JP3545327B2 - 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法 - Google Patents

熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3545327B2
JP3545327B2 JP2000287282A JP2000287282A JP3545327B2 JP 3545327 B2 JP3545327 B2 JP 3545327B2 JP 2000287282 A JP2000287282 A JP 2000287282A JP 2000287282 A JP2000287282 A JP 2000287282A JP 3545327 B2 JP3545327 B2 JP 3545327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic sheet
heat
porous container
softened
thermoforming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000287282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002096381A (ja
Inventor
昭雄 吉越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asano Laboratories Co Ltd
Original Assignee
Asano Laboratories Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asano Laboratories Co Ltd filed Critical Asano Laboratories Co Ltd
Priority to JP2000287282A priority Critical patent/JP3545327B2/ja
Publication of JP2002096381A publication Critical patent/JP2002096381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545327B2 publication Critical patent/JP3545327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法に関し、特に、パルプ素材の多孔質容器に熱可塑性シートを被覆するのに好適な熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紙、葦、ケナフといったパルプ素材等の多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する熱可塑性シート被覆装置は、熱可塑性シートを加熱軟化させるヒータと、加熱軟化された熱可塑性シートを移送するとともに成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送機構と、多孔質容器の内側面に熱可塑性シートを吸引して積層接着させる吸引機構とから構成されている。この構成において、成形された多孔質容器を熱成形用雌型に収容させたうえで、ロール状に巻かれた熱可塑性シートを巻き出し、ヒータで熱可塑性シートを加熱軟化させる。そして、加熱軟化した熱可塑性シートを移送させて多孔質容器の開口部に配置させ、熱成形用雌型に設けられた吸引孔から多孔質容器を介して空気を吸引し、同熱可塑性シートを多孔質容器の内側面に密接させている。その結果、多孔質容器に熱可塑性シートが被覆される。なお、熱可塑性シートが被覆された多孔質容器は、熱可塑性シートに付着したまま移送される。
【0003】
ここで、熱可塑性シートが極薄である場合、加熱軟化した熱可塑性シートを移送させる間に熱可塑性シートの温度が低下しすぎることがある。そのため、加熱軟化した熱可塑性シートの温度低下を防止することが提案されている。この種の熱可塑性シート被覆装置は、熱成形用雌型における多孔質容器の収容面に相対向するヒータを備えている。この構成において、熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置された加熱軟化した熱可塑性シートは、ヒータにより加熱される。すると、同熱可塑性シートの温度低下を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の熱可塑性シート被覆装置においては、次のような課題があった。
すなわち、ヒータの発熱が強いと、多孔質容器の付着した熱可塑性シートが再び加熱軟化してしまうことがあった。そして、熱可塑性シートが極薄である場合、加熱軟化しすぎて、熱可塑性シートが下方に撓みすぎたり、熱可塑性シートを被覆した多孔質容器が落下したりすることがあった。一方、ヒータの発熱を弱めると、熱可塑性シートの温度が低下し、同熱可塑性シートの可塑性は低下して、被覆が不十分となることがあった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させ、同多孔質容器の内側面に同熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱可塑性シート被覆装置であって、上記多孔質容器の開口部に配置された上記熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を有する上下駆動可能な上テーブルを備え、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートに向かって上方から近接するように下方駆動し、上記温度低下防止機構により同熱可塑性シートを加熱若しくは断熱して温度低下を防止する一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上方駆動させ、上記温度低下防止機構による同熱可塑性シートの加熱若しくは断熱を回避する構成としてある。
【0006】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、温度低下防止機構は、多孔質容器の開口部に配置される加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止することが可能である。そして、熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させると、温度低下防止機構を有する上テーブルは同加熱軟化した熱可塑性シートに上方から近づけられる。すると、温度低下防止機構により加熱若しくは断熱されることで熱可塑性シートの可塑性を保持することができるので、成形された多孔質容器の内側面に熱可塑性シートを熱成形により密接させたとき、多孔質容器に熱可塑性シートが積層接着される。その結果、成形された多孔質容器の内側面に熱可塑性シートが被覆される。一方、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、温度低下防止機構を有する上テーブルは上方に離間するように移動するため温度低下防止機構により加熱若しくは断熱されることが回避され、同熱可塑性シートの温度低下は防止されない。そのため、熱成形を行わないときの熱可塑性シートは軟化しすぎた状態とはならず、熱可塑性シートが下方に撓みすぎたり、熱可塑性シートを被覆した多孔質容器が落下したりしない。したがって、極薄の熱可塑性シートのように温度変化しやすいシートであっても、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることが可能となる。
【0007】
