JP3944815B2 - インクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成したインクジェット式記録装置に適用され、特にインクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給路内における洗浄操作を能率的になし得る洗浄制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、オフィス向けまたは業務用に提供されるインクジェット式記録装置においては、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジを配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジを、記録装置の本体側に配置されたカートリッジホルダに装着させる形式の記録装置が提供されている。
【0003】
そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、前記各インクカートリッジから各サブタンクに対してインク供給路を構成する補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今においては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャリッジの走査距離の長い大型の記録装置の需要が増大しており、このような記録装置においては、スループットを向上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズル化が図られている。さらに、スループットを向上させるために、印刷を実行しながらインクカートリッジからキャリッジに搭載された各サブタンクに対して逐次インクを補給し、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを安定して供給するような記録装置が求められている。
【0005】
このような記録装置においては、インクカートリッジからキャリッジ上のサブタンクに接続されるインク補給チューブの引き回し距離が益々に増大する。しかも前記したとおり、記録ヘッドにおいては多ノズル化が図られているために、インクの消費量が多く、インクカートリッジからサブタンクに接続された各インク補給チューブ内においてインクの動圧が高まり、サブタンクに対するインクの補給量が不足するという技術的課題が発生する。
【0006】
本件出願人は、このような課題を解決するために、インクカートリッジ側に空気圧を印加し、インクカートリッジからサブタンクに対して空気圧によって強制的なインク流を発生させることで、サブタンクに対して必要十分なインクを補給する構成を備えたインクジェット式記録装置をすでに提案している。
【0007】
この記録装置によると、インクカートリッジ側に加圧空気を印加するための空気加圧ポンプと、インクカートリッジに対して与えられる空気圧を検出する圧力検出器が具備され、この圧力検出器の検知圧に基づいて、空気加圧ポンプを駆動および停止させることで、サブタンクに対して常に必要十分なインクが補給される。
【0008】
一方、この種の記録装置においては、製品出荷時において印字テスト等が実行される。この印字テスト等を実行するに際しては、記録装置の実際の稼働状態と同様に、カートリッジホルダにインクカートリッジが装着され、当該インクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給路にインクが充填される。そして、インク供給路にインクを充填した状態のままで製品を出荷した場合においては、保存環境の如何によっては、例えば記録ヘッドにインクの目詰まりを発生させるなどの問題が発生し得る。
【0009】
そこで、印字テスト等が終了した時点で、インクカートリッジが装着されるカートリッジホルダ部分からサブタンクおよび記録ヘッドに至るインク供給路を洗浄する操作が行われ、洗浄後に製品として出荷される。一般にインク供給路内を洗浄する場合においては、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジをカートリッジホルダに装着し、記録ヘッドを封止したキャッピング手段に負圧を印加するようになされる。この操作により、インク供給路内に充填されているインクは、洗浄液カートリッジから導出される洗浄液により順次押し出され、キャッピング手段を介して廃液タンク側に排出される。
【0010】
ところで、前記した構成の記録装置によると、カートリッジホルダ部分から記録ヘッドに至るインク供給路が、従来の記録装置に比較して長大になることは免れない。したがって、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに向かうインク供給路に、順次洗浄液を流すような洗浄方法を用いた場合には、インク供給路内の洗浄に多くの時間を費やすことになる。また、充填されたインクと洗浄液とがサブタンクを含むインク供給路内で混合されるために、インクの濃度はすぐには低下せず、したがって多くの洗浄液が必要となり、洗浄効率を向上させることは困難となる。
【0011】
本発明は、前記したような課題を解決するためになされたものであり、例えば製品の出荷時においてインク供給路を洗浄するにあたり、その洗浄作業に要する時間を短縮することができると共に、より少ない洗浄液により効率的に洗浄操作がなし得るインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインク供給路内の洗浄制御方法は、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成したインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法であって、前記インク供給路およびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケンスと、前記インク排出シーケンスに続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケンスとを実行するようになされる。
【0013】
この場合、前記インク排出シーケンスには、好ましくはカートリッジホルダからサブタンクに至るインク供給路に配置されたインク補給バルブを開弁させる補給バルブ開弁ステップを含み、前記インク補給バルブの開弁動作により、重力方向の高所に配置された前記サブタンクから、重力方向の低所に配置された前記インクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かってインクを排出するようになされる。
【0014】
そして、前記インクカートリッジには、空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加されることで、前記加圧空気の作用によりインクカートリッジからキャリッジに搭載されたサブタンクに対してインクが補給されるように構成され、前記補給バルブ開弁ステップの実行と同時に、または補給バルブ開弁ステップの直前に、前記加圧空気を開放させるレリーフバルブの開弁ステップを実行するようになされる。
【0015】
加えて、前記インク排出シーケンスにおいては、サブタンクから記録ヘッドに至るインク供給路に存在するインクを、記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段によって吸引排出させる負圧吸引ステップが実行されるようになされる。
【0016】
この場合、前記負圧吸引ステップにおいては、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブが閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が実行されることが望ましい。
