JP2003299708A - 水圧利用マッサージ装置 - Google Patents

水圧利用マッサージ装置

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JP2003299708A
JP2003299708A JP2002109631A JP2002109631A JP2003299708A JP 2003299708 A JP2003299708 A JP 2003299708A JP 2002109631 A JP2002109631 A JP 2002109631A JP 2002109631 A JP2002109631 A JP 2002109631A JP 2003299708 A JP2003299708 A JP 2003299708A
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利和 竹森
Toshiro Kojima
敏朗 小嶋
Jun Hatanaka
潤 畑中
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Osaka Gas Co Ltd
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Hirose Manufacturing Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水供給源から供給される水の圧力を利用して
駆動することができる水圧利用マッサージ装置を提供す
る。 【解決手段】 給湯器210から供給される水を利用す
る手段であって、水の圧力によって身体を押圧する押圧
部23を有する一対の押圧器21,22と、給湯器21
0から各押圧器21,22に水を導く供給水路を、機械
操作によって開閉する方向切換弁25,26と、方向切
換弁25,26を周期的に機械操作するカムブロック5
0と、カムブロック50を駆動する水圧アクチュエータ
60とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体をマッサージ
するマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマッサージ装置として、ソレノイ
ドを用いた電磁弁によって駆動制御される押し玉を有す
るマッサージ装置がある。マッサージ装置の操作者は、
マッサージ装置の押し玉を、身体の所望の場所に押し玉
を押圧して、押し玉を駆動することによって、マッサー
ジ効果を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなマッサージ
装置では、制御コンピュータからの電気信号によって電
磁弁が駆動制御されており、マッサージ装置を浴室に設
置して用いるためには、制御に必要な電源を供給するた
めの導線を配線しなければならず、設置する煩わしさが
ある。また導線を配線する手間を省くために、電池を内
蔵すればよいが、マッサージ装置は浴室、しかも浴槽の
近傍において用いられるので、水蒸気によって電池が腐
食する危険性がある。
【0004】したがって本発明の目的は、水供給源から
供給される水の圧力を利用して駆動することができる水
圧利用マッサージ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、水供給源から供給される水の圧力によって身体を押
圧する一対の押圧部を有する押圧手段と、水供給源から
各押圧部に水を導く供給水路を、機械操作によって開閉
する水路開閉手段と、水路開閉手段を周期的に機械操作
する操作手段と、操作手段を駆動する駆動手段とを含む
ことを特徴とする水圧利用マッサージ装置である。
【0006】本発明に従えば、駆動手段によって操作手
段が駆動される。このような操作手段の周期的な機械操
作によって、水路開閉手段は、水供給源から各押圧部に
水を導く供給水路を周期的に開閉する。水は、非圧縮性
を有しているので、押圧手段は、水路開閉手段の供給水
路の開閉による、水供給源からの水の供給状態に対し
て、高い応答性で応答して動作することができるととも
に、身体による押圧手段の押し戻しを防止して、確実に
動作することができる。これによって押圧手段の押圧部
は、水供給源から供給される水の圧力によって身体を周
期的に押圧することができる。また押圧手段は、水圧を
利用して身体を押圧するので、押圧手段への水の供給圧
などを調節すれば、押圧手段による押圧力の調整が可能
であり、良好なマッサージ効果が得られる。
【0007】さらに押圧手段の押圧部が周期的に身体を
押圧するような制御が、操作手段の周期的な機械操作に
よって行われるので、たとえば電気回路および電子回路
などの電気信号を用いて制御を行う制御手段を必要とせ
ず、マッサージ装置の構成を簡略化することができる。
【0008】請求項2記載の本発明は、駆動手段は、水
供給源から供給される水の圧力を利用して駆動する水圧
アクチュエータであることを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、駆動手段は、水供給源か
ら供給される水の圧力を利用して駆動する水圧アクチュ
エータであるので、たとえばソレノイドなどの電気的な
駆動装置を駆動させるための電流をマッサージ装置に供
給する必要がない。これによってマッサージ装置は、外
部からの電流の供給および内蔵電池などからの電流の供
給が無くても動作することができ、感電および漏電の恐
れがない。したがってマッサージ装置を、たとえば水供
給源が備えられる浴室、特に浴槽近傍に設置して好適に
用いることができる。
【0010】請求項3記載の本発明は、水路開閉手段
は、弁体の直線変位または角変位によって各押圧部への
供給水路を個別に開閉する一対の開閉弁を有し、操作手
段は、各弁体が相互に同一の変位をするように操作する
第1カム部材群と、各弁体が相互に異なる変位をするよ
うに操作する第2カム部材群と、第1カム部材群によっ
て各弁体を操作する第1位置と、第2カム部材群によっ
て各弁体を操作する第2位置とに変位自在に設けられる
カムブロックと、前記カムブロックを、第1位置と第2
位置とに切り換える切換部とを有することを特徴とす
る。
【0011】本発明に従えば、水路開閉手段は、弁体の
直線変位または角変位によって各押圧部への供給水路を
個別に開閉する一対の開閉弁を有する。切換部によって
カムブロックが第1位置に切換えられると、水路開閉手
段の開閉弁の各弁体は、第1カム部材群によって、相互
に同一の変位をするように操作されるので、押圧手段の
各押圧部は、相互に同一の動作で身体を押圧することが
できる。またカムブロックが第2位置に切換えられる
と、水路開閉手段の開閉弁の各弁体は、第2カム部材群
によって、相互に異なる変位をするように操作されるの
で、押圧手段の各押圧部は、相互に異なる動作で身体を
押圧することができる。このような押圧手段の2種類の
動作を、切換部によって容易に切換えることができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、少なくとも押圧
手段と水路開閉手段とが一体的に設けられることを特徴
とする。
【0013】本発明に従えば、少なくとも押圧手段と水
路開閉手段とが一体的に設けられるので、たとえばマッ
サージ装置が、押圧手段と水路開閉手段と分離されてい
るように設けられる場合に比べて、容易に設置すること
ができる。このようなマッサージ装置は、浴室、特に浴
槽近傍に設置するのに好適である。
【0014】請求項5記載の本発明は、身体を押圧する
一対の押圧部を有する押圧手段と、各押圧部を周期的に
機械操作する操作手段と、水供給源から供給される水の
圧力を利用して、操作手段を駆動する駆動手段とを含む
水圧利用マッサージ装置である。
【0015】本発明に従えば、駆動手段によって、水供
給源から供給される水の圧力を利用して操作手段が駆動
される。このように駆動される操作手段の周期的な機械
操作によって、各押圧部は、身体を周期的に押圧するこ
とができる。また押圧手段は、水圧を利用して身体を押
圧するので、押圧手段への水の供給圧などを調節すれ
ば、押圧手段による押圧の周期の調整が可能であり、良
好なマッサージ効果が得られる。
【0016】さらに押圧手段の押圧部が周期的に身体を
押圧するような制御が、操作手段の周期的な機械操作に
よって行われるので、たとえば電気回路および電子回路
などの電気信号を用いて制御を行う制御手段を必要とせ
ず、マッサージ装置の構成を簡略化することができる。
【0017】請求項6記載の本発明は、身体に対する各
押圧部の位置を調節するための調節手段を含むことを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、調節手段によって身体に
対する各押圧部の位置が調節されるので、操作者の身体
および患部に応じて、各押圧部の位置を調整して、良好
なマッサージ効果を得ることができる。
【0019】請求項7記載の本発明は、調節手段は、長
手方向一端部に把持部が形成され、かつ長手方向両端部
の中間の取付部に押圧部が設けられるアーム体を有し、
アーム体は、長手方向他端部と取付部との間の部分が伸
縮自在であり、取付部が長手方向他端部を中心に直交3
軸まわりに角変位自在であり、利用者がその身体に押圧
部を当接させた状態で、把持部を把持して、アーム体を
角変位操作および伸縮操作することができることを特徴
とする。
【0020】本発明に従えば、利用者は、身体に押圧部
を当接させた状態で、アーム体の長手方向一端部の把持
部を把持して、アーム体を角変位操作および伸縮操作す
ることで、アーム体の長手方向両端部の中間の取付部に
設けられる押圧部を、長手方向他端部を中心に直交3軸
まわりに角変位させたり、長手方向他端部と取付部との
間の部分を伸縮させたりして、身体に対する押圧部の位
置を、身体を移動することなく容易に調節することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態のマッサージ装置1000を示す側面図であり、図2
は、マッサージ装置1000を示す平面図である。図3
は、マッサージ装置1000の水圧系統を示す水圧回路
図である。マッサージ装置1000は、利用者300
が、一般家庭で入浴しながら、利用者300の頸部の付
け根から肩峰にわたる肩部301をマッサージするため
に、好適に用いることができる家庭用マッサージ装置で
ある。マッサージ装置1000は、2つの押圧器21,
22が設けられる装置本体20を有し、たとえばこの装
置本体20を、浴槽200の一側壁201の上端部20
2に、前面側を浴槽200の内部に向けて、すなわち浴
槽200に入った利用者300に臨むように配して固定
される。
【0022】押圧手段である第1押圧器21および第2
押圧器22は、水供給源である給湯器203から供給さ
れる水の水圧を利用して、具体的には、上水道および給
湯器203から供給される水の圧力によって、身体の一
部である肩部301を押圧する押圧部23をそれぞれ有
する。またマッサージ装置1000は、弁体の直線変位
または角変位によって各押圧器21,22への供給水路
を個別に開閉する一対の開閉弁を有する。本実施の形態
において、水路開閉手段の開閉弁である第1方向切換弁
25および第2方向切換弁26は、弁体であるスプール
70の直線変位によって、温水源から各押圧器21,2
2に温水(以後、単に「水」と表記することがある)を
導く押圧水路を開閉する。
【0023】押圧水路は、共通供給路30、押圧器用共
通供給路31、水圧アクチュエータ用供給路32、第1
押圧器用供給路33および第2押圧器用供給路34を含
んで構成される。共通供給路30は、供給方向上流部が
給湯器210に接続される。押圧器用共通供給路31
は、前記共通供給路30の供給方向下流側の第1接続点
35において、前記共通供給路30に接続される。また
給湯器210は、上水道に接続される流路に接続され
る。
【0024】第1押圧器用供給路33は、前記押圧器用
共通供給路31の供給方向下流側の第2接続点36にお
いて、前記押圧器用共通供給路31に接続される。また
第1押圧器用供給路33の供給方向下流部は、第1方向
切換弁25に接続される。第2押圧器用供給路34は、
前記第2接続点36において、前記押圧器用共通供給路
31に接続される。また第2押圧器用供給路34の供給
方向下流部は、第2方向切換弁26に接続される。
【0025】水圧アクチュエータ用供給路32は、前記
第1接続点35において、前記共通供給路30に接続さ
れる。また水圧アクチュエータ用供給路32の供給方向
下流部は、水圧アクチュエータ60の第1ポート66に
接続される。また水圧アクチュエータ用供給路32の、
第1接続点35と水圧アクチュエータ60との間には、
水圧アクチュエータ60への供給圧を調整する絞り弁3
7が介在される。
【0026】押圧水路は、第3押圧器用供給路38、第
4押圧器用供給路39、第1押圧器用水路40、第2押
圧器用水路41、シャワー用共通供給路42、第1シャ
ワー用供給路43および第2シャワー用供給路44を更
に含んで構成される。第3押圧器用供給路38は、第1
方向切換弁25と第1押圧器21とに接続される。第4
押圧器用供給路39は、第2方向切換弁26と第2押圧
器22とに接続される。第1押圧器用水路40は、第1
押圧器21と第1方向切換弁25とに接続される。第2
押圧器用水路41は、第2押圧器22と第2方向切換弁
26とに接続される。
【0027】シャワー用共通供給路42は、水圧アクチ
ュエータ60の第2ポート67に接続される。第1シャ
ワー用供給路43は、前記シャワー用共通供給路42の
流下方向下流部の第3接続点45において、前記シャワ
ー用共通供給路42に接続される。また第1シャワー用
供給路43は、前記第1押圧器用水路40の第1押圧器
21と第1方向切換弁25との間の第4接続点46にお
いて、前記第1押圧器用水路40に接続される。第2シ
ャワー用供給路44は、前記シャワー用共通供給路42
の流下方向下流部の第3接続点45において、前記シャ
ワー用共通供給路42に接続される。また第2シャワー
用供給路44は、前記第2押圧器用水路41の第2押圧
器22と第2方向切換弁26との間の第5接続点47に
おいて、前記第2押圧器用水路41に接続される。
【0028】図4は、第1位置P1に配置されるカムブ
ロック50、第1方向切換弁25、第2方向切換弁26
および水圧アクチュエータ60の一部を切り欠いて示す
平面図である。図5は、第2位置P2に配置されるカム
ブロック50、第1方向切換弁25、第2方向切換弁2
6および水圧アクチュエータ60の一部を切り欠いて示
す平面図である。第1および第2方向切換弁25,26
の各スプール70は、水圧アクチュエータ60によって
軸線L1まわりに回転駆動するカム軸53とともに回転
するカムブロック50によって変位操作される。詳細に
は、カムブロック50は、カム軸53に対して、軸線L
1に平行な摺動方向C1,C2に摺動自在、かつ軸線L
1まわりの回転が規制されるようにして、カムブロック
50の回転軸線とカム軸53の軸線L1とが同軸にして
設けられる。以後、カム軸53の軸線L1およびカムブ
ロック50の回転軸線をまとめて、回転軸線L1と表記
することがある。
【0029】図6は、カムブロック50を拡大して示す
正面図であり、図7は、カムブロック50を軸線L1方
向から見た側面図である。図8は、カムブロック50の
各カム51a,51b,52a,52bの詳細な寸法を
示す図である。図9は、カムブロック50の各カム51
a,51b,52a,52bのカム曲線を示す図であ
る。マッサージ装置1000は、操作手段であるカムブ
ロック50を有し、カムブロック50は、第1および第
2方向切換弁25,26の各スプール70が相互に同一
の変位をするように操作する第1カム部材群51と、前
記各スプール70が相互に異なる変位をするように操作
する第2カム部材群52とを含む。
