JP2006231898A - 液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 省電力制御モードを可能にすることができる液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置を提供する。
【解決手段】
インクジェット式記録装置は、インクが貯溜されたメインタンクに対して、空気加圧ポンプを駆動制御することにより、加圧空気が印加され、加圧空気の作用により、メインタンクから、キャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するようされている。インクジェット式記録装置は、CPU101を備えており、CPU101は、気体加圧ポンプを駆動制御する駆動制御モードと、前記駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モード間の移行が可能とされている。CPU101は、駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続したとき、加圧シーケンスを行わないで、省電力制御モードに移行する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、インクジェット式記録装置、ディスプレー製造装置、電極形成装置、或いは、バイオチップ製造装置等、液体吐出ヘッドを用いて液体を液滴として吐出する液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法に関する。
従来、吐出ヘッドのノズルから液滴を吐出する液体吐出装置として、インクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置(以下、記録装置という)には、メインタンクをキャリッジ以外の場所に搭載する、いわゆるオフキャリッジタイプの記録装置がある。
この種のものは、例えば、オフィス向け又は業務用に提供されるインクジェット式記録装置があり、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のメインタンクを配備するようにしている。そして、吐出ヘッドとしての記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、前記各メインタンクから各サブタンクに対してインク補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
ところで、大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャリッジの走査距離の長い大型の記録装置では、スループットを向上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズル化が図られている。このような記録装置においては、メインタンクからキャリッジ上のサブタンクに対してそれぞれのインクに対応してインク補給チューブを接続する必要があり、キャリッジの走査距離が大きいために必然的にチューブの引き回し距離が増大する。しかも前述のように、記録ヘッドにおいては多ノズル化が図られているために、インクの消費量が多く、メインタンクからサブタンクに接続された各インク補給チューブ内においてインクの動圧が高まり、サブタンクに対するインクの補給量が不足する虞がある。
このため、メインタンク側に空気圧を印加し、メインタンクからサブタンクに対して空気圧によって強制的なインク流を発生させて、サブタンクに対して必要十分なインクを補給する構成を備えたインクジェット式記録装置が提案されている。
この記録装置によると、メインタンク側に加圧空気を印加するための空気加圧ポンプと、メインタンクに対して与えられる空気圧を検出する圧力検出器が具備されている。そして、ホストコンピュータの制御信号に基づき、印刷中や、ノズルのクリーニング中や、フラッシング中において、この圧力検出器の圧力検出に基づいて、空気加圧ポンプを駆動及び停止させることで、サブタンクに対して必要十分なインクが補給されるように構成されている。
さらに、該記録装置では、前記制御信号の入力を待ち受ける待機中においても、前記圧力検出器の圧力検出に基づいて、空気加圧ポンプを駆動及び停止させることで、サブタンクに対して必要十分なインクが補給されるように構成されている。
ところで、ホストコンピュータに接続される周辺装置においては、従来より、消費電力を抑えるために省電力制御モード(すなわち、低消費電力モード)を備えている。この省電力制御モードへの移行は、ホストコンピュータからの、制御信号を入力しない場合の待機状態が所定時間以上経過した場合、あるいは、ユーザから省電力制御モードへの移行が指令された場合に、省電力制御モードへ移行するようにされている。
このような省電力制御モードについては、いわゆるエナジースター規格により、詳細が規定されている。
なお、特許文献1では、エナジースターに関して記載されているが、空気加圧ポンプの内容については一切触れられていない。又、特許文献2では、スリープモードとリフレッシュ動作に関して記載がされているが、空気加圧ポンプ系の駆動については触れられていない。又、特許文献3についても、空気加圧ポンプ系の作動については、触れられていない。
特開2004−255658号公報 特開平10−193628号公報 特開平8−310082号公報
ところが、従来の前述した記録装置は、ホストコンピュータからの制御信号の入力を待ち受ける待機中において、前記圧力検出器の圧力検出に基づいて、空気加圧ポンプを駆動及び停止させるようにされている。すなわち、従来の記録装置は、ホストコンピュータからの印刷等を行うための制御信号の入力がなく、空気加圧ポンプの駆動が停止していても、制御信号を入力しない場合の待機状態が所定時間以上経過する以前に、空気圧が減圧すると、圧力検出器の圧力検出に基づいて、空気加圧ポンプが作動するようにされている。
このように、従来は、圧力検出器と、空気加圧ポンプは常に連係して動作するようにされており、省電力のためのエナジースターを考慮して作動させるようにしていない。
このため、従来の空気加圧ポンプを備えた記録装置では、省電力制御モードが成立しない問題がある。
上記説明では、記録装置を例に挙げたが、ディスプレー製造装置、電極形成装置、或いは、バイオチップ製造装置等の他の液体吐出ヘッドを用いて液体を液滴として吐出する液体吐出装置においても、待機時において、圧力検出器の検出に基づいて空気加圧ポンプを作動する場合、省電力制御モードが成立しないという同様の課題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、省電力制御モードへの移行をすることができる液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明は、加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを含み、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした液体吐出装置の制御方法において、前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御がされない停止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わず、前記停止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法を要旨とするものである。
本発明によれば、駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わずに、停止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行する。
このように、本発明によれば、駆動制御モードから、加圧シーケンスを行わずに、円滑に省電力制御モードの移行を可能にすることができる。又、液体吐出を行う必要がないときは、気体加圧ポンプを駆動しないため、気体加圧ポンプの寿命を伸ばすことができ、又、気体加圧ポンプが駆動されないため、気体加圧ポンプを駆動するための無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
又、加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを含み、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした液体吐出装置の制御方法において、前記駆動制御モードが解消されて、キャッピング手段により前記液体吐出ヘッドが封止された場合、前記キャッピング手段によって該液体吐出ヘッドが封止されている封止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わず、前記封止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法を要旨とするものである。
このようにしても、駆動制御モードから、加圧シーケンスを行わずに、円滑に省電力制御モードの移行を可能にすることができる。又、液体吐出を行う必要がないときは、気体加圧ポンプを駆動しないため、気体加圧ポンプの寿命を伸ばすことができ、又、気体加圧ポンプが駆動されないため、気体加圧ポンプを駆動するための無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
又、前記加圧シーケンスでは、加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段にて、前記加圧気体の圧力が所定圧力に低下したことを検出した場合、前記気体加圧ポンプを駆動制御して、前記所定圧力以上に加圧気体の圧力を保持することを特徴とする。
