JP2006248171A - 記録装置および記録装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一行当たりの記録時間、すなわち、スループットの向上を図る。
【解決手段】 記録装置は、解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、いずれかの記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべくキャリッジ駆動部を制御し、記録対象の行において、DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御する。
【選択図】 図8
【解決手段】 記録装置は、解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、いずれかの記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべくキャリッジ駆動部を制御し、記録対象の行において、DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御する。
【選択図】 図8
Description
本発明は、記録装置および記録装置の制御方法に係り、特にキャリッジ駆動用モータとしてDCモータを有する記録装置および記録装置の制御方法に関する。
一般に、記録装置として、キャリッジに搭載される記録ヘッドを備え、キャリッジにより記録ヘッドを走査しつつ、記録ヘッドの記録部材、具体的には、記録用レバーの先端、あるいは記録用レバーの先端に設けた記録ピンや記録ワイヤを、リボンカートリッジから繰り出されたインクリボンを介して、プラテン上に搬送されたシートに打ち付けることで、シートに画像を記録するドットインパクトプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなプリンタでは、記録ヘッドの記録能力(記録ヘッドの駆動周波数)を最大限に利用して複数の記録モードが設定され、これらの各記録モードは、要求された解像度に対応してキャリッジ走行速度を設定したものである。ここで、上記解像度は、キャリッジの走行方向に同一の記録ワイヤが記録する隣接ドット間隔を意味する。
例えば、解像度が低い記録モードではキャリッジ駆動速度が高速に設定され、解像度が高い記録モードではキャリッジ駆動速度が低速に設定されている。
特開2003−127442号公報
このようなプリンタでは、記録ヘッドの記録能力(記録ヘッドの駆動周波数)を最大限に利用して複数の記録モードが設定され、これらの各記録モードは、要求された解像度に対応してキャリッジ走行速度を設定したものである。ここで、上記解像度は、キャリッジの走行方向に同一の記録ワイヤが記録する隣接ドット間隔を意味する。
例えば、解像度が低い記録モードではキャリッジ駆動速度が高速に設定され、解像度が高い記録モードではキャリッジ駆動速度が低速に設定されている。
従って、解像度が低い記録モードが選択されている場合には、一行に記録される記録容量(例えば印字文字数)が少ない場合にも、キャリッジは高速度で駆動される。
一般に、記録ヘッドによる記録動作は、キャリッジ駆動速度が定速となる定速領域およびその前後の速度領域で実行される。
また、キャリッジ駆動速度が高速の場合には、この高速の定速領域に至るまでの加速時間や、その定速領域から減速して、キャリッジを停止させるまでの減速時間が長時間となる。
このため、一行あたりに記録されるべき、印字文字数などの記録容量が少ない場合には、キャリッジ駆動速度を高速に設定した場合の方が、キャリッジ走行速度を低速に設定した場合よりも、一行当たりの記録時間が却って長くなってしまい、スループットの低下を招くこととなる。
そこで本発明の目的は、一行当たりの記録時間、すなわち、スループットの向上を図ることが可能な記録装置及び記録装置の記録方法を提供することにある。
一般に、記録ヘッドによる記録動作は、キャリッジ駆動速度が定速となる定速領域およびその前後の速度領域で実行される。
また、キャリッジ駆動速度が高速の場合には、この高速の定速領域に至るまでの加速時間や、その定速領域から減速して、キャリッジを停止させるまでの減速時間が長時間となる。
このため、一行あたりに記録されるべき、印字文字数などの記録容量が少ない場合には、キャリッジ駆動速度を高速に設定した場合の方が、キャリッジ走行速度を低速に設定した場合よりも、一行当たりの記録時間が却って長くなってしまい、スループットの低下を招くこととなる。
そこで本発明の目的は、一行当たりの記録時間、すなわち、スループットの向上を図ることが可能な記録装置及び記録装置の記録方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、記録ヘッドをキャリッジに載置し、前記キャリッジをDCモータを有するキャリッジ駆動部により主走査方向に駆動しつつ、記録用紙を副走査方向に駆動して前記記録ヘッドにより記録用紙に記録を行う記録装置において、前記記録装置は、解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、前記キャリッジ位置を検出するリニアエンコーダ部と、いずれかの前記記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべく前記キャリッジ駆動部を制御するキャリッジ駆動制御部と、前記記録対象の行において、前記DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、前記急制動の開始タイミングを制御するブレーキ制御部と、前記キャリッジ位置に基づいて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、リニアエンコーダ部は、キャリッジ位置を検出する。
キャリッジ駆動制御部は、いずれかの記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された記録モードに対応する基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべくキャリッジ駆動部を制御する。
これと並行して、ヘッド駆動部は、検出されたキャリッジ位置に基づいて記録ヘッドを駆動する。
また、ブレーキ制御部は、記録対象の行において、DCモータに対する急制動をかけるとともに、急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御する。
キャリッジ駆動制御部は、いずれかの記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された記録モードに対応する基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべくキャリッジ駆動部を制御する。