【0030】第1カム部材群51は、第1カム51aお
よび第2カム51bから成る。第2カム部材群52は、
第3カム52aおよび第4カム52bから成る。図8に
示すように、第1〜第4カム51a〜52bは、直径2
0mmの円板状の板カムである。第1〜第4カム51a
〜52bの回転軸線L1は、各カム51a〜52bの中
心軸線Qに平行に延び、前記中心軸線Qから2mmずれ
た位置にある。各カム51a〜52bにおいて、回転軸
線L1と外周面との最短距離R1は8mmであり、回転
軸線L1と外周面との最長距離R2は12mmである。
したがって各カム51a〜52bの外周面に当接する方
向切換弁25,26のスプール70は、図9に示すよう
に、4mm(=R2−R1)の変位量で直線変位するよ
うな、各カム51a〜52bの回転軸線L1に垂直な方
向D1,D2(図4および図5参照)に往復運動する。
【0031】カムブロック50は、第1中立部50bお
よび第2中立部50cを有する。第1および第2中立部
50b,50cは、円板状であり、半径の寸法が、前記
第1〜第4カム51a〜52bの回転軸線L1と外周面
との最短距離R1に等しく、8mmである。第1および
第2中立部50b,50cの中心軸線は、回転軸線L1
と同軸である。
【0032】カムブロック50は、第3カム52a、第
1中立部50b、第1カム51a、第4カム52b、第
2中立部50cおよび第2カム51bが、回転軸線L1
に沿って順に並んで配置される。第1〜第3カム51
a,51b,52aは、回転軸線L1回りに回転すると
きに、同期して回転運動するように配置される。第4カ
ム52bは、回転軸線L1を中心として、第4カム52
bと残余のカム51a,51b,52aとが180度を
成すようにして配置される。第3カム52a、第1中立
部50bおよび第1カム51aは、各外周面が滑らかに
連なるようにして配置される。第4カム52b、第2中
立部50cおよび第2カム51bは、各外周面が滑らか
に連なるようにして配置される。またカムブロック50
において、第1カム51aと第4カム52bとは、回転
軸線L1方向に間隔をあけて配置され、第1カム51a
と第4カム52bとに臨むレバー凹所50aが形成され
る。
【0033】図10は、カムブロック50およびカム軸
53を拡大して示す断面図である。カムブロック50に
は、回転軸線L1を軸線として、回転軸線L1方向に貫
通し、内径の寸法がカム軸53の外径の寸法よりもわず
かに大きな挿通孔50dが形成される。カム軸53が前
記挿通孔50dに挿通され、カムブロック50はカム軸
53に対して、回転軸線L1方向である第1摺動方向C
1と、前記第1摺動方向C1の逆方向の第2摺動方向C
2とに摺動自在である。
【0034】カム軸53には、半径方向内方に陥没す
る、略円錐形状の第1嵌合凹所53aおよび第2嵌合凹
所53bが、回転軸線L1方向に所定の間隔をあけて並
列して配置されるようにして形成される。
【0035】またカムブロック50には、挿通孔50d
から半径方向外方に陥没する凹所50eが設けられる。
前記凹所50eには、半径方向に伸縮自在にしてばね部
材58が挿入されるとともに、前記ばね部材58よりも
半径方向内方側に、ばね部材58に当接するようにして
球形の当接部材57が挿入される。前記当接部材57
は、ばね部材58によって、半径方向内方に向かう方向
に、ばね力が付勢される。カムブロック50が第1位置
P1に配置されるときには、当接部材57は、カム軸5
3の第1嵌合凹所53aに嵌入し、カムブロック50が
第2位置P2に配置されるときには、当接部材57は、
カム軸53の第2嵌合凹所53bに嵌入する。これによ
ってカムブロック50を、第1位置P1および第2位置
P2に位置決めすることができる。
【0036】再び図4および図5を参照して、切換部で
ある切換レバー59は、略L字状に形成され、回転軸線
L1に垂直な方向に延びるレバー角変位軸線L2まわり
の第1切換方向B1および第2切換方向B2に各変位自
在にして設けられる。また切換レバー59の一端部59
aは、カムブロック50のレバー凹所50aに嵌まり込
む。本実施の形態において、操作手段は、第1カム部材
群51、第2カム部材群52、カムブロック50および
切換レバー59を含む。
【0037】図4に示すように、カムブロック50が第
1位置P1に位置決めされているとき、カムブロック5
0の第1カム部材群51の第1カム51aは、第1方向
切換弁25のスプール70に当接し、第1カム部材群5
1の第2カム51bは、第2方向切換弁26のスプール
70に当接する。この状態で、切換レバー59をレバー
角変位軸線L2まわりに第1切換方向B1に角変位させ
ると、切換レバー59の一端部59aがカムブロック5
0を第1摺動方向C1に押圧する。これによって当接部
材57がばね部材58のばね力に抗して、半径方向外方
に変位して、第1嵌合凹所53aから退避して、凹所5
0eに嵌入する。これによってカムブロック50の第1
位置P1の位置決めが解除されて、第1摺動方向C1に
変位する。カムブロック50が第2位置P2に配置され
ると、当接部材57が第2嵌合凹所53bに嵌入して、
カムブロック50は、図5に示すような第2位置P2に
位置決めされる。
【0038】また図5に示すように、カムブロック50
が第2位置P2に位置決めされているとき、カムブロッ
ク50の第2カム部材群52の第3カム52aは、第1
方向切換弁25のスプール70に当接し、第2カム部材
群52の第4カム52bは、第2方向切換弁26のスプ
ール70に当接する。この状態で、切換レバー59をレ
バー角変位軸線L2まわりに第2切換方向B2に角変位
させると、切換レバー59の一端部59aがカムブロッ
ク50を第2摺動方向C2に押圧する。これによって当
接部材57がばね部材58のばね力に抗して、半径方向
外方に変位して、第2嵌合凹所53bから退避して、凹
所50eに嵌入する。これによってカムブロック50の
第2位置P2の位置決めが解除されて、第2摺動方向C
2に変位する。カムブロック50が第1位置P1に配置
されると、当接部材57が第1嵌合凹所53aに嵌入し
て、カムブロック50は、図4に示すような第1位置P
1に位置決めされる。
【0039】マッサージ装置1000は、駆動手段であ
る水圧アクチュエータ60を有し、水圧アクチュエータ
60は、たとえば歯車モータであって、共通供給路30
および水圧アクチュエータ用供給路32を介して給湯器
203から供給される水の圧力を利用して回転駆動す
る。水圧アクチュエータ60は、筐体61、第1歯車6
2、第2歯車63およびウォーム64を含んで構成され
る。筐体61は、第1歯車62および第2歯車63を内
包するための内空間65を有し、前記内空間65と水圧
アクチュエータ用供給路32とを接続するための第1ポ
ート66と、前記内空間65とシャワー用共通供給路4
2とを接続するための第2ポート65とが形成される。
【0040】第1歯車62は、平歯車であって、カム軸
53の回転軸線L1に垂直な方向に延びる第1歯車軸線
L3まわりに回転自在に支持される。第2歯車63は、
平歯車であって、前記第1歯車軸線L3に平行に延びる
第2歯車軸線L4まわりに回転自在に支持される。第1
歯車62と第2歯車63は互いに噛合する。ウォーム6
4は、筐体61の外部に配置され、第1歯車62と同軸
にして、第1歯車62の回転が伝達されて第1歯車軸線
L3まわりに回転する。
【0041】カム軸53には、ウォームホイール54
が、ウォームホイール54の軸線とカム軸53の軸線L
1とが同軸にして設けられる。ウォームホイール54
と、水圧アクチュエータ60のウォーム64とは、互い
に噛合する。
【0042】共通供給路30および水圧アクチュエータ
用供給路32を介して、給湯器203からの水が、水圧
アクチュエータ60の第1ポート66から内空間65に
流入すると、流入した水の水圧によって、第1歯車64
が第1歯車回転軸L3まわりに第1歯車回転方向E1に
回転するとともに、第2歯車65が第2歯車回転軸L4
まわりに第1歯車回転方向E1とは逆の方向である第2
歯車回転方向E2に回転する。第1および第2歯車6
2,63の回転に寄与した水は、第2ポート67から排
出される。
【0043】第1歯車64の回転にともなってウォーム
64が回転すると、前記ウォーム64に噛合するウォー
ムホイール54が回転駆動して、カム軸53が回転軸線
L1まわりに回転する。
【0044】図11は、第1方向切換弁25を示す断面
図である。図12は、供給ポート74側から見た第1方
向切換弁25を示す側面図であり、図13は、第1およ
び第2出力ポート75,76側から見た第1方向切換弁
25を示す側面図であり、図14は、第1キャップ部材
72A側から見た第1方向切換弁25を示す側面図であ
る。第2方向切換弁26は、第1方向切換弁25と同様
であるので、第2方向切換弁26の詳細な説明は省略
し、主に第1方向切換弁25について説明する。開閉弁
である第1方向切換弁25は、スプール70、ハウジン
グ71、第1キャップ部材72A、第2キャップ部材7
2Bおよびスプリング73を含んで構成される。第1方
向切換弁25は、3ポートクローズドセンタ・スプリン
グオフセット形と呼ばれる方向切換弁である。
【0045】ハウジング71には、供給ポート74、第
1出力ポート75および第2出力ポート76が形成され
る。第1方向切換弁25の供給ポート74は、第1押圧
器用供給路33に接続される。第2方向切換弁26の供
給ポート74は、第2押圧器用供給路34に接続され
る。第1方向切換弁25の第1出力ポート75は、第3
押圧器用供給路38に接続される。第2方向切換弁26
の第1出力ポート75は、第4押圧器用供給路39に接
続される。第1方向切換弁25の第2出力ポート76
は、第1押圧器用水路40に接続される。第2方向切換
弁26の第2出力ポート76は、第2押圧器用水路41
に接続される。
【0046】またハウジング71には、供給ポート7
4、第1出力ポート75および第2出力ポート76にそ
れぞれ連通するスプール室71Aが形成される。前記ス
プール室71Aにスプール70が嵌まり込んで設けられ
る。スプール70は、その軸線L5方向に関して外径が
変化するが、基本的には略円柱状に形成される。スプー
ル70は、第1出力ポート75と第2出力ポート76と
を連通するとともに、第1出力ポート75と供給ポート
74との連通を阻止する中立位置と、第1出力ポート7
5と供給ポート74とを連通するとともに、第1出力ポ
ート75と第2出力ポート76との連通を阻止する供給
位置とにわたって軸線L5方向に直線変位可能にして、
ハウジング71、第1キャップ部材72A、第2キャッ
プ部材72Bとに保持される。スプール70の中立位置
から供給位置までの変位量は、たとえば4mmに設定さ
れる(図9参照)。
【0047】第1キャップ部材72Aは、ボルト78に
よって、ハウジング71の一端部に、ハウジング71と
の間のシールを達成するとともに着脱可能に装着され
る。第2キャップ部材72Bは、ボルト78によって、
ハウジング71の他端部に、ハウジング71との間のシ
ールを達成するとともに着脱可能に装着される。
【0048】スプール70は、スプール70と第1キャ
ップ部材72Aとの間がシールを達成されており、スプ
ール70の一端部が第1キャップ部材72Aから外部に
常に露出している。外部に露出しているスプール70の
一端部には、スプール70の軸線L5に直交する車軸線
L6まわりに回転自在にして車輪77が設けられる。第
2キャップ部材72Bとスプール70の軸線方向他端部
との間には、スプール70を中立位置に復帰させるため
の復帰力を与えるスプリング73が介在される。スプリ
ング73は、圧縮コイルばねで実現される。
【0049】カムブロック50、カム軸53およびウォ
ームホイール54は、一体となって、カム軸53の一端
部および他端部が、それぞれ軸受55,56によって、
回転軸線L1まわりに回転自在にして支持されて、装置
本体20に設けられる。第1および第2方向切換弁2
5,26は、カム軸53の回転軸線L1とスプール70
の軸線L5とが直交するように配置されて、装置本体2
0に設けられる。このとき回転軸線L1と各方向切換弁
25,26の車軸線L6とは平行である。切換レバー5
9は、少なくとも他端部が装置本体20の筐体から外部
に露出するように設けられる。
【0050】図15は、第1押圧器21を示す断面図で
ある。第1押圧器21と第2押圧器22とは、同様の構
成であるので、第2押圧器22については詳細な説明は
省略して、第1押圧器21(以下、単に「押圧器21」
と表記することがある)について主に説明する。押圧器
21は、第1ポート80および第2ポート81が形成さ
れるハウジング82と、ハウジング82から押圧部23
を突出させた状態で、ハウジング82に対して、その軸
線L10に沿って変位して、伸縮可能にハウジング82
に保持される押圧体83と、ハウジング82に対して縮
退する方向にばね力を与えるばね部材84とを有する。
ばね部材84は、圧縮コイルばねで実現される。第1押
圧器21は後述する第1調節部5001に、第2押圧器
22は後述する第2調節部5002に、それぞれ固定さ
れる。
【0051】押圧体83は、その軸線方向一端部に押圧
部23が形成され、他端部に、第1ポート80に連なる
第1水室85と、第2ポート81に連なる第2水室86
とに、ハウジング82内を仕切るピストン部87を有す
る。この押圧体83は、ハウジング82に対して、軸線
L10に沿って変位して、各水室85,86の容積を変
化させることができる。
【0052】また押圧体83には、押圧部23で浴槽2
00内に臨んで開口するとともに、第2水室86に臨ん
で開口する吐出口88が形成される。押圧部23は、略
円板状であって、中央部が略半球状に突出して形成され
ており、軸線L10に沿う部分が最も突出している。吐
出口88は、押圧部23で複数に分岐し、軸線L10に
沿う最も突出した部分からずれた、押圧部23の凹とな
る位置で開口し、利用者200の肩部301に当接され
るときに、塞がれてしまうことを防止できるように形成
されている。
【0053】第1押圧器21の第1ポート80は、第3
押圧器用供給路38に接続し、第2ポート81は、第1
押圧器用水路40に接続される。第2押圧器22の第1
ポート80は、第4押圧器用供給路39に接続し、第2
ポート81は、第2押圧器用水路41に接続される。
【0054】図16は、第1方向切換弁25と第1押圧
器20との動作を示す断面図である。第2方向切換弁2
6と第2押圧器21との動作は、第1方向切換弁25と
第1押圧器20との動作と同様であり、詳細な説明は省
略する。
【0055】まず図16(1)に示すように、押圧体8
3が最も縮退している位置で、第1方向切換弁25(以
後、単に「切換弁25」と表記することがある)のスプ
ール70が、第1押圧器用供給路33(以後、単に「第
1供給路33」と表記することがある)と第3押圧器用
供給路38(以後、単に「第3供給路38」と表記する
ことがある)とを連通する供給位置に配置されると、第
1ポート25から第1水室85に水が供給されると、そ
の水の圧力によって、ばね部材84のばね力に抗して、
押圧体83が伸長される。このとき第2水室86の水
は、吐出口88を介して押圧部23から吐出されて、利
用者300の肩部301に散布される。さらに水圧アク
チュエータ60からの水が、第1シャワー用供給路43
を介して、第2ポートから第2水室86に常に供給され
るので、水圧アクチュエータ60からの水は、常に押圧
部23から吐出されて、利用者300の肩部301に散
布される。
【0056】次に図16(2)に示すように、押圧体8
3が最も伸長している位置になるまで、切換弁25のス
プール70は、供給位置に維持される。したがって押圧
器21は、押圧体83が最も伸長している位置になるま
で、利用者300の肩部301に水を散布しながら、肩
部301を押圧することができる。
【0057】次に図16(3)に示すように、押圧体8
