JP4683942B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
この装置は、良好なマッサージ効果が得られるマッサージ装置を提供することを目的とするものであり、当該明細書の図1、2等に示されるように、身体2を支持する支持構造体3と、上水道から供給される水の圧力によって身体2を押圧する押圧器4a,4bと、上水道から押圧器4a,4bに水を導く流路5を開閉する押圧制御駆動弁6a,6bとを備えて構成されており、さらに各押圧器4a,4bを支持面20に沿って変位するための駆動ユニット40が備えられている。
そこで、これらの課題を解決すべく、マッサージ装置自体及び浴槽の洗浄等を容易に行えることが好ましい。
その1の手法は、従来の装置におけるフレームを2分割して、一方を押圧手段及び位置決め手段を水密に収納した部位とし、他方を、当該部位を支持するものとするものであり(第一構成と呼ぶ)、他の手法は、フレームに所定形状の空間を穿つとともに、その沈水部分に関しては空間を水密に覆う蓋体を設け、この空間内に押圧手段と位置決め手段を位置させるものである(第二構成と呼ぶ)。
これら両手法において、押圧手段及び位置決め手段に対する作動用の圧力流体の供給は、装置の装着姿勢において、沈水部より高い位置から行うものとする。
1 第一構成
この構成においては、支持手段を構成するに、
前記押圧手段及び位置決め手段を内部に収納するとともに、マッサージ動作状態において浴槽内から突出した突出部を備えた防水構造の箱体と、
前記箱体と一体となって前記着座姿勢にある入浴者を支持する支持手段本体とを備え、
前記押圧手段及び前記位置決め手段と前記圧力流体源とが、前記突出部を経て配設される前記圧力流体流通路により接続されるものとする。
従って、この構成からも、浴槽水の箱体内への侵入が阻止され、箱体内に収納された手段を清浄で良好な作動状態に維持することができる。
このようにしておくと、支持手段本体に対して箱体を設ける構成において、
箱体内に備えられる手段のメンテナンス時等に箱体自体を支持手段本体から取り外して、作業を行うことができる。また、支持手段本体のメンテナンスも容易に行える。
この構成においては、支持手段を構成するに、
前記押圧手段及び位置決め手段を内部に収納し、マッサージ動作状態において浴槽内から突出した突出空間部を備えた箱状空間を形成可能で、前記着座状態にある入浴者を支持する支持手段本体と、
前記支持手段本体に形成された箱状空間を水密に覆う蓋体とを備え、
前記押圧手段及び前記位置決め手段と前記圧力流体源とが、前記突出空間部を経て配設される前記圧力流体流通路により接続されるものとする。
従って、この構成からも、浴槽水の箱体内への侵入が阻止され、箱体内に収納された手段を清浄で良好な作動状態に維持することができる。
この目的に対しては、前記支持手段を揺動可能とする揺動手段を、前記着座姿勢にある入浴者の頭部後方部位に備え、
前記支持手段が、入浴者が着座可能な装着姿勢と、前記支持手段の背面と前記浴槽側壁とが離間した分離姿勢との間で姿勢変更可能に構成されていることが好ましい。
さらに、上記構造において、
前記支持手段に浴槽幅方向に伸縮自在な伸縮部材を設け、
前記分離姿勢において、伸長状態にある前記伸縮部材が浴槽の側壁上に位置されて前記支持手段を前記分離姿勢に姿勢保持可能に構成されるとともに、前記装着姿勢において、前記伸縮部材が収縮状態に保たれることが好ましい。
従って、伸縮部材の伸長状態にあっては、支持手段全体がこの伸縮部材により支持されることとなる。
よって、比較的容易な構成で分離姿勢を確実に維持することが可能となり、分離姿勢での作業を容易に行える。また、装着姿勢と分離姿勢との間における姿勢変更も確実且つ簡易に行える。
