JP2001253093A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001253093A
JP2001253093A JP2000067389A JP2000067389A JP2001253093A JP 2001253093 A JP2001253093 A JP 2001253093A JP 2000067389 A JP2000067389 A JP 2000067389A JP 2000067389 A JP2000067389 A JP 2000067389A JP 2001253093 A JP2001253093 A JP 2001253093A
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ink
control chamber
closing control
recording head
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JP2000067389A
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Shuhei Harada
秀平 原田
Yoshiharu Ariga
義晴 有賀
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク貯留部から記録ヘッドに至るインク流
路に残留する気泡を効率的に排除することができる記録
装置を提供すること。 【解決手段】 インク貯留部としてのサブタンクから記
録ヘッドに至るインク流路には、ダイヤフラム弁35a
を備えたバルブユニット35が配置されている。ダイヤ
フラム弁35aの重力方向の上面側に開閉制御室35h
が形成されており、この開閉制御室35hにおける出口
開口部35iが、ダイヤフラム弁のほぼ中央部の直上に
形成されると共に、出口開口部35iの周囲には、反重
力方向に向かって径が小さくなる傾斜面35jがさらに
形成されている。この構成により、バルブユニット35
を閉弁状態として、キャッピング手段により負圧を与え
た状態でバルブユニット35を開弁制御することで、特
に開閉制御室35hに残留する気泡を効率的に排除する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク貯留部から
のインクを受けて印刷データに基づいてノズル開口から
インク滴を吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット
式記録装置に関し、特にインク貯留部から記録ヘッドに
至るインク流路に配置された流路開閉手段の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用
紙の幅方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、
記録用紙を記録ヘッドの走査方向と直交する方向に移動
させる紙送り手段が備えられ、印刷データに対応して記
録ヘッドより記録用紙に対してインク滴を吐出させるこ
とで記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に、ブラックインクお
よびイエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可
能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキス
ト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えること
により、フルカラー印刷を可能としている。
【0004】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴とし
て記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、例えばノズ
ル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や
インクの固化により、また塵埃の付着、さらにはインク
流路への気泡の混入などにより、印刷不良を起こすとい
う問題を抱えている。
【0005】このために、例えばノズル開口に目詰まり
が生じた場合、またはインク流路に気泡が混入している
場合などには、キャッピング手段により記録ヘッドのノ
ズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧によりノズ
ル開口からインクを吸引排出させることで、ノズル開口
付近におけるインク固化による目詰まりや、インク流路
内の気泡を排出させてインクの吐出不良を解消する操作
が実行され、これはクリーニング操作と呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したク
リーニング操作を実行する場合においては、サブタンク
などのインク貯留部から記録ヘッドのノズル開口に至る
インク流路内のインクに、なるべく早い流れを発生させ
ることが効果的であり、これにより増粘したインクと共
に、流路内に存在する気泡も排出させることができる。
しかしながら、クリーニング操作時においてインクの流
速を増大させるには、大きな負圧を得るために吸引ポン
プの能力を増大させる必要がある。これにはポンプの大
型化と共に、ポンプを駆動するモータも大型のものを使
用せざるを得ず、必然的にコストの上昇および装置全体
の大型化は免れない。
【0007】そこで、インクカートリッジと記録ヘッド
との間のインク流路内に開閉可能な流路開閉手段(バル
ブユニット)を配置し、クリーニング操作にあたってキ
ャッピング手段を介してインクの吸引を開始した際には
前記流路開閉手段を閉弁状態とし、キャッピング手段内
の負圧が上昇した時点で、前記流路開閉手段を開弁させ
ることで、流路内のインクの流速を瞬間的に高めるよう
に構成した記録装置が提案されている。
【0008】このような構成のもとで使用される前記し
た流路開閉手段は、耐久性が高く、且つ比較的小さな作
動力で確実な開閉弁作用を得ることができるものが望ま
しい。また、開閉弁動作に際して記録ヘッドのノズル開
口に形成されたインクのメニスカスを破壊することのな
いように、記録ヘッド側の流路に極力圧力変動を起こさ
ない構成のものが望まれる。さらにこの場合、流路開閉
手段において気泡が残留し難い構成とすることも重要で
ある。
【0009】本発明は、前記したような技術的課題に着
目してなされたものであり、例えばサブタンクなどのイ
ンク貯留部と記録ヘッドとの間に配置され、耐久性およ
び動作の確実性が保障され、また開閉弁動作において記
録ヘッド側に圧力変動をもたらさず、さらに流路開閉手
段において気泡が残留し難い構成を提供し、これによ