これと並行して、ヘッド駆動部は、検出されたキャリッジ位置に基づいて記録ヘッドを駆動する。
また、ブレーキ制御部は、記録対象の行において、DCモータに対する急制動をかけるとともに、急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御する。
この場合において、前記キャリッジ駆動制御部は、前記キャリッジ駆動速度は、任意の行に記録される記録容量に応じ、当該行の記録時間が最小となる前記他の記録モードのキャリッジ駆動速度に変更するようにしてもよい。
また、前記ブレーキ制御部は、任意の行に対する記録の完了時あるいは記録完了直前に前記急制動をかけるようにしてもよい。
さらに、前記ブレーキ制御は、逆通電ブレーキ制御および短絡ブレーキ制御を含むようにしてもよい。
また、前記ブレーキ制御部は、任意の行に対する記録の完了時あるいは記録完了直前に前記急制動をかけるようにしてもよい。
さらに、前記ブレーキ制御は、逆通電ブレーキ制御および短絡ブレーキ制御を含むようにしてもよい。
また、記録ヘッドをキャリッジに載置し、前記キャリッジをDCモータを有するキャリッジ駆動部により主走査方向に駆動しつつ、記録用紙を副走査方向に駆動して前記記録ヘッドにより記録用紙に記録を行う記録装置の制御方法において、解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、前記キャリッジ位置を検出するキャリッジ位置検出過程と、いずれかの前記記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動するキャリッジ駆動制御過程と、前記記録対象の行において、前記DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、前記急制動の開始タイミングを制御するブレーキ制御過程と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、キャリッジ駆動モータとしてDCモータを用いる場合に、一行当たりの記録時間、ひいては、スループットの向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るドットインパクトプリンタ10の外観斜視図である。
ドットインパクトプリンタ10は、複数の記録ワイヤを打ち出す記録ヘッド30により、記録媒体の記録面に対して、インクリボンを介して記録ワイヤを打ち出すことによって文字を含む画像を記録するものである。ここで、記録媒体としては、単票紙、連続紙、複写紙等、種々の形態のシート(紙製及び樹脂製を含む)を利用可能である。本実施形態では、上記記録媒体として連続紙を用いた例について説明する。
図1に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、上部ケース11及び下部ケース12からなる略箱形の外装を有している。
上部ケース11の上面前部には、上面カバー13が配設され、後述するリボンカートリッジを記録機構部20に装着する際等に上方に開かれる。上部ケース11の前面下部には、記録機構部20に連続紙を供給するためのフロント給紙口111が開口する。フロント給紙口111の上には、前方に開く前面カバー15が配設され、前面カバー15を開けて記録機構部20に連続紙をセットできるようになっている。
[1]第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るドットインパクトプリンタ10の外観斜視図である。
ドットインパクトプリンタ10は、複数の記録ワイヤを打ち出す記録ヘッド30により、記録媒体の記録面に対して、インクリボンを介して記録ワイヤを打ち出すことによって文字を含む画像を記録するものである。ここで、記録媒体としては、単票紙、連続紙、複写紙等、種々の形態のシート(紙製及び樹脂製を含む)を利用可能である。本実施形態では、上記記録媒体として連続紙を用いた例について説明する。
図1に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、上部ケース11及び下部ケース12からなる略箱形の外装を有している。
上部ケース11の上面前部には、上面カバー13が配設され、後述するリボンカートリッジを記録機構部20に装着する際等に上方に開かれる。上部ケース11の前面下部には、記録機構部20に連続紙を供給するためのフロント給紙口111が開口する。フロント給紙口111の上には、前方に開く前面カバー15が配設され、前面カバー15を開けて記録機構部20に連続紙をセットできるようになっている。
図2は、ドットインパクトプリンタ10の背面図である。
図1及び図2に示すように、上部ケース11には、上部ケース11の上面後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配設される。上背面カバー14は、後述する記録機構部20のメンテナンス時等に、上部ケース11の後方に向けて開放される。上背面カバー14の背面には、記録後の連続紙が吐き出される排紙口113が開口する。上部ケース11の背面において、上背面カバー14の下には、記録機構部20に連続紙を供給するためのリア給紙口112が開口する。
さらに、図2に示すように、下部ケース12の背面下部にはI/Fカバー16が配設される。I/Fカバー16の内側には、ドットインパクトプリンタ10をコンピュータ等の各種機器に接続するためのコネクタ(図示略)が配設されており、I/Fカバー16を開けて、上記コネクタにケーブルを接続する等の作業を行えるようになっている。
また、図1に示すように、上部ケース11の前面上部には操作パネル121が配設される。操作パネル121は、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定を行うためのスイッチ類、動作状態を報知するインジケータ及び液晶ディスプレイパネル等を備える。下部ケース12の前面の隅には、ドットインパクトプリンタ10の電源をON/OFFするスイッチ122が配される。また、図2に示すように、下部ケース12の背面には、ドットインパクトプリンタ10に電源を供給するための電源コネクタ123が配設される。
図1及び図2に示すように、上部ケース11には、上部ケース11の上面後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配設される。上背面カバー14は、後述する記録機構部20のメンテナンス時等に、上部ケース11の後方に向けて開放される。上背面カバー14の背面には、記録後の連続紙が吐き出される排紙口113が開口する。上部ケース11の背面において、上背面カバー14の下には、記録機構部20に連続紙を供給するためのリア給紙口112が開口する。
