本発明は、一般に自動車或いは各種機械、装置等に給油、給気、給液等の供給路として配設される管径が凡そ20mm程度以下の、比較的細径で薄肉の金属管ないしは樹脂チューブ(以下単に「配管」ということがある。)の接続用コネクタに係り、詳しくは配管と相手部品との接続や接続解除が簡略な操作によって可能であり、しかも接続状態の適否が容易に確認できると共に、コネクタ本体と相手部品との流路の気密を保持しつつ、その接続状態を強固に維持し得る細径配管接続用コネクタ(以下単に「コネクタ」ということがある。)に関する。
この種の細径配管接続用コネクタは、金属製もしくは樹脂製チューブや相手部品と配管との間に介在して、流路の気密と適正な接続状態を確保するために機能するもので、すでに多種多様なものが汎用されている。とりわけ最近になって、コストの低減と機能の充実とが合せて要求されるところから、構造上コンパクトで且つ簡略な操作によって所期の目的を達成し得る細径配管接続用コネクタとして、数多くの提案がなされている。
例えば図39に示す従来の一般的な耐圧式のコネクタにおいては、外周に着脱用汎用工具に係合可能な係合壁100−6が形成され、軸芯内部に細径配管pを嵌挿する小径室100−5と、該小径室100−5における前方の垂直の内壁部100−4に連なって大径室100−3が貫設され、該大径室100−3の内周面には相手部品80の雄ネジ80−1に螺合する雌ネジ100−2が形成されたコネクタ本体100と、先端部に当接する相手部品80の雌型のテーパー壁80−3に対応して、雄型のテーパー壁p−2が形成されたバルジ部p−1が設けられ、該バルジ部p−1の後方には垂直の後壁部p−3が形成された細径配管pと、軸心に該配管pの外周面に外嵌する内径部40−3が貫設され、外周の先端に円盤状のフランジ部40−1、その後方に連なって円筒部が形成された弾性部材からなるブッシュ部材40とからなり、配管pの接続に当たっては該配管のバルジ部の後壁部p−3に、フランジ部40−1の前面を当接して前記ブッシュ部材40を外嵌し、次いでコネクタ本体100の前記小径室100−5を該配管pに外嵌して、前記ブッシュ部材のフランジ部40−1の裏面をコネクタ本体の前記内壁部100−4に当接し、同時に前記相手部品の雌型のテーパー壁と、細径配管の雄型のテーパー壁p−2とを係合しながら、コネクタ本体100と相手部品80とを螺着によって一体として接続する構造となっている。
一方、図40に示す従来の管継手即ち細径配管接続用コネクタは、同図(a)に示すように円筒状の雌型であるコネクタ本体50と、該コネクタ本体50の後方開放部から挿入される雄型である細径配管130と、該細径配管130の接続状態を保持する保持器150とによって構成され、同図(b)に示すように雌型である管状のコネクタ本体50の軸心には、接続される前記配管130を嵌挿するために後方から順に、大径の保持器ハウジング部70、その前方にそれよりやや小径のシールドチャンバー90、さらにその前方に小径の管端レセプタクル100とが、それぞれ円錐形の肩92、放射状の肩94を隔てて貫設され、該管端レセプタクル100の前方の流体通路110に放射状の肩102を隔てて貫通し、該流体通路110の外周部には管端にホース連結端60を有する連結筒壁が形成されることによって、所謂クイックタイプのコネクタを形成している。
前記コネクタに接続される細径配管130は、同図(a)に示すように管端末に管のスプールに相当するすえ込み132が形成され、該すえ込み132の前方の円周部はなめらかなシール面136を形成し、管端部134には該配管130のコネクタ本体50への挿入を容易とするために、丸若しくはテーパー状に形成されている。コネクタ本体における前記シールドチャンバー90の内周面には、放射状の肩94に係圧して予め2本のOリング30、32が内装されるが、該Oリング30、32は略円筒状のスペーサースリーブ34によって該チャンバー90内に確りと定着され、接続される配管130のすえ込み132前方のシール面136と、シールチャンバー90の内壁との間の流体シールを形成する。保持器150は同図(c)に示すようにクロス部材154の両サイドから、先端に内側に向かって相対するラッチ160が設けられたビーム152が形成され、該ビーム152の前面、即ち細径配管130の挿入方向に面してそれぞれのほぼ中心部に、内方に傾斜するリード領域164が形成されているが、該リード領域164の背面165は、挿入される配管130のシール面136の外径とほぼ同寸法に形成される。このように形成された保持器150は、通常配管130の接続前にコネクタ本体150の前記保持器ハウジング70内に組込まれるが、この際、該保持器先端のラッチ160が、コネクタ本体における前記保持器ハウジングの底支持部材78のロッキング肩86に、それぞれ左右から組付くことによって正規の取付けが完了する。一方、配管130の接続に際しては、コネクタ本体後方からと挿入された配管のシール面136が、前記保持器のリード領域背面165を通過してさらに挿入され、該配管のすえ込み132が保持器のリード領域164を押圧することによってこれを拡径し、該すえ込み132がリード領域背面165を通過した時点で再び軸心方向に縮径して、前記すえ込み132が前記リード領域背面165に当接して、配管130の後退を阻止してその接続状態が保持される構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−277980号公報
上記図39に示す従来一般的に採用されている耐圧式のコネクタは、コネクタを構成する部品点数も少なく簡略な構造であるにも拘らず、配管と相手部品とが螺着によって組込まれることにより強固な組付けが期待されるが、相手部品と配管のバルジ部が直接接触する構造であるため、該配管のテーパー壁に疵がつき易く、それに起因して流体の漏れが懸念されるが、それに対応するためには螺合する部分にシール材の塗布等の対策を施す必要があり、加えて接続状態の適否に対する確認手段が無いために、目視による確認が必要となり、螺合そのものに慎重な配慮が求められるなど、作業の効率性の面においても解決が求められる多くの問題点が残されていた。一方、図40に示す特許文献1の細径配管接続用のクイックコネクタは、配管の接続に際して保持器ハウジング部に予め保持器を組み込んで、配管接続後その状態を保持するように配慮が施されているが、該保持器を支えるための確かな部材が存在せず、従って配管をコネクタ内に押込むことによって保持器が拡径し、配管の挿入を許容するところまでは期待通りに進行するが、保持器の開き具合や位置を含めてその状態が不安定となり、その上、接続確認部材も存在せず、結果的に安定的な接続状態が確保できないという未解決な課題が指摘されている。さらに、近時燃料回路の高圧化が進み、従来3Kgf/cm2程度であった内圧が、例えば直噴ガソリンエンジンの場合における内圧は、180Kgf/cm2前後に達することも珍しくなく、斯かる内圧に耐えて健全な接続状態を維持するためには、耐圧強度的にも不十分であるという新たな問題が生じるなど、いずれにおいても早急に解決が望まれる大きな課題として残されていた。
本発明は、斯かる従来技術に残された課題を解決することを所期の目的とするものであり、具体的にはコネクタ本体の構造を必要最小限度まで簡略化して、配管の着脱が極めて簡略な操作によって容易に可能であるにも拘らず、該コネクタ本体と接続される配管並びに相手部品の流路と気密を高度に維持し、相手部品内における高い内圧にも十分に対応して、強固な接続状態を保持し得ると同時に、その接続状態の適否が容易かつ確実に確認され、しかも特に配管接続後のコネクタ本体内への塵埃の侵入を拒んで、その内部を長期間に渉って清浄な状態で維持することのできる細径配管接続用コネクタを、比較的低価格で提供しようとするものである。
