JPH11174359A - 光学ユニットの反射鏡取付構造 - Google Patents

光学ユニットの反射鏡取付構造

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JPH11174359A
JPH11174359A JP33907097A JP33907097A JPH11174359A JP H11174359 A JPH11174359 A JP H11174359A JP 33907097 A JP33907097 A JP 33907097A JP 33907097 A JP33907097 A JP 33907097A JP H11174359 A JPH11174359 A JP H11174359A
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reflecting mirror
edge
reflector
mounting structure
plane
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JP33907097A
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English (en)
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Masakuni Suwashita
雅邦 諏訪下
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的には取付の際の光路調整作業が必要な
く、光路調整を行う必要が生じた場合には、その作業を
容易に行うことができる光学ユニットの反射鏡取付構造
を提供する。 【解決手段】 ハウジング31の、反射鏡36に対向す
る底面上に段部12および溝部13を形成した。これら
段部12の溝部13側の縁,および溝部13の段部12
側の開口縁に形成された面取り部12a,13aの反射
鏡36側の縁(反射鏡位置決め縁14,16)におい
て、反射鏡36と当接することによりこの反射鏡36を
支持する。反射ビームL’の光路調整を行う場合には、
反射鏡位置決め縁14,16下に形成されたネジ孔1
5,17に螺合された調整ネジ21,22の反射鏡位置
決め縁14,16からの突出量を調整することにより、
反射ビームL’の光路の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置におい
て光路調整を行うための光学ユニットの反射鏡取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザプリンタやバーコードリ
ーダ等に組み込まれたレーザ走査装置には、ポリゴンミ
ラーによって反射されたビームの進路を変更するための
反射鏡が、組み込まれている。このような反射鏡は、所
定角度でビームを反射させるため、この反射鏡に入射す
るビームに対して副走査方向(ビーム軸を含むとともに
このビームが走査される方向に直交する面の方向)にお
いて所定の角度傾斜された状態で、レーザ走査装置内に
取り付けられている。しかしながら、この反射鏡を装置
に取り付ける際には、各部材の機械的誤差や他の光学部
品の性能のバラツキ等に起因して、反射鏡によって反射
されたビームが所望の設計方向(すなわち、レーザプリ
ンタにあっては感光ドラムの書き込み位置の方へ向いた
方向)に進行しない場合がある。そこで、反射鏡をレー
ザ走査装置に取り付ける際には、反射鏡の取付角度を微
調整することにより、反射ビームの光路調整を行う必要
がある。
【0003】図5は、従来の反射鏡取付構造の断面図で
ある。反射鏡56は、ビームの走査方向に長手方向を向
けた平面矩形形状を有している。そして、以下に述べる
反射鏡取付構造はこの反射鏡56の一端を保持する。
【0004】図5(a)に示すように、図示せぬレーザ
走査装置のハウジングと一体に形成された反射鏡取付部
51は高さの異なる3つの面からなる階段状の構造を有
している。階段状構造をなしているこれら3つの面を、
それぞれ上から上段面51a,中段面51b,下段面5
1cとする。
【0005】上段面51aと中段面51bの縁同士を結
んだ直線が副走査方向において入射ビームL5に対して
なす角は、取り付けられる反射鏡56の反射面56aの
副走査方向における傾斜角と等しくなるように設計され
ている。また、中段面51bの、下段面51c側に位置
する段差の直下には、この中段面51bの段差に沿った
溝部51dが形成されている。なお、この溝部51の底
