JP2006239268A - 食器洗浄システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用した食器および食器篭の洗浄装置での洗浄をより効率的に行い、また作業者のミスをなくすとともに労力の軽減を図った食器洗浄システムを提供する。
【解決手段】 食器篭1に装着した非接触情報媒体であるICタグ2と、洗浄装置の食器篭の投入口から搬出口を含む食器篭洗浄ラインに前記ICタグ2の少なくとも食器篭の識別情報を読み取る読取装置13を備え、前記読取装置13が読み取ったICタグ2の情報を制御装置17で受信して、前記制御装置17からの指令により、食器供給装置15から洗浄装置5内に供給する食器の数量および食器整理装置16で洗浄後の食器3を集積する数量を設定するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば学校、病院等の給食のように食器やトレーなどの食器類(以下、単に食器という)を大量に使用する状況における食器とこれを収納する食器篭の洗浄システムに関するものである。
従来、食器の洗浄機に関しては、食器篭に食器を収納したまま洗浄槽内で洗浄を行うもの、または食器と食器篭を分けてコンベアに乗せて洗浄を行うものが知られている。
これらのうち食器と食器篭を分けてコンベアに乗せて洗浄を行うものとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。これは洗浄装置の洗浄域を上段と下段の双方に設け上段のコンベアに食器篭を供給し下段のコンベアに食器を供給して洗浄機本体の一方から他方に向けて移動させ、この移動中にノズルから噴出される水流によって洗浄するものである。洗浄を終えた食器篭および食器は一定のところで停止し、停止した食器篭は作業員の手によってコンベアから降ろされる。また、前記の停止した食器は作業員の手によって徐々に降ろされ、後の食器が来る前に他に移送される。そして他の場所で次の給食に必要とされる数量の食器が人手によって食器篭に収容されるものである。
また、例えば特許文献2に記載されたものがある。これは供給部で供給された食器を洗浄部で洗浄し、次に収納部に移送した食器を食器篭に収納する食器連続収納方法において、前記洗浄部に洗浄された食器を上段に設けたコンベアで移送し、食器停止部に停止させ、前記食器篭を下段に設けたコンベアで移送し前記の食器停止部の斜め下方に設けた食器篭停止部に停止させ、前記食器停止部で停止している洗浄された食器を把持し、該食器を食器篭停止部に停止している食器篭に順次収納する食器の連続洗浄収納方法とするものである。
実開昭60−18751号公報 特開平7−76421号公報
食器やトレーなどの食器を大量に使用する学校、病院等においては、地域の給食センターで複数の学校、病院等の利用先を取り扱い、さらに利用先、利用先単位(例えば学級ごと、病院でのフロアーごと)で食器篭ごとに収納する食器の数量、種類等を管理して運営されている。このため大量の利用先単位での人数の変動にも迅速に対応し、食事に使用した食器および食器篭の洗浄装置での洗浄をより効率的に行い、また作業者の労力の軽減が求められている。
しかしながら、前記した特許文献1に記載のものは、洗浄装置への食器篭、食器の供給数量の管理および供給は手作業で行われており、多くの作業者を必要とする課題を有している。また特許文献2に記載のものは、洗浄後の食器篭を洗浄後の食器を受ける位置に停止させ、この食器篭に洗浄後の食器を連続的に順次収納するもので、学級等の利用先単位での人数に対応した食器数量の管理がされていないため、決められた食器数量を食器篭ごとに作業者が手作業で食器数量をカウントして収納を行う必要ある等の課題を有していた。
また、食器の洗浄を開始する利用先単位の人数分の食器数量を、作業者が紙情報により利用先単位のデータ表から目視確認して、手作業で必要な食器数量を制御手段に人力し、前記制御手段によって洗浄装置の入口側に設けた食器供給手段から食器を洗浄装置内に供給するものも実用化されているが、データ表から食器数量を目視確認して、手作業で必要な食器数量を制御手段に人力する作業が必要で、食器を大量に扱う状況において、精神的および身体的な労力にかなりの負担が掛かっている。また作業者の目視確認および入力作業時にミスを起す恐れがある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用した食器および食器篭の洗浄をより効率的に行い、また作業者のミスをなくすとともに労力の軽減を図った食器洗浄システムを提供すること目的とするものである。
