JP2006241889A - カードロックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 利用者用カードのカード情報の登録の簡便化を図る。
【解決手段】 カードロックシステム1は、予めカード31,32に記憶された施解錠情報の正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を施解錠する電気錠として、建物の戸別毎に配設された戸別側カード式電気錠10と、建物の共用部に配設された共用部側カード式電気錠20とを備えている。戸別側カード式電気錠10は、建物の利用者が使用する利用者用カードのカード情報を必要枚数分だけ読み取り、読み取った必要枚数分のカード情報を登録する。そして、管理者が使用する管理用カードのカード情報を読み取ったときに、それまでに記憶された利用者用カードの必要枚数分のカード情報を管理用カードに書き込む。共用部側カード式電気錠20は、管理用カードのカード情報を読み取り、読み取ったカード情報を一括登録して記憶する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばカード種別やカードIDなどの施解錠情報が記憶されたカードを用い、このカードに記憶された施解錠情報の正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前の施解錠を行うカードロックシステムに係り、カード情報の登録の簡易化を図ることができるカードロックシステムに関するものである。
近年、ホテルやオフィスビル等の商業施設や公共施設の入出口、集合住宅や一般住宅のエントランスや玄関等にはカード式電気錠が広く普及している。このカード式電気錠は、各所の電気錠毎に予め割り当てられた特定の暗号や施解錠情報等の各種データが記憶されたカードを用い、このカードに記憶されている各種データ(例えば特定の暗号による施解錠データ)を読み取り、読み取った各種データを予め登録された情報と照合して正当性を判別し、正常に認証した場合のみ施解錠を行うものである。
このようなカード式電気錠は、ピッキング等の不正な施解錠行為を防止し、且つ、鍵の複製が非常に困難なため、セキュリティー面において信頼されている。また、各カード毎の各種データをホストコンピューターで管理しているため、データ破損等の心配がなく、カードを紛失した場合においてもカードを再発行することが可能である。そして、このようなカード式電気錠を用いたシステムとしては、例えば下記特許文献1に開示される出入管理システムが知られている。
特許文献1に開示される出入管理システム101は、図4に示すように、出入管理ゲートとしてのドア102と、ドア102に取り付けられた電気錠103と、ドア102を通過しようとする人の個人情報を識別する複数の個人識別装置として作用する複数の磁気カードリーダ104および105と、これら複数の磁気カードリーダ104および105に接続され、電気錠103を制御するカードコントローラ106とを備えて概略構成される。
カードコントローラ106は、電気錠103に接続された唯一の電気錠駆動部K(104,105)と、複数の磁気カードリーダ104および105のうちいずれかが識別した個人情報が、ドア103の通過を許可されている人の情報か否かを判定し、通過を許可されている人の情報であれば、電気錠駆動部K(104,105)に電気錠103を駆動する信号を発生させ、ドア103を開にする判定部107とを有している。また、カードコントローラ106には、管理ソフトウエアを搭載したコンピュータ108が通信ケーブル109で接続されている。
特開2001−241226号公報
ところで、この種のカードロックシステムでは、電気錠の施解錠に様々なカードが使用される。そのカードとしては、例えば建設現場で施工関係者が使用するコンストラクションカードと称する施工時用カード、施工後に建物を利用する利用者が使用する利用者用カード、全ての電気錠の施解錠が可能なマスターカードなどが知られている。
しかし、このような様々なカードを使用可能にする場合には、カードに記憶された例えばカードの種別やIDなどのカード情報を施解錠情報の一情報として、実際に錠前を施解錠するカード式電気錠に登録しておく必要がある。
例えばマンションなどの集合住宅では、エントランスや駐車場などの共用施設に配設される電気錠、各居室毎に配設される電気錠など、各電気錠がそれぞれ独立制御されており、これら独立制御される電気錠を採用したカードロックシステムにおいて、各居室の電気錠に必要枚数のカード情報を登録し、さらにこれら必要数枚のカード情報を共用施設の電気錠にも登録する場合には、以下に説明する(1)、(2)の方法の何れかを採用していた。