部は、下段面51cよりもさらに一段低くなっている。
【0006】反射鏡56は、その端部付近の反射面56
aが上段面51aの縁および中段面51bの縁と当接
し、さらに、この反射鏡56の長手方向に沿った側面が
溝部51dの下段面51c側の縁と当接することによっ
て、支持されている。従って、溝部51d内には、この
反射鏡56の側面近傍が入り込んでいる。
【0007】また、この反射鏡56のもう一方の端部で
は、その反射面56a上の一点が、ハウジング底面から
の図示せぬ突起によって保持されている。すなわち、長
手方向における一端部においては反射鏡取付部51によ
って反射面56aの上の2箇所が、また、他端部におい
ては図示せぬ突起によって反射面56a上の1箇所が、
それぞれ支持されることにより、反射鏡56の反射面5
6aの向きが定められている。
【0008】そして、この反射鏡56は、その反射面5
6aの反対側の面が、図示せぬ板バネにより上段面51
aおよび中段面51b側に押しつけられることによっ
て、レーザ走査装置内に固定されている。従って、ビー
ムL5が副走査方向において一定の入射角を保って反射
鏡56に入射する。
【0009】しかしながら、前述したように、反射鏡5
6によって反射されたビームL5の光路の方向が設計値
からずれる場合が少なくない。そこで、反射鏡56によ
る反射ビームL5’の光路の方向を図5(a)のA方向
に変更したい場合は、図5(b)のように反射鏡56の
反射面56aと反射鏡取付部51の上段面51aの縁と
の間にスペーサ53を設置する。すると、図5(b)に
示すように、反射ビームL5’の光路をA方向にずらす
ことができる。同様に、反射光L5’の光路の方向を図
5(a)のB方向に変更したい場合は、図5(c)のよ
うに反射面56aと反射鏡取付部51の中段面51bの
縁との間にスペーサ54を設置することにより、反射光
5’の光路の変更を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の反
射鏡取付構造においては、反射鏡56と反射鏡取付部5
1との間にスペーサ53,54を設置することによって
副走査方向における反射鏡56の角度を調節して、反射
ビームL5’の光路の微調整を行う。
【0011】しかしながら、通常、このような反射鏡5
6の角度調整は、光走査装置の各部材を取り付けた後に
行われるので、従来のような反射鏡取付構造では反射鏡
56の角度調整作業が煩雑となるという問題があった。
【0012】また、このような反射鏡取付構造には、上
段面51aにネジ孔を形成し、このネジ孔に螺合させた
調整ネジの上段面51aからの突出量を調整することに
よって、反射鏡56の取付角度を調整するための機構が
予め備えられている場合もある。しかし、従来の反射鏡
56の取付角度の調整機構は、複数部品を組み合わせた
状態で、はじめて反射鏡を保持可能となる。従って、反
射鏡56の取り付けの際には、必ずこの調整機構を調整
する必要があるため、反射鏡56の角度調整に手間がか
かるという問題があった。
【0013】そこで、光走査装置において、基本的には
光路調整作業を必要とせず、光路調整が必要な場合には
容易にその作業を行うことができる光学ユニットの反射
鏡取付構造を提供することを、本発明の課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、反射鏡を、入射光に対して所定角度傾斜
させて取り付けベースに取り付けるための反射鏡取付構
造であって、(I)取付ベースに形成された第1の平
面,および、この第1の平面に対して1段高く形成され
た第2の平面と、(II)前記第1の平面と前記第2の平
面との段差部に形成された第1の側面と、(III)前記
第2の平面の前記第1の側面に対する第1の縁と交わっ
て前記取付ベースを貫通するように形成された第1の孔
部と、(IV)前記第1の縁と平行な第2の縁を介して前
記第1の平面と隣接するように前記取付ベースに形成さ
れた第2の側面と、(V)前記第2の縁と交わって前記
取付ベースを貫通するように形成された第2の孔部とを
備えるとともに、前記第1の縁と前記第2の縁によって
前記反射鏡を支持することを特徴とする。
【0015】すなわち、本発明によれば、取付ベースに
対して高さの異なる第1および第2の平面にそれぞれ形
成された第1および第2の縁によって反射鏡を支持する
ことによって、この反射鏡を取付ベースに取り付けてい
る。これら第1および第2の縁の高さや形成位置を定め
ることによって、反射鏡を入射光に対して所定角度傾斜
させることが容易にできるので、反射鏡を取付ける際の