尚、熱可塑性シートを加熱する温度低下防止機構はヒータで構成してもよいし、多孔質容器の開口部に温風を供給可能な配管で構成してもよい。この場合、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、この配管を加熱軟化した熱可塑性シートに近づけて温度低下を防止させることになる。また、温度低下防止機構は加熱するのではなく、熱成形用雌型の収容面の周囲の大部分を覆うことが可能な断熱材で構成してもよい。この場合は、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、この断熱材を加熱軟化した熱可塑性シートに近づけて温度低下を極力防止させることになる。このように、温度低下防止機構の構成は様々可能である。又、本発明を適用可能な多孔質容器は、空気を透過させることが可能な素材で形成された容器であればよい。例えば、紙、葦、ケナフを素材とするパルプ容器であってもよいし、多孔質のセラミックを素材とする多孔質セラミック容器であってもよく、様々なものが適用可能である。また、本発明を適用可能な熱可塑性シートは、熱可塑性を有する素材でシート状になっていればよい。例えば、ポリエチレン樹脂シート、極薄のポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂シートにエチレン−アクリル酸共重合樹脂の接着層を積層したもの等、様々なものが適用可能である。
【0008】
成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させる構成として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の熱可塑性シート被覆装置において、上記熱成形用雌型を有し上下駆動可能な下テーブルを備え、上記上テーブルと同下テーブルには、上クランプと下クランプが各々相対して設けられ、同下クランプの内部には冷却液が循環し下クランプを冷却する冷却通路が設けられ、下テーブルには熱成形用雌型を加熱する雌型加熱機構が設けられ、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、上テーブルを下方駆動すると同時に下テーブルを上方駆動して上クランプと下クランプ間で同熱可塑性シートを挟持固定する構成としてある。
【0009】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、請求項1の作用に加え、熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置された加熱軟化した熱可塑性シートは、温度低下防止機構を有する上テーブルが下方移動すると同時に、熱成形用雌型を有する下テーブルが上方移動することで、当該上下テーブルに設けられた上下クランプ間で挟持され、多孔質容器の開口部に確実に保持される。又、下クランプ内は冷却液が循環し冷却されるので、クランプ時に熱可塑性シートを溶融する恐れもない。したがって、極薄の熱可塑性シートであっても、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることが可能となる。
【0010】
また、成形された多孔質容器の内側面に密接させられた熱可塑性シートは、雌型加熱機構にて加熱された熱成形用雌型から熱を供給される。すると、熱可塑性シートは再度可塑性が付与され、多孔質容器への接着力が向上する。従って、より確実に成形された多孔質容器の内側面に熱可塑性シートが被覆される。又、熱成形用雌型に収容された多孔質容器を予め加熱しておくことができるので、多孔質容器に熱可塑性シートを連続して被覆する際のサイクルを短縮させることが可能である。ここで、雌型加熱機構は、熱成形用雌型を加熱することができればよく、様々な構成が可能である。例えば、熱成形用雌型における収容面とは反対側に配置されたヒータで構成してもよいし、熱成形用雌型の側面に温風を供給可能な配管で構成してもよい。
【0011】
成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させる構成として、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載の熱可塑性シート被覆装置において、上記上クランプと上記下クランプは凸状であり、上記熱成形用雌型の収容面の全周を囲むように上記上テーブルと上記下テーブルとに各々相対して配置され、上記温度低下防止機構は上テーブルにおいて同上クランプで囲む熱成形用雌型の収容面に相対する全面に配置された構成としている。
【0012】
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、請求項1及び2の作用に加え、熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置された加熱軟化した熱可塑性シートは、その収容面に相対する部分の全周にわたって上下クランプで確実に挟持されると同時に、温度低下防止機構が当該収容面に相対する全面を加熱若しくは断熱することができる。したがって、極薄の熱可塑性シートであっても、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることが可能となる。
【0013】
上記のように、本熱可塑性シート被覆装置は成形された多孔質容器に熱成形により熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能であるが、この動作を連続して行うことができると工場の生産ラインに組み込むのに好適である。そこで請求項4にかかる発明は、熱可塑性シートを加熱軟化させる加熱軟化機構と、この加熱軟化機構にて加熱軟化された上記熱可塑性シートを移送して、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送機構と、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに上方から下降し近づける一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、同温度低下防止機構を加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上昇させる駆動機構と、上記多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱成形機構とを具備する構成としてある。
【0014】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、加熱軟化機構が熱可塑性シートを加熱軟化させると、移送機構は加熱軟化された熱可塑性シートを移送して熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる。すると、駆動機構は、多孔質容器の開口部に配置される加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止可能な温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに下降し近づける。そして、熱成形機構が、多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる。一方、移送機構が加熱軟化された熱可塑性シートを移送して熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させたとき以外では、駆動機構は温度低下防止機構を上昇させ、熱可塑性シートから離間させる。即ち、本発明は、上記構成を有して成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定して連続して行う熱可塑性シート被覆装置としても有効であり、請求項1〜請求項3に記載された装置構成を請求項4に記載された装置構成に対応させることも可能であることは言うまでもない。又、成形された多孔質容器を熱成形用雌型に収容させる機構を設けて、同多孔質容器を熱成形用雌型に自動で収容させる構成とすることも可能である。
【0015】