(1)各居室毎の電気錠に必要枚数のカード情報を1枚ずつ直接現物登録した後、同様に共用施設の電気錠にも必要枚数のカード情報を1枚ずつ直接現物登録する。
(2)各居室毎の電気錠に必要枚数のカード情報を1枚ずつ直接現物登録した後、これら必要枚数のカード情報をパソコンなどの情報処理端末に1枚ずつ現物登録し、情報処理端末から共用施設の電気錠に必要枚数のカード情報を一括登録する。
しかしながら、上述した従来の方法では、最終的に共用施設の電気錠に必要枚数のカード情報を登録するまでの作業として必要枚数のカード情報を1枚ずつ現物登録する作業を行うため、カード登録に手間がかかるという問題があった。また、カード登録の数が多くなると、その分だけ現物登録も多くなり、登録ミスを防ぐことができなかった。さらに、従来のカードは読み取り専用であったため、複数枚のカード情報を1枚のマスターカードに集約することができなかった。また、コンストラクションカードなど施工時用カードを無効にする場合でも、各電気錠毎に施工時用カードを使用不可にする設定をしなければならなかった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、カード登録にかかる負担を軽減し、カード登録の簡略化を図ることができるカードロックシステムを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載されたカードロックシステムは、
請求項2に記載されたカードロックシステムは、
本発明のカードロックシステムによれば、戸別側カード式電気錠に登録した利用者用カードの必要枚数分のカード情報を管理用カードに一旦記憶させ、この管理用カードから共用部側カード式電気錠にカード情報を転送して一括登録をすることができるため、登録作業が簡素化しシステムの利便性を向上させる効果を奏する。
また、戸別側カード式電気錠が管理用カードのカード情報を認識した時点で施工時用カードを使用不可にするので、施工時用カードを設定不可にする設定の手間が省け、施工時用カードの無効化を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付した図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係るカードロックシステムの概略構成を示すブロック図、図2は同システムの具体的な使用例を示す概念図、図3(a)〜(c)は同システムに使用するカードの構成を示す説明図である。
カード式電気錠は、カード種別やカードIDなどのカード情報を含む錠前の施解錠に必要な施解錠情報が予め記憶されたカードを用い、このカードに記憶された施解錠情報の正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を施解錠するものである。
本例では、建物の利用者が使用する利用者用カードのカード情報を戸別側カード式電気錠に必要な枚数分だけ登録し、その登録した必要枚数分のカード情報を管理者が所有する管理用カードに一旦記憶させ、この管理用カードに記憶させたカード情報を共用部側カード式電気錠に一括登録することができるカードロックシステムを提供している。
以下、本例のカードロックシステムをマンションなどの集合住宅に採用した場合を例にとって図1〜図3を参照しながら説明する。図1に示すように、カードロックシステム1は、集合住宅の各居室毎に戸別に配設される戸別側カード式電気錠10と、エントランスや駐車場などの共用部に配設された共用部側カード式電気錠20とで概略構成され、それぞれの電気錠がカード情報に基づいて各々独立して錠前の施錠制御が行われる。
本例で使用するカードは、例えば磁気カード、ICカード、非接触ICチップ内蔵カードなどで構成され、その種類としては、図2及び図3に示すように、管理用カード31と、施解錠カード32とがある。管理用カード31は、マスターカードと称して管理者が所有するカードであり、図3(a)に示すように、カード種別、カードID、施解錠カード32のカードID(図中では7カード分のカードID)をそれぞれ記憶するため記憶領域を有するカード状記憶媒体で構成される。この管理用カード31は、戸別側カード式電気錠10に登録されたカード情報を共用部側カード式電気錠20に転送して一括登録する際に使用される他、施工時から施工後の建物全体の電気錠の施解錠や電気錠に関する各種処理を行う際に使用される。
施解錠カード32は、例えば建築現場などで施工時に施工関係者の管理目的として使用するコンストラクションカードと称する施工時用カード32aと、施工後に建物(例えばマンションなどの集合住宅、ホテルなどの宿泊施設、オフィスビルのテナントなど)の利用者が使用する利用者用カード32bとからなる。