さらに、図2に示すように、下部ケース12の背面下部にはI/Fカバー16が配設される。I/Fカバー16の内側には、ドットインパクトプリンタ10をコンピュータ等の各種機器に接続するためのコネクタ(図示略)が配設されており、I/Fカバー16を開けて、上記コネクタにケーブルを接続する等の作業を行えるようになっている。
また、図1に示すように、上部ケース11の前面上部には操作パネル121が配設される。操作パネル121は、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定を行うためのスイッチ類、動作状態を報知するインジケータ及び液晶ディスプレイパネル等を備える。下部ケース12の前面の隅には、ドットインパクトプリンタ10の電源をON/OFFするスイッチ122が配される。また、図2に示すように、下部ケース12の背面には、ドットインパクトプリンタ10に電源を供給するための電源コネクタ123が配設される。
次に、記録機構部20の構成について説明する。
図3は、ドットインパクトプリンタ10が内蔵する記録機構部20の構成を示す斜視図である。図4は、図3のA−A´線における記録機構部20の断面図である。
図3及び図4に示すように、記録機構部20は、本体フレームとしての右サイドフレーム21、左サイドフレーム22、フロントフレーム23及びベースフレーム24を備える。この本体フレームに、記録ヘッド30と、記録ヘッド30を載置するキャリッジ28と、フロント側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するフロント給紙機構26と、リア側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するリア給紙機構27と、フロント給紙機構26及びリア給紙機構27により供給された連続紙を記録ヘッド30に向けて搬送する搬送機構34と、記録ヘッド30による記録済みの連続紙を排出する排紙機構35と、リボンカートリッジのリボンを駆動するリボン駆動ユニット37とが配設される。
図3は、ドットインパクトプリンタ10が内蔵する記録機構部20の構成を示す斜視図である。図4は、図3のA−A´線における記録機構部20の断面図である。
図3及び図4に示すように、記録機構部20は、本体フレームとしての右サイドフレーム21、左サイドフレーム22、フロントフレーム23及びベースフレーム24を備える。この本体フレームに、記録ヘッド30と、記録ヘッド30を載置するキャリッジ28と、フロント側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するフロント給紙機構26と、リア側から記録ヘッド30に対して連続紙を供給するリア給紙機構27と、フロント給紙機構26及びリア給紙機構27により供給された連続紙を記録ヘッド30に向けて搬送する搬送機構34と、記録ヘッド30による記録済みの連続紙を排出する排紙機構35と、リボンカートリッジのリボンを駆動するリボン駆動ユニット37とが配設される。
サイドフレーム21及び左サイドフレーム22は、記録機構部20の両端部において互いに対向するよう立設され、この右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に、フロントフレーム23及びベースフレーム24が架け渡される。フロントフレーム23は記録機構部20のフロント側に位置し、ベースフレーム24は記録機構部20の下部のリア側に位置する。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22のフロント下部には、それぞれローラ25が配設され、これら2個のローラ25を介して、記録機構部20が下部ケース12により支持される。また、ローラ25は回転自在に構成され、ローラ25を支点として記録機構部20をフロント側に傾けることで、記録機構部20の下方に配設される制御基板(図示略)のメンテナンス等を行える。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22のフロント下部には、それぞれローラ25が配設され、これら2個のローラ25を介して、記録機構部20が下部ケース12により支持される。また、ローラ25は回転自在に構成され、ローラ25を支点として記録機構部20をフロント側に傾けることで、記録機構部20の下方に配設される制御基板(図示略)のメンテナンス等を行える。
フロント給紙機構26は、記録機構部20の前面下部に配設されたフロント給紙台261と、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264と、左右一対のフロントトラクタ262と、各フロントトラクタ262に一体に取り付けられたフロントトラクタカバー266とを備えている。
フロント給紙台261は、記録機構部20の前面のほぼ下端部から斜め上に延びる面を有し、この面により、フロント給紙口111(図1参照)から挿入された連続紙を下方から支持する。
フロント給紙台261の上方には、トラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264が配設され、これらトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264に、左右一対のフロントトラクタ262が挿通される。
フロント給紙台261は、記録機構部20の前面のほぼ下端部から斜め上に延びる面を有し、この面により、フロント給紙口111(図1参照)から挿入された連続紙を下方から支持する。
フロント給紙台261の上方には、トラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264が配設され、これらトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264に、左右一対のフロントトラクタ262が挿通される。
フロントトラクタ262は各々平面部を有し、この平面部がフロント給紙台261の面に連なるよう配設される。また、フロントトラクタ262は、複数のピン265を有する図示しないトラクタベルトを備える。このトラクタベルトはトラクタ支持軸263とトラクタ駆動軸264とに架けられる。トラクタ支持軸263は回転自在に配設される一方、トラクタ駆動軸264は、図示しない搬送モータによって駆動されて回転する。