このように、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する際の手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。この為、請求項5にかかる発明は、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させ、同多孔質容器の内側面に同熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱可塑性シート被覆方法であって、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を有する上下駆動可能な上テーブルを、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートに向かって上方から近接するように下方駆動し、上記温度低下防止機構により同熱可塑性シートを加熱若しくは断熱することで温度低下を防止する一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上方駆動させ、上記温度低下防止機構による同熱可塑性シートの加熱若しくは断熱を回避する構成としてある。
【0016】
又、請求項6にかかる発明は、熱可塑性シートを加熱軟化させる加熱軟化工程と、この加熱軟化工程にて加熱軟化された上記熱可塑性シートを移送して、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送工程と、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに上方から下降し近づける一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、同温度低下防止機構を加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上昇させる駆動工程と、上記多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱成形工程とを具備する構成としてある。
【0017】
ここで、温度上昇防止機構の一例として、上記温度上昇防止機構は、上記多孔質容器の開口部に配置された上記熱可塑性シートと上記加熱機構との間に進入して同加熱機構の放熱を遮断可能な遮断部材を備える構成としてもよい
すなわち、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートが配置されていないとき、遮断部材は加熱機構からの放熱を遮断するので、熱成形を行わないときの熱可塑性シートは加熱されない。したがって、温度上昇防止機構を簡易に構成することができる。
【0018】
また、遮断部材の一例として、上記遮断部材は、冷却された冷却ジャケッ
トである構成としてもよい。
上記のように構成した場合、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートが配置されていないとき、遮断部材は加熱機構からの放熱を遮断するとともに吸収する。すなわち、熱成形を行わないときの熱可塑性シートの加熱が確実に防がれるので、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理をより安定させることが可能となる。
【0019】
上述のように、本熱可塑性シート被覆装置は成形された多孔質容器に熱成形により熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能であるが、この動作を連続して行うことができると工場の生産ラインに組み込むのに好適である。そこで、熱可塑性シートを加熱軟化させる加熱軟化機構と、この加熱軟化機構にて加熱軟化された上記熱可塑性シートを移送して、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送機構と、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止可能な温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに近づける駆動機構と、上記多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱成形機構とを具備する構成としてもよい
【0020】
上記のように構成した請求項8にかかる発明においては、加熱軟化機構が熱可塑性シートを加熱軟化させると、移送機構は加熱軟化された熱可塑性シートを移送して熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる。すると、駆動機構は、多孔質容器の開口部に配置される加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止可能な温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに近づける。そして、熱成形機構が、多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる。
すなわち、本発明は、上記構成を有して成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定して連続して行う熱可塑性シート被覆装置としても有効である。また、成形された多孔質容器を熱成形用雌型に収容させる機構を設けて、同多孔質容器を熱成形用雌型に自動で収容させる構成とすることも可能である。
【0021】
ところで、上記熱可塑性シート被覆装置を構成する温度上昇防止機構は、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させていないときに加熱機構の位置にかかわらず同加熱機構からの放熱を遮断する。そこで、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させ、同多孔質容器の内側面に同熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱可塑性シート被覆装置であって、上記多孔質容器の開口部に配置された上記熱可塑性シートを加熱可能な加熱機構と、上記多孔質容器の開口部に配置された上記熱可塑性シートと上記加熱機構との間に進退可能な温度上昇防止機構とを備え、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、上記温度上昇防止機構を退避させる構成としてもよい
【0022】
上記のように構成した請求項9にかかる発明においては、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートが配置されていないとき、温度上昇防止機構は加熱機構からの放熱を遮断するので、熱可塑性シートは加熱されない。すなわち、熱成形を行わないときの熱可塑性シートは加熱軟化しすぎた状態とはならず、熱可塑性シートが下方に撓みすぎたり、熱可塑性シートを被覆した多孔質容器が落下したりしない。したがって、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能となる。
【0023】
このように、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する際の手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
【0024】