上記によれば、圧力検出手段により、加圧気体の圧力が所定圧力になったことを検出した場合、すなわち、加圧気体の圧力が低下して、所定圧力になった場合に、前記気体加圧ポンプが駆動されることになる。この結果、加圧気体の圧力が所定圧力に低下する毎、すなわち、間欠的に気体加圧ポンプを駆動することになるため、気体加圧ポンプを常時駆動する場合よりも、気体加圧ポンプを多く作動することがなく、気体加圧ポンプの寿命を延ばすことができる。又、加圧気体の圧力を所定圧力以上に保持することができる。
又、前記駆動制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段に対して電力供給を行うことにより、該加圧気体の圧力開放を無効化し、前記省電力制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つことにより、前記加圧気体の圧力を開放することを特徴とする。
上記によれば、省電力制御モードにおいて、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つことにより、圧力開放手段に対して電力供給がないため、無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
又、前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、前記圧力検出手段の加圧気体の圧力検出が可能に該圧力検出手段に電力供給を行うことを特徴とする。
上記によれば、駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、圧力検出手段の加圧気体の圧力検出が可能に該圧力検出手段に電力供給を行われている。このため、省電力制御モードから、駆動制御モードに移行した場合においても、即座に、圧力検出手段の圧力検出の結果を利用することができる。
又、加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを行い、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした制御手段を備えた液体吐出装置において、前記制御手段は、前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わずに、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置を要旨とするものである。
上記によれば、駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わずに、前記省電力制御モードに移行する。
又、この移行時において、制御手段は、加圧シーケンスによっては気体加圧ポンプを駆動制御しないため、気体加圧ポンプの寿命を伸ばすことができ、気体加圧ポンプを駆動するための無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
又、前記加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記制御手段は、前記加圧シーケンスでは、前記圧力検出手段により、加圧気体が所定圧力になったことを検出した場合、前記気体加圧ポンプを駆動制御して、前記所定圧力以上に加圧気体の圧力を保持することを特徴とする。
上記によれば、圧力検出手段が所定圧力を検出した場合に、前記気体加圧ポンプが駆動されることになる。この結果、加圧気体の圧力が所定圧力に低下する毎、すなわち、間欠的に気体加圧ポンプを駆動することになるため、気体加圧ポンプを常時駆動する場合よりも、気体加圧ポンプを多く作動することがなく、気体加圧ポンプの寿命を延ばすことができる。又、加圧気体の圧力を所定圧力以上に保持することができる。
又、前記制御手段は、前記駆動制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段に対して電力供給を行うように制御することにより、該加圧気体の圧力開放を無効化し、前記省電力制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つように制御することにより、前記加圧気体の圧力を開放することを特徴とする。
又、上記によれば、制御手段は、省電力制御モードにおいて、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つように制御することにより、圧力開放断手段に対して電力供給が行われないため、無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の液体吐出装置をオフキャリッジタイプのインク供給系を有するインクジェット式記録装置に具体化した好適な第1実施形態を図1〜13を参照して説明する。
(液体吐出装置)
(インクジェット式記録装置の全体概要)
図1は、インクジェット式記録装置の基本構成を平面図によって示したものである。図1において、キャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェット式の記録ヘッド6(図2参照)が搭載されている。
又、キャリッジ1には記録ヘッド6にインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜7dは、この実施形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインクに対応して4個具備されている。そして、このサブタンク7a〜7dに対して装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装填されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜9dから、インク供給系を構成する可撓性のインク補給チューブ10をそれぞれ介して、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各インクが補給されるように構成されている。
一方、前記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド6のノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されており、さらにこのキャッピング手段11の上面には、前記記録ヘッド6のノズル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、前記キャップ部材11aによって、記録ヘッド6のノズル形成面が封止されるように構成されている。
例えば、後述する印刷モードが終了した際に、キャリッジ1がホームポジョンに移動されて、前記キャップ部材11aによって、記録ヘッド6のノズル形成面が封止される。このように、記録装置の休止期間中において記録ヘッド6のノズル形成面が封止されると、キャッピング手段11のキャップ部材11aは、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。
又、このキャップ部材11aには、図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続されており、クリーニングモード時において、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッド6に作用させて、記録ヘッド6からインクを吸引排出させるクリーニング動作が実行されるように構成されている。
さらに、キャッピング手段11に隣接する印字領域側には、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配置されていて、必要に応じて記録ヘッド6のノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。記録ヘッド6は、液体吐出ヘッドに相当する。
次に図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク供給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク供給システムについて同一符号で示した図1と共に説明する。図1及び図2において、空気加圧ポンプ21により加圧された空気(加圧気体に相当)は、圧力開放弁22に供給され、さらに圧力開放弁22より圧力検出器23を介して前記した各メインタンク9a〜9dにそれぞれ加圧空気が供給されるように構成されている。
なお、メインタンクは、図2においては代表して符号9として示しており、以下において代表して単に符号9として説明する場合もある。
前記圧力開放弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が過度の状態に達した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。これは、後述する圧力検出器23から空気加圧ポンプ21に至る加圧空気の供給系に何らかの障害が発生して、空気加圧ポンプ21が駆動状態を継続し、過剰な空気圧がメインタンク9に印加されて後述するインクパック24を破損させるなどの問題を回避できるように作用する。
そして、圧力検出器23は空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動が制御されるように機能する。すなわち、圧力検出器23により得られる圧力検出値Pが所定圧力P1に達した場合には、前記空気加圧ポンプ21の加圧ポンプモータ59(図9参照)は後述のCPU101により、予め定められた駆動時間T1経過後に空気加圧ポンプ21の駆動を停止させるように制御される。