3が最も伸長している位置で、切換弁25のスプール7
0は、第3供給路38と第1押圧器用水路40(以後、
単に「第1水路40」と表記することがある)とを連通
する中立位置に配置される。この中立位置では第1ポー
ト25からの第1水室85への水の供給が停止されて、
第1水室85の水は第1水路40に排出可能となるの
で、押圧体83は、ばね部材84のばね力によって縮退
する。また第1水室85からの水が、第1水路40を介
して第2水室86に排出されるともに、水圧アクチュエ
ータ60からの水が、第1シャワー用供給路43を介し
て、第2ポートから第2水室86に常に供給されるの
で、水圧アクチュエータ60からの水は、常に押圧部2
3から吐出されて、利用者300の肩部301に散布さ
れる。
【0058】次に図16(4)に示すように、押圧体8
3が最も縮退している位置になるまで、切換弁25のス
プール70は、中立位置に維持される。
【0059】上述の図16(1)〜図16(4)の工程
は、切換弁25のスプール70の中立位置と供給位置と
の切換りが繰り返されることによって、繰返し行われ、
これによって押圧器21の押圧体83を伸縮させて、押
圧部23を利用者300の肩部301に押圧することが
できる。
【0060】再び図4および図9をも併せて参照する
と、カムブロック50が図4に示す第1位置P1に配置
される場合、第1方向切換弁25のスプール70に設け
られる車輪77は、第1カム部材群51の第1カム51
aの外周面に当接し、第2方向切換弁26のスプール7
0に設けられる車輪77は、第1カム部材群51の第2
カム51bの外周面に当接する。カムブロック50の回
転にともなう第1切換弁25および第2切換弁26のス
プール70の中立位置と供給位置との切換りは、ともに
図9の実線T1に示すような切換りが行われる。
【0061】したがって、カムブロック50が図4に示
す第1位置P1に配置される場合の第1押圧器21の押
圧体83と第2押圧器22の押圧体83との運動は、と
もに図16(1)、図16(2)、図16(3)、図1
6(4)の順番で繰り返されるような同期した運動を行
う。
【0062】また図5および図9をも併せて参照する
と、カムブロック50が図5に示す第2位置P2に配置
される場合、第1方向切換弁25のスプール70に設け
られる車輪77は、第2カム部材群52の第3カム52
aの外周面に当接し、第2方向切換弁26のスプール7
0に設けられる車輪77は、第2カム部材群52の第4
カム52bの外周面に当接する。カムブロック50の回
転にともなう第1切換弁25のスプール70の中立位置
と供給位置との切換りは、図9の実線T1に示すような
切換りが行われ、第2切換弁26のスプール70の中立
位置と供給位置との切換りは、図9の2点鎖線T2に示
すような切換りが行われる。
【0063】したがって、カムブロック50が図5に示
す第2位置P2に配置される場合の第1押圧器21の押
圧体83の運動は、図16(1)、図16(2)、図1
6(3)、図16(4)の順番で繰り返され、第2押圧
器22の押圧体83の運動は、図16(3)、図16
(4)、図16(1)、図16(2)の順番で繰り返さ
れるような、第1押圧器21の押圧体83と第2押圧器
22の押圧体83とは互いに逆の運動を行う。
【0064】図17は、第1調節部5001を拡大して
示す側面図であり、図18は、第1調節部5001を拡
大して示す平面図である。本実施の形態のマッサージ装
置1000には、利用者300の身体に対する各押圧部
23の位置を調節するための調節手段である、調節部5
000が設けられる。調節部5000は、第1押圧器2
1を保持する第1調節部5001と、第2押圧器22を
保持する第2調節部5002とを含む。第1調節部50
01と第2調節部5002とは、同様の構成であるの
で、図1および図2を併せて参照して、主に第1調節部
5001について説明し、第2調節部5002の詳細な
説明は省略し、第1調節部5001と異なる箇所に関し
て説明する。
【0065】第1調節部5001は、第1基台501
0、第2基台5011、ヒンジ部5012およびアーム
体5020を含んで構成される。第1基台5010は、
略円板形状であり、装置本体20とともに台座1021
に固定される。図2に示すように、第1調節部5001
の第1基台5010は、マッサージ装置1000が浴室
内の水平面状に設置される場合に、利用者300の一方
の肩部301に対向する位置に配置される。また第2調
節部5002の第1基台5010は、マッサージ装置1
000が浴室内の水平面状に設置される場合に、利用者
300の他方の肩部301に対向する位置に配置され
る。
【0066】第2基台5011は、略円板形状であり、
第1基台5010と同軸に配置され、第1基台5010
に対して、その軸線である第1調節軸線L501まわり
に角変位自在に連結される。第1調節軸線L501は、
マッサージ装置1000が浴室内の水平面状に設置され
る場合に、鉛直方向に延びている。
【0067】アーム体5020は、第1アーム部501
3、第2アーム部5014、第3アーム部5015およ
びハンドル部5016を含んで構成される。アーム体5
020の長手方向一端部に形成される把持部であるハン
ドル部5016は、利用者300が把持しやすいよう
な、たとえば略円環状に形成される。第3アーム体50
15は、略円筒状に形成され、ハンドル部5016の長
手方向他端側に連結されるとともに、後述する第2アー
ム体5014の長手方向一端側に連結される。
【0068】アーム体5020の長手方向他端部である
第1アーム部5013は、円筒状であり、その内空間に
は第3押圧器用供給路38と第1押圧器用水路40とが
配設される。第2調節部5002の第1アーム部501
3の内空間には、第4押圧器用供給路39と第2押圧器
用水路41とが配設される。
【0069】取付部である第2アーム部5014は、円
筒状であり、その内径は、第1アーム部5013の外径
よりわずかに大きな寸法である。第2アーム部5014
の軸線方向他端部は、第1アーム部5013の少なくと
も軸線方向一端部を内挿して、第1アーム部5013に
対して、その軸線である第3調節軸線L503まわりに
角変位自在、かつ第3調節軸線L503に沿って摺動自
在にして、第1アーム部5013に連結される。第1ア
ーム部5013の外周面と第2アーム部5014の内周
面との間は、シールが達成されていることが望ましい。
【0070】また第2アーム体5014の内空間には、
第3押圧器用供給路38と第1押圧器用水路40とが配
設される。第2調節部5002の第2アーム部5014
の内空間には、第4押圧器用供給路39と第2押圧器用
水路41とが配設される。また第2アーム部5014の
長手方向一端寄りには、第1押圧器21が取り付けられ
ている。第2調節部5002の第2アーム部5014の
長手方向一端寄りには、第2押圧器22が取り付けられ
ている。
【0071】ヒンジ部5012は、第2基台5011
と、第1アーム部5013の長手方向他端部とを、アー
ム体5020が第2基台5011に対して、第1調節軸
線L501に垂直な方向に延びる第2調節軸線L502
まわりに角変位自在に連結する。したがって第1調節部
5001の押圧器21は、第2基台5011、ヒンジ部
5012および第1アーム部5013を含む部分を中心
として、直交3軸まわりに角変位自在である。
【0072】図17に示すように、利用者300は、利
用者300が押圧部23を身体の肩部301などの押圧
部位に対向する状態に身体を配置した状態で、ハンドル
部5016を利用者300の下方向に操作すると、押圧
器21はアーム体5020とともに、第2調節軸線L5
02まわりの一方向G1に角変位して、押圧器21の押
圧部23が、利用者300の肩部301に近接する。ま
たハンドル部5016を利用者300の上方向に操作す
ると、押圧器21はアーム体5020とともに、第2調
節軸線L502周りの前記一方向G1とは逆の方向G2
に角変位して、押圧器21の押圧部23が、利用者30
0の肩部301から離反する。第2調節部5002に関
しても同様である。
【0073】第1および第2調節部5001,5002
のヒンジ部5012は、第2調節軸線L502まわりの
所定の摩擦抵抗力が発生するように構成される。この所
定の摩擦抵抗力によって、各押圧器21,22による利
用者300の肩部301への押圧動作に伴って働く外力
では、第1および第2調節部5001,5002の第2
調節軸線L502まわりの角変位が阻止され、利用者3
00がハンドル部5016に操作力を入力することによ
って、第1および第2調節部5001,5002の第2
調節軸線L502まわりの角変位ができるように構成さ
れている。
【0074】図17および図18に示すように、利用者
300は、利用者300が押圧部23を身体の肩部30
1などの押圧部位に対向する状態に身体を配置した状態
で、ハンドル部5016を利用者300の前方向に操作
すると、押圧器21は第2および第3アーム部501
4,5015とともに、第3調節軸線L503方向の一
方向J1に変位する。またハンドル部5016を利用者
300の後方向に操作すると、押圧器21は第2および
第3アーム部5014,5015とともに、第3調節軸
線L503方向の前記一方向J1とは逆の方向J2に変
位する。これによってアーム体5020が伸縮して、押
圧器21の押圧部23の、利用者300の肩部301に
対する前後方向の配置位置を調整できる。第2調節部5
002に関しても同様である。
【0075】第1および第2調節部5001,5002
の第1アーム部5013の外周面と第2アーム部501
4の内周面との間には、第3調節軸線L503方向の所
定の摩擦抵抗力が発生するように構成される。この所定
の摩擦抵抗力によって、各押圧器21,22による利用
者300の肩部301への押圧動作に伴って働く外力で
は、第1および第2調節部5001,5002の第3調
節軸線L503方向の変位が阻止され、利用者300が
ハンドル部5016に操作力を入力することによって、
第1および第2調節部5001,5002の第3調節軸
線L503方向の変位ができるように構成されている。
【0076】図17および図18に示すように、利用者
300は、利用者300が押圧部23を身体の肩部30
1などの押圧部位に対向する状態に身体を配置した状態
で、ハンドル部5016を第3調節軸線L503まわり
に操作すると、押圧器21は第2および第3アーム部5
014,5015とともに、第3調節軸線L503まわ
りの方向Wに角変位する。これによって押圧器21の押
圧部23の伸縮する方向(すなわち軸線L10方向)の
利用者300の肩部301に対する角度を調整できる。
第2調節部5002に関しても同様である。
【0077】第1および第2調節部5001,5002
の第1アーム部5013の外周面と第2アーム部501
4の内周面との間には、第3調節軸線L503まわりの
所定の摩擦抵抗力が発生するように構成される。この所
定の摩擦抵抗力によって、各押圧器21,22による利
用者300の肩部301への押圧動作に伴って働く外力
では、第1および第2調節部5001,5002の第3
調節軸線L503まわりの角変位が阻止され、利用者3
00がハンドル部5016に操作力を入力することによ
って、第1および第2調節部5001,5002の第3
調節軸線L503まわりの角変位ができるように構成さ
れている。
【0078】図18に示すように、利用者300は、利
用者300が押圧部23を身体の肩部301などの押圧
部位に対向する状態に身体を配置した状態で、ハンドル
部5016を利用者300の左方向に操作すると、押圧
器21はアーム体5020とともに、第1調節軸線L5
01まわりの一方向H1に角変位する。またハンドル部
5016を利用者300の右方向に操作すると、押圧器
21はアーム体5020とともに、第1調節軸線L50
1まわりの前記一方向H1とは逆の方向H2に角変位す
る。これによって押圧器21の押圧部23の利用者30
0の肩部301に対する左右方向の配置位置を調整でき
る。第2調節部5002に関しても同様である。
【0079】第1および第2調節部5001,5002
の第1基台5010と第2基台5011との間には、第
1調節軸線L501まわりの所定の摩擦抵抗力が発生す
るように構成される。この所定の摩擦抵抗力によって、
各押圧器21,22による利用者300の肩部301へ
の押圧動作に伴って働く外力では、第1および第2調節
部5001,5002の第1調節軸線L501まわりの
角変位が阻止され、利用者300がハンドル部5016
に操作力を入力することによって、第1および第2調節
部5001,5002の第1調節軸線L501まわりの
角変位ができるように構成されている。
【0080】第2調節軸線L502とハンドル部501
6との間の間隔は、第2調節軸線L502と押圧器21
との間の間隔よりも充分に長いので、てこの原理から、
操作者300は、アーム体5020を容易に角変位操作
および伸縮操作をすることができる。
【0081】以上のように本実施の形態のマッサージ装
置1000によれば、水圧アクチュエータ60によって
駆動されるカムブロック50の周期的な機械操作によっ
て、第1および第2方向切換弁25,26は、機械操作
によって、給湯器203から第1および第2押圧器2
1,22に水を導く第1および第2押圧器用供給路3
3,34を周期的に開閉する。水は、非圧縮性を有して
いるので、第1および第2押圧器21,22は、第1お
よび第2方向切換弁25,26の第1および第2押圧器
用供給路33,34の開閉による、給湯器203からの
水の供給状態に対して、高い応答性で応答して動作する
ことができるとともに、身体による押圧体83の押し戻
しを防止して、確実に動作することができる。これによ
って第1および第2押圧器21,22の押圧部23は、
給湯器203から供給される水の圧力によって利用者3
00の肩部301を周期的に押圧することができる。ま
た第1および第2押圧器21,22は、水圧を利用して
利用者300の肩部301を押圧するので、第1および
第2押圧器21,22への水の供給圧などを調節すれ
ば、第1および第2押圧器21,22による押圧力の調
整が可能であり、良好なマッサージ効果が得られる。
【0082】さらに第1および第2押圧器21,22の
押圧部23が周期的に利用者300の肩部301を押圧
するような制御が、第1および第2方向切換弁25,2
6の周期的な機械操作によって行われるので、たとえば
電気回路および電子回路などの電気信号を用いて制御を
行う制御部を必要とせず、マッサージ装置10の構成を
簡略化することができる。
【0083】また本実施の形態のマッサージ装置100
0によれば、駆動手段は、給湯器203から供給される
水の圧力を利用して駆動する水圧アクチュエータ60で
あるので、たとえばソレノイドなどの電気的な駆動装置
を駆動させるための電流をマッサージ装置に供給する必
要がない。これによってマッサージ装置1000は、外
部からの電流の供給および内蔵電池などからの電流の供
給が無くても動作することができ、感電および漏電の恐
れがない。したがってマッサージ装置1000を、たと
えば給湯器203が備えられる浴室、特に浴槽200近
傍に設置して好適に用いることができる。
【0084】また本実施の形態のマッサージ装置100
0によれば、第1および第2方向切換弁25,26は、
スプール70の直線変位によって第1および第2押圧器
21,22への第1および第2押圧器用供給路33,3
4を個別に開閉する。切換レバー59によってカムブロ
ック50が第1位置P1に切換えられると、第1および
第2方向切換弁25,26の各スプール70は、第1カ
ム部材群51によって、相互に同一の変位をするように
操作されるので、第1および第2押圧器21,22の押
圧部23は、相互に同一の動作で身体を押圧することが
できる。またカムブロック50が第2位置P2に切換え
られると、第1および第2方向切換弁25,26の各ス
プール70は、第2カム部材群52によって、相互に異
