JPH07314431A - 斜面安定工の硬化材混練方法 - Google Patents

斜面安定工の硬化材混練方法

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JPH07314431A
JPH07314431A JP13119494A JP13119494A JPH07314431A JP H07314431 A JPH07314431 A JP H07314431A JP 13119494 A JP13119494 A JP 13119494A JP 13119494 A JP13119494 A JP 13119494A JP H07314431 A JPH07314431 A JP H07314431A
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    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/27Water resistance, i.e. waterproof or water-repellent materials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動性の良好な超微粉スラリーを使用して、
保存にも支障なく、計量や搬送も容易にし、雨水の浸透
しない強度の大きな構造物とする。 【構成】 超微粉を予め水と混練して、水/超微粉比が
0.8〜1.2となる超微粉スラリーとする。この超微
粉スラリーを骨材、セメントと水を合せた中に添加して
超微粉硬化材4とする。超微粉スラリーの水が、全使用
水量の25〜50%、超微粉はセメント重量の8〜15
%、減水剤はセメント重量の0.5〜5%となるように
し、全使用水量/セメント比が0.25〜0.3とす
る。この超微粉硬化材4を型枠板3・3間に打設して、
斜面安定工の構造物を構築する。 【作用】 超微粉スラリー中の水が比較的多く、混練り
が容易で、搬送や計量も容易である。水/超微粉比が
0.8〜1.2であり、保存時に超微粉の凝結や水との
分離が発生しないし、所定の水/セメント比を得ること
ができる。超微粉硬化材は粒子が密であり、水を内部に
浸透させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は斜面安定工に使用する
硬化材の混練方法に関するものであり、特に現場での貯
蔵・搬送・混練が容易となる硬化材混練方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】斜面安定工で使用するモルタルやコンク
リートなどの硬化材の中に、超微粉であるシリカヒュー
ムなどを混入することが採用されている。超微粉を混入
することにより、超微粉がセメントや骨材の粒子の間に
入り込んで粒子の隙間を埋めて硬化材の粘度を上げ、急
斜面での施工でも硬化材がダレたり流れたりせずに、良
好な施工が可能となるものである。超微粉はセメントや
骨材の粒子の間に入り込んで密な状態となり、雨水が浸
透しなくなる。これによって内部の鉄筋まで水が至るこ
とがなくなり、鉄筋に対する硬化材のかぶりも少なくて
よくなり、また硬化した硬化材の圧縮強度も著しく高
く、完成した構造物も強度の大きな構造物となる。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】この超微粉を現場
にてセメントや骨材と混練する場合、超微粉がなかなか
全体に行き渡らないことがある。セメントや骨材などへ
混ぜるのであるが、超微粉がなかなか他の材料と混ざり
難い性質を有しており、超微粉の硬化材中への分散を均
一にすることが難しかった。
【0004】このために現場に搬入する前に超微粉を予
め水に溶いておき、現場に搬入することが考えられる
が、水と混ぜて作り置きする場合、水の量が少ないと長
期保存の場合超微粉が凝結し、硬化したり凝縮すること
があった。このために逆に硬化材の混練り時に超微粉の
分散性が悪くなっていた。この凝結を解くために、使用
時に現場でほぐすなどの特別の作業が必要となってお
り、搬送や取り扱いに関しても機械施工などが困難とな
っており、また計量作業なども作業工程上ネックとな
り、作業が非常に困難となっていた。
【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、現場での貯蔵に支障がなく、搬送
も容易で、混練り時に容易に硬化材中に超微粉を均一に
分散させることができる斜面安定工の硬化材混練方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる斜面安
定工の硬化材混練方法では、超微粉を予め水で混練りし
た超微粉スラリーを使用する。超微粉スラリーは、水/
超微粉比が0.8〜1.2となるようにするもので、こ
の範囲であれば超微粉が凝固しないし、保存中に水と超
微粉の混合体の流動性が損なわれることがない。超微粉
は、平均粒径1ミクロン以下で難水溶性の微粒子であ
る。超微粉としては、シリカヒューム、フライアッシ
ュ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウムなどが採用でき
る。超微粉スラリーには予め減水剤を添加しておくこと
がある。減水剤としては従来の公知の減水剤が使用でき
るもので、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
の塩、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の
塩、高分子リグニンスルホン酸塩やボリカルボン塩酸な
どを主成分としたものがある。超微粉スラリーは、1分
間に500回転以上の回転数のミキサーで混練すること
が、良好なフロー値を得るために好適である。
【0007】この超微粉スラリーを、骨材と水とセメン
トを合せた中に添加して混練する。超微粉スラリー中に
予め減水剤を添加していない場合は、この時に減水剤も
添加する。これによって超微粉スラリーの水が、硬化材
に使用する全使用水量の25〜50%、減水剤はセメン
ト重量の0.5〜5%、全使用水量/セメント比は0.
