JP2009165640A - 内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡で検査対象の凹凸部の奥側の面も簡単に観察することが可能となり、さらに、内視鏡の挿入部の挿抜時に検査対象を傷つけることを防止できる内視鏡用先端フードを提供することを課題とする。
【解決手段】挿入部の先端側の端部に着脱可能に取り付けられる取り付け部および取り付け部の挿入部先端側の端部に連結された略円筒部材であり、かつ挿入部の延在方向において観察窓よりも先端側の部分が透明であるカバー部で構成されるフード本体と、カバー部の内周面で形成される空間内に配置され、観察窓に向けて検査対象の像を反射させる反射鏡と、フード本体の円筒の中心を軸として、内周面に沿って反射鏡を回転させる回転機構とを有することで上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡の挿入部の先端部に装着する内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニットに関するものである。
生体の内部や、機械の内部等を観察するために、内部の画像を取得する装置としては、撮影部を有する挿入部を生体の内部や機械の内部に挿入することで、生体の内部や、機械の内部を検査(または撮影)する内視鏡がある。
内視鏡は、例えば食道や、腸などの狭い管状部位に挿入部を挿入して検査対象の画像を取得するため、食道や腸などに凹凸形状がある場合、凹凸の撮像部と対向する側の面(凹凸の出入り口側の面)は撮影できるが、それとは反対側の面(凹凸の奥側の面)は撮影することができない。
ここで、胃等の空間に余裕がある場所では、内視鏡の挿入部を湾曲させることで、管路内の凹凸の奥側の面を撮影することができるが、食道や腸などの狭い管路では、挿入部を湾曲させることができない。
このような狭い管路で凹凸の奥側の面を撮影する装置としては、例えば特許文献1に記載の方法がある。
特許文献1には、先端部に反射鏡を設けた内視鏡用観察補助具を、内視鏡の鉗子口から挿入し鉗子チャンネルに挿通させて、反射鏡を挿入部の先端部から突出させ、反射鏡から観察窓(撮像部)に向けて、観察像(検査対象の画像)を反射させることが記載されている。
また、特許文献2には、狭い管状部分に挿入し検査対象を撮影する内視鏡ではなく、口腔内の画像を撮影する内視鏡であるが、先端部に撮像手段内蔵した先端パイプに着脱可能に装着されるキャップの先端にミラーを配置した内視鏡装置が記載されている。
特許第3406090号 特開2000−271068号公報
特許文献1に記載の内視鏡用観察補助具を用いることで、検査対象の凹凸の奥側の面を撮影することができるが、反射鏡を鉗子口及び鉗子チャンネルに挿入可能な大きさにする必要があるため、反射鏡を大きくすることができないという問題がある。そのため、十分な視野を確保することができないという問題がある。また、十分な視野を確保できないと観察に時間がかかってしまう。
また、鉗子口及び鉗子チャンネルを使用するため、鉗子口及び鉗子チャンネルが1つの内視鏡では、検査対象の観察をしつつ処置具による処置をすることができない。鉗子口及び鉗子チャンネルが複数ある内視鏡でも、他の処置具の使用に制限が生じるという問題がある。
また、検査対象が狭い管状部分の場合も、特許文献2の内視鏡装置のように先端に反射鏡を配置することも考えられるが、挿入部の挿抜時に反射鏡が検査対象を傷つけてしまう可能性がある。また、反射鏡の面積を大きくすると挿入時に進行方向の状態が確認しにくくなるため、挿入操作が困難になる。
また、生体に用いる内視鏡には、大腸のひだを抑え、大腸のひだに隠れている部分にある病変を見つけやすくするためや、鉗子口から突出させる処置具を案内するために、略円筒形状の内視鏡用先端フードを内視鏡の挿入部の先端部に装着することがある。
本発明の目的は、上記従来技術に基づく問題点を解消し、内視鏡の挿入部の先端に装着することで、内視鏡で検査対象の凹凸部の奥側の面も簡単に観察することが可能となり、さらに、内視鏡の挿入部の挿抜時に検査対象を傷つけることを防止できる内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態は、検査対象を撮像する撮像部の観察窓が先端に配置された挿入部を有する内視鏡の挿入部先端に装着する内視鏡用先端フードであって、前記挿入部の先端側の端部に着脱可能に取り付けられる取り付け部、および前記取り付け部の前記挿入部先端側の端部に連結された略円筒部材であり、かつ前記挿入部の延在方向において前記観察窓よりも先端側の部分が透明であるカバー部で構成されるフード本体と、前記カバー部の内周面で形成される空間内に配置され、前記観察窓に向けて検査対象の像を反射させる反射鏡と、前記フード本体の円筒の中心を軸として、内周面に沿って前記反射鏡を回転させる回転機構とを有することを特徴とする内視鏡用先端フードを提供するものである。
ここで、前記反射鏡は、前記観察窓に垂直な方向において、前記反射鏡の反射面よりも前記挿入部の基端側の検査対象の像を前記観察窓に反射させる角度に前記観察窓に平行な面に対して傾斜して配置されていることが好ましい。
また、前記回転機構は、前記カバー部の内周に、前記カバー部に対して回転自在に支持され、前記反射鏡を支持する支持部材と、前記支持部材を回転させる駆動ユニットとを有し、前記駆動ユニットにより前記支持部材を回転させることで、前記反射鏡を回転させることが好ましい。
