JP2014189012A - インクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクカートリッジ30は、インク室36を有する本体31と、インク室36に貯留されたインクを外部へ流出させるインク供給部34と、インク室36に開口する連通口44を介して外部と連通する大気通路47と、連通口44を開閉するバルブ48と、を具備する。バルブ48は、第1孔83及び第2孔84を連通する大気通路77を有している。バルブ48は、本体75と、連通口44を封止可能な突起92、及びバルブ室32の内面に摺接して、第1孔83及び第2孔84それぞれが配置される空間を液密に区画するOリング部93と、を具備する。
【選択図】図6
Description
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。カートリッジ装着部110は、ケース101と、係合部材145と、インクニードル113と、光センサ114とを備えている。なお、図1においては、ケース101内にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能であるが、図1においては、1つのインクカートリッジ30が収容可能な空間が示されている。
図2から図8に示されるように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、略直方体形状の本体31と、ブラケット90と、本体31に収納された内部フレーム35と、を有する。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。インク室36は、本体31に収納された内部フレーム35によって形成されている。本体31及び内部フレーム35が、本体に相当する。
本体31は、左右方向51において互いに対向する側壁37、38と、上下方向52の下側の下壁41と、上下方向52の上側の上壁27と、が後壁42から前後方向53における前方の前壁140へ向かって延設されて構成されており、前後方向53において後壁42に対向する面、及び上壁27の一部が開口された箱形である。本体31の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。内部フレーム35の上壁39及び前壁40の一部は、本体31の上壁27から露出されている。すなわち、本体31は、内部フレーム35の後方側の一部を覆っている。なお、各図においては、側壁37が現れていないが、側壁37は側壁38と左右方向51において対向する壁である。
ブラケット90は、左右方向51において互いに対向する側壁143、144と、上下方向52において互いに対向する上壁141及び下壁142とが前壁140から取出向き55に延設されて構成されており、前後方向53において前壁140に対向する面が開口された箱形である。ブラケット90の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、ブラケット90は、内部フレーム35のうちの本体31によって覆われていない前方側の一部を覆っている。なお、各図においては、側壁143が現れていないが、側壁143は側壁144と対向する壁である。
図4及び図5に示されるように、内部フレーム35は、左右方向51に対向する一対の面が開口された環状に構成されている。そして、開口された一対の面にフィルム82(図1参照)が貼り付けられて開口が塞がれることにより、その内部にインクを貯留可能なインク室36が形成される。インク室36を区画する前壁40は、内部フレーム35がブラケット90に挿入された際に、ブラケット90の前壁140に対向する壁面であり、大気連通部120、バルブ室32、検知部33、及びインク供給部34が設けられている。
検知部33は、上下方向52における大気連通部120及びインク供給部34の間において、内部フレーム35の前壁40から前方(挿入向き56)に突設されている。検知部33は、インク室36に連通された箱形である。検知部33は、ブラケット90の開口95を通じてインクカートリッジ30の外部へ露出されている。また、検知部33は、カートリッジ装着部110に設けられた光センサ114(図1参照)から出射されて、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、左右方向51)に進行する光、例えば赤外光を透過させる透光性の樹脂からなる一対の壁を有する。なお、光は赤外光でもよいし、可視光であってもよい。
インク供給部34は、上下方向52における検知部33より下側において、内部フレーム35の前壁40から挿入向き56、すなわち前後方向53における前向きに突設されている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、ブラケット90の前壁140に設けられた孔97を通じて外側へ突出されている。インク供給部34の突出端には、インク供給口71が形成されている。また、図1に示されるように、インク供給部34の内部には、インク供給口71とインク室36とを連通させるインク流路72が形成されており、インク供給口71を開閉させるインク供給バルブ70が配置されている。
図4から図8に示されるように、大気連通部120は、上下方向52における検知部33より上側において、内部フレーム35に設けられている。大気連通部120は、インク室36をインクカートリッジ30の外部と連通させるためのものである。大気連通部120は、内部フレーム35に設けられて、インク室36に開口する連通口44及び内部フレーム35の上壁39に開口する大気口125を接続してインク室36を外部と連通する大気通路(連通口44からバルブ室32、孔122、ラビリンス路124、孔127、大気通路128、大気口125)と、連通口44を閉塞する第1位置、及び連通口44を開放する第2位置に移動可能なバルブ48と、バルブ48を第2位置へ付勢するコイルバネ49と、を有する。
図2及び図4に示されるように、ブラケット90の孔96には、リリース部材130が組み付けられる。リリース部材130は、ブラケット90に組み付けられた状態において、バルブ48を第1位置へ押し込むものである。
未使用状態のインクカートリッジ30において、インク室36が負圧状態に維持されている。また、大気連通部120は、図2に示されるように、ブラケット90に組み付けられたリリース部材130によって、図7に示されるように、バルブ48がコイルバネ49の付勢力に抗してロッド133によって第1位置へ押し込まれ、シール部材76の突起92が隔壁121の連通口44の内壁129に圧接されて連通口44が閉塞されている。このようにして、インク室36は外部に対して閉塞されているので、インク室36内のインクが外部に漏れることが防止される。また、大気連通部120において連通口44より外部側に位置する半透膜94にインクが接触することがない。
本実施形態によれば、バルブ室32においてバルブ48がスライドして、連通口44がシール部材76の突起92によって開閉される。シール部材76のOリング部93は、バルブ48のスライドにおいてバルブ室32の内面に摺接して、第1孔83と第2孔84とがそれぞれ配置される空間を液密に区画する。これにより、大気通路47を開閉可能な簡易且つ小型のバルブ48が実現される。
31 本体
34 インク供給部
35 内部フレーム(本体)
36 インク室
44 連通口
47 大気通路
48 バルブ
67 孔(連通孔)
75 本体(バルブ本体)
76 シール部材(封止部材)
77 大気通路
83 第1孔
84 第2孔
92 突起(第1弾性部)
93 Oリング部(第2弾性部)
94 半透膜
Claims (7)
- インクが貯留されるインク室を有する本体と、
上記本体に設けられており、上記インク室に貯留されたインクを外部へ流出させる供給部と、
上記本体に設けられており、上記インク室に開口する連通口を介して外部と連通する大気通路と、
上記大気通路を開閉するバルブと、を具備しており、
上記バルブは、
第1孔及び第2孔の間で大気が流通可能な通路を有しており、上記大気通路においてスライド可能なバルブ本体と、
上記バルブ本体に設けられており、上記連通口を封止可能な第1弾性部、及び上記バルブ本体のスライドにおいて上記大気通路の内面に摺接して、上記第1孔及び第2孔それぞれが配置される空間を液密に区画する第2弾性部を有する封止部材と、を具備するインクカートリッジ。 - 上記第1弾性部は、上記連通口の内壁に当接可能に上記スライド方向に沿って突出する凸形状である請求項1に記載のインクカートリッジ。
- 上記第1弾性部は、内部に空間を有するものである請求項2に記載のインクカートリッジ。
- 上記第2弾性部は、Oリング形状である請求項1から3のいずれかに記載のインクカートリッジ。
- 上記封止部材は、上記バルブ本体のスライド方向の一端側を覆うキャップ形状である請求項1から4のいずれかに記載のインクカートリッジ。
- 上記封止部材は、上記第1孔と連通する連通孔を有するものである請求項5に記載のインクカートリッジ。
- 上記バルブは、上記第1孔又は上記第2孔のうち、上記連通口と異なる空間に配置される一方を塞ぐ半透膜を更に具備するものである請求項1から6のいずれかに記載のインクカートリッジ。
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