JP2006245321A - プリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法 - Google Patents

プリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プリント回路基板の電源層にパターニングされたアクテブな電源プレーンが隣接層に配したパッシブな電源プレーンの電圧側にクロストークして生ずるノイズを低減する様にしたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法を得る。
【解決手段】電源層4に形成したアクテブな第1及び第2の電源プレーン14a,15aの電源電圧が隣接配置したパッシブな第3の電源プレーン16aの電源電圧にクロストークしない様に第1及び第2の電源プレーン14aと第3の電源プレーン間にクリアランス33を設け、このクリアランス部分をグランドプレーン17aとし、フイルタの電気回路素子の近傍に第1及び第2の電源プレーンの電源電圧がクロストークしない様に配設して、アクテブな第1及び第2の電源プレーン14aからパッシブな第3の電源プレーン及び電気回路素子に与える不要ノイズを低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント回路基板の電源プレーン設計時に、複数の電源プレーンの間で1方の電源パターンから他方の電源プレーンに混入する不要輻射ノイズを低減する様にしたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法に係わり、特に、所定の信号層に形成したフイルタ等の電気回路素子の前後に加えるアクテブ電源プレーンからポシテブ電源プレーンに漏洩するノイズを除くようにし、電源層内の複数の隣接する電源プレーン間でノイズがクロストークしない様に電源プレーン間にクリアランスとしてグランド層を設けて不要輻射を低減する様にしたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法に関するものである。
従来から、多層回路基板から放射される電磁波放射ノイズを低減するために主電源プレーンとサブ電源プレーン間にクリアランスを設けた多層プリント配線基板の構成が特許文献1に開示されている。図4(A)及び図4(B)は、特許文献1に開示された表部(第1層)に配設した信号層の要部拡大図と第3層目の電源層の斜視図を示すものである。
図4(A)及び図4(B)に於いて、多層回路基板1を構成する信号層2にはICデバイス(以下ICと記す)3が搭載され、電源供給パターン及び信号パターンが形成される。図示しない第2層のグランド層を介して第3層として外部からの電源供給用の電源層4が形成される。電源層4は多層回路基板1上に搭載される複数のIC3により共通に利用される。外部から供給される電源電圧は一般的には3.3Vであり、IC3の内部ロジック用電源(2.5V)は、例えば3端子レギュレータにより生成する。
図4(B)は、第3層の電源層4の様子を示す斜視図であり、主電源プレーン4aとサブ電源プレーン4bとの間に電気的な接続を絶つ隙間(以下、「クリアランス」と記す)5を配してサブ電源プレーン4bを島状に形成する。尚、第4層には図示しないが信号層2と同様な電源供給パターン及び信号パターンが形成される。
図4(A)は信号層2上に形成される電源供給パターンの一部拡大図である。信号層2には1つのIC3[実際には1個のASIC(アプリケーション・スペシフィック・IC)に対し8個のIC3と12個の電源端子を有するが2個のICのみを示す]に対して、第1の電源供給パターン[バイパスコンデンサ(以下パスコン記す)が設置されている電源供給パターン]6、パスコン接続パターン7、第2の電源供給パターン(直接パスコンが設置されていない電源供給パターン)9が形成されている。図4(A)中の点線は、第3層の電源層4に形成されるクリアランス5を表しており、クリアランス5の外側が主電源プレーン4a、内側の点線の内部がサブ電源プレーン4bを表す。
図4(A)に示されるように、IC3の電源端子8a及び8bと電気的に接続される第1の電源供給パターン6は、スルーホール9a及び9bを介して、主電源プレーン4aに電気的に接続されるとともに、スルーホール10a〜10fを介してサブ電源プレーン4bと電気的に接続される。サブ電源プレーン4bは、第3番目の電源層4上に於いては、クリアランス5により主電源プレーン4aと電気的な接続を絶たれた状態にある。然し、サブ電源プレーン4bは信号層2に形成される第1の電源供給パターン6を介して主電源プレーン4aと電気的に接続されることになる。
