JP2006240250A - セメント系混合物の混練方法 - Google Patents

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孝一 佐藤
Seiji Kanamori
誠治 金森
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Abstract

【課題】 2種類の水溶性低分子化合物を組合わせて成る増粘性混和剤が配合されたセメント系混合物を作製する際に使用される、プラント内のミキサーへのコンクリートやモルタルの付着を低減する。
【解決手段】 カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤を増粘性添加剤として添加したセメント系混合物を混練する際に、まず、セメント、水、骨材にセメント混和剤及び上記第2の水溶性低分子化合物(B)をそれぞれ計量してコンクリートミキサー2に投入し所定時間攪拌した後、ホッパー3に落とし、このホッパー3において、上記第1の水溶性低分子化合物(A)を投入し、この化合物(A)が投入された混練物をアジテータ車4に積み込んで再度混練するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリートやモルタルなどのセメント系混合物の混練方法に関するもので、特に、コンクリートミキサーへの上記混合物の付着を低減する方法に関する。
従来、比較的大きなコンクリート構造物を構築する際には、レディーミックスコンクリート工場などのコンクリート製造プラントのミキサーにて、セメント、水、細骨材、粗骨材に増粘性混和剤やセメント混和剤(減水剤)などの添加剤を添加して練り混ぜた、所定の粘性を有する混練物を作製し、これを運搬車輌のトラックアジテータに積み込んで混練しながら工事現場に運搬して打設する方法が行われている。
ところで、本出願人は、高流動コンクリートや水中不分離性コンクリートに好適に使用される、特殊増粘剤を添加した、流動性や早強性に優れるとともに、耐水性にも優れた早強性耐水コンクリート組成物を提案している(特願2004−99509号、特願2004−99552号)。上記特殊増粘剤は、具体的には、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤である。
上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とがある一定の割合でコンクリートまたはモルタル中に混入されると、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とが電気的に配列して擬似ポリマーを形成することにより、上記添加剤は増粘剤として機能する。これにより、流動性や早強性に優れるとともに、優れた耐水性を有するコンクリート組成物を得ることができる。なお、実験の結果では、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)との配合の割合は、1:1の場合が最適であった。
しかしながら、コンクリート組成物に上記のような特殊増粘剤を添加すると、材料分離抵抗性は向上するが、粘性が高くなることから、混練後、ミキサー表面にコンクリート組成物が付着し易く、洗浄に手間と時間がかかってしまうといった問題点があった。
コンクリートミキサーの洗浄は、通常、出荷終了後に実施するのが一般的で、概ね1時間前後の時間を要する。このため、上記洗浄時間の間にレディーミックスコンクリート工場におけるコンクリートの出荷が停止してしまい、その運営に支障をきたしてしまう。
このような洗浄の長時間化は、コンクリートの製造に限らず、モルタルなどの他のセメント系混合物に上記特殊増粘剤を配合したものを製造する場合にも問題となっている。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、2種類の水溶性低分子化合物を組み合わせて成る増粘性混和剤が配合されたセメント系混合物を作製する際に、プラント内のミキサーへのコンクリートやモルタルの付着を低減してその洗浄を軽微にするためのセメント系混合物の混練方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、上記増粘性混和剤は、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)の双方がコンクリートまたはモルタル中に混入されるとはじめて粘性を発揮することに注目し、上記増粘性混和剤を配合したセメント系混合物を製造する際に、コンクリート製造プラント内の混練装置であるコンクリートミキサーでは、洗浄が容易である成分、具体的には、水、セメント、骨材にセメント系混和剤(減水)や上記化合物(A)あるいは上記化合物(B)のいずれか一方のみを添加した、混練しても粘性の小さな成分のみを混練し、コンクリートやモルタルの付着があっても洗浄が容易であるホッパー、もしくは、洗浄に時間がかかってもプラントの運営に支障のないアジテータ車などのプラント外の混練装置にて、残りの水溶性化合物を添加するようにすれば、コンクリートミキサーの洗浄を軽微にすることができることを見出し本発明に到ったものである。
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤を添加して成るセメント系混合物の混練方法であって、プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材に上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)のいずれか一方を添加して混練した後、上記混練物に残りの水溶性低分子化合物を添加し、プラント外の混練装置にて、上記残りの水溶性低分子化合物が添加された混練物を再度混練するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のセメント系混合物の混練方法において、プラント内の混練装置で混練した混練物をホッパーに一時収納し、このホッパー内に残りの水溶性低分子化合物を投入した後、上記ホッパーから排出される上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とがともに添加された混練物を、プラント外の混練装置にて再度混練するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のセメント系混合物の混練方法において、プラント内の混練装置で混練した混練物をプラント外の混練装置に投入するとともに、この投入物に残りの水溶性低分子化合物を添加して再度混練するようにしたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のセメント系混合物の混練方法において、最初に添加する水溶性低分子化合物を第2の水溶性低分子