25〜0.3となるように混練して超微粉硬化材とす
る。骨材は細骨材のみでもよいし、細骨材と粗骨材双方
を使用してもよい。
【0008】この超微粉硬化材を様々な施工に使用す
る。法面にエキスパンドメタルやクリンプ金網などの金
網状の型枠板を左右に設置し、この左右型枠板間に超微
粉硬化材を吹付け又は場所打ちして構造物を構築する。
また新設でも既設であっても、セメント系硬化材によっ
て形成した構造物に断面コ字状に形成した網状材を被
せ、これに向って超微粉硬化材を吹付けて被覆すること
も可能である。網状材の材質としては、エキスパンドメ
タルやクリンプ金網や樹脂製の網材が使用できる。
【0009】
【作用】水/超微粉比が0.8〜1.2であると、超微
粉スラリーは保存中にも超微粉が凝結しない。またグラ
ウトポンプによって送れる程度の流動性を有しており、
ミキサーへの搬送が容易である。この水/超微粉比以下
であるとスラリーの状態が硬くなり過ぎて混練時に分散
性が悪くなる。これ以上であると水と超微粉が分離し過
ぎて超微粉が沈澱してしまい、また水の量が多くなり過
ぎて所定の水/セメント比が得られなくなる。超微粉硬
化材としたとき、超微粉スラリーの水が全使用水量の2
5〜50%、超微粉はセメント重量の8〜15%、減水
剤がセメント重量の0.5〜5%、全使用水量/セメン
ト比が0.25〜0.3とすることにより、超微粉が分
散して骨材やセメントの粒子の間を埋めた密な硬化材と
なるとともに、大きな強度を得る。
【0010】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。超微粉スラリーとしては、水と超微粉
のみを合せたものと、これに減水剤を加えたものが採用
できる。この実施例を以下の表1に示す。実施例では、
超微粉としてシリカヒュームを使用した。
【0011】
【表1】
【0012】また表1に示すフロー値は、1分間に25
0回転程度のミキサーによって混練した場合であるが、
ミキサーの回転を変えることによっても良好なフロー値
を得ることができる。以下の表2には、このミキサーに
よる混練り実験を示す。
【0013】
【表2】
【0014】上記表1では、水/シリカヒューム(超微
粉)比が0.8ではフロー値はかなり高くなっており、
1.2ではかなり低くなっている。しかしながら表2に
おいては水/シリカヒューム比が0.8程度であって
も、フロー値は23秒である。通常グラウトポンプで送
るにはフロー値が20秒程度が好適であり、O.8〜
1.2の範囲が許容できる範囲として使用できる。また
ミキサーの回転を上げることによって、水/シリカヒュ
ーム比が0.8であっても、グラウトポンプで送ること
が可能となる。しかしながら、これ以下の比率であると
シリカヒュームが保存中に凝結することがあって、硬化
材に添加しても分散するのが困難である。またこれ以上
であるとシリカヒュームが沈澱してしまうことがあり、
保存に適さなかった。図1〜図3に示すのは、ミキサー
回転数とフロー値、水/シリカヒューム比とフロー値、
水/シリカヒューム比と比重、の各関連を示すグラフで
ある。
【0015】フロー値で20秒以下であれば、このスラ
リーを合成樹脂のパックに約6〜8kg程度を注入して
おき、これをセメント40kg詰めの袋に対して1パッ
クを使用することが現場作業において容易である。20
秒程度のフロー値であればパックに注入して流入させる
ことができ、またパックよりこのスラリーを出す時に
は、自重で自然に流下するので、パックに残量が全くな
いので、その使用量の精度が向上する。これによって現
場での施工管理も容易となる。
【0016】上記超微粉スラリーを使用して水/セメン
ト比0.3、セメントと砂の比率1:4.5のモルタル
を1000リットル混練する場合の式を化1に示す。
【0017】
【化1】
【0018】次にこれに添加する水の量を計算する。ケ
ース1として、砂の表面水率(砂の表面に付着する水の
量の砂に対する割合)が4.5%である場合を検証す
る。砂の表面水率が4.5%であると、砂に付着する水
の量Wsは前記砂の量1917kg×0.045で算出
でき、Ws=86.3kg/m3 となる。水/シリカヒ
ューム比として1.2の超微粉スラリーを使用し、シリ
カヒュームをセメント重量の12%使用しようとする場
合、超微粉スラリー中の水量Wsfは426kg/m3
(単位セメント量)×0.12(シリカヒューム/セメ
ント)×1.2(水/シリカヒューム比)で求められ、
