JP2006249471A5 - - Google Patents

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本発明は、電子ディスプレイ材料、磁気記録材料、包装材料に用いられる光学薄膜、ガスバリア薄膜、透明導電薄膜、保護膜の形成方法に関する。詳しくは、スパッタリングによる成膜の技術分野に属し、真空中で長尺の高分子フィルム基板を搬送し、スパッタリングによって、基板との密着性が良好で、かつ、目的とする固さを有する薄膜を、高い生産性で成膜することができる成膜方法に関する。
しかしながら、このような長尺な基板に連続的に成膜を行うスパッタリングでは、以下の各種の問題点がある。
まず、スパッタリングでは、薄膜の密着性や強度を良好にするために、成膜に先立ち基板を加熱することが多いが、基板を搬送しつつ成膜を行う際には、加熱も基板を搬送しつつ行うために、十分に加熱することができず、十分な密着性を得られない不十分となってしまう場合がある。さらに、前処理での加熱が不十分であると、成膜系内で、基板に付着した水分、基板の汚れに起因するガス等が放出してしまい、この悪影響によっても、薄膜の密着性や強度が低下する。
逆に、十分に加熱するためには、基板の搬送速度を低下する必要があり、当然、生産性が低下する。
また、本発明の成膜方法おいて成膜する薄膜にも、限定はなく、スパッタリングによって成膜可能なものであれば、透明導電膜、ガスバリア膜等の保護膜、密着性向上等に利用される各種の機能膜など、全てのものが利用可能である。
透明導電膜としては、アンチモンをドープした酸化スズ(ATO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)、半導性金属酸化物(酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛インジウム(InZnO)、金属(金、銀、クロム、ニッケルなど)、これらの金属と導電性金属酸化物との混合物または積層物、無機導電性材料(ヨウ化銅、硫化銅など)、有機導電性材料(ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなど)、および、有機導電性材料とITOとの積層物等が例示される。これ以外にも、酸化チタン(TiO2)、窒化チタン、酸化珪素(SiO2)、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等が好適に例示される。
供給室12は、供給ローラ26と、加熱ゾーン28と、ガイドローラ30および32と、真空ポンプ34を有して構成される。
成膜ライン10においては、長尺な基板Sは、巻回されたロール状で供給ローラ26に装填され、プラズマ処理室14→第1成膜室16→第1透過率測定室18→第2成膜室20→第2透過率測定室22→巻取室24(巻取ローラ100)まで掛け渡される。基板Sは、この状態で、駆動ローラである供給ローラ26の回転によってロールから送り出され、ガイドローラ30および32に案内されつつ供給室12から供給され、長手方向(以下、長手方向と直交する方向は「幅方向」とする)に搬送されつつ、各部屋に、順次、供給されて処理され、表面(ロール外面)に薄膜を成膜されて、巻取室24において、再度、ロール状に巻回される。
真空ポンプ34には、特に限定はなく、必要な真空度を確保できるものであれば、ターボポンプ等の公知のものを使用すればよい。この点に関しては、他の室(成膜系)の真空ポンプ34も同様であるが、各真空ポンプは同一であっても異なるものであってもよい。また、各室(成膜系)には、水分を吸着して真空ポンプ34による排気を補助するためのクライオコイル等を有してもよい。
なお、図示例の成膜ライン10においては、好ましい態様として、全室に真空ポンプ34が配置されるが、各室間のシール能力、真空ポンプ34の能力など応じて、処理に減圧が不要な空間、例えば、第1透過率測定室18、第2透過率測定室22、巻取室24などは、真空ポンプ34を設置しなくてもよい。
ここで、図示例においては、第1成膜室16における基板Sの張力は、2種のコントロール方法が選択可能となっている。
1つは、張力の検出手段であるガイドローラ62にかかる力で基板Sの張力を検出し、この検出結果に応じて、調整手段であるガイドローラ56の位置を調節して張力を調節する方法である。
もう1つの方法は、ドラム50による搬送速度と、ドラム50の下流に位置する駆動ローラであるガイドローラ60の搬送速度との速度差によって、張力を調整する方法である。ドラム50の回転速度は、成膜条件に応じて決定され一定速度で回転するので、それに対して、ガイドローラ60の回転速度を調節して、基板の張力を調整する。