なる変位をするように操作されるので、第1および第2
押圧器21,22の押圧部23は、相互に異なる動作で
身体を押圧することができる。このような第1および第
2押圧器21,22の押圧部23の2種類の動作を、切
換レバー59によって容易に切換えることができる。
【0085】また本実施の形態のマッサージ装置100
0によれば、少なくとも第1および第2押圧器21,2
2と第1および第2方向切換弁25,26とが、台座1
021および調節部5000を介して一体的に設けられ
るので、たとえばマッサージ装置が、第1および第2押
圧器21,22と第1および第2方向切換弁25,26
と分離されているように設けられる場合に比べて、容易
に設置することができる。このようなマッサージ装置1
000は、浴室、特に浴槽200近傍に設置するのに好
適である。
【0086】また本実施の形態のマッサージ装置100
0によれば、調節部5000によって身体に対する各押
圧部23の位置が調節されるので、利用者300の身体
および患部に応じて、各押圧部23の位置を調整して、
良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0087】また本実施の形態のマッサージ装置100
0によれば、利用者300は、身体に押圧部23を当接
させた状態で、アーム体5020の長手方向一端部のハ
ンドル部5016を把持して、アーム体5020を角変
位操作および伸縮操作することで、アーム体5020の
長手方向両端部の中間に設けられる押圧部23を、アー
ム体5020を直交3軸まわりに角変位させたり伸縮さ
せたりして、身体に対する押圧部23の位置を、身体を
移動することなく容易に調節することができる。たとえ
ばマッサージ装置1000を浴室の浴槽200近傍に設
置して、浴槽200内にいる状態の利用者300にとっ
ては極めて好適である。
【0088】図19は、本発明の第2の実施の形態のマ
ッサージ装置2000を示す側面図であり、図20は、
マッサージ装置2000を示す平面図である。マッサー
ジ装置2000は、利用者300が、一般家庭で入浴し
ながら、利用者の頸部の付け根から肩峰にわたる肩部3
01をマッサージするために、好適に用いることができ
る家庭用マッサージ装置である。マッサージ装置200
0は、台座2001、第1押圧器2021、第2押圧器
2022、調節部5000、バルブ2900、第1供給
水路2901および第2供給水路2902を含んで構成
される。
【0089】台座2001は、第1および第2調節部5
001,5002の第1基台5010を固定する。台座
2001は、たとえば浴槽200の一側壁201の上端
部202に、前面側を浴槽200の内部に向けて、すな
わち浴槽200に入った利用者300に臨むように配し
て固定される。調節手段である調節部5000は、上述
の第1の実施の形態のマッサージ装置1000における
調節部5000と同様であるので、同一の参照符号を付
して、詳細な説明は省略する。
【0090】バルブ2900は、水供給源である給湯器
203に接続される供給路2903と、第1および第2
供給水路2901,2902との接続および非接続を切
換える。第1供給水路2901は、第1調節部5001
の第2アーム部5014に接続する。第2供給水路29
02は、第2調節部5002の第2アーム部5014に
接続する。第1押圧器2021は、第1調節部5001
の第2アーム部5014に保持され、第2押圧器202
2は、第2調節部5002の第2アーム部5014に保
持される。
【0091】図21は、第1押圧器2021を示す断面
図であり、図22は、図21の切断面線S22−S22
から見た断面図である。第1押圧器2021と第2押圧
器2022とは、同様の構成であるので、主に第1押圧
器2021について説明し、第2押圧器2022の詳細
な説明は省略する。本実施の形態において、押圧手段
は、第1および第2押圧器2021,2022から成
る。第1押圧器2021(以後、単に「押圧器202
1」と表記することがある)は、ハウジング2022、
駆動歯車2026、第1歯車2040、第2歯車204
2、カム2028、第1駆動軸2041、第2駆動軸2
043および押圧体2083を含んで構成される。
【0092】ハウジング2022には、第2アーム部5
014の内空間に連通する供給ポート2024と、前記
供給ポート2024に連通する歯車室2025と、前記
駆動歯車軸2025に連通し、排出通路2027と、前
記排出通路2027に連通するカム室2031とが形成
される。歯車室2025は、駆動歯車2026を内包し
ており、駆動歯車2026は、その軸線である第1駆動
軸線L200まわりに回転自在に支持される。
【0093】カム室2031は、第1歯車2040、第
2歯車2042およびカム2028を内包する。カム室
2031において、第1歯車2040は、第1駆動軸2
041を介して駆動歯車2026に連結されて、第1駆
動軸線L200まわりに回転自在に支持される。またカ
ム室2031において、第2歯車2042は、その軸線
である第2駆動軸線L201まわりに回転自在に支持さ
れる。第1歯車2040と第2歯車2042とは、互い
に噛合する。またカム室2031において、操作手段で
あるカム2028は、第2駆動軸2043を介して第2
歯車2042に連結されて、第2駆動軸線L201まわ
りに回転自在に支持される。第1駆動軸2041と第2
駆動軸2043とは、それらの軸線である第1駆動軸L
200と第2駆動軸L201とが互いに平行になるよう
に配置される。
【0094】本実施の形態において、駆動手段は、駆動
歯車2026、第1歯車2040、第1駆動軸204
1、第2歯車2042および第2駆動軸2043を含ん
で成る。駆動歯車2026、第1歯車2040および第
2歯車2042は、平歯車で実現される。また、第2歯
車2042は、第1歯車2040よりも歯数が多く、歯
数比は、たとえば20である。カム2028は、たとえ
ば円板状または略長円板状の偏心カムで実現される。
【0095】押圧体2083は、ハウジング2022に
対して伸長および縮退可能にして、カム室2031に設
けられる。カム室2031には、押圧体2083がハウ
ジング2022に対して縮退する方向にばね力を与える
ばね部材2029が設けられる。押圧体2083は、大
略的には伸長および縮退する方向に軸線を有する円筒状
であって、軸線方向一端部に押圧部2023が形成さ
れ、押圧部23で浴槽200内に臨んで開口するととも
に、カム室2031に臨んで開口する吐出口2088が
形成される。押圧部2023は、略円盤状であって、中
央部が略半球状に突出して形成されており、軸線に沿う
部分が最も突出して形成されている。吐出口2088
は、押圧部2023で複数に分岐し、軸線に沿う最も突
出した部分からずれた、押圧部2023の凹となる位置
で開口し、利用者300の肩部301に当接されるとき
に、塞がれてしまうことを防止するように形成されてい
る。
【0096】また押圧体2083は、その軸線と第2駆
動軸線L201とが垂直となるように配置される。操作
手段であるカム2028は、その外周面と押圧体208
3の他端部とが常に当接するようにして、回転自在に支
持される。
【0097】バルブ2900を開いて、供給路2903
と、第1および第2供給水路2901,2902とが接
続されると、給湯器203からの水が、供給路2903
と第1供給水路2901と第2アーム部5014とを介
して、押圧器2021の供給ポート2024から歯車室
2025に流入する。歯車室2025に流入した水は、
その圧力で駆動歯車2026を第1駆動軸線L200ま
わりに回転させる。駆動歯車2026の回転にともなっ
て、第1駆動軸2041および第1歯車2040が第1
駆動軸線L200まわりに回転する。
【0098】第1歯車2040が回転すると、第1歯車
2040に噛合する第2歯車2042が第2駆動軸線L
201まわりに回転する。第2歯車2042の回転にと
もなって、第2駆動軸2043およびカム2028が第
2駆動軸線L201まわりに回転する。カム2028か
らの押圧力およびばね部材2029からのばね力によっ
て、押圧体2083の押圧部2023は、ハウジング2
022に対して、伸長および縮退を周期的に繰り返す。
駆動歯車2026の回転に寄与した水は、排出通路20
27を介して、カム室2031に流入し、その後、押圧
体2083の吐出口2088から吐出され、利用者30
0の肩部301に散布される。
【0099】本実施の形態のマッサージ装置2000に
よれば、駆動歯車2026、第1歯車2040、第1駆
動軸2041、第2歯車2042および第2駆動軸20
43によって、給湯器203から供給される水の圧力を
利用してカム2028が駆動される。このように駆動さ
れるカム2028の周期的な機械操作によって、各押圧
部2023は、身体を周期的に押圧することができる。
また押圧器2021,2022は、水圧を利用して身体
を押圧するので、押圧器2021,2022への水の供
給圧などを調節すれば、押圧器2021,2022によ
る押圧の周期の調整が可能であり、良好なマッサージ効
果が得られる。
【0100】さらに押圧器2021,2022の押圧部
2023が周期的に身体を押圧するような制御が、カム
2028の周期的な機械操作によって行われるので、た
とえば電気回路および電子回路などの電気信号を用いて
制御を行う制御部を必要とせず、マッサージ装置200
0の構成を簡略化することができる。
【0101】図23は、本発明の第3の実施の形態のマ
ッサージ装置10を示す斜視図である。マッサージ装置
10は、利用者300が、一般家庭で入浴しながら、利
用者の頸部の付け根から肩峰にわたる肩部301をマッ
サージするために、好適に用いることができる家庭用マ
ッサージ装置である。マッサージ装置10は、2つの押
圧器21,22が設けられる装置本体20を有し、たと
えばこの装置本体20を、浴槽200の一側壁201の
上端部202に、前面側を浴槽200の内部に向けて、
すなわち浴槽200に入った利用者300に臨むように
配して固定される。
【0102】本実施の形態のマッサージ装置10は、上
述の第1の実施の形態のマッサージ装置1000におけ
る調節手段が異なるが、図3〜図15に示す水圧回路、
押圧器21,22、方向切換弁25,26、カムブロッ
ク50および水圧アクチュエータ60などを含む、押圧
手段、水路開閉手段、操作手段および駆動手段は、第1
の実施の形態のマッサージ装置1000と同一であるの
で、同一の構成については、第1の実施の形態のマッサ
ージ装置1000と同一の参照符号を付して詳細な説明
は省略する。また本実施の形態のマッサージ装置10の
押圧器21,22の動作は、図16に示す第1の実施の
形態のマッサージ装置1000と同様であるので、説明
は省略する。
【0103】マッサージ装置10において、押圧器21
は、押圧部23が装置本体20のケーシング24よりも
突出した状態で、ケーシング24に固定される。マッサ
ージ装置10の調節手段については、後述する。
【0104】本実施の形態のマッサージ装置10によれ
ば、水圧アクチュエータ60によって駆動されるカムブ
ロック50の周期的な機械操作によって、第1および第
2方向切換弁25,26は、機械操作によって、給湯器
203から第1および第2押圧器21,22に水を導く
第1および第2押圧器用供給路33,34を周期的に開
閉する。水は、非圧縮性を有しているので、第1および
第2押圧器21,22は、第1および第2方向切換弁2
5,26の第1および第2押圧器用供給路33,34の
開閉による、給湯器203からの水の供給状態に対し
て、高い応答性で応答して動作することができるととも
に、身体による押圧体83の押し戻しを防止して、確実
に動作することができる。これによって第1および第2
押圧器21,22の押圧部23は、給湯器203から供
給される水の圧力によって利用者300の肩部301を
周期的に押圧することができる。また第1および第2押
圧器21,22は、水圧を利用して利用者300の肩部
301を押圧するので、第1および第2押圧器21,2
2への水の供給圧などを調節すれば、第1および第2押
圧器21,22による押圧力の調整が可能であり、良好
なマッサージ効果が得られる。
【0105】さらに第1および第2押圧器21,22の
押圧部23が周期的に利用者300の肩部301を押圧
するような制御が、第1および第2方向切換弁25,2
6の周期的な機械操作によって行われるので、たとえば
電気回路および電子回路などの電気信号を用いて制御を
行う制御部を必要とせず、マッサージ装置10の構成を
簡略化することができる。
【0106】また本実施の形態のマッサージ装置10に
よれば、駆動手段は、給湯器203から供給される水の
圧力を利用して駆動する水圧アクチュエータ60である
ので、たとえばソレノイドなどの電気的な駆動装置を駆
動させるための電流をマッサージ装置に供給する必要が
ない。これによってマッサージ装置10は、外部からの
電流の供給および内蔵電池などからの電流の供給が無く
ても動作することができ、感電および漏電の恐れがな
い。したがってマッサージ装置10を、たとえば給湯器
203が備えられる浴室、特に浴槽200近傍に設置し
て好適に用いることができる。
【0107】また本実施の形態のマッサージ装置10に
よれば、第1および第2方向切換弁25,26は、スプ
ール70の直線変位によって第1および第2押圧器2
1,22への第1および第2押圧器用供給路33,34
を個別に開閉する。切換レバー59によってカムブロッ
ク50が第1位置P1に切換えられると、第1および第
2方向切換弁25,26の各スプール70は、第1カム
部材群51によって、相互に同一の変位をするように操
作されるので、第1および第2押圧器21,22の押圧
部23は、相互に同一の動作で身体を押圧することがで
きる。またカムブロック50が第2位置P2に切換えら
れると、第1および第2方向切換弁25,26の各スプ
ール70は、第2カム部材群52によって、相互に異な
る変位をするように操作されるので、第1および第2押
圧器21,22の押圧部23は、相互に異なる動作で身
体を押圧することができる。このような第1および第2
押圧器21,22の押圧部23の2種類の動作を、切換
レバー59によって容易に切換えることができる。
【0108】また本実施の形態のマッサージ装置10に
よれば、少なくとも第1および第2押圧器21,22と
第1および第2方向切換弁25,26とが一体的に設け
られるので、たとえばマッサージ装置が、第1および第
2押圧器21,22と第1および第2方向切換弁25,
26と分離されているように設けられる場合に比べて、
容易に設置することができる。このようなマッサージ装
置10は、浴室、特に浴槽200近傍に設置するのに好
適である。
【0109】図24は、本発明の第4の実施の形態のマ
ッサージ装置100を示す斜視図である。図25は、マ
ッサージ装置100の水圧系統を示す水圧回路図であ
る。マッサージ装置100は、利用者300が、一般家
庭で入浴しながら、利用者の頸部の付け根から肩峰にわ
たる肩部301をマッサージするために、好適に用いる
ことができる家庭用マッサージ装置である。マッサージ
装置100は、2つの押圧器121,122が設けられ
る装置本体120を有し、たとえばこの装置本体120
を、浴槽200の一側壁201の上端部202に、前面
側を浴槽200の内部に向けて、すなわち浴槽200に
入った利用者300に臨むように配して固定される。ま
たマッサージ装置100は、シャワーヘッド188を有
し、たとえば浴槽200に入った利用者300にシャワ
ーヘッド188の吐出口が臨むように配して固定され
る。
【0110】押圧手段である第1押圧器121および第
2押圧器122は、水供給源である給湯器203から供
給される水の水圧を利用して、具体的には、上水道およ
び給湯器203から供給される水の圧力によって、身体
の一部である肩部301を押圧する押圧部123をそれ