そして、第1の電源供給パターン6と、スルーホール11a及び11bにより第2番目のグランド層と接続されたパスコン接続パターン7との間に、パスコン12a及び12bが設置される。このパスコン12a及び12bの作用により、IC3内の高速スイッチング動作等に起因するコモンモードノイズの主電源プレーン4aへの漏洩が抑制され、多層回路基板1から放射されるEMIノイズを低減可能となることが披瀝されている。
又、特許文献2には、電磁放射ノイズを最小化し、安定化した電源システムを備えた回路基板が開示されている。即ち、グランド層12及び電源層4を有する多層のプリント回路基板1に於いて、電源層4に設けた主電源プレーン4aとサブ電源プレーン4bはフイルタFLを介して接続される。このフイルタFLはフェライトビーズL1とコンデンサC1、C2で形成しπ型配置の構造を持ち、プリント回路基板1からの電磁放射ノイズを最小にさせる効果を有する。又、π型配置のフイルタFLの前後には電解コンデンサC4、C5を有し、IC3に対し安定した電源を供給する様に成されている。
即ち、上記特許文献2は図5に示す様に、接地されたグランド層12と、電源に接続された電源層4の主電源プレーン4aと、グランド層12に接地端子が接続されて搭載されたIC3と、このIC3の電源端子及び主電源プレーン4a間の電源側配線13の途中に設けられたインダクタ素子L1と、インダクタ素子L1の主電源プレーン4a側の端子及びグランド層12間に設けられた第1のコンデンサC1と、インダクタ素子L1のIC3側の端子及びグランド層12間に設けられた第2のコンデンサC2と、IC3の電源端子及びグランド層12間に設けられた第3のコンデンサC3と、主電源プレーン4a及びグランド層12間に設けられた第1の電解コンデンサC4と、インダクタ素子L1のIC3側の端子及びグランド層12間に設けられた第2の電解コンデンサC5とを含むフイルタFLと電解コンデンサで構成されている。
上述の構成に於いて、コンデンサC3はIC3のデカップリングコンデンサとなり、IC3の動作に伴う電磁ノイズはコンデンサC3にて、その多くをIC3内部でループさせる。また、ループしきれなかったノイズはπ型配置フイルタのフェライトビーズL1が高周波帯域で発生するインダクタンス成分を減衰させ、主電源プレーン4aへのノイズ進入を抑制する。
又、フェライトビーズL1の前後に付加した静電容量の異なるコンデンサC1およびC2により広帯域なπ型配置ノイズフイルタを形成し、パターン長D1のインダクタンス成分DLを利用することでコンデンサC1とフェライトビーズL1、コンデンサC2とパターン長D1のインダクタンス成分DLの多段フイルタを形成し、効果的な電源のノイズフイルタリングを可能にする。更にIC3が接続されたサブ電源プレーン4bを安定化させる為、コンデンサC1およびC2の外側に電解コンデンサC4及びC5を実装している。
上述の特許文献2には、主電源プレーン4aとサブ電源プレーン4b間にフイルタFLを介在させて電源層4に混入するノイズの低減を図った回路基板が開示されている。これに対し、本発明は互いに異なる隣接した電源電圧を有する電源プレーン間のクロストークで生ずるノイズの低減化を図ったものである。更に、フイルタFL等の電気回路素子を通る前の電源と、電気回路素子を通った後の電源が電源層4で隣接配置されるとクロストークによりフイルタFLの電気回路素子の効果が減少する弊害も除去しようとするものである。表層の信号層2に配設したフイルタFLと例えば、下層の電源層4の電源プレーンにはスルーホールを穿設し、下層の電源プレーンから上述のフイルタFLを通過する前及び通過後の電源電圧を供給しているが、フイルタFLのスルーホール近傍で電流が集中するため、本発明では電源層4の異なる電源プレーン間にクリアランスを設け、このクリアランスをグランドプレーンとし、異電源プレーン間のパターンがオーバーラップしないように成したものである。即ち、特許文献1及び特許文献2には高速スイッチング動作等に起因するコモンモードノイズの主電源プレーンへの漏洩を抑制して、多層回路基板から放射されるEMIを低減して不要輻射を防止する様にした多層回路基板及びフイルタを用いた多層のプリント回路基板が示されているが、本発明とは、その目的、構成を異にするものである。
