JP2006243312A - 光走査装置と画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源(111,113)と、光源(111,113)からの光束を偏向する偏向反射面を備えた偏向器(101)と、偏向器(101)により偏向された光束を被走査面上に集光するための走査光学系を備えた光走査装置であって、光束の照射位置を検出する光検知手段(128,130)を備え、被走査面上を走査される光束から分離される照射位置の検出用の光束は、走査光学系を構成するミラー(105)で反射されて上記光検知手段に導かれることを特徴とする光走査装置。
【選択図】図2
Description
これまでにも、複数の走査光学系で1の偏光手段を共有する光走査装置に関して種々の提案がなされている(例えば、特許文献1,2参照)。
ただし、図11には偏向器201の片側のみ、つまり2つの感光体に光を走査する走査光学系のみ示しているが、図示しない反対側の走査光学系についても同様の構成である。なお、光走査装置が被走査面上を光走査する方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
光源216から出射された光ビームは、図11に示すように、カップリングレンズ218により以降の光学系に適したビーム形態にカップリングされる。カップリングされた光ビームは、略平行ビームである。カップリングレンズ218を通過した光ビームは、シリンドリカルレンズ219の作用により、偏光器201の(副走査方向)上段のポリゴンミラーの偏向反射面上に、副走査方向にのみ収束されて主走査方向に長い線像として結像する。同様に、光源217から出射された光ビームは、カップリングレンズ(図示せず)とシリンドリカルレンズ220を通過した後に偏光器201の(副走査方向)下段のポリゴンミラーの偏向反射面上に線像として結像する。偏光器201は、図示しないモータにより略等速に回転していて、光源216と光源217からのポリゴンミラーへの入射光ビームは等角速度的に偏向される。
また、走査始端側と同様に、走査終端側の光ビームも分離ミラー226、228によって分離され、シリンドリカルレンズ229を経て光検出器230に至り、光検出されるように構成されている。
図12に示す副走査断面図からもわかるように、特にこのようなタンデム型の光走査装置では、走査結像素子や長尺ミラーなどの走査光学素子が数多く配置されてスペースが限られる。したがって、光スポット照射位置検出光学系を、これらの走査光学素子の間を通すようにして配置するのは極めて困難であり、また、光スポット照射位置検出光学系に用いられるミラーを被走査面の走査用の光ビームを遮らないように保持するのも非常に困難である。
上下段の光検出器を1つで兼用して低コスト化を図るためには、(i)上下段の光スポット照射位置検出光学系の少なくとも主走査方向の結像位置を概ね同じ位置に配置する必要がある。一方、走査始端側と走査終端側の主走査方向2箇所で光検出をして温度変動による走査結像素子の結像特性の変化を補正するためには、(ii)第一走査結像素子と第二走査結像素子を通過した後の光ビームの位置を検出する必要がある。しかし、レイアウトの都合上、特に第二走査結像素子は上下段の走査光学系で全く異なる位置に配置されるのが通常であることから、上記(i)と(ii)を両立するためのレイアウトの制約は非常に大きなものとなる。
従来、1つの光検出器を上下段の走査光学系で兼用して低コスト化を図る場合には、図8に示すように光検出器を走査する上下段の2つの走査線が平行になるように配置していた。しかし、光検出用ミラーの角度によっては、像面(光検出器近傍)を走査する光検出用の走査線が傾きを生じることから、光検出器を走査する上下段の2つの光検出用の走査線が平行でなくなる。したがって、2つの光検出用の走査線を平行にするための光検出用ミラーの配置、すなわち、光スポット照射位置検出光学系のレイアウトの制約は非常に大きい。
なお、偏光器と、結像光学系を構成する走査結像素子と、後述する光検出器に光束を導くミラーの主走査面内における配置は、偏光器の同じ側に配置された2つの走査光学系においては同一であり、偏光器を挟んで両側に配置された2つの走査光学系においては対称である。