施工時用カード32aは、図3(b)に示すように、カード種別、カードID、新たに作製されたときに更新される追番をそれぞれ記憶するための記憶領域を有するカード状記憶媒体で構成される。この施工時用カード32aは、常に追番が一番新しいカードしか使用できず、更新された場合はそれ以前に使用していた施工時用カード32aが使用不可になる。
利用者用カード32bは、図3(c)に示すように、カード種別、カードIDをそれぞれ記憶するための記憶領域を有するカード状記憶媒体で構成される。
なお、図3(a)の例では、管理用カード31が施解錠カード32のカードIDを7カード分だけ記憶する記憶領域を設けたものを図示したが、記憶する施解錠カード32のカードIDの数はこれに限定されることではなく、使用するカードの記憶領域と建物の規模や設置場所に応じて適宜選択することができる。
次に、本例のカードロックシステム1の各部の構成について、図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。
戸別側カード式電気錠10は、図2に示すような各住戸別の玄関扉2に配設され、戸別側施解錠制御部11、戸別側駆動機構12、戸別側電源部13を備えて構成される。
また、戸別側施解錠制御部11は、図1に示すように、戸別側カード情報読書手段11a、戸別側電気錠制御手段11b、戸別側記憶手段11cを備えている。
戸別側カード情報読書手段11aは、各種カード(管理用カード31や施解錠カード32)からカード情報を読み取る読取手段と、戸別側記憶手段11cに登録して記憶されたカード情報を管理用カード31に書き込む書込手段の両方の機能を備えたカードリーダ/ライタで構成される。
さらに説明すると、戸別側カード情報読書手段11aは、カード情報の登録時において、管理用カード31や利用者用カード32bのカード情報を読み取り、読み取ったカード情報を戸別側電気錠制御手段11bに出力している。登録モード中に利用者用カード32bから読み取った必要枚数のカード情報は、戸別側電気錠制御手段11bを介して戸別側記憶手段11cに記憶して登録される。また、施工終了後に施工時用カード32aを使用不可にする場合には、管理用カード31から読み取ったカード情報を戸別側電気錠制御手段11bに出力している。さらに、戸別側記憶手段11cに記憶された利用者用カード32bの必要枚数分のカード情報を共用部側カード式電気錠20に一括登録させる場合には、戸別側記憶手段11cに記憶されている必要枚数分のカード情報を管理用カード31に書き込んでいる。また、戸別側カード情報読書手段11aは、錠前の施解錠時において、カード(管理用カード31や施解錠カード32)のカード情報を読み取り、戸別側電気錠制御手段11bに出力している。
戸別側電気錠制御手段11bは、例えばCPUなどのマイクロコンピュータなどで構成され、カード情報の登録時において、戸別側カード情報読書手段11aが管理用カード31のカード情報が読み取ったときに、施工時用カード32aの使用不可にした後、利用者用カード32bの登録が行える状態の登録モードに変更する。そして、この登録モードにおいて、戸別側カード情報読書手段11aが読み取った必要枚数の利用者用カード32bのカード情報を戸別側記憶手段11cに記憶させて登録している。さらに、戸別側電気錠制御手段11bは、錠前の施解錠時において、戸別側カード情報読書手段11aが読み取ったカード情報と、戸別側記憶手段11cに予め登録された施解錠情報(事前に登録されたカード情報を含む)とを照合してその正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を施解錠制御している。さらに、戸別側電気錠制御手段11bは、上記錠前の施解錠に関する施解錠情報の入出力制御の他、錠前の施解錠時に戸別側駆動機構12を駆動するための駆動制御信号の出力、戸別側電源部13から戸別側駆動機構12への電源供給の制御、錠前からモニタ情報として入力される状態信号(例えば、扉の開閉状態信号、錠前の施解錠状態信号)の判別処理などを行っている。
戸別側記憶手段11cは、例えば磁気的、光学的記憶媒体若しくはROM、RAMなどの半導体メモリで構成される。この戸別側記憶手段11cは、戸別側カード式電気錠10を構成している各機器の機器情報、戸別側カード情報読書手段11aが読み取った各カード(管理用カード31、施解錠カード32)のカード情報、モニタ情報としての状態信号(扉の開閉状態信号や錠前の施解錠状態信号)などの施解錠制御に関する各種データを記憶している。
戸別側駆動機構12は、例えばモータやソレノイドなどの駆動装置と錠前で構成され、戸別側電気錠制御手段11bから入力される駆動制御信号により錠前を施錠または解錠するべく駆動し、扉枠の係止穴に対してデッドボルトを突出(施錠時)又は引き込む(解錠時)ことにより錠前が施解錠される。