今、本発明をより理解するために、従来の多層回路基板として、図6(A)及び図6(B)に示す様に構成した多層のプリント回路基板1を考える。図6(A)に於いて2はN−1番目の信号層の回路基板を4はN層目の電源層のプリント回路基板を示し、例えば、信号層2にはIC3や第1及び第2のフイルタFL1、FL2が搭載されているものとする。図6(B)に示す電源層4のプリント回路基板1にはアクテブ電源としてのノイズレベルの大きい例えば、複数の3.3V用の第1の電源プレーン14と1.2V用の第2の電源プレーン15を隣設してパターニングして、これら第1及び第2の電源プレーン14、15に同じく隣設してポシテブ電源としての帯状の第3の電源プレーン16がパターニングされている。尚、17はグラウンドプレーンを示す。
これら第1及び第2の電源パターン14、15と第3の電源パターン16がパターニングされている電源層4上に単層に場合は直接フイルタFL1、FL2を配設してもよいが、多層回路基板の場合は図6(A)に示す様に信号層2上に複数の3端子の第1及び第2のフイルタFL1、FL2が配設される。これら第1及び第2のフイルタFL1、FL2と電源層4上の第1乃至第3の電源プレーン14,15,16を接続するために第1乃至第3の電源プレーン14、15、16及びフイルタFL1、FL2の両端にパターニングした信号パターン18、19と20、21にはスルーホール22、23、24、25が穿設され、電源層4の第1及び第2のアクテブなノイズレベルの高い電源プレーン14、15と比較的ノイズレベルの小さなパッシブな第3の電源プレーン16にもスルーホール26、27、28、29が穿設されている。
第1のフイルタFL1の信号パターン19のスルーホール23には第2の電源プレーン15のスルーホール26を通して例えば、1.2Vの電源電圧が供給され、第2のフイルタFL2の信号パターン21のスルーホール25には第1の電源プレーン14のスルーホール28を通して例えば、3.3Vの電源電圧が供給される。第1及び第2のフイルタFL1、FL2を通過後の電圧を取り出すための信号パターン18、20に穿設したスルーホール22,24はパッシブな第3の電源プレーン16に穿設したスルーホール27、29と導通している。
上述の様な多層なプリント回路基板1に於いて、ノイズレベルの高いアクテブな第1及び2の電源プレーン14、15と第1及び第2のフイルタFL1、FL2を通過した後の電圧が加えられるパッシブな第3の電源プレーン16が図6(B)に示す様に近接して配置されると、図6(C)に示す様に、異なる電圧の第1及び第2の電源プレーン14、15のアクテブな電源電圧のノイズが第1及び第2のフイルタFL1、FL2を通過後の第3の電源プレーン16のパッシブな電源電圧にクロストークし、ノイズ電流の広がり30を発生し、例えば、第1及び第2のフイルタFL1、FL2の入力部分のスルーホール23、25近傍では電流が集中するため、第1及び第2の電源プレーン14、15のノイズが第1及び第2のフイルタFL1、FL2の炉波特性に影響を与える課題を有していた。
特開2003−282781号公報 特開2003−69169号公報
本発明は上記の課題を解決するために成されたもので、本発明が解決しようとする課題は、多層のプリント回路基板の電源層に形成した複数のアクテブ電源プレーンで生ずるノイズレベルの高い電源電圧のノイズがパッシブな電源プレーンの電源電圧にクロストークしない様にして、特に、隣接層や電源層に配設したフイルタ等の電気回路素子へ電源層の電源プレーンからクロストークするノイズが混入しない様に単にクリアランスを設けるだけでなくこのクリアランス部をグランドに接地することで不要輻射ノイズを低減する様にしたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法を得ることを目的とするものである。
第1の本発明のプリント回路基板は、少なくともアクテブな電源プレーンとパッシブな電源プレーンとを有する電源層のプリント回路基板に於いて、電源層に形成したアクテブな電源プレーンのパターンとパッシブな電源プレーン間にクリアランスを設け、このクリアランスをグラウンドプレーンとなしたものである。
第2の本発明のプリント回路基板のパターニング方法は、少なくともアクテブな電源プレーンとパッシブな電源プレーンとを有する電源層のプリント回路基板のパターニング方法に於いて、電源層に形成したアクテブな電源プレーンのパターンとパッシブな電源プレーン間にクリアランスを形成し、このクリアランスをグラウンドプレーンとなしたものである。
第1及び第2の本発明によれば、プリント回路基板の電源層に形成した複数のアクテブ電源プレーンで生ずるノイズレベルの高い電源電圧のノイズがパッシブな電源プレーンの電源電圧にクロストークしない様になり、特に、隣接層や電源層に配設したフイルタ等の電気回路素子へ電源層の電源プレーンからクロストークするノイズが混入しない様にして不要輻射ノイズを低減する様にしたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法が得られる効果を生ずる。
