JP2006255011A - マッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 着座姿勢にある入浴者18の身体部分を押圧する押圧手段Cと、この押圧手段Cの位置を決定する位置決め手段Bとを備え、圧力流体源Sから圧力流体流通路Rを介して供給される圧力流体により押圧手段C及び位置決め手段Bが作動するマッサージ装置を構成するに、圧力流体の有する駆動力から正転及び逆転方向の回転駆動力を択一的に得る回転駆動生成手段Rを複数備え、押圧手段C及び位置決め手段Bが回転駆動生成手段Rにより得られる回転駆動力により働く構成を採用する。
【選択図】 図1
Description
この文献に開示の技術は、浴槽内で使用可能なマッサージ装置を提供することを目的とするものであり、当該明細書の図1、2等に示されるように、身体2を支持する支持構造体3と、上水道から供給される水の圧力によって身体2を押圧する押圧器4a,4bと、上水道から押圧器4a,4bに水を導く流路5を開閉する押圧制御駆動弁6a,6bとを備えて構成されており、さらに各押圧器4a,4bを支持面20に沿って変位するための駆動ユニット40が備えられている。
結果、例えば家庭用とするには、なお、改良の余地があった。
前記圧力流体の有する駆動力から正転及び逆転方向の回転駆動力を択一的に得る回転駆動生成手段を複数備え、前記押圧手段及び前記位置決め手段が前記回転駆動生成手段により得られる回転駆動力により働く構成を採用することにある。
本願のマッサージ装置では、浴槽外より圧力流体が供給されているため、この圧力流体が有する駆動圧を正転及び逆転方向の回転駆動力に変換し、押圧手段における近接・離間動作を実現する。一方、位置決め手段にあっては、支持手段内に回転駆動力で往復動して前記押圧手段を移動、位置決めできる機構を設けることで、容易に所定の動作を実現することができる。さらに、圧力流体から回転駆動力を得るのに、その機構として、比較的小型且つ軽量の機構を採用できるため、圧力流体により回転駆動力を得て、マッサージ装置として使用勝手のよいものを得ることができる。
一の流体圧モータの正転又は逆転で、前記押圧手段に備えられる押圧具を入浴者に対して近接・離間動させる復動機構を備えるとともに、
他の流体圧モータの正転又は逆転で、前記位置決め手段に備えられる位置決め具を移動させる復動式移動機構を備えることが好ましい。
このように圧力流体を加熱手段により加熱しておくと、押圧手段及び位置決め手段を所定の温度状態に保つことができ、結果的に、浴槽内に装置されるマッサージ装置において、その装置を所定の温度に維持でき、装置がその放熱により冷やされ、入浴者が冷たく感じる等の問題を回避できる。さらに、以下に示すように、作動後の圧力流体を使用することもできる。
1.マッサージ装置の概略構成
本願に係るマッサージ装置1は、例えば、一般家庭で入浴しながら好適に使用することが可能な装置であり、図1に示すように、浴室2の浴槽3に設置されて使用される。勿論、業務用に使用されてもよい。
さらに、本願装置1にあっては、装置本体4は、前記圧力流体流通路Rの配策位置である入浴者8の着座姿勢において枕部21となる浴槽外の浴槽上方位置Lに設けられている揺動軸13周りに、装置本体4が揺動自在に構成され、装置本体4及び装置本体4の背面側となる浴槽面30等の清掃、メンテナンスを容易に行える構成が採用されている。
前記支持手段Aは、入浴者8をその着座姿勢で支持するものであり、前記押圧手段C及び位置決め手段Bを内部に収納するとともに、マッサージ動作状態において浴槽3内から突出した突出部A1aを備えた防水構造の箱体A1と、この箱体A1と一体となって着座姿勢にある入浴者8を支持する支持手段本体A2とを備えて構成されている。
図1、2に示すように、前記支持手段本体A2は概略椅子状に形成されており、その背もたれ部A2aに前記箱体A1を取り付け、取り外し可能に構成される。
前記シート部A2bは、図1に示すように、同図において左右方向である支持手段Aの前後方向の中央域が突出した表面形状に構成されており、前記背もたれ部A2aは、下側が前側(入浴者側)に突出し、上側が後側(入浴者から離間する側)とされる概略S字状の表面形状を形成するように構成されており、入浴者8の腰部8aを適切に支持できる構成が採用されている。
同図に示すように、この蓋体A4は、例えば可撓性の樹脂材から構成されており、平板状の蓋本体A4aと、その外周部に設けられるフランジ部A4bとを一体として構成されている。このフランジ部A4bの厚み方向中間位置には、箱体側に形成される水密保持部A1bに侵入するための舌状延出部A4cが備えられている。
この構成を採用することにより、蓋体A4を取替え自在とするものにおいて、箱体A1に関して、その使用状態における浴槽8内に位置する部位に関して、所定の水密構成を達成できる。さらに、水密構造を得るという意味からは、蓋体の代わりに、図9に示すように、箱体A1全体を収納できる袋状の別部材A5を設けてもよい。