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置を提供することができる。また、請求項2にかかる発明によれば、上下クランプで熱可塑性シートを確実に挟持固定できるので、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を一層安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置を提供することができる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、熱可塑性シートの収容面に相対する全周囲を確実に上下クランプで挟持し、熱可塑性シートの収容面に相対する全面を温度低下防止機構で加熱若しくは断熱できるので、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を一層安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置を提供することができる。
【0026】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、上テーブルと下テーブルとを上下方向に駆動制御して、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能となる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、熱成形を行う以外のとき熱可塑性シートを加熱しすぎることがなくなるので、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理をより安定させることが可能となる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、温度上昇防止機構を簡易に構成することができる。
【0027】
さらに、遮断部材を簡易に構成したり、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定して連続して行なったり、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置を提供することができる。
【0028】
さらに、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させたり、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定して連続して行なったり、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能な熱可塑性シート被覆方法を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
なお、本実施形態で熱可塑性シートを被覆する多孔質容器V1は、図1の斜視図に示すように、パルプモールド成形によって製造された紙製容器としている。多孔質容器V1は、上部に開口部V11を有し、角部が丸くなった箱形トレー状に成形されている。また、多孔質容器V1の側壁V12は下部から上部へ向かって外側にわずかに傾斜している。これにより、多孔質容器V1の開口部V11の上方から別の多孔質容器V1を挿入することができ、多孔質容器V1は積み重ね可能となっている。さらに、側壁V12の上端には、外側に略水平となるように折り曲げられたフランジV13が形成されている。そして、内側面V14に熱可塑性シートが被覆されるようになっている。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態にかかる熱可塑性シート被覆装置の概略を示す斜視図を示している。
同図において、熱可塑性シート被覆装置100は、概略、成形された多孔質容器V1を供給する容器供給機11と、ロール状に巻かれた熱可塑性シートS1を巻き出すロールシート巻出機12と、巻き出された熱可塑性シートS1を加熱軟化させる加熱機13と、熱可塑性シートS1を移送させる移送機14と、多孔質容器V1に熱可塑性シートS1を被覆する成形機20と、トリミングを行うトリミング機15と、熱可塑性シートS1のスクラップを巻き取るスクラップ巻取機16と、熱可塑性シートS1が被覆されてトリミングされた被覆容器を取り出す容器取出機17とから構成されている。そして、成形された多孔質容器V1に熱可塑性シートS1を被覆する処理を連続して行っている。
【0031】
上記構成において、ロールシート巻出機12にはロール状の熱可塑性シートS1が設置されている。そして、熱可塑性シートS1は、移送機14のローラにはさみ込まれながら順次必要量がロールシート巻出機12から巻き出されるようになっている。巻き出された熱可塑性シートS1は、移送機14にて加熱機13に移送され、同加熱機13内の上面に設置されているヒータ13aにより輻射加熱されて加熱軟化される。すなわち、加熱機13は、本発明にいう加熱軟化機構を構成している。
加熱軟化された熱可塑性シートS1は、移送機14にてさらに成形機20に移送され、多孔質容器V1の開口部に配置されるようになっている。すなわち、移送機14は、本発明にいう移送機構を構成している。
【0032】
この成形機20には、容器供給機11が接続されており、熱可塑性シートS1を被覆する多孔質容器V1が成形機20に順次搬入されるようになっている。
容器供給機11は、図3の概略外観図に示すように、容器戴置パレット11aと、パレットインデックスモータ11bと、パレット搬送コンベア11cと、下段フランジコンベア11dと、パレットスライダー11eと、ストッパ11fと、搬送ローダ11gとから構成されている。この構成において、容器戴置パレット11aはパレットインデックスモータ11bにて所定の載置位置に位置決めされる。そして、作業者が位置決めされた容器戴置パレット11aに多孔質容器V1を載置すると、容器戴置パレット11aはパレット搬送コンベア11cと下段フランジコンベア11dとによって、図中の矢印A方向に搬送される。搬送された容器戴置パレット11aは、成形機20側端に移動し、パレットスライダー11eにて位置決めされながらストッパ11fによって固定される。すると、搬送ローダ11gが動作し、容器戴置パレット11aに載置された多孔質容器V1を吸引して成形機20に搬入するので、同多孔質容器V1は熱成形用雌型26に設置される。
【0033】
成形機20は、図4の断面図に示すように、概略、上方で上下駆動可能な上テーブル21と、上テーブル21に取り付けられた本発明にいう加熱機構である第一のヒータ22と、同上テーブル21の下面に取り付けられた上クランプ23と、下方で上下駆動可能な下テーブル24と、下テーブル24に取り付けられた第二のヒータ25と、下テーブル24の上面に取り付けられた熱成形用雌型26と下クランプ27と、上テーブル21と熱可塑性シートS1との間で水平方向に進退可能に設けられた本発明にいう遮断部材である冷却ジャケット28とから構成されている。そして、冷却ジャケット28が水平方向に退避し、上テーブル21と下テーブル24とが上下方向において接近することにより、加熱軟化した熱可塑性シートS1は真空成形にて熱成形用雌型26の収容面26aに収容された多孔質容器V1の内側面V14に密接させられて被覆させられるようになっている。
【0034】
上テーブル21と下テーブル24は、図示しない駆動装置に固定され、同駆動装置にて所定の離反位置と近接位置との間でそれぞれ上下動可能となっている。上テーブル21の下面には、図5の底面図に示すように、熱成形用雌型26の収容面26aに相対向する位置に第一のヒータ22が埋め込まれるように取り付けられている。第一のヒータ22は、通電されると熱を放出する。そして、冷却ジャケット28が退避し、上テーブル21と下テーブル24とが離反位置から同離反位置と近接位置との間の中間位置にまで熱可塑性シートS1に接近すると、第一のヒータ22は、加熱機13にて加熱軟化されて多孔質容器V1の開口部V11に配置された熱可塑性シートS1の温度の低下を防止する。すなわち、加熱機構である第一のヒータ22は、本発明にいう温度低下防止機構を構成している。また、多孔質容器V1の開口部V11に加熱軟化した熱可塑性シートS1が配置されたとき、上テーブル21に取り付けられた第一のヒータ22を同加熱軟化した熱可塑性シートS1に近づける図示しない駆動装置は、本発明にいう駆動機構を構成している。