そして、図示しないトラクタベルトは、トラクタ駆動軸264の回転に伴って回転し、ピン265をフロントトラクタ262の平面に沿って移動させる。ピン265は、フロントトラクタ262の平面部から露出し、連続紙の両端部に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトが回転してピン265が移動することにより、連続紙が記録ヘッド30側へ搬送される。また、フロントトラクタ262には、ピン265の上方から被さるフロントトラクタカバー266が配設される。フロントトラクタ262に連続紙を載せてフロントトラクタカバー266を被せることにより、ピン265が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
そして、図示しないトラクタベルトは、トラクタ駆動軸264の回転に伴って回転し、ピン265をフロントトラクタ262の平面に沿って移動させる。ピン265は、フロントトラクタ262の平面部から露出し、連続紙の両端部に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトが回転してピン265が移動することにより、連続紙が記録ヘッド30側へ搬送される。また、フロントトラクタ262には、ピン265の上方から被さるフロントトラクタカバー266が配設される。フロントトラクタ262に連続紙を載せてフロントトラクタカバー266を被せることにより、ピン265が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
リア給紙機構27は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273と、左右一対のリアトラクタ271と、各リアトラクタ271に一体に取り付けられたリアトラクタカバー275と、リアトラクタ271の奥に配設されたスプロケットホイール276とを備える。
記録機構部20のリア側においては、ベースフレーム24の一部が、リア給紙口112(図2参照)に対応する位置で平面に形成されており、この平面により、リア給紙口112から挿入された連続紙が下方から支持される。
そして、ベースフレーム24に並べてトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273が配設され、これらトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273に、2個のリアトラクタ271が挿通される。
リアトラクタ271は平面部を有し、この平面部が、ベースフレーム24がなす平面に連なるように配設される。また、リアトラクタ271は、複数のピン274を有する図示しないトラクタベルトを備え、このトラクタベルトはトラクタ支持軸272とトラクタ駆動軸273とに架けられており、図示しない搬送モータによってトラクタ駆動軸273が駆動されることにより回転する。ピン274はリアトラクタ271の平面部に露出しており、連続紙に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、図示しないトラクタベルトの回転によりピン274が移動し、連続紙がフロント側へ搬送される。
記録機構部20のリア側においては、ベースフレーム24の一部が、リア給紙口112(図2参照)に対応する位置で平面に形成されており、この平面により、リア給紙口112から挿入された連続紙が下方から支持される。
そして、ベースフレーム24に並べてトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273が配設され、これらトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273に、2個のリアトラクタ271が挿通される。
リアトラクタ271は平面部を有し、この平面部が、ベースフレーム24がなす平面に連なるように配設される。また、リアトラクタ271は、複数のピン274を有する図示しないトラクタベルトを備え、このトラクタベルトはトラクタ支持軸272とトラクタ駆動軸273とに架けられており、図示しない搬送モータによってトラクタ駆動軸273が駆動されることにより回転する。ピン274はリアトラクタ271の平面部に露出しており、連続紙に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、図示しないトラクタベルトの回転によりピン274が移動し、連続紙がフロント側へ搬送される。
リアトラクタ271の奥には、スプロケットホイール276が配設される。スプロケットホイール276は、左右一対の輪状部材であり、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡された軸に挿通され、この軸が図示しない搬送モータにより駆動されることで回転する。
スプロケットホイール276の円周面には複数のピン277が並び、これらピン277は、リアトラクタ271から搬送された連続紙のスプロケットホールに、上方から係合する。そして、スプロケットホイール276の回転によって連続紙が巻き上げられ、記録ヘッド30に向けて搬送される。
また、リアトラクタ271には、ピン277の上方から被さるリアトラクタカバー275が配設される。リアトラクタ271に連続紙を載せてリアトラクタカバー275を被せることにより、ピン274が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持されることとなる。
スプロケットホイール276の円周面には複数のピン277が並び、これらピン277は、リアトラクタ271から搬送された連続紙のスプロケットホールに、上方から係合する。そして、スプロケットホイール276の回転によって連続紙が巻き上げられ、記録ヘッド30に向けて搬送される。
また、リアトラクタ271には、ピン277の上方から被さるリアトラクタカバー275が配設される。リアトラクタ271に連続紙を載せてリアトラクタカバー275を被せることにより、ピン274が連続紙のスプロケットホールに係合した状態が保持されることとなる。
搬送機構34は、連続紙の裏面に当接する第1搬送ローラ341と、連続紙を介して第1搬送ローラ341に対向する第2搬送ローラ342と、第2搬送ローラ342を軸支する第2搬送ローラ軸343と、記録ヘッド30に対向して配設されたプラテン31とを備える。第1搬送ローラ341はスプロケットホイール276の上方に配設され、連続紙の裏面に当接する。この第1搬送ローラ341に対して、連続紙を挟んで対向する位置に、第2搬送ローラ軸343が配設される。この第2搬送ローラ軸343は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に回転自在に架け渡され、複数の第2搬送ローラ342が挿通される。第2搬送ローラ軸343は、図示しないローラ開閉モータの動作によって所定の範囲内で移動可能であり、このローラ開閉モータが開動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341から離隔される。