前記メインタンク9は、その概略構成が図2に示されているように、その外郭が気密状態に形成されており、その内部にはインクを封入した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、メインタンク9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。この構成により、各メインタンク9a〜9dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による圧力を受け、各メインタンク9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対してインク流が発生されるように構成されている。
前記各メインタンク9a〜9dにおいて加圧されたインクは、インクパック24のインク出口付近に配置された各インク補給バルブ26及び各インク補給チューブ10をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7dに供給されるように構成されている。なお、図2においては代表して符号7として示しており、以下において代表して単に符号7として説明する場合もある。
前記サブタンク7は、図2にその基本構成が示されているように、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、磁電変換素子としてのホール素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材の浮上位置にしたがった前記永久磁石32による磁力線量に応じて、前記ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生されるインク量検出手段を構成している。
従って、例えばサブタンク7内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。それ故、永久磁石の移動によるホール素子33a,33bの電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知することができ、ホール素子33a,33bにより得られた電気的出力によって、前記インク補給バルブ26が開弁される。これにより、メインタンク9内で加圧されているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に送出される。
そして、当該サブタンク7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて前記インク補給バルブ26が閉弁される。このような繰り返しにより、メインタンクからサブタンクに対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンクには常にほぼ一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
このように、サブタンク内において空気圧によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置されたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な出力に基づいて、各サブタンクに対してインクが補給されるように構成されているので、インクの補給レスポンスを向上させることができ、サブタンク内のインクの貯留量が適切に管理される。
そして、各サブタンク7からはバルブ35及びこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。チューブ36は、インク補給チューブ10とともにインク供給系を構成している。
なお、図2に示すように、キャッピング手段11に一端が接続されたチューブ37aは、図示しない吸引ポンプを介して他端が図示しない廃液タンクに接続されている。そして、図示しない吸引ポンプにより吸引されたインク廃液が、該廃液タンクに導出されるようにされている。
(空気加圧ポンプ21)
図3は、空気加圧ポンプ21の一例を断面図で示しており、ダイヤフラム式のポンプとされている。なお、空気加圧ポンプ21は、本実施形態では、空気加圧ポンプ21をダイヤフラム式のポンプで構成しているが、この構成に限定するものではない。図3に示すように、下部ケース51は、円周上に一定間隔(120°間隔)をおいて配置された3つの穴部51aと、平面状の固定部51bとを有する。なお、図3は中心角120°面で切った時の断面図である。前記穴部51aにはポンプ室60を構成するダイヤフラム56aが取り付けられている。ダイヤフラム56aには、該ダイヤフラム56aを上下させる駆動部58に固定されたダイヤフラム固定部56bを有するダイヤフラム本体56が設けられている。又、図3に示すダイヤフラム式のポンプにあっては、ダイヤフラム本体56は3つのダイヤフラム56aとダイヤフラム固定部56bとを有しており、これらは一体に形成されている。
図4に示すように中間ケース52は、平板状をなし、3つのポンプ室60にそれぞれ対応して通じる3つの吸引孔65と、3つのポンプ室にそれぞれ対応して通じる3つの吐出孔66とを備えている。すなわち、1つの吸引孔65と1つの吐出孔66が1つの組を構成し、各組(3つの組)がそれぞれ各ポンプ室60と対応するように配置されている。
図4に示すように、中間ケース52の1つの面には、各組の吸引孔65及び吐出孔66を囲うように円環状の突起71aが3つ形成されている。又、中間ケース52の他面には、各吐出孔66を囲うように円環状の突起71bが3つ形成されている(図4では、突起71bは点線で示されている)。なお、図4は、中間ケース52の底面図を示したものである。
膜状の柔軟部材からなる吸引用一方向弁54は、ダイヤフラム本体56とともに下部ケース51と中間ケース52との間に挟着して固定されている。そして、吸引用一方向弁54は、前述のように挟着固定されることにより、下部ケース51に対応した部位の上面は前記突起71aに対して、弾性変形して密着されている。
吸引用一方向弁54において、図5(a)に示すように、中間ケース52に設けられた各吸引孔65に対応する位置には、吸引用一方向弁体54aが配置されている。この吸引用一方向弁体54aの中間ケース52側は、表面粗さRa=0.1〜10μmの間の微少な凹凸を有する面となっている。このように形成されていることで膜状の柔軟部材である弁膜からなる吸引用一方向弁54と、各ポンプ室に通じる吸引孔65を有する前記中間ケース52との間の張付き現象を低減することができ、吸引用一方向弁体54aの上流側と下流側との微少な圧力差においても弁が開く。
図5(b)は、図5(a)と同様に、膜状の柔軟部材である弁膜で構成された吐出用一方向弁55の上面を示した図である。
膜状の柔軟部材からなる吐出用一方向弁55は、中間ケース52と上部ケース53との間に挟着して固定されている。そして、吐出用一方向弁55は、前述のように挟着固定されることにより、上部ケース53に対応した部位の上面は前記突起71bに対して、弾性変形して密着されている。
吐出用一方向弁55において、図5(b)に示すように中間ケース52に設けられた吐出孔66に対応する位置には、吐出用一方向弁体55aが配置されている。この吐出用一方向弁体55aの中間ケース側は、吸引用一方向弁体54aと同様に、表面粗さRa=1〜10μmの間の微少な凹凸面となっている。このように形成することで膜状の柔軟部材である弁膜からなる吐出用一方向弁55と、各ポンプ室60に通じる吐出孔66を有する中間ケース52との間の張付き現象を低減することができ、吐出用一方向弁体55aの上流側と下流側との微少な圧力差においても弁が開く。
なお、吸引用一方向弁54及び吐出用一方向弁55は下部ケース51と中間ケース52との間に挟着して固定され、あるいは上部ケース53と中間ケース52との間に挟着して固定されるため、いわゆるシ−ル機能を有している場合には、両部材の間に介装されるシ−ル部材を省略することができる。
上部ケース53は、吐出用一方向弁55に密接する固定部53aを備えており、該固定部53aの下面は平面状に形成されている。固定部53aにおいて、中間ケース52側には、各吸引孔65に連通する円状の吸引用流路63と、各吐出孔66に連通するとともに、吸引用流路63と同心円状の吐出用流路64とが形成されている。上部ケース53の中央部上面には吸引用流路63と連通する吸引口61が形成されている。又、上部ケース53の周縁上面には、吐出用流路64と連通する吐出口62が形成されている。
又、カバー57は、底部でネジ等により加圧ポンプモータ59と固定されている。加圧ポンプモータ59には、加圧ポンプモータ59の回転軸と傾くように設置されたピン58aと、ピン58aが挿入された傘状の上下駆動部58bとからなる駆動部58が装着されている。前記上下駆動部58bには、ダイヤフラム本体56のダイヤフラム固定部56bが挿入されている。加圧ポンプモータ59は、ステップモータにより構成されている。加圧ポンプモータ59には、前記回転軸の片端に取り付けられて回転角を検出するロータリエンコーダ59aを備えている。
図3には図示していないが、このダイヤフラム式のポンプは、上部ケース53とカバー57とをネジ等で固定することにより、上部ケース53とカバー57との間に挟着される下部ケース51、中間ケース52、吸引用一方向弁54、吐出用一方向弁55及びダイヤフラム本体56が固定される。なお、図3において、ポンプ室60aはダイヤフラム56aが下降した状態のポンプ室が示されており、ポンプ室60bはダイヤフラム56aが上昇した状態のポンプ室が示されている。
この空気加圧ポンプ21の動作について説明をする。
まず、加圧ポンプモータ59によって発生された回転運動は、加圧ポンプモータ59に装着され回転運動とともに回転するピン58aと、ピン58aが挿入される上下駆動部58bとからなる駆動部58により、上下運動に変換される。上下駆動部58bにはダイヤフラム固定部56bが挿入されていることで、加圧ポンプモータ59の回転運動はダイヤフラム56aの上下運動へと変換される。