上記課題を解決するための本発明に係わる第1の実施態様による細径配管接続用コネクタは、軸芯に細径配管を嵌挿する大径室と、その前方に垂直の段部と、該段部に連続したテーパー壁を隔てて連なる小径室とが貫設され、外周のほぼ中央に相手部品に当接する円形のフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、前記フランジ部後方の外周面には着脱用工具に係合可能な係合壁が形成され、該係合壁のほぼ中央を軸直角方向に平行に貫いて前方フランジ部側にはやや浅く平行な一対の第1溝部、その後方に連なって該第1溝部より深く平行な一対の第2溝部からなる切欠き部が形成された略円筒状のコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記小径室の内周面に内装される円盤状のバックアップリングと、シールリングと、該シールリングの後方に接して内装される円筒状のバックアップスリーブと、コネクタ本体係合壁に形成された前記第1溝部に爪部先端のテーパー壁を嵌合し、同時にその第2爪部を隣接する第2溝部に差込んで予め組付けられる接続確認部材と、該接続確認部材の第2爪部をその弾性爪部で挟持するようにして前記第2溝部に予め組込まれる略U字状の弾性ピンと、端末の先端外周面にシール部、それに連なる所定の位置に前方がテーパー状の前壁部と、その後方にほぼ垂直の後壁部を有するスプール部が形成された細径配管と、該細径配管のスプール部における前記後壁部に接して、予め外嵌される略円筒状のブッシュ部材とが、それぞれ一体として組込まれてなることを特徴的構成要件とする細径配管接続用コネクタを要旨とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタにおいて、前記コネクタ本体のフランジ部後方に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に係合可能な六角のナット状もしくは少なくとも一対の平行な二面に、形成されることを好ましい態様とするものである。
さらに、本発明による前記細径配管接続用コネクタにおいて、前記円筒状のバックアップスリーブが、前記コネクタ本体小径室内周面に密着して内装される外周部と、前記細径配管端末のスプール部前方のシール部に外嵌される内周部とからなり、その後端部には該細径配管スプール部のテーパー状の前壁部に対応するテーパー状の後壁部、先端が前記シールリングに当接する垂直の前壁部が設けられることを特徴とするものである。
本発明による細径配管接続用コネクタはまた、前記接続確認部材が後端に把持部を有すると共に、その前方がコネクタ本体の係合壁に当接する垂直の突き当て壁が設けられた支持体を有し、該支持体の右側面の上下から前方に、先端に軸心方向に相対して突出したテーパー壁を有する長尺の爪部が形成され、それに隣接する左側面の上下から前方に、先端に軸心方向に傾斜するスライド面と、それに連なって平行壁が設けられた短尺の第2爪部とが、一体として形成されることを特徴するものである。
本発明による細径配管接続用コネクタはさらに、前記弾性ピンがバネ鋼を素材とする細径の断面円形もしくは角形の線材によって形成され、把持部の両サイドに略コの字状に連なって湾曲部と、その前方に長尺の弾性爪部が連接されるヘアピン形状の弾性ピンであることを特徴とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記ブッシュ部材が軸心に前記細径配管に外嵌する内径部が貫設され、その外周の後方の略中心部に前記弾性ピンが嵌合する溝部が形成された大径部と、該大径部の前方にテーパー壁を隔てて連なる小径部とからなり、該小径部の先端面を前記細径配管スプール部の後壁部に当接して、予め外嵌されることを特徴とするものである。
本発明に係わる第2の実施態様による細径配管接続用コネクタは、軸芯に細径配管を嵌挿する内径部が貫設され、外周のほぼ中央に相手部品に当接する円形のフランジ部、それに連なる前方円筒部には相手部品の雌ネジに螺合するための雄ネジが形成され、前記フランジ部後方の外周面には着脱用工具に係合可能な係合壁が形成され、該係合壁のほぼ中央を軸直角方向に平行に貫いて後方後壁部側にはやや浅く平行な一対の第1溝部、その前方に連なって該第1溝部より深く平行な一対の第2溝部からなる切欠き溝部が形成された略円筒状のコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記内径部の内周面先端に面して内装される略円筒状のスペーサーと、該スペーサーの後方に圧縮バネを介して内装される略円筒状の前側バックアップスリーブと、該前側バックアップスリーブの後壁部に接して内装されるシールリングと、該シールリングの後方に接して内装される略円筒状の後側バックアップスリーブと、コネクタ本体係合壁に形成された前記第1溝部に爪部先端のテーパー壁を嵌合し、同時にその第2爪部を隣接する第2溝部に差込んで予め組付けられる接続確認部材と、該接続確認部材の第2爪部の外側を、その弾性爪部で挟持するようにして前記第2溝部に予め組込まれる略U字形状の弾性ピンと、端末の先端外周面にシール部、該シール部に連なって前方がテーパー状の前壁部と、その後方にほぼ垂直の後壁部を有するバルジ部が形成された細径配管と、該細径配管のバルジ部における前記後壁部に接して、予め外嵌される略円筒状のブッシュ部材とが、それぞれ一体として組込まれてなることを特徴的構成要件とするものである。
また、本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記コネクタ本体のフランジ部後方に形成される外側係合壁が、スパナ等の着脱用工具に係合可能な六角のナット状もしくは少なくとも一対の平行な二面に、形成されることを好ましい態様とするものである。
さらに、本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記円筒状の前側バックアップスリーブが、前記コネクタ本体内径部の内周面に密着して内装される外周部と、前記細径配管端末のバルジ部前方のシール部に外嵌される内周部とからなり、その後方はシールリングに当接する垂直の後壁部、前方の前壁部の近傍には圧縮バネを支えるバネ受け壁が設けられることを特徴とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタはまた、前記スペーサーが前記コネクタ本体内径部の内周面に密着して内装される外周部と、前記細径配管端末のバルジ部前方のシール部に外嵌される内周部とからなり、その前方は配管の接続に際して相手部品の第1係合壁に連なる垂直の壁面に当接する垂直の前壁部、後方の後壁部の近傍には圧縮バネを支えるバネ受け壁が設けられる、やや短尺の円筒体であることを特徴とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタはさらに、前記ブッシュ部材が軸心に前記細径配管に外嵌する内径部が貫設され、その後端にフランジ部が形成され、該フランジ部に連なる前方に前記コネクタ本体の内径部に嵌合可能な大径部、該大径部の前方に前記弾性ピンが嵌合する溝部が形成され、該溝部を隔てた前方が長尺の小径部からなり、該小径部の先端面を前記細径配管バルジ部の後壁部に当接して、予め外嵌されることを特徴とするものである。
本発明による上記細径配管接続用コネクタにおいて、前記弾性ピンがバネ鋼を素材とする細径の断面円形もしくは角形の線材によって形成され、把持部の両サイドに略コの字状に連なって湾曲部と、その前方に長尺の弾性爪部が連接されるヘアピン形状の弾性ピンであることを特徴とするものである。
本発明による前記細径配管接続用コネクタは、前記接続確認部材が後端に把持部を有すると共に、その前方がコネクタ本体の係合壁に当接する垂直の突き当て壁が設けられた支持体を有し、該支持体の左側面の上下から前方に、先端に軸心方向に相対して突出したテーパー壁を有する長尺の爪部が形成され、それに隣接する右側面の上下から前方に、先端に軸心方向に傾斜するスライド面と、その後方に連なって平行壁が設けられた短尺の第2爪部とが、一体として形成されることを特徴するものである。
本発明に係わる上記第1の実施態様および第2の実施態様による細径配管接続用コネクタにおいて、用いられる前記シールリングが、中実体の弾性部材からなるOリング形式、断面C字形状のリング状の弾性部材、断面C字形状の大小2重にしたリング状の弾性部材、断面C字形状の中空の内周面に小径のバネリングを内装したリング状の弾性部材、円環状の側面に所定の深さで切れ込み溝を設けたオイルシール型の弾性部材等の中から、適宜に選択されたリング形状の弾性部材であることを好ましい態様とするものである。