以下、本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法の1形態例を説明する。図1及び図2に於いて、図1は本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法を説明するための単層のプリント回路基板の平面図、図2は図1に示したプリント回路基板のノイズ発生状態を3次元電磁界解析シミュレーション(BLESS:BaudLayout Evaluation and Suggestion System)でシミュレートしたプリント回路基板の平面図である。以下、図1及び図2に於いて、図6(A)乃至図6(C)で説明した構成との対応部分には同一符号を付して説明する。
図1は、本発明の1形態例を示す単層のプリント回路基板1の平面図を示すもので、図6(B)の従来構成の電源層4に示す構成と同一部分には同一符号を付し、変更部分には同一符号にaを付して説明する。本例に於いては図6(A)乃至(C)で示した第1乃至第3の電源プレーン14、15、16でノイズの拡がり30の多い部分のアクテブな第1の電源プレーン14aと第2の電源プレーン15a及びパッシブな第3の電源プレーン16a並びにグラウンドプレーン17aのパターン形状を変更する。第1の電源プレーン14aの左端上部と第2の電源プレーン15a左端下部との間にグラウンドプレーン部17bを形成するために、第1の電源プレーン15aの左端上部にバイトの刃先型の切込み31を形成すると共に帯状の第3の電源プレーン16aの上端部を斜め右下がりに傾斜する様に傾斜部32を形成し、第3の電源プレーン16aと第1の電源プレーン14aとの間に0.2〜5mm程度のクリアランス部33を形成し、このクリアランス部33をグラウンドプレーン17a、17bと連通させる。
即ち、パッシブな第3の電源プレーン16aとアクテブな第1及び第2の電源プレーン14a、15a間にクリアランス部33を設け、このクリアランス部33を接地電位に落とされたグラウンドプレーンとすることでアクテブな第1及び第2の電源プレーン14a、15aからパッシブな第3の電源プレーン16aに混入する異なる電源電圧同士のノイズの拡がりを図2に示す様にノイズレベルで60%改善することが出来た。
図2に於いて、電源層4の第1乃至第3の電源プレーン14a、15a、16aは図1のパターンと同一であり、第1及び第2の電源プレーン14a、15aのノイズの拡がり30は第3の電源プレーン16aに全くかかることがないので、ノイズの被りによる図6(A)で説明した第1及び第2のフイルタFL1、FL2の如き電子回路素子(図1に場合は電源層4に直接的に第1及び第2のフイルタFL1、FL2が取り付けられている)への影響が改善されたプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法が得られる。
次に、本発明の多層のプリント回路基板の他のパターン構成を図3(A)〜図3(D)により説明する。図3(A)及び図3(B)は電気回路素子として複数のフイルタFL1、FL2を並設してパターニングした場合の従来構成と本発明構成の1形態例を示す多層のプリント回路基板の斜視図であり、図3(C)及び図3(D)は図3(A)及び図3(B)の構成に於けるノイズ低減効果を説明するためのBLESSのシミュレートによるパターン変更前と変更後のノイズ分布を示した平面図である。
図3(A)、図3(B)に於いて、図1及び図2との対応部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図3(A)は従来の多層のプリント回路基板の斜視図を示すものでN−1層目の信号層2には第1のIC3及び複数の第1及び第2のフイルタFL1、FL2が搭載されると共に帯状のA電源用信号パターン35及びL字状のB電源用信号パターン36がIC3と第1のフイルタFL1間と第2のフイルタFL2と信号層2の右コーナ間に略L字状にパターニングされている。
第1のフイルタFL1の前後の入出力端にはN番目の電源層4のアクテブな(フイルタFL1を駆動する電源電圧)A電源プレーン37及びポシテブな(フイルタFL1後の電源電圧)B電源プレーン38に形成したスルーホール26a、27aと導通するスルーホール23a、22aが穿設されている。又、第2のフイルタFL2の前後の入出力端には電源層4のB電源プレーン38及びグラウンドプレーン17中の島状のB電源プレーン38に形成したスルーホール29a、28aと導通するスルーホール24a、25aが形成されている。