さらに、前記装着姿勢において、前記浴槽の側壁に対向して位置される前記支持手段本体の背面が、対向する前記側壁の表面に倣う形状としておくと、装着姿勢において、支持手段の前面側(入浴者の背面側)からの支持手段の背面側(浴槽の側壁に当接する側)の浴槽水の回り込みが避けられ、支持手段の背面を比較的清浄に保つことが可能となる。
1.マッサージ装置の概略構成
本願に係るマッサージ装置1は、例えば、一般家庭で入浴しながら好適に使用することが可能な装置であり、図1に示すように、浴室2の浴槽3に設置されて使用される。勿論、業務用に使用されてもよい。
さらに、本願装置にあっては、装置本体4は、前記圧力流体流通路Rの配策位置である入浴者8の着座姿勢において枕部21となる浴槽外の浴槽上方位置Lに設けられている揺動軸13周りに、装置本体4が揺動自在に構成され、装置本体4及び装置本体4の背面側となる浴槽面30等の清掃、メンテナンスを容易に行える構成が採用されている。
図1は、この実施形態に係るマッサージ装置1の概観視図を示す図面であり、図2はマッサージ装置1の主要部の取り合わせ構成を示す斜視図であり、図3は本願にいう分離姿勢にあるマッサージ装置の平面視図であり、図4はマッサージ装置1における揺動状態を示す図であり、図5は本願に係るマッサージ装置1の水圧駆動系統を示す系統図である。さらに、図6,7,8は箱体A1内の詳細を示す図であり、それぞれ側断面図(長手方向の断面で側面側から箱体内を見た図)、平断面図(箱体の底面に平行な断面で箱体表側から箱体内を見た図)及び正断面図(箱体の幅方向の断面で概略上側から箱体内を見た図)を示している。
前記支持手段Aは、入浴者8をその着座姿勢で支持するものであり、前記押圧手段C及び位置決め手段Bを内部に収納するとともに、マッサージ動作状態において浴槽3内から突出した突出部A1aを備えた防水構造の箱体A1と、この箱体A1と一体となって着座姿勢にある入浴者8を支持する支持手段本体A2とを備えて構成されている。
図1、2に示すように、前記支持手段本体A2は概略椅子状に形成されており、その背もたれ部A2aに前記箱体A1を取り付け、取り外し可能に構成される。
前記シート部A2bは、図1に示すように、同図において左右方向である支持手段Aの前後方向の中央域が突出した表面形状に構成されており、前記背もたれ部A2aは、下側が前側(入浴者側)に突出し、上側が後側(入浴者から離間する側)とされる概略S字上の表面形状を形成するように構成されており、入浴者8の腰部8aを適切に支持できる構成が採用されている。
同図に示すように、この蓋体A4は、例えば可撓性の樹脂材から構成されており、平板状の蓋本体A4aと、その外周部に設けられるフランジ部A4bとを一体として構成されている。このフランジ部A4bの厚み方向中間位置には、箱体側に形成される水密保持部A1bに侵入するための舌状延出部A4cが備えられている。
この構成を採用することにより、蓋体A4を取替え自在とするものにおいて、箱体A1に関して、その使用状態における浴槽8内に位置する部位に関して、所定の水密構成を達成できる。さらに、水密構造を得るという意味からは、蓋体の代わりに、図9に示すように、箱体A1全体を収納できる袋状の別部材A5を設けてもよい。
装置は、押圧手段Cとしての一対のもみ玉C1を備えたもみ玉駆動部C2が上下方向にのみ位置決め駆動される構成が採用されている。
さらに具体的には、この例では、図2,6,7,8に示すように、押圧手段Cは、もみ玉C1を所定の揺動軸C3周りに揺動駆動させることで入浴者の背面に押圧動作可能に構成され、さらに、もみ玉駆動部C2を上下方向で位置決めする位置決め手段Bが備えられている。