り、インク流路における増粘インクの排出および印字障
害を発生させる気泡の排出が促進されるようにしたイン
クジェット式記録装置を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、インク貯留部からのインクを受けて印刷データに
基づいてノズル開口からインク滴を吐出することで記録
用紙に印字を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記
記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、負圧発生
手段からの負圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引排
出させるキャッピング手段と、前記インク貯留部と記録
ヘッドとの間に配置されてインク供給路を開閉制御する
流路開閉手段と、前記キャッピング手段によって記録ヘ
ッドのノズル形成面に負圧を与えた状態において、前記
流路開閉手段を開弁制御する制御手段とを備えたインク
ジェット式記録装置であって、前記流路開閉手段には、
作動体の駆動力を受けてほぼ中央部が面方向と直交する
方向に変形される可撓性素材によるダイヤフラム弁が具
備され、前記ダイヤフラム弁の重力方向の上面側に前記
インク貯留部から記録ヘッドに向かうインク供給路の開
閉制御室が形成された構成とされる。
【0011】この場合、好ましくは前記開閉制御室から
記録ヘッドに向かう開閉制御室における出口開口部が、
ダイヤフラム弁のほぼ中央部の直上に形成され、前記イ
ンク貯留部から開閉制御室に至る開閉制御室における入
口開口部が、ダイヤフラム弁の中央部の直上を避けた位
置に配置される。
【0012】また、さらに好ましくは前記開閉制御室か
ら記録ヘッドに向かう開閉制御室における出口開口部
が、ダイヤフラム弁のほぼ中央部の直上に形成され、前
記インク貯留部から開閉制御室に至る開閉制御室におけ
る入口開口部が、前記出口開口部に対して重力方向にお
いて下側の位置に配置される。
【0013】そして、前記開閉制御室から記録ヘッドに
向かう開閉制御室における出口開口部の周囲には、反重
力方向に向かって径が小さくなる傾斜面がさらに形成さ
れていることが望ましい。また、好ましくは前記開閉制
御室側に面したダイヤフラム弁のほぼ中央部に、環状の
凸部が一体に形成され、前記ダイヤフラム弁の変形によ
り、前記環状の凸部が開閉制御室から記録ヘッドに向か
う開閉制御室における出口開口部を閉塞するように構成
される。
【0014】また、前記ダイヤフラム弁のほぼ中央部に
形成された環状の凸部が当接されるように、環状の当接
面が開閉制御室の前記出口開口部の周囲に形成されてい
ることが好ましく、前記環状の当接面の周囲に連続して
反重力方向に向かって径が小さくなる前記傾斜面が形成
された構成とされる。
【0015】この場合、好ましくは前記開閉制御室に形
成された環状の当接面と、前記ダイヤフラム弁の凸部と
の距離が、ダイヤフラム弁の開弁状態において1.0〜
1.3mmとなるように構成される。
【0016】一方、前記開閉制御室における出口開口部
から記録ヘッドに向かうインク導出路の流路面積が、開
閉制御室における出口開口部の直近において小さく、開
閉制御室より離れるにしたがって大きくなるように構成
される。そして、好ましい実施の形態においては、前記
作動体がロッド部材により構成され、ロッド部材の一端
部が前記ダイヤフラム弁の重力方向の下面側に取り付け
られ、前記ロッド部材の軸方向の移動動作により流路開
閉手段の開閉弁動作がなされるように構成される。
【0017】以上の構成によると、キャッピング手段に
よって記録ヘッドのノズル形成面に負圧を与えた状態に
おいて、ダイヤフラム弁を開弁制御することで、インク
貯留部から記録ヘッドのノズル開口に至るインク流路
に、瞬間的にインクの早い流れを作り出すことができ
る。そして、ダイヤフラム弁の重力方向の上面側にイン
ク貯留部から記録ヘッドに向かうインク供給路の開閉制
御室が形成されているので、開閉制御室において残留す
る気泡をインクの早い流れによって効果的に排出させる
ことができる。
【0018】加えて、開閉制御室から記録ヘッドに向か
う出口開口部をダイヤフラム弁のほぼ中央部の直上に形
成し、出口開口部の周囲に反重力方向に向かって径が小
さくなる傾斜面をさらに形成させることで、開閉制御室
に残留する気泡は浮上作用により出口開口部付近に誘導
することができる。
【0019】したがって、前記した構成によると通常の
インクの流れにおいても開閉制御室内における気泡を効
果的に排出し、気泡が残留しにくい特質を生かすことが
できる。さらに、前記したように瞬間的にインクの流速
が高められるので、残留気泡の排出効果をより一層高め
ることが可能となる。
【0020】また、開閉制御室側に面したダイヤフラム
弁のほぼ中央部に形成された環状の凸部が、開閉制御室
から記録ヘッドに向かう出口開口部を閉塞するよう作用
するので、環状凸部が可撓性のシール面を構成し、作動
体の直線方向の移動動作にしたがって確実な開閉弁動作
を得ることができる。
【0021】このような構成によると、記録ヘッドのキ
ャッピング状態において負圧を印加した場合、ダイヤフ
ラム弁は負圧を受けてその閉弁状態におけるシール性が
さらに高まり、確実な閉弁機能を維持するようになる。
また、ダイヤフラム弁の採用により、その開閉弁動作に
伴う記録ヘッド側の体積変化をごく少なくすることがで
き、記録ヘッドのノズル開口に形成されたインクのメニ
スカスを破壊するなどの問題を回避することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は、本発明が適用され得るインクジェ
ット式記録装置の一例を上面図によって示したものであ
る。図1において符号1はキャリッジであり、このキャ
リッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイ
ミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて
紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向で
ある主走査方向に往復移動されるように構成されてい
る。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1
の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェ
ット式記録ヘッド6が搭載されている。
【0023】また、キャリッジ1には前記記録ヘッドに
インクを供給するためのインク貯留部としてのサブタン
ク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜
7dは、この実施の形態においては、その内部において
各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインク
に対応して4個具備されている。
【0024】そして、このサブタンク7a〜7dに対し
て装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装填
されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜
9dから、各インク補給チューブ10,10,……をそ
れぞれ介して、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシ
アンの各インクが補給されるように構成されている。
【0025】一方、前記キャリッジ1の移動経路上にお
ける非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドの
ノズル形成面を封止することができるキャッピング手段
11が配置されている。このキャッピング手段11の上
面には、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し得るゴ
ム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11a
が具備されている。そして、キャリッジ1がホームポジ
ョンに移動したときに、これに追従して前記キャップ部
材11aによって、記録ヘッドのノズル形成面が封止で
きるように構成されている。
【0026】このキャップ部材11aは、記録装置の休
止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、
ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。ま
た、このキャッピング手段11には、図2に基づいて後
述するように、吸引ポンプ(チューブポンプ)における
チューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記
録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排
出させるクリーニング動作が実行されるように構成され
ている。
【0027】さらに、キャッピング手段11に隣接した
印字領域側には、ゴムなどの弾性素材により形成された
ワイピング部材12が配置されていて、必要に応じて記
録ヘッドのノズル形成面を払拭して清掃することができ
るように構成されている。
【0028】次に図2は、図1に示した記録装置に搭載
されたインク供給システムを模式的に示したものであ
り、このインク供給システムについて、同一符号で示し
た図1と共に説明する。図1および図2において、符号
21は加圧ポンプを示しており、この加圧ポンプ21に
より生成された加圧空気は圧力調整弁22に供給され、
圧力調整弁22により圧力調整された加圧空気は、圧力
検出器23を介して前記した各メインタンク9a〜9d
(図2においては代表して符号9として示しており、以
下において代表して単に符号9として説明する場合もあ
る。)にそれぞれ供給されるように構成されている。
【0029】このメインタンク9は、その概略構成が図
2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されて
おり、その内部にはインクを封入した可撓性素材により
形成されたインクパック24が収納されている。そし
て、メインタンク9の外郭とインクパック24とで形成
される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室2
5内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給される
ように構成されている。この構成により、各メインタン
ク9a〜9dに収納された各インクパック24は、それ
ぞれ加圧空気による加圧を受け、各メインタンク9a〜
9dから各サブタンク7a〜7dに対してインク流が発
生されるように作用する。
【0030】したがって、前記各メインタンク9a〜9
dにおいて加圧されたインクは、インク補給バルブ2
6,26……および各インク補給チューブ10,10,
……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サ
ブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7と
して示しており、以下において代表して単に符号7とし
て説明する場合もある。)に個別に補給される。
【0031】図2に示すサブタンク7の構成についての
詳細な説明は後述するが、その基本構成は、内部にフロ
ート部材31が配置されており、そのフロート部材31
の一部には永久磁石32が取り付けられている。そし
て、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33
bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接
されている。
【0032】この構成により、サブタンク内のインク量
に応じた前記フロート部材31の浮上位置にしたがっ
て、前記永久磁石32による磁力線がホール素子33
a,33bに作用する。したがって、このホール素子3
3a,33bの電気的出力によりサブタンク内のインク
量を検出することができる。
【0033】前記した構成により、例えばサブタンク7
内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク内に
収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動
し、これに伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移
動する。したがって、永久磁石の移動によるホール素子
33a,33bの電気的出力によって、前記インク補給
バルブ26が開弁される。
【0034】これにより、メインタンク9内で加圧され
ているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタ
ンク7内に送出される。そして、当該サブタンク7内に
おけるインク量が十分な量に達した場合には、前記した
ホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて前記
バルブ26が閉弁される。このような繰り返しにより、
メインタンクからサブタンクに対して断続的にインクが
補給されるように作用し、各サブタンクには、常にほぼ
一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