ぞれ有する。マッサージ装置100は、水路開閉手段で
ある第1方向切換弁125および第2方向切換弁126
を有する。第1および第2方向切換弁125,126
は、温水源から各押圧器121,122に温水(以後、
単に「水」と表記することがある)を導く押圧水路を開
閉する。
【0111】押圧水路は、共通供給路130、第1押圧
器用供給路133および第2押圧器用供給路134を含
んで構成される。共通供給路130は、供給方向上流部
が給湯器210に接続される。第1押圧器用供給路13
3は、前記共通供給路130の供給方向下流側の第1接
続点135において、前記共通供給路130に接続され
る。また第1押圧器用供給路133の供給方向下流部
は、第1方向切換弁125に接続される。第2押圧器用
供給路134は、前記第1接続点135において、前記
共通供給路130に接続される。また第2押圧器用供給
路134の供給方向下流部は、第2方向切換弁126に
接続される。
【0112】押圧水路は、第3押圧器用供給路138、
第4押圧器用供給路139、第1押圧器用水路140、
第2押圧器用水路141、シャワー用共通供給路14
2、第1シャワー用供給路143および第2シャワー用
供給路144を更に含んで構成される。第3押圧器用供
給路138は、第1方向切換弁125と第1押圧器12
1とに接続される。第4押圧器用供給路139は、第2
方向切換弁126と第2押圧器122とに接続される。
第1押圧器用水路140は、第1押圧器121と第1方
向切換弁125とに接続される。第2押圧器用水路14
1は、第2押圧器122と第2方向切換弁126とに接
続される。
【0113】シャワー用共通供給路142は、シャワー
ヘッド188に接続される。第1シャワー用供給路14
3は、第1方向切換弁125に接続される。また第1シ
ャワー用供給路143は、前記シャワー用共通供給路1
42の流下方向上流部の第2接続点147において、前
記シャワー用共通供給路142に接続される。第2シャ
ワー用供給路144は、第2方向切換弁126に接続さ
れる。また第2シャワー用供給路144は、前記シャワ
ー用共通供給路142の流下方向上流部の第1接続点1
47において、前記シャワー用共通供給路142に接続
される。
【0114】第1および第2方向切換弁125,126
の各スプールは、電動モータ160によって軸線L11
まわりに回転駆動するカム軸153とともに回転するカ
ム群150によって変位操作される。マッサージ装置1
00は、操作手段であるカム群150を有し、カム群1
50は、第1カム151aおよび第2カム151bを含
んで構成される。第1カム151aは、カム軸153に
対して軸線L11に沿う変位が規制されるとともに、切
換部である第1位置調節ねじ部材152aを螺進させる
ことによって、カム軸153に対して軸線L11周りの
角変位が規制されるようにして、カム軸153に固定さ
れる。前記第1調節ねじ部材152aを螺退させると、
第1カム151aは、カム軸153に対して軸線L11
まわりに角変位自在になる。
【0115】第2カム151bは、カム軸153に対し
て軸線L11に沿う変位が規制されるとともに、切換部
である第2位置調節ねじ部材152bを螺進させること
によって、カム軸153に対して軸線L11周りの角変
位が規制されるようにして、カム軸153に固定され
る。前記第2調節ねじ部材152bを螺退させると、第
2カム151bは、カム軸153に対して軸線L11ま
わりに角変位自在になる。第1カム151aおよび第2
カム151bの回転軸線とカム軸153の軸線L11と
は同軸である。以後、カム軸153の軸線L11および
カム群150の回転軸線をまとめて、回転軸線L11と
表記することがある。
【0116】第1および第2カム151a,151b
は、図8に示すように、直径20mmの円板状の板カム
である。第1および第2カム151a,151bの回転
軸線L11は、各カム151a,151bの中心軸線Q
に平行に延び、前記中心軸線Qから2mmずれた位置に
ある。各カム151a,151bにおいて、回転軸線L
11と外周面との最短距離R1は8mmであり、回転軸
線L1と外周面との最長距離R2は12mmである。し
たがって各カム151a,151bの外周面に当接する
各方向切換弁125,126のスプールは、図9に示す
ように、4mm(=R2−R1)の変位量で直線変位す
るような、各カム151a,151bの回転軸線L11
に垂直な方向に往復運動する。
【0117】カム群150は、第1カム151aおよび
第2カム151bが、回転軸線L11に沿って順に並ん
で配置される。第1および第2カム151a,151b
は、回転軸線L11回りに回転するときに、同期して回
転運動するように配置される第1位置状態と、第1カム
151aと第2カム151bとが、回転軸線L11を中
心として、180度を成すようにして配置される第2位
置状態とに切換可能である。この切換は、第1カム15
1aおよび第2カム151bの第1位置調節ねじ部材1
52aおよび第2位置調節ねじ部材152bを操作する
ことによって行われる。第1カム151aは、第1方向
切換弁125のスプールに当接し、第2カム151b
は、第2方向切換弁126のスプールに当接する。
【0118】マッサージ装置100は、駆動手段である
電動モータ160を有し、電動モータ160は、マッサ
ージ装置100の外部の電源またはマッサージ装置10
0の内部の電池などから供給される電流によって回転駆
動する。電動モータ160は、たとえば模型を駆動する
ような低出力で小形の電動モータで実現され、回転駆動
するのに必要な電圧は、浴室内の利用者300にとって
安全である程度の電圧とする。
【0119】電動モータ160の駆動軸162にはウォ
ーム164が設けられ、駆動軸線L13まわりに回転す
る。カム軸153には、ウォームホイール154が、ウ
ォームホイール154の軸線とカム軸153の軸線L1
1とが同軸にして設けられる。ウォームホイール154
と、電動モータ160のウォーム164とは、互いに噛
合する。電動モータ160の駆動軸162の回転にとも
なってウォーム164が回転すると、前記ウォーム16
4に噛合するウォームホイール154が回転駆動して、
カム軸153が回転軸線L11まわりに回転する。
【0120】開閉弁である第1方向切換弁25および第
2方向切換弁26は、4ポートクローズドセンタ・スプ
リングオフセット形と呼ばれる方向切換弁である。第2
方向切換弁126は、第1方向切換弁125と同様であ
るので、第2方向切換弁126の詳細な説明は省略す
る。
【0121】第1および第2方向切換弁125,126
のハウジングには、供給ポート、第1出力ポート、第2
出力ポートおよび排出ポートが形成される。第1方向切
換弁125の供給ポートは、第1押圧器用供給路133
に接続される。第2方向切換弁126の供給ポートは、
第2押圧器用供給路134に接続される。第1方向切換
弁125の第1出力ポートは、第3押圧器用供給路13
8に接続される。第2方向切換弁126の第1出力ポー
トは、第4押圧器用供給路139に接続される。第1方
向切換弁125の第2出力ポートは、第1押圧器用水路
140に接続される。第2方向切換弁126の第2出力
ポートは、第2押圧器用水路141に接続される。
【0122】また第1および第2方向切換弁125,1
26のハウジングには、供給ポート、第1出力ポート、
第2出力ポートおよび排出ポートにそれぞれ連通するス
プール室が形成される。前記スプール室にスプールが嵌
まり込んで設けられる。スプールは、その軸線方向に関
して外径が変化するが、基本的には略円柱状に形成され
る。スプールは、供給ポートと第1出力ポートとを連通
するとともに、第2出力ポートと排出ポートとを連通す
る中立位置と、供給ポートと第2出力ポートとを連通す
るとともに、第1出力ポートと排出ポートとを連通する
排出位置とにわたってスプールの軸線方向に直線変位可
能にして、ハウジングに保持される。スプール70の中
立位置から排出位置までの変位量は、たとえば4mmに
設定される(図9参照)。
【0123】外部に露出しているスプールの一端部に
は、スプールの軸線に直交する車軸線L16まわりに回
転自在にして車輪177が設けられる。また第1および
第2方向切換弁125,126には、スプールを中立位
置に復帰させるための復帰力を与えるスプリング173
が介在される。スプリング173は、圧縮コイルばねで
実現される。
【0124】カム群150、カム軸153およびウォー
ムホイール154は、一体となって、カム軸153の一
端部および他端部が、それぞれ軸受によって、回転軸線
L11まわりに回転自在にして支持されて、装置本体2
0に設けられる。第1および第2方向切換弁125,1
26は、カム軸153の回転軸線L11とスプールの軸
線とが直交するように配置されて、装置本体120に設
けられる。このとき回転軸線L11と各方向切換弁12
5,126の車軸線L16とは平行である。
【0125】第1および第2押圧器121,122は、
第1ポート180および第2ポート181が形成される
ハウジングと、ハウジングから押圧部123を突出させ
た状態で、ハウジングに対して、その軸線L20に沿っ
て変位して、伸縮可能にハウジングに保持される押圧体
183とを有する。第1および第2押圧器121,12
2は、押圧部123が装置本体120のケーシング12
4よりも突出した状態で、ケーシング124固定され
る。
【0126】押圧体183は、その軸線方向一端部に押
圧部123が形成され、他端部に、第1ポート180に
連なる第1水室185と、第2ポート181に連なる第
2水室186とに、ハウジング内を仕切るピストン部1
87を有する。この押圧体183は、ハウジングに対し
て、軸線L20に沿って変位して、各水室185,18
6の容積を変化させることができる。また押圧部123
は、略円板状であって、中央部が略半球状に突出して形
成されており、軸線L20に沿う部分が最も突出してい
る。
【0127】第1押圧器121の第1ポート180は、
第3押圧器用供給路138に接続し、第2ポート181
は、第1押圧器用水路140に接続される。第2押圧器
122の第1ポート180は、第4押圧器用供給路13
9に接続し、第2ポート181は、第2押圧器用水路1
41に接続される。
【0128】第1方向切換弁125と第1押圧器120
との動作について説明する。第2方向切換弁126と第
2押圧器121との動作は、第1方向切換弁125と第
1押圧器120との動作と同様であり、詳細な説明は省
略する。
【0129】まず第1工程では、押圧体183が最も縮
退している位置で、第1方向切換弁125(以後、単に
「切換弁125」と表記することがある)のスプール
が、第1押圧器用供給路133(以後、単に「第1供給
路133」と表記することがある)と第3押圧器用供給
路138(以後、単に「第3供給路138」と表記する
ことがある)とを連通するとともに、第1押圧器用水路
140(以後、単に「第1水路140」と表記すること
がある)と第1シャワー用供給路143とを連通する中
立位置に配置されると、第1ポート180から第1水室
185に水が供給されるとともに、第2水室186から
第2ポート181に水が排出されて、押圧体183が伸
長される。このとき第2水室186の水は、第1水路1
40、第1シャワー用供給路143およびシャワー用共
通供給路142を介して、シャワーヘッド188から吐
出されて、利用者300の肩部301に散布される。
【0130】次に第2工程では、押圧体183が最も伸
長している位置になるまで、切換弁125のスプール
は、中立位置に維持される。したがって押圧器121
は、押圧体183が最も伸長している位置になるまで、
肩部301を押圧することができる。
【0131】次に第3工程では、押圧体183が最も伸
長している位置で、切換弁125のスプールは、第1供
給路133と第1水路140とを連通するとともに、第
3供給路138と第1シャワー用供給路143とを連通
する排出位置に配置されると、第1水室185から第1
ポート180に水が排出されるとともに、第2ポート1
81から第2水室186に水が供給されて、押圧体18
3が縮退される。このとき第1水室185の水は、第1
水路140、第1シャワー用供給路143およびシャワ
ー用共通供給路142を介して、シャワーヘッド188
から吐出されて、利用者300の肩部301に散布され
る。
【0132】次に第4工程では、押圧体183が最も縮
退している位置になるまで、切換弁125のスプール
は、排出位置に維持される。
【0133】上述の第1〜第4工程は、切換弁125の
スプールの中立位置と排出位置との切換りが繰り返され
ることによって、繰返し行われ、これによって押圧器1
21の押圧体183を伸縮させて、押圧部123を利用
者300の肩部301に押圧することができる。
【0134】再び図9をも併せて参照すると、カム群1
50が第1位置状態である場合、カム群150の回転に
ともなう第1切換弁125および第2切換弁126のス
プールの中立位置と排出位置との切換りは、ともに図9
の実線T1に示すような切換りが行われる。
【0135】したがって、カム群51が第1位置状態で
ある場合の第1押圧器121の押圧体183と第2押圧
器122の押圧体183との運動は、ともに上述の第1
工程、第2工程、第3工程、第4工程の順番で繰り返さ
れるような同期した運動を行う。
【0136】またカム群150が第2位置状態である場
合、カム群150の回転にともなう第1切換弁125の
スプールの中立位置と排出位置との切換りは、図9の実
線T1に示すような切換りが行われ、第2切換弁26の
スプール70の中立位置と排出位置との切換りは、図9
の2点鎖線T2に示すような切換りが行われる。
【0137】したがって、カム群150が第2位置状態
である場合の第1押圧器121の押圧体183の運動
は、第1工程、第2工程、第3工程、第4工程の順番で
繰り返され、第2押圧器122の押圧体183の運動
は、第3工程、第4工程、第1工程、第2工程の順番で
繰り返されるような、第1押圧器121の押圧体183
と第2押圧器122の押圧体183とは互いに逆の運動
を行う。
【0138】以上のように本実施の形態のマッサージ装
置100によれば、電動モータ160によって駆動され
るカム群150の周期的な機械操作によって、第1およ
び第2方向切換弁125,126は、機械操作によっ
て、給湯器203から第1および第2押圧器121,1
22に水を導く第1および第2押圧器用供給路133,
134を周期的に開閉する。水は、非圧縮性を有してい
るので、第1および第2押圧器121,122は、第1
および第2方向切換弁125,126の第1および第2
押圧器用供給路133,134の開閉による、給湯器2
03からの水の供給状態に対して、高い応答性で応答し
て動作することができるとともに、身体による押圧体1
83の押し戻しを防止して、確実に動作することができ
る。これによって第1および第2押圧器121,122
の押圧部123は、給湯器203から供給される水の圧
力によって利用者300の肩部301を周期的に押圧す
ることができる。また第1および第2押圧器121,1
22は、水圧を利用して利用者300の肩部301を押
圧するので、第1および第2押圧器121,122への
水の供給圧などを調節すれば、第1および第2押圧器1
21,122による押圧力の調整が可能であり、良好な
マッサージ効果が得られる。
【0139】さらに第1および第2押圧器121,12
2の押圧部123が周期的に利用者300の肩部301
を押圧するような制御が、第1および第2方向切換弁1
25,126の周期的な機械操作によって行われるの
で、たとえば電気回路および電子回路のような電気信号
を用いて制御を行う制御装置を必要とせず、マッサージ
装置100の構成を簡略化することができる。
【0140】また本実施の形態のマッサージ装置100
によれば、第1および第2方向切換弁125,126
は、スプールの直線変位によって第1および第2押圧器