ダイヤフラム本体56のダイヤフラム56aが下降することにより、吸引用一方向弁54の吸引用一方向弁体54aが弾性的に変形(開弁)し、吸引口61から入った流体(本実施形態では空気)が中間ケース52に設けられた吸引孔65を通り、ポンプ室60に流入する。加圧ポンプモータ59が回転し、ポンプ室60aに示すようにダイヤフラム56aが下降しきった時点で自身の弾性力により吸引用一方向弁体54aが閉じ(閉弁し)、ダイヤフラム56aが上昇し始める。ダイヤフラム56aが上昇し始めると、吐出用一方向弁55の吐出用一方向弁体55aが変形(開弁)し、流体がポンプ室60から中間ケース52に設けられた吐出孔66を通り、吐出口62から流出する。このような行程を繰り返えすことで、ポンプとして機能する。吐出口62からの流体は、圧力開放弁22へ送出される。
(圧力開放弁22)
次に図6及び図7は、前記したレギュレータを兼ねる圧力開放弁22の構成を示しており、それぞれ主要部を破断した状態の一部断面図で示している。なお、図6は圧力調整弁として機能している状態を示し、又、図7はリリーフ動作がなされ大気開放状態を示している。圧力開放弁22は、圧力開放手段に相当する。
図6及び図7に示すように、開閉弁ユニット81はそれぞれ内部に空間部が形成された上ケース81a及び下ケース81bが具備され、これら上ケース81a及び下ケース81bによって、上下に分割できるように構成されている。そして、上ケース81a及び下ケース81bの接合部には、ダイヤフラム弁82が配置されている。このダイヤフラム弁82は、ゴム素材を円板状に成形して構成され、その周縁部が上ケース81aと下ケース81bの接合部において挟持され、下ケース81bの空間部において気密状態の空気室83を形成している。
又、下ケース81bには空気室83に連通する一対の接続管84a,84bが形成されており、これらの接続管84a,84bはそれぞれ空気加圧ポンプ21から、圧力検出器23を介してインクカートリッジとしてのメインタンクに至る空気路に接続されている。従って、空気加圧ポンプ21からの加圧空気は、図7に示す矢印に沿って印加され、さらに空気室83を介して後述する圧力検出器23及び各メインタンク9に対して加圧空気が印加されるようになされる。又、下ケース81bの中央部には大気連通孔84cが形成されており、この大気連通孔84cの空気室83への開口端において、前記ダイヤフラム弁82のほぼ中央部が当接するように構成されている。
一方、上ケース81aには駆動軸85が上下方向に摺動されるように配置されており、この駆動軸85の下端部において前記ダイヤフラム弁82の上面部が支持されている。そして、駆動軸85には円環状のばね受け座86が取り付けられている。ばね受け座86と上ケース81aの内頂部との間にはコイル状のばね部材(圧縮ばね)87が配置されている。ばね部材87によってダイヤフラム弁82の中央部は、大気連通孔84cの開口端に当接するように付勢されている。
前記駆動軸85の上端部には、係合頭部88が配備されている。駆動レバー90は、支軸89により、カートリッジホルダ8に対して軸支されている。前記係合頭部88は、駆動レバー90に対して、駆動レバー90の一端部と支軸89との中間部において、係合されている。又、前記駆動レバー90の一端部には、ソレノイド91の作動ロッド91aが結合されており、ソレノイド91による作動力が作用されるように構成されている。さらに、駆動レバー90の支軸89を介した他端部にはばね部材、すなわち引張りばね93の一端が取り付けられており、この引張りばね93の作用により、駆動レバー90は支軸89を介して図中左回転されるように付勢されている。
この構成によって、図6に示すようにソレノイド91を励磁した場合において、駆動レバー90の前記一端部は、引張りばね93の付勢力に抗して引き下げられた状態になされる。従って、開閉弁ユニット81の駆動軸85に取り付けられた係合頭部88が駆動レバー90から浮いた状態になされる。これにより、前記ダイヤフラム弁82はばね部材87の付勢力と、ダイヤフラム弁82が保持している弾性力とにより大気連通孔84cを閉塞した閉弁状態とされる。
この閉弁状態において、前記空気加圧ポンプ21が駆動され、空気室83内の圧力がリリーフ圧P3(図13参照)を超えた場合、すなわち、ばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力による閉弁圧を超えた場合には、ダイヤフラム弁82が空気圧によって上方に押し上げられる。この結果、大気連通孔84cに対するダイヤフラム弁82の当接が解かれる。従って、空気室83より大気連通孔84cを介して加圧空気が導出され圧力が開放される。
このようにして、加圧空気の圧力が一定値まで低下した場合には、前記したばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している閉弁圧により再び閉弁される動作がなされ、この結果、空気加圧ポンプ21からメインタンク9に至る空気路の圧力が所定の範囲となるように制御される。このように、前記ソレノイド91が作動される図6に示す励磁状態において、所定の空気圧を超える状態が発生した場合に、前記ダイヤフラム弁82が開閉弁を繰り返し、圧力調整弁として機能する。この様な圧力調整弁の機能により、例えば加圧空気の制御に何らかの支障が発生した場合、異常な空気圧によってメインタンク9内のインクパック24を破損させるなどの問題が回避されるようになされる。
一方、図7に示すようにソレノイド91への消磁された場合には、前記引張りばね93の作用により、駆動レバー90は図において左回転され、引張りばね93の牽引力によって開閉弁ユニット81の駆動軸85は、開閉弁ユニット81内のばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力に抗して引き上げられる。従って、空気室83より大気連通孔84cを介して加圧空気が強制的に放出される大気開放状態になされ、圧力開放される。
(圧力検出器23)
図8は、前記した圧力検出器23の構成を断面図によって示したものである。この圧力検出器23は、その外形が円筒状に形成された上ケース41と、同じく外形が円筒状に形成された下ケース42が具備されており、これら上ケース41と下ケース42との間には、可撓性弾性部材により円盤状に形成されたダイヤフラム43が、その周縁部が挟持された形で配置されている。圧力検出器23は、圧力検出手段に相当する。
前記ダイヤフラム43は、図8に示すようにその中央部に厚肉部43aが形成されており、この厚肉部43aと周縁部との間には、断面が半円状になされた薄肉部43bが形成されている。なお、このダイヤフラム43は好ましくはゴム素材により構成される。又、ダイヤフラム43は布にゴム素材を充填した状態で形成されることもあり、この場合においてはダイヤフラムとしての耐久性を高めることができる。
一方、上ケース41の上部には、円筒体41aが一体に形成されており、この円筒体41aのさらに内側の上部には内筒体41bが円筒体41aと一体となるように形成されている。なお、図8に示すように断面状態においては、前記内筒体41bは浮いた状態に描かれているが、この内筒体41bは、図に示された状態に対し、周方向に直交する位置で円筒体41aに結合されている。換言すれば、図に示すように円筒体41aと内筒体41bとの間には、対向するようにして一対の開口部41cが形成されている。
前記円筒体41aの内部には、可動部材44が軸方向(図8において上下方向)に摺動できるように収納されている。この可動部材44は、二股状に形成され、且つそれぞれの先端部には爪状のストッパー部材44aが形成されており、このストッパー部材44aが前記開口部41cに入り込んで、円筒体41aの上端部に係合するように構成されている。
そして、可動部材44には、その内底部から一体に起立された起立部44bが形成されており、図8に示す実施形態においては、前記内筒体41bの下端部と可動部材44の内底部との間には、起立部44bを捲装するようにしてコイル状のばね部材45が配置されている。この構成により前記可動部材44は、ばね部材45によって図における下方向に付勢されるように構成されており、これにより可動部材44の下底部は、前記ダイヤフラム43の中央の厚肉部43aの上面に当接するように構成されている。
一方、前記下ケース42には、その下底部に空気加圧ポンプ21からの加圧空気を、下ケース42とダイヤフラム43との間の空間部42aに導入するための加圧空気導入用の接続管42bと、前記空間部42aから各メインタンク9に対してそれぞれ加圧空気を分配する複数の加圧空気分配用の接続管42cとが形成されている。この実施形態においては、前記したように4つのメインタンク9が備えられており、この場合においては加圧空気分配用の接続管42cは、その数に応じて4個備えられる。なお、図8はこれを断面図で示している関係で、2つの加圧空気分配用の接続管42cが図示されている。
この構成によって、空気加圧ポンプ21からの加圧空気は、加圧空気導入用の接続管42bを介して圧力検出器23の空間部42aに導入され、又、各加圧空気分配用の接続管42cを介して各メインタンク9における圧力室25に加圧空気が印加されるように作用する。そして、空間部42aに導入された加圧空気の作用を受けて、前記ダイヤフラム43は図中上方向に変位され、可動部材44を上方に押し上げるように作用する。なお、前記ダイヤフラム43と上ケース41との間に形成される空間部は、円筒体41aと可動部材44との隙間を介して大気に連通されている。
そして、この実施形態では、可動部材44はばね部材45によって図における下方向に付勢されるように構成されており、したがって前記ダイヤフラム43が受ける空気圧と前記ダイヤフラム43の弾性による復帰力、ならびに前記ばね部材45の付勢力とのバランスによるダイヤフラム43の変位に基づいて、前記可動部材44が上下に移動される。