装置は、押圧手段Cとしての一対の揉み玉C1を備えた揉み玉駆動部C2が上下方向にのみ位置決め駆動される構成が採用されている。
さらに具体的には、この例では、図2,6,7,8に示すように、押圧手段Cは、腕C4の先端に設けられた揉み玉C1を、腕C4と一体に所定の揺動軸C3周りに揺動駆動させることで入浴者8の背面に押圧動作可能に構成され、さらに、揉み玉駆動部C2を上下方向で位置決めする位置決め手段Bが備えられている。
即ち、チェーンcの特定部位に固定連結された揉み玉駆動部C2の基体19が、チェーンcの往復動に伴って上下移動する。そして、その前後方向位置がガイドレール17に対する摺接状態で決定される。
従って、この揉み玉揺動機構C5は、揺動流体圧モータ12bの回転状態に従って揉み玉C1を押し出し、引退させる復動機構D2を備えることで、揉み動作を行うことができる。
図10,11は、流体圧モータ12の構成説明図である。この流体圧モータ12は内接ピンチローラ型であり、ドラム100の内周面の対向するほぼ半周に沿って2本のチューブ101,102が配設される。ドラム100には直径上で対向する位置に開口部100a,100bが形成される。一方の開口部100aからチューブ101の水入口101aおよびチューブ102の水出口102bが挿通し、他方の開口部100bからチューブ101の水出口101bおよびチューブ102の水入口102aが挿通する。圧力流体はチューブ101,102内をドラム内周に沿って円周方向に関し同一方向(同一回転方向)に流れる。
図4に示すように、前記支持手段Aを浴槽3の上面3aに平行で浴槽の幅方向(図1の表裏方向)に延びる揺動軸13回りに揺動可能とする揺動手段Dを、着座姿勢にある入浴者8の頭部後方部位である枕部21に備え、支持手段Aが、入浴者8が着座可能な装着姿勢(図1、図4(イ)に示す姿勢)と、支持手段Aの背面と浴槽側壁3bとが離間した分離姿勢(図4(ロ)に示す姿勢)との間で姿勢変更可能に構成されている。
さらに、支持手段Aを構成する支持手段本体A2には、図3に示すように浴槽幅方向に伸縮自在な伸縮部材22を設け、図3、図4(ロ)に示す分離姿勢において、伸長状態にある伸縮部材22が浴槽3の上面3a側壁上に位置されて支持手段Aを分離姿勢に姿勢保持可能に構成されている。
この伸縮部材22は、図2に示すように、上記支持手段Aの装着姿勢において収縮状態に保たれ、支持手段Aをその装着姿勢に保つことができる。この装着姿勢においては、浴槽の側壁に対向して位置される支持手段本体A2の背面が、対向する前記側壁の表面に倣う形状とされていることにより、実質的な隙間が発生することはない。
図1に示すように、各流体圧モータ12において作動を終えた圧力水は、入浴者8にとって、着座姿勢で肩部8aとなる部位に排出され、浴槽内に戻すように構成されている。
従って、本願のマッサージ装置1では、押圧手段C、位置決め手段Bにより使用された温水が有効に再利用され、入浴者8を暖める役目をする。このように、温水を浴槽内に戻す手段を、温水浴槽導入手段Eと呼ぶ。この構成は、同時に本願にいう回転駆動生成手段において作動後の温水を入浴者に向けて噴出するため、本願にいう温水噴出手段をも構成している。
さらに本願のマッサージ装置には、そのオプションとして図1,2に示す構成の脚部マッサージ具Gが備えられている。この脚部マッサージ具Gも圧力水を駆動に使用するものであり、回転軸G1と一体に回転するローラG2を備えて構成されており、この回転軸G1の端部に、これまで説明してきたと同様な流体圧モータ12cが備えられている。よって、入浴者8は脚部マッサージを行いたい場合に、図5に示す、この脚部マッサージ具Gの圧力水入口を、圧力流体流通路Rに設けられた予備の接続口R1に接続することで、脚部マッサージを受けることができる。
本願にあっては、このように、圧力流体源から別途供給される圧力流体により働く回転駆動生成手段を使用して、マッサージ動作を行う手段をマッサージ動作手段Mと呼ぶ。
本願に係る別実施の形態に関して以下説明する。
(1) これまで説明してきた実施形態にあっては、支持手段Aを揺動自在に構成するに、入浴者8に取って枕部21となる浴槽側壁の上側部位に揺動軸13を設けたが、この枕部21から図12に示すように肩揉み用揉み機構Hを備えてもよい。
同図に示す装置にあっては、枕部21から支持ハンドル23を両肩側に延出させるとともに、その中間部位に肩揉み用揉み体24を設け、その先端に握り部25を設けて、入浴者8が握り部25を上下方向、或いは軸周りに回転操作することで、肩揉みを行える。この肩揉み用揉み体24に関しても、圧力水により膨張・収縮する構造としてもよい。
