JP6183107B2 - 液体供給装置 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙などのシートに対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入されて装着される。或いは、カートリッジ装着部110に装着された状態のインクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110から抜き出される。
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100が液体供給装置に相当する。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30と、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。インクカートリッジ30が液体カートリッジに相当する。
図5及び図6に示されるように、カートリッジ装着部110は、ケース101と、係合部材145と、インクニードル113と、ロッド125とを備えている。ケース101が筐体に相当する。
図5及び図6に示されるように、カートリッジ装着部110の筐体を形成するケース101は、ケース101の内部空間の天部を確定している天面と、底部を確定している底面と、天部と底部とをつないでいる終面と、終面と対向する位置に設けられ、プリンタ10の正面側に開口112とを有する箱形状である。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿抜される。インクカートリッジ30は、天面及び底面に設けられたガイド溝109に、インクカートリッジ30の上端部及び下端部が挿入されることによって図6において矢印50で示される方向(以下「挿入及び取出方向50」と表記する。)へ案内される。ケース101には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。
図1及び図6に示されるように、インクニードル113は、管状の樹脂針からなり、ケース101の終面の下部に設けられている。インクニードル113は、ケース101の終面において、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置に配置されている。インクニードル113は、カートリッジ装着部110からインクカートリッジ30が取り出される取出向き55へ突出している。ここで、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される向きが水平方向に沿った挿入向き56であり、取り出される向きが取出向き55である。
図1及び図6に示されるように、係合部材145が、ケース101の天面において、開口112側に設けられた支軸147を中心に回動可能に設けられている。係合部材145の回動先端側であって、ケース101の終面を向いて係合端部146が形成されている。係合部材145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を装着状態に保持するためのものである。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、係合部材145は、後述するインクカートリッジ30の係止部45に係合され、インクカートリッジ30を取出向き55に押す力に抗してインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110内に保持する。一方、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り出される場合、インクカートリッジ30に設けられた回動部材80の後端がユーザによって押し下げられることにより、係合部材145が反時計回りに回動して係止部45との係合が解除される。これにより、インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110から取り出し可能となる。
図1、図6及び図7に示されるように、ロッド125が、ケース101の終面におけるインクニードル113より重力方向の上側に設けられている。ロッド125は、ケース101の終面から取出向き55に突出されている。すなわち、取出向き55において後方にロッド125の基端部139が配置され、取出向き55において前方にロッド125の突出先端部138が配置されている。ロッド125は、円柱形状の外形をなしている。本実施形態において、ロッド125は、突出先端部138から基端部139へ向かって、それぞれが異なる外径である3つの第1外周面129,第2外周面130,第3外周面134を有している。
図2〜4に示されるインクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留する貯留室36である。貯留室36は、インクカートリッジ30の外観を形成している本体31に収納された内部フレーム35によって形成されているが、本体31そのものによって形成されていてもよい。
図2及び図3に示されるように、本体31は、左右方向51において互いに対向する側壁37、38と、上下方向52において互いに対向する上壁39及び下壁41とが後壁42から挿入向き56に延設されて構成されており、前後方向53において後壁42に対向する面が開口された箱形である。本体31の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。内部フレーム35の前壁40側の一部は、本体31から露出されている。すなわち、本体31は、内部フレーム35の後方側を覆っている。
図2及び図3に示されるように、ブラケット90は、左右方向51において互いに対向する側壁143、144と、上下方向52において互いに対向する上壁141及び下壁142とが前壁140から取出向き55に延設されて構成されており、前後方向53において前壁140に対向する面が開口された箱形である。ブラケット90の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、ブラケット90は、内部フレーム35のうちの本体31によって覆われていない前方側を覆っている。
図3及び図4に示されるように、内部フレーム35は、左右方向51に対向する一対の面が開放された環状に構成されている。そして、開放された一対の面がフィルム(不図示)によって封止されることにより、その内部にインクを貯留可能な貯留室36が形成される。貯留室36を区画する前壁40は、内部フレーム35がブラケット90に挿入された際に、ブラケット90の前壁140に対向する壁面であり、大気連通部120及びインク供給部34が設けられている。