Wsf=61kg/m3 となる。砂に付着した水量Ws
と超微粉スラリー中に水量Wsfの和は86.3+61
=147.3kg/m3 となってしまう。これは上記化
1で計算した水/セメント比0.3で必要な単位水量
(全使用水量)Wm=128kg/m3 を大きく超えて
しまう。従って水/シリカヒューム比1.2の超微粉ス
ラリーであると、水の量が多くなり過ぎるため採用でき
ないことが判る。
【0019】次に砂の表面水率が同じく4.5%で、シ
リカヒュームのセメント重量に対する比率を12%とし
て、水/シリカヒューム比が0.8である超微粉スラリ
ーを使用して混練りする場合を次の化2に示す。これに
よれば、砂に付着した水量と超微粉スラリー中の水の量
の和Wmが127kg/m3 となり、水/セメント比
0.3を得るには1kg/m3 の水を別途加えればよい
ことになる。
【0020】
【化2】
【0021】更に砂の表面水率が同じく4.5%で、シ
リカヒュームのセメント重量に対する比率を10%とし
て、水/シリカヒューム比が0.8である超微粉スラリ
ーを使用して混練りする場合を次の化3に示す。これに
よれば、砂に付着した水量と超微粉スラリー中の水の量
の和Wmが120kg/m3 となり、水/セメント比
0.3を得るには8kg/m3 の水を別途加えればよ
い。
【0022】
【化3】
【0023】次にケース2として砂の表面水率が3.0
%である場合、シリカヒュームのセメント重量に対する
比率を10%で、水/シリカヒューム比が1.0である
超微粉スラリーを使用して混練りする場合を次の化4に
示す。これによれば、砂に付着した水量と超微粉スラリ
ー中の水の量の和Wmが101kg/m3 となり、水/
セメント比0.3を得るには、残り27kg/m3 を加
えることになる。
【0024】
【化4】
【0025】このように超微粉スラリーを使用して設計
通りの水/セメント比を得るには、骨材に付着した水の
量も合わせて全使用水量を算出する。水/セメント比を
0.25〜0.3にしようとするとき、超微粉スラリー
の水/超微粉比を1.2以上にすると、多くの場合砂の
表面に付着した水の量を合せると、適宜水量を超えてし
まうことがある。従って超微粉スラリー中の水の量を余
り多くするとフロー値は良好になるが、他方で水/セメ
ント比を設計値に保つことが不可能となり、超微粉スラ
リーの水/超微粉比は1.2が限界であると考えられ
る。
【0026】シリカヒュームスラリーを用いて超微粉硬
化材4を混練した場合を次の表3に示す。実験のいずれ
の配合においても、強度は800kg/cm2 近く、或
いはそれ以上の値を得ており、その強度はいずれも大き
い。また硬化した硬化材を観察すると、セメントや骨材
の粒子の間にシリカヒュームが入り込んで粒子が密な状
態であって、水などの液体であってもこの粒子間に入り
込むのは不可能な状態であった。つまり水が硬化材中に
浸透して中性化が起きるというようなことが生じ難い状
態であって、酸性化した雨水が構造物内部の鉄筋に触れ
ることが極めて起り難い状態となっている。施工時に
は、硬化材に粘りがあり、吹付け、場所打ち時にダレが
少なく、施工は著しく容易であった。
【0027】
【表3】
【0028】図4に示すのは前述した超微粉硬化材を使
用して施工した場合を示すものであり、法面に沿って複
数本の上端筋(配力筋)1と複数本の下端筋(主筋)2
を配し、この左右に金網状の型枠板3・3を配してあ
る。型枠板3にはエキスパンドメタルやクリンプ金網が
使用されている。この型枠板3・3間に超微粉硬化材4
を打設する。超微粉硬化材4は水の浸透を妨げるため、
金網状の型枠板3に向って打設すると、型枠板3に対す
るかぶりが小さくても超微粉硬化材4が水の浸透を許さ
ない。従って型枠板3が錆び付くことがなく、金網であ
る型枠板3を構造材として計算することができる。つま
り鉄筋1・2と同じように、型枠板3・3も構造物を構
成する鋼製材料として算入できることになる。
【0029】図5に示すのは、前記した型枠板3・3間
の上部と下部に、前記した超微粉硬化材4を打設した場
合であり、型枠板3・3間の上下中間部にはセメントと
水と骨材を混練した通常のセメント系硬化材5を打設し
たものである。上端筋1と下端筋2は超微粉硬化材4中
に埋設する。上部と下部の超微粉硬化材4の各高さは型
枠板3の高さの1/3〜1/4程度である。型枠板3・
3の外側からも、超微粉硬化材4を吹付けてある。