光源111は、画像信号に基づき変調駆動されて発散光ビームを射出する。光源111から出射された光ビームは、カップリングレンズ112により以降の光学系に適したビーム形態にカップリングされる。カップリングされた光ビームは、略平行ビームである。カップリングレンズ112を通過した光ビームは、シリンドリカルレンズ115の作用により偏光器101の偏向反射面上または偏光反射面近傍に、副走査方向にのみ収束されて主走査方向に長い線像として結像する。
感光体の表面、つまり被走査面に導かれた光ビームは、走査光学系の作用により、収束性の光ビームとなって被走査面上に集光されてビームスポットとして結像すると共に、略等速的に被走査面上を光走査される。
なお、分離ミラー125及びミラー126は主走査方向にのみ光ビームを折り曲げるよう配置されている。したがって、分離ミラー125からシリンドリカルレンズ129に至るまでの光ビームは、感光体上に走査される上記上段の光ビームのうち、偏向器101から長尺ミラー110までの間の光ビームの軌跡がなす主走査面と同一面内または同一面近傍を通る。
このような構成によれば、上段の光ビーム118と下段の光ビーム117とがシリンドリカルレンズ129までは副走査方向に離れていたとしても、1つの光検出器130で上段と下段それぞれの光ビームを検知することができる。また、シリンドリカルレンズ129の作用により、光検知部近傍では副走査方向に長い線状の光スポットとして走査されるため、偏向器101の面倒れやミラーの振動等の影響によって光スポットの位置が副走査方向に多少変動したとしても、光スポットの主走査方向の位置を検出することができる。
このような構成によれば、点線で示した長尺ミラーの位置、つまり折り返す位置が変わっても、光スポット照射位置検出光学系のレイアウトを変える必要がない。したがって、たとえば同じ走査結像素子を用いて、この光走査装置とは異なる間隔で配置された4つの感光体を走査する光走査装置を新たに開発する場合、感光体の間隔に合わせて長尺ミラーの位置を変えるだけで良く、光スポット照射位置検出光学系をレイアウトし直す必要がないため、開発期間が短くて済む。また、後述(図14を用いて説明)するように、異なる機種間でも分離ミラーを保持するホルダを共通に使用することができるため、低コスト化を図ることができるというメリットもある。
図3は偏光器で偏光された光ビームを2枚のミラーで光検出器に導く構成であったが、これに対して、図4は分離ミラー1枚のみで光検出器に導く構成である。すなわち、偏光器により偏光された光ビームを反射する分離ミラー401,402は、反射光406,407が第二走査結像素子405の両端の位置決め用突起部を回避しつつ光検出器403,404に導かれるように配置されている。
この構成であれば、走査始端側と走査終端側ともに分離ミラーのみで光スポット照射位置検出用の光ビームを光検出器に導くことができるため、部品点数を抑えて低コスト化を図ることができる。ただし、両端の光検出器間の距離は、図3のs1よりも図4のs2の方が大きくなるため、光走査装置の大きさは図4の構成の方が図3の構成に比べて大きくなる。
分離ミラー501とミラー502は、結像光学系を構成するミラーで反射された光ビームを分離ミラー501でミラー502に向かって反射し、ミラー502が上記光ビームをほぼ元の方に向かって折り返すように配置されている。
このような構成によれば、分離ミラーの保持部が走査光学系や光スポット照射位置検出光学系の光ビームを遮る心配がまったくなく、レイアウトが非常に簡単である上、組み付け性も非常に良い。
図17は本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図であり、カラー画像の光束出力に有利なタンデム型のレーザプリンタである。
画像形成装置は、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、イエロー(Y)に対応する走査光学系50X(X:Y,M,C,K、以下同じ。)を備えた光走査装置、各走査光学系に対応する感光体7X、搬送ベルト20、定着装置14、図示しない転写紙を備えた給紙カセット30、排紙トレイ15を有してなる。
また、単色モード選択時であれば、ある色S(Y,M,C,Kのいずれか)として、他の色の感光体及びプロセス部材は非動作状態となる。ここで、感光体7Sに対してのみ、露光ユニットの露光により静電潜像が形成され、ある色Sのトナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト20上に静電的に吸着されて、搬送される転写紙上に転写される。そして、定着装置14により単色画像として定着され、転写紙は排紙トレイ15に排紙される。