調整を行う必要がない。
【0016】このような構成の光学ユニットの反射鏡取
付構造を採用する際には、第1の側面における少なくと
も前記第1の縁に接する部分が、前記第1の縁および前
記第2の縁を含む面よりも前記第1の平面に対して傾斜
していることを特徴とするものであっても良い。また、
前記第2の側面における少なくとも前記第2の縁に接す
る部分が、第1の縁および前記第2の縁を含む面よりも
前記第1の平面に対して傾斜していることを特徴とする
ものであっても良い。
【0017】また、上記構成の反射鏡取付構造におい
て、第2の側面は、前記第1の平面に形成された溝の内
側面であることを特徴とすることが望ましい。また、本
発明の反射鏡取付構造は、上記構成に加えて、第1の孔
部に対してその先端が前記第1の縁から突出するように
挿入されるとともに、この前記第1の縁からの突出量に
応じて前記反射鏡の角度を調整する第1の調整部材をさ
らに備えることを特徴とするものであっても良い。ま
た、第2の孔部に対してその先端が前記第2の縁から突
出するように挿入されるとともに、この前記第2の縁か
らの突出量に応じて前記反射鏡の角度を調整する第2の
調整部材をさらに備えることを特徴とするものであって
も良い。
【0018】すなわち、本発明の反射鏡取付構造におい
て、第1および第2の縁と交わって取り付けベースを貫
通するように形成された第1および第2の孔部の一方ま
たは両方に調整部材を挿入し、その調整部材の各縁から
の突出量を調整することによって、反射鏡の取付角度を
調整することができる。従って、上述したように、本発
明によれば、反射鏡を取り付ける際の角度調整を行う必
要のない反射鏡取付構造を提供することができるが、反
射鏡の取付角度を調整する必要が生じた場合にも、第1
または第2の孔部に調整部材を挿入することによって、
容易にその調整作業を行うことができる。
【0019】なお、このような構成の反射鏡取付構造に
おいては、第1の調整部材は第1の孔部の内面に螺合す
るネジであることが望ましい。また、第2の調整部材は
第2の孔部の内面に螺合する雄ネジであることが望まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。 <光走査装置の構成>はじめに、本発明の反射鏡取付構
造が適用される光走査装置の光学系の構成を説明する。
図3は光走査装置の光学系の配置を示す平面図であり、
図4は図3のI−I線に沿った断面図である。なお、本実
施形態における光走査装置は、レーザプリンタに使用さ
れるレーザスキャニングユニット(光学ユニット)であ
る。光走査装置30は、ハウジング31内に半導体レー
ザユニット32と、シリンドリカルレンズユニット33
と、ポリゴンミラー34と、fθレンズ35と、反射鏡
36と、スタートビーム反射ミラー39と、光検出器3
7とを備えている。
【0021】ハウジング31は、樹脂などによってモー
ルド成形された、平面概略二等辺三角形形状に形成され
た箱である。このハウジング31内の一端部(ハウジン
グ31の平面における略二等辺三角形の頂点近傍)に
は、正六角柱状のポリゴンミラー34が配置されてい
る。このポリゴンミラー34は金属製であり、その外周
面34bは、互いに合同な6枚の平面(反射面)により
構成されている。また、ポリゴンミラー34は、スキャ
ナモータの回転軸34aに取り付けられており、図示せ
ぬスキャナモータの回転に伴って、回転軸34aを中心
として、図3の紙面に平行な面内で回転される。なお、
図示せぬスキャナモータは、ハウジング底面31aに設
置されている。
【0022】また、光走査装置30のハウジング31の
側壁内面上には、ポリゴンミラー34に向けてレーザ光
を出射するレーザ光源とコリメータレンズとからなる半
導体レーザユニット32が固定されている。そして、こ
の半導体レーザユニット32とポリゴンミラー34との
間には、シリンドリカルレンズユニット33が固定され
ている。
【0023】ハウジング31のポリゴンミラー34に対
向する端部側(ハウジング31の平面における略二等辺
三角形の底辺近傍)には、平面矩形形状の反射鏡36
が、その長手方向をハウジング31の側壁内面と平行に
向けた状態で、固定されている。図4に示すように、こ
の反射鏡36は、その反射面36aがレーザビームLの
主走査方向(レーザビームが走査される方向、すなわち
図3の紙面に平行な方向)に直交する面(図4において
2点鎖線で示す)に対して副走査方向(レーザビームL
の軸を含むとともに主走査方向に直交する方向,すなわ
ち図4の紙面に平行な方向)においてハウジング底面3
