JP2003039422A - 着色コンクリ−ト混練物の製造方法 - Google Patents

着色コンクリ−ト混練物の製造方法

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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一ミキサ−を用いて、着色コンクリ−ト混
練物、続いて通常のコンクリ−ト混練物を製造する場合
において、着色コンクリ−ト混練物の残存物(顔料を含
む)が通常のコンクリ−ト混練物へ混入するのを防止す
ることのできる着色コンクリ−ト混練物の製造方法を提
供すること。 【解決手段】 配合設計されたコンクリ−ト原材料をミ
キサ−で混練するさい、 ・スラリ−で使用される水量を除いて、コンクリ−ト混
練物を製造する工程、 ・顔料(100重量部)、減水剤(0.5〜5.0重量
部(固形分換算))および上記水量(50〜200重量
部)を含み、かつ、J14ロ−トを用いて測定したとき
の流下時間が10秒以下のスラリ−を調製する工程、お
よび ・撹拌機(例:コンクリ−トアジテ−タトラックに積載
されたアジテ−タ)を用いて該コンクリ−ト混練物およ
び該スラリ−を撹拌する工程を含む着色コンクリ−ト混
練物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色コンクリ−ト
混練物の製造方法に関し、特に、同一ミキサ−を用いて
着色コンクリ−ト混練物、次いで、通常のコンクリ−ト
混練物を継続して製造する場合における前者の混練方法
を改良した着色コンクリ−ト混練物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、住宅街、商店街、公園の舗装、構造
物などで使用されている着色コンクリ−トは、通常のコ
ンクリ−トの使用量に比してはるかに少量であるが、そ
の絶対量が徐々に増加する傾向にある。
【0003】その着色コンクリ−ト混練物は、セメン
ト、骨材、減水剤、水などの「通常のコンクリ−ト原材
料」に『顔料』を配合して製造される。
【0004】着色コンクリ−ト混練物は、例えば、生コ
ンクリ−ト工場で製造される場合、顔料を含む原料が配
合設計にしたがって逐次秤量されミキサ−に投入され混
練された後、コンクリ−トアジテ−タトラックに積載さ
れ、施工現場へ撹拌されながら搬送され、打設されてい
る。
【0005】その場合、生コンクリ−ト工場には、一般
的に、通常のコンクリ−ト混練物を製造するミキサ−を
有しているが、着色コンクリ−ト混練物は絶対量が少な
いため、それ専用のミキサ−を装備していない。そのた
め、着色コンクリ−ト混練物は、通常のコンクリ−ト混
練物の製造の合間を縫って、同一ミキサ−を使用して製
造されているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記着色コンクリ−ト
混練物の排出後、ミキサ−の内壁、低部には、顔料を含
むモルタル、ペ−ストなどが付着し残存する(以下「残
存物」という)。
【0007】そのため、先行した「着色コンクリ−ト混
練物」に続いて「通常のコンクリ−ト混練物」を製造し
た場合、前者の残存物が後者の混練物へ必然的に混入
し、醜い色むらなどを生じさせ色調を悪くする原因とな
っていた(なお、着色コンクリ−ト混練物および通常の
コンクリ−ト混練物の施工現場への搬送は、異なるコン
リ−トアジテ−タトラックなどが使用されるので、アジ
テ−タの内壁、低部などに付着する残存物が通常のコン
クリ−ト混練物に混入することはない)。
【0008】そこで、着色コンクリ−ト混練物を製造し
排出後、 a)ミキサ−の内壁、低部などに高圧水を吹き付け、残
存物を洗い流す、 b)少量の通常のコンクリ−ト用原料(または混練物)
をミキサ−に投入し、残存物と共に混練し廃棄する、 などの処理を行なってから、通常のコンクリ−ト混練物
を製造する方法が採られていた。
【0009】しかし、上記a)、b)の方法は、時間と
コストを要するため、コンクリ−ト混練物の生産性を低
下させる、という問題点を有していた。
【0010】本発明は、上記問題点を考慮しなされた発
明であって、その目的は、同一ミキサ−を用いて、着色