本発明による細径配管接続用コネクタは、接続される細径配管端末のシール面が、コネクタ本体並びにそれに付随するリテーナ等の金属製部材に、構造上直接接触することのないようなに設計されているため、シール面における疵の発生要因が未然に解消され、気密の維持に対する信頼性が大幅に向上すると共に、発生した疵に起因する細径配管の耐食性や耐久性の劣化も根本的に解決された。また、コネクタ本体の小径室に内装したシールリング、各種バックアップスリーブ、バックアップリング、スペーサー、シール部材等が、コネクタ本体のシール面、細径配管端末のシール面、相手部品の係合壁の間に様々な形で介在し、さらに圧縮バネによる段発力も加わって係圧する構造となっているため、それぞれのシール面での効果的な気密維持が図られ、コネクタ本体と相手部品との螺着部には、シール材の塗布、シールテープの介在その他パッキング等の必要もなく、スパナ等の汎用工具に係合可能な外側係合壁によって、簡潔に且つ強固に螺合することができる。さらに、接続確認部材によって配管の接続状態の適否が、容易且つ確実に確認することができると共に、該接続確認部材と併用して組込まれる弾性ピンによって、細径配管の接続状態を安定的に維持することができる上に、メンテナンス等の必要に応じて配管の接続を解除する際においても、コネクタ本体を相手部品に取付けたままの状態で、単純な操作で容易に接続解除が可能である。一方、本発明のコネクタ本体を所謂クイックコネクタに応用することにより、簡略な挿入操作によって大きな抜け力にも十分に対応可能なクイックコネクタとして提供できる。なお、本発明に係るコネクタ本体を含む各構成部材は、冷間鍛造、転造、機械的切削加工、射出成形、プレス成形等比較的に量産可能な加工手段によって製造可能であるところから、その製造コストが大幅に削減され、低価格での市場提供が期待できる。
本発明の効果について更に付言すると、細径配管のスプール部後壁部に接して外嵌され、コネクタ本体の大径室若しくは内径部後方に挿入して組込まれるブッシュ部材は、弾性ピンと組み合わされて配管の接続状態を維持するために本来的な機能を果たすが、併せて配管接続後のコネクト本体後方開放部を閉塞して塵埃の浸入を阻止し、系内を清浄な状態を維持することができる。また、本発明に係る実施例等において用いられる各種シールリング、各種バックアップリング、各種バックアップスリーブ、各種ブッシュ部材、各種スペーサー、シール部材、リテーナ押え兼防塵キャップ、リリーサ等の各部材をPA、POM、フッ素系樹脂等によって成形することにより、配管挿入時の当該部分の摺動をスムースにし、配管表面への疵の発生を未然に防ぐことができる。さらに、本発明によるそれらの部材の一部をアルミニウム合金や銅合金に代表される軟質金属製素材を採用して、例えば精密鋳造などによって作製することも可能であり、斯かる手段によって高い内圧が予測されるコネクタにおいて効果的に対応することができる。このように本発明によれば、相手部品と細径配管とを直接接続するために用いられる耐圧用のコネクタが、コンパクトな構造で安価に提供することができ、しかも振動要因など過酷な条件の下においても配管の接続状態の維持が安定的に保証される。
以下本発明を添付した図面並びに実施例に基づいて更に詳細にかつ具体的に説明するが、本発明はこれにより拘束されるものではなく、本発明の主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。
図1は本発明に係る細径配管接続用コネクタの第1実施例における配管接続状態を示す2面図で、(a)その一部切欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるA−A線矢視断面図、図2は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるC−C線矢視断面図、図3は同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるD−D線矢視断面図、図4は同実施例において細径配管接続を解除する状態を説明するための2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるE−E線矢視断面図、図5は同実施例のコネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)は(a)におけるF−F線矢視断面図、図6は同実施例において組み込まれる弾性ピンの単体を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)その背面図、図7は同実施例において組込まれる接続確認部材の単体を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)におけるG−G線矢視断面図、図8は同実施例において組込まれる細径配管と該配管に外嵌するブッシュ部材の状態を説明するための一部切り欠き縦断側面図、図9は同実施例において組込まれる円盤状のバックアップリングの単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図10は同実施例において組込まれる円筒状のバックアップスリーブの単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図11は本発明に係る細径配管接続用コネクタの第2実施例における配管接続状態を示す2面図(図1に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるH−H線矢視断面図、図12は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるI−I線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるJ−J線矢視断面図、図13は同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図(図3に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるK−K線矢視断面図、図14は同実施例のコネクタ本体の単体を示す2面図(図5に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図15は同実施例において組み込まれる弾性ピンの単体を示す2面図(図6に相当)で、(a)はその側面図、(b)その背面図、図16は同実施例において組込まれる接続確認部材の単体を示す2面図(図7に相当)で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)におけるL−L線矢視断面図、図17は同実施例において組込まれる細径配管と該配管に外嵌するブッシュ部材の状態を説明するための一部切り欠き縦断側面図(図8に相当)、図18は同実施例において組込まれるシールリングの2面図で、(a)はその正面図、(b)はその断面図、図19は本発明に係る他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図、図20は本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図、図21は本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19、図20に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図、図22は本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19、図20、図21に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図、図23本発明に係る細径配管接続用コネクタの第3実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるM−M線矢視断面図、図24は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2、図12に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるN−N線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるO−O線矢視断面図、図25は同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図(図3、図13に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるP−P線矢視断面図、図26は本発明に係る細径配管接続用コネクタの第4実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11、図23に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるQ−Q線矢視断面図、図27は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図(図2、図12、図24に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるR−R線矢視断面図、図28は本発明に係る第2、第3および第4の実施例において組込まれる後側バックアップスリーブ単体の2面図(図10に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図29は同実施例において組込まれる前側バックアップリング単体の2面図(図9に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図30は本発明に係る第2実施例および第4実施例において組込まれるスペーサー単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図31は本発明に係る第2、第3および第4の実施例において組込まれる圧縮バネの側面図、図32は本発明に係る第3実施例において組込まれるスペーサー単体の2面図(図30に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図33は同実施例において組込まれるシール部材単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図34は本発明に係る第4実施例において組込まれるリテーナ押え兼防塵キャップ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図、図35は同実施例において組込まれるリテーナ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図36は同実施例において組込まれるリリーサ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図、図37は本発明に係る細径配管接続用コネクタの第5実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11、図23、図26に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるS−S線矢視断面図、図38は同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2、図12、図24、図27に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるT−T線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるU−U線矢視断面図である。
本願発明に係る第1の実施例による細径配管接続用コネクタは、図1〜10に示すように軸芯に細径配管Pを嵌挿する大径室1−6と、該大径室1−6の前方に連なる小径室1−5とが貫設され、その外周のほぼ中央に相手部品8に当接する円形のフランジ部1−1が形成され、該フランジ部1−1に連なる前方の円筒部1−2には、相手部品8の雌ネジ8−1に螺合して組込むための雄ネジ1−3が設けられ、該フランジ部1−1後方の外周面には着脱用工具に係合可能な係合壁1−4が形成され、該係合壁1−4のほぼ中央を上下の側面から軸直角方向に平行に貫いてやや浅く平行な一対の第1溝部1−7、その後方に隣接して該第1溝部1−7より深く平行な一対の第2溝部1−8からなる切欠き部が形成された略円筒状のコネクタ本体1と、該コネクタ本体1の前記小径室1−5の内周面に内装される円盤状のバックアップリング6と、該バックアップリング6を間に挟んで内装される2本のシールリング7と、該シールリング7の後方に接して内装される円筒状のバックアップスリーブ5と、該コネクタ本体係合壁1−4に形成された前記第1溝部1−7並びに第2溝部に、予め組付けられる接続確認部材3と、前記第2溝部側に予め組付けられる弾性ピン2と、端末の先端外周面にシール部P−4、それに連なる所定の位置に前方がテーパー状の前壁部P−2と、その後方にほぼ垂直の後壁部P−3を有するスプール部P−1が形成された細径配管Pと、該細径配管Pのスプール部P−1における前記後壁部P−3に接して、予め外嵌される略円筒状のブッシュ部材4とが、それぞれ一体として組込まれることによって、細径配管接続用のコネクタを形成することを基本的構造とするものである。
茲で本実施例による上記コネクタ本体1は、金属性部材に対する冷間鍛造、転造、切削等の加工手段によって成形された略円筒体であり、図5に示すように軸心内部の後方に大径室1−6と、該大径室1−6の前方に形成された垂直の段部1−10と、該段部1−10に連続したテーパー壁1−9を隔てて連なる小径室1−5とが貫設され、その外周のほぼ中央にその前面が相手部品8に当接する円形のフランジ部1−1、それに連なる前方円筒部1−2には相手部品8の雌ネジ8−1に螺合するための雄ネジ1−3が形成され、前記円形のフランジ部1−1後方の外周面には、例えばスパナ等の着脱用汎用工具に係合可能なように、6角形のナット状の係合壁1−4が形成され、該係合壁1−4のほぼ中央の側壁を上下から軸直角心方向に平行に貫いて、前方フランジ部側にはやや浅く平行な一対の第1溝部1−7、その後方に連なって該第1溝部1−7より深く平行な一対の第2溝部1−8からなる切欠き部が形成されている。
細径配管接続前の前記コネクタ本体1の小径室1−5内周面には、図2(a)に示すようにその前方先端面から前記リング状のシールリング7が2本と、該シールリング7の間に挟持されるようにして円盤状のバックアップリング6と、該シールリング7の後方に接して円筒状のバックアップスリーブ5とがそれぞれ内装され、本例においてはこの状態を以って相手部品8に螺合によって組付けられている。次いでコネクタ本体後方の係合壁1−4の側壁を、上下から軸心方向に切欠いて形成された前記前記第1溝部1−7と第2溝部1−8には、同図(b)および(c)に示すように接続確認部材3が組付けられるが、本実施例における該接続確認部材3は、図7に示すように後端に把持部3−4を有すると共に、その前方がコネクタ本体1の係合壁1−4に当接する垂直の突き当て壁3−3が設けられた支持体3−8を有し、該支持体3−8の右側面の上下から前方に、先端に軸心方向に相対して突出したテーパー壁3−2を有する長尺の爪部3−1が形成され、それに隣接する左側面の上下から前方に、先端に軸心方向に傾斜するスライド面3−6と、それに連なって平行壁3−7が設けられた短尺の第2爪部3−5とが一体として形成され、前記浅めの第1溝部1−7には長尺の爪部3−1が、先端のテーパー壁3−2を大径室1−6の内部に突出して組付き、該第1溝部1−7より深い隣接する第2溝部1−8には短尺の第2爪部3−5を、それぞれ係合壁1−4の側面から差込むようにして組付けられる。その後第2溝部1−8の前記接続確認部材3とは反対側の側面から、同図(b)に示すように、先端の弾性爪部2−1を該接続確認部材3の第2爪部3−5後方の平行壁3−7に重ねるようにして、前記弾性ピン2が差込まれることによって一体として組付けられ、図2に示す細径配管P接続状態前の状態が完了するが、該弾性ピン2は図6に示すようにバネ鋼を素材とする細径の線材によって形成されるヘアピン状部材であって、把持部2−2の両サイドに略コの字に連なって湾曲部2−3と、その前方に連なって長尺の弾性爪部2−1が連接されている。
コネクタ本体1の後方から挿入されてコネクタ本体1に接続される前記細径配管Pは、図8に示すように端末の先端外周面にシール部P−4が形成され、その後方の所定の位置に前方にテーパー状の前壁部P−2と、その後方にほぼ垂直の後壁部P−3を有するスプール部P−1が形成され、該後壁部P−3に接して予め略円筒状のブッシュ部材4が外嵌されている。外嵌される該ブッシュ部材4は軸心に前記細径配管Pに外嵌する内径部4−5が貫設され、その外周の後方の略中心部に前記弾性ピン2が嵌合する溝部4−3が形成された大径部4−1と、該大径部4−1の前方に軸心方向前方に傾斜するテーパー壁4−4が形成され、該テーパー壁4−4に連なる円筒状の小径部4−2とからなる略円筒状部材であるが、大径部4−1に形成される前記溝部4−3は、配管接続後に前記弾性ピン2の弾性爪部2−1を収納するスペースとなるものであり、該弾性爪部2−1の線径と同等程度の幅と深さを以って、該大径部の4−1の全周に渉り形成され、前記小径部の先端面を前記細径配管スプール部の後壁部P−3に当接して予め外嵌されている。