JP2006233345A - 不織布およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 拭き取り方向性がなく柔軟性の高い不織布およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 不織布は、坪量の高い高繊維量領域の列2と坪量の低い低繊維量領域の列3とが隣接しているとともに、それぞれの列が繋がって閉じパターン(平均径の異なる複数の菱形状パターンが同心円状に配列した多角環状の閉じパターン)を形成している。この閉じパターンを有する単位パターン域1が縦横方向に配置され、対称形状の菱形状模様が規則的に配列している。このような不織布は、前記閉じパターンに対応する組織を有する支持体上の繊維ウエブに流体を噴射して交絡処理することにより製造できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定のパターンが形成され、清掃性や拭き取り性が改善された不織布およびその製造方法、並びに前記不織布を用いた拭き取り用シート(清拭用シートなど)に関する。
基材や物品などに付着した汚染物を拭き取るため、不織布で構成されたティッシュ(ウェットティッシュおよびドライティッシュ)が利用されている。このようなティッシュを用いると、通常、1回の拭き取り操作で汚染物をきれいに拭き取ることは困難である。
特開2002−249965号公報(特許文献1)には、凹凸模様を有する不織布であって、凹凸模様の凸部が角のない隆起形状を有し、かつ凸部の見掛け密度が凹部の見掛け密度よりも大きい不織布が開示されている。この文献には、凹凸模様として、杉綾状、並列斜線状、格子状、スクエアー状、スタッガー状の凹凸模様やこれらを組み合わせた凹凸模様が記載されている。この文献には、格子状凹凸模様における縦横方向の凹凸(最も深い部分で囲われた凸部)のピッチが1.5〜3.5mmであることも記載されている。このような不織布を用いると、凸部の弾力性を利用して拭き取り性及び清掃性能を向上できる。
特開2002−38363号公報(特許文献2)には、少なくとも、親水性を示す第1繊維および熱融着性を示す第2繊維とを含み、繊維が三次元的に交絡するとともに、前記熱融着性の第2繊維の融着により繊維同士が結合されたウェットティッシュ用不織布が開示されている。この不織布は、相対的に繊維密度が高くかつ線状に形成された凸状部と、相対的に繊維密度が低くかつ線状形成された凹状部とが交互に存在し、前記凸状部と凹状部とによって形成される線状模様が、他の凸状部と凹状部とによって形成される線状模様と交差する交差模様(例えば、杉綾模様)を呈している。この文献には、前記ウェットティッシュ用不織布が、柔軟性、肌触り感、ウェット強度を備えているとともに、拭き取り性にも優れることが記載されている。しかし、熱融着繊維により繊維が熱融着し、かつ交差模様を有しているため、硬質となり高い柔軟性を付与できないだけでなく、折り曲げ加工性が低下するとともに、拭き取り性に方向性が生じる。そのため、拭き取り効率を向上させることが困難である。
特開2002−30557号公報(特許文献3)には、繊維材料が絡合され、高繊維密度領域と低繊維密度領域とから構成された不織布であり、不織布表面において低繊維密度領域が不織布の機械方向(MD方向)に対して5〜60°の角度で存在したMD方向に延びるパターン(A)列と、このパターン(A)列を反転させたMD方向に延びるパターン(B)列とがMD方向に直交する方向(CD方向)に交互に繰り返して存在している絡合不織布が開示されている。この文献には、パターン(A)列とパターン(B)列との境界部において、パターン(A)列の高繊維密度領域とパターン(B)列の高繊維密度領域とがV字型領域を形成していることも開示されている。しかし、このような不織布は、所定の方向にV字型領域が形成されているため、拭き取り性に方向性が現れ、拭き取り効率が低下するとともに、柔軟性を向上させることも困難である。
特開2002−249965号公報(特許請求の範囲、段落番号[0007]) 特開2002−38363号公報(特許請求の範囲、[0039]) 特開2002−30557号公報(特許請求の範囲)
従って、本発明の目的は、拭き取り性や加工性などの特性に方向性がなく、拭き取り効率を向上できる不織布およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、柔軟性および高い加工性(折り曲げ加工性を含む)を備えている不織布およびその製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、拭き取り抵抗が小さいにも拘わらず、拭き取り効率を大きく改善できる不織布およびその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、繊維密度の高い高繊維量領域又は繊維密度の低い低繊維量領域の列により直線的又は非直線的に閉じた閉じパターン(例えば、波紋状、同心円状又は同心多角状パターン)を形成すると、拭き取り方向性を選ばず、種々の方向に拭き取っても高い拭き取り性が得られるとともに、柔軟性及び加工性を向上できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の不織布には、坪量の高い高繊維量領域と坪量の低い低繊維量領域とが隣接し、所定のパターン(又は模様)が縦横方向に形成されている。このような不織布において、前記高繊維量領域及び低繊維量領域の列はそれぞれ直線的又は非直線的に繋がって閉じた閉じパターンを形成している。この閉じパターンはリング状又は多角形状パターンであってもよく、閉じパターンを有する単位パターン域は縦横方向に配置されていてもよい。また、閉じパターンは、多重に形成されたパターン、例えば、波紋状パターン、同心円状パターン、又は平均径の異なる複数の多角形状パターンが中心軸を同じくして配列した多角環状(格子状など)のパターンであってもよい。より具体的には、高繊維量領域又は低繊維量領域で形成された少なくとも1つの第1の列が縦方向に対して傾斜して端縁に至る第1のブロック域と、このブロック域が横方向に隣接して反転し、前記第1の列と接続した第2の列を有する第2のブロック域と、前記第1のブロック域が隣接して縦方向に反転し、かつ前記第1の列と接続した第3の列を有する第3のブロック域と、前記第2のブロック域が隣接して縦方向に反転し、かつ前記第2の列及び第3の列と接続した第4の列を有する第4のブロック域とで対称形状の閉じたパターンを形成するための単位パターン域を形成し、この単位パターン域を縦横方向に隣接して形成してもよい。