コンクリ−ト混練物、続いて通常のコンクリ−ト混練物
を製造する場合において、 ・着色コンクリ−ト混練物の残存物(顔料を含む)が通
常のコンクリ−ト混練物へ混入するのを防止することの
できる着色コンクリ−ト混練物の製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明を顔料を中心にし
て大雑把に言えば、ミキサ−では、顔料を含まない着色
コンクリ−ト原材料を混練し、その混練物と顔料を含む
スラリ−とを別の設備を用いて混合するようにして『ミ
キサ−と顔料とを切り離すこと』により、前記目的を達
成するようにした着色コンクリ−ト混練物の製造方法を
提供するものである。
【0012】すなわち、本発明(着色コンクリ−ト混練
物の製造方法)は、 「・配合設計されたコンクリ−ト原材料をミキサ−で混
練するさい、後記スラリ−で使用される水量を除いてコ
ンクリ−ト混練物を製造する工程、 ・顔料、減水剤および上記水量を含み、かつ、J14ロ−
トを用いて測定したときの流下時間が10秒以下のスラ
リ−を調製する工程、 ・撹拌機を用いて該コンクリ−ト混練物および該スラリ
−を撹拌する工程を含むこと」(請求項1)を要旨とす
る。
【0013】また、本発明は、 ・スラリ−が顔料100重量部、減水剤0.5〜5.0
重量部(固形分換算)および水50〜200重量部を含
むこと(請求項2)、 ・撹拌機がコンクリ−トアジテ−タトラックに積載され
たアジテ−タであること(請求項3)、 ・コンクリ−ト混練物およびスラリ−の双方に含まれる
減水剤が同一種であること(請求項4)を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0015】本発明において、単に『コンクリ−ト混練
物』と称するときは、所望する特性(色、強度など)を
発揮するように配合設計されたコンクリ−ト原材料のう
ち、後記のスラリ−に使用する顔料の全量および水量の
一部を除いた原材料をミキサ−で混練し製造された混練
物を言う。
【0016】本発明は、 コンクリ−ト混練物(水量の一部を除く)の製造にの
みミキサ−を使用すること、 スラリ−を顔料、減水剤および水で別途に調製するこ
と、および コンクリ−ト混練物およびスラリ−は、別途用意した
撹拌機で混合することに特徴を有し、これにより、コン
クリ−ト混練物の残存物(顔料を含まない)がミキサ−
の内壁、低部に付着しているだけなので、その後に該ミ
キサ−を用いて他の通常のコンクリ−ト原材料を混練し
ても顔料の混入がなく、その混練物に色むらなど色調を
悪化させることがない。
【0017】コンクリ−ト混練物を製造する工程につい
て説明する。
【0018】着色コンクリ−ト混練物の基礎となる配合
設計されるコンクリ−ト原材料から製造される混練物
は、特に限定するものではないが、例えば、 ・スランプ5〜21cmの通常のコンクリ−ト混練物、 ・スランプフロ−が50〜70cmの高流動コンクリ−
ト混練物、 ・軽量コンクリ−ト混練物、ポ−ラスコンクリ−ト混練
物などが挙げられる。
【0019】これら混練物は、実際にミキサ−で混練さ
れるとき、配合設計された水量の一部がスラリ−の調製
に充当されるから、減水された分だけ固練り状態の混練
物となる。
【0020】コンクリ−ト混練物に使用される原材料
は、特に限定するものではなく、一般的に用いられるセ
メント、骨材、減水剤、水などである。
【0021】使用されるミキサ−は、例示すると生コン
クリ−ト工場、工事現場などで使用されているバッチャ
−プラント、2軸強制練りミキサ−などが挙げられる
が、要するに、連続してコンクリ−ト原材料を混練し製
造することのできる混合機が該当する。
【0022】次に、スラリ−を調整する工程について説
明する。
【0023】スラリ−の顔料は、所望する色に応じて従
来から使用されるものの中から適宜選択し配合すれば良
い。
【0024】具体的には、ベンガラ、チタン白、黄鉛、
群青、コバルト青、コバルト紫などの無機系の粉末状顔
料が挙げられる。
【0025】なお、これら顔料は、2種以上を組み合わ
せて使用することは差し支えない。
【0026】顔料は、粉末、かつ、添加量が少量である
ために、コンクリ−ト混練物にそのまま添加し、撹拌し
ても均一に分散しない場合が多い。