(2) これまで説明してきた実施の形態にあっては、上下移動用流体圧モータ12a及び一対の揺動流体圧モータ12bを備え、これら流体圧モータに圧力水を供給することで、位置決め手段B及び押圧手段Cの駆動を確保するものとした。この構成にあっては、一対の揉み玉C1が一体に上下方向位置について、その位置決めを実行される構成としたが、個々の揉み玉が上下方向及び左右方向に位置決めされる構成を採用してもよい。
(3)上記の実施の形態にあっては、駆動用の圧力流体としては、上水を利用するものとしたが、ポンプ等により昇圧された圧力気体を使用することもできる。また、その駆動圧に関しては、必要とされる駆動力との関係で、昇圧して使用するものとしてもよい。
(4)これまで説明してきたマッサージ装置にあっては、マッサージを行う手段としては、主には、背中に対して近接・離間動作をする押圧手段Cである場合の例を示したが、上記した脚部マッサージ具Gの他、本願装置にあっては、駆動源として圧力流体を得ることが可能であるため、この圧力流体を駆動源にして、同じく回転駆動力により働く、マッサージ動作手段を備えることとしてもよい。図13に、このマッサージ動作手段Mの例を示した。このマッサージ動作手段Mは、圧力流体の流入部を幅方向一端に備え、内部に流体圧モータ12を備えたものである。図13に示すように、その揉み操作部は可撓性のシート状部材mで覆われており、内部で回転される回転体rによって揉み動作可能な構成を有している。図13(イ)には肩用(チョップ動作用)の構成を、図13(ロ)には肩用(指圧・振動動作用)の揉み操作手段の構成を示したものである。ここで、チョップ動作は、突出部位r1が螺旋軌跡を描いて順次押し出される動作形態であり、指圧・振動動作は、同一位置において突出部r1が突出位置と引退位置とを順次取ることで、指圧・振動動作を実現するものである。
そこで、この種の所定温の圧力流体を利用する機器を装置に併設して浴室の様々な用途に活用することが好ましい。以下、例を示す。
図14は、この例におけるシャワーヘッド150の内部構造を示す例であり、シャワーヘッド150は、先端部にアタッチメント装着部151を備えて構成されており、そのシャワーヘッド150の内部の先端側部位に、先に説明してきた流体圧モータ120を備えて構成いる。図示するように、このシャワーヘッド150には、その基端側に圧力流体を受け入れる流入口152を備えるとともに、その下手側に切替弁153を備えている。
従って、このシャワーヘッド150は、切替弁153の切替状態により圧力流体の導出側を変更することで、シャワーとしての機能と、流体圧モータ120を作動させる動作状態を切り換えることができる。
2 浴室
3 浴槽
4 装置本体
5 コントローラ
7 室外ユニット
8 入浴者
12 流体圧モータ
13 揺動軸
21 枕部
A 支持手段
B 位置決め手段
C 押圧手段
E 温水浴槽導入手段
M マッサージ動作手段
Claims (6)
- 入浴者を着座姿勢で支持する支持手段と、浴槽外に設けられる圧力流体源から供給される圧力流体により、前記着座姿勢にある入浴者の身体部分を押圧する押圧手段と、前記着座姿勢にある入浴者に対する前記押圧手段の位置を入浴者に沿った長手方向で決定する位置決め手段とを備え、前記圧力流体源から圧力流体流通路を介して供給される圧力流体により前記押圧手段及び前記位置決め手段が作動するマッサージ装置であって、
前記圧力流体から正転及び逆転方向の回転駆動力を択一的に得る回転駆動生成手段を複数備え、前記押圧手段及び前記位置決め手段が前記回転駆動生成手段により得られる回転駆動力により働くマッサージ装置。 - 前記回転駆動生成手段が、内部に設けられる前記圧力流体が流れる圧力流体路における前記圧力流体の流れ方向により正転又は逆転方向の回転駆動力を生成する流体圧モータと、前記圧力流体源から供給される圧力流体の前記圧力流体路における流れ方向を択一的に切り換える切替弁とを含み、
一の前記流体圧モータの正転又は逆転で、前記押圧手段に備えられる押圧具を入浴者に対して近接・離間動させる復動機構を備えるとともに、
他の前記流体圧モータの正転又は逆転で、前記位置決め手段に備えられる位置決め具を往復移動させる復動式移動機構を備えた請求項1記載のマッサージ装置。 - 前記圧力流体を加熱する加熱手段を備える請求項1又は2記載のマッサージ装置。
- 前記圧力流体が温水であり、前記回転駆動生成手段において作動後の前記温水を浴槽内に導く温水浴槽導入手段を備える請求項1又は2記載のマッサージ装置。
- 前記圧力流体が温水であり、前記回転駆動生成手段において作動後の前記温水を入浴者に向けて噴出する温水噴出手段を備えた請求項1又は2記載のマッサージ装置。
- 回転体の回転駆動により、入浴者の所定部をマッサージ動作するマッサージ動作手段を備え、当該マッサージ動作手段に正転及び逆転両方向の回転駆動力を択一的に与える前記回転駆動生成手段を備えた請求項1〜5のいずれか1項記載のマッサージ装置。
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