121,122への第1および第2押圧器用供給路13
3,134を個別に開閉する。第1カム151aおよび
第2カム151bの第1位置調節ねじ部材152aおよ
び第2位置調節ねじ部材152bを操作することによっ
て、カム群150が第1位置状態に切換えられると、第
1および第2方向切換弁125,126の各スプール
は、カム群150によって、相互に同一の変位をするよ
うに操作されるので、第1および第2押圧器121,1
22の押圧部23は、相互に同一の動作で身体を押圧す
ることができる。またカム群150が第2位置状態に切
換えられると、第1および第2方向切換弁125,12
6の各スプールは、カム群150によって、相互に異な
る変位をするように操作されるので、第1および第2押
圧器121,122の押圧部123は、相互に異なる動
作で身体を押圧することができる。このような第1およ
び第2押圧器121,122の押圧部123の2種類の
動作を、第1位置調節ねじ部材152aおよび第2位置
調節ねじ部材152bによって切換えることができる。
【0141】また本実施の形態のマッサージ装置100
によれば、少なくとも第1および第2押圧器121,1
22と第1および第2方向切換弁125,126とが一
体的に設けられるので、たとえばマッサージ装置が、第
1および第2押圧器121,122と第1および第2方
向切換弁125,126と分離されているように設けら
れる場合に比べて、容易に設置することができる。この
ようなマッサージ装置100は、浴室、特に浴槽200
近傍に設置するのに好適である。
【0142】図26は、本発明の第5の実施の形態のマ
ッサージ装置10Aの水圧系統を示す水圧回路図であ
る。本実施の形態のマッサージ装置10Aは、上述の第
3の実施の形態のマッサージ装置10における第1方向
切換弁25および第2方向切換弁26の構成が異なり、
カムブロック50およびカム軸53が省略されている他
は、第3の実施の形態のマッサージ装置10と大略的に
同様であるので、同一の構成については、第3の実施の
形態のマッサージ装置10と同一の参照符号を付して詳
細な説明は省略し、異なる構成について以下に説明す
る。
【0143】マッサージ装置10Aは、2つの押圧器2
1,22が設けられる装置本体20を有する。マッサー
ジ装置10Aは、水路開閉手段の開閉弁である第1方向
切換弁25Aおよび第2方向切換弁26Aを有し、第1
方向切換弁25Aおよび第2方向切換弁26Aは、水供
給源から各押圧器21,22に温水(以後、単に「水」
と表記することがある)を導く押圧水路を開閉する。
【0144】押圧水路は、共通供給路30、押圧器用共
通供給路31、水圧アクチュエータ用供給路32、第1
押圧器用供給路33および第2押圧器用供給路34を含
んで構成される。共通供給路30は、供給方向上流部が
給湯器210に接続される。押圧器用共通供給路31
は、前記共通供給路30の供給方向下流側の第1接続点
35において、前記共通供給路30に接続される。また
給湯器210は、上水道に接続される流路に接続され
る。
【0145】第1押圧器用供給路33は、前記押圧器用
共通供給路31の供給方向下流側の第2接続点36にお
いて、前記押圧器用共通供給路31に接続される。また
第1押圧器用供給路33の供給方向下流部は、第1方向
切換弁25Aに接続される。第2押圧器用供給路34
は、前記第2接続点36において、前記押圧器用共通供
給路31に接続される。また第2押圧器用供給路34の
供給方向下流部は、第2方向切換弁26Aに接続され
る。
【0146】水圧アクチュエータ用供給路32は、前記
第1接続点35において、前記共通供給路30に接続さ
れる。また水圧アクチュエータ用供給路32の供給方向
下流部は、水圧アクチュエータ60の第1ポート66に
接続される。また水圧アクチュエータ用供給路32の、
第1接続点35と水圧アクチュエータ60との間には、
水圧アクチュエータ60への供給圧を調整する絞り弁3
7が介在される。
【0147】押圧水路は、第3押圧器用供給路38、第
4押圧器用供給路39、第1押圧器用水路40、第2押
圧器用水路41、シャワー用共通供給路42、第1シャ
ワー用供給路43および第2シャワー用供給路44を更
に含んで構成される。第3押圧器用供給路38は、第1
方向切換弁25Aと第1押圧器21とに接続される。第
4押圧器用供給路39は、第2方向切換弁26Aと第2
押圧器22とに接続される。第1押圧器用水路40は、
第1押圧器21と第1方向切換弁25Aとに接続され
る。第2押圧器用水路41は、第2押圧器22と第2方
向切換弁26Aとに接続される。
【0148】シャワー用共通供給路42は、水圧アクチ
ュエータ60の第2ポート67に接続される。第1シャ
ワー用供給路43は、前記シャワー用共通供給路42の
流下方向下流部の第3接続点45において、前記シャワ
ー用共通供給路42に接続される。また第1シャワー用
供給路43は、前記第1押圧器用水路40の第1押圧器
21と第1方向切換弁25Aとの間の第4接続点46に
おいて、前記第1押圧器用水路40に接続される。第2
シャワー用供給路44は、前記シャワー用共通供給路4
2の流下方向下流部の第3接続点45において、前記シ
ャワー用共通供給路42に接続される。また第2シャワ
ー用供給路44は、前記第2押圧器用水路41の第2押
圧器22と第2方向切換弁26Aとの間の第5接続点4
7において、前記第2押圧器用水路41に接続される。
【0149】図27は、第1方向切換弁25Aを示す斜
視図である。図28は、第1角度位置S1に配置される
ロータリースプール70Aを示す斜視図であり、図29
は、第2角度位置S2に配置されるロータリースプール
70Aを示す斜視図である。第1方向切換弁25Aと第
2方向切換弁26Aとは、同一の構成であるので、第1
方向切換弁25Aについて詳細な説明をして、第2方向
切換弁26Aの詳細な説明は省略する。開閉弁である第
1方向切換弁25A(以後、単に「切換弁25A」と表
記することがある)は、弁体であるロータリースプール
70A(以後、単に「スプール70A」と表記すること
がある)およびハウジング71Aを含んで構成される。
【0150】ハウジング71Aには、供給ポート74、
第1出力ポート75および第2出力ポート76が形成さ
れる。第1方向切換弁25Aの供給ポート74は、第1
押圧器用供給路33に接続される。第2方向切換弁26
Aの供給ポート74は、第2押圧器用供給路34に接続
される。第1方向切換弁25Aの第1出力ポート75
は、第3押圧器用供給路38に接続される。第2方向切
換弁26Aの第1出力ポート75は、第4押圧器用供給
路39に接続される。第1方向切換弁25Aの第2出力
ポート76は、第1押圧器用水路40に接続される。第
2方向切換弁26Aの第2出力ポート76は、第2押圧
器用水路41に接続される。
【0151】またハウジング71Aには、供給ポート7
4、第1出力ポート75および第2出力ポート76にそ
れぞれ連通するスプール室78が形成される。前記スプ
ール室78にスプール70Aが嵌まり込んで設けられ
る。スプール70Aは、その軸線L25方向に関して外
径が変化するが、基本的には略円柱状に形成される。ス
プール70Aは、軸線L25まわりに回転可能にして、
両端部がハウジング71Aから突出するようにして、ハ
ウジング71Aに保持される。
【0152】スプール70Aは、図28に示すような、
第1出力ポート75と供給ポート74とを連通するとと
もに、第1出力ポート75と第2出力ポート76との連
通を阻止する第1角度位置S1と、図29に示すよう
な、第1出力ポート75と第2出力ポート76とを連通
するとともに、第1出力ポート75と供給ポート74と
の連通を阻止する第2角度位置S2とに配置可能であ
る。第1角度位置S1に配置されるスプール70Aが1
80度角変位すると、第2角度位置S2に配置され、第
2角度位置S2に配置されるスプール70Aが180度
角変位すると、第1角度位置S1に配置される。
【0153】図28に示すように、スプール70Aの外
周部には、ハウジング71Aに保持される状態で、供給
ポート74に臨み、周方向全周にわたって延びる第1溝
170が形成される。またスプール70Aには、第1角
度位置S1に配置されてハウジング71Aに保持される
状態で、前記第1溝170に連通し、第1溝170から
第1出力ポート75に臨む領域までスプール70Aの軸
線L25に沿って延びる第2溝171が形成される。
【0154】また図29に示すように、スプール70A
の外周部には、ハウジング71Aに保持される状態で、
第2出力ポート76に臨み、周方向全周にわたって延び
る第3溝172が形成される。さらにスプール70Aに
は、第2角度位置S2に配置されてハウジング71Aに
保持される状態で、前記第3溝172に連通し、第3溝
172から第2出力ポート76に臨む領域までスプール
70Aの軸線L25に沿って延びる第4溝173が形成
される。
【0155】第1および第2方向切換弁25,26は、
図26に示すように、マッサージ装置10Aのケーシン
グ24A内に、各切換弁25,26のスプール70Aの
軸線L25同士が、ほぼ一直線に延びるようにして配置
される。第1および第2方向切換弁25,26のスプー
ル70Aは、連結軸53Aを介して連結される。連結軸
53Aと各スプール70Aとは、たとえばたわみ軸継手
などで連結される。連結軸53Aには、軸線L25を回
転軸線とするウォームホイール54が設けられる。水圧
アクチュエータ60は、ウォームホイール54と水圧ア
クチュエータ60のウォーム64とが互いに噛合するよ
うにして配置される。
【0156】水圧アクチュエータ60の第1歯車62の
回転にともなってウォーム64が回転すると、前記ウォ
ーム64に噛合するウォームホイール54が回転駆動し
て、連結軸53Aが回転軸線L25まわりに回転して、
第1および第2方向切換弁25A,26Aの各スプール
70Aが軸線L25まわりに回転する。
【0157】第1押圧器21の第1ポート80は、第3
押圧器用供給路38に接続し、第2ポート81は、第1
押圧器用水路40に接続される。第2押圧器22の第1
ポート80は、第4押圧器用供給路39に接続し、第2
ポート81は、第2押圧器用水路41に接続される。
【0158】図16を部分的に参照しながら、第1方向
切換弁25Aと第1押圧器20との動作の説明をする。
第2方向切換弁26と第2押圧器21との動作は、第1
方向切換弁25と第1押圧器20との動作と同様であ
り、詳細な説明は省略する。
【0159】まず図16(1)に示すように、押圧体8
3が最も縮退している位置で、第1方向切換弁25A
(以後、単に「切換弁25A」と表記することがある)
のスプール70Aが、第1押圧器用供給路33(以後、
単に「第1供給路33」と表記することがある)と第3
押圧器用供給路38(以後、単に「第3供給路38」と
表記することがある)とを連通する第1角度位置S1に
配置され、第1ポート25から第1水室85に水が供給
されると、その水の圧力によって、ばね部材84のばね
力に抗して、押圧体83が伸長される。このとき第2水
室86の水は、吐出口88を介して押圧部23から吐出
されて、利用者300の肩部301に散布される。さら
に水圧アクチュエータ60からの水が、第1シャワー用
供給路43を介して、第2ポートから第2水室86に常
に供給されるので、水圧アクチュエータ60からの水
は、常に押圧部23から吐出されて、利用者300の肩
部301に散布される。
【0160】次に図16(2)に示すように、押圧体8
3が最も伸長している位置になるまで、切換弁25Aの
スプール70Aは、供給位置に維持される。したがって
押圧器21は、押圧体83が最も伸長している位置にな
るまで、利用者300の肩部301に水を散布しなが
ら、肩部301を押圧することができる。
【0161】次に図16(3)に示すように、押圧体8
3が最も伸長している位置で、切換弁25Aのスプール
70Aは、第3供給路38と第1押圧器用水路40(以
後、単に「第1水路40」と表記することがある)とを
連通する第2角度位置S2に配置される。この第2角度
位置S2では第1ポート25からの第1水室85への水
の供給が停止されて、第1水室85の水は第1水路40
に排出可能となるので、押圧体83は、ばね部材84の
ばね力によって縮退する。また第1水室85からの水
が、第1水路40を介して第2水室86に排出されると
もに、水圧アクチュエータ60からの水が、第1シャワ
ー用供給路43を介して、第2ポートから第2水室86
に常に供給されるので、水圧アクチュエータ60からの
水は、常に押圧部23から吐出されて、利用者300の
肩部301に散布される。
【0162】次に図16(4)に示すように、押圧体8
3が最も縮退している位置になるまで、切換弁25のス
プール70は、第2角度位置S2に維持される。
【0163】上述の図16(1)〜図16(4)の工程
は、切換弁25Aのスプール70Aの第1角度位置S1
と第2角度位置S2との切換りが繰り返されることによ
って、繰返し行われ、これによって押圧器21の押圧体
83を伸縮させて、押圧部23を利用者300の肩部3
01に押圧することができる。
【0164】第1方向切換弁25Aのスプール70Aが
第1角度位置S1に配置されるときに、第2方向切換弁
26Aのスプール70Aが第1角度位置S1に配置され
るように、各方向切換弁25A,26Aのスプール70
A同士を、連結軸53Aを介して連結すると、第1押圧
器21の押圧体83と第2押圧器22の押圧体83との
運動は、ともに図16(1)、図16(2)、図16
(3)、図16(4)の順番で繰り返されるような同期
した運動を行う。
【0165】第1方向切換弁25Aのスプール70Aが
第1角度位置S1に配置されるときに、第2方向切換弁
26Aのスプール70Aが第2角度位置S2に配置され
るように、各方向切換弁25A,26Aのスプール70
A同士を、連結軸53Aを介して連結すると、第1押圧
器21の押圧体83の運動は、図16(1)、図16
(2)、図16(3)、図16(4)の順番で繰り返さ
れ、第2押圧器22の押圧体83の運動は、図16
(3)、図16(4)、図16(1)、図16(2)の
順番で繰り返されるような、第1押圧器21の押圧体8
3と第2押圧器22の押圧体83とは互いに逆の運動を
行う。
【0166】以上のように本実施の形態のマッサージ装
置10Aによれば、駆動手段である水圧アクチュエータ
60によって駆動される連結軸53Aの周期的な機械操
作によって、第1および第2方向切換弁25A,26A
の各ロータリースプール70Aが、その軸線L25まわ
りに周期的に回転することで、第1および第2方向切換
弁25A,26Aは、給湯器203から第1および第2
押圧器21,22に水を導く第1および第2押圧器用供
給路33,34を周期的に開閉する。水は、非圧縮性を
有しているので、第1および第2押圧器21,22は、
第1および第2方向切換弁25,26の第1および第2
押圧器用供給路33,34の開閉による、給湯器203
からの水の供給状態に対して、高い応答性で応答して動
作することができるとともに、身体による押圧体83の
押し戻しを防止して、確実に動作することができる。こ
れによって第1および第2押圧器21,22の押圧部2
3は、給湯器203から供給される水の圧力によって利
用者300の肩部301を周期的に押圧することができ
る。また第1および第2押圧器21,22は、水圧を利
用して利用者300の肩部301を押圧するので、第1
および第2押圧器21,22への水の供給圧などを調節
すれば、第1および第2押圧器21,22による押圧力
の調整が可能であり、良好なマッサージ効果が得られ
る。
【0167】さらに第1および第2押圧器21,22の
押圧部23が周期的に利用者300の肩部301を押圧
するような制御が、第1および第2方向切換弁25A,
26Aの周期的な機械操作によって行われるので、たと
えば電気回路および電子回路などの電気信号を用いて制
御を行う制御部を必要とせず、マッサージ装置10Aの