【0027】そのため、顔料に減水剤および前記水量の
一部を用いてスラリ−を調製する。
【0028】減水剤を用いるのは、水中における顔料の
凝集を防ぎ、分散を良くし、かつ、顔料のコンクリ−ト
混練物への分散をし易くするためである。
【0029】そして、該減水剤は、前記配合設計により
コンクリ−ト混練物に含まれる減水剤とは別個のもので
ある。
【0030】したがって、最終的に得られる着色コンク
リ−ト混練物中の減水剤の量は、配合設計に基づく減水
剤とスラリ−に含まれる減水剤との合量となる。
【0031】なお、スラリ−に含まれる減水剤の絶対量
は小さいので、着色コンクリ−ト硬化体の強度などの特
性に与える影響はほとんどない。
【0032】スラリ−に用いる減水剤は、一般的な、例
えば、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン
系、ポリカルボン酸系のセメント用減水剤、AE減水
剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤などが挙げられ、
これらから適宜選択して使用すれば良く、2以上を併用
することもできる。
【0033】スラリ−に用いる減水剤としては、コンク
リ−ト混練物に配合されたものと同一のものがコンクリ
−ト混練物との撹拌も速やかに行われ好ましい。
【0034】スラリ−に用いる水は、前述したとおり、
着色コンクリ−ト配合設計された水量の一部を充当す
る。
【0035】スラリ−の粘性を、J14ロ−トを用いて測
定したときの流下時間を10秒以下に調製するのは、コ
ンクリ−ト混練物との撹拌を良くするためである。
【0036】流下時間の調整は、顔料の細かさ、減水剤
の種類・量、水量などを勘案し適宜実験的に決定する。
【0037】流下時間が10秒を超えた場合、粘性が当
然高くなり、コンクリ−ト混練物との撹拌が不十分とな
り、色調が均一にならない場合があるので好ましくな
い。例えば、後記するコンクリ−トアジテ−タトラック
のアジテ−タを使用した場合、撹拌力が比較的弱いの
で、撹拌が不十分になることが多い。
【0038】好ましい流下時間は、例えば、上記アジテ
−タを使用する場合、スラリ−の作業性(具体的には、
スラリ−の混練、コンクリ−ト混練物への投入撹拌など
の難易)、撹拌時間などから4〜8秒である。
【0039】上記J14ロ−トによる流下時間の測定は、
PCグラウトの流動性試験方法(JSCE−F531-1
994)にしたがったものである。
【0040】規定寸法を具備するJ14ロ−トに一定量の
供試用グラウトを注入し、該ロ−トから流下する時間を
もって流動性を測定する方法である。
【0041】スラリ−を構成する顔料、減水剤および水
の割合は、顔料の細かさ、減水剤の種類、充当できる水
量、スラリ−の作業性、撹拌時間、コストなどを考慮し
た場合、 ・顔料 ;100重量部、 ・減水剤;0.5〜5.0重量部(固形分換算)、およ
び ・水 ;50〜200重量部の各範囲に調製するのが
好ましい。
【0042】この範囲で調製されたスラリ−は、J14
−トの流下時間が概ね4〜8秒を示す。
【0043】なお、スラリ−の水量は、前記コンクリ−
ト混練物の混練に支障を来さない範囲で充当すべきであ
る。
【0044】スラリ−の調製は、特に限定するものでは
なく、顔料、減水剤および水を適当な容量の容器に投入
し、慣用のハンドミキサ−などを利用して行えばよい。
【0045】コンクリ−ト混練物へのスラリ−の添加量
は、使用する顔料の種類および組合せ、色の濃淡などが
影響するので、その量を一概に決めることはできない。
【0046】目安として示すなら、コンクリ−ト混練物
に含まれているセメント100重量部に対して顔料を
0.5〜4重量部の範囲になるようにスラリ−を添加す
れば、多くの場合ほぼ着色が可能である。
【0047】しかし、顔料は、その種類によって異なる
が、その添加量が著しく多量になる場合、着色コンクリ
−ト硬化体の物理的特性(例;強度)を低下させるの
で、添加量の限界を実験的に確認しておくことが好まし
い。
【0048】次に、ミキサ−によるコンクリ−ト混練物
とスラリ−との撹拌工程について説明する。
【0049】製造されたコンクリ−ト混練物は、ミキサ
−から撹拌機に投入され、次いで、スラリ−が投入さ