さらに、上テーブル21の下面には、多孔質容器V1のフランジV13を囲む形状に形成された16個の上クランプ23が取り付けられている。上クランプ23の下面は、上テーブル21と下テーブル24とがさらに近接位置まで接近したときに加熱軟化した熱可塑性シートS1に当接するようになっている。
【0035】
下テーブル24の上面には、第二のヒータ25が埋め込まれるように取り付けられている。また、下テーブル24の上面には、多孔質容器V1を収容する16個の熱成形用雌型26と、熱成形用雌型26を囲む形状にされるとともに上クランプ23に相対向する位置とされた下クランプ27とが取り付けられている。そして、第二のヒータ25は、通電されると熱を放出し、熱成形用雌型26を収容面26aとは反対側から加熱する。すなわち、第二のヒータ25は、本発明にいう雌型加熱機構を構成している。
【0036】
熱成形用雌型26は、図6の要部断面図に示すように、多孔質容器V1の外側面の形状に合わせて凹形状とされた収容面26aが形成されている。また、熱成形用雌型26の底部26bには直径0.3〜0.5mm程度の吸引孔26cが多孔質容器V1の底部の外周部と一致する位置に複数設けられている。吸引孔26cは図示しない空気吸引機構に接続されており、空気吸引機構が所定タイミングで吸引孔26cから空気を吸引すると熱成形用雌型26の収容面26a側に真空圧が作用するようになっている。
下クランプ27は、上テーブル21と下テーブル24とが接近したときに上クランプ23の下面との間で加熱軟化した熱可塑性シートS1を挟持するようになっている。また、下クランプ27の内部には温度を低下させるために冷却液を循環させる冷却通路27aが形成されている。
【0037】
図7と図8は、冷却ジャケット28とその駆動機構とを熱可塑性シートS1が移送されてくる方向から見た側面(図4の左から見た側面)を示している。なお、図7は冷却ジャケット28が上テーブル21と熱可塑性シートS1との間に進入した進入位置にある状態を示しており、図8は冷却ジャケット28が上テーブル21と熱可塑性シートS1との間から退避した退避位置にある状態を示している。
これらの図において、外形を平板形状に形成された冷却ジャケット28には、内部に冷却液を導入して温度を低下させるための冷却液導入口28aが設けられている。冷却液導入口28aは冷却ジャケット28内部に設けられた冷却通路28bと繋がっており、冷却液が冷却ジャケット28内部を循環するようになっている。
【0038】
また、冷却ジャケット28は、図7や図8における左端に設けられた取付部28cにてジャケット駆動機構29のチェーン29aの上側に取り付けられている。チェーン29aは、取付部28cが取り付けられた部分を水平方向であって図7や図8における左右方向とされており、取付部28cを左右方向に往復移動させることができる。ジャケット駆動機構29にはモータ29bが設けられており、モータ29bはチェーン29aに連動する回転軸29cを回転駆動する。そして、モータ29bは所定のタイミングで回転軸29cの回転方向を切り換えながら、冷却ジャケット28が所定の進入位置と退避位置とになるように、回転軸29cを回転駆動する。
【0039】
ここで、多孔質容器V1の開口部V11に加熱軟化した熱可塑性シートS1が配置されるまでは、冷却ジャケット28は進入位置に移動させられている。そして、冷却ジャケット28は第一のヒータ22からの放熱を遮断して熱可塑性シートS1が加熱されないようにする。なお、冷却ジャケット28は、冷却されているので、第一のヒータ22からの放熱を吸収して確実に熱可塑性シートS1の加熱を防止する。一方、多孔質容器V1の開口部V11に加熱軟化した熱可塑性シートS1が配置されると、冷却ジャケット28は退避位置に退避し、第一のヒータ22からの放熱により熱可塑性シートS1の温度低下を防止可能とさせる。
このように、所定のタイミングで多孔質容器V1の開口部V11に配置された加熱軟化した熱可塑性シートS1と第一のヒータ22との間に進退することが可能な冷却ジャケット28は、本発明にいう温度上昇防止機構を構成している。
【0040】
冷却ジャケット28が退避位置に退避して上テーブル21と下テーブル24とが上記中間位置まで熱可塑性シートS1に接近した後、さらに上テーブル21と下テーブル24とが上記近接位置まで接近すると、加熱軟化した熱可塑性シートS1は上クランプ23の下面と下クランプ27の上面との間で挟持され、多孔質容器V1の開口部V11に保持される。その後、吸引孔26cに真空圧を作用させると、熱成形用雌型26の収容面26aと熱可塑性シートS1とで仕切られた空間の空気が多孔質容器V1を通り抜けて吸引孔26cに吸い込まれる。すると、熱可塑性シートS1は多孔質容器V1の内側面V14に密接させられて、積層接着させられることになる。すなわち、成形機20は、本発明にいう熱成形機構を構成している。
なお、本実施形態のように、真空成形にて熱可塑性シートを熱成形用雌型に引き込むようにして多孔質容器に被覆するのは一例に過ぎず、熱成形であれば種々の態様が可能である。例えば、圧空成形にて上方から圧空を供給して熱可塑性シートを押し付けるようにして多孔質容器に被覆してもよいし、真空成形と圧空成形とを併用して熱可塑性シートを被覆してもよい。
【0041】
ところで、成形機20にて熱可塑性シートS1が被覆された多孔質容器V1は、熱可塑性シートS1とともにトリミング機15に移送される。トリミング機15は、多孔質容器V1から開口部V11の周囲にある被覆されなかった熱可塑性シートS1をトリミングする。そして、トリミング後の熱可塑性シートS1のスクラップシートは、スクラップ巻取機16に引っ張られながら巻きとられて回収される。一方、トリミング機15にてトリミングされた多孔質容器V1は、容器取出機17にてトリミング機15から取り出されるようになっている。
【0042】
以上の構成とされた熱可塑性シート被覆装置100で熱可塑性シートを被覆することが可能な多孔質容器は、空気を透過させることが可能な素材で形成された容器であればよい。本実施形態の多孔質容器V1は、図1で示したように、パルプモールド成形によって製造された紙製容器としているが、リサイクル法では紙の分類に当てはまらない葦やケナフ等の一年草のパルプで製造された容器であってもよいし、多孔質のセラミックを素材とする多孔質セラミック容器であってもよい。また、多孔質容器V1はパルプモールド成形によって製造される必要もなく、一枚のブランクシートを折って組み立てられた容器であってもよい。
【0043】
また、成形された多孔質容器に被覆することが可能な熱可塑性シートは、熱可塑性を有する素材でシート状になっていればよい。素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂等、様々なものを利用することが可能である。特に、ポリプロピレン樹脂は、比較的低価格でありながら、使用時における耐熱性があり、真空成形適性が良く、好適な樹脂である。また、シートの厚みも様々可能であり、0.05mm程度の極薄の熱可塑性シートであっても使用可能である。
さらに、多孔質容器への熱可塑性シートの接着性を高めるために、熱可塑性シートの接着面に接着層を貼り合わせてもよい。例えば、ポリプロピレンのべースシートに接着層としてエチレン−アクリル酸共重合樹脂(EAA)やエチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)や直鎖低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を貼り合わせた熱可塑性シート等を用いることができる。
【0044】
次に、上記構成からなる本実施形態の成形機20の動作を図9のタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、多孔質容器V1に熱可塑性シートS1を被覆する前提として、熱可塑性シートS1は加熱機13にて加熱軟化されているものとする。