301 偏光器
304 被走査面
307 分離ミラー
309 結像素子(シリンドリカルレンズ)
310 光検出器
Claims (10)
- 光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面を備えた偏向器と、偏向器により偏向された光束を被走査面上に集光するための走査光学系を備えた光走査装置であって、
光束の照射位置を検出する光検知手段を備え、
被走査面上を走査する光学系から分離された照射位置の検出用の光束は、走査光学系を構成するミラーで反射されて上記光検知手段に導かれることを特徴とする光走査装置。 - 被走査面上を走査する光学系から分離されて光検知手段に導かれる光束は、被走査面上を走査される光束の軌跡がなす主走査面と同一面または同一面近傍を通る請求項1記載の光走査装置。
- 走査光学系を複数備え、各走査光学系が対応する複数の被走査面を光走査する請求項1記載の光走査装置。
- 偏向器、走査結像素子、及び光束を光検知手段に導くミラーの主走査面内における配置は、複数の走査光学系のうち少なくとも2つの走査光学系において同一または対称である請求項3記載の光走査装置。
- 複数の走査光学系で光検知手段を共用する請求項3記載の光走査装置。
- 光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面を備えた偏向器と、偏向器により偏向された光束を被走査面上に集光するための結像光学系とを有してなる走査光学系を複数備え、各走査光学系が対応する複数の被走査面を光走査する光走査装置であって、
上記偏向器は上記複数の走査光学系で共用し、
光束の照射位置を検出する光検知手段を備え、
被走査面上を走査する光束から分離された照射位置の検出用の光束は、結像光学系を構成するミラーで反射されて上記光検知手段に導かれ、
上記光検知手段は複数の走査光学系で共用され、光検知手段を共用する複数の走査光学系の光束が光検知手段を互いに非平行に走査するように構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 光検知手段の光検知部は、光検知手段を走査する複数の光束のうち副走査断面において最も広い角をなす2つの走査線の角二等分線に対して略垂直となるように配置されている請求項6記載の光走査装置。
- 光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面を備えた偏向器と、偏向器により偏向された光束を被走査面上に集光するための結像光学系とを有してなる走査光学系を複数備え、各走査光学系が対応する複数の被走査面を光走査する光走査装置であって、
上記偏向器は上記複数の走査光学系で共用し、
光束の照射位置を検出する光検知手段を備え、
被走査面上を走査する光束から分離された照射位置の検出用の光束は、結像光学系を構成するミラーで反射されて上記光検知手段に導かれ、
光源からの光束を光検知手段に導くミラーと光検知手段との光路中に副走査方向にパワーを有する結像素子を配置し、
光検知手段に導かれる複数の光束が、上記結像素子を非平行に走査することを特徴とする光走査装置。 - 光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面を備えた偏向器と、偏向器により偏向された光束を被走査面上に集光するための走査光学系を備えた光走査装置であって、
光束の照射位置を検出する光検知手段を備え、
被走査面上を走査する光束から分離された照射位置の検出用の光束は、走査光学系を構成するミラーで反射されて上記光検知手段に導かれ、
光束を光検知手段に導くミラーはホルダによって保持され、上記ホルダは、走査光学系を収容する光走査装置の光学箱の側壁であって主走査方向に略垂直な側壁に取付けられていることを特徴とする光走査装置。 - 光書込装置から像担持体に光書込みを行い、電子写真法により、この像担持体上に静電潜像を形成する装置であって、
光書込装置は、請求項1乃至9のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2005058437A JP2006243312A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | 光走査装置と画像形成装置 |
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