ここで、この上下移動用シリンダ12aは、上記圧力流体流通路Rを介して送られてくる圧力水によって、そのピストン(図示省略)が上下方向に移動可能に構成されており、図6(イ)(ロ)に示すように、このピストンと一体化される前記もみ玉駆動部C2の基体19が上下移動することで、この揺動軸18周りに揺動する。そして、その前後方向位置がガイドレール17に対する摺接状態で決定される。
従って、このもみ玉揺動機構C4は、揺動シリンダ12bの状態に従ってもみ玉C1を押し出し、引退させて、もみ動作を行うことができる。
図4に示すように、前記支持手段Aを浴槽3の上面3aに平行で浴槽の幅方向(図1の表裏方向)に延びる揺動軸13回りに揺動可能とする揺動手段Dを、着座姿勢にある入浴者8の頭部後方部位である枕部21に備え、支持手段Aが、入浴者8が着座可能な装着姿勢(図1、図4(イ)に示す姿勢)と、支持手段Aの背面と浴槽側壁3bとが離間した分離姿勢(図4(ロ)に示す姿勢)との間で姿勢変更可能に構成されている。
さらに、支持手段Aを構成する支持手段本体A2には、図3に示すように浴槽幅方向に伸縮自在な伸縮部材22を設け、図3、図4(ロ)に示す分離姿勢において、伸長状態にある伸縮部材22が浴槽3の上面3a側壁上に位置されて支持手段Aを分離姿勢に姿勢保持可能に構成されている。
この伸縮部材22は、図2に示すように、上記支持手段Aの装着姿勢において収縮状態に保たれ、支持手段Aをその装着姿勢に保つことができる。この装着姿勢においては、浴槽の側壁に対向して位置される支持手段本体A2の背面が、対向する前記側壁の表面に倣う形状とされていることにより、実質的な隙間が発生することはない。
上記の第一構成にあっては、支持手段本体A2と箱体A1との組み合わせにおいて、支持手段Aを構成したが、箱体A1を別途備えることなく、先の例における支持手段本体A2に設けられる箱体収容用の箱状空間A3を設け、その空間A3内に押圧手段B及び位置決め手段Cを設置するものとし、さらに、この箱状空間A3の表面側に蓋体A4を設けて、この箱状空間を水密に構成するものとしてもよい。
この構成を図10に示した。この構成の場合、支持手段本体A2に対する蓋体A4の装着構造に関しては、図10、11に示す嵌め込み水密構造とすることができる。
この蓋体A4は、先に説明したと同様に、可撓性の樹脂材から構成されており、平板状の蓋体A4の周端部が水密に支持手段本体A2側に嵌め込まれ構成を示している。この樹脂材の板厚は、外周装着具A4sとの関係で、嵌め込み状態で圧縮装着される寸法とされており、その装着状態で水密状態を達成できる。
本願に係る別実施の形態に関して以下説明する。
(1) これまで説明してきた実施形態にあっては、支持手段Aを揺動自在に構成するに、入浴者8に取って枕部21となる浴槽側壁の上側部位に揺動軸13を設けたが、この枕部21から図12に示すように肩もみ用もみ機構Eを備えてもよい。
同図に示す装置にあっては、枕部21から支持ハンドル23を両肩側に延出させるとともに、その中間部位に肩もみ用もみ体24を設け、その先端に握り部25を設けて、入浴者8が握り部25を上下方向、或いは軸周りに回転操作することで、肩もみを行える。この肩もみ用もみ体24に関しても、圧力水により膨張・収縮する構造としてもよい。
(2) これまで説明してきた実施の形態にあっては、上下移動用シンリダ12a及び一対の揺動シリンダ12bを備え、これらシリンダに圧力水を供給することで、位置決め手段及び押圧手段の駆動を確保するものとした。この構成にあては、一対のもみ玉C1が一体に上下方向位置について、その位置決めを実行される構成としたが、個々のもみ玉が上下方向及び左右方向に位置決めされる構成を採用してもよい。
さらに、もみ玉の押圧駆動に関しては、記載の実施形態に示されるように、所定軸周りの揺動により、もみ玉が入浴者の背中に対して近接・離間を繰返して動作する構成のほか、供給される圧力水を押圧水として使用して押圧駆動を行うものであってもよい。