れ、十分に撹拌されて着色コンクリ−ト混練物が製造さ
れる。
【0050】該撹拌機は、コンクリ−ト混練物もスラリ
−も共に水を含み混ざり易いので、慣用の撹拌機が使用
できる(特に限定しない)。
【0051】撹拌機としては、撹拌と施工現場への搬送
とが同時にできるコンクリ−トアジテ−タトラックに積
載されたアジテ−タ−を利用するのが好ましい。
【0052】コンクリ−ト混練物へのスラリ−の添加
は、セメントの凝結(始発)開始までに撹拌し終えてい
なければならない。したがって、撹拌時間を考慮して凝
結開始前の適当な時期にコンクリ−ト混練物へスラリ−
を添加し撹拌する。
【0053】撹拌時間は、撹拌機のタイプにもよるが、
数十秒で十分な場合が多い。コンクリ−トアジテ−タト
ラックのアジテ−タの場合、概ね10秒以上も撹拌すれ
ば、コンクリ−ト混練物とスラリ−とはほぼ均一に混ざ
りあう。
【0054】ミキサ−および撹拌機は、スラリ−を添加
する分だけ後者が前者より多少大き目の容量を有するも
のを使用するのが好ましい。
【0055】着色コンクリ−ト混練物は、打設に必要な
配合量に比してミキサ−・撹拌機の容量が共に大きい場
合、ミキサ−・撹拌機に配合設計されたコンクリ−ト原
料全量を投入し、1回の混練・撹拌操作により製造でき
る。
【0056】また、打設量が多く撹拌機の容量が大きい
のに対してミキサ−の容量が小さい場合(容量がミスマ
ッチの場合)には、ミキサ−で混練されたコンクリ−ト
混練物を撹拌機に投入し、予め調製されたスラリ−を所
定の割合に添加し撹拌し製造された着色コンクリ−ト混
練物に、2バッチ目のコンクリ−ト混練物およびスラリ
−を順次投入・添加し撹拌操作をすることにより、所要
量の着色コンクリ−ト混練物を製造することができる。
【0057】なお、上記操作は、混練時間を短縮し、か
つ、色調への影響が殆ど生じない、という利点がある
([実施例]の製造[2]参照)。
【0058】
【実施例】(実施例1〜5、比較例1〜10)以下、本
発明を実施例に基づいて説明する。
【0059】4種類のコンクリ−ト混練物、3種類のス
ラリ−をそれぞれ製造・調製し、両者を撹拌して「赤色
コンクリ−ト混練物」を製造し、色調を観察した。 1.使用原材料 1)コンクリ−ト混練物用原材料 ・セメント:普通ポルトランドセメント(太平洋セメン
ト(株)製) ・スラグ:高炉スラグ(第一セメント(株)製「ファイ
ンセラメント10A」) ・細骨材:山砂[粒径2.5mm以下](市原産細目) ・粗骨材: A;砕石5号[粒径13〜20mm](青梅産) B;砕石7号[粒径2.5〜5.0mm](青梅産) ・減水剤:メラミン系((株)エヌエムビ−製「レオビ
ルドNP20」) ・水:水道水 2)スラリ−用材料 ・顔料:Fe23系粉末(バイエル(株)製「バイフェ
ロックス960」) ・減水剤:メラミン系((株)エヌエムビ−製「レオビ
ルドNP20」) ・水:水道水(コンクリ−ト混練物用材料の水の一部を
充当した)
【0060】2.コンクリ−ト混練物の製造、スラリ−
の調製 1)コンクリ−ト混練物の製造 前記コンクリ−ト混練物用原材料を、表1に示す配合に
したがい2軸強制練りミキサ−(2.0m)に投入
し、4分間混練して4種類のコンクリ−ト混練物No.
1〜No.4をそれぞれ1.5m製造した。表1に示
す水量は、配合設計の水量である。各コンクリ−ト混練
物を製造するときは、該配合設計水量からスラリ−の調
製に供した水量を除いた水量で混練した(コンクリ−ト
混練物およびスラリ−に使用した水量は、表3にまとめ
て記載した)。なお、表1のNo.3およびNo.4
は、ポ−ラスコンクリ−トであり、粗骨材がモルタルで
被覆された状態になるまで混練した。
【0061】2)スラリ−の調製 前記スラリ−用材料を、表2に示す配合量にしたがって
容器に入れ、ハンドミキサ−で十分に混合して3種類の
スラリ−A〜Cを調製した。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】3.着色コンクリ−ト混練物の製造および
その色調観察 1)製造[1] 表1に示すコンクリ−ト混練物1.5mを2回製造
し、順次、コンクリ−トアジテ−タトラックのアジテ−
タ(容量;4.0m)に投入して3.0m(=1.