1aに向けて角度φ(以下、単に「傾斜角φ」という)
傾斜された状態で、設置されている。すなわち、レーザ
ビームLが副走査方向において、入射角φで反射面36
aに入射するように、反射鏡36が設置されている。な
お、この反射鏡36の取付構造についての説明は後述す
る。
【0024】また、ハウジング底面31aの反射鏡36
に対向する位置には、このハウジング底面31aの外方
に設置される図示せぬ感光ドラムにレーザビームLを照
射するための中空のスリット41が、反射鏡36の長手
方向における中心軸と平行に形成されている。このスリ
ット41の反射鏡36側の開口縁41aの幅は、スリッ
ト41の内部における幅よりもやや大きく形成されてお
り、この開口縁41a内に平板状の透明部材からなるレ
ーザ出射窓42がはめ込まれている。
【0025】以上のように構成された光学系において、
半導体レーザユニット33内のレーザ光源から出射さ
れ、コリメータレンズによって平行光とされたレーザビ
ームLが、半導体レーザユニット32から出射される。
出射されたレーザビームLは、シリンドリカルレンズユ
ニット33に入射する。シリンドリカルレンズユニット
33は半導体レーザユニット32から出射されたレーザ
光を副走査方向に収束するように調整されている。シリ
ンドリカルレンズユニット33を透過したレーザビーム
Lはポリゴンミラー34に入射する。前述したように、
ポリゴンミラー34はスキャナモータにより、回転軸3
4aを中心として回転される。従って、ポリゴンミラー
34によって反射されたレーザビームLの出射方向は、
ポリゴンミラー34の回転に伴って図3の反時計回り方
向に変化する。
【0026】ポリゴンミラー34によって反射されたレ
ーザビームLは、fθレンズ35に入射する。fθレン
ズ35は、レーザビームLを、図示せぬ感光ドラム上で
ビームスポットを形成させるレンズである。このfθレ
ンズ35を透過したレーザビームLは、反射鏡36に入
射する。
【0027】反射鏡36によってレーザ出射窓42に向
けて反射された反射ビームL’は、レーザ出射窓42を
透過してスリット41内を進行する。そして、反射ビー
ムL’はスリット41の外側に設置された図示せぬ感光
ドラム上に照射される。前述したように、この反射ビー
ムL’は、感光ドラム上でビームスポットを形成するよ
うにfθレンズ35によって調整されており、ポリゴン
ミラー34の回転に伴って図示せぬ感光ドラム上を走査
する。
【0028】なお、fθレンズ35の半導体レーザユニ
ット32側の側方のハウジング31の側壁内面上には平
面ミラーであるスタートビーム反射ミラー39がその反
射面をポリゴンミラー34側に向けて固定されている。
また、このスタートビーム反射ミラー39が固定された
壁面に対向するハウジング31の側壁内面上には、光検
出器37が固定されている。なお、この光検出器37
は、ハウジング31の側壁外面上にネジ止めされた回路
基板38と電気的に接続されている。
【0029】前述したように、ポリゴンミラー34で反
射されたレーザビームLは、その出射方向がポリゴンミ
ラー34の回転に伴って反時計周り方向に変化する。そ
して、スタートビーム反射ミラー39にこのレーザビー
ムLが入射したときに、レーザビームLはスタートビー
ム反射ミラー39によって反射されて光検出器37に入
射する。そして、レーザビームLの光検出器37への入
射が検出されるタイミングを利用して、レーザビームL
による感光ドラムへのデータの書き出しのタイミングが
調整されるのである。
【0030】<光学ユニットの反射鏡取付構造>図3に
示す光走査装置30において、fθレンズ35を透過し
たレーザビームLを反射鏡36によって反射することに
より、ハウジング底面31a側の外部に設置された図示
せぬ感光ドラム上に反射ビームL’が照射される。感光
ドラム上に正確に反射ビームL’を照射するために、反
射鏡36は、レーザビームLの主走査方向に直交する平
面における傾斜角φ(図4参照)を設計値通りに正確に
保って固定される必要がある。
【0031】本実施形態において、反射鏡36は、以下
に詳述する反射鏡取付構造によって保持されることによ
り、取付ベースとしてのハウジング31内に固定されて
いる。図1(a)は、本発明の一実施形態による反射鏡
取付構造の説明を行うための、図3のII−II線に沿った
縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)において点
線で囲まれた部分の斜視図である。以下、図1および図
3を用いて本発明の一実施形態による反射鏡取付構造の
説明を行う。なお、本実施形態の反射鏡取付構造はハウ