前記不織布において、高繊維量領域の列の平均幅は0.1〜5mm程度であってもよく、低繊維量領域の列の平均幅は0.2〜7mm程度であってもよい。また、高繊維量領域の列の平均幅を1としたとき低繊維量領域の列の平均幅は0.5〜3程度であってもよい。さらに、高繊維量領域の列及び低繊維量領域の列のピッチは、0.7〜5mm程度であってもよい。不織布の目付は15〜100g/m2程度であってもよく、高繊維量領域の坪量と低繊維量領域の坪量との割合は、前者/後者(坪量比)=1.05/1〜8/1程度であってもよい。さらには、高繊維量領域の厚みは0.2〜3mm程度、低繊維量領域の厚みは0.1〜2mm程度であってもよい。
本発明は、支持体上の繊維ウエブに流体を噴射して繊維ウエブを交絡処理し、前記不織布を製造する方法も包含する。すなわち、本発明では、前記閉じパターンに対応する組織を有する支持体上で繊維ウエブを交絡処理し、不織布を製造する。
さらに本発明は、前記不織布で構成された拭き取りシート、前記不織布が収容されている拭き取り用容器も包含する。
なお、本明細書において、高繊維量領域及び低繊維量領域は、厚みが「0」の領域(繊維密度が「0」の領域)がある場合を含めて、それぞれ、高密度領域及び低密度領域と言う場合がある。また、「閉じパターン」とは、不織布の平面においてループ状などの形態で連続的に繋がって閉じた線状列(又は柄)で形成されたパターンに限らず、不織布の側面視において、前後方向では間隔をおいてドット又はロッド状に形成されているものの互いに少なくとも一部(特に両側部)が重複して後方を遮蔽するドット又はロッド列で形成され、かつ実質的に閉じた形態のパターン(又は柄)を含む意味に用いる。
本発明では、高繊維量領域又は低繊維量領域の列により閉じパターンが形成されているため、不織布の特性(例えば、拭き取り性、加工性、柔軟性など)に方向性がない。そのため、拭き取り方向が制約されず、種々の方向に拭いても汚れや付着物を有効に除去でき、拭き取り効率を向上できる。また、波紋状、格子状などの閉じパターンを同心円状に形成すると、屈曲点を増加できるため、折り曲げなどに伴う反発性を低減でき柔軟性を向上できるとともに、加工性(折り曲げ加工性を含む)を高めることができる。さらに、拭き取り抵抗が小さいだけでなく、被拭き取り体の表面形状に追従し易いため、拭き取り効率を大きく改善できる。
以下に、必要に応じて添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の不織布(模様付き不織布)の一例を示す概略平面図であり、図2は図1の単位パターン域を示す概略平面図である。なお、図1及び図2において縦横方向に引かれた直線は、単位パターン域やブロック域を説明するためのものであり、不織布を構成するものではない。
図1に示す不織布は、坪量の高い高繊維量領域(例えば、高密度領域又は肉厚領域)で形成された菱形状の列(菱形状閉じパターン)2と、この高繊維量領域の列に隣接し、かつ坪量の低い低繊維量領域(例えば、低密度領域又は薄肉領域)で形成された菱形状の列(菱形状閉じパターン)3とで構成されており、前記高繊維量領域の列2と低繊維量領域の列3とで、複数の単位パターン域1を形成している。また、各単位パターン域1では、サイズの異なる複数の高繊維量領域の菱形状列とサイズの異なる複数の低繊維量領域の菱形状列とが隣接しかつ同軸に(中心点を中心にして)配列した多重菱形状(又は格子状)パターン(又は模様)、すなわち同心円状に配列した複数の菱形状閉じパターンを形成している。
より詳細には、縦方向に細長い菱形状凹凸パターンを有する単位パターン域1は、平均幅が0.5〜1mm程度の前記高繊維量領域(又は高密度領域)で形成された縦方向に細長い菱形状列2と、この菱形状列に隣接し、かつ平均幅が0.8〜1.5mm程度の低繊維量領域(又は低密度領域)で形成された縦方向に細長い菱形状列3とで構成されており、サイズ(長軸及び短軸径)の異なる複数の高繊維量領域で形成された細長い菱形状列2と、サイズ(長軸及び短軸径)の異なる複数の低繊維量領域で形成された細長い菱形状列3とが、ピッチ1.5〜3mm程度の間隔で同心円状に配列している。
なお、前記不織布の目付は、40〜60g/m2程度であり、高繊維量領域の厚みは0.3〜1.5mm程度、低繊維量領域の厚みは0.1〜0.5mm程度に形成されている。また、図に示す前記不織布において、高繊維量領域の厚みと低繊維量領域の厚みとの割合は、前者/後者=1.5/1〜5/1程度である。また、菱形状凹凸模様を有する単位パターン域の長軸半径は20〜30mm程度であり、短軸半径は7.5〜17.5mm程度である。
また、複数の単位パターン域1は市松模様状に縦横方向に隣接して配置されている。すなわち、不織布の縦方向(機械方向,MD方向)に沿って複数の第1の単位パターン域1が形成された第1のパターン列L1と、この第1のパターン列に対して横方向(幅方向,TD方向)に隣接し、かつ不織布の縦方向に沿って複数の第2の単位パターン域1が形成された第2のパターン列L2とにおいて、各単位パターン域1は縦方向に互いに位置ずれし、千鳥状又は市松模様状に配列して互いに隣接している。なお、第1のパターン列L1及び第2のパターン列L2は、交互に幅方向に繰り返し形成されている。
なお、縦横方向に対して対称形状の菱形状閉じたパターンが形成された前記単位パターン域1は、複数のブロック域で形成されているということもできる。例えば、前記菱形状模様を有する単位パターン域1は、高繊維量領域及び/又は低繊維量領域で形成された複数の列が斜め方向に並列に傾斜し、互いに隣接する4つのブロック域(この例では、四角形状ブロック域)で構成され、四角形状の領域を形成している。すなわち、前記単位パターン域1は、複数の第1の列2a,3aが縦方向に対した斜め方向(この例では、右斜め上方向)に並列に傾斜して端縁に至る第1のブロック域B1と、この第1のブロック域が横方向に隣接して反転し、斜め方向(この例では、右斜め下方向)に並列に傾斜して前記第1の列2a,3aと接続した複数の第2の列2b,3bを有する第2のブロック域B2と、前記第1のブロック域B1が縦下方向に隣接して反転し、かつ斜め方向(この例では、左斜め下方向)に並列に傾斜して前記第1の列2a,3aと接続した複数の第3の列2c,3cを有する第3のブロック域B3と、前記第2のブロックB2域が縦下方向に隣接して反転し、かつ斜め方向(この例では、左斜め上方向)に並列に傾斜して前記第2の列2b,3b及び第3の列2c,3cと接続した複数の第4の列2d,3dを有する第4のブロック域B4とで構成されている。また、第1乃至第4の列は互いに接続して菱形状(又は格子状)模様を形成している。