第1の発明は、食器篭および食器を搬送しながら洗浄する洗浄装置と、未洗浄の食器を洗浄装置内に1枚ずつ順次供給する食器供給装置と、前記食器供給装置で供給された洗浄後の食器を1枚ずつ順次受けて、一定量を集積する食器整理装置を備え、未洗浄の食器篭および食器篭から取り出した食器の各々を洗浄装置内に供給して洗浄した後、洗浄後の食器を食器篭に収納するようにした食器洗浄システムにおいて、食器篭に装着した非接触情報媒体と、前記洗浄装置の食器篭の投入口から搬出口を含む食器篭洗浄ラインに前記非接触情報媒体の少なくとも食器篭の識別情報を読み取る読取装置を備え、前記読取装置が読み取った非接触情報媒体の情報を制御装置で受信して、前記制御装置からの指令により、食器供給装置から洗浄装置内に供給する食器の数量および食器整理装置で洗浄後の食器を集積する数量を設定するものである。これによって、使用した食器および食器篭の洗浄をより効率的に行い、また作業者のミスをなくすとともに労力の軽減を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、食器篭に複数の非接触情報媒体を備えたものである。これによって、洗浄装置の投入口に食器篭を投入する際に、作業者の食器篭の投入方向の自由度が増して、労力の軽減と投入効率を向上させ、読取装置での非接触情報媒体内の識別情報の読み取りミスを防止することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、読取装置が読み取った非接触情報媒体の情報に基づき、食器の数量を表示する表示手段を備えたものである。これによって、食器供給装置および食器整理装置側で作業する作業者は、洗浄装置内に食器を搬送している食器数量を目視で確認することができ、また洗浄の進行度合いを知り、次の作業を安心して行うことができる。
第4の発明は、第3の発明において、食器の利用先名、利用先単位名、食器の種類、食器篭の識別符号の少なくともいずれかを表示するものである。これによって、食器数量の表示に加え、より多くの情報を作業者が確認しながら作業することができる。
本発明の食器洗浄システムによれば、使用した食器および食器篭の洗浄をより効率的に行い、また作業者のミスをなくすとともに労力の軽減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施の形態の食器洗浄システムを図1〜図7を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態の食器洗浄システムのブロック図、図2は洗浄装置の正面構成図、図3(a)は食器供給装置の構成図、図3(b)は要部の構成図、図4は食器整理装置の構成図、図5(a)は食器を収納した状態での食器篭の側面構成図、図5(b)は食器篭の平面構成図、図6はデータベースの例を示す説明図、図7は食器洗浄システムにおける処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態の食器洗浄システムの基本的構成および動作を図1〜図7を用いて説明する。図1において、食器篭1には非接触情報媒体であるICタグ2が装着され、また食器篭1内には複数の食器3が収納されている。これらの食器篭1および食器3は、給食を済ませた未洗浄の状態で、利用先別、利用先単位で運搬されて来たものである。前記未洗浄の食器篭1および食器3は、食器篭1に食器3を収納したまま浸漬装置4内に搬送され、浸漬装置4内で温水に接触させて汚れを除去しやすくするものである。浸漬装置4内で一定時間浸漬された食器篭1および食器3は、浸漬装置4から搬出されて食器篭1から食器3を取り出して各々を分ける。
次に食器篭1および食器3は洗浄装置5に供給して洗浄するが、この洗浄装置5の基本的な構成要素を図2で説明する。洗浄装置5の食器洗浄ライン6に搬送手段であるコンベア7を有し、このコンベア7の上に食器3をうつ伏せにしてのせ、一定距離を搬送しながら食器3の上下に設置した洗浄ノズル8より洗浄水を噴射して洗浄するものである。また洗浄装置5内の上部に食器篭洗浄ライン9を配置し、ここに搬送手段であるコンベア10を有し、このコンベア10の上に食器篭1をのせ、一定距離を搬送しながら洗浄ノズル11より洗浄水を噴射して洗浄するものである。
