JP2006240004A - 成形装置における位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 既セットされている基準点二基づいて可動金型5を停止位置に移動させた後、サーボモータ10をフリーの状態にすると共に、既セットされている基準点をリセット、しかる後、機械的な位置決めをして正確に位置決めをし、第一の射出工程を実行し、その後、この位置を基準点としてセットすると共に、サーボモータ10を駆動状態に復帰するようにする。
【選択図】 図6
Description
ところで今日、鍍金に使用する六価クロムは人体に有害な物質であって、環境汚染による公害問題を発生することから規制の対象ともなっており、脱クロムが要求されている。
この改善策として、基材表面に真空蒸着やスパッタリング等の成膜装置で成膜を形成し、さらに、該成膜の表面を樹脂材で被覆したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
ところがこのようなものは、射出成形した基材を射出成形装置から取り出した後、真空蒸着装置にセットして成膜し、しかる後、成膜した基材を真空蒸着装置から取り出した後、射出成形装置にセットして成膜面に樹脂材を射出成形することになって工程数も多く、手間がかかり、作業能率が悪いだけでなく、取り出し工程、セット工程、装置から装置への搬送工程の際に被成膜面、さらには成膜面に傷や埃がついたり手が触れて油が付着してしまうようなことがあり、これらが原因で所期の成膜製品ができず不良品が発生し歩留まりが悪いという問題がある。
そこで成膜成形体を製造する場合、第一、第二の成形体を型成形するための型面がそれぞれ型表面に形成された第一金型、第二金型のうちの一方、例えば第二金型に成膜装置を設け、第一、第二成形体を成形するための一次射出の工程と、第一、第二成形体を一体化するための二次射出の工程とのあいだに第一成形体に成膜する成膜工程を設けるようにして成膜成形体を製造するようにしたものを提唱し、これによって成膜成形体の成形と成膜とが一連の工程でできるようになり、作業性の改善、歩留まりの向上が達成できるようになった(例えば特許文献3)。
そこで、例えば移動量(駆動量、回転量)が制御できるサーボモータのようなアクチュエータを用い、前記各位置での移動位置を移動量制御により決定するように構成することが提唱される。ところがこの場合、精度の良い停止位置の位置決め制御をするには、機械的な誤差を吸収するかたちで基準点(原点)を正確に決める必要があるが、このような正確な基準点を出すには時間と手間がかかるだけでなく、稼動の過程で基準点にズレが生じると、精度の良い成形体の生産ができないという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
請求項2の発明は、請求項1において、金型には、一組の成形体を成形するための型面と、該一組の成形体のうちの一方に成膜をする成膜装置と、前記一組の成形体を一体にするための型面とが設けられていることを特徴とする成形装置における位置決め装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、基準点の更新は、複数ある成形工程のうちの少なくとも一つの工程で行われることを特徴とする成形装置における位置決め装置である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一つにおいて、基準点の更新は、移動手段がフリー状態になることにタイミングを合わせて既セットされている基準点をリセットし、移動手段が駆動制御状態になることにタイミングを合わせて新しい基準点をセットすることで行われることを特徴とする成形装置における位置決め装置である。
請求項2の発明とすることにより、成膜成形体の製造が精度高いものとしてできることになる。
請求項3の発明とすることにより、基準点が更新が、複数ある工程のうちの少なくとも一つの工程で実行されることになって精度の高い成形ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、基準点の更新が確実にできることになる。
次いでサーボモータ10の出力軸10aのフリー回転状態を停止して駆動制御状態にすると共に、現在位置を基準点としてセットする。そして該セットされた基準点に基づいて成膜工程位置、第二射出工程位置に可動金型5を移動させるべく位置制御をし、各対応する位置に移動した可動金型5を用いて各工程を実行し、そして第一射出工程に移行するようになっている。
次いで可動金型5が型離れ方向に移動するが、このとき第一成形体2は可動金型2側に、第二成形体3は固定金型6側に残る(図3(C)参照)ように設定されている。
ついで可動金型5が型離れ方向に移動して成膜装置7と型離れした(図4(B)参照)後、可動金型5が型表面5cに沿う方向の移動(図面で右方向)をして第一成形体2と第二成型体3とが対向し(図4(C)参照)、この状態で金型同志5、6が型合わせされ、第一、第二成形体2、3同志を樹脂材8で一体化して成膜成形体1を製造する二次の射出工程(図4(D)参照)が実行され、しかる後、可動金型5の型離れ方向の移動、成膜成形体1の取り出し、可動金型5の各対応する型面5a、6aと5b、6b同志が対向するよう型表面に沿う方向の移動(図面で左方向)をし、これら一連の工程を繰返すことで、成膜成形体1の連続した製造ができるようになっている。
さらに、本発明を実施して成形される成膜成形体としては、車両用のサイドターンランプのような小型のものからバックランプやフロントランプのような大型のものまでの作成ができるが、このような成膜成形体としては、エンブレム、着色レンズ、ナンバープレートフレーム、耐食皮膜製品、化粧品のケース、グリル、磁気や電磁シールド製品、ミラー、ガーニッシュ、光学レンズ、車両用のインナーミラー、モール、耐摩耗性製品、ホイールキャップ、室内用照明器具(シャンデリアを含む)、リフレクター、ドアノブ等を例示することができる。
2 第一成形体
2a 成膜
3 第二成形体
4 成膜成形装置
5 可動金型
6 固定金型
10 サーボモータ
13 位置決めピン
15 位置決め孔
Claims (4)
- 成形体を形成するための型面が型表面にそれぞれ形成された第一、第二金型を備え、これら金型のうちの少なくとも一方を可動金型とし、該可動金型を型表面に沿った方向に移動するための移動手段を設けて、前記型表面に沿った方向の金型移動で少なくとも二工程の作業を実行するように構成した成形装置に、前記可動金型の位置決めをするための位置決め装置を設けるにあたり、該位置決め装置は、可動金型を既セットされている基準点に基づいて位置決めをする第一の位置決め手段と、該第一の位置決め手段による位置決めにタイミングを合わせて移動手段を駆動制御状態からフリー状態にする移動フリー手段と、前記移動手段がフリー状態になった状態で、成形体の成形をすべく可動金型を機械的に正確に位置決めする第二の位置決め手段と、成形体の成形にタイミングを合わせて移動手段をフリー状態から駆動制御状態に復帰する移動復帰手段と、前記第二の位置決め手段で位置決めされた位置を基準点として更新する基準点更新手段とを備えて構成したことを特徴とする成形装置における位置決め装置。
- 請求項1において、金型には、一組の成形体を成形するための型面と、該一組の成形体のうちの一方に成膜をする成膜装置と、前記一組の成形体を一体にするための型面とが設けられていることを特徴とする成形装置における位置決め装置。
- 請求項1または2において、基準点の更新は、複数ある成形工程のうちの少なくとも一つの工程で行われることを特徴とする成形装置における位置決め装置。
- 請求項1乃至3の何れか一つにおいて、基準点の更新は、移動手段がフリー状態になることにタイミングを合わせて既セットされている基準点をリセットし、移動手段が駆動制御状態になることにタイミングを合わせて新しい基準点をセットすることで行われることを特徴とする成形装置における位置決め装置。
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- 2005-03-02 JP JP2005057520A patent/JP4616037B2/ja active Active
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