位置決め凹部57に挿入されることになる。
この構成の場合には、切欠部159を介してOリング溝153の底面153aとOリング59との接触部分をアダプタ本体155の基端155a側から外方に露出させることができる。そして、Oリング溝153に装着されたOリング59を取り外す際には、アダプタ本体155の基端155a側から切欠部159を介してOリング溝153の底面153aとOリング59との間にピンセット等のジグP1の先端を挿入するだけで、Oリング59をOリング溝153の底面153aから離間させることができるため、Oリング59をOリング溝153から容易に取り外すことができる。
なお、この第3の実施形態の光学アダプタ151では、基端側側壁部157に切欠部159を一対形成したが、これに限ることはなく、基端側側壁部157には少なくとも1つの切欠部が形成されていればよい。
この構成の場合には、Oリング溝161に装着されたOリング59を取り外す際に、アダプタ本体167の基端167a側から先端側に向けてジグP1の先端を挿入して傾斜導入面165aに当接させることで、ジグP1の先端が傾斜導入面165aに沿ってOリング溝161の底面161aまで導かれる。したがって、Oリング59とOリング溝161の底面161aとの間にジグP1を容易に挿入することができる、すなわち、Oリング59の取り外しをさらに容易に行うことができる。
この構成の場合には、弾性部材207がアダプタ本体201の基端201a側から外方に露出することになる。そして、Oリング溝203に装着されたOリング59を取り外す際には、ジグP1の先端により弾性部材207を弾性変形させて、Oリング59とOリング溝203の底面203aとの間にジグP1の先端を挿入すればよいため、容易にOリング59を取り外すことができる。また、弾性部材207が弾性変形していない状態においては、Oリング溝203の基端側側壁部205として立設するため、Oリング59がOリング溝203から外れないように保持することもできる。
この構成の場合には、Oリング溝203に装着されたOリング59を取り外す際に、ジグP1を光学アダプタの基端側から先端側に向けて挿入するだけでジグP1により弾性部材207を弾性変形させることができる。すなわち、ジグP1の挿入方向に弾性部材207の先端を弾性変形させてOリング溝203の傾斜面203bに当接させることができるため、Oリング59とOリング溝203の底面203aとの間にジグP1の先端を容易に挿入することができる。
この構成の場合には、Oリング溝203に装着されたOリング59を取り外す際に、弾性部材207からなる基端側側壁部205のうち、周方向のいずれの位置からでもジグP1の先端をOリング59とOリング溝203の底面203aとの間に挿入することができるため、Oリング59の取り外しをさらに容易に行うことができる。
この構成の場合には、Oリング59をOリング溝251に装着する際に、Oリング59の内面をジグP1の先端で支持した状態で、アダプタ本体255の基端255a側から先端側に向けてジグP1の先端を挿入して傾斜案内面257に当接させるだけで、ジグP1の先端が傾斜案内面257に沿って基端側側壁部253の先端まで導かれるため、Oリング59を容易にOリング溝251に装着することができる。
なお、この基端側側壁部253に形成される傾斜案内面257は、基端側側壁部253の周方向の一部に限らず、基端側側壁部253の全体に環状に形成されるとしてもよい。
また、上述した全ての実施形態においては、直視用の光学アダプタについて述べたが、これに限ることはなく、全ての実施形態の構成を側視用の光学アダプタに適用してもよい。
3 挿入部
27 先端部
41,101,151 光学アダプタ
43,107,155,167,201,255 アダプタ本体
43a,155a,167a,201a,255a 基端
47 接続リング(被覆部材)
59 Oリング
61,103,153,161,203,251 Oリング溝(溝部)
109 先端側側壁部
157,163,205,253 基端側側壁部
159,165 切欠部
161a,203a 底面
165a 傾斜導入面(導入面)
207 弾性部材
257 傾斜案内面(案内面)
S1 隙間
Claims (8)
- 内視対象の管腔内に挿入される挿入部の先端部に脱着可能に設けられ、内視対象を観察若しくは撮影するための光学アダプタであって、
前記先端部に挿入可能なアダプタ本体の基端側の外面に、前記先端部と共に挟み込むOリングを装着する環状の溝部が形成され、
前記環状の溝部が、前記アダプタ本体に取り付けられた環状の被覆部材により覆われていることを特徴とする光学アダプタ。 - 前記環状の溝部を構成する一対の側壁部のうち、前記アダプタ本体の先端側に位置する先端側側壁部が、前記被覆部材の内面に略到達する位置まで延出していることを特徴とする請求項1に記載の光学アダプタ。
- 前記環状の溝部を構成する一対の側壁部のうち、前記アダプタ本体の基端側に位置する基端側側壁部に、その周方向の一部を切り欠いた切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学アダプタ。
- 前記切欠部に、前記アダプタ本体の基端側から先端側に向けて、前記環状の溝部の内方側から前記環状の溝部の底面に近づくように傾斜する導入面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光学アダプタ。
- 前記環状の溝部を構成する一対の側壁部のうち、前記アダプタ本体の基端側に位置する基端側側壁部が、その周方向の少なくとも一部を弾性部材から構成してなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光学アダプタ。
- 前記弾性部材からなる前記基端側側壁部が環状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の光学アダプタ。
- 前記環状の溝部を構成する一対の側壁部のうち、前記アダプタ本体の基端側に位置する基端側側壁部が、その周方向の少なくとも一部に、前記アダプタ本体の基端側から先端側に向けて、径方向外方側に傾斜する案内面を形成してなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光学アダプタ。
- 内視対象の管腔内に挿入される挿入部の先端部に、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学アダプタを着脱可能に備えてなることを特徴とする内視鏡装置。
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