(3) 上記の実施の形態にあっては、駆動用の圧力流体としては、上水を利用するものとしたが、ポンプ等により昇圧された圧力気体を使用することもできる。また、その駆動圧に関しては、必要とされる駆動力との関係で、昇圧して使用するものとしてもよい。
(4) さらに、マッサージ動作としては、人の背中に対するもみ、たたき、押圧動作のほか、ふくらはぎに対する適度な締め付け動作によるものとすることもできる。
2 浴室
3 浴槽
3a 上面
3b 浴槽側壁
4 装置本体
5 コントローラ
7 室外ユニット
8 入浴者
13 揺動軸
21 枕部
22 伸縮部材
A 支持手段
A1 箱体
A3 箱状空間
A4 蓋体
B 位置決め手段
C 押圧手段
C1 もみ玉
C3 揺動軸
C4 もみ玉揺動機構
D 揺動手段
E 肩もみ用もみ機構
Claims (7)
- 入浴者を着座姿勢で支持する支持手段と、浴槽外に設けられる圧力流体源から供給される圧力流体により、前記着座姿勢にある入浴者の身体部分を押圧する押圧手段と、前記着座姿勢にある入浴者に対する前記押圧手段の位置を決定する位置決め手段とを備え、前記圧力流体源から圧力流体流通路を介して供給される圧力流体により前記押圧手段及び前記位置決め手段が作動するマッサージ装置であって、
前記支持手段を構成するに、
前記押圧手段及び前記位置決め手段を内部に収納するとともに、マッサージ動作状態において浴槽内から突出した突出部を備えた防水構造の箱体と、
前記箱体と一体となって前記着座姿勢にある入浴者を支持する支持手段本体とを備え、
前記押圧手段及び前記位置決め手段と前記圧力流体源とが、前記突出部を経て配設される前記圧力流体流通路により接続されるマッサージ装置。 - 前記支持手段本体に前記箱体を水密接触状態で収納する箱体収納空間を備え、前記箱体が、前記箱体収納空間に取付け取り外し自在に構成されている請求項1記載のマッサージ装置。
- 入浴者を着座姿勢で支持する支持手段と、浴槽外に設けられる圧力流体源から供給される圧力流体により、前記着座姿勢にある入浴者の身体部分を押圧する押圧手段と、前記着座姿勢にある入浴者に対する前記押圧手段の位置を決定する位置決め手段とを備え、前記圧力流体源から圧力流体流通路を介して供給される圧力流体により前記押圧手段及び前記位置決め手段が作動するマッサージ装置であって、
前記支持手段を構成するに、
前記押圧手段及び前記位置決め手段を内部に収納し、マッサージ動作状態において浴槽内から突出した突出空間部を備えた箱状空間を形成可能で、前記着座状態にある入浴者を支持する支持手段本体と、
前記支持手段本体に形成された箱状空間を水密に覆う蓋体とを備え、
前記押圧手段及び前記位置決め手段と前記圧力流体源とが、前記突出空間部を経て配設される前記圧力流体流通路により接続されるマッサージ装置。 - 前記蓋体が、前記箱状空間の開口部に取付け取り外し自在に構成されている請求項3記載のマッサージ装置。
- 前記支持手段を揺動可能とする揺動手段を、前記着座姿勢にある入浴者の頭部後方部位に備え、
前記支持手段が、入浴者が着座可能な装着姿勢と、前記支持手段の背面と前記浴槽側壁とが離間した分離姿勢との間で姿勢変更可能に構成されている請求項1〜4のいずれか1項記載のマッサージ装置。 - 前記支持手段に浴槽幅方向に伸縮自在な伸縮部材を設け、
前記分離姿勢において、伸長状態にある前記伸縮部材が浴槽の側壁上に位置されて前記支持手段を前記分離姿勢に姿勢保持可能に構成されるとともに、
前記装着姿勢において、前記伸縮部材が収縮状態に保たれる請求項5記載のマッサージ装置。 - 前記装着姿勢において、前記浴槽の側壁に対向して位置される前記支持手段本体の背面が、対向する前記側壁の表面に倣う形状とされている請求項5又は6記載のマッサージ装置。
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