また、前記支持部材は、外周にギヤ溝が形成されており、前記駆動ユニットは、前記支持部材のギヤ溝と係合するギヤと、一方の端部が前記ギヤの回転軸と結合し、前記ギヤに回転を伝達する可撓性を有するシャフトと、前記シャフトの他方の端部と結合し、前記シャフトを回転させる回転操作部とを有することが好ましい。
また、前記回転操作部は、前記シャフトを手動で回転させる機構であることが好ましい。
また、前記回転操作部は、前記シャフトをモータにより回転させる機構であることも好ましい。
また、内視鏡用先端フードは、前記反射鏡の反射面、前記カバー部の内周面及び前記キャップの外周面の少なくとも一部が、親水性処理されていることが好ましい。
また、前記反射鏡は、反射面と前記観察窓と平行な面とのなす角を変化させる角度調整機構を有することが好ましい。
また、内視鏡用先端フードは、さらに、前記カバー部の先端面に配置された発光素子を備え、検査対象に光を照射する光照射部を有することが好ましい。
また、前記光照射部は、前記発光素子が発光ダイオードであり、さらに、前記発光ダイオードに電力を供給する電源と、前記発光タイオードと前記電源とを接続し前記電源から供給された電力を前記発光ダイオードに送電する配線とを有することが好ましい。
また、前記カバー部には、開口が形成され、前記カバー部の前記開口と連通し、処置具を案内する管路を有することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、上記のいずれかに記載された内視鏡用先端フードと、前記内視鏡用先端フードが装着された前記挿入部及び前記挿入部を操作する操作部とを備える内視鏡とを有する内視鏡ユニットを提供するものである。
ここで、前記内視鏡用先端フードと前記内視鏡とが一体で成形されていることが好ましい。
本発明によれば、反射鏡を回転機構により回転させて移動させることで、反射面の面積を大きくしても、挿入時には、前方の視野を確保し、かつ、観察時には、反射鏡で、検査対象の凹凸部の奥側の面を観察することができる。このように反射面を大きくすることができるため、簡単かつ短時間で検査対象の凹凸部の奥側の面を観察することができる。また、反射鏡を移動可能にすることで、撮像部の周囲の全域の検査対象の奥側の面を観察することができる。
さらに、フード部の内部に反射鏡が配置することで、内視鏡の挿入部の挿抜時に検査対象を傷つけることを防止できる。
本発明に係るに内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニットについて、添付の図面に示す実施形態を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡用先端フードの一実施形態の内視鏡用先端フード(以下単に「先端フード」という。)100を内視鏡11に装着した本発明の内視鏡ユニット10の概略構成を示す斜視図あり、図2は、図1に示す内視鏡11の挿入部12の先端部22の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、内視鏡ユニット10は、内視鏡11と、内視鏡11の挿入部12の先端部22に装着された先端フード100とで構成される。
内視鏡11は、CCDセンサ60を用いて検査部位の画像を撮像(撮影)して、検査部位の観察、動画や静止画の撮影を行う、いわゆる電子スコープ型の内視鏡で、通常の内視鏡と同様に、挿入部12、操作部14、コネクタ16、ユニバーサルコード18を有する。
内視鏡11は、体腔(消化管、耳鼻咽喉など)等の検査部位に挿入された挿入部12から、検査部位の観察、写真や動画の撮影、さらには組織の採取等を行う。また、内視鏡11は、検査対象に白色光を照射した状態で画像を取得し、検査対象を観察する通常観察と、検査対象に所定波長の光を照射した状態で画像を取得し、検査対象を観察する特殊観察の2つのモードにより検査対象を観察する。
挿入部12は、体腔内等の検査部位に挿入される、長尺な部位で、先端(挿入側の先端=操作部14側とは、逆側の端部)の先端部22と、アングル部24と、軟性部26とを有する。
図2に示すように先端部22には、検査部位を撮像するためのCCDセンサ60が配置され、CCDセンサ60によって検査部位を撮像するための光学系として(撮像)レンズ62、および、レンズ62に入射した画像(光)をCCDセンサ60の観察窓(「撮像面」ともいう。)に入射するためのプリズム64が設けられる。また、CCDセンサ60の出力信号は、処理基板68によってA/D変換等の所定の処理を施されて出力される。処理基板68から出力された出力信号を伝達する出力信号線は、データケーブル70として1つにまとめられている。このデータケーブル70は、アングル部24および軟性部26を通って、操作部14〜ユニバーサルコード18〜コネクタ16を経て、ビデオコネクタ56まで挿通される。
また、先端部22には、射出された光をそれぞれ導波し、先端部22から検査部位を照明するため光を射出する2本のライトガイド76の先端部が配置されている。さらに、先端部22には、検査部位に送気や送水等を行うための送気/送水口72や、組織の採取等を行う鉗子を検査部位に挿入するための鉗子口74等が開口されている。なお、送気/送水口72には、挿入部の内部に挿通されている送気/送液チャンネル80が接続され、鉗子口74には、挿入部の内部に挿通されている鉗子チャンネル78が接続されている。
また、先端部22の外周には、先端カバー100の後述するフード本体(「キャップ部」ともいう)102と嵌合するための凹部81が形成されている。