【0017】
一方、前記洗浄シーケンスにおいては、カートリッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジからの洗浄液を、インク供給路およびサブタンクに対して導入する洗浄液導入ステップと、導入された洗浄液を記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段側に吸引排出させる洗浄液排出ステップとが実行されるようになされる。
【0018】
また、前記洗浄シーケンスにおいては、好ましくは前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行されるようになされる。この場合、好ましくは前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとの間で、キャリッジを往復移動させることで、サブタンク内の洗浄液を攪拌する攪拌ステップが実行されるようになされる。
【0019】
さらに、前記洗浄シーケンスにおいては、好ましくは洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行される第1洗浄シーケンスと、前記第1洗浄シーケンスに続いて、洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行される第2洗浄シーケンスが実行され、前記第2洗浄シーケンスにおける洗浄液排出ステップにおいては、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブが閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が実行される。
【0020】
前記したインク供給路内の洗浄制御方法によると、インク供給路内を洗浄液によって洗浄するに先立って、インク供給路からインクを排出させるインク排出シーケンスが実行される。この場合、インク供給路およびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させる操作がなされる。
【0021】
この場合、インクカートリッジからサブタンクに至るインク供給路に配置されたインク補給バルブが開弁される。また、インクカートリッジに対して加圧空気を印加することにより、サブタンクに対してインクが補給されるように構成される記録装置においては、前記インク補給バルブを開弁されると同時に、または補給バルブを開弁させる直前に、レリーフバルブを開弁させて加圧空気を開放させるようになされる。
【0022】
これに伴って、重力方向の高所に配置された前記サブタンクから、重力方向の低所に配置された前記インクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かってインクが逆流し、サブタンクを含むインク供給路からのインクが回収される。一方、サブタンクから記録ヘッドに至るインク供給路に存在するインクは、記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段内に負圧を印加させることによって排出させることができる。
【0023】
前記したインク排出シーケンスの実行により、サブタンクを含むインク供給路に充填されたインクの殆どは、カートリッジホルダ側および記録ヘッド側の二経路に別けて排出される。このインク排出シーケンス続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケンスが実行される。
【0024】
この場合、カートリッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジからの洗浄液が、インク供給路およびサブタンクに対して導入される。この時、インク供給路およびサブタンク内に残留するインクの量は僅かであり、したがって、洗浄液の導入により残留インクの濃度は十分に薄められる。そして、記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段に負圧を印加させることで、洗浄液は記録ヘッドからキャッピング手段側に排出される。
【0025】
この場合、好ましくは洗浄液の導入および排出動作が、複数回にわたって実行される。そして、洗浄液を導入した状態で、キャリッジを往復移動させることで、サブタンク内の洗浄液を攪拌させることも効果的である。この攪拌操作によりサブタンク内に残留するインクは、特定な部分に滞ることなく洗浄液に十分に混合され排出される。
【0026】
さらに、洗浄液を排出させる場合においては、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブを閉弁させた状態で、記録ヘッドに負圧を印加し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態で、供給制御バルブを開弁させる吸引動作を実行するのが効果的である。
【0027】
この様な吸引動作の実行により、供給制御バルブを開弁させた瞬間に、蓄圧された負圧の作用によりキャッピング手段に向かって洗浄液の早い流れを生成することができる。したがって、例えば記録ヘッド内の複雑なインク供給路の一部に滞留するインクを瞬時に押し流し、排出させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる洗浄制御方法について説明するが、その前に本発明にかかる洗浄制御方法を適用し得るインクジェット式記録装置の構成について説明する。図1は、その基本構成を上面図によって示したものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェット式記録ヘッド6が搭載されている。
【0029】
また、キャリッジ1には前記記録ヘッドにインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜7dは、この形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインクに対応して4個具備されている。そして、このサブタンク7a〜7dに対して装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装着されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜9dから、インク供給路を構成する可撓性のインク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各インクが補給されるように構成されている。
【0030】
一方、前記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されており、さらにこのキャッピング手段11の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、前記キャップ部材11aによって、記録ヘッドのノズル形成面が封止されるように構成されている。
【0031】
このキャップ部材11aは、記録装置の休止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。また、このキャップ部材11aには、図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング動作が実行されるように構成されている。さらに、キャッピング手段11に隣接する印字領域側には、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配置されていて、必要に応じて記録ヘッドのノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。
【0032】
次に図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク供給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク供給システムについて同一符号で示した図1と共に説明する。図1および図2において、符号21は空気加圧ポンプを示しており、この空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、レリーフバルブを兼ねる圧力調整弁22に供給され、さらに圧力調整弁22より圧力検出器(以下、圧力センサともいう)23を介して前記した各メインタンク9a〜9d(図2においては代表して符号9として示しており、以下において代表して単に符号9として説明する場合もある。)にそれぞれ加圧空気が供給されるように構成されている。
【0033】
前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が過度の状態に達した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。これは、後述する圧力検出器23から空気加圧ポンプ21に至る制御系統に何らかの障害が発生して、加圧ポンプ21が駆動状態を継続し、過剰な空気圧がメインタンク9に印加されて後述するインクパック24を破損させるなどの問題を回避できるように作用する。
【0034】
一方、圧力検出器23は空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわち、後で詳細に説明するように、圧力検出器23により得られる圧力検出値が所定の圧力に達していない場合には、前記空気加圧ポンプ21の図示せぬモータを駆動するように制御すると共に、圧力検出器23による圧力検出値が所定の圧力に達したことを検出した場合には、予め定められた時間(所定時間A)経過後に空気加圧ポンプ21の駆動を停止させるように制御する。
【0035】
前記メインタンク9は、その概略構成が図2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されており、その内部にはインクを封入した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、メインタンク9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。この構成により、各メインタンク9a〜9dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による圧力を受け、各メインタンク9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対してインク流が発生されるように作用する。
【0036】
前記各メインタンク9a〜9dにおいて加圧されたインクは、各インク補給バルブ26,26……および各インク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7として示しており、以下において代表して単に符号7として説明する場合もある。)に供給されるように構成されている。
【0037】
前記サブタンク7は、図2にその基本構成が示されているように、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材の浮上位置にしたがった前記永久磁石32による磁力線量に応じて、前記ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生されるインク量検出手段を構成している。
【0038】
したがって、例えばサブタンク7内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。それ故、永久磁石の移動によるホール素子33a,33bの電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知することができ、ホール素子33a,33bにより得られた電気的出力と、個々のサブタンクにおけるインクの消費量を計数するインク消費カウンタとのロジックに基づいて、前記インク補給バルブ26が開弁される。これにより、メインタンク9内で加圧されているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に送出される。
【0039】
そして、当該サブタンク7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて、前記インク補給バルブ26が閉弁される。このような繰り返しにより、メインタンクからサブタンクに対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンクには常にほぼ一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
【0040】
このように、サブタンク内において空気圧によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置されたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な出力に基づいて、各サブタンクに対してインクが補給されるように構成されているので、インクの補給レスポンスを向上させることができ、サブタンク内のインクの貯留量が適切に管理される。
【0041】
そして、各サブタンク7からは供給制御バルブ35およびこれに接続されたインク供給路を構成するチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。
【0042】
なお、図2において符号11は、前記したキャッピング手段を示しており、このキャッピング手段11に一端が接続されたチューブ37aは、吸引ポンプ(チューブポンプ)37の一部を構成している。そして、チューブ37aの他端は廃液タンク38に接続されており、吸引ポンプ37により吸引したインク廃液は、廃液タンク38に導出されるように構成されている。
【0043】
図3および図4は、前記したサブタンクの形態を示したものであり、図3はサブタンクの一部の構成を割愛し、これを一面方向から視た斜視図で示し、図4は同方向から視た透視図で示している。なお、図3および図4において、既に説明した各部に相当する部分は、同一符号で示されている。
【0044】
サブタンク7は、ほぼ直方体状に形成され、且つ全体が偏平状になされている。このサブタンク7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁41bとが一体に形成された箱状部材41により構成されており、この箱状部材41の開口周縁には、例えば透明樹脂により成形されたフィルム状部材42(図4参照)が例えば熱溶着手段により密着状態で取り付けられ、箱状部材41とフィルム状部材42とにより囲まれた内部に、インク貯留空間43が形成されている。
【0045】
そして、箱状部材41を構成する前記一側壁41aからインク貯留空間43に向かって突出する支持軸44が箱状部材41と一体に形成されており、フロート部材31は、この支持軸44を回動中心として、インク貯留空間43内において重力方向に移動できるように配置されている。なお、この実施の形態においては、前記支持軸44はインク貯留空間43における水平方向の端部近傍に配置されており、前記フロート部材31は、前記支持軸44を回動中心として可動される支持腕部材45の可動自由端側に一体に形成されている。
【0046】
また、図4に示されたように前記支持腕部材45の自由端側に、前記した永久磁石32が取り付けられており、この永久磁石32は、支持腕部材45がほぼ水平状態となされた時に、インク貯留空間43における水平方向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサブタンク7の側壁に添接された基板34に装着されたホール素子33a,33bに最も接近されるように構成されている。
【0047】
さらに、前記ホール素子33a,33bはサブタンク7の側壁に形成された位置決め凹部41cに挿入されており、この位置決め凹部41cを形成することにより、サブタンク7の側壁はより薄肉状態とされ、前記フロート部材31に取り付けられた永久磁石32の移動軌跡と、各ホール素子33a,33bとの距離がより接近できるように構成されている。
【0048】
一方、前記サブタンク7には、その重力方向の低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁41bの底部付近にインク補給口46が形成されており、このインク補給口46に接続された前記チューブ10を介してメインタンク9よりインク貯留空間43内に、インクが補給されるように構成されている。サブタンク7におけるインク補給口46が、前記したとおり重力方向の低部に形成されることにより、メインタンクからのインクは、インク貯留空間43の底部から補給され、したがって、インクの補給によってインク貯留空間43内においてインクの泡立ちが発生しないように配慮されている。
【0049】
さらに、前記サブタンク7内には、フロート部材31および支持腕部材45の移動領域を避けた部分に、キャリッジの移動に伴いサブタンク内のインクの波打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が配置されている。この実施の形態においては、リブ部材47はサブタンク7を構成する箱状部材41の一側壁41aからインク貯留空間43に向かってそれぞれ突出するように、一側壁41aをベースとして一体に形成されている。このリブ部材47の存在により、前記したとおりサブタンク内のインクの波打ちの発生程度を低減させることができ、これによりホール素子によるサブタンク7内のインクの貯留量の検出精度を向上させることができる。
【0050】
また、サブタンク7内の下底部には、その上端部に向かって隅角部54を形成するフィルタ室55が配置されている。この実施の形態においては、前記フイルタ室55は、サブタンク7を構成する箱状部材41の一側壁41aから立ち上がるようにして形成されており、このフイルタ室55は、ほぼ五角形のホームベース形状に形成されている。そして、フイルタ室55を形成する開口縁55aに、このフイルタ室55を覆うように異物を排除するためのメッシュ状に形成されたフィルタ部材49が、例えば熱溶着手段によって取り付けられている。
【0051】
そして、図4に示されたように前記フィルタ部材49によって覆われたフイルタ室55の上端部における隅角部54にインク導出口48が形成されている。したがって、サブタンク7内に貯留されたインクは、このフィルタ部材49を介してインク導出口48に導かれるようになされる。しかも、インク導出口48はインク補給口46に近接して形成されているので、サブタンク7内に導入される比較的新しいインクが、直ちにこの導出口48より導出されるように作用する。また、インク導出口48はフイルタ室55の上端部に形成された隅角部54に開口されているので、フィルタ室55に残留する気泡を、その浮上作用を利用してインク導出口48に積極的に誘導させることができる。
【0052】
一方、前記インク導出口48より導出されるインクは、側壁41aの裏面に形成されたインク流路を介してサブタンク7の下底部に配置された供給制御バルブ35に至るように構成されている。そして、供給制御バルブ35を介して、同様に側壁41aの裏面に形成されたインク流路を介して記録ヘッド6に接続されるチューブ36の接続口53に導かれるように構成されている。
【0053】
また、サブタンク7の上半部には、図3および図4に示されたようにインク貯留空間43に連通する連通路61が傾斜状態に形成されており、この連通路61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高所には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貫通する大気連通口62が形成されている。この大気連通口62は、サブタンク7の裏面に配置され、大気を通過させると共にインクの通過を阻止する図示せぬ撥水膜によって閉塞されている。
【0054】
なお、前記したサブタンク7には貫通孔67が形成されており、この貫通孔67を貫通して各サブタンク7を支持する1本の支持軸(図示せず)によって、各サブタンク7を並列状態に支持することで、サブタンクユニットが構成できるようになされている。
【0055】
次に図5および図6は、前記したレリーフバルブを兼ねる圧力調整弁22の構成を示しており、それぞれ主要部を破断した状態の一部断面図で示している。なお、図5は圧力調整弁として機能している状態を示し、また図6はレリーフ動作がなされ大気開放状態を示している。
【0056】
図5および図6における符号81は開閉弁ユニットを示しており、この開閉弁ユニット81はそれぞれ内部に空間部が形成された上ケース81aおよび下ケース81bが具備され、これら上ケース81aおよび下ケース81bによって、上下に分割できるように構成されている。そして、上ケース81aおよび下ケース81bの接合部には、弁部材としてのダイヤフラム弁82が配置されている。このダイヤフラム弁82は、ゴム素材を円板状に成形して構成され、その周縁部が上ケース81aと下ケース81bの接合部において挟持され、下ケース81bの空間部において気密状態の空気室83を形成している。
【0057】
また、下ケース81bには空気室83に連通する一対の接続管84a,84bが形成されており、これらの接続管84a,84bはそれぞれ空気加圧ポンプからインクカートリッジとしてのメインタンクに至る空気路に接続されている。したがって、空気加圧ポンプからの加圧空気は、図6に示す矢印に沿って印加され、さらに空気室83を介して圧力検出器23および各メインタンク9に対して加圧空気が印加されるようになされる。また、下ケース81bの中央部には大気連通孔84cが形成されており、この連通孔84cの空気室83への開口端において、前記ダイヤフラム弁82のほぼ中央部が当接するように構成されている。
【0058】
一方、上ケース81aには駆動軸85が上下方向に摺動されるように配置されており、この駆動軸85の下端部において前記ダイヤフラム弁82の上面部が支持されている。そして、駆動軸85には円環状のばね受け座86が取り付けられており、このばね受け座86と上ケース81aの空間上部との間にはコイル状のばね部材(圧縮ばね)87が配置され、このばね部材87によってダイヤフラム弁82の中央部が連通孔84cの開口端に当接するように付勢されている。
【0059】
前記駆動軸85の上端部には、係合頭部88が配備されており、この係合頭部88は、支軸89によって軸支された駆動レバー90の一端部と支軸89との中間部において、前記駆動レバー90に係合するように構成されている。また、前記駆動レバー90の一端部には、電磁プランジャー91の作動ロッド91aが結合されており、電磁プランジャー91による作動力が作用されるように構成されている。さらに、駆動レバー90の支軸89を介した他端部にはばね部材、すなわち引張りばね93の一端が取り付けられており、この引張りばね93の作用により、駆動レバー90は支軸89を介して図中左回転されるように付勢されている。
【0060】
この構成によると、図5に示すように電磁プランジャー91に通電した場合において、引張りばね93の付勢力に抗して駆動レバー90の前記一端部が引き下げられた状態になされる。したがって、開閉弁ユニット81の駆動軸85に取り付けられた係合頭部88が駆動レバー90から浮いた状態になされる。これにより、前記ダイヤフラム弁82はばね部材87の付勢力と、ダイヤフラム弁82が保持している弾性力とにより大気連通孔84cを閉塞した閉弁状態とされる。
【0061】
この閉弁状態において、前記空気加圧ポンプが駆動され、空気室83内の圧力が所定値を超えた場合、すなわち、ばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力による閉弁圧を超えた場合には、ダイヤフラム弁82が空気圧によって上部に押し上げられ、これにより連通孔84cに対するダイヤフラム弁82の当接が解かれる。したがって、空気室83より連通孔84cを介して加圧空気が導出され圧力が開放される。
【0062】
このようにして、加圧空気の圧力が一定値まで低下した場合には、前記したばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している閉弁圧により再び閉弁される動作がなされ、この結果、加圧ポンプからメインタンクに至る空気路の圧力が所定の範囲となるように制御される。このように、前記電磁プランジャー91が作動される図5に示す通電状態において、所定の空気圧を超える状態が発生した場合に、前記ダイヤフラム弁82が開閉弁を繰り返し、圧力調整弁として機能する。この様な圧力調整弁の機能を持たせることにより、例えば加圧空気の制御に何らかの支障が発生した場合、異常な空気圧によってメインタンク内のインクパックを破損させるなどの問題が回避されるようになされる。
【0063】
一方、図6に示すように電磁プランジャー91への通電が断たれた場合には、前記引張りばね93の作用により、駆動レバー90は図において左回転され、引張りばね93の牽引力によって開閉弁ユニット81の駆動軸85は、開閉弁ユニット81内のばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力に抗して引き上げられる。したがって空気室83より大気連通孔84cを介して加圧空気を強制的に放出する大気開放状態になされる。
【0064】
この図5および図6に示した構成によると、電磁プランジャー91への通電が断たれた図6に示す状態において大気開放状態とされるため、記録装置の動作電源がオフされることによる電磁プランジャー91への通電の遮断により、自動的に大気開放状態とされる。したがって、記録装置に動作電源が投入されていない休止状態においては、前記メインタンクに対する空気圧を自動的に解除することができる。したがって、記録装置の休止状態において、残留空気圧によって例えばメインタンクからインクの漏出を誘発させるなどの問題を回避させることができる。
【0065】
一方、図7は前記した圧力検出器23の構成を断面図によって示したものである。この圧力検出器23は、その外形が円筒状に形成された上ケース94と、同じく外形が円筒状に形成された下ケース95が具備されており、これら上ケース94と下ケース95との間には、可撓性弾性素材により円盤状に形成されたダイヤフラム96が、その周縁部が挟持された形で収納されている。
【0066】
前記ダイヤフラム96は、図7に示されたようにその中央部に厚肉部96aが形成されており、この厚肉部96aと周縁部との間には、断面が半円状になされた薄肉部96bが形成されている。なお、このダイヤフラム96は好ましくはゴム素材により構成される。
【0067】
一方、上ケース94の上部には、円筒体94aが一体に形成されており、この円筒体94aのさらに内側の上部には内筒体94bが円筒体94aと一体となるように形成されている。なお、図7に示された断面状態においては、前記内筒体94bは浮いた状態に描かれているが、この内筒体94bは、図に示された状態に対し、周方向に直交する位置で円筒体94aに結合されている。換言すれば、図に示されたように円筒体94aと内筒体94bとの間には、対向するようにして一対の開口部94cが形成されている。
【0068】
前記円筒体94aの内部には、可動部材97が軸方向(図7において上下方向)に摺動できるように収納されている。この可動部材97は、二股状に形成され、且つそれぞれの先端部には爪状のストッパー部材97aが形成されており、このストッパー部材97aが前記開口部94cに入り込んで、円筒体94aの上端部に係合するように構成されている。
【0069】
そして、可動部材97には、その内底部から一体に起立された起立部97bが形成されており、図7に示す実施の形態においては、前記内筒体94bの下端部と可動部材97の内底部との間には、起立部97bを捲装するようにしてコイル状のばね部材98が配備されている。この構成により前記可動部材97は、ばね部材98によって図における下方向に付勢されるように構成されており、これにより可動部材97の下底部は、前記ダイヤフラム96の中央の厚肉部96aの上面に当接するように構成されている。
【0070】
一方、前記下ケース95には、その下底部に空気加圧ポンプ21からの加圧空気を、下ケース95とダイヤフラム96との間の空間部95aに導入するための加圧空気導入用の接続管95bと、前記空間部95aから各メインタンク9に対してそれぞれ加圧空気を分配する複数の加圧空気分配用の接続管95cとが形成されている。この実施の形態においては、前記したように4つのメインタンク9が備えられており、この場合においては加圧空気分配用の接続管95cは、その数に応じて4個備えられる。なお、図7はこれを断面図で示している関係で、2つの加圧空気分配用の接続管95cが示されている。
【0071】
この構成によって、空気加圧ポンプ21からの加圧空気は、加圧空気導入用の接続管95bを介して圧力検出器23の空間部95aに導入され、また各加圧空気分配用の接続管95cを介して各メインタンク9における圧力室25に加圧空気が印加されるように作用する。そして、空間部95aに導入された加圧空気の作用を受けて、前記ダイヤフラム96は図中上方向に変位され、可動部材97を上方に押し上げるように作用する。なお、前記ダイヤフラム96と上ケース94との間に形成される空間部は、円筒体94aと可動部材97との隙間を介して大気に連通されている。
【0072】
そして、この実施の形態においては、前記したように可動部材97は、ばね部材98によって図における下方向に付勢されるように構成されており、したがって前記ダイヤフラム96が受ける空気圧とダイヤフラムの弾性による復帰力、ならびに前記ばね部材98の付勢力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材97が上下に移動される。
【0073】
なお、可動部材97には加圧空気を受けた場合にダイヤフラム96が過度に変位されるのを阻止するための段差部97dが形成されている。すなわち、前記ダイヤフラム96が、通常またはそれ以下の空気圧を受けている状態から、所定以上の空気圧を受けた状態に変化した場合には、可動部材97が図中上部方向に移動し、可動部材97の内底部から一体に起立された起立部97bに形成された段差部97dが、内筒体94bの下端部を構成する当接部94dに当接して可動部材97のさらなる上昇を阻止するように構成されている。これにより、前記ダイヤフラム96が過度の変位を受けるのを回避することができ、圧力検出器23としての正常な機能が保証されるようになされている。
【0074】
また、図7に示した実施の形態においては、可動部材97は二股状に形成され、且つそれぞれの先端部に爪状のストッパー部材97aが配置されているので、このストッパー部材97aが円筒体94aの上端部に係合することで、前記ダイヤフラム96は、前記ばね部材98による過度の変位を受けないようになされている。しかしながら、前記したような爪状のストッパー部材97aが形成されない場合においては、下ケース95の下底部中央に想像線で示したように円柱状のストッパー部材95dを一体に成形し、これによりダイヤフラムの過度の変位を阻止するように作用させることが望ましい。
【0075】
一方、前記可動部材97に形成された起立部97bにおける先端部の移動経路には、フォトセンサ99が配置されている。このフォトセンサ99は光源99aと受光素子99bが対向するようにして構成されており、したがって、前記空間部95aに導入される加圧空気が所定の圧力に達しない場合には、光源99aからの投射光が受光素子99bに到達し、受光素子99bには電気的な出力が発生する。また、加圧空気が所定の圧力に達した場合には、ダイヤフラム96が変位して前記可動部材97に形成された起立部97bの先端部が、フォトセンサ99を構成する光源99aと受光素子99bとの間に入り込んで、光源99aから受光素子99bに至る光軸を遮断するように作用する。
【0076】
次に図8は、前記した構成の圧力検出器23を用いて、空気加圧ポンプ21を駆動制御する制御手段の動作ルーチンを示したものである。すなわち、ステップS11においては、圧力検出器23としての圧力センサによる前記した電気的な出力が検証される。このステップS11において、圧力センサによる圧力検出値が所定の圧力に達していない(Low)と判定されると、ステップS12に移行し、加圧ポンプ21を駆動する制御がなされる。
【0077】
そして、加圧ポンプ21の駆動状態において、ステップS13に示すように圧力センサによる前記した電気的な出力が検証され、圧力検出値が所定の圧力に達した(High)と判定されると、ステップS14に示されたように、その時点から所定時間(A)が経過したか否かが判定され、所定時間(A)が経過したと判定された時点において、ステップS15に移行して加圧ポンプ21の駆動を停止させるように制御される。この動作によって加圧ポンプ21から各メインタンク9に至る空気路には、圧力センサによって検出される前記所定の圧力を越えた空気圧が蓄積される。
【0078】
そして、再びステップS11にリターンされ、圧力センサによる前記した電気的な出力が検証される。この場合には加圧ポンプ21から各メインタンク9に至る空気路には、圧力センサによって検出される前記所定の圧力を越えた空気圧が蓄積されているのでHighと判定され、リターンされる。そして、ステップS11において常時圧力センサによる電気的な出力が検証され続け、例えば印刷動作によるインクの消費によって所定の圧力よりも低下した(Low)と判定された場合には、前記したようにステップS12以降の動作が実行される。
【0079】
なお、前記したステップS12において加圧ポンプの駆動が開始され、ステップS13における圧力センサS13による検証結果が、所定の圧力に達していない(Low)と判定されている場合には、ステップS16に示されたように加圧ポンプの連続駆動時間を検証するようになされている。このステップS16においては、加圧ポンプの連続駆動時間が所定時間(B)を経過したか否かが検証される。
【0080】
そして、ステップS13における圧力検出の状態がLowのままで、所定時間(B)が経過したと判定された場合(Yesの場合)には、加圧空気の供給系に何らかの障害が発生しているものとみなすことができる。この場合には、例えば記録装置に配置された図示せぬディスプレイに供給不良を示すエラーメッセージ等を表示するようになされる。
【0081】
以上のような動作シーケンスを採用することで、加圧ポンプ21の一回の駆動動作により十分な空気圧を蓄積することができる。したがって、インクの消費等による空気圧の低下により、前記圧力センサがLow状態を検出し、再び加圧ポンプ21を駆動するまでには、相当の時間間隔がおかれることになり、加圧ポンプ21の頻繁な駆動および停止の繰り返し作用を抑制させることができる。
【0082】
ところで、前記した記録装置においては、製品出荷時において印字テスト等が実行される。この印字テスト等を実行する場合においては、記録装置の実際の稼働状態と同様に、カートリッジホルダにインクカートリッジが装着され、当該インクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給路にインクが充填される。そして、印字テスト等が終了した時点で、メインタンクからサブタンクおよび記録ヘッドに至るインク供給路を洗浄する操作が行われ、洗浄後に製品として出荷される。
【0083】
図9は前記した記録装置に適用し得る本発明にかかるインク供給路内の洗浄制御方法を実施する場合の基本シーケンスを示すものである。すなわち、インク供給路内の洗浄を実行する場合には、ステップS21に示すように、カートリッジホルダに廃液カートリッジが装着されているか否かが判定される。この廃液カートリッジは、前記した印字テストによりインク補給チューブ10からサブタンク7に至るインク供給路内に充填されたインクを逆流させて回収するものであり、図2に模式的に示すインクカートリッジ(メインタンク)9と同様の構成である。また、格別に廃液カートリッジを用いずに、印字テストで用いたインクカートリッジをそのまま利用してインクを回収させるようにしてもよい。
【0084】
ステップS21において、廃液カートリッジまたはインクカートリッジが、カートリッジホルダに装着されていると判定されると、ステップS22に示すインク排出シーケンスが実行される。このインク排出シーケンスを実行する場合の詳細な制御ステップについては後述する。そして、ステップS22に示すインク排出シーケンスが実行されると、ステップS23に示すように、カートリッジホルダに洗浄液カートリッジが装着されたか否かが判定される。この洗浄液カートリッジも、図2に模式的に示すインクカートリッジ(メインタンク)9と同様の構成であり、インクパック24内に洗浄液が封入されている。
【0085】
ステップS23において、洗浄液カートリッジがカートリッジホルダに装着されていると判定されると、ステップS24に示す洗浄シーケンスが実行される。この洗浄操作においては、洗浄液カートリッジから比較的経路の長いインク補給チューブ10を介して、サブタンク7および記録ヘッド6に至るインク供給路に洗浄液が導入される。この洗浄シーケンスを実行する場合の詳細な制御ステップについては後述する。
【0086】
図11は、前記したステップS22に示すインク排出シーケンスの詳細な制御ステップを示すものである。インク排出シーケンスの実行にあたっては、インク排出命令にしたがって、ステップS41に示すようにレリーフバルブの開弁がなされる。このレリーフバルブ22は、図5および図6に基づいて説明したように、プランジャー91への通電を遮断させることで開弁される。これにより、カートリッジホルダに装着された各廃液カートリッジへの加圧空気の印加が禁止される。そして、ステップ42に示すように補給バルブ26が開弁される。この場合、各色に対応する全ての補給バルブ26が同時に開弁される。
【0087】
ここで、前記した記録装置においては、キャリッジに搭載されたサブタンク7の位置に対して、カートリッジホルダに装着されるインクカートリッジの位置は、重力方向の低所に配置されている。したがって、各補給バルブ26の開弁動作に伴って、重力方向の高所に配置された前記各サブタンク7から、重力方向の低所に配置された前記各廃液カートリッジに向かってインクが排出される。この場合、前記したサブタンク7におけるフィルタ部材49を境として、サブタンク7内のインク貯留空間43に貯留されたインクは、補給チューブ10を介してカートリッジホルダに装着された各廃液カートリッジに逆流する。
【0088】
一方、ステップS43に示すように、ポンプモータが駆動されインク排出のステップが実行される。すなわち、ポンプモータの駆動により吸引ポンプ(チューブポンプ)37が吸引動作を開始し、記録ヘッド6を封止した状態における前記キャッピング手段11の内部空間に負圧が印加される。この場合、前記ポンプモータは、クリーニング動作時に比較して高速度で駆動され、インクの排出効率を高めるようになされる。そして、ステップS44に示すように、強力吸引動作が実行される。
【0089】
この強力吸引動作を実行するにあたっては、各サブタンク7に配置された供給制御バルブ35が閉弁された状態になされる。これにより、供給制御バルブ35からキャッピング手段11に至る経路には、吸引ポンプ37の駆動による負圧が蓄積される。そして、十分に負圧が蓄積された状態で前記供給制御バルブ35を開弁させる操作がなされる。これにより、サブタンク7から記録ヘッド6に至るインク供給路に、瞬間的にインクの早い流れを作ることができ、前記したサブタンク7におけるフィルタ部材49を境として、キャッピング手段11側に効率的にインクが排出される。そして、強力吸引動作の実行後においては、キャリッジ1は印字領域側に移動され、ワイピング部材12により記録ヘッドのノズル形成面6aを払拭するステップS45に示すワイピング動作が実行される。
【0090】
以上のように、インクの排出ルーチンにおいては、サブタンク7におけるフィルタ部材49を境として、各廃液カートリッジおよびキャッピング手段の両方向にインクを排出させる操作が行われる。これにより、インク供給路からのインクの排出時間を短縮させることができる。
【0091】
次に図12は、図9におけるステップS24として示す洗浄シーケンスのさらに詳細な制御ステップを示すものである。この洗浄シーケンスの実行にあたっては、洗浄実行命令にしたがって、ステップS51に示されたように洗浄液カートリッジの加圧が実行される。これは、前記した空気加圧ポンプ21の駆動によってなされる。この場合、通常の印刷状態においてカートリッジのインクパックを加圧する空気圧であっては、インク供給路に流れる洗浄液の速度は小さく、したがって、比較的長大なインク供給路を洗浄液によって洗浄するには、多くの時間を費やすことになる。
【0092】
そこで、ステップS52に示す追い加圧が実行される。この追い加圧は、断続的に駆動される前記空気加圧ポンプ21の駆動時間をさらに延長させて、インクパックの加圧力を高め、インク供給路に充填する洗浄液の流速を高めるためになされる。図10は、追い加圧の実行ルーチンを示したものである。すなわち、ステップS31に示すように空気加圧ポンプが駆動された場合、ステップS32に示すように、加圧ポンプが駆動後の経過時間が検証される。ここで、所定の時間(XXsec)が経過したと判断された場合、ステップS33に示すように加圧ポンプの駆動を停止させるようになされる。
【0093】
前記空気加圧ポンプ21は、前記したように図7に示す圧力センサ23による電気的な出力によって、駆動および停止動作が制御される。そして、空気加圧ポンプ21の頻繁な駆動および停止の繰り返しを避けるために、図8に示した制御ルーチンにおけるステップS14に示すように、圧力センサ23が所定の圧力に達した(High)ことが検知された場合に、さらに所定時間(A)の経過を待って空気加圧ポンプ21の駆動を停止させるようになされる。
【0094】
これに対して、前記した図10に示す追い加圧の制御ルーチンにおいては、ステップS32に示すように、加圧ポンプが駆動後の所定時間(XXsec)が経過するまで、加圧ポンプの駆動が継続される。すなわち、この場合の所定時間(XXsec)は、記録装置の印刷稼働状態において管理される前記した所定時間(A)よりも長い時間に設定されており、これにより空気加圧ポンプ21の駆動時間をさらに延長させて、インクパックの加圧力を高めるように制御される。
【0095】
前記した追い加圧の実行による高い加圧力により洗浄液カートリッジが加圧され、ステップS53に示す洗浄液補給がなされる。この場合、前記したインク排出シーケンスの実行により、サブタンクを含むインク供給路におけるインクは、すでに排出されている。したがって、洗浄液の補給によって、インク供給路に僅かに残るインクは即座に薄められる。ここで、洗浄液の補給と同時にステップS54に示すように、補給停止フラグがセットされる。
【0096】
これは、記録装置が通常の稼働状態においては、前記したようにサブタンク7におけるホール素子33a,33bの電気的出力とインク消費カウンタとのロジックに基づいて、インク補給バルブ26の開閉弁を制御するようにしている。しかしながら、洗浄液の補給および排出操作においては、前記した動作は洗浄液の十分な補給および排出操作に支障を与えるため、補給停止フラグをセットすることで、敢えてその機能を不能にさせている。
【0097】
サブタンクを含むインク補給路に、洗浄液を十分に充填させた状態において、ステップS55に示すようにサブタンクの攪拌動作がなされる。これは、キャリッジ1を往復動作させることで、サブタンク内の洗浄液を攪拌させるものであり、これによりサブタンク内の残留インクは洗浄液に対して十分に混合される。これに続くステップS56においては、ポンプモータが駆動される。このステップS56は、前記したステップS43と同様の制御がなされ、これによりサブタンクを含むインク補給路に充填された洗浄液は、キャッピング手段11を介して排出される。
【0098】
この洗浄液の排出にあたっては、前記した補給バルブ26は閉弁状態とされる。したがって、サブタンク7内には洗浄液の排出に伴う負圧の作用により、サブタンク7に形成された大気連通口62より大気が侵入する。これにより、サブタンク7内の洗浄液をほぼ空状態にすることができる。そして、ステップS57においては、前記したステップS51からステップS56に至る一連の動作が、指定回数繰り返されたか否かが判定される。ステップS57において、前記一連の動作が指定回数繰り返されたと判定された状態で、第1洗浄シーケンスが終了する。
【0099】
前記第1洗浄シーケンスに続く第2洗浄シーケンスは、前記した第1洗浄シーケンスとほぼ同様なステップにより制御される。すなわち、ステップS58からステップS61は、前記ステップS51からステップS54の制御態様と同等であり、またステップS62は、前記ステップS56の制御態様と同等である。なお、第2洗浄シーケンスにおいては、第1洗浄シーケンスにおいて実施されるサブタンクの攪拌動作(ステップS55)は実行されないが、必要に応じて実行するようにしてもよい。
【0100】
そして、第2洗浄シーケンスにおいては、ステップS63に示されたように強力吸引動作が実行される。このステップは、前記した図11に示すステップS44の制御態様と同等である。すなわち、このステップS63を実行することにより、キャッピング手段側に洗浄液の早い流れを瞬間的に作り出すことができる。これにより、例えば記録ヘッド内に形成された複雑なインク流路に残留しようとするインクを、洗浄液と共に効果的に流し出すことができる。
【0101】
そして、ステップS64においては、前記したステップS58からステップS63に至る一連の動作が、指定回数繰り返されたか否かが判定される。ステップS64において、前記一連の動作が指定回数繰り返されたと判定された状態で、第2洗浄シーケンスが終了し、全ての洗浄シーケンスが終了する。
【0102】
なお、前記した洗浄制御方法を実行するにあたっては、通常の印刷動作時のインク廃液の排出量に比較すると、多量の洗浄液が吸引ポンプ37を介して廃液タンク38側に排出されることになる。したがって、製品出荷時に実施される前記した洗浄シーケンスの実行にあたっては、廃液タンク38を利用せずに、吸引ポンプ37の排出口を、洗浄時に利用される特別の排出タンクに接続して、当該排出タンクに洗浄液を廃棄させることが望ましい。
【0103】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明にかかるインク供給路内の洗浄制御方法によると、インク供給路に貯留されたインクをインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケンスが実行され、続いてカートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を繰り返して導入する洗浄シーケンスが実行される。したがって、インク排出シーケンスの実行によっても僅かに残るインクは、洗浄液の導入によって即座に薄められ排出される。それ故、洗浄作業に要する時間を短縮させることができると共に、より少ない洗浄液により効率的に洗浄操作をなし得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用され得るインクジェット式記録装置の基本構成を示した平面図である。
【図2】図1に示す記録装置におけるインクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給システムを示した模式図である。
【図3】キャリッジに搭載されたサブタンクを一面方向から視た状態の斜視図である。
【図4】同じくサブタンクを一面方向から視た状態の一部透視図である。
【図5】図2に示したインク供給システムにおいて用いられるレリーフバルブを兼ねる圧力調整弁の例を示した一部断面図である。
【図6】同じく圧力調整弁が大気開放された状態を示した一部断面図である。
【図7】図2に示したインク供給システムにおいて用いられる圧力検出器の例を示した断面図である。
【図8】圧力検出器による出力を利用して空気加圧ポンプを駆動制御する制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図9】本発明にかかる洗浄制御方法の基本シーケンスを示したフローチャートである。
【図10】追い加圧の実行ルーチンを示したフローチャートである。
【図11】インク排出シーケンスの詳細な制御ステップを示したフローチャートである。
【図12】洗浄シーケンスの詳細な制御ステップを示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ
6 記録ヘッド
7(7a,7b,7c,7d) サブタンク
8 カートリッジホルダ
9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インクカートリッジ)
10 インク補給チューブ
11 キャッピング手段
21 空気加圧ポンプ
22 圧力調整弁(レリーフバルブ)
23 圧力検出器
24 インクパック
25 圧力室
26 インク補給バルブ
31 フロート部材
32 永久磁石
33a,33b ホール素子
35 供給制御バルブ
37 吸引ポンプ
38 廃液タンク

Claims (4)

  1. カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成したインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法であって、
    前記インク供給路およびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケンスと、
    前記インク排出シーケンスに続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケンスとを実行するようになされ
    前記インク排出シーケンスには、カートリッジホルダからサブタンクに至るインク供給路に配置されたインク補給バルブを開弁させる補給バルブ開弁ステップを含み、前記インク補給バルブの開弁動作により、重力方向の高所に配置された前記サブタンクから、重力方向の低所に配置された前記インクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かってインクを排出するようになされ、
    前記インクカートリッジには、空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加されることで、前記加圧空気の作用によりインクカートリッジからキャリッジに搭載されたサブタンクに対してインクが補給されるように構成され、前記補給バルブ開弁ステップの実行と同時に、または補給バルブ開弁ステップの直前に、前記加圧空気を開放させるレリーフバルブの開弁ステップを実行することを特徴とするインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法。
  2. カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成したインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法であって、
    前記インク供給路およびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケンスと、
    前記インク排出シーケンスに続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケンスとを実行するようになされ
    前記洗浄シーケンスにおいては、カートリッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジからの洗浄液を、インク供給路およびサブタンクに対して導入する洗浄液導入ステップと、導入された洗浄液を記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段側に吸引排出させる洗浄液排出ステップとが実行され、
    前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとの間で、キャリッジを往復移動させることで、サブタンク内の洗浄液を攪拌する攪拌ステップが実行されることを特徴とするインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法。
  3. 前記洗浄シーケンスにおいては、前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行されるようになされる請求項2に記載のインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法。
  4. カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成したインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法であって、
    前記インク供給路およびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケンスと、
    前記インク排出シーケンスに続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケンスとを実行するようになされ
    前記洗浄シーケンスにおいては、カートリッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジからの洗浄液を、インク供給路およびサブタンクに対して導入する洗浄液導入ステップと、導入された洗浄液を記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段側に吸引排出させる洗浄液排出ステップとが実行され、
    前記洗浄シーケンスにおいては、洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行される第1洗浄シーケンスと、前記第1洗浄シーケンスに続いて、洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行される第2洗浄シーケンスが実行され、前記第2洗浄シーケンスにおける洗浄液排出ステップにおいては、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブが閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が実行されることを特徴とするインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法。
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