【0035】このように、メインタンク内において空気
圧によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置
されたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な
出力に基づいて、各サブタンクに対して補給されるよう
に構成されているので、インクの補給レスポンスを向上
させることができ、サブタンク内のインクの貯留量が適
切に管理される。
【0036】そして、各サブタンク7からは流路開閉手
段としての後述するバルブユニット35およびこれに接
続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してイ
ンクが供給されるように構成されている。そして、記録
ヘッド6の図示せぬアクチェータに与えられる印刷デー
タに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面におけるノ
ズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用す
る。
【0037】なお、図2において符号11は、前記した
キャッピング手段を示しており、このキャッピング手段
11に一端が接続されたチューブ37aは、負圧発生手
段としての吸引ポンプ(チューブポンプ)37の一部を
構成している。そして、チューブ37aの他端は廃液タ
ンク38に接続されており、吸引ポンプ37により吸引
した排インクは、廃液タンク38に導出されるように構
成されている。
【0038】図3乃至図5は、前記したサブタンクの実
施の形態を示したものであり、図3はサブタンクの一部
の構成を割愛し、これを一面方向から視た斜視図で示
し、図4は同方向から視た透視図で示している。さらに
図5はサブタンクを裏面方向から視た背面図で示してい
る。なお、図3乃至図5において、既に説明した各部に
相当する部分は、同一符号で示されている。
【0039】サブタンク7は、ほぼ直方体状に形成さ
れ、且つ全体が偏平状になされている。このサブタンク
7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁41b
とが一体に形成された箱状部材41により構成されてお
り、この箱状部材41の開口周縁には、例えば透明樹脂
によるフィルム状部材42(図4参照)が熱溶着手段に
より密着状態で取り付けられ、箱状部材41とフィルム
状部材42とにより囲まれた内部に、インク貯留空間4
3が形成されている。
【0040】そして、箱状部材41を構成する前記一側
壁41aからインク貯留空間43に向かって突出する支
持軸44が箱状部材41と一体に形成されており、フロ
ート部材31は、この支持軸44を回動中心として、イ
ンク貯留空間43内において重力方向に可動できるよう
に配置されている。なお、この実施の形態においては、
前記支持軸44はインク貯留空間43における水平方向
の端部近傍に配置されており、前記フロート部材31
は、前記支持軸44を回動中心として可動される支持腕
部材45の可動自由端側に一体に形成されている。
【0041】そして、図4に示されたように前記支持腕
部材45の自由端側に、前記した永久磁石32が取り付
けられており、この永久磁石32は、支持腕部材45が
ほぼ水平状態となされた時に、インク貯留空間43にお
ける水平方向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサ
ブタンク7の側壁に添接された基板34に装着されたホ
ール素子33a,33bに最も接近されるように構成さ
れている。
【0042】また、前記ホール素子33a,33bは、
サブタンク7の側壁に形成された位置決め凹部41cに
挿入されており、この位置決め凹部41cを形成するこ
とにより、サブタンク7の側壁部はより薄肉状態とさ
れ、前記フロート部材31に取り付けられた永久磁石3
2の移動軌跡と、各ホール素子33a,33bとの距離
がより接近できるように構成されている。
【0043】一方、前記サブタンク7には、その重力方
向の低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁4
1bの底部にインク補給口46が形成されており、この
インク補給口46に接続された前記チューブ10を介し
てメインタンク9よりインク貯留空間43内に、インク
が補給されるように構成されている。
【0044】サブタンク7におけるインク補給口46
が、前記したとおり重力方向の低部に形成されることに
より、メインタンクからのインクは、インク貯留空間4
3の底部から補給され、したがって、インクの補給によ
ってインク貯留空間43内におけるインクの泡立ちが発
生しないように配慮されている。
【0045】さらに、前記サブタンク7内には、フロー
ト部材31および支持腕部材45の移動領域を避けた部
分に、キャリッジの移動に伴いサブタンク内のインクの
波打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が
配置されている。この実施の形態においては、リブ部材
47はサブタンク7を構成する箱状部材41の一側壁4
1aからインク貯留空間43に向かってそれぞれ突出す
るように、一側壁41aをベースとして一体に形成され
ているが、これは別体に形成されていてもよい。このリ
ブ部材47の存在により、前記したとおりサブタンク内
のインクの波打ちの発生程度を低減させることができ、
これにより、ホール素子によるサブタンク7内のインク
の貯留量の検出精度を向上させることができる。
【0046】また、サブタンク内7には、インク補給口
46に近接してインク導出口48が形成されている。こ
のインク導出口48を覆うように、五角形(ホームベー
ス状)を形成する異物トラップ用のフィルタ部材49が
配置されており、したがって、サブタンク7内に貯留さ
れたインクは、このフィルタ部材49を介してインク導
出口48に導かれるようになされる。しかも、インク導
出口48はインク補給口46に近接して形成されている
ので、サブタンク7内に導入される比較的新しいインク
が、直ちにこの導出口48より導出されるように作用す
る。
【0047】前記インク導出口48より導出されるイン
クは、図5に示されたように側壁41aの裏面に形成さ
れた溝部50に導出され、この溝部を覆うように熱溶着
されたフィルム状部材51により形成されたインク導出
路を介してサブタンク7の下底部に配置された前記バル
ブユニット35に至るように構成されている。そして、
バルブユニット35を介して、同様に側壁41aの裏面
に形成された溝部52に導出され、この溝部を覆うよう
に熱溶着された前記フィルム状部材51により形成され
たインク導出路(同じく符号52で示す)を介して記録
ヘッド6に接続されるチューブ36の接続口53に導か
れるように構成されている。
【0048】一方、サブタンク7の上半部には、図3お
よび図4に示されたようにインク貯留空間43に導通す
る導通溝61が傾斜状態に形成されており、この導通溝
61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高部
には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貫通する大気
連通口62が形成されている。この大気連通口62は、
図5に示すようにサブタンク7の裏面に配置され、大気
を通過させると共にインクの通過を阻止するほぼ矩形状
に形成された撥水膜63によって閉塞されている。
【0049】この撥水膜63は、サブタンク7の側壁4
1aにおける裏面に形成された凹所に収納された形で配
置されており、側壁41aの上部裏面を覆うように熱溶
着されたフィルム部材64によって保持されている。そ
して、前記撥水膜63を介して側壁41aの裏面には蛇
行溝65が形成されており、この蛇行溝65の端部は、
サブタンク7の側壁41aに形成された有底孔66に連
通されている。これら蛇行溝65および有底孔66は、
前記したフィルム部材64によって気密状態に覆われて
おり、したがって、蛇行溝65とフィルム部材64とに
よって、空気流通抵抗路(符号は蛇行溝と同じ65で示
す)が形成されている。
【0050】そして、前記有底孔66を覆うフィルム状
部材64を、鋭利な工具等で破壊することで、前記大気
開放口62は蛇行状に形成された前記空気流通抵抗路6
5を介して大気に連通されるようになされる。このよう
に、サブタンク7に形成された大気連通口62が撥水膜
63により覆われた構成とされているので、誤って記録
装置全体を例えば上下反転させた場合などにおいて、前
記撥水膜63の存在によりサブタンク7内のインクを漏
出させるという問題を回避することができる。
【0051】また、空気流通抵抗路65の端部に形成さ
れた有底孔66を、予めフィルム部材64によって気密
状態に覆った構成とすることで、サブタンク単体の完成
時において、サブタンクの液漏れ(インク漏れ)をチェ
ックすることができ、このチェックが完了した時点で、
有底孔66を覆うフィルム状部材64を破壊すること
で、本来の機能をもたせるように構成することができ
る。
【0052】なお、前記したサブタンク7には貫通孔6
7が形成されており、この貫通孔67を貫通して各サブ
タンク7を支持する1本の支持軸(図示せず)によっ
て、各サブタンク7を並列状態に支持し、サブタンクユ
ニットが構成できるようになされている。
【0053】図6は前記したサブタンク7に配置された
流路開閉手段としてのバルブユニット35を拡大断面図
によって示したものである。このバルブユニット35
は、前記したようにインク貯留部としてのサブタンク7
と記録ヘッド6との間に配置されて、記録ヘッドへのイ
ンク供給路を開閉制御する機能を有している。そして、
バルブユニット35の閉弁状態において、記録ヘッド6
のノズル形成面を封止した状態のキャッピング手段11
に対して吸引ポンプ37から負圧を与え、十分に負圧が
蓄積された状態でバルブユニット35を開弁するように
制御される。
【0054】この制御により、サブタンク7から記録ヘ
ッドのノズル開口6aに至るインク流路に瞬間的にイン
クの早い流れを作り出し、インク流路に残留する気泡を
効果的に排出させるように機能する。
【0055】このバルブユニット35には、図6に示さ
れたように可撓性素材、例えばゴム素材によるダイヤフ
ラム弁35aが使用されている。このダイヤフラム弁3
5aはサブタンク7を構成する箱状部材41と、この箱
状部材41にビス35bにより取り付けられたシリンダ
部材35cとの間で、その周縁部が挟持されるようにし
て取り付けられている。
【0056】そして、作動体としてのロッド部材35d
の一端部が、前記ダイヤフラム弁35aの重力方向の下
面側に取り付けられており、このダイヤフラム弁35a
はロッド部材35dの軸方向の駆動力を受けて、ほぼ中
央部が面方向と直交する方向に変形されるように構成さ
れている。
【0057】前記ロッド部材35dは、シリンダ部材3
5c内を垂直方向に移動できるように構成されており、
ロッド部材35dに形成された盤状体35eとシリンダ
部材35cの内底部に配置されたバネ受け部材35fと
の間に配置されたコイル状バネ35gの作用によって、
前記ダイヤフラム弁35aの中央部が鎖線で示すように
上部に突出されるように付勢されている。
【0058】前記ダイヤフラム弁35aの重力方向の上
面側は、サブタンク7から記録ヘッド6に向かうインク
供給路の開閉制御室35hを構成している。そして、開
閉制御室35hから記録ヘッド6に向かう開閉制御室に
おける出口開口部35iが、ダイヤフラム弁35aのほ
ぼ中央部の直上に形成されている。
【0059】また、開閉制御室35hにおける出口開口
部35iの周囲には、ダイヤフラム弁35aに形成され
た後述する環状の凸部が当接される環状の当接面35n
が形成されている。そして、前記環状の当接面35nの
周囲に連続して、反重力方向に向かって径が小さくなる
傾斜面35jが形成されている。この傾斜面35jの傾
斜角度は、実施の形態においては重力方向に対して約4
5度程度に構成されており、この傾斜面35jの傾斜角
度は実施の形態に示す45度に対して±15度程度の範
囲になされるのが望ましい。
【0060】一方、サブタンク7から開閉制御室35h
に至る入口開口部35kが、ダイヤフラム弁の中央部の
直上を避けた位置、すなわち図6に示す実施の形態にお
いては前記傾斜面35jの一部に形成されている。さら
に、開閉制御室35h側に面した前記ダイヤフラム弁3
5aのほぼ中央部には、前記した環状の凸部35mが一
体に形成されており、ダイヤフラム弁35aの上方向へ
の変形により、環状の凸部35mが前記出口開口部35
iの周囲に形成された環状の当接面35nに当接して、
出口開口部35iを閉塞することができるように構成さ
れている。
【0061】以上の構成において、常時においてはダイ
ヤフラム弁35aの中央部は前記したバネ部材35gの
作用を受けて上方に突出するように変形され、図6に鎖
線で示したようにダイヤフラム弁35aの中央部に形成
された環状の凸部35mが、開閉制御室に形成された環
状の当接面35nに当接して、出口開口部35iを閉塞
するように作用する。
【0062】そして、記録ヘッド6により印刷を実行す
る場合においては、前記ロッド部材35dが図示せぬア
クチェータの駆動力を受けて下方に牽引され、これによ
って常時閉弁状態のダイヤフラム弁35aは、開閉制御
室35hに形成された出口開口部35iを開放して開弁
状態とされる。
【0063】また、ダイヤフラム弁35aは、後述する
ように記録ヘッドのクリーニング動作を実行する場合に
おいても、キャッピング手段11によって記録ヘッドの
ノズル形成面6aを封止し、負圧が蓄積された状態で開
弁制御される。
【0064】以上のように構成されたバルブユニット3
5は、前記ロッド部材35dによってダイヤフラム弁3
5aの中央部を僅かに下方に牽引することで開弁状態と
することができ、またロッド部材35dの牽引を解くこ
とによって、ダイヤフラム弁35aを閉弁させることが
できる。したがって、バルブユニット35の開閉弁動作
に要するアクチェータの作動力はごく僅かでこと足り
る。
【0065】そして、前記バルブユニット35は記録ヘ
ッド6のノズル形成面がキャッピング手段11により封
止されて吸引ポンプ37からの負圧を受ける状態におい
て閉弁状態となされ、ダイヤフラム弁35aから記録ヘ
ッド6に至るインク流路が負圧に蓄圧された状態で開弁
されるようになされる。このような動作シーケンスを踏
むことにより、バルブユニット35が開弁された直後に
おいて、前記インク流路に瞬間的にインクの早い流れを
発生させることができ、増粘したインクと共にインク流
路内、特に特に図6に示す開閉制御室35hに残留する
気泡をキャッピング手段11側に排出させることができ
る。
【0066】この場合、バルブユニット35にはダイヤ
フラム弁35aの重力方向における上部に開閉制御室3
5hが形成され、開閉制御室35hから記録ヘッド6に
向かう出口開口部35iをダイヤフラム弁のほぼ中央部
の直上に形成し、且つ、出口開口部の周囲に反重力方向
に向かって径が小さくなる傾斜面35jを形成させたの
で、開閉制御室35hに残留する気泡は浮上作用により
出口開口部35i付近に誘導することができる。これに
より、残留気泡の排出効果をより一層高めることが可能
となる。
【0067】また、開閉制御室35h側に面したダイヤ
フラム弁のほぼ中央部に形成された環状の凸部35m
が、開閉制御室に形成された環状の当接面35nに密着
して記録ヘッドに向かう出口開口部35iを閉塞するよ
う作用するので、環状の凸部35mが可撓性のシール面
を構成し、ロッド部材35dの直線方向の移動動作にし
たがって確実な開閉弁動作を得ることができる。
【0068】なお、前記した環状の当接面35nは平坦
面とされており、その面の幅はなるべくはダイヤフラム
弁35aの閉弁時において、環状の凸部35mが密着し
得る最小限の幅に形成されていることが望ましく、この
ような構成とすることで、前記傾斜面35jによって誘
導された気泡の排出性を高めることができる。
【0069】そして、前記した構成によると、記録ヘッ
ドのキャッピング状態において負圧を印加した場合、ダ
イヤフラム弁35aは負圧を受けてその閉弁状態におけ
るシール性がさらに高まり、確実な閉弁機能を維持する
ようになる。また、ダイヤフラム弁の採用により、その
開閉弁動作に伴う記録ヘッド側の体積変化をごく少なく
することができ、記録ヘッドのノズル開口に形成された
インクのメニスカスを破壊するなどの問題を回避するこ
とができる。
【0070】図7は、バルブユニット35の他の実施の
形態を示したものであり、図6に示された開閉制御室3
5hをさらに拡大した断面図で示している。なお、図7
において図6に相当する部分は同一符号で示している。
この図7に示す実施の形態においては、前記開閉制御室
35hから記録ヘッドに向かう開閉制御室における出口
開口部35iが、ダイヤフラム弁35aのほぼ中央部の
直上に形成され、前記インク貯留部から開閉制御室に至
る開閉制御室における入口開口部35kが、前記出口開
口部35iに対して重力方向において下側の位置に形成
された構成とされている。
【0071】このように、出口開口部35iに対して入
口開口部35kを重力方向において下側の位置に形成さ
せることにより、開閉制御室35h内において入口開口
部35kから上部の出口開口部35iに向かって整然と
したインクの流れを発生させることができ、これに伴い
開閉制御室35h内に残留する気泡の排出作用を促進さ
せることができる。
【0072】そして、前記開閉制御室に形成された環状
の当接面35nと、前記ダイヤフラム弁の凸部35mと
の距離hが、図7に示したようにダイヤフラム弁の開弁
状態において1.0〜1.3mmとなるように構成され
ていることが望ましい。この距離hが1.0mmに満た
ない場合には、開閉制御室35hに残留する気泡がダイ
ヤフラム弁の凸部35mと環状の当接面35nとの間で
引っ掛かる現象が発生して、開閉制御室35hからの気
泡の排出性に障害を与える度合いが大きくなる。また、
前記距離が1.3mmを超える場合においては、ダイヤ
フラム弁35aの開閉弁動作時において、開閉制御室3
5hの内容積の変化が大きくなり、特に記録ヘッド6に
無用な圧力変動を与えることとなり好ましくはない。
【0073】一方、図6および図7に示されたように、
前記開閉制御室における出口開口部35iから記録ヘッ
ドに向かうインク導出路52の流路面積が、開閉制御室
における出口開口部35iの直近において小さく、開閉
制御室より離れるにしたがって大きくなるように構成さ
れている。このように構成することにより、開閉制御室
の出口開口部35iにおけるインクの流速を上げること
ができ、開閉制御室内の気泡の排出性を向上させること
に寄与できる。
【0074】次に図8は前記した構成の記録装置に搭載
された制御回路の構成を示している。なお、図8におい
て既に説明したキャリッジ1、記録ヘッド6、サブタン
ク7、キャッピング手段11、吸引ポンプ37、および
廃液タンク38は、それぞれ同一符号で示しており、し
たがってその詳細な説明は割愛する。
【0075】図8において、符号70は印刷制御手段で
あり、ホストコンピュータから供給される印刷データに
基づいてビットマップデータを生成し、このデータに基
づいてヘッド駆動手段71により駆動信号を発生させ
て、記録ヘッド6からインク滴を吐出させるように作用
する。ヘッド駆動手段71は、印刷データに基づく駆動
信号の他に、フラッシング制御手段72からのフラッシ
ング指令信号を受けてフラッシング操作のための駆動信
号を記録ヘッド6に出力するようにも構成されている。
【0076】符号73はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段73からの指令によりポンプ
駆動手段74が動作して、吸引ポンプ37を駆動制御す
るように構成されている。またクリーニング制御手段7
3には、印刷制御手段70、クリーニングシーケンス制
御手段75、およびクリーニング指令検知手段76より
クリーニング指令信号が供給されるように構成されてい
る。
【0077】なお、クリーニング指令検知手段76には
クリーニング指令スイッチ77が接続されており、この
スイッチ77をユーザが例えばプッシュ操作することに
より、前記検知手段76を動作させてマニュアルによる