アングル部(湾曲部)24は、先端部22を目的位置に挿入したり、先端部22のCCDセンサ60により目的の位置を撮影させたりするために、操作部14における操作によって上下および左右(直交する4方向)に湾曲させられる領域である。図示例の内視鏡11においては、アングル部24は、公知の内視鏡のアングル部と同様に、多数の円形のリングを連ねた構成を有し、このリングに、アングル部を湾曲させるためのワイヤ(アングルワイヤ)が接続される。
このアングル部24は、後述する操作部14のLRツマミ36およびUDツマミ38の操作によって、湾曲される。
軟性部26は、先端部22およびアングル部24と、操作部14とを繋ぐ部位で、検査部位への挿入に対して十分な可撓性を有する長尺なものである。
ここで、アングル部24及び軟性部26には、上述したデータケーブル70、2本のライトガイド、アングル部24を湾曲するためのワイヤ等が収容/挿通されている。また、アングル部24及び軟性部26には、さらに、上述した鉗子口74と接続している管路である鉗子チャンネル(鉗子チューブ)78、送気/送水口72と接続している管路である送気/送水チャンネル(送気/送水チューブ)80も収納/挿通されている。
操作部14は、内視鏡11の操作を行う部位である。
操作部14には、通常の内視鏡と同様に、鉗子チャンネル78と連通し、ユーザが鉗子を挿入するための開口である鉗子口82、鉗子チャンネル78を介して先端部22の鉗子口74から吸引を行うための吸引ボタン84、送気/送水チャンネル80を介して先端部22の送気/送水口72から検査部位等に送気および送水を行うための送気/送水ボタン86等が配置される。
また、電子スコープである内視鏡11には、これ以外にも、ズームスイッチ、静止画の撮影スイッチ、動画の撮影スイッチ等、CCDセンサ60によって画像を観察/撮影するための各種のスイッチが設けられている。
さらに、操作部14には、アングル部24を左方向および右方向に湾曲させるLRツマミ(レフト・ライトツマミ)88、および、アングル部24を上方向および下方向に湾曲させるUDツマミ(アップ・ダウンツマミ)90が配置される。内視鏡11においては、公知の各種の内視鏡と同様に、LRツマミ88およびUDツマミ90を回すことにより、アングル部24に接続するワイヤを牽引して、アングル部24を牽引し、これにより、アングル部24を上下および左右方向や、上下/左右の複合方向に湾曲させる。
コネクタ16は、内視鏡11を使用する施設における、電源20、信号処理装置21、送水手段、送気手段、吸引手段等と接続するための部位であり、検査部位を照明するためのライトガイド76と照明光源とを接続するためのLG棒52や、内視鏡11と施設の送水(給水)手段と接続するための送水コネクタ、同送気手段と接続するための通気コネクタ、同吸引手段と接続するための吸引コネクタ、電気メスを使用する際にSコードを接続するS端子(図示省略)等が配置されている。
また、前述のように、内視鏡11は電子スコープであるので、コネクタ16には、さらに、信号処置装置21と接続するためのビデオコネクタ56が接続されている。前述のように、CCDセンサ60が撮像した画像を伝送するデータケーブル70は、挿入部12から、操作部14〜ユニバーサルコード18の内部を通り、このコネクタ16を経て、ビデオコネクタ56に接続される。ビデオコネクタ56は、信号処理装置21に接続されている。
ユニバーサルコード(コネクタ軟性部)18は、コネクタ16と操作部14とを接続する部位である。
このユニバーサルコード18には、2本のライトガイド76、データケーブル70が収容/挿通される。このユニバーサルコード18には、さらに、送水コネクタ46に接続する送水チャンネル、通気コネクタ48に接続する送気チャンネル、吸引コネクタ50に接続する吸引チャンネル等も収容/挿通される。
内視鏡11は、基本的に以上のような構成である。
次に、先端フード100について説明する。
ここで、図3(A)は、図1に示す内視鏡ユニット10の先端フード100の概略構成を示す正面図であり、図3(B)は、図1に示す内視鏡ユニット10の先端フード100の概略構成を示す側面図である。また、図4は、図3(A)のIV−IV線断面図であり、図5は、回転機構106の反射鏡保持部材120、ギヤ122を示す正面図である。
図1、図3(A)、図3(B)及び図4に示すように、先端フード100は、取り付け部110とカバー部112とで構成され内視鏡11の挿入部12の先端に装着されるフード本体102と、カバー部112の内周側の面に配置され、検査対象の像をCCDセンサに向けて反射させる反射鏡104と、反射鏡104をカバー部112の軸を回転中心としてカバー部110の円周方向に回転させる回転機構106と、検査対象に光を照射する照明機構108とを有する。
フード本体102は、挿入部14の先端部22と嵌合する取り付け部110と、取り付け部110の挿入部14先端側の端部に連結されたカバー部112とで構成されている。
取り付け部110は、内周面が内視鏡11の挿入部12の先端部22の外周面に沿った略円筒形状を有し、一部にリンク状の凸部114が形成されている。取り付け部110は、内視鏡用先端フードの使用時に内視鏡11の挿入部12の先端部22と嵌合し(特に、取り付け部110の凸部114と、先端部22の凹部81とが嵌め合わされ)、フード本体102を挿入部12に対して固定する。