このようにして組込まれた細径配管Pがコネクタ本体1の後方から挿入されて一体として接続されるが、この際、図3(b)に示すように端末に形成されたスプール部P−1前方のシール部P−4に、前記シールリング7、バックアップリング5およびバックアップスリーブ6を嵌挿すると共に、該スプール部P−1の後壁部P−3に接して予め外嵌されていた前記ブッシュ部材4の大径部によって、該コネクタ本体の第1溝部1−7を介して大径室1−6内に突出させて組付いていた、前記接続確認部材3における長尺の爪部3−1先端のテーパー壁3−2を該大径室1−6外に押し出し、該接続確認部材3の組付け状態が解除されて、径方向外方に引き抜くことによって系外に取除かれることとなり、配管Pの適正な接続状態が確認され、前記第2溝部1−8に差込まれていた前記弾性ピン2の弾性爪部2−1がスプリングバックして径方向内方に閉じ、その湾曲部2−3が前記ブッシュ部材4の大径部4−1に形成された溝部4−3に嵌合して、図1(a)および(b)に示すように細径配管Pの接続状態が安定的に確保される。なお、ブッシュ部材4の前記大径部4−1は、同図に示すように配管P接続後のコネクタ本体後方開放部を閉塞し、塵埃の浸入を阻止して系内を清浄に保つためにも効果的に寄与する。一方、細径配管Pの接続解除に際しては、前記コネクタ本体1係合壁1−4の側面から差込まれて、前記第2溝部1−8を介してブッシュ部材4の溝部4−3に嵌合していた前記弾性ピン2を、その把持部2−2を持って径方向外方に引き抜くことにより、図4に示すように該細径配管Pの接続固定要素が排除され、配管Pの後方への移動が可能となって、その接続状態を容易に解除することができる。
本実施例においてコネクタ本体1の小径室1−5に内装される前記シールリング7は、該小径室1−5の内周面に密着されると共に細径配管P端末のシール部P−4に外嵌可能なリング状の弾性部材であり、前記円盤状のバックアップリング6は図9(a)および(b)に示すように、前記コネクタ本体小径室1−5の内周面に密着して内装される外周部6−4と、前記細径配管P端末のスプール部前方のシール部P−4に外嵌される内周部6−3と、その両側面に前記シールリング7に接する垂直の前壁部6−1並びに後壁部6−2が設けられる円盤状の弾性部材であり、前記円筒状のバックアップスリーブ5は、図10(a)および(b)に示すように前記コネクタ本体小径室1−5内周面に密着して内装される外周部5−5と、前記細径配管P端末のスプール部前方のシール部P−4に外嵌される内周部5−4とからなる円筒状の弾性部材であり、その後端部に該細径配管スプール部のテーパー状の前壁部P−2に対応してテーパー状の後壁部5−2が設けられ、配管Pの接続に際しては該前壁部P−2に押圧され、それぞれ相手部品の第1係合壁8−3に係圧して流路8−2の気密を維持するために機能する。
上記実施例による細径配管接続用コネクタにおいて、前記コネクタ本体1の小径室1−5の内周面に予め内装されるシールリング7、円盤状のバックアップリング6、略円筒状のバックアップスリーブ5、該コネクタ本体の第1溝部1−7および第2溝部1−8に組込まれる接続確認部材3および細径配管スプール部後方に外嵌されるブッシュ部材4が、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂、若しくはそれらの合成樹脂にガラス繊維等を加えた繊維強化樹脂から選択される弾性素材を用い、射出成形もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能であり、前記円盤状のバックアップリング6、略円筒状のバックアップスリーブ5、該コネクタ本体の第1溝部1−7および第2溝部1−8に組込まれる接続確認部材3および細径配管スプール部後方に外嵌されるブッシュ部材4が、それぞれ軟鋼、銅合金、アルミニウム合金等の各種軟質性金属から選択される素材を用い、冷間鍛造、転造もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能である。
本実施例による細径配管接続用コネクタは、コネクタ本体1aが実質的に上記実施例1と同様の素材と加工方法によって成形され、具体的には図14に示すように軸芯に細径配管Paを嵌挿する内径部1a−5が貫設され、外周のほぼ中央に相手部品に当接する円形のフランジ部1a−1、それに連なる前方円筒部1a−2には相手部品8aの雌ネジ8a−1に螺合するための雄ネジ1a−3が形成され、前記フランジ部1a−1後方の外周面には着脱用工具、具体的にはスパナ等の汎用工具に係合可能な6角形の係合壁1a−4が形成され、該係合壁1a−4における中央の側壁の上下を軸心方向に向かって貫いて、後方後壁部1a−11側にはやや浅く平行な一対の第1溝部1a−7、その前方に連なって該第1溝部より深く平行な一対の第2溝部1a−8からなる切欠き溝部が形成された略円筒状の部材である。細径配管接続前における本実施例のコネクタ本体1aには、図12(a)に示すように該コネクタ本体1aの前記内径部1a−5の内周面先端に面して略円筒状のスペーサー10が内装され、該スペーサ10の後方に圧縮バネ9を介して略円筒状の前側バックアップスリーブ6aと、該前側バックアップスリーブ6aの後壁部6a−4に接してシールリング7aと、該シールリング7aの後方に接して略円筒状の後側バックアップスリーブ5aとが、それぞれその外周面を前記コネクタ本体1aの内径部1a−5内周面に密着させて内装され、その状態を以って相手部品8aに螺合によって組付けられている。次いでコネクタ本体1a後方の係合壁1a−4の側壁を、上下から軸心方向に切欠いて形成された前記前記第1溝部1a−7と第2溝部1a−8には、同図(b)および(c)に示すように接続確認部材3aが組付けられるが、本実施例における該接続確認部材3aは、図16に示すように後端に把持部3a−4を有すると共に、その前方がコネクタ本体1aの係合壁1a−4に当接する垂直の突き当て壁3a−3が設けられた支持体3a−8を有し、該支持体3a−8の左側面の上下から前方に、先端に軸心方向に相対して突出したテーパー壁3a−2を有する長尺の爪部3a−1が形成され、それに隣接する右側面の上下から前方に、先端に軸心方向に傾斜するスライド面3a−6と、それに連なって平行壁3a−7が設けられた短尺の第2爪部3a−5とが一体として形成され、同図(c)に示すように前記浅めの第1溝部1a−7には長尺の爪部3a−1が、先端のテーパー壁3a−2をコネクタ本体の内径部1a−5の内部に突出して組付き、該第1溝部1a−7より深い隣接する第2溝部1a−8には短尺の第2爪部3a−5を、それぞれ係合壁1a−4の側面から差込むようにして組付けられる。その後第2溝部1a−8の前記接続確認部材3aとは反対側の側面から、同図(b)に示すように、先端の弾性爪部2a−1を該接続確認部材3aの第2爪部3a−5後方の平行壁3a−7に重ねるようにして、前記弾性ピン2aが差込まれることによって一体として組付けられ、図12に示す細径配管Pa接続状態前の状態が完了するが、該弾性ピン2aは図15に示すように上記実施例1と実質的に同一のバネ鋼を素材とする、細径の断面円形もしくは角形の線材によって形成されるヘアピン状部材であって、把持部2a−2の両サイドに略コの字に連なって湾曲部2a−3と、その前方に連なって長尺の弾性爪部2a−1が連接されている。
コネクタ本体1aの後方から挿入されてコネクタ本体1に接続される本実施例による前記細径配管Paは、図17に示すように端末の先端外周面にシール部Pa−4が形成され、該シール部Pa−4に連なる後方に前方にテーパー状の前壁部Pa−2と、その後方にほぼ垂直の後壁部Pa−3を有するバルジ部Pa−1が形成され、該後壁部Pa−3に接して予め略円筒状のブッシュ部材4aが外嵌されている。外嵌される該ブッシュ部材4aは軸心に前記細径配管Paに外嵌する内径部4a−6が貫設され、その後端にフランジ部4a−5とそれに連なる前方に前記コネクタ本体1aの内径部1a−5に嵌合可能な大径部4a−1が形成され、該大径部4a−1の前方に前記弾性ピン2aが嵌合する溝部4a−3が全周に渉って形成され、該溝部4a−3を隔てた前方が長尺の小径部4a−2からなる略円筒状部材であり、形成される前記溝部4a−3は上記実施例1と同様、配管接続後に前記弾性ピン2aの弾性爪部2a−1を収納するスペースとなるものであるから、該弾性爪部2a−1の線径と同等程度の幅と深さを以って形成され、該小径部4a−2の先端面を前記細径配管バルジ部Pa−1の後壁部Pa−3に当接して予め外嵌されている。