スルーホール26aはB電源プレーン38と絶縁したグラウンドプレーン17で囲まれた島状部にA電源プレーン37の電源電圧を供給する様に形成されている。又、スルーホール28aはB電源プレーン38と離間した島状のグラウンドプレーン17中に穿設され、B電源プレーン38の電源電圧を供給する様に成されている。
上述の様に、従来の多層のプリント回路基板のA電源プレーン37とB電源プレーン38のパターンは、図3(A)の電源層4の楕円破線40で示す様に隣接して異なる電源電圧が供給されるアクテブ及びポジテブな電源電圧プレーン間で重なり合い互いに干渉している。特に、電流の集中する第1のフイルタFL1のスルーホール22a、23aと第2のフイルタFL2のスルーホール25a、24aが隣接配置されているため図3(C)のノイズ分布図で斜線に示す様に第1のフイルタFL1にN層目の電源層4のB電源プレーン38からのノイズがクロストーク41していることが解る。
そこで、本発明に於いては、多層プリント回路基板1のパターン構成を図3(B)に示す様に変更する。即ち、図3(B)においてN−1層目の信号層2の第1のフイルタFL1を第1のIC3の根本のB電源プレーン38とA電源プレーン37の図3(C)の1点鎖線で示す重なり部分42から離間した位置に配するようにA電源用信号パターン35を延設し第2のフイルタFL2と並設する様にパターニングする。又、N層目の電源層4のA電源プレーン37とB電源プレーン38とが互いに重ならないようにとB電源プレーン38との重なり部分42を取り除くようにA電源プレーン37とB電源プレーン38をパターニングする。B電源プレーン37の重なり部42を切り取ると共にA電源プレーン38も帯状にパターニングしA電源プレーン37とB電源プレーン38間を距離W5で示す様に離間した位置にパターニングを施し、この離間部分をグラウンドプレーン17とするか、このグラウンド部分を盛り上げて障壁を設ける様にしてもよい、この場合単層のプリント回路基板では問題はないが、多層のプリント回路基板に於いては、上層又は下層のプリント基板に盛り上げ障壁用の逃げ溝を必要とする。
即ち、B電源プレーン16aのパターンとしては図3(A)で示す楕円破線40の干渉部分に、図3(D)の様な切込部43を形成し、離間位置に配したA電源プレーン37とグラウンドプレーン17中にスルーホール22a、23aに対応したA電源供給用のスルーホール26a、27aを形成する。B電源プレーン38のスルーホール29aとグラウンドプレーン17に設けたスルーホール28aからスルーホール24a、25aを介して第2のフイルタFL2にB電源電圧が供給される。又、上記した離間距離W5は両電源プレーンの電圧に応じて0.2乃至5mm程度に選択すると良い。
図3(B)の様にパターニングした場合のBLESSによるノイズ分布図を図3(D)に示す。このパターン変更後の第1のフイルタFL1部分のアクテブなB電源プレーン16aからのノイズレベルのクロストーク41は、ほとんど見ることが出来ず約60%のノイズ改善が見られた。
従って、図3(B)(D)の構成によれば、少なくとも電源層4と隣接する上層或いは下層の信号層2又は電源層4に所定電源で駆動される電気回路素子3、FL1、FL2を搭載したプリント回路基板1に於いて、信号層2又は電源層4に搭載した電気回路素子3、FL1、FL2を駆動した後のパッシブな電源プレーン37(38)と電気回路素子3、FL1、FL2を駆動するアクテブな電源プレーン38(37)間にクリアランスW5を設け、クリアランスW5をグラウンドプレーン17としたことを特徴とするプリント回路基が得られる。又、少なくとも電源層4と隣接する上層或いは下層の信号層2又は電源層4に所定電源で駆動される電気回路素子3、とフイルタFL1、FL2を有するプリント回路基板のパターニング方法に於いて、信号層2又は電源層4に搭載した電気回路素子3を駆動した後のパッシブな電源プレーン38(37)と電気回路素子3を駆動するアクテブな電源プレーン37(38)間にクリアランス(離間距離)33(W5)を設け、このクリアランス33(W5)をグラウンドプレーン17としたことを特徴とするプリント回路基板のパターニング方法としたので、フイルタ等の電気回路素子前後の入出力部へのノイズの伝播が抑制され電気回路素子を効果的に活用可能な単層又は多層のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法を得ることが出来る。
本発明によれば、多層又は単層のプリント回路基板を用いた電源パターンから電気回路素子へ混入する不要輻射ノイズが低減可能で、特に、単層や多層のプリント回路基板の所定位置に形成したフイルタ等の電気回路素子に隣接層の電源パターンノイズがクロストークしない様にしたので、電気回路素子へのクロストークによる不要輻射ノイズを低減可能なプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法が得られる効果を有する。