カバー部112は、内径及び外径が取り付け部と略同径の略円筒形状を有し、取り付け部110の挿入部14先端側の端部に、取り付け部110と一体で成形されている。
このような形状の取り付け部110とカバー部112で構成されるフード本体102は、生体適合性が高く、透明で、かつ、ある程度の硬度を有する材料で形成されている。具体的には、フード本体102は、シリコンゴム、または、スチレン樹脂、フッ素樹脂及びアクリル樹脂等の内視鏡のCCDセンサ60の視野を妨げることない透過率を有し、無着色で、生体の粘膜等に押し付けたり、粘膜を吸引したりしたときに大きな変形が生じず、かつ、粘膜を傷つけない程度の硬度の材料で形成されている。
反射鏡104は、図4に示すように、後述する回転機構106の反射鏡支持部材120を介してカバー部112の内周面に支持されている。つまり、反射鏡104は、フード本体102のカバー部112の内周面で形成される空間内に配置されている。反射鏡104は、CCDセンサ60の観察窓の表面に平行な面に対して所定角度傾斜しており、CCDセンサ60側の面が鏡面(つまり、反射面)である。
また、反射鏡104は、カバー部112を構成する円筒の軸と平行な方向において、CCDセンサ60から離れている側の端部が、カバー部112の先端よりもCCDセンサ60に近くなる。つまり、反射鏡104は、カバー部112の内周面で形成されている円柱状の空間の中に収納されている。
反射鏡104は、CCDセンサ60側の面の反射面が検査対象の像をCCDセンサ60の観察窓に向けて反射させる。また、カバー部112が透明であるので、反射鏡104と検査対象との間にカバー部112が介在する場合も、検査対象の像は、カバー部112を透過して反射鏡104に投影され、CCDセンサ60の観察窓に向けて反射される。
回転機構106は、図1、図4及び図5に示すように、反射鏡支持部材120と、ギヤ122、シャフト126、シャフトカバー128、回転操作部130及び支持ギヤ132で構成され、カバー部112の円筒形状の中心を軸として、カバー部112の内周面に沿って反射鏡104を回転させる。
反射鏡支持部材120は、内周の径がカバー部112の内周の径と略同径で、外周の径がカバー部112の外周の径よりも小さいリング状部材であり、カバー部112に回転自在な状態で支持されている。また、反射鏡支持部材120には、外周面にギア溝が形成されており、反射鏡104を支持している。
ギヤ122は、反射鏡支持部材120のギヤ溝と自身のギヤ溝がかみ合わされた状態で、カバー部112の内部に固定されている。
シャフト126は、可撓性を有する棒状部材であり、内視鏡11の挿入部12に沿って配置され、一方の端部がギヤ122の中心に固定されて、他方の端部が、操作部14近傍に固定された駆動操作部130に挿通されている。また、シャフト126は、シャフト126を回転自在に支持しているシャフトカバー128で外周を覆われている。
シャフトカバー128は、一方の端部がフード本体102に連結され、他方の端部が回転操作部130に連結されている。また、シャフトカバー128は、生体適合性を有する材料で形成されている。
回転操作部130は、内部に挿通されたシャフト126を回転させる機構であり、操作部14の鉗子口82近傍に配置されている。シャフト126を回転させる機構としては、特に限定されず、種々の機構を用いることができ、例えば、シャフト126にハンドルを付け、ハンドルを回転させることでシャフトを回転させる機構、シャフト126にギヤをはめ込み、当該ギヤにさらにギヤを勘合させて、嵌合させたギヤを回転させることでシャフトを回転させる機構等を用いることができる。
また、支持ギヤ132は、反射鏡支持部材120のギヤ溝と自身のギヤ溝がかみ合わされた状態で、ギヤ122とは、異なる位置(本実施形態では、ギヤ122と2つの支持ギヤ132のそれぞれがリング状の反射鏡支持部材120の中心を重心とする正三角形の頂点となる位置)のカバー部112の内部に固定されている。また、支持ギヤ132は、カバー部112に回転自在な状態で固定されている。
支持ギヤ132は、ギヤ122とは異なる方向から反射鏡支持部材120を支持し、反射鏡支持部材120がカバー部112内でずれ、カバー部112と摩擦を起こすことを防止し、かつ、ギヤ122のギヤ溝と反射鏡支持部材120のギヤ溝とがずれること(さらにはギヤ溝同士のかみ合わせが外れること)を防止する。
回転機構106は、以上のような構成であり、回転操作部130により、シャフト128を回転させることで、ギヤ122を回転させ、ギヤ122とギヤ溝がかみ合わされた反射鏡支持部材120を回転させる。反射鏡支持部材120を回転させることで、反射鏡支持部材120に固定されている反射鏡104を回転させる。
照明機構108は、複数の発光ダイオード140と、配線部142と、配線カバー144と、電源146とを有し、カバー部112の先端から検査対象に向けて光を射出する。
複数の(本実施形態では5つの)発光ダイオード140は、それぞれ、カバー部112の先端面(取り付け部110と連結している端部とは逆側の端部の面)に配置されている。また、発光ダイオード140は、隣接する発光ダイオード140と互いに所定間隔離間して配置されている。
配線部142は、挿入部14に沿って配置された可撓性を有する線状部材であり、一方の端部が各発光ダイオード140と接続され、他方の端部が、後述する電源146に接続されている。配線部142は、電源146から供給された電力を各発光ダイオードに供給する。
また、配線部142は、配線カバー144により被覆されている。この配線カバー144は、可撓性を有し、かつ、生体適合性の高い材料で形成されている。