ジング31と一体に形成されている。
【0032】ハウジング31内の底面31a(第1の平
面)上の、反射鏡36の長手方向における各端部が重な
る位置(より具体的には、スリット41のポリゴンミラ
ー34側の縁近傍)には、他の部分よりも1段高い段部
12(第2の平面)が形成されている。この段部12の
スリット41側の段差の上半分には、面取り部12aが
形成されている。
【0033】面取り部12aは、副走査方向(図1の紙
面に平行な方向)においてハウジング底面31aに向け
た傾斜角が、反射鏡36の傾斜角φの設計値よりも小さ
く形成されている。なお、この面取り部12aと段部1
2上面との縁は、スリット41の長手方向と平行に形成
されており、以下、「反射鏡位置決め縁14(第1の縁
に相当する)」と称する。また、段部12には、ハウジ
ング底面31aの裏面に貫通するネジ孔15(第1の孔
部)が穿たれている。なお、このネジ孔15は、その中
心軸と反射鏡位置決め縁14とが直交するように形成さ
れている。
【0034】ハウジング底面31a上において、スリッ
ト41を挟んで段部12と対向する位置には、反射鏡3
6の長手方向における長さ以上の長さを有する溝部13
が、スリット41と平行に形成されている。この溝部1
3の段部12側の内側面の上半分にも、面取り部12a
と同様な傾斜角を有する面取り部13aが、形成されて
いる。この面取り部13aのスリット41側の開口縁
を、以下、「反射鏡位置決め縁16(第2の縁に相
当)」と称する。そして、この反射鏡位置決め縁16下
方にも、ネジ孔15と同様にハウジング31の裏面に貫
通するネジ孔17(第2の孔部)が穿たれている。この
ネジ孔17は、その中心軸とハウジング底面31aとが
直交するように形成されている。
【0035】上記のような反射鏡取付構造に反射鏡36
を載置すると、反射鏡位置決め縁14および反射鏡位置
決め縁16に反射鏡36の端部付近の反射面36aが当
接し、また、溝部13のハウジング31の側壁側の開口
縁に反射鏡36の長手方向に平行な側面が当接すること
によって、この反射鏡36が支持される。そして、反射
鏡位置決め縁16側に位置する反射鏡36の側縁近傍が
この溝部13内に入り込んだ状態となる。
【0036】なお、反射鏡位置決め縁14,16の高さ
および形成位置は、これら反射鏡位置決め縁14と反射
鏡位置決め縁16とを結んでできる直線の傾斜角が、レ
ーザビームLの副走査方向において、反射鏡36の傾斜
角φの設計値と一致するように設定されている。従っ
て、図1に示すように、反射鏡36を本実施形態の反射
鏡取付構造に取り付けることにより、反射鏡36を、そ
の反射面36aがレーザビームの副走査方向において所
定角度φだけ傾けた状態で、ハウジング内に設置するこ
とができる。
【0037】また、反射鏡36の長手方向における他端
部(図3に示すIII−III線に沿った部分)は、その反射
面36a上の一点が、ハウジング底面31aからの図示
せぬ突起によって保持されている。すなわち、長手方向
における一端部においては反射鏡取付構造によって反射
面36a上の2箇所が、また、他端部においては図示せ
ぬ突起によって反射面36a上の1箇所が、それぞれ支
持されることにより、反射鏡36の反射面36aの向き
が定められている。そして、反射鏡36は、その反射面
36aの反対側の面が、図示せぬ板バネにより段部12
側に押しつけられることによって、レーザ走査装置30
内に固定されている。
【0038】しかしながら、前述したように、各光学部
材の性能の誤差や各部材の組付けの際の機械的誤差など
により、反射鏡36による反射ビームL’の光路が設計
値通りにならない場合がある。その場合は、反射鏡36
の傾斜角度φを調節することにより、この反射ビーム
L’の光路を補正する必要がある。このときの反射鏡3
6の傾斜角度φの調節方法を図2を用いて説明する。図
2(a)は、本実施形態の反射鏡取付構造に反射鏡36
を取り付けた際に反射ビームL’の光路を図1(a)の
A方向に修正するための調整方法を示す図であり、図2
(b)は、反射ビームL’の光路を図1(a)のB方向
に修正するための調整方法を示す図である。
【0039】まず、反射鏡36で反射された反射ビーム
L’の光路を図1(a)のA方向側に変更したい場合に
は、反射鏡36の傾斜角度φを小さくすればよい。その
際には、まず、反射鏡位置決め縁14下に形成されたネ
ジ孔15に、このネジ孔15とほぼ同径の調整ネジ21
(第1の調整部材)を螺合させる。そして、この調整ネ
ジ21を回動させ、調整ネジ21の軸部21aを、反射
鏡位置決め縁14から突出させる。すると、反射鏡36