そして、ローラ開閉モータが閉動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341に向けて付勢される。そして、ローラ開閉モータ651が閉動作を行うことで、連続紙が第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342との間に挟まれて支持される。
第1搬送ローラ341は、図示しない搬送モータ及び駆動輪列部33により駆動され、第1搬送ローラ341が回転することにより、第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342とに挟まれた連続紙が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
そして、ローラ開閉モータが閉動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341に向けて付勢される。そして、ローラ開閉モータ651が閉動作を行うことで、連続紙が第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342との間に挟まれて支持される。
第1搬送ローラ341は、図示しない搬送モータ及び駆動輪列部33により駆動され、第1搬送ローラ341が回転することにより、第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342とに挟まれた連続紙が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
キャリッジ28は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡されたガイド28Aがキャリッジ軸29に挿通される。キャリッジ28には、キャリッジ駆動モータ32と後述するキャリッジ駆動プーリとに架けられた、後述するタイミングベルトが装着され、キャリッジ駆動モータ32とキャリッジ駆動プーリによってタイミングベルトが駆動されることで、キャリッジ軸29に沿って移動する。
さらにキャリッジ28には、リニアエンコーダを構成する光センサ401が設けられている。そして、フレーム本体の光センサ401と対向する位置には、光センサ401と共同してリニアエンコーダを構成するリニアスケール402がキャリッジ軸29と平行に配置されている。これらの結果、キャリッジ駆動モータ32としてDCモータが用いられているが、キャリッジ28の位置を正確に把握することが可能となっている。
キャリッジ28には記録ヘッド30が搭載される。記録ヘッド30は、搬送機構34の上方において連続紙の記録面に対向し、連続紙の記録面と記録ヘッド30との間には、図示しないインクリボンが配設される。そして、記録ヘッド30から連続紙に向けて記録ワイヤ(図示略)を打ち出すことにより、連続紙の記録面にインクが付着し、文字を含む画像が記録される。
さらにキャリッジ28には、リニアエンコーダを構成する光センサ401が設けられている。そして、フレーム本体の光センサ401と対向する位置には、光センサ401と共同してリニアエンコーダを構成するリニアスケール402がキャリッジ軸29と平行に配置されている。これらの結果、キャリッジ駆動モータ32としてDCモータが用いられているが、キャリッジ28の位置を正確に把握することが可能となっている。
キャリッジ28には記録ヘッド30が搭載される。記録ヘッド30は、搬送機構34の上方において連続紙の記録面に対向し、連続紙の記録面と記録ヘッド30との間には、図示しないインクリボンが配設される。そして、記録ヘッド30から連続紙に向けて記録ワイヤ(図示略)を打ち出すことにより、連続紙の記録面にインクが付着し、文字を含む画像が記録される。
記録ヘッド30に対向する位置においては、連続紙の裏面側に、プラテン31が配設される。プラテン31は、連続紙に接する平面を有する平プラテンであり、この平面において記録ワイヤの突出力を支持する。プラテン31は、連続紙に対して垂直な方向に移動可能に構成され、図示しないばねによって連続紙に向けて付勢される。
また、キャリッジ28は、図示しないギャップ調整モータを搭載する。このギャップ調整モータの動作により、記録ヘッド30と連続紙との間のギャップが適宜調整される。
上述したように、キャリッジ駆動モータ32は、DCモータで構成されており、その制御基板には、キャリッジ駆動モータ32の温度を検出する温度センサ400が設けられている。
また、キャリッジ28は、図示しないギャップ調整モータを搭載する。このギャップ調整モータの動作により、記録ヘッド30と連続紙との間のギャップが適宜調整される。
上述したように、キャリッジ駆動モータ32は、DCモータで構成されており、その制御基板には、キャリッジ駆動モータ32の温度を検出する温度センサ400が設けられている。
排紙機構35は、記録ヘッド30により記録された連続紙に裏側から当接する第1排紙ローラ351と、右サイドフレーム21から左サイドフレーム22にかけて配設された可動フレーム353と、可動フレーム353を支持する可動軸354及びユニット支持軸355と、可動フレーム353と左サイドフレーム22とに跨って組み付けられたばね356と、可動フレーム353に固定された複数の排紙ローラユニット357と、排紙ローラユニット357に組み付けられた第2排紙ローラ358とを備える。
第1排紙ローラ351は、記録ヘッド30の上方において連続紙の裏面に当接し、図示しない搬送モータ及び駆動輪列部33により駆動されて回転する。この第1排紙ローラ351に対して、連続紙を介して対向する位置に、可動軸354及びユニット支持軸355が配設される。可動軸354及びユニット支持軸355は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡され、ユニット支持軸355は右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22に固定される一方、可動軸354は、ユニット支持軸355を中心として円を描くように移動可能である。また、可動フレーム353は、可動軸354及びユニット支持軸355に固定され、可動軸354とともに移動可能である。