また、電源146は、電力を供給する装置であり内視鏡11の操作部14近傍に配置され、配線142の発光ダイオード140と接続されている端部とは逆側の端部と接続されている。なお、電源146の配置位置は、配線部142と電気的に接続されていれば特に限定されず、例えば、内視鏡11の電源と共通の電源としてもよい。なお、検査対象である生体への影響をするために、配線部142及び配線カバー144は、電源146の配置位置によらず、フード本体102から操作部14近傍までは延在していることが好ましい。
このように照明機構108の発光ダイオード140をフード本体102の先端に配置することで、内視鏡10のライトガイド76から射出された光が反射鏡104により遮られ、ライドガイド76から射出され検査対象に到達する光の強度が低減する場合も、発光ダイオード140によりフード本体102の先端側の検査対象を照明することができる。これにより、フード本体102の先端側の検査対象を好適に撮影することができ、観察することができる。
なお、発光ダイオード140の配置個数は特に限定されず、1つでもよい。また、本実施形態では、発光ダイオード140により光を射出させたが、検査対象に光を照射できれば、光を射出させる手段としては種々の手段を用いることができ、例えば、ライトガイドにより光を導波する方式を用いてもよい。
内視鏡ユニット10及び内視鏡先端用フード100は基本的に以上のような構成である。
以下、内視鏡ユニット10及び内視鏡先端用フード100の作用について説明する。
ここで、図6(A)は、内視鏡11の挿入部12に先端用フード100を装着した状態の内視鏡ユニット10の先端部22の周辺部を示す正面図であり、図6(B)は、図6(A)のVIB−VIB線部分断面図であり、図7は、内視鏡ユニット10により検査対象を観察している状態を模式的に示す部分断面図である。
まず、図6(A)及び(B)に示すように、内視鏡11の挿入部12の先端部22に、先端用フード100のフード本体102の取り付け部110を嵌合させる。具体的は、先端部22の外周面と取り付け部110の内周面とが接触するように嵌め合わせ、さらに、先端部22の凹部81と、取り付け部110の凸部114とを嵌め合わせ、先端部22に対して取り付け部110を固定する。
さらに、回転操作部130を操作部14の近傍に固定し、電源146も所定位置に固定する。
次に、回転機構106により反射鏡104を回転させ、CCDセンサ60が撮影したときに画像内で反射鏡104が占める領域が最も小さくなる位置(図6(B)中実線の位置)に反射鏡104を移動させる。これにより、反射面に垂直で観察窓に平行な方向において、観察時のCCDセンサ60の全視野領域(図6(B)中の視野B)のうち、反射鏡104により塞がれていないCCDセンサ60の視野領域(図6(B)中の視野A)が前方の視野となる。上記位置に反射鏡104を移動させることで、CCDセンサ60の前方の視野が最大となる。
CCDセンサ60の前方の視野が最大となる位置に反射鏡104を移動させた後、内視鏡11の挿入部12を検査対象に挿入する。例えば、生体の大腸、小腸等の下部消化器系を検査する場合は、肛門から大腸に向けて挿入部を挿入する。
挿入部12を挿入し、先端部22が検査対象Tに到達したら、CCDセンサ60により撮影された画像を観察する。ここで、検査対象Tが凹凸をする場合、凸部Sの手前側の面(口側の面)Sf等は、CCDセンサ60が撮像する前方の画像で観察し、凸部Sの奥側の面(口側とは反対側の面)Sb等は、図7に示すように、CCDセンサ60が撮像する反射鏡104の反射面の画像で観察する。
また、回転機構106により反射鏡104を回転させて移動させることで、挿入部12の先端部22の周方向の任意の位置の凸部の奥側の面を観察することができる。例えば、反射鏡104を図6(B)の点線の位置に移動させることで、反射鏡を実線の位置に配置した場合とは180度異なる位置の凸部の奥側の面を観察することができる。また、反射面に垂直で観察窓に平行な方向において、観察時のCCDセンサ60の全視野領域(図6(B)中の視野B)のうち前方の視野を、反射鏡104により塞がれていないCCDセンサ60の視野領域(図6(B)中の視野C)のみとし、その他の視野領域で凸部の奥側の面を観察することができる。
内視鏡ユニット10は、以上のようにして検査対象を撮像し、画像を取得する。
このように、内視鏡11の挿入部12の先端に、反射鏡104を有する内視鏡先端フード100を装着することで、湾曲部を湾曲させることができない狭い管状部分でも、検査対象の奥側の面を撮影し観察することができる。また、回転機構106により反射鏡104を回転可能とすることで、周方向の任意の位置の検査対象の奥側の面を撮影し、観察することができる。
また、反射鏡104を回転可能(つまり、移動可能)とすることで、挿入時は、CCDセンサ60の前方の視野が最も大きくなる位置、つまり、CCDセンサ60が撮影したときに画像内で反射鏡104が占める領域が最も小さくなる位置に反射鏡104を移動させることができる。これにより、挿入時は、前方の視野を確保して、挿入部12を挿入しやすくすることができ、検査対象の観察時の必要な場合のみ反射鏡104を用いるようにすることができる。
また、反射鏡104を回転可能とすることで、挿入時と、観察時でCCDセンサ60の視野において、反射鏡104の反射面が占める割合、領域を調整できるため、挿入時の前方の視野を確保しつつ、反射鏡106の反射面をある程度大きな面積とすることができる。これにより、検査対象の奥側の面を短時間で全体的に観察することができる。