このような不織布では、縦横方向に隣接する単位パターン域1において、肉厚の高繊維量領域の列2で形成された菱形状又は格子状の閉じパターン、特に同心円状に配列された複数の菱形状又は格子状の閉じパターンを形成しているため、拭き取り方向性がなく、被処理体をあらゆる方向に拭き取っても、汚染物の通過を規制でき、拭き取り効率を大きく改善できる。特に1回の拭き取り操作で汚染物や付着物をきれいに拭き取ることができ、高い拭き取り性能が得られる。しかも、複数の単位パターン域1及び複数の菱形状又は格子状の閉じパターンにより屈曲部位を増大でき、柔軟性を改善できるとともに、種々の方向において屈曲反発性を低減できる。そのため、被処理体の表面に対する追従性を高めることができるとともに、加工性(例えば、屈曲加工性)も改善できる。さらに、複数の閉じパターンにより菱形状又は格子状の凹凸模様が形成されているため、接触抵抗を低減でき、拭き取り抵抗を低減できる。このような不織布を用いると、隣接する不織布の分離性も向上でき、先行する第1の不織布の後端部と、後続する第2の不織布の始端部とが一部を重ねて折り畳まれた状態で複数の不織布を容器内に収容しても、容器から不織布を1枚ずつ取り出すことができ取り出し性も向上できる。
本発明の不織布は、閉じパターンを形成するため、高繊維量領域(又は高密度領域)と、低繊維領域(低密度領域)とで構成できる。高繊維量領域及び低繊維量領域の坪量の比率は、拭き取り性、清掃性、柔軟性や取り扱い性、液体吸収性などを考慮して、用途に応じて選択できる。なお、低繊維量領域又は低密度領域は、開口部が形成された柄を有する不織布のように、繊維量又は繊維密度が「0」(又は厚みが「0」)である孔部(穴あき部、開口部)で構成してもよい。
坪量比Wは、例えば、1.05〜8、好ましくは1.1〜5、さらに好ましくは1.5〜3程度である。坪量比が小さすぎると、繊維量に差がなく凹凸模様が形成されないため、拭き取り効果が薄れる。また、坪量比が大きすぎると低繊維量領域の繊維が少なすぎて拭き取り中に不織布が破断し拭き取りそのものの行為ができなくなる。なお、坪量比Wは、次のようにして算出できる。すなわち、高繊維量領域と低繊維量領域とを切り分け、それぞれの領域の重量と、それぞれの領域の切り取った面積とを測定し、各領域の重量を面積で除し、各領域の坪量を算出する。高繊維量領域の坪量をW1、低繊維量領域の坪量をW2とするとき、高繊維量領域の坪量W1を低繊維量領域の坪量W2で除することにより坪量比Wを算出できる(W=W1/W2)。
不織布全体の目付(平均目付)は、拭き取り性、柔軟性、取扱い性などを損なわない範囲であればよく、通常、15〜100g/m2、好ましくは25〜80g/m2、さらに好ましくは30〜70g/m2程度である。
さらに、高繊維量領域及び低繊維量領域の厚みや両領域の厚み割合は、拭き取り性(拭き取り抵抗を含む)、柔軟性などを損なわない範囲で用途に応じて選択でき、高繊維量領域の厚み(h1)は、例えば、0.2〜3mm(例えば、0.3〜2mm)、好ましくは0.5〜1.5mm(例えば、0.6〜1mm)程度であってもよく、低繊維量領域の厚み(h2)は、例えば、0.1〜2mm(例えば、0.2〜1.5mm)、好ましくは0.25〜1.2mm、さらに好ましくは0.3〜1mm(例えば、0.3〜0.6mm)程度であってもよい。また、高繊維量領域の厚み(h1)と低繊維量領域の厚み(h2)との割合(h2/h1)は、例えば、0.1〜1.0、好ましくは0.2〜0.8(例えば、0.2〜0.6)、さらに好ましくは0.3〜0.5程度であってもよい。なお、前記のように、低繊維量領域の厚み(h2)は「0」であってもよい。高繊維量領域及び低繊維量領域の厚みは、非荷重下、不織布の断面を走査型電子顕微鏡で写真撮影し、撮影された写真に基づいて平均厚みとして測定できる。
なお、不織布の強力、伸度などの機械的特性は、不織布の用途などに応じて選択でき、例えば、縦方向(不織布の長さ方向,MD方向)の強力は、3〜50kg/5cm、好ましくは5〜25kg/5cm、さらに好ましくは7〜20kg/5cm程度であってもよく、横方向又は幅方向(不織布の長さ方向に対して直交する方向,TD方向)の強力は、0.3〜15kg/5cm、好ましくは1〜10kg/5cm、さらに好ましくは2〜7kg/5cm程度であってもよい。また、不織布の縦方向の伸度は、10〜50%、好ましくは15〜45%程度であってもよく、横方向の伸度は、50〜200%、好ましくは70〜150%程度であってもよい。
前記高繊維量領域の列は隆起状又は畝状凸部列を形成し、断面形状において、鋭角な角がなく、なだらかに湾曲した形状を有している場合が多く、低繊維量領域の列も、断面形状においてなだらかに湾曲した凹状の凹部列を形成している場合が多い。前記高繊維量領域及び低繊維量領域の列は直線的又は非直線的に繋がって所定の閉じパターン(閉じた凹凸模様)を形成すればよく、閉じパターンの形状は特に制限されない。閉じパターンは、例えば、湾曲した列で形成された環状又はループ状の閉じパターン(例えば、円形や楕円形などのリング状パターン、渦巻き状や螺旋状パターン、ループが1又は複数箇所で不規則に湾曲して閉じた変形リング状パターンなど)、屈曲した列で形成された多角形状の閉じパターン(三角形状、四角形状、菱形状、格子形状、五角形状、六角形状、八角形状などの多角形状パターン)、環状又はループ状の閉じパターンと多角形状の閉じパターンとを組み合わせた複合パターンであってもよい。
閉じパターンは、長軸径と短軸径とが同じ等方パターン(円形状、偶数辺を有する正多角形状パターンなど)であってもよく、長軸径と短軸径とが異なる異形パターン(楕円形、変形リング状、奇数辺を有する正多角形状、菱形状などの変形多角形状パターンなど)であってもよい。閉じパターンのサイズは、不織布の用途に応じて選択でき、長軸径と短軸径とが同じ等方性パターンでは、例えば、平均径2〜50mm、好ましくは3〜45mm、さらに好ましくは5〜40mm(例えば、7.5〜30mm)程度であってもよく、長軸径と短軸径とが異なる異形パターンでは、平均長軸径と平均短軸径との割合が、平均長軸径/平均短軸径=1.1〜10、好ましくは1.2〜8、さらに好ましくは1.3〜5(例えば、1.3〜3)程度であってもよい。なお、異形パターンにおいて、長軸径及び短軸径は拭き取り性、柔軟性などを考慮して用途に応じて選択でき、例えば、平均長軸径5〜100mm、好ましくは7.5〜75mm、さらに好ましくは10〜50mm(例えば、12.5〜30mm)程度、平均短軸径2〜80mm、好ましくは3〜50mm、さらに好ましくは5〜30mm(例えば、7.5〜20mm)程度であってもよい。