なお、第1成膜室16(本発明の成膜方法)において、基板Sの搬送速度には、特に限定はなく、対象とする基板S、要求される成膜速度、カソードの出力等に応じて、適宜、決定すればよいが、例えば、0.01m/min〜100m/minの範囲で調整可能とするのが好ましい。
第1成膜室16において、入排出部40の下方には、第1カソード42a〜第6カソード42fおよびドラム50を有する成膜部44が位置する。
ドラム50は、側面に基板Sを巻き掛けて回転することにより、基板Sを所定の成膜位置に保持しつつ、長手方向に搬送するものである。
図示例において、ドラム50は成膜中における基板Sの加熱/冷却手段を兼ねており、成膜中の基板Sの温度を例えば、−50℃〜400℃の範囲でコントロールする。ドラム50による基板Sの加熱/冷却方法には、特に限定はなく、ドラム50内部を含む液体の冷媒や熱媒の循環経路を形成して、温度調整した冷媒や熱媒を循環させる方法等、公知の方法が、各種利用可能である。
このような第1成膜室16においては、ドラム50によって基板Sを所定の成膜位置に保持して長手方向に搬送しつつ、ターゲットを保持した各カソード42を駆動することによって、スパッタリングによる成膜を行う。
ここで、各カソード42で成膜する薄膜は、同じであってもよく、異なるものであってもよく、同じ膜を形成するカソードと異なる膜を形成するカソードが混在してもよい。従って、カソード42に装着するターゲットは、互いに、同じものでも、異なるものでもよい。さらに、全てのカソードを作動する必要はなく、適宜、選択したカソード42のみを駆動して、成膜を行ってもよい。
すなわち、図示例の成膜ライン10においては、最大で、組成の異なる12層の薄膜を成膜できる。
ここで、第1成膜室16(本発明の成膜装置)においては、図3に第1カソード42aを例示して示すように、チャンバ52は、チャンバ壁70に、内側に向かって凸(外からは凹)で、かつ、内壁面に対して傾斜することにより、ドラム50の中心線(回転軸)に向かう凹部72を有し、各凹部72に各カソード42が取り付けられる。
凹部72は、チャンバ50内部側の先端面72aに開口74を有する筒状である。また、カソード42は、ターゲットTの装着部近傍に、この凹部72先端面72aに当接するフランジ76を有する。
カソード42は、チャンバ52の外側から凹部72に挿入され、開口74からターゲットTをチャンバ52内部(成膜系)に挿入し、例えば、ボルトとナットや固定治具等の公知の手段で、フランジ76が先端面72aに固定される。これにより、ターゲットTとドラム50(基板S)とを対面させて、カソード42が第1成膜室16の所定位置に装着され、かつ、開口74が気密に閉塞される。
また、このようなカソード42は、チャンバ52の所定位置に装着された状態では、ターゲットTや反応ガス等の導入部などのターゲットTの周りに配置される部材のみが、チャンバ52内に位置する。従って、例えば、電源、駆動のコントロール手段、冷却水の循環手段、マグネトロンスパッタリングを行うための磁石、後述する反応ガスのコントロール手段等は、チャンバ52の外部すなわち成膜系の外部に位置する。
以下、全てがチャンバ内に挿入される通常のカソードと区別するために、このようなチャンバの外部から装着され、ターゲット周り以外が真空系の外部に存在するタイプのカソードをフランジ(マウント)タイプのカソードと称する。
ここで、第1カソード42aと第2カソード42bとの間の隔壁84、第3カソード42cと第4カソード42dとの間の隔壁85、および第5カソード42eと第6カソード42fとの間の隔壁86は、公知の手段で移動可能(もしくは開閉可能)になっており、対応するカソード42の空間を、連通状態と略気密に分離した状態とにできる。
これにより、各室の気密性の確保に加え、気密性を保ちつつ、後述するような、第1カソード42aと第2カソード42bとを組み合わせた放電などを、好適に実施することができる。また、第1成膜室16においては、必要に応じて、隔壁80および隔壁82も移動可能にしてもよい。
第1成膜室16の成膜部44において、カソード42による成膜を行われた基板Sは、入排出部40から、第1透過率測定室18に送られる。
なお、第1透過率測定室18と、第2透過率測定室22とは、まったく同様のものであるので、同じ部材には同じ符号を付し、説明は、第1透過率測定室18を代表として行う。
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