また、反射鏡104の先端がカバー部112の先端よりもCCDセンサ60に近い位置となるように、反射鏡104をフード本体102のカバー部112の内部に配置することで、反射鏡104が露出しないため、検査対象(腸や、気管等の壁面)と反射鏡104とを接触させることなく、挿入部12を検査対象に挿抜することができる。これにより、挿抜時に反射鏡104と検査対象とが接触してしまい、検査対象が損傷することを防止できる。なお、フード本体102は、ある程度の柔軟性を有する材料で形成されおり、挿抜時に引っかかりにくい円筒形状であるため、本発明の構成により、反射鏡104が露出している場合よりも、確実に検査対象の損傷を防止できる。
また、内視鏡の外部に装着する内視鏡用先端フードであるので、内視鏡の鉗子口を使用することなく、反射鏡により検査対象の奥側の面を観察することができる。これにより、検査対象の奥側の面を観察しつつ、鉗子口に処置具を挿入し、検査対象を処理することができ、より作業性をより高くすることができる。
また、本実施形態では、鉗子口を有する内視鏡の場合として説明したが、これに限定されず本発明の内視鏡用先端フードは、鉗子口を備えない内視鏡にも用いることができる。つまり、鉗子口を使用することなく反射鏡を設けることができるため、鉗子口のない内視鏡にも利用することができる。
また、先端フード100は、反射鏡104の反射面F、カバー部112の内周面F’及びカバー部112の外周面F’’(図4中二点鎖線で表示している領域)に親水性表面処理を施すことが好ましい。ここで、親水性表面処理としては、生体適合性のある種々の処理方法を用いることができ、例えば、酸化チタン光触媒膜を形成するハイドロテクト(登録商標)処理が例示される。
先端フード100の反射鏡104の反射面F、カバー部112の内周面F’及びカバー部112の外周面F’’を親水性表面処理することで、体内の湿気により、上記の各部が曇ることを防止でき、また、体液や乾燥窓を洗浄する洗浄液が付着することにより、各部の表面に結露が生じたとしても水滴を形成することなく一様な水膜となり、水滴による光の乱反射が生じることを防止できる。反射鏡104の反射面F、カバー部112の内周面F’及び外周面F’’が曇ることと、各面に水滴が形成されることとを防止できることで、より高い視界と視覚を確保し、より高精度に検査対象を観察することができる。これにより、処理効率及び処理安全性を向上させることができる。
なお、曇り及び水滴の発生をより確実に防止できるため、先端フード100の反射鏡104の反射面F、カバー部112の内周面F’及びカバー部112の外周面F’’の全ての面に親水性表面処理を施すことが好ましいが、少なくとも1部、より好ましくは少なくとも一面に親水性処理を施すことで、曇り及び水滴の発生を一定程度防止することができる。
また、本実施形態では、回転機構106を、手動でシャフト126を回転させる機構としたが、本発明はこれに限定されず、モータを用い、自動(もしくは電動)でシャフト126を回転させてもよい。例えば、予め固定モードと回転モード等を設定しておき、回転モードでは、モータによりシャフトを回転させて反射鏡を一定速度で回転させ、固定モードは、CCDカメラの前方の視野が最も大きくなる位置に反射鏡を移動させるようにしてもよい。また、回転操作部130にレバーを設け、レバーで支持された回転方向にモータによりシャフトを回転させるようにしてもよい。
また、回転機構は、実施形態に限定されず、フード本体内部にギヤ122を回転させる駆動機構を設け、外部から通信によりギヤ122及び反射鏡支持部材120を回転させるようにしてもよい。駆動機構をフード本体内部に設けることで、挿入部に沿ってシャフト及びシャフトカバーを配置する必要が無くなり、先端フードを小さくすることができ、また、内視鏡への装着も簡単にすることができる。
ここで、反射鏡104は、観察窓に垂直な方向において、反射鏡104の反射面よりも挿入部12の基端側(操作部14側の端部側)の検査対象の像を観察窓に反射させる角度に観察窓に平行な面に対して傾斜して配置されていることが好ましい。反射鏡104を上記位置の検査対象の像を反射させる角度に傾斜させることで、検査対象の凸部の奥側の面を好適に検出することができる。
さらに、反射鏡104は、観察窓に垂直な方向において、観察窓よりも挿入部12の基端側の検査対象の像を観察窓に反射させる角度に観察窓に平行な面に対して傾斜して配置されていることがより好ましい。反射鏡104を上記位置の検査対象の像を反射させる角度に傾斜させることで、検査対象の凸部の奥側の面をより好適に検出することができる。
また、先端フードには、さらに、鉗子口及び鉗子チャンネルを設けてもよい。具体的には、シャフト及び配線部と同様に、挿入部に沿って先端フードのフード本体から操作部近傍まで延在する鉗子チャンネルを設け、先端フードに鉗子口を形成してもよい。
先端フードに鉗子口及び鉗子チャンネルを設けることで、鉗子口及び鉗子チャンネルが設けられていない内視鏡を用いる場合でも、処置具により検査対象の処置をすることが可能になる。また、鉗子口及び鉗子チャンネルが設けられている内視鏡の場合でも、チャンネル数を増加、つまり、同時により多くの処置具を使用することが可能となる。
このように、鉗子口及び鉗子チャンネルを設けることで、処置効率、処置作業性を向上させることができる。