不織布には、不規則的に閉じパターンを配置してもよいが、通常、縦横方向に規則的に閉じパターンを配置する場合が多い。なお、閉じパターンは、単一の閉じパターン(例えば、1つのリング状パターン、1つの格子状パターンなど)で構成してもよく、同心円状の形態で複数の閉じパターンが同軸に配置された多重パターン(又は同心円状パターン)であってもよい。この多重パターンは、波紋状パターン、平均径の異なる複数の閉じパターン(ループ状パターンなど)が中心軸を同じくして配列した同心円状パターン、例えば、湾曲した列で形成され、かつ平均径の異なる複数の環状又はループ状パターンや、屈曲した列で形成され、かつ平均径の異なる複数の多角形状パターンが中心軸を同じくして配列した同心円状パターンであってもよい。多重パターン(又は同心円状パターン)は、波紋状パターン(波紋模様)、同心円状パターン(同心円状模様)、又は平均径の異なる複数の多角形状パターンが中心軸を同じくして配列した多角環状(格子状など)のパターン(格子状模様)である場合が多い。
また、閉じパターンは単位パターン域に形成してもよい。特に、規則的に配置された閉じパターンは、縦横方向に配置された単位パターン域に形成する場合が多い。さらに、単位パターン域は単一の閉じパターンを有していてもよく、同一又は異なる形状の複数の閉じパターンを有していてもよい。図3は複数の閉じパターンで構成された単位パターン域を示す概略平面図である。
図3に示す単位パターン域11は、同心円状に配置され、複数の格子状パターンを形成する高繊維量領域の列12a及び低繊維量領域の列13aと、この格子状パターンの内方域において、格子状パターンの辺に対して底辺が平行に形成され、かつ周方向に離散した複数の台形状パターンを形成する高繊維量領域の列12b及び低繊維量領域の列13bと、これらの台形状パターンで囲われた円形状パターンを形成する高繊維量領域の列12c及び低繊維量領域の列13cと、前記格子状パターンの外周域のうち4つのコーナー部に形成された三角形状パターンを形成する高繊維量領域の列12d及び低繊維量領域の列13dとを備えている。
図4は複数の閉じパターンで構成された単位パターン域のさらに他の例を示す概略平面図である。この単位パターン域21は、外周域に形成された複数の楕円状パターンを形成する高繊維量領域の列22a及び低繊維量領域の列23aと、この楕円状パターンの内方域において長軸方向の複数の軸芯を中心として形成された渦巻き状又は複数の同心円状パターンを形成する高繊維量領域の列22b及び低繊維量領域の列23bと、前記楕円状パターンと渦巻き状又は複数の同心円状パターンとの間の領域に形成され、かつ変形した四角形状又は三角形状パターンを形成する高繊維量領域の列22c及び低繊維量領域の列23cとで構成されている。
また、各単位パターン域では、径が大きな1又は複数の閉じパターンを形成し、これらの各閉じパターン内に、径が小さな又は複数の閉じパターンを規則的又は不規則的に内包させてもよい。
さらには、不織布の拭き取り領域において拭き取り方向に対して交差する方向に全体として(又は側面視において)前記列が線状に連なっている限り、前記列は、連続的に繋がった線状の列に限らず、所定間隔ごとに配置されたドット(又は点)で形成されたドット列又はロッド(又は細条体)で形成されたロッド列であってもよい。
図5は複数の閉じパターンで構成された単位パターン域の別の例を示す概略平面図である。
図5に示す単位パターン域31は、全体として格子状又は菱形状パターンが同心円状に形成され、多重格子状パターンを形成している。そして、各パターンは、前記高繊維量領域の長細い列(ロッド状列)32で構成されている。さらに、同心円状に形成された複数の格子状パターンにおいて、隣接する格子状パターンではロッド列32が千鳥状に配列している。すなわち、互いに隣接する第1の格子状パターン及び第2の格子状パターンにおいて、一方の(又は第1の)格子状パターンを構成するロッド32a,32cの間には、他方の(又は第2の)格子状パターンのロッド32b,32dが位置し、隣接する2つの格子状パターンのロッド32a〜32dにより実質的に閉じた格子状パターンを形成している。
上記のように、閉じパターンの形態は特に制限されず、種々のパターンの組み合わせが可能である。さらに、閉じパターンを有する限り、高繊維量領域(凸部)及び低繊維量領域(凹部)のうち一方が非連続の凹凸部(又は凸部又は凹部が孤立又は独立した凹凸状模様)を有していてもよい。
複数の単位パターン域は、それぞれ同じ単位パターン域の組み合わせで構成してもよく、異なる単位パターン域の組み合わせであってもよい。例えば、不織布の閉じパターンは、同心円状に複数の格子状パターンが配列した第1の単位パターン域と、前記格子状パターンの各辺に隣接して渦巻き状又は同心円状パターンに形成された第2の単位パターン域とで構成し、第1の単位パターン域と第2の単位パターン域とを交互に隣接して配置していてもよい。なお、各パターンは、前記高繊維量領域の列及び低繊維量領域の列で構成できる。
閉じパターンは、前記単位パターン域を縦横方向に規則的に配置して形成する場合が多い。規則的に又は縦横方向に隣接して配置された単位パターン域は、非対称又は不規則的パターンを形成してもよいが、対称形状の閉じパターンを形成する場合が多い。このような単位パターン域は、前記のように、互いに隣接する複数のブロック域、例えば、4分割された第1乃至第4のブロック域などで構成できる。
第1乃至第4のブロック域で構成された単位パターン域に関し、例えば、第1のブロック域では、高繊維量領域及び低繊維量領域で形成された少なくとも1つの第1の列(1又は互いに並列に形成された複数の列)が不織布の縦方向に対して傾斜して端縁に至っていてもよい。第1の列は、通常、複数の列で形成されている。また、第1の列は、直線的に傾斜したり、非直線的(例えば、屈曲、又は湾曲して非直線的)に傾斜して端縁に至っている場合が多い。第2のブロック域は、この第1のブロック域に対して横方向に隣接して反転した形態を有し、第2のブロック域の第2の列は前記第1の列と接続し、全体として屈曲又は湾曲した山形状の例を形成している。第3及び第4のブロック域は、前記第1及び第2のブロック域が反転して屈曲又は湾曲した谷形状の例を形成できる。例えば、第3のブロック域は、前記第1のブロック域が縦方向の下流側に隣接して反転し、かつ第3の列が前記第1の列と接続した形態を有し、第4のブロック域は、前記第2のブロック域が縦方向の下流側に隣接して反転し、かつ第4の列が前記第2の列及び第3の列と接続した形態を有している。