尚、上述の構成では、多層及び単層プリント回路基板について説明したが、この多層及び単層プリント回路基板を有する各種の映像、音声信号の受信装置或いは送受信装置、テープ或いはデイスク記録再生装置、携帯電話機、PDA等の各種電子機器に本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法が適用可能である。
本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法を説明するための1形態を示す平面図である。 本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法の構成とノイズ削減効果を説明するための3次元電磁界解析シミュレーションにより得たノイズ分布特性図である。 従来及び本発明のプリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法の他の形態例を示す斜視図並びにノイズ削減効果を説明するための3次元電磁界解析シミュレーションにより得たノイズ分布特性図である。 従来のプリント回路基板の1形態を示す要部の1部拡大平面図及び電源層の斜視図である。 従来のプリント回路基板の他の形態例を示す主電源プレーン上の回路図である。 従来のプリント回路基板の更に他の形態例を示す信号層及び電源層の平面図並びに3次元電磁界解析シミュレーションにより得たノイズ分布特性図である。
符号の説明
1…プリント回路基板、2…信号層(N−1層)、4…電源層(N層)、3…第1のIC(電気回路素子)、14…第1の電源プレーン、15…第2の電源プレーン、16…第3の電源プレーン、17,17a…グラウンドプレーン、20,21,22(22a),23(23a),24(24a),25(25a),26(26a),27(27a),28(28a),29(29a)…スルーホール、37(38)…アクテブなA電源プレーン、38(37)…パッシブなB電源プレーン、41…クロストーク部、42…重なり部、FL1,FL2…第1及び第2のフイルタ





Claims (4)

  1. 少なくともアクテブな電源プレーンとパッシブな電源プレーンとを有する電源層のプリント回路基板に於いて、
    前記電源層に形成した前記アクテブな電源プレーンのパターンと前記パッシブな電源プレーン間にクリアランスを設け、該クリアランスをグラウンドプレーンとしたことを特徴とするプリント回路基板。
  2. 少なくとも電源層と隣接する上層或いは下層の信号層又は該電源層に所定電源で駆動される電気回路素子を搭載したプリント回路基板に於いて、
    前記信号層又は前記電源層に搭載した前記電気回路素子を駆動した後のパッシブな電源プレーンと前記電気回路素子を駆動するアクテブな電源プレーン間にクリアランスを設け該クリアランスをグラウンドプレーンとしたことを特徴とするプリント回路基板。
  3. 少なくともアクテブな電源プレーンとパッシブな電源プレーンとを有する電源層のプリント回路基板のパターニング方法に於いて、
    前記電源層に形成した前記アクテブな電源プレーンのパターンと前記パッシブな電源プレーン間にクリアランスを形成し、該クリアランスをグラウンドプレーンとしたことを特徴とするプリント回路基板のパターニング方法。
  4. 少なくとも電源層と隣接する上層或いは下層の信号層又は該電源層に所定電源で駆動される電気回路素子とフイルタを有する多層回路基板のパターニング方法に於いて、
    前記信号層又は前記電源層に搭載した前記電気回路素子を駆動した後のパッシブな電源プレーンと前記電気回路素子を駆動するアクテブな電源プレーン間にクリアランスを設け、該クリアランスをグラウンドプレーンとしたことを特徴とするプリント回路基板のパターニング方法。
JP2005059392A 2005-03-03 2005-03-03 プリント回路基板及びプリント回路基板のパターニング方法 Pending JP2006245321A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016208081A1 (ja) * 2015-06-26 2017-10-19 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電子装置

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