戸別側電源部13は、例えば商用電源(AC100V)である外部電源で構成され、通電金具を介して戸別側カード式電気錠10を構成する各部に電源を供給する。また、戸別側電源部13は、錠前やエスカチオン(化粧板)の内部に着脱可能に設けられる電池で構成し、この電池から戸別側カード式電気錠10を構成する各部に電源を供給することもできる。
次に、共用部側カード式電気錠20は、図2に示すようなエントランスや駐車場などの共用部3に配設され、共用部側施解錠制御部21、共用部側駆動機構22、共用部側電源部23を備えて構成される。
また、共用部側施解錠制御部21は、図1に示すように、共用部側カード情報読書手段21a、共用部側電気錠制御手段21b、共用部側記憶手段21cを備えている。
共用部側カード情報読書手段21aは、各種カード(管理用カード31や施解錠カード32)からカード情報を読み取る読取手段と、必要に応じて所望のカード情報をカードに書き込む書込手段の両方の機能を備えたカードリーダ/ライタで構成される。
さらに説明すると、共用部側カード情報読書手段21aは、カード情報の登録時において、管理用カード31のカード情報を読み取り、この読み取ったカード情報を共用部側電気錠制御手段21bを介して共用部側記憶手段21cに記憶して登録させている。また、共用部側カード情報読書手段21aは、錠前の施解錠時において、カード(管理用カード31や施解錠カード32)のカード情報を読み取り、この読み取ったカード情報を共用部側電気錠制御手段21bに出力している。
共用部側電気錠制御手段21bは、例えばCPUなどのマイクロコンピュータなどで構成され、カード情報の登録時において、共用部側カード情報読書手段21aが読み取った管理用カード31のカード情報を共用部側記憶手段21cに一括登録するべく記憶させている。また、共用部側電気錠制御手段21bは、錠前の施解錠時において、共用部側カード情報読書手段21aが読み取ったカード情報と、共用部側記憶手段21cに予め登録された施解錠情報(事前に登録されたカード情報を含む)とを照合してその正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を施解錠制御している。さらに、共用部側電気錠制御手段21bは、上記錠前の施解錠に関する施解錠情報の入出力制御の他、錠前の施解錠時に共用部側駆動機構22を駆動させるための駆動制御信号の出力、共用部側電源部23から共用部側駆動機構22への電源供給の制御、錠前からモニタ情報として入力される状態信号(例えば、扉の開閉状態信号、錠前の施解錠状態信号)の判別処理などを行っている。
共用部側記憶手段21cは、例えば磁気的、光学的記憶媒体若しくはROM、RAMなどの半導体メモリで構成される。この共用部側記憶手段21cは、共用部側カード式電気錠20を構成している各機器の機器情報、共用部側カード情報読書手段21aが管理用カード31から読み取ったカード情報、モニタ情報としての状態信号(扉の開閉状態信号や錠前の施解錠状態信号)などの施解錠制御に関する各種データを記憶している。
共用部側駆動機構22は、例えばモータやソレノイドなどの駆動装置と錠前で構成され、共用部側電気錠制御手段21bから入力される駆動制御信号により錠前を施錠または解錠するべく駆動し、扉枠の係止穴に対してデッドボルトを突出(施錠時)又は引き込む(解錠時)ことにより錠前が施解錠される。
共用部側電源部23は、例えば商用電源(AC100V)である外部電源で構成され、共用部側カード式電気錠20を構成する各部に電源を供給する。
次に、上記構成のカードロックシステム1の具体的な動作として、マンションなどの集合住宅の施工時から施工後に利用者が使用可能となるまでのカード情報の登録手順について説明する。
マンションなどの集合住宅では、住人に対するセキュリティー強化を図るため、各住戸別の玄関扉2に配設される戸別側カード式電気錠10とは別に、共用部3に共用部側カード式電気錠20を配設している。このため、施工開始後は施工関係者以外が建物内に入れないようにするため、施工時においては通常コンストラクションカードと称する施工時用カード32aを用いて各電気錠の施解錠を行っている(図2の(1)の操作)。
