JP2006240639A - 容器端面処理装置、容器製造方法および端面処理済容器 - Google Patents

容器端面処理装置、容器製造方法および端面処理済容器 Download PDF

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Abstract

【課題】迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができ、かつ、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることを課題とする。
【解決手段】容器基材V10のシート積層面V11に熱可塑性シートV21が積層されて当該シートV21が容器基材V10の端部V15から外側の位置で切断された端面処理前容器V20を収容する際、容器基材の端部V15および当該端部の周囲にあるシートV22を浮かせた状態で収容し、容器基材の端部V15の周囲にあるシートV22を加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部V15におけるシート積層面V11とは反対側の面V12に同加熱軟化したシートV22を巻き込ませて積層接着させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、熱可塑性シートが積層された容器の端面を保護する処理を行う装置、端面が保護された端面処理済容器を製造する方法、および、当該端面処理済容器に関する。
従来より、食品等の物品を収容するための開口およびシート状の蓋を接着させるための基材フランジ部を有する通気性容器基材の開口側の面に熱可塑性樹脂フィルムを積層接着し、環状のトムソン刃でトリミングして容器製品を製造している。その際、樹脂フィルムを積層接着させた基材フランジ部ごとトムソン刃で切断したり、基材フランジ部より外側で樹脂フィルムのみをトムソン刃で切断したりしている。
また、特許文献1に開示されたように、紙の容器基材の両面にプラスチックフィルムを積層接着させることにより、容器基材の端面をプラスチックフィルムで覆うことも行われている。
さらに、特許文献2に開示されたように、熱可塑性プラスチックシートを積層した板紙を絞り加工成形し、形成されるフランジ付き紙トレーの紙端面が露出した部分をインサート射出成形法により熱可塑性樹脂で被覆することも行われている。
特開2001−233317号公報 特開2000−335550号公報
トリミングの際に樹脂フィルムを積層接着させた基材フランジ部ごと切断する場合、容器基材の端面が露出してしまう。すると、樹脂で被覆されていない端面に液が浸透してしまい、容器の強度が低下したり、容器が汚れて消費者に不快感を与えることがあった。例えば容器製品をインスタントカップ麺等の食品用容器として用いる場合、消費者はフランジ部に口を当てて汁をすすることになるが、その際に汁が端面に浸透することになる。
トリミングの際に基材フランジ部より外側で樹脂フィルムのみを切断する場合、樹脂フィルムのみが基材フランジ部よりも外方に突出するため、樹脂フィルムが基材フランジ部から剥がれたり、周囲に引っ掛かりやすいのでダンボール箱内への出し入れ等の作業がし難かったり、見た目が良好でなかったりしていた。例えば、消費者が汁をすする場合に、飲みにくかったり、消費者に不快感を与えることがあった。また、フランジ部の裏面側に樹脂フィルムが被覆されていないため、フランジ部の裏面に液が浸透してしまい、容器の強度が低下したり、容器が汚れて消費者に不快感を与えることがあった。
特許文献1記載の技術では、容器基材両面にプラスチックフィルムを積層する必要があり、端面を被覆する処理に時間がかかり、製造コストが高くなっていた。また、プラスチックフィルムのみが基材フランジ部よりも外方に突出することになる。
特許文献2記載の技術では、別途紙端面をインサート射出成形法により被覆する工程を設ける必要があり、端面を被覆する処理に時間がかかり、製造コストが高くなっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができ、かつ、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の容器端面処理装置は、容器基材のシート積層面に熱可塑性シートが積層されて当該熱可塑性シートが同容器基材の端部から外側の位置で切断された端面処理前容器を収容する際、同容器基材の端部および当該端部の周囲にある熱可塑性シートを浮かせた状態で収容する収容部と、この収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させる風力被覆機構とを具備することを特徴とする。
上記端面処理前容器は、上記収容部に対して容器基材の端部と当該端部の周囲にある熱可塑性シートとが浮いた状態で収容される。上記風力被覆機構にて、同収容部に収容された端面処理前容器における容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートが加熱軟化し、収容部から浮いた容器基材の端部におけるシート積層面とは反対側のシート非積層面に対して気体の流れにより同加熱軟化した熱可塑性シートが巻き込まれて積層接着する。
熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れによりシート非積層面に巻き込ませて積層接着させるだけで容器基材の端面が熱可塑性シートにて被覆されるので、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができる。また、熱可塑性シートをシート非積層面に巻き込ませるので、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることが可能になる。
上記熱可塑性シートには、比較的薄い熱可塑性フィルムも含まれる。同熱可塑性シートは、熱可塑性樹脂のシートでも、熱可塑性樹脂以外の熱可塑性を有するシートでもよい。
上記気体には、空気、窒素ガス、各種不活性ガス、等が含まれる。
上記風力被覆機構は、熱風を生成する熱風生成機構を備え、上記収容部に収容された端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートに対して上記シート積層面側から同生成した熱風を当てて当該周囲の熱可塑性シートを加熱軟化させながら当該熱風の流れにより上記容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させる構成としてもよい。熱風により、熱可塑性シートを加熱軟化させるのと熱可塑性シートを巻き込ませるのとを同時に行うことができるので、簡易な構成にて、容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を熱可塑性シートで迅速に被覆することができる。
上記熱風生成機構は、例えば、風を生成する送風機構と、この送風機構にて生じる空気の流れを加熱するヒータ等の加熱機構とを用いて構成することができる。
むろん、ヒータ等の加熱機構にて熱可塑性シートを輻射加熱し、加熱軟化した熱可塑性シートに送風機構からの風を当ててシート非積層面に巻き込ませてもよい。
上記風力被覆機構は、上記加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませた熱風を上記シート積層面とは反対側から吸気する吸気機構を備える構成としてもよい。熱可塑性シートを巻き込んだ熱風がシート非積層面から吸気されるので、熱可塑性シートを巻き込む熱風の流れが強くなってより確実に容器の端面を熱可塑性シートで被覆して保護することができるし、熱風による周囲の加熱を防ぐことができる。
ここで、吸気機構による吸気量と上記周囲の熱可塑性シートに当てる熱風の送風量とは様々な設定が可能であるが、より確実に熱風による周囲の加熱を防ぐため同吸気量を同送風量以上またはより大としてもよい。
上記吸気機構や上記送風機構は、ブロワでも、より風量の少ないファンでもよい。
また、上記風力被覆機構は、上記収容部に収容された端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートに対して上記シート積層面とは反対側から吸気する吸気機構と、この吸気機構にて生じる空気の流れを加熱して上記周囲の熱可塑性シートを加熱軟化させるヒータ等の加熱機構とを用いて構成することもできる。
上記収容部は、上記端面処理前容器における上記容器基材側を挿入するための開口が形成されるとともに上記容器基材の端部の形状に合わせたプレートと、このプレートに形成された開口に挿入された上記容器基材を支持して上記容器基材の端部および上記周囲の熱可塑性シートを浮かせた状態で上記端面処理前容器を収容させる支持部材とを備え、上記風力被覆機構は、上記容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に巻き込まれた上記加熱軟化した熱可塑性シートに上記プレートを押し当てて当該熱可塑性シートを同容器基材の端部に積層接着させる押し当て機構を備える構成としてもよい。加熱軟化した熱可塑性シートがシート非積層面に巻き込まれてプレートに押し当てられるので、より確実に容器基材の端部のシート非積層面を熱可塑性シートで被覆することができ、より確実に容器端面を保護することができる。
上記プレートと上記支持部材の少なくとも一方を移動させて上記支持部材に支持された上記端面処理前容器における上記容器基材の端部と上記プレートとの間隔を変更可能な間隔調整機構をさらに備える構成としてもよい。気体の流れにて熱可塑性シートを巻き込ませる際に容器の形状や材質等に応じて容器基材の端部とプレートとの間隔を調整することができるので、さらに確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができ、さらに確実に容器端面を保護することができる。
上記風力被覆機構は、上記プレートを冷却する冷却機構を備える構成としてもよい。容器基材周囲の熱可塑性シートが加熱される際にプレートも加熱されるが、プレートが冷却されることにより加熱されすぎることが無くなる。これにより、容器基材周囲の熱可塑性シートが加熱溶融されることを防ぐことができる。
また、上記プレートにおける上記容器基材の端部に押し当てられる押し当て面にフッ素樹脂層が形成されていると、加熱軟化した熱可塑性シートがプレートの押し当て面に付着しないので、さらに確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができる。
切断前の上記熱可塑性シートが上記シート積層面に積層された上記容器基材が上記収容部に収容された状態で上記容器基材の端部から外側の位置にて当該熱可塑性シートを切断して上記端面処理前容器を形成する切断機構をさらに備える構成としてもよい。容器基材に熱可塑性シートを積層した容器をトリミングした場所で容器基材周囲の熱可塑性シートがシート非積層面に巻き込まれて積層接着されるので、容器基材に熱可塑性シートを積層した容器製品の単位時間当たりの製造量を増やすことができる。
ところで、容器基材のシート積層面に熱可塑性シートが積層されて当該熱可塑性シートが同容器基材の端部から外側の位置で切断された端面処理前容器を所定の収容部に収容する際、同容器基材の端部および当該端部の周囲にある熱可塑性シートを浮かせた状態で収容し、上記収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させて端面処理済容器を製造する容器製造方法の発明や、当該端面処理済容器の発明としても、同様の作用、効果が得られる。むろん、請求項2〜請求項10に記載された構成を製造方法、端面処理済容器に対応させることも可能である。
上記容器基材は、凹部が形成されるとともに当該凹部の周囲にフランジ部が形成されて少なくとも一部に通気性を有する通気性容器基材であり、上記シート積層面は、上記通気性容器基材の凹部側表面であり、上記端面処理前容器は、上記通気性容器基材の上記凹部側表面のみに加熱軟化した上記熱可塑性シートが差圧成形により積層接着されて当該熱可塑性シートが上記フランジ部の端部から外側の位置でトリミングされて形成された容器とされている構成としてもよい。通気性容器基材を用いることにより複雑な形状の容器基材に熱可塑性シートを積層した容器を得ることができる。
通気性容器基材としては、パルプモールド、紙、でんぷん、でんぷん発泡体を組成とする生分解性素材、多孔性金属、等を用いることができる。
請求項1にかかる発明によれば、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができ、かつ、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることが可能になる。
請求項2にかかる発明では、簡易な構成にて、容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を熱可塑性シートで迅速に保護することができる。
請求項3にかかる発明では、熱風導入路内に熱風のバッファ構造が形成されるので、熱風の流れが均一になり、端面処理前容器のシート非積層面に対してより均質に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることが可能となる。
請求項4にかかる発明では、より確実に容器の端面を熱可塑性シートで保護することができ、熱風による周囲の温度上昇を防止することが可能となる。
請求項5にかかる発明では、熱風導出路内に吸気される熱風のバッファ構造が形成されるので、熱風の流れが均一になり、端面処理前容器のシート非積層面に対してより均質に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることが可能となる。
請求項6にかかる発明では、端面処理前容器のシート非積層面に熱可塑性シートを巻き込ませる際に端面処理前容器における周囲の熱可塑性シートに当てる風の量を少なくさせることが可能となる。
請求項7にかかる発明では、より確実に容器端面を熱可塑性シートで保護することができる。
請求項8にかかる発明では、さらに確実に容器端面を熱可塑性シートで保護することができる。
請求項9にかかる発明では、容器基材周囲の熱可塑性シートが加熱溶融されることを防止することができるので、さらに確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができ、さらに確実に容器端面を保護することができる。
請求項10にかかる発明では、容器基材に熱可塑性シートを積層した容器製品の製造効率を向上させることが可能となる。
請求項11にかかる発明では、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護した端面処理済容器を製造することができ、かつ、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせた新規の端面処理済容器を得ることが可能になる。
請求項12にかかる発明では、複雑な形状の容器基材に熱可塑性シートを積層した容器を容易に得ることが可能となる。
請求項13にかかる発明では、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせた新規の端面処理済容器を提供することができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)端面処理前容器の説明:
(2)端面処理前容器の作製方法:
(3)容器端面処理装置の構成:
(4)容器端面処理装置および端面処理済容器製造方法の作用、効果:
(5)変形例:
(1)端面処理前容器の説明:
図1は容器基材V10と端面処理前容器V20とを示す斜視図であり、図2は図1のA1−A1の位置から見て示す垂直断面図である。本容器基材V10は、上部に開口部V13cが形成された凹部V13と、この凹部の周囲に形成された略同一平面(正立状態で略水平面)を有するフランジ部V14とを備え、角部が丸くなった椀状に形成されている。本容器基材V10の凹部V13は、正立状態で略水平となる底部V13aと、この底部の周囲において下部から上部に向かって外側へわずかに傾斜しながら延出した側壁部V13bとから構成されている。これにより、容器基材V10の凹部V13の上方から別の容器基材V10を挿入することができ、容器基材V10は積み重ね可能となっている。側壁部V13bの上端からは、外側に略水平となるように階段状に二段階折り曲げられたフランジ部V14が周囲に向かって延出している。
容器基材V10の凹部側表面(正立状態で上面)は、熱可塑性シートV21が積層されるシート積層面V11とされている。図示のシート積層面V11は、底部V13aの上側面、側壁部V13bの内側面、およびフランジ部V14の上側面となる。一方、容器基材V10におけるシート積層面V11とは反対側の面(正立状態で下面)は、端部V15を除いて熱可塑性シートが積層されないシート非積層面V12とされている。図示のシート非積層面V12は、底部V13aの下側面、および側壁部V13bの外側面となる。
そして、容器基材のシート積層面V11に熱可塑性シートV21が積層され、当該熱可塑性シートが同容器基材V10の端部V15から外側の位置で切断されると、容器製品を製造するための端面処理前容器V20とされる。
本発明に用いることが可能な容器基材は、シート積層面に熱可塑性シートを積層することができればよい。ここで、容器基材が少なくとも一部に通気性を有する通気性容器基材とされていると、シート積層面に加熱軟化した熱可塑性シートを差圧成形により積層接着することができるので好適である。なお、本実施形態では、加熱軟化した熱可塑性シートが単層であると多層であるとを問わず、当該熱可塑性シートの一部が接着剤として機能することにより当該熱可塑性シートと容器基材とが界面に働く力で繋ぎ合わされて積層された状態を「積層接着」された状態ということにする。
通気性容器基材としては、空気を透過させることが可能な素材で形成された容器基材であればよく、パルプモールド成形によって形成された紙製の容器基材、リサイクル法では紙の分類に当てはまらない葦やケナフ等の一年草のパルプで形成された容器基材、でんぷんまたはでんぷん発泡体を含む通気性の生分解性素材、多孔質のセラミックを素材とする多孔質セラミックの容器基材、多孔質の金属を素材とする多孔質金属の容器基材、等を用いることができる。また、少なくとも一部にて空気を透過させることができればよいため、底部のみ通気性素材で形成して側壁部とフランジ部とを無発泡の合成樹脂シート等の非通気性素材で形成したり、側壁部のみ通気性素材で形成して底部とフランジ部とを非通気性素材で形成したりしてもよい。本実施形態では、容器基材V10としてパルプモールド成形によって製造された紙製の容器基材を用いるものとするが、一枚の紙製ブランクシートを折って組み立てられた容器基材等を用いてもよい。
また、成形された容器基材に積層することが可能な熱可塑性シートは、熱可塑性を有する素材でフィルム状ないしシート状になっていればよい。素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂等、様々なものを利用することが可能である。特に、ポリプロピレン樹脂は、比較的低価格でありながら、使用時における耐熱性があり、差圧成形の適性が良く、好適な合成樹脂である。また、差圧成形により熱可塑性シートを容器基材に積層する場合のシートの厚みも、0.25〜1mm程度、1〜2mm程度、等、様々な厚みとすることが可能であり、0.25mm程度以下の熱可塑性フィルム、特に、0.05mm程度の極薄の熱可塑性フィルムであっても積層可能である。
本実施形態では、端面処理前容器V20として、通気性容器基材の凹部側表面のみに加熱軟化した熱可塑性樹脂シートが差圧成形により積層接着されて当該熱可塑性樹脂シートがフランジ部V14の端部V15から外側の位置でトリミングされて形成された容器を用いるものとする。ここで、差圧成形は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、のいずれでもよい。
なお、容器基材への熱可塑性シートの接着性を高めるために、熱可塑性シートの接着面に接着層を貼り合わせてもよい。例えば、ポリプロピレンのべースシートに接着層としてエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)やエチレン−アクリル酸共重合樹脂(EAA)やエチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)や直鎖低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を貼り合わせた熱可塑性シート等を用いることができる。接着層を形成した熱可塑性シートの厚みは、例えば、べースシートの部分を20〜100μm程度、接着層の部分を20〜40μm程度とすることができる。また、接着層の軟化点の温度は、ベースシートの軟化点の温度よりも低くするのが好適であり、例えば80〜135℃程度とすることができる。
また、ガスバリア性を持たせるために、内部にポリ塩化ビニリデン(PVDC),エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA),エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)に代表されるガスバリア性ポリマーをガスバリア層としてインサートした熱可塑性シートを用いてもよい。
(2)端面処理前容器の作製方法:
上記端面処理前容器は、例えば図3に示す熱可塑性シート積層装置70を用いて連続して形成することができる。この装置70は、概略、成形された容器基材V10を供給する容器供給機71と、ロール状に巻かれた熱可塑性シートS1を巻き出すロールシート巻出機72と、巻き出されたシートS1を加熱軟化させる加熱機73と、シートS1を移送させる移送機74と、図4に示す成形機80と、トリミングを行うトリミング機90と、シートS1のスクラップを巻き取るスクラップ巻取機76と、シートS1が凹部側表面に積層されてトリミングされた端面処理前容器を取り出す端面処理前容器取出機77とを備えている。
熱可塑性シートS1は、移送機74のローラにはさみ込まれながら順次必要量がロールシート巻出機72から巻き出され、移送機74にて加熱機73に移送され、同加熱機73内の上面に設置されているヒータ73aにより輻射加熱されて加熱軟化される。加熱軟化されたシートS1は、移送機74にてさらに成形機80に移送され、容器基材V10の開口部に配置される。成形機80には容器供給機71が接続されており、容器基材V10が成形機80に順次搬入される。
容器供給機71では、容器戴置パレットがパレットインデックスモータにて所定の載置位置に位置決めされると、この容器戴置パレットに作業者が容器基材V10を載置する。すると、容器戴置パレットはコンベアによって成形機80側端に搬送され、パレットスライダーにて位置決めされながらストッパによって固定される。このとき、搬送ローダが動作し、容器戴置パレットに載置された容器基材V10を吸引して成形機80に搬入するので、同容器基材は成形用雌型86に設置される。
成形機80は、概略、上方で上下駆動可能な上テーブル81と、この上テーブル81の下面に設けられて雌型86内に進退可能な複数のプラグ88と、各プラグ88の内部に設けられた上ヒータ82と、上テーブル81の下面に取り付けられた上クランプ83と、下方で上下駆動可能な下テーブル84と、この下テーブル84の上面に取り付けられた雌型86および下クランプ87と、雌型86の外側面の上部に取り付けられた下ヒータ85とを備えている。両テーブル81,84は、図示しない駆動装置にて所定ストロークの範囲でそれぞれ上下動可能となっている。各プラグ88は、上テーブル81内に形成された空気通路を介して空気ポンプに接続されており、真空または圧空を供給されることにより上テーブル81に対して上下動可能とされている。
上ヒータ82は、通電されると熱を放出してプラグ88を加熱し、収容面86aに近づけられて容器基材の側壁部V13bに積層したシートS1を輻射加熱する。下ヒータ85は、通電されると熱を放出し、収容面86aの外縁部を反対側から加熱する。
成形用雌型86は、容器基材V10の外側面の形状に合わせて凹形状とされた収容面86aが形成され、底部86bに直径0.3〜0.5mm程度の吸引孔86cが容器基材の底部V13aの外周部と一致する位置に複数設けられている。吸引孔86cは図示しない空気吸引機構に接続されており、空気吸引機構が所定タイミングで吸引孔86cから空気を吸引すると雌型86の収容面86a側に真空圧が作用する。
上クランプ83は、容器基材のフランジ部V14を囲む形状に形成され、両テーブル81,84が近接したときに下面が加熱軟化したシートS1に当接する。下クランプ87は、両テーブル81,84が近接したときに上クランプ83の下面との間で加熱軟化したシートS1を挟持する。
図4に示すように雌型86に収容された容器基材V10の開口部V13cに加熱軟化したシートS1が配置されると、プラグ88に真空が供給されてプラグ88が上昇した位置にある状態で両テーブル81,84とが互いに接近する。すると、加熱軟化したシートS1は、容器基材のフランジ部V14とともに両クランプ83,87の間に挟まれて、容器基材の開口部V13cに保持される。次に、吸引孔86cから空気を吸引して雌型86の内側に真空圧を作用させると、図5の上段に示すように、加熱軟化したシートS1は容器基材V10の上面に密接させられる。さらに、プラグ88に圧空を供給すると、図5の下段に示すように、加熱されたプラグ88が下降して雌型86内に進入し、容器基材V10の内側面に積層したシートS1を輻射加熱するので、容器基材V10の凹部側表面に対してシートS1の一部が含浸し、シートS1が確実に積層接着される。
その後、プラグ88に真空を供給して上方に退避させ、両テーブル81,84を上下方向に離反させて、シートS1が積層された容器基材V10をシートS1に付着させたままトリミング機90に移送させる。
図6に示すように、トリミング機90は、概略、上方で上下駆動可能な上テーブル91と、容器基材V10の端部から外側の位置において上テーブル91の下面から下方に向かって押圧動可能な環状の金属製切刃92(例えば、トムソン刃)と、上テーブル91の下面に取り付けられて切刃92の内側面を保持する上クランプ93と、下方で上下駆動可能な下テーブル94と、この下テーブル94の上面に取り付けられた容器基材収容部95および受け部材96と、ノックアウト機構97とを備えている。両テーブル91,94は、図示しない駆動装置にて所定ストロークの範囲でそれぞれ上下動可能となっている。受け部材96の上面には例えば合成樹脂製の樹脂板が取り付けられており、両テーブル91,94が近接するとクランプ93が受け部材96の上面との間で容器基材V10の端部ごとシートS1を挟持するとともに切刃92が容器基材V10の端部から外側の位置にて当該シートS1を切断する。これにより、容器基材V10のシート積層面V11に熱可塑性シートV21が積層された端面処理前容器V20が形成され、同端面処理前容器V20は両テーブル91,94が上下方向に離反した後に端面処理前容器取出機77にて外部に取り出される。なお、トリミング後の熱可塑性シートS1のスクラップシートは、スクラップ巻取機76に引っ張られながら巻きとられて回収される。
なお、容器基材の端面V16より外側で残す熱可塑性シートV22の長さは、容器基材のフランジ部V14の長さより短くても長くてもよい。
(3)容器端面処理装置の構成:
図7は本実施形態の容器端面処理装置10の構成を模式的に示す側面図であり、図8は本装置10の要部を示す垂直断面図である。図9は、収容部22を分解して示す分解斜視図である。本装置10は、端面処理前容器V20を収容する際、容器基材の端部V15および当該端部の周囲にある熱可塑性シートV22を浮かせた状態で収容する収容部22と、この収容部に収容された端面処理前容器V20における容器基材の端部V15の周囲にあるシートV22を加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部V15におけるシート積層面V11とは反対側のシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22を巻き込ませて積層接着させる風力被覆機構(送風被覆機構)31〜38とを備える。また、収容部22を往復動させるコンベア21、このコンベアの駆動を制御する図示しないコンベア制御回路、端面処理前容器を供給するための所定の供給位置L1にある収容部22に端面処理前容器V20を供給する端面処理前容器供給機24、端面処理済容器を取り出すための所定の取出位置L3にある収容部22から端面処理済容器V30を取り出す容器取出機26、等も備えている。
上記風力被覆機構としては、熱風を生成する熱風生成機構31,32,34と、加熱軟化したシートV22を巻き込ませた熱風をシート積層面V11とは反対のシート非積層面V12側から吸気する吸気機構36〜38を備える。そして、生成した熱風を送風ダクト33からシートV22に対してシート積層面V11側から当てて加熱軟化させながら、当該熱風の流れにより容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22を巻き込ませて積層接着させる。
端面処理前容器供給機24は、熱可塑性シート積層装置70にて一度に形成される容器数と同じ16個の吸引部25が設けられており、端面処理前容器V20の底部上面を同吸引部25で吸引保持して端面処理前容器V20を端面処理前容器取出機77から供給位置L1の収容部22へ搬入可能となっている。吸引部25は、図示しない真空ポンプに接続され、水平方向の所定範囲内と垂直方向の所定範囲内で往復駆動可能な第一の移送機構にも接続されている。そして、吸引部25をトリミング機90内の端面処理前容器V20上に配置させ、ノックアウト機構97により同容器V20を上昇させるとともに吸引部25を下降させ、吸引部25に真空圧を作用させた後、吸引部25を上昇させ、供給位置L1の上方に移送させると、トリミング機90から端面処理前容器V20を取り出すことができる。ノックアウト機構97は、例えば、容器基材収容部95に収容された端面処理前容器V20の底面下側に当接する当接部材を空気圧により駆動するエアシリンダにより上下動させることにより構成される。そして、収容部22を供給位置L1にさせた状態で吸引部25への真空圧の作用を停止させると、端面処理前容器V20が収容部22に収容される。
容器取出機26も、熱可塑性シート積層装置70にて一度に形成される容器数と同じ16個の吸引部27が設けられており、端面処理済容器V30の底部上面を同吸引部27で吸引保持して同容器V30を容器端面処理装置10の取出位置L3から外部へ搬出可能となっている。吸引部27は、図示しない真空ポンプに接続され、水平方向の所定範囲内と垂直方向の所定範囲内で往復駆動可能な第二の移送機構にも接続されている。そして、吸引部27を取出位置L3にある端面処理済容器V30上に配置させて下降させ、吸引部27に真空圧を作用させた後、吸引部27を上昇させ、容器端面処理装置10の外部に移送させると、本装置10から端面処理済容器V30を取り出すことができる。
図8に示すように、収容部22は、端面処理前容器V20における容器基材V10側を挿入するための開口22a1が形成されるとともに容器基材の端部V15の形状に合わせた金属製のプレート22aと、このプレート22aに形成された開口22a1に挿入された容器基材V10を下側から支持して容器基材の端部V15および周囲の熱可塑性シートV22を浮かせた状態で端面処理前容器V20を収容させる金属製の支持部材22bと、プレート22aの下面と支持部材22bの上面とを繋いで両部材22a,bを互いに固定させる連結部材22cとを備えている。
図9に示すように、プレート22aは各端面処理前容器V20の収容位置に合わせて16箇所の開口22a1が容器基材の底部V13aおよび側壁部V13bを挿入可能に成形された金属板とされている。支持部材22bは、プレート22aの端部22a2の形状に合わせた枠部22b1を備えるとともに、各端面処理前容器V20の収容位置に合わせて底部V13aを挿入可能な凹部22b3が形成された16箇所の皿状部22b2を備える形状に成形されている。各皿状部22b2は、連結部22b4にて枠部22b1や別の皿状部22b2と連結されているが、周囲の大部分は気体を流通可能な開口部22b5とされている。連結部材22cは、プレートの端部22a2の形状および支持部材の枠部22b1の形状に合わせた枠状に成形されている。端面処理前容器の底部V13aを皿状部の凹部22b3に挿入すると、プレート22aに対して容器基材の端部V15と当該端部の周囲にある熱可塑性シートV22とが浮いた状態で収容される。
本実施形態では、プレートの開口22a1から気体を流入させ、連結部材22cの開口22c1を通して支持部材の開口部22b5から流出させることにしている。
図7に示すように、本装置10は、風を生成する送風用ブロワ(送風機構)31、このブロワにて生じる空気の流れを加熱するヒータ(加熱機構)32、熱風を吹き出す送風ダクト33、ブロワ31からの風をヒータ32へ送る管形状の空気通路34、ヒータ32からの熱風を送風ダクト33へ送る管形状の空気通路35、吸気する吸気用ブロワ36、熱風を吸い込む吸気ダクト37、この吸気ダクトからの熱風をブロワ36へ送る管形状の空気通路38、を備える。ブロワ31,36にはそれぞれ空気の流れを遮断可能な流通制御弁31a,36aが設けられており、図示しない弁制御回路によってブロワ31,36による空気の流れを許可したり遮断したりすることが可能となっている。ヒータ32は、熱可塑性シートV22を加熱軟化させる程度の温度にさせる熱風が生成されるように加熱することができる加熱能力があればよく、熱可塑性シートの加熱軟化点を若干上回る温度や熱可塑性シートの融点近辺の温度等の熱風を生成するように加熱能力を設定すればよい。送風ダクト33には支持部材22bの各皿状部の凹部22b3に底部V13aを挿入して位置決めされた端面処理前容器V20の周囲のシートV22の各位置に合わせて開口33aが形成されており、当該開口33aから熱風が吹き出されるようになっている。吸気ダクト37には支持部材の各皿状部22b2の周囲となる位置に開口37aが形成されており、当該開口37aから空気が吸い込まれるようになっている。
ここで、両ブロワ31,36の単位時間当たりの空気流量(単位:m3/hr)は、様々な設定が可能である。両ブロワ31,36の空気流量を同じにすると、送風ダクト33から吹き出された熱風がほぼ吸気ダクト37に吸い込まれるので、熱風の漏れによる周囲の加熱を防ぐことができる。また、吸気用ブロワ36の吸気量(m3/hr)を送風用ブロワ31の送風量(m3/hr)より多くすると、熱風の漏れが少なくなってより確実に周囲の加熱を防ぐことができる。
(4)容器端面処理装置および端面処理済容器製造方法の作用、効果:
図10に示す従来のトリミング装置のように、トリミングの際に熱可塑性樹脂フィルムS1を積層接着させた容器基材v2のフランジ部ごと切刃1で切断する場合、容器基材の端面v6が露出してしまう。すると、樹脂フィルムv3で覆われていない端面v6に液が浸透してしまい、容器v1の強度が低下したり、容器v1が汚れたりすることがあった。
トリミングの際にフランジ部より外側で樹脂フィルムS1のみを切断する場合、図11上段に示す容器v11のように、樹脂フィルムv13のみが容器基材v12のフランジ部よりも外方に突出するため、樹脂フィルムv13が容器基材v12のフランジ部から剥がれたり、周囲に引っ掛かったり、見た目が良好でなかったりしていた。また、端面v16からフランジ部の裏面側にかけて樹脂フィルムが被覆されていないため、フランジ部の裏面に液が浸透してしまい、容器の強度が低下したり、容器が汚れたりしていた。
図11中段に示す容器v21のように、容器基材v22の両面にプラスチックフィルムv23,v24を積層して端面v26を保護すると、この処理に時間がかかってしまう。また、プラスチックフィルムv23,v24のみが容器基材v22のフランジ部よりも外方に突出してしまう。
図11下段に示す容器v31のように、容器基材v32の両面に熱可塑性樹脂フィルムv33,v34を積層し、容器基材v32の端面v36をインサート射出成形法により熱可塑性樹脂v35で被覆すると、この処理に時間がかかってしまう。
本発明では、容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部におけるシート非積層面に巻き込ませて積層接着させるので、上述した問題点が解決される。
以下、図12に示すタイミングチャートを参照して、容器端面処理装置および端面処理済容器製造方法の作用、効果を説明する。なお、ヒータ32は、常時通電され、熱を放出しているものとする。また、初期段階では、収容部22が所定の供給位置L1にあり、両ブロワ31,36の流通制御弁31a,36aは遮断状態にあるものとする。
まず、コンベア制御回路にてコンベア21を駆動して収容部22を供給位置L1からダクト33,37間の所定の通風位置(L2とする)に移動させる(タイミングt1〜t2)。この段階では、送風ダクト33から熱風は送られておらず、吸気ダクト37から吸気もされていない。
その後、弁制御回路にて流通制御弁31a,36aを遮断状態から空気の流れを許可する状態に切り替える(タイミングt3)。流通制御弁31aを遮断状態から送風状態に切り替えるタイミングと、流通制御弁36aを遮断状態から吸気状態に切り替えるタイミングとは、異なっていてもよい。また、タイミングt3は、タイミングt2と同時あるいはタイミングt2より若干早くてもよい。
すると、ブロワ31から空気が送り出され、空気通路34を通ってヒータ32で加熱され、熱風が生成する。生じた熱風は、空気通路35を通ってダクト33から収容部22に向かって下方に送り出される。図8の矢印に示すように、熱風は、送風ダクトの開口33aから、プレートの開口22a1、連結部材22cの開口、支持部材の開口部22b5、吸気ダクトの開口37aの順に通り抜ける。ここで、熱風が送風ダクトの開口33aからプレートの開口22a1を通るので、この熱風の流れにより、収容部22に対して浮いた状態とされた周囲のシートV22が加熱軟化し、図13に示すように、容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22が巻き込まれて一部含浸しながら積層接着する。これにより、周囲のシートV22が容器基材の端部V15で折り返された端面処理済容器V30が形成される。
以上の作用により、熱風の流れにより熱可塑性シートを加熱軟化させながらシート非積層面に巻き込ませて積層接着させるだけで容器基材の端面が熱可塑性シートにて被覆されるので、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面V16が迅速な処理にて保護される。また、熱可塑性シートがシート非積層面に折り返されるので、容器基材の端面V16から熱可塑性シートがはみ出さず、外観をより良好になる。
その後、弁制御回路にて流通制御弁31a,36aを遮断状態に戻し(タイミングt4)、コンベア制御回路にてコンベア21を駆動して収容部22を通風位置L2から所定の取出位置L3に移動させる(タイミングt5〜t6)。タイミングt5は、タイミングt4と同時あるいはタイミングt4より若干早くてもよい。そして、取出位置L3にある収容部22から端面処理済容器V30を容器取出機26にて取り出し、コンベア制御回路にてコンベア21を駆動して収容部22を取出位置L3から所定の供給位置L1に戻す(タイミングt7〜t8)。これにより、一連の工程が終了し、容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させた端面処理済容器V30が製造される。以後、タイミングt1〜t8を繰り返すことにより、同容器V30が連続して製造される。
以上説明したように、本容器端面処理装置では、収容部22に収容された端面処理前容器V20における周囲のシートV22に対してシート積層面V11側から熱風を当てて当該周囲のシートV22を加熱軟化させながら当該熱風の流れにより容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22を巻き込ませて積層接着させる。これにより、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができるとともに、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることが可能になる。
(5)変形例:
本発明は、様々な変形例が考えられる。
風力被覆機構としては、吸気機構36〜38を用いず、熱風を吹き付ける機構31〜35のみから構成してもよい。
また、図14に示すように、周囲の熱可塑性シートV22を輻射加熱して加熱軟化させるヒータ(加熱機構)39と、吸気機構36〜38とを用いて、風力被覆機構を構成してもよい。吸気機構36〜38にてシートV22近傍の空気をシート非積層面V12から引き込むと、収容部22を通過する空気の流れは容器基材の端部におけるシート非積層面V12に加熱軟化したシートV22を巻き込ませる流れとなる。これにより、収容部22から浮いた容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に対して空気の流れにより加熱軟化したシートV22が巻き込まれて積層接着する。
むろん、上記ヒータ39と、送風用ブロワ31とを備え、ヒータ39にて加熱軟化した熱可塑性シートV22に風を当ててシート非積層面V12に巻き込ませるように風力被覆機構を構成してもよい。
なお、ブロワの代わりに、より空気流量の少ないファン等を用いてもよい。
また、空気の代わりに、窒素ガス、各種不活性ガス、等を用いてもよい。
さらに、図15に示すように、プレート22aと支持部材22bとを相対的に移動させて支持部材22bに支持された端面処理前容器V20における容器基材の端部V15とプレート22aとの間隔L11を変更することのできる間隔調整機構51,52を設けてもよい。本変形例では、上述した連結部材22cの代わりにねじ部材51,52がプレート22aと支持部材22bとの間に挿入されている。図に示すように、支持部材22bに対して当該支持部材22bの端部上面から上方に向かって雄ねじ51が取り付けられて固定され、この雄ねじ51に螺合する雌ねじが形成された操作部材52が当該雄ねじ51に螺合して取り付けられている。この操作部材52の上面は、プレート22aの下面に当接するようになっている。なお、ねじ部材51,52の組み合わせは、支持部材22bの端部上面において複数箇所設けられている。
以上の構成により、操作部材52を所定の上昇方向に回すと当該操作部材52の上面が上昇し、プレート22aを押し上げる。この場合、プレートと支持部材との間隔L12が広がり、容器基材の端部とプレートとの間隔L11を狭くすることができる。一方、操作部材52を上昇方向とは反対の下降方向に回すと当該操作部材52の上面が下降し、プレート22aの位置を下げることができる。この場合、プレートと支持部材との間隔L12が狭まり、間隔L11を広くすることができる。これにより、気体の流れにて熱可塑性シートを巻き込ませる際に容器の形状や材質等に応じて容器基材の端部とプレートとの間隔を調整することができる。従って、さらに確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができ、さらに確実に容器端面を保護することができる。
ここで、操作部材52を電動で回転させる電動モータ等の回転機構を設けてもよい。すると、操作部材52を回す操作を行うことなく容器基材の端部とプレートとの間隔を調整することができるので、利便性を向上させることができる。
なお、間隔L11を変更する際には、プレート22aのみを移動させて間隔L11を変更させる構成としてもよいし、支持部材22bのみを移動させて間隔L11を変更させる構成としてもよいし、プレートと支持部材の両方を移動させて間隔L11を変更させる構成としてもよい。
また、同図に示すように、容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に巻き込まれた加熱軟化した熱可塑性シートV22にプレート22aを押し当てて当該シートV22を容器基材の端部V15に積層接着させるための押し当て機構42〜45を設けてもよい。本変形例では、支持部材22bに対して当該支持部材22bの周囲にシリンダ支持部材42が取り付けられて固定され、このシリンダ支持部材42に対して上方に向かってシリンダ43が上下動可能に取り付けられている。ここで、シリンダ支持部材42内には空気通路42aが形成されており、空気ポンプ44からの真空圧をシリンダ43に作用させたり、同空気ポンプ44からの圧空をシリンダ43に供給したりすることが可能となっている。空気ポンプ44にはポンプ制御回路45が電気的に接続されており、コンベア21上での収容部22の移動と同期して真空と圧空の切り替え制御が行われるようになっている。
本変形例のプレート22aにおける容器基材の端部V15のシート非積層面V12に巻き込まれたシートV22に押し当てられる押し当て面(上面)には、フッ素樹脂層が形成されている。これにより、加熱軟化した熱可塑性シートがプレートの押し当て面に付着しないので、より確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができ、より確実に容器端面を保護することができる。
以下、図16に示すタイミングチャートを参照して、本変形例の作用、効果を説明する。なお、タイミングt11,t12が追加されていることを除けば、図12と同じ動作となっている。また、初期段階では、シリンダには空気ポンプ44からの真空圧が作用して所定の下降位置にあるものとする。この所定の下降位置は、図15に示すように、プレート22aの下面が操作部材52の上面に当接する位置である。
まず、タイミングt1〜t3にて収容部22を所定の通風位置L2にさせ、送風ダクト33から収容部22に熱風を送るとともに吸気ダクト37から吸気する。すると、熱風が送風ダクトの開口33aからプレートの開口22a1を通るので、収容部22に対して浮いた状態とされた周囲のシートV22が加熱軟化し、熱風の流れにより容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22が巻き込まれて積層接着する。
ここで、ポンプ制御回路45の制御にて空気ポンプ44からシリンダ43に圧空を供給し、シリンダ43を所定の上昇位置まで上昇させる(タイミングt11)。この所定の上昇位置は、図17に示すように、上昇したプレート22aの上面がシート非積層面V12のシートV22の下面に当接する位置である。すると、同図に示すように、シリンダ43がプレート22aを押し上げ、シート非積層面V12に巻き込まれた加熱軟化したシートV22に当該プレート22aを押し当てさせる。これにより、シートV22は容器基材の端部V15に対してより確実に積層接着する。
その後、ポンプ制御回路45の制御にて空気ポンプ44からシリンダ43に真空圧を作用させ、シリンダ43を所定の下降位置まで下降させる(タイミングt11)。そして、タイミングt4〜t8にて流通制御弁31a,36aを遮断状態に戻し(タイミングt4)、収容部22を所定の取出位置L3に移動させ、形成された端面処理済容器V30を取り出し、収容部22を所定の供給位置L1に戻す。これにより、一連の工程が終了し、容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませてプレートを押し当てながら積層接着させた端面処理済容器V30が製造される。
以上説明したように、加熱軟化した熱可塑性シートがシート非積層面に巻き込まれてプレートに押し当てられるので、より確実に容器基材の端部のシート非積層面を熱可塑性シートで被覆することができる。従って、より確実に容器端面を熱可塑性シートで保護することができる。
なお、タイミングt11,t12は、タイミングt4と同時あるいはタイミングt4より後にすることもできる。
さらに、図15に示すように、プレート22aから熱を奪うことによりプレート22aを冷却する冷却機構を設けてもよい。本変形例のプレート22aの内部には、シートV22の加熱による温度上昇を防ぐために冷却水等の冷却液を循環させる冷却通路46が形成されている。冷却通路46は、図示しない冷却液循環機構に接続されており、内部を冷却液が通過する。すなわち、冷却通路46と冷却液循環機構とが本発明にいう冷却機構を構成している。
容器基材周囲の熱可塑性シートV22が熱風にて加熱される際にプレート22aも加熱されて温度が上昇するが、プレート22aが冷却機構にて冷却されることにより加熱されすぎない。これにより、容器基材周囲のシートV22が加熱溶融されることを防ぐことができるので、より確実に容器基材の端部を熱可塑性シートで被覆することができ、より確実に容器端面を保護することができる。
なお、プレート22a内に熱電対を設け、この熱電対に電流を流してプレート22aから熱を奪うことによりプレート22aを冷却する冷却機構を構成してもよい。
さらに、図18に示すように、端面処理前容器V20を形成する装置内で容器基材の端部V15の周囲にある熱可塑性シートV22を加熱軟化させながら気体の流れによりシート非積層面V12に巻き込ませて積層接着させてもよい。本変形例では、トリミング機90の上テーブル91の内部に熱風を下方に向けて吹き出す熱風通路61が形成されており、熱風通路61の下端の吹出口61aから下方に向けて熱風が吹き出されるようになっている。同熱風通路61は、例えば図7で示したような送風用ブロワ31から送られる空気をヒータ32で加熱して生成される熱風が導かれる所定の空気通路に接続されている。従って、当該所定の空気通路とブロワ31と空気通路34とヒータ32と熱風通路61とが、本変形例における風力被覆機構を構成する。
また、容器基材収容部95とノックアウト機構97とが、本変形例における収容部を構成する。すなわち、ノックアウト機構97を上昇させると、容器基材の端部V15および当該端部の周囲にあるシートV22を浮かせた状態で端面処理前容器V20を容器基材収容部95にて収容することができる。
本変形例のトリミング機90は、切断前の熱可塑性シートS1がシート積層面V11に積層された容器基材V10が収容部に収容された状態で容器基材の端部V15から外側の位置にて当該シートS1を切断して端面処理前容器V20を形成する切断機構を構成する。
以上の構成により、切刃92でシートS1を切断して端面処理前容器V20を形成した後、上下テーブル91,94を離反させ、ノックアウト機構97を上昇させ、熱風通路61から熱風を吹き出させると、図19に示すように、容器基材の端部V15の周囲にあるシートV22が加熱軟化されながら熱風の流れにより当該容器基材の端部V15におけるシート非積層面V12に同加熱軟化したシートV22が巻き込まれて積層接着する。
容器基材に熱可塑性シートを積層した容器をトリミングした場所で容器基材周囲の熱可塑性シートがシート非積層面に巻き込まれて積層接着されるので、端面処理済容器の単位時間当たりの製造量を増やすことができる。従って、端面処理済容器の製造効率を向上させることが可能となる。
なお、図20上段に示すように、階段状に二段階折り曲げられたフランジ部を有する容器基材V40のシート積層面(上面)とフランジ部の上段裏面に熱可塑性シートを積層して容器基材の端部V45よりも外側の位置で熱可塑性シートを切断した端面処理前容器V50であっても、本発明を適用可能である。この場合、端面処理前容器V50を収容する収容部に収容された端面処理前容器V50における容器基材の端部V45の周囲にある熱可塑性シートV52を加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部V45におけるシート非積層面(下面)V57に同加熱軟化したシートV52を巻き込ませると、当該シートV52が容器基材V40に積層接着された端面処理済容器V60を形成することができる。
さらに、図21に示す容器端面処理装置の風力被覆機構のように、熱風生成機構31,32,34にて生成した熱風をシート積層面V11(上面)側で収容部22に収容された複数の端面処理前容器V20における周囲の熱可塑性シートV22へ導く送風ダクト(熱風導入路)33内で、平板形状の第一の金属製バッファプレート111を設けてもよい。このバッファプレート111は、図22にも示すように、収容部22に収容された各端面処理前容器V20の位置に合わせて熱風を通過させるためにそれぞれ形成された開口(貫通穴)111aを有している。各開口111aの形状は、端面処理前容器V20の形状に応じて適宜決定すればよく、図示のように円形としてもよいし、四角形等の多角形、等としてもよい。また、各端面処理前容器V20に対して、図示のように単一の開口を設けてもよいし、複数の開口を設けてもよい。そして、例えばバッファプレート111をねじ等により送風ダクト33の内面に取り付けることにより、送風ダクト内に第一のバッファプレートを設けることができる。
本変形例では、収容部22に収容された各端面処理前容器V20における周囲の熱可塑性シートV22に対して、シート積層面V11(上面)側から送風ダクト33でバッファプレート111の複数の開口111aを通過させた熱風を当てて当該周囲の熱可塑性シートV22を加熱軟化させながら当該熱風の流れにより容器基材V10の端部V15におけるシート非積層面V12(下面)に同加熱軟化した熱可塑性シートV22を巻き込ませて積層接着させる。
以上の構成により、第一のバッファプレート111によって送風ダクト33内に熱風のバッファ構造が形成されるので、熱風の流れが均一になる。従って、端面処理前容器のシート非積層面に対してより均質に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることが可能となる。
また、上記図21に示す容器端面処理装置の風力被覆機構のように、加熱軟化した熱可塑性シートV22を巻き込ませた熱風をシート非積層面V12(下面)側から吸気する際に同熱風を導く吸気ダクト(熱風導出路)37内で、平板形状の第二の金属製バッファプレート112を設けてもよい。本実施形態のバッファプレート112は、上記第一のバッファプレート111と同じ形状としてあり、収容部22に収容された各端面処理前容器V20の位置に合わせて熱風を通過させるためにそれぞれ形成された開口(貫通穴)112aを有しているが、第一のバッファプレート111とは異なる形状としてもよい。各開口112aの形状は、端面処理前容器V20の形状に応じて適宜決定すればよく、図示のように円形としてもよいし、四角形等の多角形、等としてもよい。また、各端面処理前容器V20に対して、図示のように単一の開口を設けてもよいし、複数の開口を設けてもよい。そして、例えばバッファプレート112をねじ等により吸気ダクト37の内面に取り付けることにより、吸気ダクト内に第二のバッファプレートを設けることができる。
本変形例では、収容部22に収容された各端面処理前容器V20における周囲の熱可塑性シートV22を加熱軟化させながら巻き込ませた熱風を吸気ダクト37内でバッファプレート112の複数の開口112aを通過させて吸気機構36〜38にて吸気する。
以上の構成により、第二のバッファプレート112によって吸気ダクト37内に熱風のバッファ構造が形成されるので、熱風の流れが均一になる。従って、端面処理前容器のシート非積層面に対してより均質に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることが可能となる。
本変形例では、両ダクト33,37内にバッファプレート111,112を設けることによって、端面処理前容器のシート非積層面に対してさらに均質に加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることを可能にしている。むろん、上述した効果は、熱風導入路内にのみバッファプレートを設けても得られるし、熱風導出路内にのみバッファプレートを設けても得られる。
さらに、図23に示す容器端面処理装置の風力被覆機構のように、収容部22に収容された端面処理前容器V20における周囲の熱可塑性シートV22の一部にのみ気体の風を当てる部分風当て機構121と、この部分風当て機構121にて風が当てられる周囲の熱可塑性シートV22の位置を変更させる風当て位置変更機構122とを設けてもよい。本変形例の部分風当て機構121は、風を生成する送風用ファン(送風機構)122a、このファンにて生じる空気の流れを加熱するヒータ(加熱機構)122b、熱風を吹き出す送風ノズル122c、を備える。従って、ファン122aとヒータ122bとから熱風生成機構が構成されている。また、位置変更機構122は、収容させる端面処理前容器V20毎に、それぞれ回転動作可能に設けられた金属製の支持部材122bと、各支持部材122bの下方で当該各支持部材122bを回転駆動する動力を生成する各モータ122cと、各モータ122cと各支持部材122bとを繋いで各モータ122cからの動力を各支持部材122bに伝達する略円柱状の金属製軸部材122dとを備えている。従って、モータ122cと軸部材122dとは、支持部材122bを回転駆動する回転駆動機構を構成する。支持部材122bは、プレート22aに形成された開口22a1に挿入された容器基材V10を下側から支持して容器基材の端部V15および周囲の熱可塑性シートV22を浮かせた状態で端面処理前容器V20を収容させる。
本変形例では、モータ122cにて支持部材122bを回転させることにより、風当て位置変更機構122にて風を当てる周囲の熱可塑性シートV22の位置を変更することができる。そして、風を当てる周囲の熱可塑性シートV22の位置を変更しながら、収容部22に収容された端面処理前容器V20における容器基材V10の端部の周囲にある加熱軟化した熱可塑性シートV22を順次部分風当て機構122によるノズル121cからの風により当該容器基材V10の端部におけるシート非積層面V12(下面)に巻き込ませて積層接着させる。
以上の構成により、端面処理前容器のシート非積層面に熱可塑性シートを巻き込ませる際に、容器基材の周囲全体に当てる風を発生させる必要がなくなる。従って、端面処理前容器のシート非積層面に熱可塑性シートを巻き込ませる際に端面処理前容器における周囲の熱可塑性シートに当てる風の量を少なくさせることが可能となる。
なお、部分風当て機構は、図示のように端面処理前容器毎に単一としてもよいし、端面処理前容器毎に複数としてもよい。また、部分風当て機構は、図示のように熱風を生成する機構を備えていてもよいし、外部から熱風が供給される場合には風のみを生成して周囲の熱可塑性シートV22の一部にのみ気体の風を当てる機構としてもよい。
風当て位置変更機構は、端面処理前容器の形状に応じて適宜決定すればよく、図示のように端面処理前容器を回転させる回転機構でもよいし、四角形等の多角形の辺に沿って端面処理前容器を平行移動させるスライド機構でもよいし、円形等の楕円の周に沿って上記部分風当て機構を移動させる周回機構でもよいし、四角形等の多角形の辺に沿って上記部分風当て機構を平行移動させる機構でもよい。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、迅速な処理にて容器基材に熱可塑性シートを積層した容器の端面を保護することができ、かつ、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせることが可能になる。また、容器基材の端面から熱可塑性シートをはみ出させないようにさせて外観をより良好にさせた新規の端面処理済容器を提供することができる。
容器基材および端面処理前容器の外観を示す斜視図である。 図1のA1−A1の位置から見て示す垂直断面図である。 熱可塑性シート積層装置の外観を示す斜視図である。 成形機の概略を垂直断面にて示す断面図である。 成形機の様子を示す要部断面図である。 トリミング機の様子を示す要部断面図である。 容器端面処理装置の構成の概略を示す側面図である。 容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。 収容部を分解して示す分解斜視図である。 従来のトリミング装置の要部および容器を示す垂直断面図である。 従来の容器を示す垂直断面図である。 本容器端面処理装置の動作を示すタイミングチャートである。 端面処理済容器が形成される様子を示す垂直断面図である。 変形例にかかる容器端面処理装置の構成の概略を示す側面図である。 間隔調整機構、押し当て機構、冷却機構を有する容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。 押し当て機構を有する容器端面処理装置の動作を示すタイミングチャートである。 プレートが上昇したときの容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。 切断機構を有する容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。 端面処理済容器が形成された様子を示す垂直断面図である。 端面処理済容器の変形例を示す垂直断面図である。 変形例にかかる容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。 バッファプレートの外観を示す斜視図である。 変形例にかかる容器端面処理装置の要部を示す垂直断面図である。
符号の説明
10…容器端面処理装置
21…コンベア
22…収容部
22a…プレート
22b…支持部材
22c…連結部材
24…端面処理前容器供給機
25…吸引部
26…容器取出機
27…吸引部
31…送風用ブロワ(送風機構)
32,39…ヒータ(加熱機構)
33…送風ダクト(熱風導入路)
34,35,38…空気通路
36…吸気用ブロワ
37…吸気ダクト(熱風導出路)
42〜45…押し当て機構
46…冷却通路
51,52…間隔調整機構
61…熱風通路
70…熱可塑性シート積層装置
80…成形機
90…トリミング機
95…容器基材収容部
97…ノックアウト機構
111…第一のバッファプレート
112…第二のバッファプレート
121…部分風当て機構
122…風当て位置変更機構
S1,V21…熱可塑性シート
V10…容器基材
V11…シート積層面
V12…シート非積層面
V13…凹部
V14…フランジ部
V15…容器基材の端部
V16…容器基材の端面
V20…端面処理前容器
V22…周囲の熱可塑性シート
V30…端面処理済容器

Claims (13)

  1. 容器基材のシート積層面に熱可塑性シートが積層されて当該熱可塑性シートが同容器基材の端部から外側の位置で切断された端面処理前容器を収容する際、同容器基材の端部および当該端部の周囲にある熱可塑性シートを浮かせた状態で収容する収容部と、
    この収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させる風力被覆機構とを具備することを特徴とする容器端面処理装置。
  2. 上記風力被覆機構は、熱風を生成する熱風生成機構を備え、上記収容部に収容された端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートに対して上記シート積層面側から同生成した熱風を当てて当該周囲の熱可塑性シートを加熱軟化させながら当該熱風の流れにより上記容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることを特徴とする請求項1に記載の容器端面処理装置。
  3. 上記収容部は、上記端面処理前容器を複数収容可能であり、
    上記風力被覆機構は、上記シート積層面側で上記生成した熱風を上記収容部に収容された複数の端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートへ導く熱風導入路と、この熱風導入路内で同収容部に収容された各端面処理前容器の位置に合わせて同熱風を通過させるためにそれぞれ形成された開口を有するバッファプレートとを備え、同収容部に収容された各端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートに対して上記シート積層面側から同熱風導入路内で同バッファプレートの複数の開口を通過させた熱風を当てて当該周囲の熱可塑性シートを加熱軟化させながら当該熱風の流れにより上記容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることを特徴とする請求項2に記載の容器端面処理装置。
  4. 上記風力被覆機構は、上記加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませた熱風を上記シート積層面とは反対側から吸気する吸気機構を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の容器端面処理装置。
  5. 上記収容部は、上記端面処理前容器を複数収容可能であり、
    上記風力被覆機構は、上記吸気機構にて上記加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませた熱風を上記シート積層面とは反対側から吸気する際に同熱風を導く熱風導出路内で上記収容部に収容された各端面処理前容器の位置に合わせて同熱風を通過させるためにそれぞれ形成された開口を有する第二のバッファプレートを備え、同収容部に収容された各端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートを加熱軟化させながら巻き込ませた熱風を同熱風導出路内で同第二のバッファプレートの複数の開口を通過させて上記吸気機構にて吸気することを特徴とする請求項4に記載の容器端面処理装置。
  6. 上記風力被覆機構は、上記収容部に収容された端面処理前容器における上記周囲の熱可塑性シートの一部にのみ上記気体の風を当てる部分風当て機構と、この部分風当て機構にて風が当てられる同周囲の熱可塑性シートの位置を変更させる風当て位置変更機構とを備え、この風当て位置変更機構にて風を当てる同周囲の熱可塑性シートの位置を変更しながら同収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある加熱軟化した熱可塑性シートを順次同部分風当て機構による風により当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に巻き込ませて積層接着させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の容器端面処理装置。
  7. 上記収容部は、上記端面処理前容器における上記容器基材側を挿入するための開口が形成されるとともに上記容器基材の端部の形状に合わせたプレートと、このプレートに形成された開口に挿入された上記容器基材を支持して上記容器基材の端部および上記周囲の熱可塑性シートを浮かせた状態で上記端面処理前容器を収容させる支持部材とを備え、
    上記風力被覆機構は、上記容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に巻き込まれた上記加熱軟化した熱可塑性シートに上記プレートを押し当てて当該熱可塑性シートを同容器基材の端部に積層接着させる押し当て機構を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の容器端面処理装置。
  8. 上記プレートと上記支持部材の少なくとも一方を移動させて上記支持部材に支持された上記端面処理前容器における上記容器基材の端部と上記プレートとの間隔を変更可能な間隔調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の容器端面処理装置。
  9. 上記風力被覆機構は、上記プレートを冷却する冷却機構を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の容器端面処理装置。
  10. 切断前の上記熱可塑性シートが上記シート積層面に積層された上記容器基材が上記収容部に収容された状態で上記容器基材の端部から外側の位置にて当該熱可塑性シートを切断して上記端面処理前容器を形成する切断機構をさらに備え、
    上記風力被覆機構は、上記収容部にて形成された上記端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の容器端面処理装置。
  11. 容器基材のシート積層面に熱可塑性シートが積層されて当該熱可塑性シートが同容器基材の端部から外側の位置で切断された端面処理前容器を所定の収容部に収容する際、同容器基材の端部および当該端部の周囲にある熱可塑性シートを浮かせた状態で収容し、
    上記収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させて端面処理済容器を製造することを特徴とする容器製造方法。
  12. 上記容器基材は、凹部が形成されるとともに当該凹部の周囲にフランジ部が形成されて少なくとも一部に通気性を有する通気性容器基材であり、
    上記シート積層面は、上記通気性容器基材の凹部側表面であり、
    上記端面処理前容器は、上記通気性容器基材の上記凹部側表面のみに加熱軟化した上記熱可塑性シートが差圧成形により積層接着されて当該熱可塑性シートが上記フランジ部の端部から外側の位置でトリミングされて形成された容器とされていることを特徴とする請求項11に記載の容器製造方法。
  13. 容器基材のシート積層面に熱可塑性シートが積層されて当該熱可塑性シートが同容器基材の端部から外側の位置で切断された端面処理前容器を所定の収容部に収容する際、同容器基材の端部および当該端部の周囲にある熱可塑性シートを浮かせた状態で収容し、
    上記収容部に収容された端面処理前容器における上記容器基材の端部の周囲にある熱可塑性シートを加熱軟化させながら気体の流れにより当該容器基材の端部における上記シート積層面とは反対側の面に同加熱軟化した熱可塑性シートを巻き込ませて積層接着させて得られる端面処理済容器。
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