構成を簡略化することができる。
【0168】また本実施の形態のマッサージ装置10A
によれば、駆動手段は、給湯器203から供給される水
の圧力を利用して駆動する水圧アクチュエータ60であ
るので、たとえばソレノイドなどの電気的な駆動装置を
駆動させるための電流をマッサージ装置10Aに供給す
る必要がない。これによってマッサージ装置10Aは、
外部からの電流の供給および内蔵電池などからの電流の
供給が無くても動作することができ、感電および漏電の
恐れがない。したがってマッサージ装置10Aを、たと
えば給湯器203が備えられる浴室、特に浴槽200近
傍に設置して好適に用いることができる。
【0169】また本実施の形態のマッサージ装置10A
によれば、少なくとも第1および第2押圧器21,22
と第1および第2方向切換弁25A,26Aとが一体的
に設けられるので、たとえばマッサージ装置が、第1お
よび第2押圧器21,22と第1および第2方向切換弁
25A,26Aと分離されているように設けられる場合
に比べて、容易に設置することができる。このようなマ
ッサージ装置10Aは、浴室、特に浴槽200近傍に設
置するのに好適である。
【0170】図30は、第1調節部500を示す断面図
であり、図31は、第2調節部520を示す断面図であ
り、図32は、第3調節部550を示す断面図である。
上述の第3〜第5の実施の形態のマッサージ装置10,
100,10Aには、調節手段である、第1調節部50
0、第2調節部520および第3調節部550が設けら
れる。
【0171】図30に示す第1調節部500は、各押圧
部23,123の利用者300に対する第1調節方向X
の位置を調節する。第1調節方向Xは、各押圧器21,
22;121,122が並べられる方向に平行な方向で
あって、マッサージ装置10,100,10Aが浴室内
の水平面上に設置される場合に、浴槽200の一側壁2
01に沿う水平方向であり、利用者300の左右方向に
対応する。
【0172】図31に示す第2調節部520は、各押圧
部23,123の利用者300に対する第2調節方向Z
の位置を調節する。第2調節方向Zは、マッサージ装置
10,100,10Aが浴室内の水平面上に設置される
場合に、鉛直方向であり、利用者300の上下方向に対
応する。
【0173】図32に示す第3調節部550は、各押圧
部23,123の利用者300に対する第3調節方向Y
の位置を調節する。第3調節方向Yは、各押圧器21,
22;121,122がケーシング24,124から突
出する方向に平行な方向であって、マッサージ装置1
0,100,10Aが浴室内の水平面上に設置される場
合に、浴槽200の一側壁201に近接および離反する
水平方向であり、利用者300の前後方向に対応する。
【0174】図23、図24および図30に示すよう
に、マッサージ装置10,100,10Aにおいて、各
押圧器21,22;121,122は、基端部でケーシ
ング24,124に支持され、ケーシング24,124
から突出する一対のアーム体240の遊端部にそれぞれ
設けられる。各アーム体240は、ケーシング24,1
24の第1調節方向X両側に設けられ、第2調節方向Z
に向かって突出している。ケーシング24,124に
は、支持台501が設けられる。前記支持台501に
は、第1調節方向Xに垂直な軸線、たとえば第2調節方
向Zに平行な軸線L502まわりに回転自在に、ピニオ
ン502が支持されている。
【0175】また支持台501には、第1調節方向Xに
スライド変位自在に一対の可動部材503が設けられ
る。各可動部材503は、ピニオン502に噛合するラ
ック504がそれぞれ形成され、各ラック504を噛合
させた状態で、ピニオン502を両側から挟むように配
置され、ピニオン502を介して、相互に対称に、第1
調節方向Xへ連動する。
【0176】前記各可動部材503に、各アーム体24
0の基端部が連結されており、各押圧器21,22;1
21,122が、第1調節方向Xに相互に近接および離
反するように相対変位することができる。また各可動部
材503は、各可動部材503と支持台501との間の
摩擦抵抗力によって、各押圧器21,22;121,1
22による利用者300の肩部301への押圧動作に伴
って働く外力では、第1調節方向Xへの変位が阻止さ
れ、利用者300が手で操作力を与えることによって、
第1調節方向Xへ変位させることができるように構成さ
れている。
【0177】このような支持台501、ピニオン502
および各可動部材503を含んで、第1調節部500が
構成される。この第1調節部500によって、各押圧器
21,22;121,122を手動で近接および離反す
るように、第1調節方向Xへ、相対的に変位させること
ができる。このようにして、各押圧器21,22;12
1,122を利用者300に対して、利用者300の左
右方向となる第1調節方向Xへ位置調節することができ
る。また利用者300が第1調節部500を手動操作し
なければ、各押圧器21,22;121,122が第1
調節方向Xへ不所望に変位してしまうことが防止でき
る。
【0178】図23、図24および図31に示すよう
に、ケーシング24,124には、外周部に外ねじが形
成され、第2調節方向Zに延びる略円柱状のねじ軸部材
521が設けられており、その軸線L51まわりに回転
自在に支持されている。またねじ軸部材521には、そ
の軸線L51と同軸にして第1かさ歯車522が設けら
れる。支持台501には、支持台501を第2調節方向
Zに貫通し、内ねじが形成されるねじ孔523が形成さ
れる。このねじ孔523を利用して、支持台501がね
じ軸部材521に螺合している。また支持台501は、
ねじ孔523の軸線まわりの回転を阻止された状態で、
ねじ孔523の軸線方向、すなわち第2調節方向Zに変
位自在に設けられる。
【0179】ケーシング24,124には、操作軸部材
524が、その軸線L52まわりに回転自在に支持され
る。操作軸部材524の少なくとも軸線方向一端部は、
ケーシング24,124の外部に突出し、前記軸線方向
一端部には、操作片525が設けられる。また操作軸部
材524には、前記第1かさ歯車522に噛合するとと
もに、操作軸部材524の軸線L52と同軸にして第2
かさ歯車526が設けられる。利用者300が操作片5
25をまわりに回転すると、操作軸部材524が前記軸
線L52まわりに回転するとともに、ねじ軸部材521
が回転し、支持台501が第2調節方向Zに変位する。
これによって支持台501に支持されるアーム体240
とともに、各押圧器21,22;121,122は第2
調節方向Zに変位することができる。
【0180】またねじ軸部材521は、ねじ軸部材52
1と支持台501との間の摩擦抵抗力によって、各押圧
器21,22;121,122による利用者300の肩
部301への押圧動作に伴って働く外力では、第1調節
方向Xへの変位が阻止され、利用者300が操作片52
5を介して操作力を与えることによって、各押圧器2
1,22;121,122を第2調節方向Zへ変位させ
ることができるように構成されている。
【0181】このような支持台501、ねじ軸部材52
1、操作軸部材524および操作片525を含んで、第
2調節部520が構成される。この第2調節部520に
よって、各押圧器21,22;121,122を手動で
近接および離反するように、第2調節方向Zへ、相対的
に変位させることができる。このようにして、各押圧器
21,22;121,122を利用者300に対して、
利用者300の上下方向となる第2調節方向Zへ位置調
節することができる。また利用者300が第2調節部5
20を手動操作しなければ、各押圧器21,22;12
1,122が第2調節方向Zへ不所望に変位してしまう
ことが防止できる。
【0182】図23および図32に示すように、ケーシ
ング24,124の第2調節方向Z一方側、具体的に
は、ケーシング24,124における各アーム体240
が突出する側の部分に、ヘッドレスト90が設けられて
おり、このヘッドレスト90とケーシング24,124
との間には、膨張および収縮自在の袋体91が設けられ
る。袋体90は、たとえば弾性を有するゴムなどから成
る。
【0183】袋体91には、袋体91内の収容空間に、
たとえば空気などの流体を供給するとともに、前記収容
空間から流体を排出するような給排制御するための給排
操作部92が、チューブ93を介して接続される。この
給排操作部92を利用者300が操作することによっ
て、袋体91を膨張操作および収縮操作を行うことがで
きる。
【0184】このようなヘッドレスト90、袋体91、
給排操作部92およびチューブ93を含んで、第3調節
部550が構成される。図32(2)に示すように、第
3調節部550の袋体91を膨張させることによって、
利用者300の肩部301および頭部302が、ケーシ
ング24,124から離反する。また図32(1)に示
すように、第3調節部550の袋体91を収縮させるこ
とによって、利用者300の肩部301および頭部30
2が、ケーシング24,124に近接する。このよう
に、マッサージ装置10,100,10Aを変位させる
のではなく、利用者300の少なくとも肩部301およ
び頭部302を変位させることによって、各押圧器2
1,22;121,122を利用者300に対して、利
用者300の前後方向となる第3調節方向Yへ位置調節
することができる。また利用者300が第3調節部55
0を手動操作しなければ、各押圧器21,22;12
1,122が第3調節方向Yへ不所望に変位してしまう
ことが防止できる。
【0185】以上のように第3〜第5の実施の形態のマ
ッサージ装置10,100,10Aによれば、第1〜第
3調節部500,520,550によって利用者300
に対する各押圧器21,22;121,122の位置が
調節されるので、利用者300の身体および患部に応じ
て、各押圧部23,123の位置を調整して、良好なマ
ッサージ効果を得ることができる。
【0186】図33は、給排操作部92を示す断面図で
ある。給排操作部92は、操作袋体920を有し、前記
操作袋体920は、たとえばゴムなどの弾性を有する材
料から成り、空気などの流体を収容する収容空間922
を有する、大略的に球殻状の袋体である。操作袋体92
0の軸線L92方向一端部には第1弁体921が設けら
れ、軸線L92方向他端部には第2弁体950が設けら
れる。
【0187】図34は、第1弁体921を拡大して示す
断面図である。第1弁体921は、大略的に円筒状であ
り、その軸線L93方向に貫通する第1通路925が形
成される基部924を有する。基部924の軸線L93
方向一端部の外周部926は、チューブ93に内挿可能
にして、チューブ93の内周部に係止可能な形状に形成
される。基部924の軸線L93方向他端部には、流体
の軸線方向他端側から一端側への流下を可能にするとと
もに、軸線方向一端側から他端側への流下を阻止する逆
止弁部950が設けられる。
【0188】また基部924には、半径方向外方に突出
し、半径方向外方に貫通するとともに前記第1通路92
5に連通する第2通路927が形成される略円筒状の突
部928が設けられる。突部928の軸線方向中央部に
は、その半径方向に貫通して第2通路927と連通する
貫通孔929が形成される。また突部928の遊端部に
は外ねじが形成される。
【0189】突部928には、操作つまみ930が着脱
可能に装着される。操作つまみ930には、突部928
に装着されているときに、突部928の第2通路927
との間のシールを達成して第2通路927に内挿される
挿通軸930が設けられる。また操作つまみ930に
は、突部928に装着されているときに、突部928の
外ねじに螺着する内ねじ931が形成される。操作つま
み930を螺進および螺退させることによって、第2通
路927と貫通孔929との連通および非連通を制御す
る。
【0190】図35は、逆止弁部950を拡大して示す
断面図である。逆止弁部950は、軸線方向他端部が開
放する有底略円筒状であり、軸線方向に延びる通路95
1が形成される。逆止弁部950の軸線方向一端部に
は、通路951に連通して半径方向外方に延びる切り欠
き部952が形成される。この切り欠き部952は、逆
止弁部950の軸線方向一端側の圧力p2が軸線方向他
端側の圧力p1よりも高いときには、図35(1)に示
すように、閉じており、逆止弁部950の軸線方向一端
側の圧力p2が軸線方向他端側の圧力p1よりも低いと
きには、図35(2)に示すように、開口して、通路9
51と外部とを連通する。第1弁体921は、操作袋体
920の軸線方向一端部に、第1弁体921の他端部が
内挿されるようにして固定される。
【0191】図36は、第2弁体940を拡大して示す
断面図である。第2弁体940は、基体941、球体9
42およびフィルタ部943を有する。基体941は、
略円筒状であり、その軸線L95方向に貫通し、一端部
の内径の寸法が他端部の内径の寸法よりも大きな弁通路
945が形成される。弁通路945の一端部と他端部の
間には、弁座946が設けられる。球体942は弁通路
945の一端部の内径の寸法よりも小さく、かつ弁通路
945の内径の寸法よりも大きな外径の球である。球体
942は、弁通路945の一端部に、軸線L95方向に
変位自在に内挿される。基体941の一端部には、内挿
される球体942の脱落を阻止する阻止片946が設け
られる。フィルタ部943は、通気性を有する多孔質材
料から成り、弁通路945の軸線L95方向他端側の開
口部に装着される。
【0192】図37(1)は、球体942が閉位置U1
に配置されるときの第2弁体940を示す断面図であ
り、図37(2)は、球体942が開位置U2に配置さ
れるときの第2弁体940を示す断面図である。第2弁
体940の軸線L95方向一端側の圧力p1が軸線L9
5方向他端側の圧力p3よりも高いとき、図37(1)
に示すように、球体942は、軸線L95方向他端側に
変位して、弁座946に着座する閉位置U1に配置され
る。第2弁体940の軸線L95方向一端側の圧力p1
が軸線L95方向他端側の圧力p3よりも低いとき、図
37(2)に示すように、球体942は、軸線L95方
向一端側に変位して、弁座946から離間する開位置U
2に配置される。
【0193】再び図33を併せて参照して、給排操作部
92において、操作袋体92と第1弁体921と第2弁
体950とが同軸にして配置される。利用者300が手
で給排操作部92の操作袋体920を圧縮すると、操作
袋体920の収容空間922の体積が減少して収容空間
922の圧力p1が、チューブ93および袋体91内の
圧力93と、給排操作部92の外部の圧力p3よりも高
くなり、収容空間922の空気が、第1弁体921を介
して、袋体91に供給される。利用者300が手で給排
操作部92の操作袋体920を開放すると、収容空間9
22の圧力p1が給排操作部92の外部の圧力p3より
も低いので、第2弁体940を介して、給排操作部92
外部の空気が収容空間922に流入する。このとき第1
弁体921の操作つまみ930の挿通軸930によっ
て、第2通路927と貫通孔929とは非連通状態にな
っている。
【0194】操作者300が第1弁体921の操作つま
み930を螺退させて、第2通路927と貫通孔929
とを連通状態にすると、第1弁体921に袋体91から
空気が流入して、貫通孔929を介して、袋体91の収
容空間の空気が排出される。
【0195】図38は、押圧器700の第1形態を示す
断面図である。図39は、押圧器700の第2形態を示
す断面図である。押圧器700は、上述の第4の実施の
形態のマッサージ装置100の各押圧器121,122
の代わりに用いることができる。押圧器700は、第1
ポート701および第2ポート702が形成されるハウ
ジング703と、ハウジング703から軸線方向一端部
を突出させた状態で、ハウジング703に対して、その
軸線L73に沿って変位して、伸縮可能にハウジング7
03に保持される押圧体704とを有する。
【0196】押圧器700が第1押圧器として用いられ
る場合、第1ポート701は、第3押圧器用供給路13
8に接続し、第2ポート702は、第1押圧器用水路1
40に接続される。押圧器700が第2押圧器として用
いられる場合、第1ポート701は、第4押圧器用供給
路139に接続し、第2ポート702は、第2押圧器用
水路141に接続される。
【0197】押圧体704は、その軸線方向一端部に押
圧部群705に連結され、他端部に、第1ポート701
に連なる第1水室706と、第2ポート702に連なる
第2水室707とに、ハウジング703内を仕切るピス
トン部708を有する。この押圧体704は、ハウジン
グ703に対して、軸線L704に沿って変位して、各
水室706,707の容積を変化させることができる。
【0198】押圧部群705は、固定部709、可動部
710および押圧ローラ711を有する。固定部709
の一端部において、可動部710がハウジング703の
軸線L73に垂直な方向に延びる第1可動軸線L70ま
わりに角変位可能に支持する。また固定部709の他端
部は、ハウジング703にたとえばねじ部材などによっ
て着脱可能に装着される。押圧ローラ711は、可動部
710の第1可動軸線L70寄りの部分において、可動
軸線L70に平行な回転軸線L72まわりに回転自在に
支持される。
【0199】第1ポート701から第1水室703に水
が供給されるとともに、第2水室707から第2ポート
702に水が排出されて、押圧体704が伸長される。
このとき可動部710は、第1可動軸線L70まわりに
矢符V1方向に角変位する。第1水室706から第1ポ
ート701に水が排出されるとともに、第2ポート70
2から第2水室707に水が供給されて、押圧体704
が縮退される。このとき可動部710は、第1可動軸線
L70まわりに矢符V1方向とは逆の矢符V2方向に角
変位する。
【0200】また押圧器700は、図39に示すような
第2形態に構成することができる。このとき押圧部群7
05の固定部709は、図38に示す第1形態のときに
装着される位置とはハウジング703の軸線L73に関
して対称な位置に装着される。また固定部709の一端
部において、可動部710が第1可動軸線L70に平行
な第2可動軸線L71まわりに角変位可能に支持する。
【0201】第1ポート701から第1水室703に水
が供給されるとともに、第2水室707から第2ポート
702に水が排出されて、押圧体704が伸長される。
このとき可動部710は、第2可動軸線L71まわりに
矢符W1方向に角変位する。第1水室706から第1ポ
ート701に水が排出されるとともに、第2ポート70
2から第2水室707に水が供給されて、押圧体704
が縮退される。このとき可動部710は、第2可動軸線
L71まわりに矢符W1方向とは逆の矢符W2方向に角
変位する。
【0202】また図38および図39の2点鎖線で示す
ような、ダブルロッド形複動シリンダと呼ばれるように
構成してもよい。この場合、押圧体704Aは、ハウジ
ング703から軸線方向両端部を突出させた状態で、ハ
ウジング703に対して、その軸線L73に沿って変位
して、伸縮可能にハウジング703に保持される。押圧
体704Aは、その軸線方向一端部に押圧部群705に
連結され、軸線方向他端部に押圧ローラ711Aが、前
記軸線L73に垂直な方向に延びる回転軸線L75まわ
りに回転自在に支持される。
【0203】また図39の2点鎖線に示すように、押圧
体704Aの軸線方向他端部に、略円板状であって、中
央部が略半球状に突出して形成されており、軸線L73
に沿う部分が最も突出している押圧片730が支持され
るように構成してもよい。
【0204】図40は、さらに他の押圧器800を示す
断面図である。押圧器800は、上述の第2の実施の形
態のマッサージ装置100の各押圧器121,122の
代わりに用いることができる。押圧器800は、第1ポ
ート801および第2ポート802が形成されるハウジ
ング803と、ハウジング803から軸線方向一端部を
突出させた状態で、ハウジング803に対して、その軸
線L80に沿って変位して、伸縮可能にハウジング80
3に保持される押圧体804とを有する。
【0205】押圧器800が第1押圧器として用いられ
る場合、第1ポート801は、第3押圧器用供給路13
8に接続し、第2ポート802は、第1押圧器用水路1
40に接続される。押圧器800が第2押圧器として用
いられる場合、第1ポート801は、第4押圧器用供給
路139に接続し、第2ポート802は、第2押圧器用
水路141に接続される。
【0206】押圧体804には、その軸線方向一端部
に、略円板状であって、中央部が略半球状に突出して形
成されており、軸線L80に沿う部分が最も突出してい
る押圧片805が支持される。また押圧体804は他端
部に、第1ポート801に連なる第1水室806と、第
2ポート802に連なる第2水室807とに、ハウジン
グ803内を仕切るピストン部808を有する。この押
圧体804は、ハウジング803に対して、軸線L80
に沿って変位して、各水室806,807の容積を変化
させることができる。
【0207】第1ポート801から第1水室803に水
が供給されるとともに、第2水室807から第2ポート
802に水が排出されて、押圧体804が伸長される。
第1水室806から第1ポート801に水が排出される
とともに、第2ポート802から第2水室807に水が
供給されて、押圧体804が縮退される。
【0208】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、押圧手
段の押圧部は、水供給源から供給される水の圧力によっ
て身体を周期的に押圧することができる。また押圧手段
の押圧部が周期的に身体を押圧するような制御が、操作
手段の周期的な機械操作によって行われるので、たとえ
ば電気回路および電子回路のような電気信号を用いて制
御を行う制御装置を必要とせず、マッサージ装置の構成
を簡略化することができる。
【0209】請求項2記載の本発明によれば、ソレノイ
ドなどの電気的な駆動装置を駆動させるための電流をマ
ッサージ装置に供給する必要がない。これによってマッ
サージ装置は、外部からの電流の供給および内蔵電池な
どからの電流の供給が無くても動作することができ、感
電および漏電の恐れがない。
【0210】請求項3記載の本発明によれば、各押圧部
が相互に同一の動作で身体を押圧することと、各押圧部
が相互に異なる動作で身体を押圧することとを、切換手
段によって容易に切換えることができる。
【0211】請求項4記載の本発明によれば、たとえば
マッサージ装置が、押圧手段と水路開閉手段と分離され
ているように設けられる場合に比べて、容易に設置する
ことができる。
【0212】請求項5記載の本発明によれば、各押圧部
は、身体を周期的に押圧することができる。また押圧手
段の押圧部が周期的に身体を押圧するような制御が、操
作手段の周期的な機械操作によって行われるので、たと
えば電気回路および電子回路のような電気信号を用いて
制御を行う制御装置を必要とせず、マッサージ装置の構
成を簡略化することができる。
【0213】請求項6記載の本発明によれば、操作者の
身体および患部に応じて、各押圧部の位置を調整して、
良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0214】請求項7記載の本発明によれば、利用者
は、身体に押圧部を当接させた状態で、アーム体の長手
方向一端部の把持部を把持して、アーム体を角変位操作
および伸縮操作することで、アーム体の長手方向両端部
の中間の取付部に設けられる押圧部を、長手方向他端部
を中心に直交3軸まわりに角変位させたり、長手方向他
端部と取付部との間の部分を伸縮させたりして、身体に
対する押圧部の位置を、身体を移動することなく容易に
調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のマッサージ装置1
000を示す側面図である。
【図2】マッサージ装置1000を示す平面図である。
【図3】マッサージ装置1000の水圧系統を示す水圧
回路図である。
【図4】第1位置P1に配置されるカムブロック50、
第1方向切換弁25、第2方向切換弁26および水圧ア
クチュエータ60の一部を切り欠いて示す平面図であ
る。
【図5】第2位置P2に配置されるカムブロック50、
第1方向切換弁25、第2方向切換弁26および水圧ア
クチュエータ60の一部を切り欠いて示す平面図であ
る。
【図6】カムブロック50を拡大して示す正面図であ
る。
【図7】カムブロック50を軸線L1方向から見た側面
図である。
【図8】カムブロック50の各カム51a,51b,5
2a,52bの詳細な寸法を示す図である。
【図9】カムブロック50の各カム51a,51b,5
2a,52bのカム曲線を示す図である。
【図10】カムブロック50およびカム軸53を拡大し
て示す断面図である。
【図11】第1方向切換弁25を示す断面図である。
【図12】供給ポート74側から見た第1方向切換弁2
5を示す側面図である。
【図13】第1および第2出力ポート75,76側から
見た第1方向切換弁25を示す側面図である。
【図14】第1キャップ部材72A側から見た第1方向
切換弁25を示す側面図である。
【図15】第1押圧器21を示す断面図である。
【図16】第1方向切換弁25と第1押圧器20との動
作を示す断面図である。
【図17】第1調節部5001を拡大して示す側面図で
ある。
【図18】第1調節部5001を拡大して示す平面図で
ある。
【図19】本発明の第2の実施の形態のマッサージ装置
2000を示す側面図である。
【図20】マッサージ装置2000を示す平面図であ
る。
【図21】第1押圧器2021を示す断面図である。
【図22】図21の切断面線S22−S22から見た断
面図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態のマッサージ装置
10を示す斜視図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態のマッサージ装置
100を示す斜視図である。
【図25】マッサージ装置100の水圧系統を示す水圧
回路図である。
【図26】本発明の第5の実施の形態のマッサージ装置
10Aの水圧系統を示す水圧回路図である。
【図27】第1方向切換弁25Aを示す斜視図である。
【図28】第1角度位置S1に配置されるロータリース
プール70Aを示す斜視図である。
【図29】第2角度位置S2に配置されるロータリース
プール70Aを示す斜視図である。
【図30】第1調節部500を示す断面図である。
【図31】第2調節部520を示す断面図である。
【図32】第3調節部550を示す断面図である。
【図33】給排操作部92を示す断面図である。
【図34】第1弁体921を拡大して示す断面図であ
る。
【図35】逆止弁部940を拡大して示す断面図であ
る。
【図36】第2弁体940を拡大して示す断面図であ
る。
【図37】図37(1)は、球体942が閉位置U1に
配置されるときの第2弁体940を示す断面図であり、
図37(2)は、球体942が開位置U2に配置される
ときの第2弁体940を示す断面図である。
【図38】押圧器700の第1形態を示す断面図であ
る。
【図39】押圧器700の第2形態を示す断面図であ
る。
【図40】さらに他の押圧器800を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10,100,10A,1000 マッサージ装置 21,22;121,122;2021,2022 押
圧器 23,123、2023 押圧部 25,26,125,126 方向切換弁 50 カムブロック 51 第1カム部材群 52 第2カム部材群 59 切換レバー 60 水圧アクチュエータ 70 スプール 500 第1調節部 520 第2調節部 530 第3調節部 2026 駆動歯車 2028 カム 5000 調節部 5016 ハンドル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 敏朗 大阪府大阪市阿倍野区三明町2丁目10番32 号 株式会社広瀬製作所内 (72)発明者 畑中 潤 大阪府大阪市阿倍野区三明町2丁目10番32 号 株式会社広瀬製作所内 Fターム(参考) 4C074 AA10 BB05 CC17 DD10 EE05 GG03 HH02 LL07 NN04 QQ12 QQ14 QQ15 QQ21 RR10 4C100 AC03 AC08 AD01 AD13 BA07 BB05 BC13 CA03 CA06 DA20 EA10 EA12 4C101 AA11 BA01 BB20 BC21 BC22 BD04 BD17 BD18 BE10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水供給源から供給される水の圧力によっ
    て身体を押圧する一対の押圧部を有する押圧手段と、 水供給源から各押圧部に水を導く供給水路を、機械操作
    によって開閉する水路開閉手段と、 水路開閉手段を周期的に機械操作する操作手段と、 操作手段を駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする
    水圧利用マッサージ装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、水供給源から供給される水
    の圧力を利用して駆動する水圧アクチュエータであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の水圧利用マッサージ装
    置。
  3. 【請求項3】 水路開閉手段は、弁体の直線変位または
    角変位によって各押圧部への供給水路を個別に開閉する
    一対の開閉弁を有し、 操作手段は、 各弁体が相互に同一の変位をするように操作する第1カ
    ム部材群と、各弁体が相互に異なる変位をするように操
    作する第2カム部材群と、 第1カム部材群によって各弁体を操作する第1位置と、
    第2カム部材群によって各弁体を操作する第2位置とに
    変位自在に設けられるカムブロックと、 前記カムブロックを、第1位置と第2位置とに切り換え
    る切換部とを有することを特徴とする請求項1または2
    記載の水圧利用マッサージ装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも押圧手段と水路開閉手段とが
    一体的に設けられることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の水圧利用マッサージ装置。
  5. 【請求項5】 身体を押圧する一対の押圧部を有する押
    圧手段と、 各押圧部を周期的に機械操作する操作手段と、 水供給源から供給される水の圧力を利用して、操作手段
    を駆動する駆動手段とを含む水圧利用マッサージ装置。
  6. 【請求項6】 身体に対する各押圧部の位置を調節する
    ための調節手段を含むことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の水圧利用マッサージ装置。
  7. 【請求項7】 調節手段は、長手方向一端部に把持部が
    形成され、かつ長手方向両端部の中間の取付部に押圧部
    が設けられるアーム体を有し、アーム体は、長手方向他
    端部と取付部との間の部分が伸縮自在であり、取付部が
    長手方向他端部を中心に直交3軸まわりに角変位自在で
    あり、利用者がその身体に押圧部を当接させた状態で、
    把持部を把持して、アーム体を角変位操作および伸縮操
    作することができることを特徴とする請求項6記載の水
    圧利用マッサージ装置。
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