【0030】図6に示すのは、通常のセメント系硬化材
5を使用して形成した既設の梁6の外周に超微粉硬化材
4を被覆した場合である。梁の外周に断面コ字状に形成
した網状材7を被せ、これに向って超微粉硬化材4を吹
付けた場合である。網状材7としてはエキスパンドメタ
ルが使用されている。既設の梁6にクラックが入ってい
ても、これを被覆するよう超微粉硬化材4を吹付けたた
め、超微粉硬化材4が雨水を内部に浸透させず、寿命を
著しく長くすることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下のような効果を得ることができる。 水/超微粉比が0.8〜1.2であり、比較的水の量
が多いため、スラリーを作るための混練りが容易であ
る。 長期保存しても超微粉が凝結、硬化または凝縮せず、
また水と分離することもなく、使用時に特別の処置を必
要としない。 超微粉スラリーはフロー値が液体に近いため、グラウ
トポンプによってミキサーへの搬送が容易である。 超微粉スラリーは、ほぼ液体同様の流動性を有してお
り、現場での計量が容易である。 超微粉硬化材の混練り時に、超微粉が凝結しておら
ず、特別な処理が不要で硬化材中への超微粉の分散性が
非常に良好である。 超微粉スラリーを使用して混練りした超微粉硬化材
は、超微粉が骨材などの粒子の隙間に入り込んで密とな
り、水が浸透するのを防ぐ。これによって鉄筋へのかぶ
りも小さくでき、また金網状の型枠板を使用する場合に
も、雨水が金網に触れるのを硬化材が妨げ、型枠板も構
造材として計算できるようになる。 超微粉硬化材は強度が大きく、アンカーのプレストレ
ス力や地山の荷重によってもクラックが入らない強度の
大きな構造物となる。 吹付け、場所打ち時にダレが少なく、施工が著しく容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超微粉スラリーのミキサー回転数とフロー値の
関連を示すグラフである。
【図2】超微粉スラリーの水/シリカ比とフロー値の関
連を示すグラフである。
【図3】超微粉スラリーの水/シリカ比と比重の関連を
示すグラフである。
【図4】この発明の一実施例の斜視図である。
【図5】他の方法の断面図である。
【図6】他の方法の断面図である。
【符号の説明】
1 上端筋 2 下端筋 3 型枠板 4 超微粉硬化材 5 セメント系硬化材 6 梁 7 網状材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 17/10 P 17/12 P E02D 17/20 104 B //(C04B 28/02 14:02 Z 22:06 A 24:00) 111:27 C09K 103:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径1ミクロン以下の超微粉を予め
    水と混練して、水/超微粉比が0.8〜1.2の超微粉
    スラリーとしておき、この超微粉スラリーと減水剤を、
    骨材、セメントと水を合せた中に添加して、超微粉スラ
    リー中の水が全使用水量の25〜50%、超微粉がセメ
    ント重量の8〜15%、減水剤はセメント重量の0.5
    〜5%となるようにし、全使用水量/セメント比が0.
    25〜0.3となるよう混練して超微粉硬化材とし、こ
    れを打設する斜面安定工の硬化材混練方法。
  2. 【請求項2】 平均粒径1ミクロン以下の超微粉と減水
    剤を予め水と混練して、水/超微粉比が0.8〜1.2
    の超微粉スラリーとしておき、この超微粉スラリーを、
    骨材、セメントと水を合せた中に添加して、超微粉スラ
    リー中の水が全使用水量の25〜50%、超微粉がセメ
    ント重量の8〜15%、減水剤はセメント重量の0.5
    〜5%となるようにし、全使用水量/セメント比がO.
    25〜0.3となるよう混練して超微粉硬化材とし、こ
    れを打設する斜面安定工の硬化材混練方法。
  3. 【請求項3】 超微粉スラリーは、1分間に500回転
    以上の回転数でミキサーによって混練りすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の斜面安定工の硬化材混練方
    法。
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