この状態としておいて、加熱機13で加熱軟化された熱可塑性シートS1を移送機14にて成形機20に移送するのと同時に、多孔質容器V1を容器供給機11にて熱成形用雌型26の収容面26aに収容する(タイミングT1〜T2)。すると、図4で示したように、加熱軟化した熱可塑性シートS1が熱成形用雌型26に収容された多孔質容器V1の開口部V11に配置される。また、多孔質容器V1は、第二のヒータ25にて加熱された熱成形用雌型26から熱を供給される。なお、タイミングT1〜T2では、上テーブル21と下テーブル24とは上下方向に最も離反する離反位置にあり、冷却ジャケット28は上記進入位置にある。すなわち、第一のヒータ22からの放熱は冷却ジャケット28で遮断され、加熱軟化した熱可塑性シートS1の温度は上昇しない。したがって、熱可塑性シートS1を移送している最中には同熱可塑性シートS1は加熱軟化されすぎない。
【0045】
加熱軟化した熱可塑性シートS1の移送と多孔質容器V1の収容が終了すると、今度は加熱軟化した熱可塑性シートS1の温度低下を防止して同熱可塑性シートS1の可塑性を維持しなければならない。そこで、本実施形態では、タイミングT2にて、冷却ジャケット28を上記退避位置に退避させる動作も行っている。すると、第一のヒータ22からの放熱は遮断されなくなる。なお、冷却ジャケット28は熱成形を行うときに退避位置まで退避していればよいため、タイミングT2より後のタイミングで冷却ジャケット28を退避位置まで退避させる動作を行ってもよい。また、冷却ジャケット28を退避させる時間を考慮して、タイミングT2よりも前のタイミングで冷却ジャケット28を退避位置まで退避させる動作を行ってもよい。
【0046】
ところで、タイミングT2では、上テーブル21に取り付けられた第一のヒータ22と熱可塑性シートS1とが離れているので、この状態では加熱軟化した熱可塑性シートS1の温度低下を十分に防ぐことはできない。
このため、タイミングT2から所定のタイミング後、上テーブル21を下降させるとともに下テーブル24を上昇させ、図10の断面図に示すように、上テーブル21と下テーブル24とを上記中間位置まで接近させる(タイミングT3)。すると、加熱軟化した熱可塑性シートS1は、第一のヒータ22の放熱により温度低下を防止される。
なお、上テーブル21と下テーブル24とを移動させる時間を考慮して、タイミングT2の時点で上テーブル21と下テーブル24とを中間位置まで接近させる動作を行うことも可能である。
【0047】
そして、上テーブル21をさらに下降させるとともに下テーブル24をさらに上昇させ、上テーブル21と下テーブル24とを最も近接する近接位置まで接近させる(タイミングT4)。すると、図11の要部断面図に示すように、加熱軟化した熱可塑性シートS1は、多孔質容器V1のフランジV13とともに下降した上クランプ23の下面と上昇した下クランプ27の上面との間に挟まれて、多孔質容器V1の開口部V11に保持される。その際、下クランプ27は冷却通路27aを流れる冷却液にて冷却されているので、上クランプ23と下クランプ27との間にある熱可塑性シートS1は溶融しない。したがって、熱可塑性シートS1は上クランプ23と下クランプ27との間で確実に挟持され、多孔質容器V1の開口部V11に保持される。
【0048】
その後、吸引孔26cから空気を吸引し、熱成形用雌型26の内側に真空圧を作用させる(タイミングT5〜T6)。ここで、多孔質容器V1が収容された熱成形用雌型26の収容面26aと熱可塑性シートS1とで閉空間が形成されており、多孔質容器V1は空気透過性を有しているので、この閉空間の空気が多孔質容器V1を介して吸引される。すると、図12の要部断面図に示すように、加熱軟化した熱可塑性シートS1は多孔質容器V1の内側面V14に密接させられる。
【0049】
このとき、熱可塑性シートS1は第一のヒータ22から熱を与えられて温度の低下が防止されているので、熱可塑性シートS1の可塑性が保持され、多孔質容器V1の内側面V14に熱可塑性シートが積層接着される。また、第一のヒータ22があるので、熱可塑性シートS1が温度低下しやすい極薄のシートであっても、移送させることによる加熱軟化した熱可塑性シートS1の温度低下を防ぐことができる。したがって、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆することが可能となる。
【0050】
さらに、多孔質容器V1は第二のヒータ25にて加熱された熱成形用雌型26から熱を供給されて暖められているので、熱可塑性シートS1は再度可塑性が付与され、多孔質容器V1に接着しやすくなる。したがって、熱可塑性シートの多孔質容器への接着力を向上させることができ、より確実に成形された多孔質容器の内側面に熱可塑性シートを被覆することが可能となる。また、多孔質容器を予め加熱しておくことができるので、多孔質容器に熱可塑性シートを連続して被覆する際のサイクルを短縮させることが可能となる。
【0051】
タイミングT6にて吸引孔26cからの空気吸引を終了した後は、上テーブル21を上昇させるとともに下テーブル24を下降させ、上テーブル21と下テーブル24とを上下方向に離反位置まで離す(タイミングT7)。すると、多孔質容器V1が付着した熱可塑性シートS1は加熱されず、加熱軟化しすぎた状態とはならない。その結果、熱可塑性シートS1が下方に撓みすぎたり、熱可塑性シートS1を被覆した多孔質容器V1が落下したりしない。したがって、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることができる。
その後、所定のタイミングで、冷却ジャケット28を進入位置まで進入させる(タイミングT8)。すると、図13の要部断面図に示すように、熱可塑性シートS1は移送機14に支持されて上クランプ23と下クランプ27とから離れる。また、熱可塑性シートS1を被覆された多孔質容器V1はフランジV13の位置にて熱可塑性シートS1に付着したままなので、多孔質容器V1も熱成形用雌型26の収容面26aから離れる。
【0052】
このとき、多孔質容器V1の付着した熱可塑性シートS1の上方に冷却ジャケット28が進入している。すると、第一のヒータ22からの放熱は冷却された冷却ジャケット28により確実に遮断され、熱可塑性シートS1は加熱されない。すなわち、より確実に熱可塑性シートの加熱軟化を防ぐことができ、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理をより安定させることが可能となる。
【0053】
その後は、タイミングT1〜T2に戻って、加熱機13で加熱軟化された熱可塑性シートS1を移送機14にて成形機20に移送するのと同時に、多孔質容器V1を容器供給機11にて熱成形用雌型26の収容面26aに収容する。すると、図4で示したように、再び、加熱軟化した熱可塑性シートS1が熱成形用雌型26に収容された多孔質容器V1の開口部V11に配置される。
【0054】
同時に、熱可塑性シートS1を被覆された多孔質容器V1は熱可塑性シートS1にくっついたままトリミング機15に移送される。そして、多孔質容器V1はトリミング機15にてフランジV13の周囲にある被覆されなかった熱可塑性シートS1をトリミングされ、容器取出機17にて外部に取り出される。また、トリミング後の熱可塑性シートS1のスクラップシートは、スクラップ巻取機16に引っ張られながら巻きとられて回収される。
以上、タイミングT1〜T8の繰り返しで、成形された多孔質容器V1に熱可塑性シートS1を被覆する処理を連続して行うことができる。
【0055】
なお、本実施形態では、上テーブルに第一のヒータを取り付け、下テーブルに熱成形用雌型と第二のヒータを取り付けているが、このような構成は一例に過ぎない。例えば、設置面積の縮小のため、略鉛直方向に設けられて左右方向に駆動可能な左右テーブルに熱成形用雌型や第一・第二のヒータを取り付け、多孔質容器を吸引しながら熱成形用雌型に収容して圧空成形により熱可塑性シートの被覆を行う構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、自動処理にて多孔質容器に熱可塑性シートを被覆させているが、多孔質容器や加熱軟化した熱可塑性シートを手動で成形機に供給して多孔質容器の内側面に熱可塑性シートを被覆させてもよい。この場合も、極薄の熱可塑性シートであっても温度低下を防止することができるので、成形された多孔質容器の内側面に熱可塑性シートを熱成形により確実に積層接着させることができ、熱可塑性シートを被覆することが可能である。