食器篭洗浄ライン9の入口側に食器篭1の投入口12を備え、ここから未洗浄の食器篭1を食器篭洗浄ライン9のコンベア10上に投入する。また洗浄ライン9の出口側に、コンベア10上を移動してきた洗浄後の食器篭1を搬出する搬出口14を備えている。前記投入口12の部分に読取装置13を設置して、食器篭1が読取装置13の近傍を通過するときに、食器篭1に装着したICタグ2から食器篭1の識別情報を読み取るものである。前記読取装置13は、食器篭1の投入口12から搬出口14を含む食器篭洗浄ライン9のいずれかの位置に備えればよく、投入口12の部分に限定されるものではない。また投入口12、搬出口14の部分に食器篭1の受け部や食器篭1の搬送手段であるコンベア(図示なし)を備えてもよい。
また、洗浄ライン6の未洗浄の食器3の入口側に、食器供給装置15を設置したもので、この食器供給装置15によって、積段された食器をコンベア7上に1枚ずつ分離して供給するものである。この食器供給装置15の基本的な構成を図3に示す。図3(a)は食器供給装置の構成図、図3(b)は要部の構成図である。食器ガイド15aとアジャストピン15bで位置決めされた受ツメ15cに積み重ねられた食器3は、駆動モートル15dの動力でタイミングベルト15eにより伝達され回転する供給軸15fの末端にある供給ツメ15gの先端を食器同士の隙間に入り込ませ1枚ずつ分離される。分離時、残りの食器3は供給ツメ15g上部に持ち上げられ保持する。落下させる食器3は供給ツメ15gの回転時、受ツメ15cから外れ供給シュートhに落下させ、洗浄ライン6のコンベア7にうつ伏せた状態で受け渡して供給する。学級別等の利用先単位の人数分、すなわち一つの食器篭1に収納する分の食器数量の食器3を供給完了した後、数秒の食器3の供給停止時間を設け、この後次の利用先単位の数量分の食器の供給を開始する。これを連続的に繰り返して運転するもので、後に説明する制御装置17からの指令によって実行されるものである。
また、食器洗浄ライン6の洗浄後の食器3の出口側に、食器整理装置16を設置したもので、この食器整理装置16によって、洗浄後の食器3を順次1枚ずつ受けて一定量を集積(積み重ね)する。この食器整理装置16の基本的な構成を図4に示す。洗浄後の食器3はコンベア7で搬送され、整理シュート16aよりホルダー16bに1枚ずつ落下する。駆動モートル16cの出力軸に取り付けられたクランクディスク16dの回転動作をシリンダーアーム16eにより直線動作に変えられたシリンダーカバー16fがショートストロークで落下する食器3を押し出し、ストッパーツメ16g、16hに引掛け整理する。指令された食器の数量分がホルダー16bに整理されれば、ブザーが鳴った後、駆動モートル16cの出力軸に取り付けられたクランクディスク16dの回転動作をシリンダーアーム16eにより直線動作に変えられたシリンダーカバー16fがロングストロークで押し出し、ストッパーツメ16i、16kに引掛け集積して取出部16jに移動させる。利用先単位の人数分、すなわち一つ食器篭1に収納する食器数量を集積した後に、取り出しやすいように取出部16jに移動させるものである。これを連続的に繰り返して運転するもので、後に説明する制御装置17からの指令によって実行されるものである。
なお、前記した洗浄装置5に複数の食器洗浄ライン6を配置し、これに対応する食器供給装置15および食器整理装置16を複数設けることができ、これによって複数種の食器3を同一の洗浄装置5で処理することができる。
図5に食器3を収納した状態の非接触情報媒体であるICタグ2を装着した食器篭1の状態を示す。図5(a)は側面図、図5(b)は平面図である。食器3は食器篭1内に複数列、縦方向に立てた状態で収納し、食事時に使用する皿、おわん等をのせるトレイの食器3も同様に縦方向に立てた状態で収納するものである。また食器3の種類、収納する数量によって、食器篭1の形状、サイズ、色等を任意に選択して使用する。食器篭1に装着させたICタグ2は、その外部を耐熱樹脂で覆い耐水性を確保して構成している。またICタグ2は、例えば食器篭1のすべての側面部に複数個装着するか、対向する面に複数個を装着させてもよく、この場合には洗浄装置5の投入口12に食器篭1を投入する際に、作業者の食器篭1の投入方向の自由度が増して、労力の軽減と投入効率を向上させ、読取装置13でのICタグ2内の識別情報の読み取りミスを防止することができる。
また、ICタグ2の耐熱樹脂の外表面に、食器篭1の符号等の識別情報、利用先名、利用先単位名、食器の種類を視認できるように表示記載や色分けしてもよく、この場合には作業者がより目視で確認しやすく、さらに洗浄以外の例えばコンテナ、車両による搬送時にも確認することができ誤配送等のトラブルをより回避しやすくなる。
また、制御装置17を設け、食器篭1に装着した非接触情報媒体であるICタグ2内部の食器篭1の識別情報を読取装置13で読み取り、さらにこの識別情報を前記制御装置17で受信して、食器供給装置15、食器整理装置16に食器数量の設定の指令を出して制御するものである。さらに前記制御装置17に、食器篭1の識別情報に対応する食器数量のデータベースを備えており、食器篭1の識別情報を読取装置13で読み取って制御装置17が受信したときに、制御装置17から食器供給装置15に指令を出して制御し、食器篭1の識別情報に対応するデータベースの食器数量分を区切りとして洗浄装置5内へ供給するものである。
また、食器篭1の識別情報を読取装置13で読み取って、これを制御装置17が受信したときに、制御装置17から食器整理装置16に指令を出して制御し、食器篭1の識別情報に対応するデータベースの食器数量分を区切りとして洗浄後の食器を集積する。その後食器整理装置16のホルダー16bに沿って上方の取出部16jに移動させ、これを作業者が取り出して洗浄済の食器篭1に収納するものでる。
また、制御装置17は、食器供給装置15、食器整理装置16の近傍に備えた表示手段18に接続されており、食器篭1の識別情報を読取装置13で読み取って、これを、制御装置17が受信したときに、投入口12に投入された食器篭1に対応する食器数量を表示するものである。これによって食器供給装置15および食器整理装置16側で作業する作業者は、洗浄装置5内に食器3を供給している食器数量を目視で確認することができ、また洗浄の進行度合いを知り、次の作業を安心して行うことができる。
また、前記制御装置17に、食器篭1の識別情報に対応する食器数量のデータベースを備えているが、このデータベースには食器篭1の識別符号、食器数量だけでなく、利用先名、利用先単位名、食器の種類等を管理する情報を備えているもので、これらの全てもしくは複数の情報を前記表示手段18に表示させることによって、食器数量のみを表示する場合に比べ、作業者は多くの情報を確認しながら作業することができる。
図6に前記データベースの一例を示す。前記したように食器篭1の識別符号、食器数量、利用先名、利用先単位名、食器の種類等の管理情報を有しているものである。また制御装置17に入力部(図示なし)を備えることによって、管理する情報に変更の必要が生じたときは、情報の内容を迅速に変更して対応することができる。また制御装置17に記憶部(図示なし)を備えることによって洗浄工程の進捗や変更の履歴等を記録しておくこともできる。
図7は、前記した食器洗浄システムにおける基本的な処理をフローチャートに示したものである。前記の説明と重複する部分があるが基本的な処理を説明する。浸漬装置4で浸漬処理した食器3を収納した状態の食器篭1から食器3を作業者が取り出し、食器3と食器篭1を分ける。この食器3を食器供給装置15に積み重ねてセットし(ステップS100)、さらに食器篭1を洗浄装置5の投入口12に投入する(ステップS101)。食器篭1に装着した非接触情報媒体であるICタグ2から食器篭1の識別情報(例えば各食器篭1の管理符号)を読取装置13で読み取る(ステップS102)。次に読取装置13から制御装置17が食器篭1の識別情報を受信し(ステップS103)、制御装置17に有するデータベース中から食器篭1の識別情報に対応するデータを検索、照合し(ステップS104)、制御装置17は食器篭1の識別情報に対応する食器数量分を供給、集積するように制御装置17が食器供給装置15、食器整理装置16に指令する(ステップS105)。次に食器供給装置15から前記食器数量分の食器3を洗浄装置5内に1枚ずつ供給し(ステップS106)、洗浄装置5内の食器洗浄ライン6で搬送しながら洗浄する(ステップS107)。洗浄した食器3は食器整理装置16で順次集積して前記食器数量分の食器3の集積が終了したときに、食器整理装置16のホルダー16bに沿って上方の取出部16jに移動させ(ステップS108)、作業者がこの食器3を取り出す(ステップS109)ものである。
一方、食器篭1を洗浄装置5の投入口12に投入し(ステップS101)、洗浄装置5の食器篭洗浄ライン9で洗浄した(ステップS110)食器篭1を搬出口14から取り出し(ステップS111)、この食器篭1に食器整理装置16のホルダー16bの取出部16jから取り出した食器3を収納し(ステップS112)、食器3および食器篭1の洗浄を終了するものである。この後熱風乾燥し保管される。
前記した構成においては、制御装置17に、食器篭1の識別情報に対応する食器数量のデータベースを備えているが、食器篭1に収納する食器数量の情報を非接触情報媒体であるICタグ2内に有し、この食器数量情報を読取装置13で読み取ってこれを制御装置17が受信し、前記食器数量分を供給、集積するように制御装置17が食器供給装置15、食器整理装置16に指令することや情報を表示手段18に表示するようにしてもよく、前記した構成と同様の効果が得られるものである。また食器供給装置15と食器整理装置16間に制御手段(図示なし)を設け、前記制御装置17からの指令を食器供給装置15が受けて、さらに食器供給装置15、前記制御手段を介して食器整理装置16を制御するようにしてもよい。
なお、非接触情報媒体であるICタグ2からの情報の読み取りとして説明したが、書き込みおよび読み取りとが可能なICタグと、これに対応する送受信が可能な送受信装置を用いてもよく、この場合にはICタグ2内の情報の変更等を任意に行うことができる。またバーコードおよびバーコードリーダ(図示なし)を用いてもよく、この場合はより低コストが図れる。非接触情報媒体としてICタグに限定されるものではない。
以上のように、本発明の食器洗浄システムは、食器篭1に非接触情報媒体を装着し、前記非接触情報媒体の情報を読取装置13で読みとって、前記読取装置13が読み取った非接触情報媒体の情報を制御装置17で受信して、前記制御装置17からの指令により、食器供給装置15から洗浄装置内に供給する食器の数量および食器整理装置16で洗浄後の食器を集積する数量を設定するものであり、作業者が食器篭1に収納すべき食器数量をカウントして、食器供給装置15に供給する必要がなく、さらに食器整理装置15においても食器数量をカウントして食器篭1に収納する必要もない。また作業者は、利用先単位表などを目視しながら食器数量の入力をする必要や確認する作業がなくなり、食器供給装置15に食器3をセットすることと、空の食器篭1の投入作業に専念できるため、従来のような食器数量の見間違いや入力間違いなどがなくなり、作業負荷が大幅に軽減され洗浄システムおよび作業効率も向上する。さらに洗浄装置5に複数の食器洗浄ライン6を配置し、これに対応する食器供給装置15および食器整理装置16を複数設けた構成において、前記した効果が一層顕著なものとなる。このように本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用した食器および食器篭の洗浄装置5での洗浄をより効率的に行い、また作業者のミスをなくすとともに労力の軽減を図った食器洗浄システムを提供することができる。
利用先単位ごとの数量を管理して洗浄等の処理をする装置の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態の食器洗浄システムのブロック図。 洗浄装置の正面構成図。 (a)は食器供給装置の構成図、(b)は要部の構成図。 食器整理装置の構成図。 (a)は食器を収納した状態での食器篭の側面構成図、(b)は食器篭の平面構成図。 データベースの例を示す説明図。 食器洗浄システムにおける処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 食器篭
2 ICタグ(非接触情報媒体)
3 食器
4 浸漬装置
5 洗浄装置
6 食器洗浄ライン
7 コンベア
8 食器洗浄ノズル
9 食器篭洗浄ライン
10 コンベア
11 食器篭洗浄ノズル
12 投入口
13 読取装置
14 搬出口
15 食器供給装置
16 食器整理装置
16j 取出部
17 制御装置
18 表示手段

Claims (4)

  1. 食器篭および食器を搬送しながら洗浄する洗浄装置と、未洗浄の食器を洗浄装置内に1枚ずつ順次供給する食器供給装置と、前記食器供給装置で供給された洗浄後の食器を1枚ずつ順次受けて、一定量を集積する食器整理装置を備え、未洗浄の食器篭および食器篭から取り出した食器の各々を洗浄装置内に供給して洗浄した後、洗浄後の食器を食器篭に収納するようにした食器洗浄システムにおいて、食器篭に装着した非接触情報媒体と、前記洗浄装置の食器篭の投入口から搬出口を含む食器篭洗浄ラインに前記非接触情報媒体の少なくとも食器篭の識別情報を読み取る読取装置を備え、前記読取装置が読み取った非接触情報媒体の情報を制御装置で受信して、前記制御装置からの指令により、食器供給装置から洗浄装置内に供給する食器の数量および食器整理装置で洗浄後の食器を集積する数量を設定することを特徴とする食器洗浄システム。
  2. 食器篭に複数の非接触情報媒体を備えた請求項1に記載の食器洗浄システム。
  3. 読取装置が読み取った非接触情報媒体の情報に基づき、食器の数量を表示する表示手段を備えた請求項1または2に記載の食器洗浄システム。
  4. 食器の利用先名、利用先単位名、食器の種類、食器篭の識別符号の少なくともいずれかを表示する請求項3に記載の食器洗浄システム。
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