化合物(B)としたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と上記第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤を添加して成るセメント系混合物の混練方法であって、プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材とを混練した後、上記混練物に上記化合物(A)と上記化合物(B)とを添加し、プラント外にて、上記化合物(A)と上記化合物(B)とが添加された混練物を再度混練するようにしたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のセメント系混合物の混練方法において、プラント内の混練装置で混練した混練物をホッパーに一時収納し、このホッパー内に第2の水溶性低分子化合物(B)を投入した後、上記ホッパーからプラント外の混練装置に上記化合物(B)が添加された混練物を投入するとともに、この投入物に上記第1の水溶性低分子化合物(A)を添加して再度混練するようにしたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のセメント系混合物の混練方法において、プラント内の混練装置で混練した混練物をプラント外の混練装置に投入するとともに、この投入物に上記第1の水溶性低分子化合物(A)と上記第2の水溶性低分子化合物(B)とを添加して再度混練するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせなど、から選択される第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤が増粘性添加剤として添加されたセメント系混合物を混練する際に、コンクリートミキサーなどのコンクリート製造プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材に、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)のいずれか一方を添加して混練した後、この混練物をホッパーあるいはアジテータ車などのプラント外の混練装置に投入し、この投入物に上記混練物に残りの水溶性低分子化合物を添加してから、プラント外の混練装置にて、上記両方の水溶性添加物が添加された混練物を再度混練したり、プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材を混練した後、この混練物をホッパーあるいはプラント外の混練装置に投入し、この投入物に上記化合物(A)と上記化合物(B)とを添加してから、プラント外の混練装置にて、上記両方の水溶性添加物が添加された混練物を再度混練するようにしたので、プラントの出荷に支障をきたすプラント内の混練装置へのコンクリートあるいはモルタルの付着を大幅に低減することができる。したがって、プラント内の混練装置の洗浄が容易となり、セメント系混合物を効率よく製造することができる。
以下、本発明の最良の形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の最良の形態に係る早強性耐水コンクリート組成物の混練方法を示す図で、本例では、まず、計量器1にて、セメント、水、骨材に、コンクリート用化学混和剤(減水剤)、及び、アニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)をそれぞれ計量して、コンクリート製造プラント内の混練装置であるコンクリートミキサー2に投入し所定時間攪拌する。
次に、上記混練物をホッパー3に落とし、このホッパー3において、カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)を投入し、この化合物(A)が投入された混練物をアジテータ車4に積み込み、アジテータ車4のアジテータにて再度混練して早強性耐水コンクリート組成物を作製する。このとき、上記化合物(A)を上記ホッパー3の中央に投入するようにすれば、効率的に上記化合物(A)と上記化合物(B)とを混合することができる。アジテータ車4での再混練では、コンクリートまたはモルタル中で、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とが電気的に配列して擬似ポリマーを形成するので増粘効果が発揮される。これにより、流動性や早強性に優れるとともに、優れた耐水性を有する早強性耐水コンクリート組成物を得ることができる。
本例では、上記のように、コンクリートミキサー2内の混合物には第2の水溶性低分子化合物(B)のみしか添加していないので、上記攪拌された混合物(混練物)には増粘性が付与されない。したがって、上記コンクリートミキサー2の内壁に付着するセメント系混合物の量を大幅に低減することができる。
一方、ホッパー3は構造が単純であるので、第1の水溶性低分子化合物(A)の添加によって上記混合物の一部が粘性を発揮した場合でも、洗浄が容易である。また、アジテータ車4のアジテータは洗浄がホッパー3ほど容易ではないが、その洗浄作業はコンクリート製造プラントの運営とは別途に行うことができるので、プラントの運営に支障をきたすことがなく、早強性耐水コンクリート組成物を製造することができる。
なお、本発明に用いられる第1の水溶性低分子化合物(A)としては、4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が好ましく、特に、アルキルアンモニウム塩を主成分とする添加剤が好ましい。また、第2の水溶性低分子化合物(B)としては、芳香環を有するスルフォン酸塩が好ましく、特に、アルキルアリルスルホン酸塩を主成分とする添加剤が好ましいが、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)としては、ドデカン酸アミドプロピルベタインなどの両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とPOE(3)ドデシルエーテル硫酸エステル塩などのアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、上記カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭化ナトリウムなどの臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせであってもよい。