なお、可動部材44には加圧空気を受けた場合にダイヤフラム43が過度に変位されるのを阻止するための段差部44dが形成されている。すなわち、前記ダイヤフラム43が、通常、又はそれ以下の空気圧を受けている状態から、所定以上の空気圧を受けた状態に変化した場合、可動部材44が図中上部方向に移動し、起立部44bに形成された段差部44dが、内筒体41bの下端部を構成する当接部41dに当接して可動部材44のさらなる上昇を阻止するように構成されている。これにより、前記ダイヤフラム43が過度の変位を受けるのを回避することができ、圧力検出器23としての正常な機能が保証されるようになされている。
又、図8に示した実施形態においては、可動部材44は二股状に形成され、且つそれぞれの先端部に爪状のストッパー部材44aが配置されているので、このストッパー部材44aが円筒体41aの上端部に係合することで、前記ダイヤフラム43は、前記ばね部材45による過度の変位を受けないようになされている。しかしながら、前記したような爪状のストッパー部材44aが形成されない場合においては、下ケース42の下底部中央に想像線で示したように円柱状のストッパー部材42dを一体に成形し、これによりダイヤフラムの過度の変位を阻止するように作用させることが望ましい。
一方、前記可動部材44に形成された起立部44bにおける先端部の移動経路には、検出部46が配置されている。本実施形態では、検出部46は光源46aと受光素子46bが対向するようにして構成されたフォトセンサから構成されており、従って、前記空間部42aに導入される加圧空気が所定圧力P1に達しない場合(所定圧力未満の場合)には、光源46aからの投射光が受光素子46bに到達し、受光素子46bには電気的な出力(オフ信号)が発生する。又、加圧空気が所定圧力P1に達した場合(所定圧力以上の場合)には、ダイヤフラム43が変位して前記可動部材44に形成された起立部44bの先端部が、検出部46の光源46aと受光素子46bとの間に入り込んで、光源46aから受光素子46bに至る光軸を遮断するように作用する。そして、光源46aから受光素子46bに至る光軸が遮断されるとき、検出部46からは、オン信号が出力されるようにされている。この所定圧力P1は、加圧空気によって、記録ヘッド6のノズルからインク滴(液滴)が好適に吐出して、印刷や、クリーニングや、フラッシングが可能な圧力の下限値である。
なお、検出部46は、フォトセンサに限定するものではなく、要は、加圧空気が所定圧力P1に達したか否かが検出できるものであれば限定されるものではない。
(電気的構成)
次に、インクジェット式記録装置の電気的構成を図9を参照して説明する。
図9に示すように、インクジェット式記録装置は、制御手段としてのCPU101、ROM102、RAM103を備える。又、インクジェット式記録装置は、検出部46、第1のモータ駆動回路105、第2のモータ駆動回路106、第3のモータ駆動回路107、第4のモータ駆動回路108、ソレノイド駆動回路109、ヘッド駆動回路110、インターフェイス(I/F)111、ロータリエンコーダ59aを備える。そして、これらは、バス104を介してお互いに接続されている。
CPU101は、圧力検出器23において、加圧空気が所定圧力P1以上に達したとき、前記検出部46からその旨を示すオン信号を入力するようにされ、加圧空気が所定圧力P1未満となったときオフ信号を入力するようにされている。又、CPU101は、第1のモータ駆動回路105を介して、紙送り部材5を回転駆動させるための紙送りモータ114と接続され、駆動制御のための駆動制御信号を出力する。
さらに、CPU101は、第2のモータ駆動回路106を介して前記キャリッジモータ2に対して接続され、キャリッジモータ2に対して駆動制御のための駆動制御信号を出力する。
又、CPU101は、第3のモータ駆動回路107を介して、前記加圧ポンプモータ59に接続され、同加圧ポンプモータ59を回転させるための駆動制御信号を出力する。CPU101は、第4のモータ駆動回路108を介して、吸引ポンプ(図示しない)を駆動する吸引ポンプモータ115を回転させるための駆動制御信号を出力する。CPU101は、ソレノイド駆動回路109を介して、ソレノイド91に接続され、ソレノイド91を励消磁するための駆動制御信号を出力する。又、CPU101は、ヘッド駆動回路110を介して、前記記録ヘッド6に接続され、記録ヘッド6に設けられているノズルからインクを吐出させるための図示しないノズル駆動体に対してノズル駆動信号を出力する。
ROM102には、インクジェット式記録装置を駆動制御するための各種プログラムが格納されている。CPU101は、この各種プログラムに従って、前記、紙送りモータ114、キャリッジモータ2、加圧ポンプモータ59、吸引ポンプモータ115、ソレノイド91、記録ヘッド6を駆動制御し、その駆動制御中の演算処理結果等を一時RAM103に記憶するようになっている。
又、CPU101は、加圧ポンプカウンタ機能を備える。加圧ポンプカウンタは、加圧ポンプモータ59が回転したステップ数(駆動ステップ数)を管理し、加圧ポンプモータ59により駆動される空気加圧ポンプ21の寿命を判断するためのものものである。
CPU101は、加圧ポンプモータ59を駆動する毎に、加圧ポンプモータ59の駆動から停止するまでに回転したステップ数(駆動ステップ数ST)を、ロータリエンコーダ59aからの検出信号に基づき累積し、累積した駆動ステップ数STに対して換算係数αを除算することにより、カウント値kp(=ST/α)を算出する。以下では、上記の処理を含めて説明の便宜上、前記駆動ステップ数STを累積し、その累積した値を換算係数αにて除算して、カウント値kpを得ることを、単に、カウント値kpをカウントするという。
このカウント値kpを、加圧ポンプモータ59の回転速度(例えば使用されるときの平均回転速度)で除算すると、実際の空気加圧ポンプ21の連続加圧時間になる。このため、以下の作用の説明では、説明の便宜上、連続加圧時間の説明のときは、連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)と並記する。
そして、CPU101は、このカウント値kpを、前回までに累積した加圧ポンプカウンタのカウント値KP(前回値)に対して加算した結果を、加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)(=KP(前回値)+kp)とする。このカウント値KP(現在値)を、加圧ポンプモータ59の回転速度(例えば使用されるときの平均回転速度)で除算すると、空気加圧ポンプ21の現在までの累積使用時間を得ることができる。
前記各種プログラムには、印刷プログラム、クリーニングプログラム、フラッシングプログラムや、前記印刷プログラム、クリーニングプログラム、フラッシングプログラムが実行されるときに並行して行われるインクカートリッジ加圧Aプログラム及びインクカートリッジ加圧Bプログラム、並びに省電力制御モードに移行するためのプログラム等を含む。なお、印刷プログラム、クリーニングプログラム、フラッシングプログラムがそれぞれ実行されているときは、それぞれ印刷モード、クリーニングモード、フラッシングモードという。印刷モード、クリーニングモード及びフラッシングモードは、駆動制御モードに相当する。
又、CPU101は、インターフェイス(I/F)111を介してホストコンピュータ120と通信可能に接続されており、ホストコンピュータ120からの印刷指令の入力が可能にされている。
(実施形態の作用)
上記のように構成されたインクジェット式記録装置の作用を説明する。
図10は、印刷プログラム、クリーニングプログラム、或いはフラッシングプログラムが実行されるときに、並行してCPU101が定期的に実行するインクカートリッジ加圧Aプログラムのフローチャートである。このプログラムは、例えば、10数秒毎に行われるが、この数値に限定されるものではない。
なお、フラッシング(予備吐出)プログラムとは、記録ヘッドに対してキャップ部材を装着させ、或いは記録用紙(メディア)にインク滴(液滴)がかからない場所において、記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出させることによりヘッドクリーニングを行わせるためのプログラムのことである。又、上記クリーニングプログラムは、記録ヘッドに対してキャップ部材11aを装着させ、前記フラッシングとは異なり、記録ヘッド6に対して、吸引ポンプ(図示しない)により吸引を行わせて、前記記録ヘッド6のヘッドクリーニングを行うためのプログラムである。
まず、ステップ(以下、ステップをSで表す)10では、CPU101は加圧供給系チェックを行う。加圧供給系は、空気加圧ポンプ21からメインタンク9までの空気路に加圧空気を送る系であって、本実施形態では、空気加圧ポンプ21を指す。そして、加圧供給系チェックは、その系の寿命のチェックのことをいう。
図12は、加圧供給系チェックのルーチンのフローチャートである。S80では、CPU101は空気加圧ポンプ21の駆動ステップ数をカウントする加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)が第1閾値M1以上か否かを判定する。第1閾値M1は、予め試験等により得られた値であり、後述する第2閾値M2よりも小さな値とされており、空気加圧ポンプ21の寿命に相当する値である。第1閾値M1は、例えば、第2閾値M2の1/2〜7/10程度の値が好ましいが、この値に限定するものではない。第1閾値M1は、空気加圧ポンプ21の寿命がオーバしているため、メンテナンスが必要な時期に達していることを判定するためのものである。
S80において、カウント値KP(現在値)が、第1閾値M1以上の場合は、空気加圧ポンプ21が寿命をオーバしているため、S82に移行して、CPU101は加圧供給系寿命オーバーを、インクジェット式記録装置の図示しないディスプレイに対してワーニング(警告)の旨の表示を行わせる。又、CPU101は、インターフェイス(I/F)111を介してホストコンピュータ120に接続された液晶表示装置等のディスプレイにワーニング(警告)の旨の表示を行わせるようにホストコンピュータ120に通信を行う。