第1排紙ローラ351は、記録ヘッド30の上方において連続紙の裏面に当接し、図示しない搬送モータ及び駆動輪列部33により駆動されて回転する。この第1排紙ローラ351に対して、連続紙を介して対向する位置に、可動軸354及びユニット支持軸355が配設される。可動軸354及びユニット支持軸355は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡され、ユニット支持軸355は右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22に固定される一方、可動軸354は、ユニット支持軸355を中心として円を描くように移動可能である。また、可動フレーム353は、可動軸354及びユニット支持軸355に固定され、可動軸354とともに移動可能である。
可動フレーム353には、可動軸354及びユニット支持軸355の軸方向に沿って並ぶ複数の排紙ローラユニット357が取り付けられる。排紙ローラユニット357には、それぞれ、ユニット支持軸355から離隔した位置に第2排紙ローラ358が組み付けられている。可動フレーム353は、左サイドフレーム22との間に架け渡されたばね356によって、ユニット支持軸355を中心として第1排紙ローラ351に近づく方向に付勢される。このため、排紙ローラユニット357が有する第2排紙ローラ358は、第1排紙ローラ351に押し付けられる方向に付勢され、この付勢力により、連続紙が第1排紙ローラ351と第2排紙ローラ358との間に挟まれる。さらに、可動軸354は、図示しないローラ開閉モータの動作によって、ばね356の付勢力に抗して移動される。すなわち、ローラ開閉モータ651が開動作を行うと、ローラ開閉モータの駆動力によって、可動軸354がばね356の付勢力に抗して移動し、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351から離隔する。また、ローラ開閉モータが駆動力を解放する(閉動作)と、ばね356の付勢力によって、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351に押し付けられる。
図5は、上面カバー13を開放した状態におけるドットインパクトプリンタ10の上面図である。
図5に示すように、記録機構部20のフロント側の右端部には、リボン駆動ユニット37が配設される。リボン駆動ユニット37は、図3に示すように右サイドフレーム21に固定されており、略箱形のカバーと、このカバーから突出するリボン巻き取り軸38及び巻き取り検出軸40とを備える。
また、図5に示すように、記録機構部20のフロント側の左端部には、図示しないリボンカートリッジの取付時に当該リボンカートリッジを支持するリボンカートリッジ支持爪36が配設されている。リボンカートリッジ支持爪36は左サイドフレーム22に一体として形成された板状部材である。
また、リボンカートリッジの取付時に、リボンカートリッジの裏面側に対向する位置には、上述したリニアエンコーダを構成するリニアスケール402が設けられている。
図5に示すように、記録機構部20のフロント側の右端部には、リボン駆動ユニット37が配設される。リボン駆動ユニット37は、図3に示すように右サイドフレーム21に固定されており、略箱形のカバーと、このカバーから突出するリボン巻き取り軸38及び巻き取り検出軸40とを備える。
また、図5に示すように、記録機構部20のフロント側の左端部には、図示しないリボンカートリッジの取付時に当該リボンカートリッジを支持するリボンカートリッジ支持爪36が配設されている。リボンカートリッジ支持爪36は左サイドフレーム22に一体として形成された板状部材である。
また、リボンカートリッジの取付時に、リボンカートリッジの裏面側に対向する位置には、上述したリニアエンコーダを構成するリニアスケール402が設けられている。
図6は、ドットインパクトプリンタ10のキャリッジ制御系の機能ブロック図である。
図6に示すキャリッジ制御系のうち、コントローラ410およびドライバ411は、ドットインパクトプリンタ10が備える図示しない制御基板に実装される。
キャリッジ制御系は、光センサ401からのエンコード信号SENが入力され、各種制御を行うコントローラ410と、コントローラ410から出力される駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動するドライバ411と、を備えている。
キャリッジ28には、キャリッジ駆動モータ32と、キャリッジ駆動プーリ412とに架けられたタイミングベルト413が装着されている。
次に実施形態の動作を説明する。
コントローラ410がドライバ411に対し、駆動制御信号SDRVを出力すると、ドライバ411は、駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動する。
図6に示すキャリッジ制御系のうち、コントローラ410およびドライバ411は、ドットインパクトプリンタ10が備える図示しない制御基板に実装される。
キャリッジ制御系は、光センサ401からのエンコード信号SENが入力され、各種制御を行うコントローラ410と、コントローラ410から出力される駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動するドライバ411と、を備えている。
キャリッジ28には、キャリッジ駆動モータ32と、キャリッジ駆動プーリ412とに架けられたタイミングベルト413が装着されている。
次に実施形態の動作を説明する。
コントローラ410がドライバ411に対し、駆動制御信号SDRVを出力すると、ドライバ411は、駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動する。
このとき、コントローラ410には、光センサ401からのエンコード信号SENが入力されており、キャリッジ駆動モータ32とキャリッジ駆動プーリ412によってタイミングベルト413が駆動されることで、キャリッジ28は、キャリッジ軸29に沿って図6中、左右方向に移動させられる。
図7は、記録モード、キャリッジ駆動速度および印字桁数の関係説明図である。
コントローラ410の図示しないメモリには、記録ヘッド30に各種の記録動作を実行させるために複数の記録モードに関する情報の動作条件が格納されている。これらの記録モードは、上限値が定められた記録ヘッド18の駆動周波数の下で、図7に示すように、要求された記録容量、すなわち、1行当たりの印字桁数(印字文字数)に対応してキャリッジ28のキャリッジ駆動速度を決定したものである。
より具体的には、記録モードは、モードa(Mode a)からモードk(Mode k)までの11の記録モードがある。例えば、モードaにおけるキャリッジ駆動速度(基準キャリッジ駆動速度)は、3947.164mm/secであり、モードbにおけるキャリッジ駆動速度は、3700.466mm/secであり、モードhにおけるキャリッジ駆動速度は、1679.89mm/secである。