ここで、上記実施形態では、反射鏡を反射鏡支持部材に固定した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、反射鏡と反射鏡支持部部材との間に、反射鏡の反射面と、撮影窓に平行な面とのなす角を調整する角度調整機構を設けてもよい。
図8は、本発明の内視鏡用先端フードの他の一例の内視鏡用先端フード150の概略構成を示す断面図であり、図9は、内視鏡用先端フード150の反射鏡152及び反射鏡支持部材154の周辺部を拡大して示す正面図である。
ここで、先端フード150は、角度調整機構158を設けた点を除いて、基本的構成は、図1〜図7に示す先端フード100と同様の構成であるので、先端フード100と同一の構成の部材には同一の符号を付しその詳細な説明は省略し、以下、先端フード150に特徴的な部分を重点的に説明する。
図8及び図9に示すように、先端フード150は、取り付け部110とカバー部112とで構成され内視鏡11の挿入部12の先端に装着されるフード本体102と、カバー部112の内周側の面に配置され、検査対象の像をCCDセンサに向けて反射させる反射鏡152と、反射鏡152をカバー部112の軸を回転中心としてカバー部110の円周方向に回転させる回転機構154と、検査対象に光を照射する照明機構108と、反射鏡152と反射鏡支持部材156との間に配置され反射鏡152の傾斜角度を調整する角度調整機構158とを有する。
反射鏡152、回転機構152(及びその反射鏡支持部材156)とは、反射鏡152と反射鏡支持部材156との間に角度調整機構158が設けられている点を除いて、基本的に反射鏡104、回転機構106(及び反射鏡支持部材120)と同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。
角度調整機構158は、反射鏡152と反射鏡支持部材156との間に配置され、反射鏡152の反射鏡支持部材156側の端部(つまり、基端部)を中心として、反射面とCCDセンサ60の観察窓に平行な面とのなす角度が変化する方向(図8中矢印方向)に、反射鏡152を回動させる。角度調整機構158としては、ヒンジ等を用いることができる。
ここで、反射鏡152の反射面とCCDセンサ60の観察窓に平行な面とのなす角度の調整方法は、特に限定されず種々の方法を用いることができる。例えば、回転機構154により、反射鏡152の基端部及び角度調整機構158を先端部22の鉗子口74に対向する位置に、移動させる。次に、反射鏡152を把持することができる把持機構を先端に備える処置具を鉗子口82から挿入し、鉗子口74から突出させる。そして、処置具により反射鏡の一部を把持し、反射鏡152を押し引きすることで、反射鏡を回動させる方法がある。
また、手動で、角度を調整する方法に限定されず、角度調整機構158に、モータ等を配置し、電動で反射鏡を回動させてもよい。
このように、角度調整機構158を設け、反射鏡152の反射面とCCDセンサ60の観察窓に平行な面とのなす角度を調整可能にすることで、任意の角度における検査対象の反射像を撮影し、観察することができる。これにより、より的確に検査対象を観察することができる。
また、挿入部12の挿入時は、反射鏡152の位置を反射鏡152の反射面とCCDセンサ60の観察窓に平行な面とのなす角を90度となる位置にすることで、挿入部12の挿入時に、CCDセンサ60の前方の視野を反射鏡で塞ぐことを防止できる。これにより、より安全かつ簡単に挿入部12を挿入することができる。
以上、本発明に係る内視鏡用先端フード及びそれを用いる内視鏡ユニットについて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
例えば、本実施形態では、取り付け部とカバー部の両方を透明にしたが、少なくとも挿入部の延在方向においてCCDセンサの観察窓よりも先端側の部分(つまり、CCDセンサの観察窓よりも挿入部の基端部から離れている側の部分)を透明にすればよく、その他の部分、例えば取り付け部は、着色されていてもよい。
また、上記実施形態では、反射鏡支持部材120を支持するために支持ギヤ132を設けたが、本発明はこれに限定されず、支持ギヤ132は配置しなくてもよい。例えば、反射鏡支持部材120がフード本体102に対して位置ずれすることを考慮して、反射鏡支持部材120が最もずれた場合でも反射鏡支持部材120のギヤとギヤ122とがかみ合うように反射鏡支持部材120のギヤとギヤ122とのギヤパラメータ(ギヤ比、ピッチ、たけ)を設計することでも、反射鏡支持部材120とギヤ122とをかみ合わせることができる。
また、フード本体102の反射鏡支持部材120と接触する領域は、反射鏡支持部材120が摺動しやすい材質の材料で形成、または、反射鏡支持部材120との摺動抵抗を低減させる(より低くする)処理を施すことが好ましい。これにより、フード本体102に対して反射鏡支持部材120をより円滑に回転させることができる。
また、本発明では、汎用性を高くすることができ、用途に応じて使用できるため、内視鏡用先端フードを内視鏡に対して着脱可能にしたが、内視鏡用先端フードと内視鏡とを一体としてもよい。つまり、フード本体、反射鏡、回転機構等を内視鏡に内蔵させた内視鏡ユニットとしてもよい。このように一体とすることで、シャフトや、配線部を内視鏡の挿入部内に内蔵させることができる。
