JP6098291B2 - 液体カートリッジ - Google Patents
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Description
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。カートリッジ装着部110は、ケース101と、係合部材145と、インクニードル113と、光センサ114とを備えている。なお、図1においては、ケース101内にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能であるが、図1においては、1つのインクカートリッジ30が収容可能な空間が示されている。
図2から図8に示されるように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、略直方体形状の本体31と、ブラケット90と、本体31に収納された内部フレーム35と、を有する。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。インク室36は、内部フレーム35によって形成されている。インクカートリッジ30が、液体カートリッジに相当する。本体31及び内部フレーム35が、本体に相当する。
本体31は、左右方向51において互いに対向する側壁37、38と、上下方向52の下側の下壁41と、上下方向52の上側の上壁27と、が後壁42から前後方向53における前方の前壁140に向かって延設されて構成されており、前後方向53において後壁42に対向する面、及び上壁27の一部が開口された箱形である。本体31の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。内部フレーム35の上壁39及び前壁40の一部は、本体31の上壁27から露出されている。すなわち、本体31は、内部フレーム35の後方側の一部を覆っている。なお、各図においては、側壁37が現れていないが、側壁37は側壁38と左右方向51において対向する壁である。側壁37,38が、インクカートリッジ30の側面の後ろ側部分を形成している。側壁37,38が、第1壁、第2壁に相当する。
ブラケット90は、左右方向51において互いに対向する側壁143、144と、上下方向52において互いに対向する上壁141及び下壁142とが前壁140から取出向き55に延設されて構成されており、前後方向53において前壁140に対向する面が開口された箱形である。ブラケット90の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、ブラケット90は、内部フレーム35のうちの本体31によって覆われていない前方側の一部を覆っている。なお、各図においては、側壁143が現れていないが、側壁143は側壁144と対向する壁である。側壁143,144が、インクカートリッジ30の側面の前側部分を形成している。側壁143,144が、第1壁、第2壁に相当する。前壁140が、第3壁に相当する。
図4及び図5に示されるように、内部フレーム35は、左右方向51に対向する一対の面が開口された環状に構成されている。そして、開口された一対の面にフィルム82(図1参照)が貼り付けられて開口が塞がれることにより、その内部にインクを貯留可能なインク室36が形成される。インク室36は、インクを自由状態で貯留する空間である。インクが自由状態で貯留されているとは、インクがスポンジや発泡体等の三次元網目構造体の内部空間に進入して、重力などに抗して保持されることなく、重力などによって自由に流動可能な状態でインク室36内に貯留されていることをいう。インク室36が液体室に相当する。
検知部33は、上下方向52における大気連通部120及びインク供給部34の間において、内部フレーム35の前壁40から前方(挿入向き56)に突設されている。検知部33は、インク室36に連通された箱形である。検知部33は、ブラケット90の開口95を通じてインクカートリッジ30の外部へ露出されている。また、検知部33は、カートリッジ装着部110に設けられた光センサ114(図1参照)から出射されて、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、左右方向51)に進行する光、例えば赤外光を透過させる透光性の樹脂からなる一対の壁を有する。なお、光は赤外光でもよいし、可視光であってもよい。
インク供給部34は、上下方向52における検知部33より下側において、内部フレーム35の前壁40から挿入向き56、すなわち前後方向53における前向きに突設されている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、ブラケット90の前壁140に設けられた孔97を通じて外側へ突出されている。インク供給部34の突出端には、インク供給口71が形成されている。また、図1に示されるように、インク供給部34の内部には、インク供給口71とインク室36とを連通させるインク流路72が形成されており、インク供給口71を開閉させるインク供給バルブ70が配置されている。
図4から図8に示されるように、大気連通部120は、上下方向52における検知部33より上側において、内部フレーム35に設けられている。大気連通部120は、インク室36をインクカートリッジ30の外部と連通させるためのものである。大気連通部120は、内部フレーム35に設けられて、インク室36に開口する連通口44及び内部フレーム35の上壁39に開口する大気口125を接続してインク室36を外部と連通する大気通路(連通口44、バルブ室32、孔122、ラビリンス路124、孔127、大気通路128、大気口125)と、連通口44を閉塞する第1位置、及び連通口44を開放する第2位置に移動可能なバルブ48と、バルブ48を第2位置へ付勢するコイルバネ49と、を有する。
図2及び図4に示されるように、ブラケット90の孔96には、リリース部材130が組み付けられる。リリース部材130は、ブラケット90に組み付けられた状態において、バルブ48を第1位置へ押し込むものである。
未使用状態のインクカートリッジ30において、インク室36が負圧状態に維持されている。また、大気連通部120は、図2に示されるように、ブラケット90に組み付けられたリリース部材130によって、図7に示されるように、バルブ48がコイルバネ49の付勢力に抗してロッド133によって第1位置へ押し込まれ、シール部材76の突起92が隔壁121の連通口44の内壁129に圧接されて連通口44が閉塞されている。このようにして、インク室36は外部に対して閉塞されているので、インク室36内のインクが外部に漏れることが防止される。また、大気連通部120において連通口44より外部側に位置する半透膜94にインクが接触することがない。
インクカートリッジ30は、左右方向51が最も幅が狭い外形なので、ユーザは、左右方向51においてインクカートリッジ30を挟み込むように持って様々な姿勢にする可能性がある。また、インクカートリッジ30において、本体31の側壁37,38及びブラケット90の側壁143,144により形成される両側面が、インクカートリッジ30の外面の中で最大面積であるので、この両側面の一方を下側にして卓上などにインクカートリッジ30が置かれる可能性もある。
本実施形態によれば、インクカートリッジ30において、本体31の側壁37,38及びブラケット90の側壁143,144により形成される両側面が下側にされたとしても、インク室36から連通口44を通じてバルブ室32に流出したインクが、直ちに半透膜94に到達することがない。
31 本体
32 バルブ室(バッファ室)
34 インク供給部
35 内部フレーム(本体)
36 インク室(液体室)
37,38,143,144 側壁(第1壁、第2壁)
47 大気通路
48 バルブ
68 第1部分
69 第2部分
77 大気通路(第1通路)
83 第1開口
84 第2開口
94 半透膜
120 大気連通部
124 ラビリンス路(第2通路)
125 大気口(第2通路)
140 前壁(第3壁)
Claims (8)
- 使用状態における上下方向及び前後方向より左右方向において幅が狭く、左右方向の両側面の少なくとも一方が最大面積となる外形であって、液体が貯留される液体室を有する本体と、
上記本体に設けられており、上記液体室に貯留された液体を外部へ流出させる供給部と、
上記本体に設けられており、上記液体室に開口する連通口を介して外部と連通する大気通路と、を具備しており、
上記大気通路は、
上記連通口と接続されたバッファ室と、
上記バッファ室を区画する壁面のうち、上記バッファ室の左右方向の両端以外となる位置において開口する第1開口を通じて上記バッファ室と接続されており、上下方向又は前後方向の少なくとも一方へ延びる第1通路と、
第2開口を通じて上記第1通路と接続された第2通路と、
上記第2開口を塞ぐ半透膜と、を有しており、
上記第1開口及び上記第2開口は、左右方向において異なる位置に配置されている液体カートリッジ。 - 上記第1通路は、前後方向に沿って延びる上記第1開口側の第1部分と、左右方向に沿って延びる上記第2開口側の第2部分と、を有しており、
上記第2部分が、上記第1部分よりも、大気が流れる方向と直交する断面積が広いものである請求項1に記載の液体カートリッジ。 - 上記連通口及び上記第1開口は、上下方向において同じ位置に配置されている請求項1又は2に記載の液体カートリッジ。
- 上記連通口及び上記第1開口は、前後方向に離間されて配置されている請求項1から3のいずれかに記載の液体カートリッジ。
- 上記連通口を閉塞する第1位置、及び上記連通口を開放する第2位置に移動可能なバルブを更に具備しており、
上記第1開口、上記第2開口、及び上記第1通路は、上記バルブに設けられたものである請求項1から4のいずれかに記載の液体カートリッジ。 - 上記供給部は、上記本体の前後方向に離れて位置する外面の一方に開口するものである請求項1から5のいずれかに記載の液体カートリッジ。
- 上記連通口は、上記液体室における左右方向の中央に配置されたものである請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジ。
- 第1方向において向かい合っており、外面のうち最大面積となる面を形成する一対の第1壁及び第2壁を有して箱形状の外形を呈しており、内部に液体を貯留する液体室を有する本体と、
上記本体の外面を形成する壁のうち、第1方向と交差する第2方向に沿って外側を向く第3壁に設けられて、上記液体室に貯留された液体を外部へ流出させる供給部と、
上記本体に設けられており、上記液体室に開口する連通口を介して外部と連通する大気通路と、を具備しており、
上記大気通路は、
上記連通口と接続されたバッファ室と、
上記バッファ室を区画する壁面のうち、上記バッファ室の第1方向の両端以外となる位置において開口する第1開口を通じて上記バッファ室と接続されており、少なくとも第1方向と交差する方向へ延びる第1通路と、
第2開口を通じて上記第1通路と接続された第2通路と、
上記第2開口を塞ぐ半透膜と、を有しており、
上記第1開口及び上記第2開口は、第1方向において異なる位置に配置されている液体カートリッジ。
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