クリーニング操作が実行されるように構成されている。
【0078】前記クリーニングシーケンス制御手段75
は、ホストコンピュータより指令信号を受けて前記クリ
ーニング制御手段73、バルブユニット駆動手段78お
よびキャリッジ駆動手段79に対して制御信号を送出す
ることができるように構成されている。
【0079】前記バルブユニット駆動手段78は、図6
に示したバルブユニット35に配置されたロッド部材3
5dを下方に牽引する図示せぬアクチェータを駆動し、
バルブユニット35を開弁させることができるように構
成されている。また、キャリッジ駆動手段79は、図1
に示すキャリッジモータ2を駆動して、キャリッジ1を
ホームポジション側に移動させて、キャッピング手段1
1により記録ヘッド6のノズル形成面をキャッピングさ
せるように制御する。
【0080】次に図9は、図6および図7に示したバル
ブユニット35の機能を利用してなされるクリーニング
動作の一例を示したフローチャートであり、以下図9に
基づいてクリーニングの動作シーケンスを説明する。先
ずクリーニング動作がスタートするとステップS11に
示すように、バルブユニット35が閉弁状態とされる。
これはホストコンピュータからの指令を受けたクリーニ
ングシーケンス制御手段75が、バルブユニット駆動手
段78を制御し、バルブユニット35がユニット内に収
容されたバネ部材35gの付勢力を受けて閉弁される。
【0081】続いてステップS12に示すように、キャ
リッジ1が移動して記録ヘッド6のノズル形成面は、ワ
イピング部材12によりワイピングされる。これによ
り、記録ヘッド6のノズル形成面に付着している紙粉等
が除去される。これは、ホストコンピュータからの指令
を受けたクリーニングシーケンス制御手段75が、キャ
リッジ駆動手段79に対して制御信号を送出することに
より実行される。
【0082】そして、ステップS13に示すようにキャ
リッジ1は、なおもホームポジション側に移動し、ステ
ップS14に示すように記録ヘッドの6のノズル形成面
がキャッピング手段11によってキャッピングされる。
【0083】これに続いて、ステップS15に示すよう
に吸引ポンプ37が駆動される。これは、クリーニング
シーケンス制御手段75よりクリーニング制御手段73
に制御信号が送出され、クリーニング制御手段73より
ポンプ駆動手段74に対して指令信号が送出されること
により実行される。そして、ステップS16において所
定時間の経過が待たれる。これにより、サブタンク7か
ら記録ヘッド6に至るインク供給路に負圧が蓄積され
る。
【0084】前記吸引ポンプ37は、円弧状に配置され
たチューブに対して、円弧状軌跡を移動するローラによ
ってしごき作用を与えるいわゆるチューブポンプが用い
られている。したがって、前記チューブの内部空間とキ
ャッピング手段11の内部空間とによる容積の存在によ
り、キャッピング手段11の内部空間における負圧は序
々に増大する。
【0085】ステップS16において所定の時間が経過
したと判定されると、ステップS17に示すように前記
バルブユニット35が開弁制御される。これは、クリー
ニングシーケンス制御手段75が、バルブユニット駆動
手段78を制御し、バルブユニット35におけるロッド
部材35dがアクチェータの駆動力を受けて下方に牽引
されることにより実行される。
【0086】前記バルブユニット35の開弁によって、
サブタンク7から記録ヘッド6に至るインク供給路に
は、瞬間的に早いインクの流れが発生し、増粘したイン
クと共にインク流路内に存在する気泡、特に図6および
図7に示す開閉制御室35hに残留する気泡がキャッピ
ング手段11側に排出される。
【0087】この後にステップS18に示すように、吸
引ポンプ37の駆動は停止され、ステップS19に示す
ようにキャッピング手段37による記録ヘッド6のキャ
ッピングが解除される。そして、ステップS20に示す
ように吸引ポンプ37が一時的に駆動され停止される。
これにより、キャッピング手段11内に排出されたイン
クは、吸引ポンプ37を通過して廃液タンク38に廃棄
される。
【0088】次に続くステップS21においては、イン
クの吸引回数が所定回数実行されたか否かが判定され、
所定回数に満たない場合には、前記したステップS15
乃至ステップS20が繰り返し実行される。そして、ス
テップS21においてインクの吸引回数が所定回数実行
されたと判定されると、ステップS22に示すようにワ
イピング動作が実行され、記録ヘッドのノズル形成面に
付着しているインクが、ワイピング部材12によって払
拭される。そして、ステップS23に示すように記録ヘ
ッド6は再びキャッピング手段11によって封止され、
印刷データの到来を待つ状態とされる。
【0089】なお、図9に示したフローチャートにおい
ては、ステップS17においてバルブユニット35が開
弁された後に、ステップS18において吸引ポンプ37
の駆動が停止されるようにしているが、吸引ポンプ37
の駆動が停止された後にバルブユニット35を開弁させ
るようにしてもよい。また、ステップS21において、
インクの吸引回数が所定回数実行されたか否かを判定す
るようにしているが、1度のインクの吸引動作により充
分なクリーニング結果が得られるのであれば、複数回繰
り返す必要もない。
【0090】なお、以上説明した実施の形態は、インク
貯留部として各インクカートリッジとしてのメインタン
クからインクの補給を受けて、各インクを一時的に貯留
するサブタンクを用いた記録装置を例にしているが、例
えばインクカートリッジが直接キャリッジ上に装着され
る記録装置に採用しても、同様の作用効果を得ることが
できることは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、キャッピン
グ手段によって記録ヘッドのノズル形成面に負圧を与え
た状態において、流路開閉手段としてのバルブユニット
を開弁するように構成したので、インク貯留部から記録
ヘッドに至るインク流路におけるインクの流速が瞬間的
高められ、増粘したインクと共に、印字障害を発生させ
る気泡等も効率的に排出させることができる。さらに、
バルブユニットを構成する開閉制御室に残留しようとす
る気泡を効果的に排出することができ、これにより印字
動作の信頼性を向上させた記録装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
全体構成を示した平面図である。
【図2】メインタンクから記録ヘッドに至るインク供給
システムの構成を示した模式図である。
【図3】サブタンクの一部の構成を割愛し、これを一面
方向から視た状態の斜視図である。
【図4】同じくサブタンクを一面方向から視た状態の透
視図である。
【図5】同じくサブタンクを裏面方向から視た状態の背
面図である。
【図6】サブタンクの一部に配置されたバルブユニット