本発明の内視鏡用先端フードの一実施形態の内視鏡用先端フードを内視鏡に装着した本発明の内視鏡ユニットの概略構成を示す斜視図である。 図1に示す内視鏡の挿入部の先端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)は、図1に示す内視鏡用先端フードのみの概略構成を示す正面図であり、(B)は、図1に示す内視鏡用先端フードのみの概略構成を示す側面図である。 図3(A)のIV−IV線断面図である。 回転機構の反射鏡保持部材、ギヤを示す正面図である。 (A)は、内視鏡の挿入部に先端用フードを装着した状態の内視鏡ユニットの先端部の周辺部を示す正面図であり、(B)は、(A)のVIB−VIB線部分断面図である。 内視鏡ユニットにより検査対象を観察している状態を模式的に示す部分断面図である。 本発明の内視鏡用先端フードの他の一例の内視鏡用先端フードの概略構成を示す断面図である。 内視鏡用先端フードの反射鏡及び反射鏡支持部材の周辺部を拡大して示す正面図である。
符号の説明
10 内視鏡
12 挿入部
14 操作部
16 コネクタ
18 ユニバーサルコード
22 先端部
24 アングル部
26 軟性部
56 ビデオコネクタ
60 CCDセンサ
64 プリズム
68 処理基板
70 データケーブル
72 送気/送水口
74、82 鉗子口
76 ライトガイド
78 鉗子チャンネル
80 送気/送液チャンネル
84 吸引ボタン
86 送気/送水ボタン
88 LRツマミ
90 UDツマミ
100、150 内視鏡用先端フード(先端フード)
102 フード本体
104、152 反射鏡
106、154 回転機構
108 照明機構
110 取り付け部
112 カバー部
114 凸部
120、156 反射鏡支持部材
122 ギヤ
126 シャフト
128 シャフトカバー
130 駆動部
132 支持ギヤ
140 発光ダイオード
142 配線部
144 配線カバー
146 電源
158 角度調整機構

Claims (13)

  1. 検査対象を撮像する撮像部の観察窓が先端に配置された挿入部を有する内視鏡の挿入部先端に装着する内視鏡用先端フードであって、
    前記挿入部の先端側の端部に着脱可能に取り付けられる取り付け部、および前記取り付け部の前記挿入部先端側の端部に連結された略円筒部材であり、かつ前記挿入部の延在方向において前記観察窓よりも先端側の部分が透明であるカバー部で構成されるフード本体と、
    前記カバー部の内周面で形成される空間内に配置され、前記観察窓に向けて検査対象の像を反射させる反射鏡と、
    前記フード本体の円筒の中心を軸として、内周面に沿って前記反射鏡を回転させる回転機構とを有することを特徴とする内視鏡用先端フード。
  2. 前記反射鏡は、前記観察窓に垂直な方向において、前記反射鏡の反射面よりも前記挿入部の基端側の検査対象の像を前記観察窓に反射させる角度に前記観察窓に平行な面に対して傾斜して配置されている請求項1に記載の内視鏡用先端フード。
  3. 前記回転機構は、前記カバー部の内周に、前記カバー部に対して回転自在に支持され、前記反射鏡を支持する支持部材と、
    前記支持部材を回転させる駆動ユニットとを有し、
    前記駆動ユニットにより前記支持部材を回転させることで、前記反射鏡を回転させる請求項1または2に記載の内視鏡用先端フード。
  4. 前記支持部材は、外周にギヤ溝が形成されており、
    前記駆動ユニットは、前記支持部材のギヤ溝と係合するギヤと、一方の端部が前記ギヤの回転軸と結合し、前記ギヤに回転を伝達する可撓性を有するシャフトと、前記シャフトの他方の端部と結合し、前記シャフトを回転させる回転操作部とを有する請求項3に記載の内視鏡用先端フード。
  5. 前記回転操作部は、前記シャフトを手動で回転させる機構である請求項4に記載の内視鏡用先端フード。
  6. 前記回転操作部は、前記シャフトをモータにより回転させる機構である請求項4に記載の内視鏡用先端フード。
  7. 前記反射鏡の反射面、前記カバー部の内周面及び前記キャップの外周面の少なくとも一部が、親水性処理されている請求項1〜6のいずれかに記載の内視鏡用先端フード。
  8. 前記反射鏡は、反射面と前記観察窓と平行な面とのなす角を変化させる角度調整機構を有する請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡用先端フード。
  9. さらに、前記カバー部の先端面に配置された発光素子を備え、検査対象に光を照射する光照射部を有する請求項1〜8のいずれかに記載の内視鏡用先端フード。
  10. 前記光照射部は、前記発光素子が発光ダイオードであり、
    さらに、前記発光ダイオードに電力を供給する電源と、前記発光タイオードと前記電源とを接続し前記電源から供給された電力を前記発光ダイオードに送電する配線とを有する請求項9に記載の内視鏡用先端フード。
  11. 前記カバー部には、開口が形成され、
    前記カバー部の前記開口と連通し、処置具を案内する管路を有する請求項1〜10のいずれかに記載の内視鏡用先端フード。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載された内視鏡用先端フードと、
    前記内視鏡用先端フードが装着された前記挿入部及び前記挿入部を操作する操作部とを備える内視鏡とを有する内視鏡ユニット。
  13. 前記内視鏡用先端フードと前記内視鏡とが一体で成形されている請求項12に記載の内視鏡ユニット。
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