5m×2)としたのち、表2に示すスラリ−A〜Cを
セメント100重量部に対して顔料が3重量部となるよ
うに添加し、15秒間撹拌して赤色コンクリ−ト混練物
を製造した。得られた赤色コンクリ−ト混練物の色調を
目視観察し、色むらなどが観察されなかった場合を
『○』、観察された場合を『×』と評価し、結果を表3
に記載した。
【0065】2)製造[2] 最初に、コンクリ−トアジテ−タトラックのアジテ−タ
(容量;4.0m)にNo.1のコンクリ−ト混練物
1.5mを投入し、前記スラリ−A〜Cをセメント1
00重量部に対して顔料が3重量部となるように添加
し、10秒間撹拌して赤色コンクリ−ト混練物を製造し
た。
【0066】次いで、該アジテ−タ中の赤色コンクリ−
ト混練物に、さらに上記と同量のNo.1のコンクリ−
ト混練物およびスラリ−A〜Cを添加し、10秒間撹拌
して3.0m強の赤色コンクリ−ト混練物を製造し
た。
【0067】得られた赤色コンクリ−ト混練物につい
て、上記製造[1]の場合と同様、色調の目視観察し評
価を行い、結果を表3に併記した。
【0068】
【表3】
【0069】1)製造[1]の赤色コンクリ−ト混練物
の色調 実施例1〜4から、スラリ−Aを添加した赤色コンクリ
−ト混練物は、全体が均一な色調を帯び、色むらなどは
全く認められなかった。
【0070】一方、減水剤を含まないスラリ−Bを添加
した赤色コンクリ−ト混練物(比較例3、5および
7)、流下時間が20秒のスラリ−Cを添加した赤色コ
ンクリ−ト混練物(比較例2、4、6および8)には、
各例で濃淡に差異はあるが色むらが認められた。 2)製造[2]の赤色コンクリ−ト混練物の色調 実施例5から、赤色コンクリ−ト混練物に、同配合設計
のコンクリ−ト混練物およびスラリ−Aを追加添加して
製造された赤色コンクリ−ト混練物が均一な色調を呈し
たのに対して、スラリ−Bを添加した場合は、骨材の地
肌も見られる複雑な模様を呈し、スラリ−Cを添加した
場合は、筋状の模様が生じるなど、それぞれに色むらが
認められた。
【0071】
【発明の効果】本発明は、ミキサ−で製造したコンクリ
−ト混練物を撹拌機に投入し、これに顔料・減水剤など
を含み、かつ、特定の粘性を具備したスラリ−を添加混
合することを特徴とし、これにより、同一ミキサ−を用
いて着色コンクリ−ト混練物を、引き続いて通常のコン
クリ−ト混練物を製造しても、ミキサ−内の前者の残存
物による後者が混入することを防止できるうえに、顔料
を減水剤でもって十分に分散させスラリ−化してあるの
で、コンクリ−ト混練物全体に分散しやすく、該混練物
を均一に着色させることができる、という効果を奏す
る。
【0072】本発明は、着色コンクリ−ト原材料の混練
過程に着目し、改良を加えた発明であって、特殊な材料
の使用、特殊な設備を要さないので、直ちに実施でき
る、というメリットも有している。
フロントページの続き (72)発明者 梶尾 聡 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 市川 勝俊 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐藤 達三 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 羽尾 幸雄 新潟県上越市大字福田200番地 株式会社 上越商会直江津生コン工場内 Fターム(参考) 4G056 AA07 CB28 CD64

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配合設計されたコンクリ−ト原材料をミ
    キサ−で混練するさい、後記スラリ−で使用される水量
    を除いて、コンクリ−ト混練物を製造する工程、顔料、
    減水剤および上記水量を含み、かつ、J14ロ−トを用い
    て測定したときの流下時間が10秒以下のスラリ−を調
    製する工程、および撹拌機を用いて該コンクリ−ト混練
    物および該スラリ−を撹拌する工程を含むことを特徴と
    する着色コンクリ−ト混練物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スラリ−が顔料100重量部、減水
    剤0.5〜5.0重量部(固形分換算)および水50〜
    200重量部を含むことを特徴とする請求項1記載の着
    色コンクリ−ト混練物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記撹拌機がコンクリ−トアジテ−タト
    ラックに積載されたアジテ−タであることを特徴とする
    請求項1記載の着色コンクリ−ト混練物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記コンクリ−ト原材料として混練され
    る減水剤および前記スラリ−に含まれる減水剤が同一の
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の着
    色コンクリ−ト混練物の製造方法。
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