S80において、CPU101は、カウント値KP(現在値)が第1閾値M1未満であると判定すると、S81に移行する。
S80又はS82を経てS81に移行すると、CPU101は加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)が第2閾値M2以上か否かを判定する。第2閾値M2は、予め試験等により得られた値であって、第1閾値M1以上の大きな値に設定されている。S81において、CPU101は、カウント値KPが第2閾値M2以上であると判定すると、S83に移行して、エラー判定を行い、加圧ポンプモータ59の停止処理を行うとともに、並行処理を行っている印刷プログラム、クリーニングプログラム、或いはフラッシングプログラムの実行を停止し、このルーチンを終了する。
又、S81において、CPU101は、カウント値KPが第2閾値M2未満であると判定すると、このルーチンを終了する。
再び、図10のフローチャートに戻って、S11では、CPU101は、ソレノイド駆動回路109を介して駆動制御信号を出力して、ソレノイド91を励磁させ、リリーフバルブとしてのダイヤフラム弁82を閉弁状態とする。
続く、S12において、CPU101は、圧力検出器23の検出部46の圧力検出値Pが所定圧力P1以上(High)か、否(Low)かを判定する。S12において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1以上であれば、S24に移行して、インクカートリッジ加圧B制御を有効にするための制御有効フラグをセットし、このルーチンを終了する。一方、S12において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1未満(Low)であれば、S13に移行する。
S13では、CPU101は、加圧ポンプ起動中フラグをセットし、かつ、S12から移行した場合は、連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)のカウント開始を行い、後述するS21から移行した場合は、リセットしないで連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)をカウントする。そして、CPU101は、S14において、加圧ポンプモータ59を駆動する。
続く、S15において、CPU101は、圧力検出器23の検出部46の圧力検出値Pが所定圧力P1以上(High)か、否(Low)かを判定する。S15において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1以上であれば、S16に移行して、インクカートリッジ加圧B制御を有効にするための制御有効フラグをセットする。一方、S15において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1未満(Low)であれば、S21に移行する。
S21では、CPU101は、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2以上経過しているか否かを判定する。なお、加圧時間異常判定値T2は、加圧供給系である空気加圧ポンプ21や、空気路において、空気加圧ポンプ21の作動により供給される加圧空気が加圧不良か否かを判定するためのものである。加圧時間異常判定値T2は、空気加圧ポンプ21や、上記空気路において、加圧の障害となるなんらかの原因があるために、正常な空気加圧ポンプ21や、正常な空気路であれば、達することができない時間とされている。
S21において、CPU101は、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2未満である場合は、S13に戻る。
又、S15において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1以上(High)であれば、S16において、S24と同様にインクカートリッジ加圧B制御を有効にするための制御有効フラグをセットし、S17に移行する。
S17では、CPU101は、所定圧力P1以上(High)に到達した時点から、所定の駆動時間T1経過するまで待機し、所定の駆動時間T1 が経過したときは、S18に移行して、加圧ポンプ起動中フラグをリセットするとともに、連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)のカウントをストップする。そして、S19において、CPU101は、空気加圧ポンプ21を停止制御し、S20において、加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)の算出を行う。すなわち、加圧ポンプカウンタのカウント値KP(前回値)にカウント値kpを加算して、カウント値KP(現在値)を得る。
このCPU101の処理によって空気加圧ポンプ21から各メインタンク9に至る空気路には、圧力検出器23によって検出される前記所定圧力P1を越えた空気圧が蓄積される。S20の処理を終了すると、CPU101は、このルーチンを終了する。
図13(a)のA1は、インクカートリッジ加圧Aプログラムが、印刷モード(又はクリーニングモード、又はフラッシングモード)が開始された時点で、同時に開始され、かつ並行して実行された期間を示しており、該期間中において、前記した動作に基づく空気加圧ポンプ21から各メインタンク9に至る空気路の圧力状態が示されている。
図13(a)に示すように、空気路の圧力は、A1で示す期間の当初は大気圧の値を示し、その値から上昇して所定圧力P1を通過してから駆動時間T1経過後はP2のレベル迄に達する。
又、S21において、CPU101は、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2以上であれば、S22〜S24の処理を行う。S22〜S24の処理は、S18〜S20の処理とそれぞれ同じであるため、その説明を省略する。この処理によって、空気加圧ポンプ21の駆動が停止され、加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)が算出される。
このようにS15における圧力検出の状態がLowのままで、加圧時間異常判定値T2以上経過したと判定された場合には、加圧空気の供給系に何らかの障害が発生しているものとみなすことができる。この場合には、例えば記録装置に配置された図示せぬディスプレイに供給不良を示すエラーメッセージ等をCPU101が表示するようになされる。
図11は、印刷プログラム、クリーニングプログラム、或いはフラッシングプログラムが実行されるときに、並行してCPU101が定期的に実行するインクカートリッジ加圧Bプログラムのフローチャートである。このプログラムは、例えば、10数秒毎に行われるが、この数値に限定されるものではない。
S50では、インクカートリッジ加圧AプログラムのS10と同様に加圧供給系チェックをCPU101は行う。S51では、CPU101は、インクカートリッジ加圧B制御か有効か否かを制御有効フラグがセットされているか否かに基づいて判定する。制御有効フラグがセットされていない場合は、CPU101は、S51の判定を「NO」とし、S60〜S62の処理を行い、このルーチンを一旦終了する。なお、S60〜S62の処理は、S18〜S20の処理とそれぞれ同じであるため、その説明を省略する。
S51において、制御有効フラグがセットされている場合は、CPU101は、S51の判定を「YES」とし、S52に移行する。S52では、CPU101は、圧力検出器23の検出部46の圧力検出値Pが所定圧力P1以上(High)か、否(Low)かを判定する。S52において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1以上と判定すれば、S60〜S62の処理を行い、このルーチンを一旦終了する。一方、S52において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1未満(Low)であれば、S53に移行する。
S53においては、CPU101は、加圧ポンプ起動中フラグをセットし、かつ、S52から移行した場合は、連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)のカウント開始を行い、後述するS70及びS56から移行した場合は、カウント値kpをリセットしないで連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)をカウントする。
そして、CPU101は、S54において、加圧ポンプモータ59により、空気加圧ポンプ21を駆動する。続く、S55において、CPU101は、圧力検出器23の検出部46の圧力検出値Pが所定圧力P1以上(High)か、否(Low)かを判定する。
S55において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1以上であると判定すると、S56に移行して、圧力検出器23の検出部46が、所定圧力P1以上(High)に到達した時点から、所定の駆動時間T1以上経過したか否かを判定する。圧力検出値Pが加圧空気の圧力が所定圧力P1以上(High)に到達した時点から、所定の駆動時間T1以上経過した場合は、CPU101は、S57〜S59の処理をCPU101は行い、このルーチンを一旦終了する。なお、S57〜S59の処理は、S60〜62の処理と同じであるため、その説明を省略する。