コントローラ410の図示しないメモリには、記録ヘッド30に各種の記録動作を実行させるために複数の記録モードに関する情報の動作条件が格納されている。これらの記録モードは、上限値が定められた記録ヘッド18の駆動周波数の下で、図7に示すように、要求された記録容量、すなわち、1行当たりの印字桁数(印字文字数)に対応してキャリッジ28のキャリッジ駆動速度を決定したものである。
より具体的には、記録モードは、モードa(Mode a)からモードk(Mode k)までの11の記録モードがある。例えば、モードaにおけるキャリッジ駆動速度(基準キャリッジ駆動速度)は、3947.164mm/secであり、モードbにおけるキャリッジ駆動速度は、3700.466mm/secであり、モードhにおけるキャリッジ駆動速度は、1679.89mm/secである。
また、図7によれば、例えば、記録モードとしてモードbが選択されている場合に、印字桁数=108桁以上の場合には、そのままモードbに対応するキャリッジ駆動速度(=3700.466mm/sec;基準キャリッジ駆動速度)が選択されることを示している。また、記録モードとしてモードbが選択されている場合に、印字桁数=107〜51桁の場合には、モードdに対応するキャリッジ駆動速度(=2939.815mm/sec)が選択されることを示し、印字桁数=50〜33桁の場合には、モードfに対応するキャリッジ駆動速度(=2519.841mm/sec)が選択されることを示し、印字桁数=32〜1桁の場合には、モードhに対応するキャリッジ駆動速度(=1679.89mm/sec)が選択されることを示している。なお、これらは、解像度を12cpiを例とした場合のものであり、解像度により印字桁数が同一でも異なるキャリッジ駆動速度が選択されることは言うまでもない。
このように印字桁数により、キャリッジ駆動速度を異ならせているのは、印字開始タイミングがキャリッジ駆動速度が定速となる定速領域およびその前後の速度領域で実行されることに起因して、実際の印字完了に要する時間が異なるからである。ここで、印字完了に要する時間とは、キャリッジを停止状態から、加速し、印字を行った後、減速し、再びキャリッジを停止状態とするまでの時間である。
このように印字桁数により、キャリッジ駆動速度を異ならせているのは、印字開始タイミングがキャリッジ駆動速度が定速となる定速領域およびその前後の速度領域で実行されることに起因して、実際の印字完了に要する時間が異なるからである。ここで、印字完了に要する時間とは、キャリッジを停止状態から、加速し、印字を行った後、減速し、再びキャリッジを停止状態とするまでの時間である。
図8は、同一の印字桁数の印字を行った場合の印字時間を説明するための図である。
例えば、記録モードとして、モードbが選択されている場合に、印字桁数が32桁以下である場合には、図8に示すように、モードbに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字する場合が最も時間がかかり、モードhに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字する場合が最も時間がかからない。
したがって、この場合には、モードhに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字することにより、スループットの向上を図っている。
さらにスループットの向上を図るため、本実施形態では、キャリッジ駆動モータであるDCモータに対する急制動をかけるとともに、この急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御している。
図9は、キャリッジ駆動モータであるDCモータの急制動の制御状態の説明図である。
時刻t0において、コントローラ410がドライバ411に対し、駆動制御信号SDRVを出力すると、ドライバ411は、駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動する。
例えば、記録モードとして、モードbが選択されている場合に、印字桁数が32桁以下である場合には、図8に示すように、モードbに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字する場合が最も時間がかかり、モードhに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字する場合が最も時間がかからない。
したがって、この場合には、モードhに相当するキャリッジ駆動速度を用いて印字することにより、スループットの向上を図っている。
さらにスループットの向上を図るため、本実施形態では、キャリッジ駆動モータであるDCモータに対する急制動をかけるとともに、この急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、急制動の開始タイミングを制御している。
図9は、キャリッジ駆動モータであるDCモータの急制動の制御状態の説明図である。
時刻t0において、コントローラ410がドライバ411に対し、駆動制御信号SDRVを出力すると、ドライバ411は、駆動制御信号SDRVに基づいてキャリッジ駆動モータ32を駆動する。
このとき、コントローラ410には、光センサ401からのエンコード信号SENが入力されており、キャリッジ駆動モータ32とキャリッジ駆動プーリ412によってタイミングベルト13が駆動されることで、キャリッジ28は、キャリッジ軸29に沿って図6中、左右方向に移動させられる。
そして、時刻t1において、キャリッジ28が所定しきい値速度VTHに至ると、加速を行いながら、印字を開始する。
そして、時刻t1において、キャリッジ28が所定しきい値速度VTHに至ると、加速を行いながら、印字を開始する。
その後、時刻t2に至ると、キャリッジ28は定速状態となる。
その後も印字を継続し、時刻t3において、印字が完了あるいはほぼ印字が完了すると、コントローラ410は、ドライバ411を介して、ブレーキ制御を開始し、その時点において最も短時間でキャリッジ28を停止状態に移行可能なブレーキ制御(具体的には、逆通電ブレーキ制御および短絡ブレーキ制御を組み合わせた制御)を行う。
具体的には時刻t3に至ると、キャリッジ駆動モータ32に逆通電を行う逆通電ブレーキ制御を行う。
そして逆通電ブレーキ制御を開始してから設定した所定時間が経過すると、逆通電ブレーキ制御を終了し、今度はキャリッジ駆動モータ32の電源端子を短絡し、キャリッジ駆動モータ32を発電機として機能させ、逆流電流を生成してブレーキをかける短絡ブレーキ制御を行う。
これらの結果、時刻t4にはキャリッジ28は停止状態に移行することとなる。