の実施の形態を示した拡大断面図である。
【図7】バルブユニットの他の実施の形態を示した開閉
制御室部分の拡大断面図である。
【図8】記録装置に搭載された制御回路の構成を示した
ブロック図である。
【図9】図8に示す制御回路によってなされるクリーニ
ング動作の制御ルーチンを示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録ヘッド 7(7a,7b,7c,7d) サブタンク(インク貯
留部) 8 カートリッジホルダ 9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インク
カートリッジ) 10 インク補給チューブ 11 キャッピング手段 12 ワイピング部材 21 加圧ポンプ 22 圧力調整弁 23 圧力検出器 24 インクパック 25 圧力室 26 インク補給バルブ 31 フロート部材 32 永久磁石 33(33a,33b) ホール素子 35 バルブユニット(流路
開閉手段) 35a ダイヤフラム弁 35c シリンダ部材 35d ロッド部材 35g コイル状バネ 35h 開閉制御室 35i 出口開口部 35j 傾斜面 35k 入口開口部 35m 環状凸部 35n 環状当接面 37 吸引ポンプ(チューブ
ポンプ) 38 廃液タンク 52 インク導出路 70 印刷制御手段 71 ヘッド駆動手段 72 フラッシング制御手段 73 クリーニング制御手段 74 ポンプ駆動手段 75 クリーニングシーケン
ス制御手段 76 クリーニング指令検知
手段 77 クリーニング指令スイ
ッチ 78 バルブユニット駆動手
段 79 キャリッジ駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA15 EA17 EA27 EB21 EB53 EC18 EC24 EC51 EC57 EC64 JA10 JA13 JB04 JC08 JC13 JC20 KA08 KB04 KB08 KB37 KB40 KC02 KC14 KC17 KD02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク貯留部からのインクを受けて印刷
    データに基づいてノズル開口からインク滴を吐出するこ
    とで記録用紙に印字を行うインクジェット式記録ヘッド
    と、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、
    負圧発生手段からの負圧を受けて記録ヘッドからインク
    を吸引排出させるキャッピング手段と、前記インク貯留
    部と記録ヘッドとの間に配置されてインク供給路を開閉
    制御する流路開閉手段と、前記キャッピング手段によっ
    て記録ヘッドのノズル形成面に負圧を与えた状態におい
    て、前記流路開閉手段を開弁制御する制御手段とを備え
    たインクジェット式記録装置であって、 前記流路開閉手段には、作動体の駆動力を受けてほぼ中
    央部が面方向と直交する方向に変形される可撓性素材に
    よるダイヤフラム弁が具備され、前記ダイヤフラム弁の
    重力方向の上面側に前記インク貯留部から記録ヘッドに
    向かうインク供給路の開閉制御室が形成されてなるイン
    クジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉制御室から記録ヘッドに向かう
    開閉制御室における出口開口部が、ダイヤフラム弁のほ
    ぼ中央部の直上に形成され、前記インク貯留部から開閉
    制御室に至る開閉制御室における入口開口部が、ダイヤ
    フラム弁の中央部の直上を避けた位置に形成されてなる
    請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉制御室から記録ヘッドに向かう
    開閉制御室における出口開口部が、ダイヤフラム弁のほ
    ぼ中央部の直上に形成され、前記インク貯留部から開閉
    制御室に至る開閉制御室における入口開口部が、前記出
    口開口部に対して重力方向において下側の位置に形成さ
    れてなる請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉制御室から記録ヘッドに向かう
    開閉制御室における出口開口部の周囲には、反重力方向
    に向かって径が小さくなる傾斜面がさらに形成されてな
    る請求項2または請求項3に記載のインクジェット式記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉制御室側に面したダイヤフラム
    弁のほぼ中央部に、環状の凸部が一体に形成され、前記
    ダイヤフラム弁の変形により、前記環状の凸部が開閉制
    御室から記録ヘッドに向かう開閉制御室における出口開
    口部を閉塞するように構成した請求項2乃至請求項4の
    いずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤフラム弁のほぼ中央部に形成
    された環状の凸部が当接されるように、環状の当接面が
    開閉制御室の前記出口開口部の周囲に形成され、前記環
    状の当接面の周囲に連続して反重力方向に向かって径が
    小さくなる前記傾斜面が形成されてなる請求項5に記載
    のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉制御室に形成された環状の当接
    面と、前記ダイヤフラム弁の凸部との距離が、ダイヤフ
    ラム弁の開弁状態において1.0〜1.3mmとなるよ
    うに構成された請求項6に記載のインクジェット式記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉制御室における出口開口部から
    記録ヘッドに向かうインク導出路の流路面積が、開閉制
    御室における出口開口部の直近において小さく、開閉制
    御室より離れるにしたがって大きくなるように構成した
    請求項2乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記作動体がロッド部材により構成さ
    れ、ロッド部材の一端部が前記ダイヤフラム弁の重力方
    向の下面側に取り付けられ、前記ロッド部材の軸方向の
    移動動作により流路開閉手段の開閉弁動作がなされるよ
    うに構成した請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
    インクジェット式記録装置。
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