このように、本実施の形態によれば、セメント、水、骨材に、コンクリート用化学混和剤(減水剤)、及び、カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤が増粘性添加剤として添加された早強性耐水コンクリート組成物を製造する際に、まず、セメント、水、骨材にセメント混和剤(減水剤)、及び、アニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)をそれぞれ計量して、コンクリートミキサー2に投入し所定時間攪拌した後ホッパー3に落とし、このホッパー3において、カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)を投入し、この化合物(A)が投入された混練物をアジテータ車4に積み込んで再度混練することにより、コンクリートミキサー2内で増粘効果が発揮されることがないようにしたので、上記コンクリートミキサー2への早強性耐水コンクリート組成物の付着を大幅に低減することでき、コンクリートミキサー2の洗浄を軽微にすることができる。したがって、コンクリート製造プラントの運営に支障をきたすことなく、早強性耐水コンクリート組成物を製造することができる。
なお、上記実施の形態では、セメント、水、骨材に、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを組み合わせた特殊増粘剤を配合した早強性耐水コンクリート組成物の混練方法について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、モルタル組成物などの他のセメント系混合物に上記特殊増粘剤を配合した場合にも適用可能である。
また、上記例では、ホッパー3に落とした混練物に第1の水溶性低分子化合物(A)を投入し、アジテータ車4にて再度混練するようにしたが、ホッパー3に落とした混練物をそのままアジテータ車4に積み込んだ後、アジテータ車4に第1の水溶性低分子化合物(A)を投入して再度混練するようにしてもよい。
あるいは、コンクリートミキサー2では、セメント、水、骨材、減水剤のみを投入して混練してホッパー3に落とし、このホッパー3に落とした混練物に第1の水溶性低分子化合物(A)を投入し、アジテータ車4にて再度混練してもよい。
また、ホッパー3に落とした増粘性添加剤が添加されていない混練物に第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを投入してからアジテータ車4にて再度混練したり、ホッパー3に落とした増粘性添加剤が添加されていない混練物をそのままアジテータ車4に積み込んだ後、アジテータ車4に第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを投入して再度混練するようにしてもよい。
また、上記例では、最初に第2の水溶性低分子化合物(B)を添加し、その後、第1の水溶性低分子化合物(A)を添加するようにしたが、第1の水溶性低分子化合物(A)を先に添加してもよい。但し、第1の水溶性低分子化合物(A)を先に添加した場合や、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを同時に添加した場合、増粘性の発揮に時間がかかったり、増粘性が不均一になる場合があるので、本例のように、最初に第2の水溶性低分子化合物(B)を添加し、その後、第1の水溶性低分子化合物(A)を添加することが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、プラント内の混練装置を短時間でかつ容易に洗浄することができるので、セメント系混合物を効率よく製造することができ、コンクリートあるいはモルタル製造プラントの運営をスムースに行うことができる。
本発明の最良の形態に係るセメント系混合物の混練方法を示す図である。
符号の説明
1 計量器、2 コンクリートミキサー、3 ホッパー、4 アジテータ車。

Claims (7)

  1. セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤を添加して成るセメント系混合物の混練方法であって、プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材に上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)のいずれか一方を添加して混練した後、上記混練物に残りの水溶性低分子化合物を添加し、プラント外の混練装置にて、上記残りの水溶性低分子化合物が添加された混練物を再度混練するようにしたことを特徴とするセメント系混合物の混練方法。
  2. プラント内の混練装置で混練した混練物をホッパーに一時収納し、このホッパー内に残りの水溶性低分子化合物を投入した後、上記ホッパーから排出される上記第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とがともに添加された混練物を、プラント外の混練装置にて再度混練するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセメント系混合物の混練方法。
  3. プラント内の混練装置で混練した混練物をプラント外の混練装置に投入するとともに、この投入物に残りの水溶性低分子化合物を添加して再度混練するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセメント系混合物の混練方法。
  4. 最初に添加する水溶性低分子化合物を第2の水溶性低分子化合物(B)としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のセメント系混合物の混練方法。
  5. セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤を添加して成るセメント系混合物の混練方法であって、プラント内の混練装置で、セメント、水、骨材とを混練した後、上記混練物に上記化合物(A)と上記化合物(B)とを添加し、プラント外にて、上記化合物(A)と上記化合物(B)とが添加された混練物を再度混練するようにしたことを特徴とするセメント系混合物の混練方法。
  6. プラント内の混練装置で混練した混練物をホッパーに一時収納し、このホッパー内に第2の水溶性低分子化合物(B)を投入した後、上記ホッパーからプラント外の混練装置に上記化合物(B)が添加された混練物を投入するとともに、この投入物に上記第1の水溶性低分子化合物(A)を添加して再度混練するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のセメント系混合物の混練方法。
  7. プラント内の混練装置で混練した混練物をプラント外の混練装置に投入するとともに、この投入物に上記第1の水溶性低分子化合物(A)と上記第2の水溶性低分子化合物(B)とを添加して再度混練するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のセメント系混合物の混練方法。
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