その後も印字を継続し、時刻t3において、印字が完了あるいはほぼ印字が完了すると、コントローラ410は、ドライバ411を介して、ブレーキ制御を開始し、その時点において最も短時間でキャリッジ28を停止状態に移行可能なブレーキ制御(具体的には、逆通電ブレーキ制御および短絡ブレーキ制御を組み合わせた制御)を行う。
具体的には時刻t3に至ると、キャリッジ駆動モータ32に逆通電を行う逆通電ブレーキ制御を行う。
そして逆通電ブレーキ制御を開始してから設定した所定時間が経過すると、逆通電ブレーキ制御を終了し、今度はキャリッジ駆動モータ32の電源端子を短絡し、キャリッジ駆動モータ32を発電機として機能させ、逆流電流を生成してブレーキをかける短絡ブレーキ制御を行う。
これらの結果、時刻t4にはキャリッジ28は停止状態に移行することとなる。
従って、本実施の形態によれば、印字桁数に応じて、最も印字スループットが向上するキャリッジ駆動速度を選択して印字を行える。
さらに、印字完了後あるいは印字完了直前には、キャリッジ28に急制動をかけるため、キャリッジが再び停止状態に移行するまでの時間を短くすることができ、より一層スループットの向上が図れる。
以上の説明では、印字完了後あるいは印字完了直前にキャリッジ28に急制動をかけていたが、リニアエンコーダの出力に基づいて印字が正常に行える範囲であれば、それら以前にキャリッジ28に急制動をかけるようにすることも可能である。
さらに、印字完了後あるいは印字完了直前には、キャリッジ28に急制動をかけるため、キャリッジが再び停止状態に移行するまでの時間を短くすることができ、より一層スループットの向上が図れる。
以上の説明では、印字完了後あるいは印字完了直前にキャリッジ28に急制動をかけていたが、リニアエンコーダの出力に基づいて印字が正常に行える範囲であれば、それら以前にキャリッジ28に急制動をかけるようにすることも可能である。
10…ドットインパクトプリンタ、13…上面カバー(カバー)、20…記録機構部、28…キャリッジ、30…記録ヘッド、32…キャリッジ駆動モータ、64…モータ駆動部、65…リボン巻き取り検出部、66…カバー開閉検出部、400…温度センサ、401…光センサ、402…エンコーダスケール、410…コントローラ、411…ドライバ。
Claims (5)
- 記録ヘッドをキャリッジに載置し、前記キャリッジをDCモータを有するキャリッジ駆動部により主走査方向に駆動しつつ、記録用紙を副走査方向に駆動して前記記録ヘッドにより記録用紙に記録を行う記録装置において、
前記記録装置は、解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、
前記キャリッジ位置を検出するリニアエンコーダ部と、
いずれかの前記記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動すべく前記キャリッジ駆動部を制御するキャリッジ駆動制御部と、
前記記録対象の行において、前記DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、前記急制動の開始タイミングを制御するブレーキ制御部と、
前記キャリッジ位置に基づいて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動部と、
を備えたことを特徴とする記録装置。 - 請求項1記載の記録装置において、
前記キャリッジ駆動制御部は、前記キャリッジ駆動速度は、任意の行に記録される記録容量に応じ、当該行の記録時間が最小となる前記他の記録モードのキャリッジ駆動速度に変更されることを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2記載の記録装置において、
前記ブレーキ制御部は、任意の行に対する記録の完了時あるいは記録完了直前に前記急制動をかけることを特徴とする記録装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録装置において、
前記ブレーキ制御は、逆通電ブレーキ制御および短絡ブレーキ制御を含むことを特徴とする記録装置。 - 記録ヘッドをキャリッジに載置し、前記キャリッジをDCモータを有するキャリッジ駆動部により主走査方向に駆動しつつ、記録用紙を副走査方向に駆動して前記記録ヘッドにより記録用紙に記録を行う記録装置の制御方法において、
解像度に応じて基準キャリッジ駆動速度が予め定められた複数の記録モードを備え、
前記キャリッジ位置を検出するキャリッジ位置検出過程と、
いずれかの前記記録モードを選択した場合に、記録対象の行に記録される記録容量に応じて、選択された前記記録モードに対応する前記基準キャリッジ駆動速度よりも低い他の記録モードの基準キャリッジ駆動速度でキャリッジを駆動するキャリッジ駆動制御過程と、
前記記録対象の行において、前記DCモータに対する急制動をかけるとともに、前記急制動に対応する減速動作中に記録を完了させるべく、前記急制動の開始タイミングを制御するブレーキ制御過程と、
を備えたことを特徴とする記録装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005071472A JP2006248171A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 記録装置および記録装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005071472A JP2006248171A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 記録装置および記録装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006248171A true JP2006248171A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37089141
Family Applications (1)
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JP2005071472A Withdrawn JP2006248171A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 記録装置および記録装置の制御方法 |
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2005
- 2005-03-14 JP JP2005071472A patent/JP2006248171A/ja not_active Withdrawn
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