の反射面36aが、反射鏡位置決め部14から浮き上が
る。このようにして、軸部21aの反射鏡位置決め部1
4に対する突出量を調整することにより、反射鏡36の
傾斜角φを調整する。すると、反射鏡36の傾斜角φに
応じてレーザビームLの反射鏡36への入射角φを適宜
小さくすることができるので、反射ビームL’の光路を
図2(a)の矢印A’方向に修正することができる。
【0040】また、逆に反射ビームL’の光路を図1
(a)のB方向側に修正したい場合は、反射鏡36の傾
斜角度φを大きくすればよい。その際には、反射鏡位置
決め部16下に形成されたネジ孔17に調整ネジ22
(第2の調整部材)を螺合させる。そして、この調整ネ
ジ22を回動させ、調整ネジ22の軸部22aを、反射
鏡位置決め縁16から突出させる。すると、反射鏡36
の反射面36aが、反射鏡位置決め縁16から浮き上が
る。このようにして、軸部22aの反射鏡位置決め部1
6に対する突出量を調整することにより、反射鏡36の
傾斜角φを調整する。すると、反射鏡36の傾斜角φに
応じてレーザビームLの反射鏡36への入射角を大きく
することができるので、反射ビームL’の光路を図2
(b)のB’方向に修正することができる。なお、本実
施形態では、調整ネジ21,22はセルフタップネジが
用いられているので、これら調整ネジ21,22をネジ
孔15,17にねじ込む時に雌ネジが形成される。
【0041】本実施形態においては、反射鏡取付構造へ
の反射鏡36を取り付けの際に、反射ビームL’の光路
の方向が設計値通りにならない場合のみに、ネジ孔15
または17に調整ネジ21または22を螺合させて反射
鏡36の傾斜角度φを調節している。これら調整ネジ2
1,22を用いたときに、反射鏡36はその反射面36
aが調整ネジ21,22の先端によって支持されること
になる。この場合でも、反射鏡36は、反射鏡位置決め
縁14,16に当接する位置と同じ位置において、調整
ネジ21,22の先端によって支持される。すなわち、
反射鏡位置決め縁14,16による反射鏡36の位置決
めと、調整ネジ21,22による反射鏡36の傾斜角度
の調整とを、反射鏡36の反射面36aにおける同位置
において行うことができる。このため、反射鏡36を、
常にその反射面36aの端部付近で支持することができ
るので、常に力学的に安定した状態で反射鏡36を支持
することができる。
【0042】このように、本実施形態の反射鏡取付構造
においては、ハウジング底面31aに形成された段部1
2および溝部13に面取り部12a,13aを設けるこ
とにより、反射鏡36を当接させるための縁(反射鏡位
置決め縁14,16)を形成し、その反射鏡取付縁1
4,16にネジ孔15,17を設けている。これによ
り、反射鏡取付縁14,16に反射鏡36を載置するだ
けで、反射ビームL’が所定方向に進行するように反射
鏡36を取り付けることができる。また、反射ビーム
L’の光路が設計値通りでない場合は、これらのネジ孔
15,17に調整ネジ21,22を螺合させることによ
り、反射鏡36の傾斜角φを調整することができる。従
って、本実施形態の反射鏡取付構造は、基本的には反射
鏡36の取付の際の傾斜角φの調整の必要がないが、他
の部材の誤差等によりその取付角度の調整が必要となっ
たときには、調整ネジ21,22を用いて容易に反射鏡
36の傾斜角φを調整することができる。よって、従来
よりも反射ビームL’の光路の設定および修正を容易に
行うことができる。
【0043】なお、本実施形態においては、反射鏡36
の傾斜角φを調整するための調整ネジ21,22はセル
フタップネジが用いられているが、他のネジやピンなど
を用いて調整を行っても良い。また、本実施形態の反射
鏡取付構造においては、反射鏡36の傾斜角φを調整す
るためのネジ孔15,17が反射鏡36の両端部下に形
成されているが、これらのネジ孔15,17は、反射鏡
36のいずれか一端の下方に形成されていても良い。
【0044】また、本実施形態の反射鏡取付構造は反射
鏡36の長手方向における一端部にのみ形成されている
が、反射鏡36の両端のハウジング底面31a上にも、
図1と同形状の反射鏡取付構造が形成されていてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、基本的には光走査装置
に用いられる反射鏡を取り付ける際の取付角度の調整を
行う必要がなく、他の部材の誤差等により反射鏡の取付
角度の調整を行う必要が生じた場合には、その調整作業
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態による反射鏡取付構造の