一方、S55において、CPU101は、圧力検出値Pが所定圧力P1未満(Low)であれば、S70に移行する。S70では、S21と同様に、CPU101は、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2以上経過しているか否かを判定する。S70において、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2未満であると、CPU101はここでの判定を「NO」とし、S53に戻る。
又、S70において、CPU101は、空気加圧ポンプ21の連続加圧時間(すなわち、カウント値kp)が、加圧時間異常判定値T2以上であり、「YES]と判定すると、S71〜S73の処理を行う。S71〜S73の処理は、S18〜S20の処理とそれぞれ同じであるため、その説明を省略する。この処理によって、空気加圧ポンプ21の駆動が停止され、加圧ポンプカウンタのカウント値KP(現在値)が算出される。
図13(a),(b)のB1は、印刷モード(又は、クリーニングモード、又はフラッシングモード)の期間中であって、インクカートリッジ加圧Aプログラムの実行終了後に開始され、該印刷等の実行終了に伴って終了するまでのインクカートリッジ加圧Bプログラムの実行処理期間を示している。該期間中において、前記した動作に基づく空気加圧ポンプ21から各メインタンク9に至る空気路の圧力状態が示されている。
すなわち、インクカートリッジ加圧Aプログラムの実行時に、圧力検出器23の検出した圧力が所定圧力P1を検出したときから駆動時間T1を経過するまで、空気加圧ポンプ21が駆動され、駆動時間T1を経過した時点で、空気加圧ポンプ21が停止する。このため、空気路の圧力は、P2として示すレベルに上昇した後は、印刷動作等によるインクの消費により空気路の圧力が降下する。そして、前記レベルが所定圧力P1まで降下した場合には、再び前記した駆動時間T1にわたり空気加圧ポンプ21が駆動される。
以上のような動作シーケンスを採用していることで、空気加圧ポンプ21の一回の駆動動作により十分な空気圧を蓄積することができる。
ここで、S50〜S52,S60〜S62は、圧力検出値PがP2から所定圧力P1に下がるまでの間に実行されるステップ群である。又、S53〜S56のステップは、駆動時間T1の間に実行されるステップ群である。これらのステップ群は、加圧空気(加圧気体)の圧力が低下したとき、空気加圧ポンプ21(気体加圧ポンプ)を駆動制御し、前記加圧空気(加圧気体)の圧力が増加したとき、空気加圧ポンプ21の駆動制御を停止する加圧シーケンスに相当する。
ここで、省電力制御モードについて説明する。
本実施形態では、印刷モード、クリーニングモード、或いはフラッシングモードにおいて、加圧ポンプモータ59が停止してからの停止時間を計時するタイマ(図示しない)が、CPU101に設けられている。そして、該タイマが計時する停止時間tが、停止時間判定値T3に達した場合には、CPU101は、省電力制御モードに移行するようにされている。又、前記タイマは、計時中において、停止時間tが停止時間判定値T3未満であるときに、それまで停止していた加圧ポンプモータ59が再駆動制御された場合には、CPU101によりリセットされる。なお、この停止時間判定値T3は、例えば、エナジースター規格に合致するようにしてもよく、或いは、他の時間としても良い。停止時間判定値T3は、例えば、10数分間である。
すなわち、CPU101が、印刷モードにおいて、ホストコンピュータ120から印刷のための制御信号を入力しないことにより、加圧ポンプモータ59の停止時間tが、停止時間判定値T3経過した場合、CPU101は、省電力制御モードに移行する。又、クリーニングモード、或いはフラッシングモードにおいて、加圧ポンプモータ59の停止時間tが、停止時間判定値T3経過した場合、CPU101は、省電力制御モードに移行する。この省電力制御モードでは、ホストコンピュータ120からの通信が可能に、インターフェイス(I/F)111と、CPU101の通信制御機能のみをオン状態とし、アクチュエータ(114,2,59,115の符号を付したモータ、ソレノイド91、記録ヘッド6を含む)の電源をオフする。このことによって、消費電力の低減が可能となる。
なお、本実施形態では、省電力制御モードに移行した場合であっても、検出部46の電源はオン状態としており、空気路の圧力検出が可能な状態とするとともに、CPU101に圧力検出値Pが入力可能な状態とされている。
図13(a)では、加圧ポンプモータ59の停止時間tが停止時間判定値T3以下の場合が例示されている。この場合は、停止時間tが停止時間判定値T3に達していないため、省電力制御モードに移行することはない。一方、図13(b)では、期間B1経過して、空気加圧ポンプ21の駆動が停止されることにより、空気圧が漸減して減圧された場合を示している。この場合、加圧ポンプモータ59の停止時間tが停止時間判定値T3に達したとき、省電力制御モードにCPU101は、移行する。具体的には、CPU101は、停止時間tが停止時間判定値T3に達したとき、ソレノイド91を消磁させ、リリーフバルブとしてのダイヤフラム弁82を開弁状態とする。この結果、空気路の空気圧が大気圧に低下する。そして、省電力制御モードから、印刷モード(又はクリーニングモード、又はフラッシングモード)が開始された時点で、インクカートリッジ加圧Aプログラムが同時に実行開始されるため、空気路の空気圧が加圧ポンプモータ59の駆動により、上昇することが示されている。
なお、図13(b)において、停止時間tが、停止時間判定値T3以下であって、空気路の空気圧が所定圧力P1以下の時(K時点)に、ホストコンピュータ120からの印字指令等の制御信号により、印刷モード等に移行した場合には、K時点において、加圧ポンプモータ59が駆動開始される。この場合、検出部46からの圧力検出値Pが、CPU101に入力されているので、即座に、CPU101は、インクカートリッジ加圧Aプログラムを実行して、この圧力検出値Pに基づき、空気圧の追い加圧をする。このため、この時点において、空気路の空気圧上昇が始まることになる。
本実施形態のインクジェット式記録装置及び制御方法によれば、印刷モード、クリーニングモード、フラッシングモードのような駆動制御モードが解消されている場合、空気加圧ポンプ21の駆動制御がないことにより、空気加圧ポンプ21の停止時間tが、所定時間である停止時間判定値T3継続すると、省電力制御モードにCPU101は移行する。この停止時間判定値T3の間は、加圧シーケンスが行われることがない。
このように、本実施形態では、省電力制御モードに移行することが可能である。このため、インクの吐出を行う必要がないときは、空気加圧ポンプ21を駆動しないため、空気加圧ポンプ21の寿命を伸ばすことができる。又、空気加圧ポンプ21が駆動されないため、空気加圧ポンプ21を駆動するための無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
又、本実施形態によれば、圧力検出器23により、空気路の加圧空気の圧力が所定圧力P1になったことを検出した場合、すなわち、空気路の加圧空気の圧力が低下して、所定圧力P1になった場合に、空気加圧ポンプ21が駆動されることになる。この結果、加圧空気の圧力が所定圧力P1に低下する毎、すなわち、間欠的に空気加圧ポンプ21を駆動することになるため、空気加圧ポンプ21を常時駆動する場合よりも、空気加圧ポンプ21を多く作動することがなく、空気加圧ポンプ21の寿命を延ばすことができる。又、加圧空気の圧力を所定圧力P1以上に保持することができる。
又、本実施形態によれば、省電力制御モードにおいて、加圧空気の圧力開放が可能な圧力開放弁22への電力供給を断つ、すなわち、ソレノイド91を消磁することにより、圧力開放弁22に対して電力供給しないため、無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図14(a)、(b)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる構成を中心にして説明する。
第2実施形態では、CPU101には、停止時間tを計時するタイマの代わりに、印刷モードが終了した際、記録ヘッド6が、キャッピング手段11により、封止されている封止時間t1を計時するタイマが設けられているところが第1実施形態と異なっている。そして、該タイマが計時する封止時間t1が、封止時間判定値T4に達した場合には、CPU101は、省電力制御モードに移行するようにされている。
なお、この封止時間判定値T4は、例えば、エナジースター規格に合致するようにしてもよく、或いは、他の時間としても良い。封止時間判定値T4は、例えば、10数分間である。
すなわち、印刷モードが終了した際に、CPU101の制御により、キャリッジ1がホームポジョンに移動されて、キャップ部材11aによって、記録ヘッド6のノズル形成面が封止されるが、この封止されたときから、前記タイマの計時が開始される。前記タイマにより計時された封止時間t1が、封止時間判定値T4に達した場合、CPU101は、省電力制御モードに移行する。
この省電力制御モードでは、第1実施形態と同様に、ホストコンピュータ120からの通信が可能に、インターフェイス(I/F)111と、CPU101の通信制御機能のみをオン状態とし、アクチュエータ(114,2,59,115の符号を付したモータ、ソレノイド91、記録ヘッド6を含む)の電源をオフする。このことによって、消費電力の低減が可能となる。
なお、第2実施形態においても、省電力制御モードに移行した場合であっても、検出部46の電源はオン状態としており、空気路の圧力検出が可能な状態とするとともに、CPU101に圧力検出値Pが入力可能な状態とされている。