なお、単位パターン域は、第1乃至第4のブロック域に限らず、2〜10程度に分割された複数のブロック域(例えば、縦方向又は横方向に隣接する第1及び第2のブロック域)で構成でき、通常、各ブロック域では、対称構造の列を形成する場合が多い。
前記閉じパターンの密度は、拭き取り性、柔軟性などに応じて選択できる。そのため、高繊維量領域及び低繊維量領域の列の幅やその割合は、用途に応じて選択でき、例えば、高繊維量領域の列の平均幅は、0.1〜5mm、好ましくは0.2〜3mm(例えば、0.3〜2.5mm)、さらに好ましくは0.3〜2mm(例えば、0.5〜1.5mm)程度であってもよい。また、低繊維量領域の列の平均幅は、0.2〜7mm、好ましくは0.3〜5mm、さらに好ましくは0.5〜3mm(例えば、0.7〜2mm)程度であってもよい。さらに、高繊維量領域及び低繊維量領域の平均幅の割合は、例えば、高繊維量領域の列の平均幅を1としたとき低繊維量領域の列の平均幅0.3〜5(例えば、0.5〜3)、好ましくは0.7〜2.5、さらに好ましくは0.8〜2(例えば、1〜1.5)程度であってもよい。
また、高繊維量領域の列及び低繊維量領域の列のピッチは、例えば、0.5〜10mm程度の範囲から選択でき、通常、0.5〜5mm(例えば、0.7〜5mm)、好ましくは0.8〜4mm、さらに好ましくは1〜3mm(例えば、1.5〜2.5mm)程度であってもよい。
なお、本発明の不織布は、種々の繊維で構成でき、繊維の種類は特に制限されず、天然繊維、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維などが利用できる。代表的な繊維としては、天然繊維(例えば、綿、麻、羊毛、パルプ、絹など)、再生繊維(例えば、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維)や半合成繊維(例えば、アセテート繊維など)、合成繊維(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂繊維、アクリル系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維又はビニロン繊維、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート、全芳香族ポリエステルなどのポリエステル系繊維、脂肪族、脂環族又は芳香族ポリアミドなどのポリアミド系繊維、ポリウレタン系繊維など)、無機繊維(炭素繊維、金属繊維など)などが例示できる。これらの繊維は単独で又は二種以上組み合わせて使用でき、非複合繊維又は非混合繊維であってもよく、混紡繊維、混合紡糸繊維、複合繊維(複合紡糸繊維)であってもよい。複数の樹脂で構成された複合繊維は、二層構造(例えば、鞘芯構造、並列構造などの二層構造)に限らず、多層構造(例えば、並列構造、木目構造、放射構造、中空放射構造、多芯構造、多重芯構造、モザイク構造、多島海構造、星雲構造などの多層構造)であってもよい。これらの繊維は必要であれば染色されていてもよい。
繊維の断面形状は特に制限されず、例えば、丸形断面(円形断面);異形断面、例えば、楕円形断面、扁平状断面、三角形、五角形などの多角形断面、多葉形断面、中空状断面、V字形、T字形、H字状、アレイ形などであってもよい。また、繊維の単繊維繊度は特に制限されないが、不織布の機械的特性、拭き取り性、速乾性、洗濯性などの観点から、例えば、0.5〜10dtex、好ましくは1〜8dtex、さらに好ましくは1.5〜6dtex(例えば、2〜5dtex)程度であってもよい。さらに、製造作業性、不織布の機械的特性などの点から、繊維の平均繊維長は、例えば、20〜80mm(例えば、25〜80mm)、好ましくは30〜70mm(例えば、35〜60mm)程度であってもよい。このような短繊維を用いると、交絡処理による繊維の移動性や交絡度を高めつつ、不織布の機械的特性(強力や伸度など)を改善できるとともに、毛羽立ちを防止できる。
清掃用や拭き取り用の不織布、特にウエットタイプの不織布は、親水性繊維を含むのが好ましい。親水性繊維としては、例えば、天然繊維(綿、麻、パルプなど)、半合成繊維(アセテート繊維など)、再生繊維(レーヨン繊維、ポリノジック繊維、キュプラ繊維など)、合成繊維(親水性ポリビニルアルコール繊維、親水性ポリエチレンテレフタレート系繊維など)が例示できる。これらの親水性繊維は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。親水性繊維の割合は、不織布全体の質量に基づいて、10質量%以上(例えば、20〜95質量%)、好ましくは30〜90質量%、さらに好ましくは40〜90質量%程度である。
不織布は、複数の高融点繊維の組み合わせ(例えば、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維との組み合わせ)、親水性繊維と高融点繊維との組み合わせ(例えば、前記親水性繊維と、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維などの高融点重合体繊維から選択された少なくとも1つの高融点繊維との組み合わせ)で構成してもよい。複数の繊維を組み合わせる場合、第1の繊維(親水性繊維、高融点繊維など)と第2の繊維(高融点繊維など)との割合は、例えば、前者/後者=20/80〜90/10(質量%)、好ましくは30/70〜80/20(質量%)、さらに好ましくは40/60〜70/30(質量%)程度であってもよい。
本発明の不織布は、必要に応じて構成繊維の一部として熱接着性繊維を含んでいてもよい。熱接着性繊維の種類は特に制限されず、例えば、低融点繊維(例えば、ポリエチレン系樹脂繊維など)、高融点重合体(ポリエステル系樹脂やポリアミド系樹脂など)を芯成分として、比較的低温で溶融する低融点樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂)を鞘成分とする芯鞘型複合繊維などが利用できる。このような熱接着性繊維は、低融点樹脂の融点以上の温度に加熱することにより、繊維間を接合させ、閉じパターンの凹凸模様の形態を安定化できる。また、熱接着性繊維に代えて、閉じられた凹凸模様を形成した後、不織布に接着剤を適用し、閉じパターンの凹凸模様の形態を安定化させてもよい。なお、熱接着性繊維や接着剤を用いると、不織布の剛性が大きくなり、柔軟性や使用感を損ねる場合がある。そのため、熱接着性繊維や接着剤は不織布の柔軟性などを損なわない範囲であれば使用でき、柔軟性などを高めるためには、不織布は熱接着性繊維や接着剤を含まないのが有利である。