図3及び図4に示されるように、インク供給部34は、上下方向52における大気連通部120より下側において、内部フレーム35の前壁40から挿入向き56、つまり前後方向における前向きに突出されている。インク供給部34が液体供給部に相当する。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、ブラケット90の前壁140に設けられた孔97を通じて外側へ突出されている(図2参照)。インク供給部34の突出端には、インク供給口71が形成されている。また、図1及び図4に示されるように、インク供給部34の内部には、インク供給口71と貯留室36とを連通させるインク流路72が形成されており、インク供給口71を開閉させるインク供給バルブ70が配置されている。
図2〜図4に示されるように、内部フレーム35の上壁には、係止部45が形成されている。係止部45は、インクカートリッジ30の左右方向51及び上下方向52に拡がる係止面46を有している。係止面46は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、カートリッジ装着部110に設けられた係合部材145と係合される(図1及び図10参照)。
図3及び図4に示されるように、大気連通部120は、突出部121と、大気連通バルブ73と、コイルバネ74とを備えている。大気連通部120は、貯留室36をインクカートリッジ30の外部と連通させるためのものである。
図3及び図4に示されるように、大気連通バルブ73は、突出部121の内部空間122と、内部空間122及び貯留室36との間に形成され且つ内部空間122及び貯留室36を連通させる空間84とに亘って配置されている。大気連通バルブ73が連通切替部材に相当する。大気連通バルブ73は、孔27の径よりも若干小さい径であり且つ内部空間122及び空間84に配置された状態で前後方向53に長い細径部87と、細径部87と一体形成されており、孔27の径よりも大きく空間84の径よりも若干小さい径である太径部88と、を備えている。太径部88における細径部87との境界には、外側へ延びたフランジ部89が設けられている。太径部88は、空間84に配置されている。細径部87は、太径部88から挿入向き56へ延びており、空間84から孔27を介して内部空間122に亘って配置されている。
以下、インクカートリッジ30のカートリッジ装着部110への装着過程における突出部121とロッド125との動作について、図8〜図10に基づいて詳細に説明する。
本実施形態によれば、突出部121の第1面136及び第2面137が、ロッドの第1外周面129並びにリブ131の端面132及び突出端面133に液密に密着しているので、突出部121とロッド125との隙間から貯留室36のインクが漏れ出すことがない。
なお、本実施形態では、ロッド125の第2外周面130の複数のリブ131が等間隔で設けられているが、リブ131の数や配置は適宜変更されてもよいことは言うまでもない。また、ブラケット90の上下方向52の位置決めをロッド125により行わない態様が採用され、ロッド125に対してブラケット90の孔96の内面が摺動しない構成であれば、ロッド125の第2外周面130の上部側にリブ131が設けられていてもよい。
31 本体(カートリッジ本体)
34 インク供給部(液体供給部)
36 貯留室
64 IC基板(電気的インターフェース)
73 大気連通バルブ(連通切替部材)
74 コイルバネ(付勢部材)
90 ブラケット
100 インク供給装置(液体供給装置)
101 ケース(筐体)
106 接点
110 カートリッジ装着部
113 インクニードル(連結部)
121 突出部(弾性部材)
125 ロッド
129 外周面(摺動面)
130,134 外周面(摺動面)
131 リブ(突条)
132 端面
Claims (7)
- カートリッジ装着部と、上記カートリッジ装着部に対して挿入向きに挿入されて装着される液体カートリッジと、を備える液体供給装置であって、
上記液体カートリッジは、
液体が貯留された貯留室を有するカートリッジ本体と、
上記カートリッジ本体に設けられており、上記貯留室に貯留された液体を外部へ流出させる液体供給部と、
上記カートリッジ本体から上記挿入向きに突出した管形状であって、内部空間が上記貯留室と連通している弾性部材と、を備えており、
上記カートリッジ装着部は、
開口を有する箱形状であって上記液体カートリッジが上記開口を通じて挿抜される筐体と、
上記筐体から上記挿入向きと逆向きの取出向きへ突出しており、上記液体カートリッジが上記筐体に装着された装着状態において上記液体供給部と連結される連結部と、
上記筐体から上記取出向きへ突出しており、突出先端側に通気口が形成されており、上記装着状態において上記弾性部材へ挿入されて液密に接触するロッドと、を備えており、
上記ロッドは、
上記突出先端側に形成され、突出先端側へ向かって先細りなテーパ部分の外周面と、
上記外周面の突出基端側に設けられており、上記取出向きと交差する外方向へ突出して上記取出向きに沿って延出された突条と、を有しており、
上記装着状態において、上記弾性部材は、上記ロッドの外周面及び少なくとも突条の一部と接触する液体供給装置。 - 上記突条は、上記ロッドに対して複数が放射状に設けられたものである請求項1に記載の液体供給装置。
- 上記突条は、上記外方向へ向かって上記取出向きと直交する方向に沿った幅が狭くなる形状である請求項1又は2に記載の液体供給装置。
- 上記突条における上記外周面側の端面は、上記テーパ部分に沿って外方向へ延出している請求項1から3のいずれかに記載の液体供給装置。
- 上記液体カートリッジは、上記カートリッジ本体に対して上記挿入向きと交差する移動方向へ相対的に移動可能に設けられたブラケットと、上記ブラケットにおける上記移動方向の一方を向く第1面に設けられた電気的インターフェースと、を更に具備するものであり、
上記ブラケットは、上記第1面と上記移動方向に対向して移動方向の他方を向く第2面を有するものであり、
上記カートリッジ装着部は、上記移動方向へ弾性変形可能であり、上記装着状態における上記電気的インターフェースと導通する接点を更に具備するものであり、
上記ロッドは、上記液体カートリッジが上記カートリッジ装着部に装着される過程において上記ブラケットの上記第2面と摺動する摺動面を有するものであり、
上記突条は、上記摺動面以外に設けられている請求項1から4のいずれかに記載の液体供給装置。 - 上記弾性部材の内面は、上記挿入向きへ向けて内径が大きくなる円筒形状であり、
上記ロッドは、上記弾性部材の内面側へ挿入可能な円筒形状である請求項1から5のいずれかに記載の液体供給装置。 - 上記液体カートリッジは、上記弾性部材の内部空間に配置され、且つ上記挿入向きに沿って上記弾性部材の内部空間と上記貯留室との連通を遮断させる第1位置及び上記第1位置よりも上記挿入向きに位置して上記弾性部材の内部空間と上記貯留室とを連通させる第2位置に移動可能な連通切替部材と、上記連通切替部材を上記第1位置側に付勢する付勢部材と、を更に備えており、
上記連通切替部材は、上記液体カートリッジが上記カートリッジ装着部に装着される過程において上記ロッドと当接することによって上記第1位置から上記第2位置へ移動する請求項1から6のいずれかに記載の液体供給装置。
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