そして、建物の施工が終了すると、管理者は施工関係者が所有する施工時用カード32aを使用不可とするため、各戸別側カード式電気錠10に管理用カード31のカード情報を読み込ませる。各戸別側カード式電気錠10は、管理用カード31のカード情報を読み込んだ時点で施工時用カード32aを使用不可にするとともに、必要枚数分の利用者用カード32bのカード情報の登録が可能な登録モードに設定する(図2の(2)の操作)。そして、この登録モード中に、集合住宅の運用時に管理者は、住人が施解錠時に使用する利用者用カード32bのカード情報を各戸別側カード式電気錠10毎に必要な枚数分だけカード情報の読み込みを行い、戸別側カード式電気錠10毎に登録させる(図2の(3)の操作)。その後、戸別側カード式電気錠10毎に管理用カード31のカード情報を読み込ませると、それまでの登録モード中にその戸別側カード式電気錠10に登録された利用者用カード32bの必要枚数分のカード情報が管理用カード31に書き込まれる(図2の(4)の操作)。そして、利用者カード32bの必要枚数分のカード情報が記憶された管理用カード31を共用部3の共用部側カード式電気錠20に読み込ませると、利用者用カード32bの必要枚数分のカード情報を含めて管理用カード31内のカード情報が一括転送されて共用部側カード式電気錠20に登録される(図2の(5)の操作)。
このように、上述したカードロックシステム1は、戸別側カード式電気錠10に登録された必要枚数分の利用者用カード32bのカード情報を管理用カード31に一旦記憶させ、この管理用カード31のカード情報を共用部側カード式電気錠20に登録することで必要枚数分のカード情報を共用部側カード式電気錠20に転送して一括登録することができる。これにより、共用部側カード式電気錠20へのカード情報の登録を1枚の管理用カード31で行うことができ、カード登録作業の簡素化を図ることができる。
また、コンストラクションカードのような施工時用カード32aを使用不可にする場合であっても、戸別側カード式電気錠10が管理用カード31のカード情報を認識した時点で使用不可になるので、施工時用カード32aを使用不可にする設定の手間が省け、施工時用カード32aの無効化を容易に行うことができる。
ところで、上述した形態では、マンションなどの集合住宅の例で説明したが、例えばオフィスビルにおけるエントランスと各テナント、ホテルなどの宿泊施設における共用施設と各客室などの共用部と共用部以外の電気錠とがそれぞれ独立制御されるカード式電気錠を採用したカードロックシステムの構成であれば特に限定はされない。
以上、本発明を用いて最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係るカードロックシステムの概略構成を示すブロック図である。 同システムの具体的な使用例を示す概念図である。 (a)〜(c)同システムに使用するカードの構成を示す説明図である。 従来のカード式電気錠を用いたシステムの説明図である。
符号の説明
1 カードロックシステム
2 各住戸玄関扉
3 共用部
10 戸別側カード式電気錠
11 戸別側施解錠制御部
11a 戸別側カード情報読書手段
11b 戸別側電気錠制御手段
11c 戸別側記憶手段
12 戸別側駆動機構
13 戸別側電源部
20 共用部側カード式電気錠
21 共用部側施解錠制御部
21a 共用部側カード情報読書手段
21b 共用部側電気錠制御手段
21c 共用部側記憶手段
22 共用部側駆動機構
23 共用部側電源部
31 管理用カード
32 施解錠カード
32a 施工時用カード
32b 利用者用カード

Claims (2)

  1. 予めカードに記憶された施解錠情報の正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を施解錠する電気錠として、建物の戸別毎に配設された戸別側カード式電気錠と、前記建物の共用部に配設された共用部側カード式電気錠とを備えたカードロックシステムにおいて、
    前記戸別側カード式電気錠は、前記建物の利用者が使用する利用者用カードのカード情報を必要枚数分だけ読み取るカード情報読取手段と、該カード情報読取手段が読み取った必要枚数分のカード情報を登録して記憶する記憶手段と、管理者が使用する管理用カードのカード情報を前記カード情報読取手段が読み取ったときに前記記憶手段に記憶された前記利用者用カードの必要枚数分のカード情報を前記管理用カードに書き込むカード情報書込手段とを備え、
    前記共用部側カード式電気錠は、前記管理用カードのカード情報を読み取るカード情報読取手段と、該カード情報読取手段が読み取ったカード情報を一括登録して記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするカードロックシステム。
  2. 前記戸別側カード式電気錠は、前記カード情報読取手段が前記管理用カードのカード情報を読み取ったときに、施工時に使用する施工時用カードの使用を不可にし、前記利用者用カードのカード情報を必要枚数分だけ読み取って登録する登録モードに設定することを特徴とする請求項1記載のカードロックシステム。
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