本発明の不織布は、拭き取り性が高い。特に、拭き取り方向性がないだけでなく、拭き取り抵抗が小さいにも拘わらず高い拭き取り性を示す。そのため、種々の被処理体(例えば、皮膚、家具や家屋、床、壁、置物、窓ガラスなど)を清浄化又は処理するための拭き取りシート又は処理シートとして有用である。このような不織布(拭き取りシート)は、ドライタイプ不織布で構成してもよく、水性液体組成物を含浸又は被覆したウエットタイプ不織布で構成してもよい。さらに、拭き取りシートは、必要により非水性液体組成物を含浸又は被覆した不織布で構成してもよい。不織布に含浸又は被覆する液体組成物は、水性液体組成物(水溶液、水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、水性懸濁液など)、アルコール性液体組成物などであってもよい。液体組成物の成分の種類は、不織布の用途などに応じて選択でき、例えば、油脂類(動植物油脂、鉱油、シリコーン油、ワックスなど)、乳化剤(又は界面活性剤)、湿潤剤、保湿剤、安定剤、薬剤(皮膚軟化剤、抗菌剤、殺菌剤、抗カビ剤、防腐剤、消毒剤、皮膚洗浄剤など)、香料などであってもよい。
本発明では、複数の不織布を積層して使用してもよく、複数の不織布を容器内に収容して使用してもよい。本発明の不織布は、拭き取り用容器を構成したり、拭き取り用容器の不織布(容器収容不織布)として適している。すなわち、前記不織布をティッシュとして折り畳んで容器内に収容すると、1枚のティッシュの取り出し操作に伴って後続するティッシュまで容器から取り出される。特に、先行する第1の不織布の端部(後端部など)と、後続する第2の不織布の端部(始端部など)とが一部を重ねて(オーバーラップさせて)折り畳まれた状態で複数の不織布を順次容器内に収容すると、1枚のティッシュの取り出し操作に伴って後続する1又は複数のティッシュまで容器から取り出される。本発明の不織布は、このような形態で容器内に収容しても、前記高繊維量領域の列と低繊維量領域の列とで面接触抵抗を低減できるため、容器から不織布を1枚ずつ確実に取り出すことができる。
なお、不織布の折り畳み形態は特に制限されず、例えば、Z字状の折り畳み形態、2つ折り状の折り畳み形態などであってもよい。また、隣り合う不織布のオーバーラップ幅は、特に制限されず、例えば、不織布の幅の1/4〜1/2程度であってもよい。
[不織布の製造方法]
本発明の不織布の製造方法は、前記特性を有する不織布を製造できる限り特に制限されず、種々の方法が採用できるが、支持体上の繊維ウエブに流体を噴射して繊維ウエブを交絡処理する方法で簡便かつ効率よく製造できる。この方法では、前記閉じパターンに対応する組織を有する支持体が使用され、この支持体上で繊維ウエブを交絡処理することにより本発明の不織布を得ることができる。図6は本発明の製造方法で使用可能な支持体を示す概略図である。この例では、図1に示す閉じパターンを得るための支持体が記載されている。
前記支持体41は、綾織り組織を有しており、不織布の高繊維量領域の列2に対応して菱形状凹部列42が形成され、不織布の低繊維量領域の列3に対応して菱形状凸部列43が形成されている。すなわち、前記支持体41は、互いに隣接するたて糸51によりそれぞれよこ糸52間に形成された凹部列42及び凸部列43と、この互いに隣接する凹部列42及び凸部列43が斜め方向にジグザグ状の形態で延在して形成された斜行凸部列及び斜行凹部列と、このような4つの斜行凸部列及び斜行凹部列で菱形状(格子状)に形成された菱形状の凹凸部列とを備えている。なお、菱形状凹部列42に隣接して菱形状凸部列43が形成され、菱形状凹部列42と菱形状凸部列43とが同心円状に形成されている。すなわち、図1に示す不織布に同心円状に形成された菱形状(格子状)凹凸パターン2,3と支持体41に凸部列43及び凹部列42により同心円状に形成された菱形状凹凸部列とは、互いに反転した凹凸パターンを有している。
さらに、噴射流体で繊維ウエブを有効に交絡させるため、噴射流体は、織り組織により支持体41の表面側から裏面側へ通過可能である。このような支持体41に繊維ウエブを配して表面側から噴射流体を噴射させると、繊維ウエブ内で繊維が交絡するとともに、繊維ウエブのうち支持体41の凸部列43上の繊維が支持体41の凹部列42へ移動して集まり、不織布に菱形状の凹凸部列(閉じパターン)が形成される。そのため、支持体41の凹部列42では、繊維が集合して坪量が高く角のない隆起状の凸部列(高繊維量領域の列)2が形成され、支持体41の凸部列43では、繊維量が低減して坪量が低い湾曲凹状の凹部列(低繊維量領域の列)3が形成される。
このような方法では、流体を噴射するという簡単な操作で凹凸部列(閉じパターン)を効率よく形成できる。交絡処理した後、乾燥することにより、図1に示す菱形状(格子状)閉じパターンを有する不織布を形成できる。
なお、前記支持体としては、不織布の閉じパターンに対応した所定の凹凸パターン(例えば、前記菱形状、格子状などの模様)を有し、交絡処理過程で繊維ウエブを安定に支持しつつ噴射流体を通過又は透過可能であればよい。そのため、支持体は、例えば、前記不織布の閉じパターンに対応した凹凸列模様を有する網状体、パンチングメタル(パンチングドラム)などであってもよく、支持体は、前記不織布の閉じパターンに対応した凹凸列模様が形成可能な組織、例えば、綾織りに限らず、朱子織り、斜文織りなどであってもよい。支持体は、金属、プラスチックなどで形成でき、通常、プラスチック製たて糸(又はたて線材)とよこ糸(又はよこ線材)を用いた組織を有している。また、支持体は単一の支持体に限らず複合化された支持体であってもよい。例えば、細かなメッシュ状網目を有する平坦な網体と、この網体上に配設され、かつ前記不織布の閉じパターンに対応する所定の凹凸列模様を有する網体とで支持体を構成してもよい。このような支持体では、前記凹凸列パターン(又は線状部)の高さ及び/又は幅(又は間隔)により、不織布の閉じパターン(例えば、格子状パターン)を構成する高繊維量領域及び低繊維量領域の列の厚みや幅を調整できる。
繊維ウエブとしては、繊維間の交絡のない非交絡繊維ウエブ、繊維が交絡した繊維ウエブのいずれも使用できるが、繊維が交絡していなかったり交絡の程度が小さすぎると、噴射流体による交絡処理において、繊維ウエブ、ひいては不織布に孔が生じる場合がある。一方、繊維ウエブでの繊維間の交絡の程度が強すぎると、噴射流体での交絡処理しても、不織布に所定の閉じパターンが形成されにくくなる。そのため、繊維ウエブの交絡状態は、繊維ウエブを構成する繊維の種類、繊度、繊維長、繊維ウエブの目付け、繊維ウエブに流体の噴射圧力などを考慮して選択できる。繊維ウエブとしては、例えば、短繊維をカーディングしたカードウエブを用いる場合が多い。