図14(a)では、インクカートリッジ加圧Aプログラムの実行時に、空気加圧ポンプ21が起動されてからの、空気路の圧力変動が図示されている。同図において、印刷モード中には、圧力検出器23の検出した圧力が所定圧力P1を検出したときから駆動時間T1を経過するまで、空気加圧ポンプ21が駆動され、駆動時間T1を経過した時点で、空気加圧ポンプ21が停止することが示されている。その後、圧力が低下して、第1実施形態と同様に、空気路の加圧空気の圧力が所定圧力P1になったことが検出された場合、すなわち、空気路の加圧空気の圧力が低下して、所定圧力P1になった場合に、空気加圧ポンプ21が駆動されることになる。この結果、加圧空気の圧力が所定圧力P1に低下する毎、すなわち、間欠的に空気加圧ポンプ21を駆動することになる。
一方、図14(b)では、期間B1経過して、空気加圧ポンプ21の駆動が停止されることにより、空気圧が漸減して減圧された場合を示している。この場合、封止時間t1が封止時間判定値T4に達したとき、省電力制御モードにCPU101は、移行する。具体的には、CPU101は、封止時間t1が封止時間判定値T4に達したとき、ソレノイド91を消磁させ、リリーフバルブとしてのダイヤフラム弁82を開弁状態とする。この結果、空気路の空気圧が大気圧に低下する。そして、省電力制御モードから、印刷モードが開始された時点で、インクカートリッジ加圧Aプログラムが同時に実行開始されるため、空気路の空気圧が加圧ポンプモータ59の駆動により、上昇することが示されている。
なお、図14(b)において、封止時間t1が、封止時間判定値T4以下であって、空気路の空気圧が所定圧力P1以下の時(K1時点)に、ホストコンピュータ120からの印字指令等の制御信号により、印刷モードに移行した場合には、K1時点において、加圧ポンプモータ59が駆動開始される。この場合、検出部46からの圧力検出値Pが、CPU101に入力されているので、即座に、CPU101は、インクカートリッジ加圧Aプログラムを実行して、この圧力検出値Pに基づき、空気圧の追い加圧をする。このため、この時点において、空気路の空気圧上昇が始まることになる。
第2実施形態のインクジェット式記録装置によれば、印刷モードが解消されている場合、空気加圧ポンプ21の駆動制御がなく、封止時間t1が、所定時間である封止時間判定値T4に達すると、省電力制御モードにCPU101は移行する。この封止時間判定値T4の間は、加圧シーケンスが行われることがない。
このように、第2実施形態においても、省電力制御モードに移行することが可能である。このため、インクの吐出を行う必要がないときは、空気加圧ポンプ21を駆動しないため、空気加圧ポンプ21の寿命を伸ばすことができる。又、空気加圧ポンプ21が駆動されないため、空気加圧ポンプ21を駆動するための無駄な電力消費が無くなり、省電力効果を上げることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更してもよい。
○ 前記実施形態では、インクジェット式記録装置において、ホストコンピュータからの印字指令等の制御信号を入力するように構成したが、この構成に限定するものではない。例えば、CPU101は、PCカードI/Fを備えるようにし、PCカードアダプタを介してメモリカード等のストレージメディアを使用できるようにしてもよい。PCカードI/Fは、メモリカード等のストレージメディアから画像等の情報を読書き可能なI/Fである。このようなI/Fを介して、CPU101は、PCカードからの画像情報をホストコンピュータ120を接続することなく受け取ることができる。
○ 前記実施形態では、省電力制御モードでは、ホストコンピュータ120からの通信が可能に、インターフェイス(I/F)111と、CPU101の通信制御機能のみをオン状態とし、アクチュエータ(114,2,59,115の符号を付したモータ、ソレノイド91、記録ヘッド6を含む)の電源をオフするようにした。この構成に、さらに、CPU101のクロック周波数を下げるようにしてもよい。
第1実施形態のインクジェット式記録装置の概略平面図。 記録装置における加圧空気の供給系、インク供給系と廃液系の概略構成を示す模式図。 空気加圧ポンプの概略断面図。 中間ケースの底面図。 (a)は吸引用一方向弁の平面図、(b)は吐出用一方向弁の平面図。 圧力開放弁の概略断面図。 圧力開放弁の概略断面図。 圧力検出器の概略断面図。 インクジェット式記録装置の電気的構成を示すブロック図。 CPUが実行するフローチャート。 CPUが実行するフローチャート。 CPUが実行するフローチャート。 (a)、(b)はタイムチャート。 (a)、(b)は第2実施形態のタイムチャート。
符号の説明
1…キャリッジ、6…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)、9、9a〜9d…メインタンク、21…空気加圧ポンプ(気体加圧ポンプ)、22…圧力開放弁(圧力開放手段)、23…圧力検出器(圧力検出手段)、101…CPU(制御手段)。

Claims (8)

  1. 加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを含み、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、
    該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした液体吐出装置の制御方法において、
    前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御がされない停止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わず、前記停止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  2. 加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを含み、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、
    該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした液体吐出装置の制御方法において、
    前記駆動制御モードが解消されて、キャッピング手段により前記液体吐出ヘッドが封止された場合、前記キャッピング手段によって該液体吐出ヘッドが封止されている封止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わず、前記封止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  3. 前記加圧シーケンスでは、加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段にて、前記加圧気体の圧力が所定圧力に低下したことを検出した場合、前記気体加圧ポンプを駆動制御して、前記所定圧力以上に加圧気体の圧力を保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置の制御方法。
  4. 前記駆動制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段に対して電力供給を行うことにより、該加圧気体の圧力開放を無効化し、
    前記省電力制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つことにより、前記加圧気体の圧力を開放することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置の制御方法。
  5. 前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、前記圧力検出手段の加圧気体の圧力検出が可能に該圧力検出手段に電力供給を行うことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置の制御方法。
  6. 加圧気体の圧力が低下したとき、気体加圧ポンプを駆動制御し、前記加圧気体の圧力が増加したとき、前記気体加圧ポンプの駆動制御を停止する加圧シーケンスを行い、液体が貯溜されたメインタンクに対して、前記加圧シーケンスによる前記加圧気体の印加により、前記メインタンクからキャリッジに搭載された液体吐出ヘッド側に前記液体を補給する駆動制御モードと、
    該駆動制御モードよりも省電力が可能な省電力制御モードとの間の移行を可能にした制御手段を備えた液体吐出装置において、
    前記制御手段は、
    前記駆動制御モードが解消された場合、該駆動制御モードの解消に起因して、前記気体加圧ポンプの駆動制御のない停止時間が所定時間継続するまでは、前記加圧シーケンスによる前記気体加圧ポンプの駆動制御を行わずに、前記停止時間が前記所定時間に達した際、前記省電力制御モードに移行することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 前記加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記加圧シーケンスでは、前記圧力検出手段により、加圧気体が所定圧力になったことを検出した場合、前記気体加圧ポンプを駆動制御して、前記所定圧力以上に加圧気体の圧力を保持することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御手段は、前記駆動制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段に対して電力供給を行うように制御することにより、該加圧気体の圧力開放を無効化し、前記省電力制御モードでは、加圧気体の圧力開放が可能な圧力開放手段への電力供給を断つように制御することにより、前記加圧気体の圧力を開放することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
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