(a)縦断面図,および(b)部分的斜視図
【図2】 図1の反射鏡取付構造において、反射ビーム
L’の光路を調整する際の縦断面図。
【図3】 本発明の1実施形態による反射鏡取付構造が
適用される光走査装置の光学系の配置を示す平面図
【図4】 図3のI−I線に沿った縦断面図
【図5】 従来の反射鏡取付構造を示す縦断面図
【符号の説明】
12 段部 12a,13a 面取り部 13 溝部 14,16 反射鏡位置決め縁 15,17 ネジ孔 20,21 調整ネジ 30 光走査装置 31 ハウジング 32 半導体レーザユニット 33 シリンドリカルレンズユニット 34 ポリゴンミラー 35 fθレンズ 36 反射鏡 37 光検出器 38 回路基板 39 スタートビーム反射ミラー L レーザビーム L’ 反射ビーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射鏡を入射光に対して所定角度傾斜させ
    て取付ベースに取り付けるための反射鏡取付構造であっ
    て、 前記取付ベースに形成された第1の平面,および、この
    第1の平面に対して1段高く形成された第2の平面と、 前記第1の平面と前記第2の平面との段差部に形成され
    た第1の側面と、 前記第2の平面の前記第1の側面に対する第1の縁と交
    わって前記取付ベースを貫通するように形成された第1
    の孔部と、 前記第1の縁と平行な第2の縁を介して前記第1の平面
    と隣接するように前記取付ベースに形成された第2の側
    面と、 前記第2の縁と交わって前記取付ベースを貫通するよう
    に形成された第2の孔部とを備えるとともに、 前記第1の縁と前記第2の縁によって前記反射鏡を支持
    することを特徴とする光学ユニットの反射鏡取付構造。
  2. 【請求項2】前記第1の側面における少なくとも前記第
    1の縁に接する部分が、前記第1の縁および前記第2の
    縁を含む面よりも前記第1の平面に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1記載の光学ユニットの反射鏡
    取付構造。
  3. 【請求項3】前記第2の側面における少なくとも前記第
    2の縁に接する部分が、前記第1の縁および前記第2の
    縁を含む面よりも前記第1の平面に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1記載の光学ユニットの反射鏡
    取付構造。
  4. 【請求項4】前記第2の側面は、前記第1の平面に形成
    された溝の内側面であることを特徴とする請求項1記載
    の光学ユニットの反射鏡取付構造。
  5. 【請求項5】前記第1の孔部に対してその先端が前記第
    1の縁から突出するように挿入されるとともに、この前
    記第1の縁からの突出量に応じて前記反射鏡の角度を調
    整する第1の調整部材をさらに備えることを特徴とする
    請求項1記載の光学ユニットの反射鏡取付構造。
  6. 【請求項6】前記第2の孔部に対してその先端が前記第
    2の縁から突出するように挿入されるとともに、この前
    記第2の縁からの突出量に応じて前記反射鏡の角度を調
    整する第2の調整部材をさらに備えることを特徴とする
    請求項1または請求項5に記載の光学ユニットの反射鏡
    取付構造。
  7. 【請求項7】前記第1の調整部材は前記第1の孔部の内
    面に螺合するネジであることを特徴とする請求項5記載
    の光学ユニットの反射鏡取付構造。
  8. 【請求項8】前記第2の調整部材は前記第2の孔部の内
    面に螺合するネジであることを特徴とする請求項6記載
    の光学ユニットの反射鏡取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243312A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 光走査装置と画像形成装置
CN100351660C (zh) * 2004-09-07 2007-11-28 精工爱普生株式会社 光学装置和投影机
US7303644B2 (en) 2003-03-10 2007-12-04 Seiko Epson Corporation Manufacturing method of optical device

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