流体としては、加圧液体流、加圧気体流(加圧空気流など)などが利用でき、通常、加圧水流を利用する場合が多い。加圧流体(特に加圧水流)の噴射装置としては、複数のオリフィスが所定間隔をおいて直線的に設けられたノズルを備えた装置が使用でき、前記ノズルは、不織布の幅方向(進行方向を横断する方向)に配列される。なお、ノズルは、少なくとも1本配列すればよく、複数本(例えば、2〜5本程度)配列してもよい。オリフィスの直径は、例えば、0.05〜0.2mm(例えば、0.07〜0.15mm)程度であってもよく、オリフィスの間隔は、例えば、0.5〜1.5mm(例えば、0.6〜1.0mm)程度であってもよい。加圧流体流は、柱状流体流(柱状水流)であってもよく、放射状流体流(放射状水流)であってもよい。加圧流体(加圧水流)の圧力(水圧)は、例えば、5〜80kg/cm2(490〜7840kPa)、好ましくは10〜70kg/cm2(980〜6860kPa)、さらに好ましくは20〜60kg/cm2(1960〜5880kPa)程度であってもよい。
なお、支持体での凹凸部による模様、凹凸部列のピッチ、凹凸部の深さ、噴射流体の圧力などにより、不織布における凹凸部列による模様、凹凸部列のピッチ、凹凸部列の深さ、凸部および凹部の坪量や厚さなどを調整できる。
本発明の不織布は、拭き取りや加工性などの特性に方向性がなく、種々の方向に拭いても被処理体に付着した汚物や付着物の通過を効率よく阻止でき、高い拭き取り性能を示すとともに、柔軟性が高く、被処理体の表面形状に対する追従性にも優れている。そのため、不織布をあらゆる方向に向けて被処理体を拭いても、1回の拭き取り操作で被処理体の汚染物や付着物をきれいに拭き取ることができるとともに被処理体の表面を均一に処理できる。また、折り曲げ反発性も小さいため、折り曲げ加工性などの加工性も高い。さらには、凹凸列で形成された閉じパターンにより被処理体や不織布同士の面接触を低減でき、拭き取り抵抗を低減しつつ拭き取り効率を大きく改善できる。
そのため、種々の被処理体又は被清浄体を清浄化又は処理するための用途、例えば、人体(特に皮膚)に接触するシート材(身体清浄用シート、トイレットペーパー、使い捨てタオル、化粧用シート、おしぼりなど);家屋、室内家具や什器、床、壁、置物、窓ガラス、サイドボード、車両、電化製品など清掃用や汚れ拭き取り用シートなどとして有用である。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
ポリアミド成分とポリエステル成分とが交互に層状に積層した断面構造を有し、かつ繊度3.8dtex、平均繊維長51mmの分割繊維((株)クラレ製「W−102」)を単独でカード機に通した後、繊維ウエブを水流絡合により分割して極細化するとともに繊維を絡合させ、絡合した極細化繊維ウエブを得た。次いで、図6に示す綾織り組織を有する支持体に前記極細化繊維ウエブを載せて、縦方向に速度50m/分で連続的に搬送しながら水流を噴射し、絡合処理した。この絡合処理では、直径0.12mmのオリフィスがウエブの幅方向に間隔0.7mm毎に設けられ、かつ上流側から下流側に20cm間隔で設けられた3つのノズルを用いた。すなわち、上流側の第1のノズルから水圧35kg/cm2の高圧水流を噴射させ、第1のノズルから下流側に20cm離れて配設された第2のノズルから水圧40kg/cm2の高圧水流を噴射させ、第2のノズルから下流側に20cm離れて配設された第3のノズルから水圧70kg/cm2の高圧水流を噴射させた。
そして、絡合処理した後、乾燥させて支持体から不織布を剥離させて、格子状の閉じパターンが規則的に形成された図1に示す不織布を得た。この不織布は、長軸50mm及び短軸25mmの縦方向に長細い菱形状の単位パターン域が縦横方向に隣接して形成されており、平均目付約60g/m2、高繊維量領域の厚み約0.7mm、低繊維量領域の厚み約0.4mm、高繊維量領域の列の平均幅約0.7mm、低繊維量領域の列の平均幅約1.2mm、高繊維量領域の列及び低繊維量領域の列のピッチ約1.9mmであり、坪量比Wは2.2であった。
比較例1
支持体として杉綾状模様を有する支持体を用いる以外、実施例1と同様にして不織布を得た。この不織布は、図1の菱形状パターンのうち上流側の逆V字状屈曲パターン、すなわち上流方向から下流方向に向かってV字状に拡がる杉綾パターンを有しており、このV字状杉綾パターンは、所定間隔毎に上流方向から下流方向に向かって配列し、パターン列を形成している。さらに、このようなパターン列が幅方向に隣接して配列している。このような杉綾パターンを有する不織布において、平均目付は約60g/m2、杉綾パターンの高さは25mm、杉綾パターンの下流側の開口幅(パターン列の幅)は25mmである。高繊維量領域(逆V字状凸部列)及び低繊維量領域(逆V字状凹部列)の厚み、平均幅、ピッチ、坪量は実施例1の不織布と同様である。
比較例2
支持体として模様のない全体に平坦な網状支持体(日本フィルコン(株)製のフラット柄の網状支持体)を用いる以外、実施例1と同様にして不織布を得た。得られた不織布は、平均目付約60g/m2、及び厚み1.1mmであり、凹凸模様のない略平坦なシートである。
そして、実施例及び比較例で得られた不織布の特性を、以下の方法で評価した。
(1)毛髪拭き取り性
所定サイズの不織布シート(30cm×25cm)をフローリング用拭き取りツールに取り付け、化粧板の上に落とした長さ5cmの毛髪10本をゆっくりと拭き取り、前記不織布に付着した毛髪の本数を測定する。この操作を1往復し、不織布に付着した毛髪の平均本数を算出した。
(2)粉体拭き取り性
不織布の拭き取り性を評価するために、不織布の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)、バイアス方向(MD又はCD方向に対して45°の角度方向)での粉体の拭き取り性を、次のようにして測定した。
アクリル板に、試験用ダスト7種(JIS Z8901)を直径2cmの円内に0.05g(Ag)乗せる。200gの錘を載せた5cm角の不織布を600mm/分のスピードで10cm拭き取り、不織布内に取り込まれれたダスト量(Bg)を測定して、下記算式によりダスト除去率を算定する。不織布は、各方向(MD,CD,バイアス方向)に向けてそれぞれ測定する。
ダスト除去率=B/A×100
(3)インク拭き取り性(油膜)
不織布の拭き取り性を評価するために、不織布の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)、バイアス方向でのインクの拭き取り性を次のようにして測定した。
先ず、ガラス板の透過率(A)を測定する。また、ガラス板に直径2cmの円のゴム版で油性インクの判を押し、転写されたインク部分の透過率(B)を測定する。
試験台の上にクリーンルーム用ワイパー((株)クラレ,FF−390 折りたたみ品)を5枚重ねる。その上にサンプル不織布を載せて、不織布面にインク面を向けてガラス板を載せる。さらに、ガラス板の上に前記クリーンルーム用ワイパー(FF390)2枚と2kgの錘を載せ、ガラス板を静かに引いて抜き取る。その後、拭き取られたガラス板のインク部の透過率(C)を測定する。拭き取り率を下記算式により算出する。
拭き取り率(%)=[(B)−(C)/(A)−(B)]×100
(4)拭き取り抵抗
不織布の拭き取り性を評価するために、不織布の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)、バイアス方向での抵抗値を次のようにして測定した。
(株)島津製作所製オートグラフ(AGS−D)を使用し、ASTM−D 1894に準じて、拭き取り時の動摩擦抵抗を測定した。不織布は湿潤(WET)状態で、各方向(MD,CD,バイアス方向)で実施した。
(5)柔軟性
不織布の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)の柔軟性を評価した。即ち、不織布を縦方向(MD方向)に沿って、長さ20cm及び幅2.5cmに切り取り、試験片の長手方向の中央部を細板(幅2.5cm)に載せ、30秒間放置する。30秒経過後、前記細板から下方30mmの位置で垂れ下がった不織布間の距離を測定し、不織布の縦方向(MD方向)の柔軟性を評価した。不織布が軟らかいほど小さな値を示す。
不織布を幅方向(CD方向)に沿って、長さ20cm及び幅2.5cmに切り取り、試験片を調製する以外、不織布の幅方向(CD方向)の柔軟性についても同様にして評価する。
(6)反発性
不織布の角を、1辺が10cmになるように三角形状に折りたたみ、折り畳んだ状態でプレートを重ねて、錘200gを載せる。10秒間放置した後、錘と板を取り除き、不織布が反発して浮き上がった高さを測定する。
結果を表1及び表2に示す。
Figure 2006233345
Figure 2006233345
表1及び表2から明らかなように、比較例に比べて、実施例の不織布は方向性がなくあらゆる方向で拭き取り性が高いとともに高い柔軟性を有している。より詳細には、実施例の不織布は、毛髪及び粉体に対する拭き取り性が高く、粉体に対しては、比較例1と比較して拭き取り方向性がなく高い拭き取り性を示す。また、インクに対する拭き取り性は、拭き取り対象物との接触面積が高い比較例2に比べて劣るものの、比較例1より高い拭き取り性を示し、しかも方向性がない。拭き取り抵抗に関しては、接触面積の高い比較例2はもちろん、比較例1よりも拭き取り抵抗が低い。さらに、柔軟性に関して、実施例の不織布は、MD方向及びCD方向のいずれの方向でも比較例より柔軟性が高い。特に、MD方向での柔軟性に優れる。さらに、反発性についても、実施例の不織布は、比較例の不織布よりも低い。そのため、実施例の不織布は、柔軟で反発性が低く、しかも拭き取り抵抗が小さいにも拘わらず高い拭き取り性を示す。
図1は本発明の不織布(模様付き不織布)の一例を示す概略平面図である。 図2は図1の単位パターン域を示す概略平面図である。 図3は単位パターン域の他の例を示す概略平面図である。 図4は単位パターン域のさらに他の例を示す概略平面図である。 図5は単位パターン域の別の例を示す概略平面図である。 図6は本発明の製造方法で使用可能な支持体を示す概略図である。
符号の説明
1,11,21,31…単位パターン域
2,2a〜2d,12a〜12d,22a〜22c…高繊維量領域の列(凸部列)
3,3a〜3d,13a〜13d,23a〜23c…低繊維量領域の列(凹部列)
32…ロッド列
32a〜32d…ロッド

Claims (11)

  1. 坪量の高い高繊維量領域と坪量の低い低繊維量領域とが隣接し、所定のパターンが縦横方向に形成された不織布であって、前記高繊維量領域及び低繊維量領域の列がそれぞれ直線的又は非直線的に繋がって閉じた閉じパターンを形成している不織布。
  2. リング状又は多角形状の閉じパターンを有する単位パターン域が縦横方向に配置されている請求項1記載の不織布。
  3. 閉じパターンが、波紋状パターン、同心円状パターン、又は平均径の異なる複数の多角形状パターンが中心軸を同じくして配列した多角環状のパターンである請求項1記載の不織布。
  4. 高繊維量領域又は低繊維量領域で形成された少なくとも1つの第1の列が縦方向に対して傾斜して端縁に至る第1のブロック域と、このブロック域が横方向に隣接して反転し、前記第1の列と接続した第2の列を有する第2のブロック域と、前記第1のブロック域が縦方向に隣接して反転し、かつ前記第1の列と接続した第3の列を有する第3のブロック域と、前記第2のブロック域が縦方向に隣接して反転し、かつ前記第2の列及び第3の列と接続した第4の列を有する第4のブロック域とで対称形状の閉じたパターンを形成するための単位パターン域が形成されており、この単位パターン域が縦横方向に隣接している請求項1記載の不織布。
  5. 高繊維量領域の列の平均幅が0.1〜5mmであり、低繊維量領域の列の平均幅が0.2〜7mmであり、高繊維量領域の列の平均幅を1としたとき低繊維量領域の列の平均幅が0.5〜3である請求項1記載の不織布。
  6. 高繊維量領域の列及び低繊維量領域の列のピッチが0.7〜5mmである請求項1記載の不織布。
  7. 目付が15〜100g/m2であり、高繊維量領域の坪量と低繊維量領域の坪量との割合が、前者/後者=1.05/1〜8/1である請求項1記載の不織布。
  8. 高繊維量領域の厚みが0.2〜3mmであり、低繊維量領域の厚みが0.1〜2mmである請求項1記載の不織布。
  9. 支持体上の繊維ウエブに流体を噴射して繊維ウエブを交絡処理し、不織布を製造する方法であって、請求項1記載の閉じパターンに対応する組織を有する支持体上で繊維ウエブを交絡処理する不織布の製造方法。
  10. 請求項1記載の不織布で構成されている拭き取りシート。
  11. 請求項1記載の不織布が収容されている拭き取り用容器。
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