【0056】
さらに、上記冷却ジャケットを設けなくても、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたときに上記第一のヒータを同加熱軟化した熱可塑性シートに近づける構成とするだけで、熱可塑性シートをより被覆する処理を安定させる効果が得られる。すなわち、加熱軟化した熱可塑性シートを移送させたり多孔質容器を熱成形用雌型に収容したりするときのように熱成形を行わないときに第一のヒータを熱可塑性シートから遠ざけると、同熱可塑性シートは加熱されない。その結果、熱可塑性シートが下方に撓みすぎたり、熱可塑性シートを被覆した多孔質容器が落下したりすることはない。したがって、成形された多孔質容器に熱可塑性シートを熱成形により被覆する処理を安定させることができる。
【0057】
一方、多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたときに上記第一のヒータを同加熱軟化した熱可塑性シートに近づけなくても、上記冷却ジャケットを設けるだけで、熱可塑性シートを被覆する処理をより安定させる効果が得られる。すなわち、熱成形を行わないときに冷却ジャケットを進入位置まで進入させると、熱可塑性シートは加熱されないので、同様の効果が得られることになる。
【0058】
このように、本発明の熱可塑性シート被覆装置は、極薄の熱可塑性シートのように温度低下しやすいシートであっても、移送させることによる加熱軟化した熱可塑性シートの温度低下が防がれる。一方、熱成形を行わないときには、熱可塑性シートは軟化しすぎた状態とはならない。したがって、熱可塑性シートが極薄であっても成形された多孔質容器に熱可塑性シートを被覆する処理を安定させることが可能な熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多孔質容器の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる熱可塑性シート被覆装置の概略を示す斜視図である。
【図3】容器供給機の概略を示す斜視図である。
【図4】成形機の概略を垂直断面にて示す断面図である。
【図5】上テーブルの下面を示す底面図である。
【図6】熱成形用雌型を垂直断面にて示す断面図である。
【図7】冷却ジャケットが進入位置にあるときの冷却ジャケットとジャケット駆動機構とを示す側面図である。
【図8】冷却ジャケットが退避位置にあるときの冷却ジャケットとジャケット駆動機構とを示す側面図である。
【図9】熱可塑性シート被覆装置の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。
【図10】上下テーブルが中間位置まで接近したときの成形機の様子を示す断面図である。
【図11】上下テーブルが近接位置まで接近したときの成形機の様子を示す要部断面図である。
【図12】吸引孔から空気を吸引したときの成形機の様子を示す要部断面図である。
【図13】上下テーブルが離反位置まで離れたときの成形機の様子を示す要部断面図である。
【符号の説明】
11…容器供給機
12…ロールシート巻出機
13…加熱機
13a…ヒータ
14…移送機
15…トリミング機
16…スクラップ巻取機
17…容器取出機
20…成形機
21…上テーブル
22…第一のヒータ
23…上クランプ
24…下テーブル
25…第二のヒータ
26…熱成形用雌型
26a…収容面
26b…底部
26c…吸引孔
27…下クランプ
27a…冷却通路
28…冷却ジャケット
28a…冷却液導入口
28b…冷却通路
28c…取付部
29…ジャケット駆動機構
29a…チェーン
29b…モータ
29c…回転軸
100…熱可塑性シート被覆装置
S1…熱可塑性シート
V1…多孔質容器
V11…開口部
V12…側壁
V13…フランジ
V14…内側面

Claims (6)

  1. 成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させ、同多孔質容器の内側面に同熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱可塑性シート被覆装置であって、
    上記多孔質容器の開口部に配置された上記熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を有する上下駆動可能な上テーブルを備え、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートに向かって上方から近接するように下方駆動し、上記温度低下防止機構により同熱可塑性シートを加熱若しくは断熱して温度低下を防止する一方、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上方駆動させ、上記温度低下防止機構による同熱可塑性シートの加熱若しくは断熱を回避することを特徴とする熱可塑性シート被覆装置。
  2. 上記請求項1に記載の熱可塑性シート被覆装置において、
    上記熱成形用雌型を有し上下駆動可能な下テーブルを備え、
    上記上テーブルと同下テーブルには、上クランプと下クランプが各々相対して設けられ、
    同下クランプの内部には冷却液が循環し下クランプを冷却する冷却通路が設けられ、
    下テーブルには熱成形用雌型を加熱する雌型加熱機構が設けられ、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、上テーブルを下方駆動すると同時に下テーブルを上方駆動して上クランプと下クランプ間で同熱可塑性シートを挟持固定することを特徴とする熱可塑性シート被覆装置。
  3. 上記請求項2に記載の熱可塑性シート被覆装置において、
    上記上クランプと上記下クランプは凸状であり、
    上記熱成形用雌型の収容面の全周を囲むように上記上テーブルと上記下テーブルとに各々相対して配置され、
    上記温度低下防止機構は上テーブルにおいて同上クランプで囲む熱成形用雌型の収容面に相対する全面に配置されたことを特徴とする熱可塑性シート被覆装置。
  4. 熱可塑性シートを加熱軟化させる加熱軟化機構と、
    この加熱軟化機構にて加熱軟化された上記熱可塑性シートを移送して、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送機構と、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに上方から下降し近づける一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、同温度低下防止機構を加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上昇させる駆動機構と、
    上記多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱成形機構とを具備することを特徴とする熱可塑性シート被覆装置。
  5. 成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に加熱軟化した熱可塑性シートを配置させ、同多孔質容器の内側面に同熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱可塑性シート被覆方法であって、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を有する上下駆動可能な上テーブルを、
    上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートに向かって上方から近接するように下方駆動し、上記温度低下防止機構により同熱可塑性シートを加熱若しくは断熱することで温度低下を防止する一方、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、上記上テーブルを同加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上方駆動させ、上記温度低下防止機構による同熱可塑性シートの加熱若しくは断熱を回避することを特 徴とする熱可塑性シート被覆方法。
