JP2006240965A - セメント系組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 セメント、水、骨材に、カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)と、アニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する混和剤を増粘性混和剤として配合したセメント系組成物を製造する際に、上記第2の水溶性低分子化合物(B)を粉体の形態でセメント、水、骨材に混合し、この混合物に、水と第1の水溶性低分子化合物(A)とを添加して混練することにより、上記化合物(A)と化合物(B)とを均質な状態で結合させることができるようにした。
【選択図】 なし
Description
ところで、シールド工法、特に、湧水地層におけるシールド工法の直打ちコンクリートとして使用されるコンクリート組成物には、流動性、材料分離抵抗性、及び、早強性に優れるとともに、耐水性にも優れていることが要求されている。この早強性と耐水性とは、従来、両立が困難な特性であって、上記高流動コンクリートでは流動性、材料分離抵抗性に優れており、また、コンクリート用化学混和剤を適宜選択するなどして、早強性を発揮させることも可能であるが、耐水性に問題があるため、地下水圧中での打込みにおいて、十分な強度を確保することが困難であった。
一方、水中に直接打込んでも材料分離が少なく、かつ、耐水性の高いコンクリートとして、セメント、水、骨材に、セルロース系またはアクリル系の水溶性高分子を主成分とする水中不分離性混和剤を配合した水中不分離性コンクリートが知られているが、この水中不分離性コンクリートは、耐水性、流動性、材料分離抵抗性には優れているが、早強性に問題があるため、シールドの反力を負担するだけの十分な初期強度が得られないといった問題点があった。
上記特殊増粘剤は、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤である。
このような問題は、上記早強性耐水コンクリート組成物の製造に限らず、コンクリートやモルタルなどの、セメント系混合物に上記特殊増粘剤を配合したものを製造する場合にも問題となっている。
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤を添加して成るセメント系混合物を製造する際に、セメントと骨材とに、少なくとも一方、あるいは、両方の水溶性低分子化合物の粉体を混合した後、この混合物に他方の水溶性低分子化合物と水、あるいは、水を加えて混練するようにしたことを特徴とする。
セメントと骨材とに上記第2の水溶性低分子化合物(B)の粉体とを混合した後、この混合物に、水と上記第1の水溶性低分子化合物(A)とを加えて混練するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のセメント系組成物の製造方法において、上記増粘性混和剤として、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)を含有する増粘性混和剤を用いたことを特徴とする。
本発明の最良の形態に係るセメント系組成物は、セメント、水、骨材に、セメント混和剤を配合するとともに、増粘性混和剤として、カチオン性界面活性剤から選ばれる第1の水溶性低分子化合物(A)と、アニオン性芳香族化合物から選ばれる第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する混和剤を用いたもので、本例では、上記第2の水溶性低分子化合物(B)を粉体の形態で、セメント、水、骨材に混合し、この混合物に、水とセメント混和剤(減水剤)と第1の水溶性低分子化合物(A)とを添加して混練し作製する。
上記セメントとしては、特に限定されるものではなく、石灰石・粘土・酸化鉄などを原料とした普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント,白色ポルトランドセメントなどのポルトランドセメントや、高炉セメント,フライアッシュセメント,シリカセメントなどの混合セメントを用いることができる。
なお、水セメント比(W/C)は、セメント系混合物の種類あるいは用途により適宜設定されるもので、コンクリート組成物であれば、30〜60%、モルタル組成物であれば、40〜〜70%、低強度モルタル組成物であれば、70〜250%となる。
また、上記骨材としては、川砂から得られた細骨材や粗骨材が用いられる。このとき、セメント系混合物がコンクリート組成物である場合には、細骨材率を(S/a)=30〜45%とすることが好ましい。なお、モルタル組成物の場合には、主に、砂を用いる。
すなわち、上記第1の水溶性低分子化合物(A)と上記第2の水溶性低分子化合物(B)とがともに液状の場合には、上記化合物(A)と上記化合物(B)とを同時に添加すると、上記化合物(A)と上記化合物(B)とが水に均質に分散する前に結合してしまうため、擬似ポリマーの形成が不均質な状態になってしまうが、本例では、上記第2の水溶性低分子化合物(B)の粉体はセメント中に均質に混合されており、この化合物(B)と、水に均一に分散された第1の水溶性低分子化合物(A)とを結合するので、均質な状態で擬似ポリマーを形成させることができる。
あるいは、セメントと骨材とに上記第1の水溶性低分子化合物(A)の粉体と上記第2の水溶性低分子化合物(B)の粉体とを混合した後加水して混練しても同様の効果を得ることができる。
Claims (3)
- セメント、水、骨材とに、増粘性混和剤として、第1の水溶性低分子化合物(A)と第2の水溶性低分子化合物(B)とを含有する添加剤であり、上記化合物(A)と化合物(B)とが、両性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性界面活性剤から選ばれる化合物(B)の組み合わせ、または、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)と臭素化合物から選ばれる化合物(B)との組み合わせ、から選択される添加剤のうちのいずれかの添加剤を添加して成るセメント系混合物の製造方法であって、セメントと骨材とに、少なくとも一方、あるいは、両方の水溶性低分子化合物の粉体を混合した後、この混合物に他方の水溶性低分子化合物と水、あるいは、水を加えて混練するようにしたことを特徴とするセメント系組成物の製造方法。
- セメントと骨材とに上記第2の水溶性低分子化合物(B)の粉体とを混合した後、この混合物に、水と上記第1の水溶性低分子化合物(A)とを加えて混練するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセメント系組成物の製造方法。
- 上記増粘性混和剤として、カチオン性界面活性剤から選ばれる化合物(A)とアニオン性芳香族化合物から選ばれる化合物(B)を含有する増粘性混和剤を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセメント系組成物の製造方法。
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