このようにして組込まれた細径配管Paがコネクタ本体1aの後方から挿入されて一体として接続されるが、この際、図13(a)に示すように該配管Paの端末に形成されたバルジ部Pa−1前方のシール部Pa−4に、前記前側バックアップスリーブ6a、その後壁6a−4に接して配管バルジ部の前壁部Pa−2にシールリング7a、さらにその後方配管バルジ部Pa−1の前記前壁部Pa−2から外周面にかけて、前記円筒状の後側バックアップスリーブ5aをそれぞれ嵌挿して外嵌すると共に、該コネクタ本体1aにおける前記内径部1a−5の内周面に、予め内装されていた前記スペーサー10を、間に介在する圧縮バネ9の段発力を介して相手部品8aの第1係合壁8a−3に係圧すると共に、配管バルジ部の後壁部Pa−3に接して外嵌されていた前記ブッシュ部材4aの大径部4a−1が、コネクタ本体1aの第1溝部1a−7を介して内径部1a−5内に突出させて組付いていた、前記接続確認部材3aにおける長尺の爪部3a−1先端のテーパー壁3a−2を該内径部1a−5外に押し出し、該接続確認部材3aの組付け状態が解除されて、径方向外方に引き抜かれて系外に取除かれることにより、配管Paの適正な接続状態が確認され、前記第2溝部1a−8に差込まれていた前記弾性ピン2aの弾性爪部2a−1がスプリングバックして軸心方向に閉じ、その湾曲部2a−3が前記ブッシュ部材4aの大径部4a−1に形成された溝部4a−3に嵌合して、図11(a)および(b)に示すように細径配管Paの接続状態が安定的に確保される。なお、ブッシュ部材4aのフランジ部4a−5は、同図に示すように配管Pa接続後のコネクタ本体後方開放部を閉塞し、塵埃の浸入を阻止して系内を清浄に保つためにも効果的に寄与する。一方、細径配管Paの接続解除に際しては、実施例1と同様、前記コネクタ本体係合壁1a−4の側面から差込まれて、ブッシュ部材4aの前記第2溝部1a−8を介してブッシュ部材4aの溝部a−3に嵌合していた前記弾性ピン2aを、その把持部2a−2を持って径方向外方に引き抜くことにより、該細径配管Paの接続固定要素が排除され、配管Paの後方への移動が可能となって、その接続状態を容易に解除することができる。
本実施例においてコネクタ本体1aに予め組込まれる前記円筒状の後側バックアップスリーブ5aが、図28に示すように前記コネクタ本体内径部1a−5の内周面に密着して内装される外周部5a−1と、前記細径配管端末のバルジ部Pa−1の外周面に外嵌される内周部5a−2とからなり、該内周部5a−2先端の前壁部5a−3の近傍は、該細径配管バルジ部Pa−1のテーパー状の前壁部Pa−2に対応して、テーパー壁5a−5が設けられる略円筒体であり、同じく前記円筒状の前側バックアップスリーブ6aが、図29に示すように前記コネクタ本体内径部1a−5の内周面に密着して内装される外周部6a−1と、前記細径配管端末のバルジ部Pa−1前方のシール部Pa−4に外嵌される内周部6a−2とからなり、その後方は必要に応じてシールリング7aに当接する円弧状壁6a−6を有した垂直の後壁部6a−4、前方の前壁部6a−3の近傍には、必要に応じて圧縮バネ9を支えるバネ受け壁6a−5が設けられている。また、該前側バックアップスリーブ6aと圧縮バネ9を介して、その前方に一対で組込まれる前記スペーサー10が、図30に示すように前記コネクタ本体内径部1a−5の内周面に密着して内装される外周部10−1と、前記細径配管端末のバルジ部Pa−1前方のシール部Pa−4に外嵌される内周部10−2とからなり、その前方は配管Paの接続に際して相手部品8aの第1係合壁8a−3に連なる垂直の壁面に当接する垂直の前壁部10−3と、後方の後壁部10−4の近傍には圧縮バネ9を支えるバネ受け壁10−5が設けられるやや短尺の円筒体である。なお、前記前側バックアップスリーブ前壁部6a−3およびスペーサーの後壁部10−4に設けられるバネ受け壁6a−5および10−5を介して予め内装される圧縮バネ9が、図31に示すようなバネ鋼からなる細径線材の螺旋体であり、前記両者間に介在することにより、その弾発力で配管接続時には流路の気密を維持し、配管の接続解除に際しては配管の抜けを容易とするために機能する。
本実施例において予めコネクタ本体1aに内装される前記シールリング7aは、図21に示す中実体の弾性部材7dからなるOリング形式、図18に示す断面C字形状の大小リング体を2重にした弾性部材7a、図19に示す断面C字形状のリング体の内側中空部に小径のコイルスプリングよりなるバネリングを充填した弾性部材7b、図20に示す断面C字形状の弾性部材7c、図22に示す断面コの字状の円環状リング体のオイルシール形式の弾性部材7eなどの中から適宜に選択して採用することができる。
上記本実施例による細径配管接続用コネクタにおいて、前記コネクタ本体1aの内径部1a−5の内周面に予め内装されるシールリング7a〜7e、略円筒状の後側バックアップスリーブ5a、略円筒状の前側バックアップスリーブ6a、スペーサー10、該コネクタ本体の第1溝部1−7および第2溝部1−8に組込まれる接続確認部材3aおよび細径配管スプール部後方に外嵌されるブッシュ部材4aが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂、若しくはそれらの合成樹脂にガラス繊維等を加えた繊維強化樹脂から選択される弾性素材を用い、射出成形もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能であり、前記接続確認部材3aを除くそれらの各部材が、それぞれ軟鋼、銅合金、アルミニウム合金、各種ステンレススチール等の各種金属から選択される素材を用い、冷間鍛造、転造、プレス成形もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能である。
図23〜25に示すように、コネク本体1bにおけるフランジ部1b−1前方の円筒部1b−2を、やや短尺に形成すると同時に相手部品8bの第1係合壁8b−3を、該円筒部1b−2の延長線上に浅くかつ段部を省略して設けることにより、その加工費を大幅に削減することが可能となる。円筒部1b−2の先端面と相手部品8bとの当接面の間、即ち第1係合壁8b−3に相当する部分には、図33に示すような円盤状のシール部材11が介在し、コネクタ本体内径部1b−5の内周面に予め内装されるスペーサー10aが、図32に示すように該シール部材11の長さ分だけ長尺の円筒状に形成され、相手部品8bの第1係合壁8b−3が短縮された分だけ、細径配管Paのバルジ部Pa−1後方に外嵌されるブッシュ部材4bの小径部4b−2が、短尺に形成された以外は、実質的に前記実施例2と同様にして細径配管接続用コネクタを構成し、実施例2と同等の成果が確認された。
本実施例によるコネクタ本体1cは、図26(a)、(b)および図27(a)、(b)に示すようにコネクタ本体1cの軸心には後方の大径室1c−6と、その前方に垂直の段部1c−10とそれに連なるテーパー壁1c−9を隔てて小径室1c−5が貫設され、外周の前方円筒部1c−2には相手部品8aの雌ネジ8a−1に螺合して組付くための雄ネジ1c−3が形成され、該円筒部1c−2に連なる後方外周部には着脱用工具、具体的にはスパナ等に係合可能な6角形の係合壁1c−4が形成され、該係合壁1c−4後端の後壁部1c−11の近傍に、該係合壁1c−4側壁の上下から軸心方向に向かって貫いて切欠いた溝部1c−12が形成されている。コネクタ本体1cにおける大径室1c−6には、図34に示すような略円筒状のリテーナ押え兼防塵キャップ12が、コネクタ本体後壁部1c−11によるカシメによって内装されるが、この際該リテーナ押え兼防塵キャップ12の円筒状の前壁部12−1と、コネクタ本体1c大径室1c−6における前記垂直の段部1c−10の間に、図35に示す略円盤状のリテーナ13が、その外周部13−1の内側に形成される円環部13−2を挟持するように係圧されて一体として組込まれている。
本実施例における前記リテーナ押え兼防塵キャップ12は、上記各実施例において組込まれた各種バックアップリング、バックアップスリーブ等と同種の素材と、加工手段によって形成される略円筒状弾性部材であり、図34に示すように長手方向のほぼ中心部に放射状に複数のノッチ12−6が設けられた薄膜部12−5が形成され、該薄膜部12−5の後方の円筒部を上下から軸心方向に貫いて切欠くことにより、前記コネクタ本体係合壁に形成された溝部に連通する切欠き溝部12−7が形成されている。該薄膜部12−5は配管Pa接続前のコネクタ本体1c後方開放部を閉塞して塵埃の侵入を阻止し、配管Paの接続に際しては該薄膜部12−5に設けられたノッチ12−6が破断して配管Paの挿入を容易とし、配管Paの接続完了後は軸心方向内方に閉じて系内を清浄な状態に保つために寄与する。該リテーナ押え兼防塵キャップ12によって大径室1c−6に係圧固定される前記リテーナ13は、図35に示すように金属製板材に対するプレス加工などによって成形され、円形の外周部13−1に環状の円環部13−2が設けられ、該円環部13−2に連なる軸心方向内方に放射状に所定の幅で切欠き部13−3が設けられ、該切欠き部13−3の切欠き残部が複数の弾性爪部13−4を形成して、その爪先13−5が軸心方向前方に伏勢され、該弾性爪部13−4が配管接続後は該配管Paの後方に外嵌されたブッシュ部材4cの外周部にその爪先13−5を繋合させ、該ブッシュ部材4cの後方外壁部に形成された溝部4c−3に嵌合する弾性ピン2b共々配管の接続状態を維持するために寄与する。
本実施例において接続される細径配管Paは端末に形成されるバルジ部Pa−1を含めて実質的に前記実施例2と同一であるが、該バルジ部Pa−1の後方に外嵌される前記ブッシュ部材4cが長尺の円筒体であり、その後方の外壁部に前記コネクタ本体1c並びにリテーナ押え兼防塵キャップ12に形成された切欠き溝部1c−12および12−7に連通する溝部4c−3が全周に渉って形成され、該溝部4c−3に前記弾性ピン2bを嵌合して前記の如き機能を果たしている。また、該配管Paのさらに後方には図36に示すリリーサ14が摺動自在に外嵌され、該リリーサ14は配管Paの接続解除に際しては、前記弾性ピン2bの除去後にコネクタ本体1c後方から挿入され、前記リテーナ13の弾性爪部13−4を外方に押し広げて、その爪先13−5のブッシュ部材4cへの繋合を解き、配管Paの接続解除を容易とするために機能する。なお、本実施例において予めコネクタ本体小径室1c−5内に内装されて、配管Paの接続に際して該配管のバルジ部Pa−1前方で、相手部品8aに係圧して流路8a−2の気密を維持する各部材については、その機能を含めて実質的に前記実施例2と同一であり、得られる成果も同等であることが確認された。
本実施例における細径配管接続用コネクタは、図37および38に示すようにコネクタ本体1dの円筒部1d−2の前方に、樹脂製チューブ8cを連結するための連結筒壁1d−12を設けた以外は、組込まれる各種部材を含めて実質的に実施例1と同一にしてクイックコネクタを形成した。斯かる構造の本例によるクイックコネクタは樹脂製チューブ8cとの流路の形成において、前記各実施例と同様高耐圧性と優れた機密性に加えて、塵埃の浸入に対する高度な防塵特性を示し、さらに配管Pの着脱に関してもその優れた操作性が実証されると共に、配管の接続状態の適否が容易かつ確実に把握できることが確認された。
上記各実施例による細径配管接続用コネクタにおいて、前記コネクタ本体の小径室の内周面若しくは内径部の内周面に予め内装されるリング状のシールリング、各種のバックアップリング、バックアップスリーブ、スペーサーおよびシール部材、該コネクタ本体の大径室に内装されるリテーナ押え兼防塵キャップ、細径配管スプール部後方に外嵌される各種ブッシュ部材およびリリーサが、それぞれ各種ゴムまたはPA、POM、フッ素系樹脂等の合成樹脂、若しくはそれらの合成樹脂にガラス繊維等を加えた繊維強化樹脂から選択される弾性素材を用い、射出成形もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能であり、前記シールリングを除いたそれらの部材が、それぞれ軟鋼、銅合金、アルミニウム合金等の各種軟質性金属から選択される素材を用い、冷間鍛造、転造もしくは機械的切削加工等によって成形されることも可能である。
上記各実施例によっても明らかなように本発明による細径配管接続用コネクタは、接続される細径配管端末のシール面が、コネクタ本体並びにそれに付随する金属製部材に、構造上直接接触することのないようなに設計されているため、シール面における疵の発生要因が未然に解消され、疵に起因する細径配管の耐食性や耐久性の劣化も根本的に解決された。また、コネクタ本体の小径室や内径部に内装した各種シールリング、各種バックアップリング、バックアップスリーブ、スペーサー、シール部材等が、コネクタ本体のシール面、細径配管端末のシール面、相手部品の係合壁の間に様々な形で介在し、さらに圧縮バネによる段発力も加わって係圧する構造となっているため、それぞれのシール面での効果的な気密維持が図られ、コネクタ本体と相手部品との螺着部には、シール材の塗布、シールテープの介在その他パッキング等の必要もなく、スパナ等の汎用工具に係合可能な係合壁によって、簡潔に且つ強固に螺着することができる。また、本発明によるそれらの部材の一部をアルミニウム合金や銅合金に代表される軟質金属製素材を採用して、例えば精密鋳造などによって作製することも可能であり、斯かる手段によって高い内圧が予測されるコネクタにおいて効果的に対応することができる。さらに、接続確認部材によって配管の接続状態の適否が、容易且つ確実に確認することができると共に、該接続確認部材と併用して組込まれる弾性ピンによって、細径配管の接続状態を安定的に維持することができる上に、メンテナンス等の必要に応じて配管の接続を解除する際においても、コネクタ本体を相手部品に取付けたままの状態で、単純な操作で容易に接続解除が可能である。一方、本発明のコネクタ本体を所謂クイックコネクタに応用することにより、簡略な挿入操作によって大きな抜け力にも十分に対応可能なクイックコネクタとして提供できる。なお、本発明に係るコネクタ本体を含む各構成部材は、冷間鍛造、転造、機械的切削加工、射出成形、プレス成形等比較的に量産可能な加工手段によって製造できるために、その製造コストが大幅に削減され、低価格での市場提供が可能となる。このように本発明によれば、相手部品と細径配管とを直接接続するために用いられる耐圧用のコネクタが、コンパクトな構造で安価に提供することができ、しかも振動要因など過酷な条件の下においても配管の接続状態の維持が安定的に保証されところから、耐圧式の細径配管接続用コネクタに止まらず、樹脂製チューブ等を接続する所謂クイックタイプのコネクタを含めて広範な用途に有効に用いられることが期待できる。
本発明に係る細径配管接続用コネクタの第1実施例における配管接続状態を示す2面図で、(a)その一部切欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるA−A線矢視断面図である。
同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるC−C線矢視断面図である。
同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるD−D線矢視断面図である。
同実施例において細径配管接続を解除する状態を説明するための2面図で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるE−E線矢視断面図である。
同実施例のコネクタ本体の単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)は同図(a)におけるF−F線矢視断面図である。
同実施例において組み込まれる弾性ピンの単体を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)その背面図である。
同実施例において組込まれる接続確認部材の単体を示す2面図で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)におけるG−G線矢視断面図である。
同実施例において組込まれる細径配管と該配管に外嵌するブッシュ部材の状態を説明するための一部切り欠き縦断側面図である。
同実施例において組込まれる円盤状のバックアップリングの単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
同実施例において組込まれる円筒状のバックアップスリーブの単体を示す2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
本発明に係る細径配管接続用コネクタの第2実施例における配管接続状態を示す2面図(図1に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるH−H線矢視断面図である。
同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるI−I線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるJ−J線矢視断面図である。
同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図(図3に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるK−K線矢視断面図である。
同実施例のコネクタ本体の単体を示す2面図(図5に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図である。
同実施例において組み込まれる弾性ピンの単体を示す2面図(図6に相当)で、(a)はその側面図、(b)その背面図である。
同実施例において組込まれる接続確認部材の単体を示す2面図(図7に相当)で、(a)はその側面図、(b)は同図(a)におけるL−L線矢視断面図である。
同実施例において組込まれる細径配管と該配管に外嵌するブッシュ部材の状態を説明するための一部切り欠き縦断側面図(図8に相当)である。
同実施例において組込まれるシールリングの2面図で、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
本発明に係る他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19、図20に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
本発明に係るさらに他の実施例で組込まれるシールリングの2面図(図18、図19、図20、図21に相当)で、(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
本発明に係る細径配管接続用コネクタの第3実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるM−M線矢視断面図である。
同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2、図12に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるN−N線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるO−O線矢視断面図である。
同実施例において細径配管接続の確認状態を説明するための2面図(図3、図13に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるP−P線矢視断面図である。
本発明に係る細径配管接続用コネクタの第4実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11、図23に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるQ−Q線矢視断面図である。
同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す2面図(図2、図12、図24に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるR−R線矢視断面図である。
本発明に係る第2、第3および第4の実施例において組込まれる後側バックアップスリーブ単体の2面図(図10に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図である。
同実施例において組込まれる前側バックアップリング単体の2面図(図9に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
本発明に係る第2実施例および第4実施例において組込まれるスペーサー単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図である。
本発明に係る第2、第3および第4の実施例において組込まれる圧縮バネの側面図である。
本発明に係る第3実施例において組込まれるスペーサー単体の2面図(図30に相当)で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図である。
同実施例において組込まれるシール部材単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
本発明に係る第4実施例において組込まれるリテーナ押え兼防塵キャップ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその正面図である。
同実施例において組込まれるリテーナ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
同実施例において組込まれるリリーサ単体の2面図で、(a)はその縦断側面図、(b)はその背面図である。
本発明に係る細径配管接続用コネクタの第5実施例における配管接続状態を示す2面図(図1、図11、図23、図26に相当)で、(a)はその一部切り欠き縦断側面図、(b)は同図(a)におけるS−S線矢視断面図である。
同実施例の配管接続前のコネクタ本体と付随する各部材の状態を示す3面図(図2、図12、図24、図27に相当)で、(a)はコネクタ本体を示す縦断側面図、(b)は同図(a)におけるT−T線矢視断面図、(c)は同じく同図(a)におけるU−U線矢視断面図である。
従来例の細径配管接続用コネクタの2面図で、(a)は細径配管接続状態を示す一部切欠き縦断側面図、(b)はその背面図である。
他の従来例における細径配管接続用コネクタの3面図で、(a)はその構成要素を示す模式的な側面図、(b)は同従来例におけるコネクタ本体の縦断面図、(c)同従来例における保持器単体の正面図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d コネクタ本体
1−1、1a−1、1b−1、1d−1 フランジ部
1−2、1a−2、1b−2、1c−2、1d−2 円筒部
1−3、1a−3、1b−3、1c−3、1d−3 雄ネジ
1−4、1a−4、1b−4、1c−4、1d−4 係合壁
1−5、1c−5、1d−5 小径室
1a−5 1b−5 内径部
1−6、1c−6、1d−6 大径室
1−7、1a−7、1b−7、1d−7 第1溝部
1−8、1a−8、1b−8、1d−8 第2溝部
1−9、1c−9、1d−9 テーパー壁
1−10、1c−10、1d−10 段部
1−11、1a−11、1b−11、
1c−11、1d−11 後壁部
1c−12 溝部
2、2a、2b 弾性ピン
2−1、2a−1 弾性爪部
2−2、2a−2 把持部
2−3、2a−3 湾曲部
3、3a 接続確認部材
3−1、3a−1 爪部
3−2、3a−2 テーパー壁
3−3、3a−3 突当て壁
3−4、3a−4 把持部
3−5、3a−5 第2爪部
3−6、3a−6 スライド面
3−7、3a−7 平行壁
3−8、3a−8 支持体
4、4a、4b、4c ブッシュ部材
4−1、4a−1、4b−1 大径部
4−2、4a−2、4b−2 小径部
4−3、4a−3、4b−3、4c−3 溝部
4−4 テーパー壁
4−5、4a−5 内径部
5 円筒状バックアップスリーブ
5−1 円筒部
5−2 テーパー壁
5−3 前壁部
5−4 内周部
5−5 外周部
5a 後側バックアップスリーブ
5a−1 外周部
5a−2 内周部
5a−3 前壁部
5a−4 後壁部
5a−5 テーパー壁
6 円盤状バックアップリング
6−1 前壁部
6−2 後壁部
6−3 内周部
6−4 外周部
6a 前側バックアップスリーブ
6a−1 外周部
6a−2 内周部
6a−3 前壁部
6a−4 後壁部
6a−5 バネ受け部
7、7a、7b、7c、7d、7e シールリング
7a−1、7b−1、7c−1、
7d−1、7e−1 リング部
7a−2 内側リング
7b−3 バネリング
8、8a、8b 相手部品
8−1、8a−1、8b−1 雌ネジ
8−2、8a−2、8b−2 流路
8−3、8a−3、8b−3 第1係合壁
8c 樹脂チューブ
9 圧縮バネ
10、10a スペーサー
10−1、10a−1 外周部
10−2、10a−2 内周部
10−3、10a−3 前壁部
10−4、10a−4 後壁部
10−5、10a−5 バネ受部
11 シール部材
11−1 外周部
11−2 内周部
11−3 前壁部
11−4 後壁部
12 リテーナ押え兼防塵キャップ
12−1 外周部
12−2 内周部
12−3 前壁部
12−4 後壁部
12−5 薄膜部
12−6 ノッチ
12−7 溝部
13 リテーナ
13−1 外周部
13−2 円環部
13−3 切欠き部
13−4 弾性爪部
13−5 爪先
14 リリーサ
14−1 フランジ部
14−2 円筒部
14−3 円筒部内周面
14−4 先端部
14−5 フランジ部内周面
P、Pa 細径配管
P−1 スプール部
Pa−1 バルジ部
P−2、Pa−2 前壁部
P−3、Pa−3 後壁部
P−4、Pa−4 シール部