  6. 熱可塑性シートを加熱軟化させる加熱軟化工程と、
    この加熱軟化工程にて加熱軟化された上記熱可塑性シートを移送して、成形されて所定の熱成形用雌型に収容された多孔質容器の開口部に配置させる移送工程と、
    上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき、同加熱軟化した熱可塑性シートの温度の低下を防止するために加熱若しくは断熱する温度低下防止機構を同加熱軟化した熱可塑性シートに上方から下降し近づける一方、上記多孔質容器の開口部に上記加熱軟化した熱可塑性シートを配置させたとき以外では、同温度低下防止機構を加熱軟化した熱可塑性シートから上方に離間するように上昇させる駆動工程と、
    上記多孔質容器の内側面に上記熱可塑性シートを熱成形により積層接着させる熱成形工程とを具備することを特徴とする熱可塑性シート被覆方法。
JP2000287282A 2000-09-21 2000-09-21 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法 Expired - Fee Related JP3545327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287282A JP3545327B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287282A JP3545327B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002096381A JP2002096381A (ja) 2002-04-02
JP3545327B2 true JP3545327B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=18771056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000287282A Expired - Fee Related JP3545327B2 (ja) 2000-09-21 2000-09-21 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3545327B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240639A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Asano Laboratories Co Ltd 容器端面処理装置、容器製造方法および端面処理済容器

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006321178A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Asano Laboratories Co Ltd 容器形成装置、シート搬送装置、容器製造方法およびシート搬送方法
JP5554016B2 (ja) * 2009-05-29 2014-07-23 株式会社プラネット 加飾パネル及びその製造装置
JP7394426B1 (ja) * 2023-08-28 2023-12-08 株式会社浅野研究所 ラミネート装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240639A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Asano Laboratories Co Ltd 容器端面処理装置、容器製造方法および端面処理済容器
JP4634190B2 (ja) * 2005-03-01 2011-02-16 株式会社浅野研究所 容器端面処理装置および容器製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002096381A (ja) 2002-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108349151B (zh) 热成型装置以及热成型方法
KR100766391B1 (ko) 용기 형성장치, 시트 반송장치, 용기 제조방법 및 시트반송방법
EP0270208B1 (en) Method and apparatus for vacuum packaging
EP3608079B1 (en) Base material holding mechanism, transport device, holding member, base material molding system, method for holding base material, and method for molding base material
US20060011290A1 (en) Method and device for fabricating a hollow body containing at least one insert
KR20090038489A (ko) 인 몰드 라벨 용기
JP3545327B2 (ja) 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法
US12070891B2 (en) Thermoforming device and thermoforming method
JP3520251B2 (ja) 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法
JP3520244B2 (ja) 熱可塑性シート被覆装置および熱可塑性シート被覆方法
MXPA05004385A (es) Metodo para producir articulos de poliuretano y dispositivo relacionado.
JP4220045B2 (ja) プラスチック容器製造方法および装置
JP4634190B2 (ja) 容器端面処理装置および容器製造方法
EP0292199B1 (en) Forming system for thermoformable parts with flexible web coverstock
CN220363001U (zh) 覆膜装置及覆膜系统
WO2024029227A1 (ja) 熱成形装置
CN220122061U (zh) 一种密封导电体极耳成型设备
JP6548011B2 (ja) 熱成形装置及び熱成形方法
JPH10113946A (ja) リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置
JPH07205271A (ja) 熱可塑性樹脂材の立体成形方法及び立体成形用装填装置
JP2024030356A (ja) 加熱成形装置
CN116653293A (zh) 覆膜装置及覆膜系统
JPH11105122A (ja) 真空成形同時巻き込み方法及びその装置
JP3727120B2 (ja) リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置
CS216740B1 (cs) Zařízení k tvarování velkoplošných výlisků z folií plastických hmot

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160416

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees