JP2003237108A - 液体容器、液体供給装置、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents

液体容器、液体供給装置、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置

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JP2003237108A
JP2003237108A JP2002040038A JP2002040038A JP2003237108A JP 2003237108 A JP2003237108 A JP 2003237108A JP 2002040038 A JP2002040038 A JP 2002040038A JP 2002040038 A JP2002040038 A JP 2002040038A JP 2003237108 A JP2003237108 A JP 2003237108A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたり安定した液体供給を行えない。 【解決手段】 インク容器1はケース2の開口部を可撓
性を有するフィルム3で封止し、フィルム3を外方に付
勢する圧縮ばね4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体容器、液体供給装
置、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ、ファクシミリ、複写
装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装置を含
む。)に用いられるインクジェット記録装置として、イ
ンク滴を吐出するノズル孔と、このノズル孔が連通する
吐出室(圧力室、加圧液室、液室、インク流路等とも称
される。)と、この吐出室内のインクを加圧するエネル
ギーを発生するエネルギー発生手段とを有するインクジ
ェットヘッドである記録ヘッドをキャリッジに搭載し、
キャリッジを主走査方向に移動させ、用紙(インク滴が
付着する媒体の意味であり、紙に限るものではない。)
を副走査方向に搬送して、記録ヘッドからインク滴を吐
出させることで用紙に画像を記録するシリアル型のもの
が知られている。
【0003】このようなシリアル型インクジェット記録
装置においては、キャリッジに搭載した記録ヘッドにイ
ンクを供給しなければならず、一般的には、キャリッジ
に記録ヘッドと共にインクを供給するインクカートリッ
ジ(又はインクタンクとも称する。)を搭載し、あるい
はヘッド一体型のインクカートリッジを塔載するように
している。
【0004】このようなインクカートリッジとしては、
ヘッドのノズル孔に良好なインクメニスカスを形成しな
ければならないこと、キャリッジの振動によって内部の
インクが泡立つことがなく、また下方に向けてヘッドを
配置する構成を採用する場合には特にインクのたれ落ち
を防止しなければならないことなどから、ヘッド部分で
のインク圧力を負圧にすることが要求されるため、容器
本体内に多孔質体からなるインク吸収体を収容し、この
多孔質体の毛管力によってインクを吸収させるとともに
負圧を発生させる構成のものが広く使用されている。
【0005】また、キャリッジ上には小容量のサブタン
クを搭載し、大容量のメインカートリッジを装置本体側
に設置し、サブタンクに装置本体側のメインカートリッ
ジからインクを補充供給するようにした装置も知られて
いる。
【0006】すなわち、キャリッジに塔載したインクカ
ートリッジのみの場合、インクカートリッジは空になる
度に新しいものと交換しなければならないので、特に高
速化、高画質化によってインクの使用頻度が高くなる
と、カートリッジ交換回数が多くなって作業が煩雑にな
り、また予備として保管しなければならないインクカー
トリッジが多くなる。他方、インクカートリッジの容量
を大きくすると、キャリッジ全体の重量が大きくなり、
キャリッジの高速駆動(高速印字)が困難になり、装置
の大型化を招き、またキャリッジ駆動モータの出力アッ
プが必要となり、さらに、キャリッジの重量変動も大き
くなるので、キャリッジの動作特性が記録中に変化し、
安定した印字精度の確保が困難になる。
【0007】そこで、例えば特開平10−128992
号公報や特開平10−235892号公報には開示され
ているように、キャリッジ上には小容量のサブタンクを
搭載し、大容量のメインカートリッジをプリンタ本体設
置とする構成とし、サブタンクとメインカートリッジと
をチューブで連結して、印字によってサブタンク内のイ
ンクが少なくなった時にメインカートリッジからサブタ
ンクにインクが補充されるようにしたものがある。ま
た、特許第3053017号公報に開示されているよう
に、同じくチューブを用いるが、サブタンクにインク供
給用と空気吸引用の2本のチューブを接続するようにし
たものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクカート
リッジにあっては、カートリッジ内のインクをノズルか
ら吸引することによってカートリッジ内に負圧を発生さ
せ、多孔質体で発生した負圧を維持するようにしている
が、無駄にインクを棄てることになるだけでなく、廃イ
ンクを装置内で収容、保持するための吸収体が大型化す
る。勿論、キャリッジに塔載しただけのインクカートリ
ッジではインク容量不足が生じ易くなる。
【0009】また、上述した特開平10−128992
号公報や特開平10−235892号公報に開示された
ものにあっては、チューブの透気性、透湿性やインク補
充ユニットの着脱によってインク供給経路内に混入する
空気の排出機能を有していないため、長期間に渡って使
用されると、大量の空気がサブタンクに入ることにな
り、印字性能が劣化する。
【0010】そこで、ライフの短いディスポーザブルの
ヘッドに限定して使用するか、サブタンクとメインカー
トリッジを接続するチューブとして透気性、透湿性に優
れた特性を有する高コストなものを使用する必要がある
等の課題がある。
【0011】また、特許第3053017号公報に開示
されたものにあっては、サブタンクから空気を抜きなが
らインクを充填していくため、上述したようなサブタン
ク内への空気の蓄積の課題は生じないが、サブタンクに
インク供給用と空気吸引用の2本のチューブが接続しな
ければならず、特にカラーインクジェット記録装置にお
いては例えば4色の各サブタンクに2本ずつ計8本のチ
ューブを接続しなければならなくなる。
【0012】この場合、サブタンクはキャリッジに搭載
されて走査されるため、サブタンクに接続したチューブ
はその走査量に相当する長さが最低必要であり、装置内
を多数の長いチューブを這い回さなければならないとい
う課題が生じるとともに、負圧を発生するために専用の
ポンプを有しなければならず、装置が高価となる。
【0013】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で廃棄する液体を増大することなく
負圧を調整可能な液体容器、長期間信頼性の高い液体供
給を行える液体供給装置、安定した記録を長期間行うこ
とが可能なインクジェット記録装置、簡単な構成で廃棄
する液体を増大することなく負圧を調整可能なヘッド一
体型のインクカートリッジを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る液体容器は、容積変化により内部に負
圧が発生する構成としたものである。
【0015】本発明に係る液体容器は、内部を大気に開
放する開閉可能な大気開放口を有し、この大気開放口の
開閉と容積変化により内部に負圧が発生する構成とした
ものである。この液体容器においては、大気開放口にば
ね部材により密閉状態を維持する大気開放弁が設けられ
ていることが好ましい。
【0016】これらの液体容器においては、外部から液
体を注入するための液体注入口を有することが好まし
い。また、大気開放口を有する液体容器にあっては大気
開放口よりも液体注入口が低い位置に設けられているこ
とが好ましい。さらに、液体注入口からの液体の逆流を
防止する逆流防止手段、例えば逆流方向への液体の流れ
を阻止する弁手段又は流体抵抗の大きな流体抵抗部が設
けられることが好ましい。
【0017】また、液体容器を外部から押圧する押圧手
段を備えていることが好ましい。さらに、容積変化に応
じて変位する変位部材を備えていることが好ましい。こ
の変位部材は該液体容器の容積変化に伴なう変形量より
変位量が大きいことが好ましい。また、変位部材は容積
を変化させる部材を兼ねていることができる。さらに、
変位部材は高熱伝導率の材料から形成されていることが
できる。
【0018】さらに、液体容器の内部上方には少なくと
も2個の検知電極が異なる深さに設けられていることが
好ましい。また、液体注入口と大気開放口とを有する液
体容器にあっては、少なくも2個の検知電極の内の1つ
の検知電極は大気開放口に連通する空気抜き流路内に設
けられていることが好ましい。
【0019】さらにまた、液体容器の内部に負圧発生用
のばね部材と負圧維持用のばね部材を設けることができ
る。また、液体容器の内部を2室に分離して、各室に異
なる種類の液体を収容することができる。
【0020】本発明に係る液体供給装置は、本発明に係
る液体容器を備えたものである。この液体供給装置にあ
っては液体容器に水頭差で液体を補充する液体補充手段
を備えることができる。また、液体容器を固定する部材
に、液体容器の容積変化を発生させる変位可能な駆動部
材が設けられていることが好ましく、更に駆動部材の変
位量を規制する規制手段が設けられていること、駆動部
材は液体容器にギャップを置いて配置され、このギャッ
プを維持するばね部材が設けられていることが好まし
い。
【0021】本発明に係る液体供給装置は、大気開放口
を有する本発明に係る液体容器と、この液体容器に大気
開放状態及び非大気開放状態を選択して液体を補充する
液体補充手段を備えているものである。
【0022】本発明に係る液体供給装置は、大気開放口
を有する本発明に係る液体容器と、周囲温度に応じて液
体容器の大気開放口を開放する手段を備えているもので
ある。
【0023】本発明に係る液体供給装置は、大気開放口
を有する本発明に係る液体容器と、この液体容器を固定
する部材に、液体容器の大気開放口を開閉する変位可能
な開閉駆動部材が設けられているものである。ここで、
開閉駆動部材の変位量を規制する規制手段が設けられて
いること、開閉駆動部材は液体容器にギャップを置いて
配置され、このギャップを維持するばね部材が設けられ
ていることが好ましい。
【0024】本発明に係るインクジェット記録装置は、
本発明に係る液体容器又は本発明に係る液体供給装置を
備えているものである。ここで、液体容器に負圧を発生
させる前にインクジェットヘッドのノズル面をワイピン
グする手段を備えていることが好ましい。
【0025】本発明に係るインクカートリッジは、イン
ク滴を吐出するインクジェットヘッドと本発明に係る液
体容器とを一体化したものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態につい
て図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同実
施形態に係るインク容器の基本構成を説明する説明図、
図2は同インク容器の作用説明に供する説明図である。
【0027】このインク容器1は、樹脂材料等で形成し
た一方に開口部を有するケース(容器本体)2と、この
ケース2の開口部を封止する可撓性を有するフィルム3
とを有し、ケース2の内部にはフィルム3を外方に押圧
付勢する圧縮ばね4を配置している。そして、ケース2
にはインクを注入するインク注入口5及びインクを記録
ヘッドであるインクジェットヘッド20に供給するイン
ク供給口6を設けている。
【0028】ここで、インク容器1とインクジェットヘ
ッド20とは別体として、インク容器1のみを交換でき
るように構成してもよいし、インク容器1とインクジェ
ットヘッド20とを一体にしてヘッド一体型のインクカ
ートリッジを構成してもよい。
【0029】このように構成したインク容器1にインク
を充填するには、まず図1に示すように、フィルム3の
外側にフィルム3に対して進退自在に配置した駆動手段
である規制部材21を、進出させてフィルム3を圧縮ば
ね4の付勢力に抗して押圧し、インク容器1の容積を自
然状態よりも容積が小さい状態にしておく。また、イン
ク容器1のインク注入口5にはインク供給源(メインイ
ンクタンクなど)22からバルブ23を介してインクチ
ューブ24を接続しておく。
【0030】そして、この状態で、バルブ23を開いて
インク供給源22からインクをインク容器1内に流し込
む。このとき、インク容器1内にあった空気は、インク
供給口6からインクジェットヘッド20のノズルを通じ
て押し出される。このようにして、インク容器1内に所
要のインクを充填した後、バルブ23を閉じてインク供
給源22との接続をクローズ状態とする。
【0031】次いで、インクジェットヘッド20のノズ
ル面を一時的に塞いで、図2に示すように、規制部材2
1を後退させてインク容器1から離す。このように規制
部材21がインク容器1から離れることによって、圧縮
ばね4が復元してフィルム3を外方に押すので、インク
容器1の容積が増大し、インク容器1内にはばね力に応
じた負圧が発生する。
【0032】このように、インク容器を容積変化が可能
な構成として、容積変化を利用して内部に負圧を生成す
るので、この例ではばねの押し込み量で負圧を管理でき
るため、簡単に適正な負圧を発生、維持することが可能
になる。
【0033】次に、本発明の第2実施形態について図3
及び図4を参照して説明する。なお、図3はインク容器
を含むインク供給装置の基本構成を説明する説明図、図
4は同装置の作用説明に供する説明図である。
【0034】この実施形態では、インク容器1には内部
を大気に開放する大気開放口7を設け、この大気開放口
7には大気開放弁8を設けて大気開放口7を開閉可能と
している。
【0035】そして、このインク容器1を含みインク容
器1に必要に応じてインクを補充するインク供給装置
は、インク容器1のフィルム3を圧縮ばね4に抗して押
圧し、押圧を解除するための進退自在のプランジャ31
aを有するソレノイドアクチュエータなどからなる駆動
手段である押圧手段31を備えている。なお、駆動手段
としての押圧手段31としては、ソレノイドアクチュエ
ータ等の駆動素子を直接用いても良いし、リンク機構等
を介して機能させることもできる。
【0036】また、大量にインクを収納したインク補充
手段であるメインカートリッジ32を備え、このメイン
カートリッジ32とインク容器1のインク注入口5とを
供給チューブ33で接続し、この供給チューブ33の途
中にはメインカートリッジ32のインクを圧送するため
の補充ポンプ34及びインク補充経路を開閉するための
補充バルブ35を設けている。
【0037】このように構成したインク容器1を含むイ
ンク供給装置において、インク容器1にインクを補充す
るには、図3に示すように、先ず、大気開放弁8を開い
て大気開放口7を開放しインク容器1内を大気解放す
る。次いで、押圧手段31を駆動してプランジャ31a
を進出させ、インク容器1のフィルム3を圧縮ばね4の
付勢力に抗して外側から押圧し、インク容器1の容積を
減少させる。
【0038】そして、この状態でバルブ35を開き、補
充ポンプ34を動作させて、メインカートリッジ32内
のインクを供給チューブ33を介してインク容器1内に
圧送して、インク容器1に所要量のインクを補充する。
インク補充が完了したら、補充ポンプ34を停止させる
とともにバルブ35を閉じて供給チューブ32による供
給系を遮断し、また、大気開放弁8を閉じてインク容器
1の大気開放経路を遮断する。
【0039】その後、図4に示すように、押圧手段31
を非駆動状態にしてプランジャ31aを引いて(後退さ
せて)離間させることにより、圧縮ばね4の復元力によ
ってフィルム3が外方に押され、インク容器1内に負圧
が発生する。
【0040】このようにインク容器1の大気開放口の開
閉と容積変化によって負圧を発生させるので、インク補
充の際の捨てインク増大やメインカートリッジ内のイン
ク品質低下等を来すことなくインク容器1にインクを補
充することができる。
【0041】すなわち、インク容器に負圧を発生させる
方法としては、インクを充填して、大気開放弁8を閉じ
て密閉した後に、ヘッドからインクを抜くことによって
も負圧を作り出すことができる。しかしながら、この方
法では、無駄にインクを捨てることになる大きなデメリ
ットがあるだけでなく、廃インクを収容する容器あるい
は吸収体が大型化し、無駄に装置を大きくすることにな
る。
【0042】また、別の方法としては、インク容器を密
閉状態にした後に補充ポンプを逆転させてインク容器か
らメインカートリッジにインクを戻す方法もある。この
方法では、捨てインクが増加するというデメリットはな
いが、一旦、供給チューブやポンプに流したインクがメ
インカートリッジ内のインクに混ざるため、メインカー
トリッジ内のインクの脱気度等の品質が低下することに
なる。
【0043】これらに対して、インク容器自体で負圧を
発生させることにより、ヘッドから吸引しなくても負圧
を発生させることができて棄てるインクがなくなり、ま
た、メインカートリッジ内に戻さないでも負圧を発生さ
せることができるので補充用インクの品質が低下するこ
ともなくなる。
【0044】次に、本発明の第3実施形態について図5
及び図6を参照して説明する。なお、図5はインク容器
を含むインク供給装置の基本構成を説明する説明図、図
6は同装置の作用説明に供する説明図である。
【0045】この実施形態は、上記第2実施形態の補充
ポンプ34を省略し、インク容器1とメインカートリッ
ジ32との間に水頭差を設けてメインカートリッジ32
を配置したものである。
【0046】このように構成すれば、上記第2実施形態
と同様にして(ただし補充ポンプ34の作動/停止を除
く。)、メインカートリッジ32から水頭差によってイ
ンク容器1にインクを補充することができる。この構成
では、ポンプを必要としないので低コスト化を実現する
ことができる。
【0047】なお、インクの補充方法としては、メイン
カートリッジ32を柔軟な構造体で形成することによ
り、メインカートリッジ32を変形させてインクをイン
ク容器1に圧送することもできる。
【0048】次に、本発明の第4実施形態について図7
ないし図9を参照して説明する。なお、図7はインク容
器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説明図、
図8は同装置の要部平面説明図、図9は同装置の作用説
明に供する要部平面説明図である。
【0049】この実施形態においては、インク容器1
に、フィルム3の変形に応じて変位する変位部材9を図
8のa点を中心として揺動自在に設けている。この変位
部材9は板ばねなどからなり、インク容器1内部の圧縮
ばね4よりもばね力を弱く設定し、フィルム3の変形に
応じて、つまり、インク容器1内のインク量の増減によ
り変位するようにしている。
【0050】そして、インク容器1の変位部材9の先端
側に設けた検知片9aの有無を検知することで変位部材
9の変位を検出するための透過型フォトセンサなどから
なる変位検出手段36を配置している。
【0051】このように構成したので、インク容器1内
のインクが消費されると、図9に示すようにインク容器
1は圧縮ばね4の力に抗してフィルム3が内側にしぼま
っていく。この状態では圧縮ばね4の力によりインク容
器1内の負圧が大きくなっている。
【0052】そして、同図に示すように、変位部材9の
検知片9aが変位検出手段36によって検知されると、
この状態から大気開放弁8を開かずに補充ポンプ34を
作動して、メインカートリッジ32内のインクをインク
容器1内に補充する。これにより、図8に示すように、
フィルム3が外方に膨らんでインク容器1内の容積が膨
張すると共にインク容器1内の負圧が減少していく。こ
のインク補充によってフィルム3が外方に膨らむことで
変位部材9も変位する。
【0053】そして、インク容器1内への所要量のイン
ク補充が行われると、変位部材9の検知片9aが同図に
示すように変位検出手段36から外れるため、インク容
器1内への所要量のインク補充が完了したことが検出さ
れる。この変位検出手段36の検出信号に応じて補充ポ
ンプ34の作動を停止して、メインカートリッジ32か
らインク容器1へのインク補充を停止する。
【0054】この場合、インクを過剰に補充し過ぎる
と、インク容器1内は正圧になってしまうため、上述し
たようにインク容器1を非大気開放状態にしたままイン
クを補充するときには、インク容器1内の負圧が残って
いるうちに、補充を停止させる必要がある。
【0055】そこで、インク容器1内に負圧が残ってい
る状態で変位部材9の検知片9aが変位検出手段36か
ら外れるように設定し、インク容器1内に負圧が残って
いる状態で補充ポンプ34を停止してインク補充を停止
する。
【0056】このように、インク容器を大気開放しない
状態でも負圧を適正範囲に維持しながら、補充を繰り返
すことができる。
【0057】なお、変位検出手段36としては、例えば
2個のフォトセンサ等のセンサを使用してより細かい制
御を行うようにすることもできる。また、1個のセンサ
を使用する場合でも、上述した例とは逆に、変位部材9
の検知片9a有りを検出することで補充を開始し、変位
部材9の検知片9a無しを検出することで補充を停止す
るように、インク容器1の残量が少なくなったとき(図
9の状態)で変位部材9の検知片9aが変位検出手段3
6で検知されるようにすることもできる。
【0058】また、この実施形態では、変位部材9がイ
ンク容器1の角部近傍を回転中心とする揺動変位をする
構成としているので、インク容器1の変形量を拡大した
変位量が変位検出手段36による検出部において得られ
る。したがって、高い精度で補充のタイミングを検出す
ることができる。
【0059】このように本発明に係るインク容器におい
ては、大気開放状態及び非大気開放状態のいずれの場合
でもインクを補充することができ、両者を適切に使い分
けることで長期的に信頼性の高い優れたインク供給を実
現できる。
【0060】特に大気開放モードは、長期使用によって
徐々に蓄積した空気を排出する場合に用いることが好ま
しい。また、大きな温度変化が生じた場合は、インク容
器内の空気の膨張収縮により、負圧が変動することがあ
るが、その場合には、補充はしないまでも一旦大気開放
してから、負圧発生動作を行い内部の負圧を調整するこ
とにより、機能を安定に維持することができる。
【0061】このように大気開放モードは、不要な空気
を排出できる利点があるが、高頻度に実施するとインク
容器内の乾燥を助長してしまい、インクを高粘度化させ
るおそれがある。したがって、大気開放モードはメイン
カートリッジ32を交換したとき、非使用状態が長期間
継続したとき、あるいは、ユーザーにより指示されたと
き、など予め定めた条件で行うことにより、ある程度頻
度を少なくし、通常の補充は非大気開放で行うことが好
ましい。
【0062】次に、本発明の第5実施形態について図1
0ないし図12を参照して説明する。なお、図10はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説
明図、図11は同装置の要部平面説明図、図12は同装
置の要部側面説明図である。この実施形態では、変位部
材9の一部を斜めに切り起こした変位操作部9bを形成
している。このように構成することで、変位操作部9b
をレバー等の操作部材で矢印A方向に押すことにより、
インク容器1内の容量を変化させることができる。
【0063】つまり、変位部材9をインク容器1のフィ
ルム3を圧縮ばね4の付勢力に抗して押圧する押圧手段
としても使用することができる。特に、カラーインクジ
ェット記録装置の場合、複数のインク容器1が間隔を詰
めて並べられる場合には、インク容器1の圧縮ばね4の
伸縮方向に直接押すことは難しくなるが、この実施形態
のように構成することで、外部から変位部材9を変位さ
せてインク容器1に負圧を発生させることができる。
【0064】また、この実施形態では、変位部材9を金
属性材料などの熱伝導率の高い材料で形成し、インクジ
ェットヘッド20に駆動信号を与えるFPC等の接続部
材(通電部材)41に実装したドライバIC42を変位
部材9の外面に当接させて接続部材41を配設してい
る。
【0065】すなわち、インク容器1を直接ヘッド20
に接続する場合、接続部材41がインク容器1の側面に
配置されることが多い。これは、通紙領域となるノズル
面側には這いまわすことが不可能なためである。この場
合、接続部材41上には実装スペースを小さくするため
にドライバIC(駆動回路)42を実装するが、インク
ジェットヘッドのノズル数の増加、記録速度の高速化の
ために、このドライバIC42からかなりの発熱が生じ
る。しかしながら、キャリッジ内にヘッドは通常狭間隔
で並べられて配置されるため、放熱が難しくなる。
【0066】そこで、変位部材9を熱伝導率の大きい金
属材料等にして、一部をキャリッジの外側等通気性の良
い箇所に延ばすことにより、変位部材9を介してドライ
バIC42からの発熱を放熱することを容易に行うこと
ができる。
【0067】次に、本発明の第6実施形態について図1
3ないし図15を参照して説明する。なお、図13はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説
明図、図14は同インク容器の要部説明図、図15は同
インク容器の他の例の要部説明図である。
【0068】この実施形態では、インク容器1のインク
注入口5の部分に、図14(a)に示すようなインク注
入口5からメインカートリッジ32側へのインクの逆流
を阻止する弾性部材等からなる逆流防止手段である逆止
弁11を設けている。なお、逆流防止手段としては、図
15(a)に示すように弁座12a、インク供給口5を
開閉するボール12b及びボール12bを閉状態に押圧
付勢するばね部材12cを有する逆止弁12でもよい。
【0069】そして、インク容器1よりも下方側にイン
ク容器1にインクを供給するメインカートリッジ32を
配置している。
【0070】このように構成したので、補充ポンプ34
を作動させてメインカートリッジ32内のインクをイン
ク容器1に圧送すると、図14(b)に示すように逆止
弁11が開き、あるいは、図15(b)に示すようにボ
ール12bがばね部材12cの付勢力に抗して押されて
弁12が開いて、インク注入口5を開放するので、イン
クがインク容器1内に注入される。そして、補充ポンプ
34を停止させると、図14(a)に示すように逆止弁
11が閉じて、あるいは、図15(a)に示すように弁
12が閉じて、インク注入口5を遮蔽する。
【0071】これによって、メインカートリッジ32を
インク容器1よりも下方に配置した場合でも、インク容
器1内のインクがメインカートリッジ32側に逆流する
ことが防止される。つまり、インク容器1にインク注入
口5を開閉する弁手段などのインク注入口5からの液体
の逆流を防止する逆流防止手段を設けることによって、
メインカートリッジ32をインク容器1よりも下方に配
置することができるようになる。
【0072】すなわち、メインカートリッジ32を記録
ヘッド20よりも低い位置に配置して、インク容器1の
インク注入口5に弁手段などの逆流防止手段を設けない
で、インク容器1を大気開放してインクを充填する場
合、まず、大気開放弁8をオープンし、補充ポンプ34
を駆動してインクをメインカートリッジ32からインク
容器に充填する。インク容器1に所望の量のインクが入
った後補充ポンプ34を止めて、大気開放弁8をクロー
ズする。
【0073】この場合、補充ポンプ34に弁等の逆流防
止機構がないと、ポンプ34が停まってから大気開放弁
8が閉じるまでの間に、インク容器1とメインカートリ
ッジ32との水頭差によって、インク容器1内のインク
がメインカートリッジ32に逆流する。インク注入口5
付近に空気層がある場合には、空気がインクよりも先に
メインカートリッジ32の方へ逆流することになる。
【0074】ここで、インク容器1の上流側に空気があ
ると、次に大気開放状態でインクを補充する場合には問
題ではないが、非大気開放状態で補充すると、インクと
一緒に空気をインク容器1に混入させることになる。
【0075】そこで、インク容器1のインク注入口5に
弁手段などの逆流防止手段を設けることによってインク
の逆流を防止し、インク容器1内への空気の混入を防止
することができる。
【0076】次に、本発明の第7実施形態について図1
6を参照して説明する。なお、図16はインク容器を含
むインク供給装置の基本構成を説明する説明図である。
この実施形態では、インク容器1は、ケース2の上部に
インク注入口5を形成する面よりも高い段差部2aを設
けて空気抜き流路13を形成し、この空気抜き流路13
の上部に大気開放口7を形成することにより、大気開放
口7よりもインク注入口5の位置を低くしている。この
場合、インク注入口5には逆止弁などの弁手段を設けて
いない。また、インク容器1よりも低い位置にメインカ
ートリッジ32を配置している。
【0077】このように構成したので、メインカートリ
ッジ32から大気開放状態でインク容器1にインクを補
充供給すると、インク容器1内の空気は空気抜き流路1
3から大気開放口7を経て外部に排出される。このと
き、インク注入口5は大気開放口7よりも低い位置に位
置するので、インク注入口5がインクが満たされるまで
補充することでき、インク容器1内の空気は大気開放口
7が臨む空気抜き流路13内に残っていてもインク注入
口5には残らない状態にすることができる。
【0078】そこで、この状態で補充ポンプ34を停止
した場合、インク注入口5からの初期の逆流はインクの
みとなるので、その間に大気開放弁8を閉じることによ
って、空気がメインカートリッジ32側に逆流すること
を防止できる。
【0079】このようにインク注入口に弁手段などの特
別の逆流防止手段を設けないでもメインカートリッジ側
に空気が逆流することを防止できる。
【0080】次に、本発明の液体容器の第8実施形態に
ついて図17及び図18を参照して説明する。なお、図
17はインク容器を含むインク供給装置の基本構成を説
明する説明図、図18はインク容器の要部拡大説明図で
ある。
【0081】この実施形態では、上記第7実施形態と同
様に、インク容器1は、ケース2の上部にインク注入口
5を形成する面よりも高い段差部2aを設けて空気抜き
流路13を形成し、この空気抜き流路13の上部に大気
開放口7を形成することにより、大気開放口7よりもイ
ンク注入口5の位置を低くしている。そして、インク注
入口5には図18に示すように、絞り部14からなる流
体抵抗部を形成している。この場合、インク注入口5に
は逆止弁などの弁手段を設けていない。また、インク容
器1よりも低い位置にメインカートリッジ32を配置し
ている。
【0082】このようにすれば、空気の逆流が生じるま
での時間を更に長くすることができ、弁手段などの特別
の逆流防止手段を設けないでもメインカートリッジ側に
空気が逆流することを防止できる。
【0083】次に、本発明の第9実施形態について図1
9を参照して説明する。なお、図19はインク容器を含
むインク供給装置の基本構成を説明する説明図である。
この実施形態では、インク容器1内にインク水位を検知
するための複数(ここでは2個)の検知電極(検知ピ
ン)15a、15bを設けている。ここで、一方の検知
電極15aは相対的に深さ方向の長さを短くしてケース
1の上壁面に近い位置でインクを検知し、他方の検知電
極15bは相対的に深さ方向の長さを長くしてケース1
内の深い位置でインクを検知するように設けている。
【0084】このように構成したので、インク容器1内
にインクを補充供給するときに、検知電極15a及び検
知電極15bにインクが接触することで、電極15a及
び電極15b間のインピーダンスが変化するので、イン
クを検知してインクの補充を停止することができる。
【0085】すなわち、大気開放状態では、インク容器
1は負圧発生用の押圧部材21などの駆動手段によって
規制させている範囲内で容積が最大の形状となり、下側
にインク層、上側に空気層を形成している。ここで、補
充ポンプ34を作動してメインカートリッジ32からイ
ンク容器1にインクを補充供給すると、空気は大気開放
口7から排出されてインク水位が上昇し、検知電極15
aと検知電極15bがそれぞれインクに浸されたときに
電極検知15a、検知15b間のインピーダンスが変化
して、インク充填完了が検出されるので、補充ポンプ3
4を停止してインク補充を停止する。
【0086】この場合、2つの検知電極の一方を他方よ
り深い位置に配置することで、一方の検知電極は確実に
インクに浸され、誤検知が少なくなる。他方の検知電極
はインク容器の上方に配置するほど補充完了時のインク
量を多くすることができるが、逆に上壁面に近いと検知
電極に気泡がトラップされ水位を検知できなくなるおそ
れが高くなるので、検知電極の配置としては、空気が溜
まりにくい箇所が好ましい。より好ましくは、検知電極
を何箇所かに複数個設けて、いずれかの検知電極間のイ
ンピーダンスの変化をもって補充完了と判断するように
制御する。
【0087】なお、インク水位を検出して充填停止させ
る方法としては、フロートを用いる方法、光の透過率、
反射率を用いる方法等を用いることもできる。
【0088】次に、本発明の第10実施形態について図
20を参照して説明する。なお、同図はインク容器を含
むインク供給装置の基本構成を説明する説明図である。
この実施形態では、インク容器1のケース2の上部に段
差部2bを形成して空気抜き流路16を形成するととも
に、この空気抜き流路16の一部にケース2と一体的な
隔壁部2cを形成して空気抜き流路16の一部に流路が
狭くなった絞り部17を形成し、空気抜き流路16に臨
む大気開放口7形成し、更に空気抜き流路16の絞り部
17内に一方の検知電極15aを配置している。
【0089】このように構成したので、より確実にイン
クが検知電極15aに接触するため水位検出の誤動作を
回避できる。
【0090】次に、本発明の第11実施形態について図
21及び図22を参照して説明する。なお、図21はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説
明図、図22は同装置の要部断面説明図である。この実
施形態は、上記第10実施形態において、インク容器1
にケース2と一体的なハウジング部18を有する大気開
放弁8を設けている。この大気開放弁8は、ハウジング
部18内に弁座8a、この弁座8aに当接可能なボール
8b及びボール8bを弁座8a側、すなわち、閉状態に
付勢するばね部材8cとを有する。
【0091】一方、この大気開放弁8の外方には、大気
開放弁8内に進出してボール8bをばね部材8cの付勢
力に抗して内方に押圧して大気開放弁8を開状態にする
ための駆動手段である弁作動ピン51を進退可能に配置
している。
【0092】この弁作動ピン51は、図22に示すよう
に、インク容器1を固定する部材、例えばキャリッジ部
材52に進退可能に装着し、ばね53によって退避方向
に付勢している。また、弁作動ピン51には押し込み量
を規制するための規制手段であるフランジからなる規制
部51bを形成して、所定量以上に大気開放弁8方向に
進出しないようにしている。なお、この弁作動ピン51
は図示しないソレノイド、リンク機構、モータ等によっ
て駆動される。
【0093】このように構成したので、弁作動ピン51
を進退させることによって大気開放弁8を開閉すること
ができ、適宜に大気開放を行うことができ、長期間イン
ク容器の品質を維持することができる。
【0094】すなわち、大気開放弁8は多数回の開閉の
繰り返しに対して確実に動作する必要がある。上述した
ように、大気開放弁8として、ばね部材8cを用いてボ
ール8bを付勢して通常は弁が閉じるように力を発生す
るようにし、充填、補充の時だけ外からばね部材8cに
抗して力を作用させて弁を開くようにすることで、構成
が簡単になり、また、シール部を形成しているボール8
bを僅かに押すだけで大気開放でき、押すストロークも
ばね部材8cを介在させているために厳密な精度は必要
でなく、大気開放弁8を作動させる機構の簡易化も図れ
る。
【0095】また、大気開放弁8を動作させる駆動手段
としては、弁作動ピン51はインク容器1が位置決め固
定される部材、具体的には、この例では記録ヘッド20
に直接インク容器1が固定されて一体化している構成で
あるので、インク容器1は記録ヘッド20と同様に図示
しないキャリッジに位置決め固定しているので、弁作動
ピン51が確実に大気開放弁8のボール8bを押し込ん
で大気開放することができる。
【0096】また、弁作動ピン51はばね部材53によ
ってインク容器1から離す方向に付勢しているので、弁
作動ピン51は通常は確実に大気開放弁8と非接触状態
となり、簡単な構成で、大気開放弁8を確実にオン−オ
フ(開閉)することができる。
【0097】さらに、弁作動ピン51には押し込み量を
規制する規制部51bを設けているので、記録装置の組
み立て時等において大気開放弁8に損傷を与えたり、キ
ャリッジに対してインク容器1の位置がずれたりするこ
とを防止できる。
【0098】次に、本発明の第12実施形態について図
23及び図24を参照して説明する。なお、図23はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説
明図、図24は同装置の要部断面説明図である。この実
施形態は、前述した第5実施形態のインク容器1の変位
部材9の変位操作部9bに対応して、この変位操作部9
bを操作する作動ピン61を配置したものである。
【0099】この作動ピン61も、図24に示すよう
に、インク容器1を固定する部材、例えばキャリッジ部
材52に進退可能に装着し、ばね63によって退避方向
に付勢している。また、作動ピン61には押し込み量を
規制するための規制手段であるフランジからなる規制部
61bを形成して、所定量以上に変位部材9を変位させ
る方向に進出しないようにしている。なお、この弁作動
ピン61は図示しないソレノイド、リンク機構、モータ
等によって駆動される。
【0100】このように、キャリッジに作動ピン61を
進退可能に装着して、変位部材9の変位操作部9bを押
すことにより、簡単な構成で、変位部材9を介してイン
ク容器1に容積変化をもたらして負圧を発生することが
できる。そして、作動ピン61をキャリッジ等のインク
容器が位置決め固定される部材に設けることで、作動ピ
ン51による変位部材9の押し量を精度良く決めること
ができ、インク容器1の容積変化を精度よく制御するこ
とができる。
【0101】また、作動ピン61には押し込み量を規制
する規制部61bを設けているので、記録装置の組み立
て時等において変位部材9に損傷を与えたり、キャリッ
ジに対してインク容器1の位置がずれたりすることを防
止できる。
【0102】次に、本発明の第13実施形態について図
25及び図26を参照して説明する。なお、図25はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する説
明図、図26は同装置の正面説明図である。この実施形
態では、インク容器1内には負圧を発生するための負圧
発生用圧縮ばね4Aとともに発生した負圧を維持するた
めの負圧維持用圧縮ばね4Bを備えている。
【0103】このように負圧発生用と負圧維持用の2つ
のばね部材を設けることで、初期負圧の発生量と負圧の
維持性能を独立に管理できるので、設計や調整が容易に
なる。
【0104】次に、本発明の第14実施形態について図
27及び図28を参照して説明する。なお、図27はイ
ンク容器を含むインク供給装置の基本構成を説明する平
面説明図、図28は同装置の正面説明図である。この実
施形態においては、インク容器71は、樹脂材料等で形
成した隔壁72aを挟んで対称な両方に開口部を有する
ケース(容器本体)72と、このケース72で形成され
る2つの室71A、71Bの各開口部を封止する可撓性
を有するフィルム73A、73Bとを有し、各室71
A、71Bにはフィルム73A、73Bをそれぞれ外方
に押圧付勢する圧縮ばね74A、74Bを配置してい
る。
【0105】そして、ケース72には各室71A、71
Bにそれぞれインクを注入するインク注入口75及びイ
ンクを記録ヘッドである別体又は一体の各インクジェッ
トヘッド20に供給するインク供給口76を設けてい
る。
【0106】また、各室71A、71Bの容積変化に応
じて変位する変位部材79A、79Bを揺動可能に設
け、各変位部材79A、79Bにはそれぞれ検知片79
a、79bを設けている。
【0107】このように構成することで、1つのインク
容器71内に2種類のインク、たとえば異なる色のイン
クを収容することができ、コンパクト化を図れる。
【0108】次に、本発明に係るインクジェット記録装
置の一例について図30を参照して説明する。なお、同
図は同装置に要部構成を説明する斜視説明図である。こ
のインクジェット記録装置は、記録装置本体101の内
部に主走査方向に移動可能なキャリッジ113、キャリ
ッジ113に搭載したインクジェットヘッドからなる図
示しない記録ヘッド一体型の本発明に係るインクカート
リッジ等で構成される印字機構部103等を収納してい
る。
【0109】印字機構部103は、図示しない左右の側
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド111と
従ガイドロッド112とでキャリッジ113を主走査方
向に摺動自在に保持し、キャリッジ113を主走査方向
に移動させるための主走査モータ114及びタイミング
ベルト115などの主走査機構を備えている。
【0110】キャリッジ113には、イエロー(Y)、
シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各
色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド(記録ヘ
ッド)を、インク吐出口を主走査方向と交叉する方向に
配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着し、また
各記録ヘッドにインクを供給する各色のインク容器(イ
ンクタンク)を装着している。
【0111】記録時には、キャリッジ113を移動させ
ながら画像信号に応じて記録ヘッドを駆動することによ
り、停止している用紙にインクを吐出して1行分を記録
し、用紙を副走査モータ116を含む副走査機構によっ
て所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号また
は、用紙の後端が記録領域に到達した信号を受けること
により、記録動作を終了させ用紙を排紙する。
【0112】また、キャリッジ113の移動方向右端側
の記録領域を外れた位置には、ヘッドの吐出不良を回復
するための回復装置117を配置している。回復装置1
17はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有
している。
【0113】キャリッジ113は印字待機中にはこの回
復装置117側に移動されてキャッピング手段でヘッド
をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことに
よりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録
途中などに記録と関係しないインクを吐出することによ
り、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐
出性能を維持する。
【0114】インクカートリッジ交換時や吐出不良が発
生した場合等には、キャッピング手段でヘッドの吐出口
を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からイン
クとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したイン
クやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良
が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に
設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク
溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
【0115】そこで、このインクジェット記録装置に適
用した本発明に係るインク容器を含むインク供給装置の
一例について図30ないし図33を参照して説明する。
なお、図30はインク供給機構の概略を説明する全体説
明図、図31は図30の側面説明図、図32はインク容
器の平面説明図、図33は図32の側面説明図である。
【0116】キャリッジ113には4色のインクを噴射
してフルカラーの画像を得るために4個(4色)のイン
ク容器121を搭載しており、このインク容器121の
下側に図示しない記録ヘッドをインク容器121に直接
接続している。
【0117】各インク容器121は前記各実施形態のイ
ンク容器を組み合わせたものであり、樹脂材料等で形成
したケース(容器本体)2と、このケース2の開口部を
封止する可撓性を有するフィルム3と、フィルムを外方
に押圧付勢する圧縮ばね4とを有する。そして、ケース
2には逆止弁12を有するインク注入口5と、インク供
給口6と、大気開放弁8を有する大気開放口7とを設
け、また、ケース2の内部上方には大気開放口8の連通
する絞り部17を形成した空気抜き流路16を形成し、
絞り部17とケース2の上方内壁面にそれぞれ検知電極
15a、15bを配設し、更に外部には容積変化に応じ
るフィルム3の変位に応じて変位する変位部材9を揺動
可能に装着し、この変位部材9には変位操作部9bを形
成している。
【0118】そして、キャリッジ113には各インク容
器121の大気開放弁8を開閉するための弁作動ピン5
1と、変位部材9の変位操作部9bを変位操作するため
の作動ピン61とを進退可能に取り付けている。
【0119】また、各インク容器121はチューブ13
3及び補充ポンプ134を介して記録装置本体に固定さ
れたメインカートリッジ132に接続している。
【0120】一方、記録装置本体の回復機構117は、
ヘッドをキャッピングするキャップ手段141と、印字
領域側に最も近いキャップ手段141に接続されたイン
ク吸引手段である吸引ポンプ142と、吸引した廃イン
クを貯留する廃インクタンク143と、キャップ手段1
41の並びでヘッドのノズル面に付着するゴミやインク
を払拭するワイパー144とを備えている。
【0121】なお、インク吸引手段(ここでは、吸引ポ
ンプ142)は、すべてのキャップ手段141に付いて
いてもよいが、ここでは印字領域に最も近い側の1つの
キャップ手段141にのみに接続した構成としている。
また、インク吸引手段としての吸引ポンプ142は、チ
ュービングポンプ、ピストンポンプ等が用いることがで
きる。
【0122】また、ワイパー144によるワイピングの
方向としてはキャリッジ113の移動方向(主走査方
向)と記録紙の搬送方向(副走査方向)のいずれの方式
でも良いが、ここでは、ワイピングの際にワイパー14
4が上昇して、キャリッジ113の走査によりワイピン
グが行われる主走査方向ワイピングの方式となってい
る。
【0123】さらに、回復機構117側には、キャリッ
ジ113を回復機構117側に移動してインク容器12
1へのインク充填を行うときに、弁作動ピン51、作動
ピン61を進退させるための作動片145a、145b
を有する駆動アクチュエータ145を配設している。な
お、ここでは、変位部材9を変位させるための作動ピン
61は、前記実施形態と異なり、ばね部材で後退側に付
勢せずに、駆動アクチュエータ145の作動片145b
の1回の進退動で進出し、次の進退動で後退する構成と
している。
【0124】次に、このインクジェット記録装置の制御
部のインク充填に係わる部分の概要について図34を参
照して説明する。主制御部151はこの記録装置全体を
制御する部分であり、CPU、ROM、RAM、I/F
などを含む、図示しないホストからケーブル又は回線を
介して記録データを受信して、各部を制御して記録動作
を行わせるとともに、本発明に係るインク容器121に
対するインクの充填、補充動作などの制御を行う。
【0125】すなわち、主制御部151は、モータドラ
イバ152を介して主走査モータ114を駆動制御する
ことでキャリッジ113を主走査方向に移動させ、副走
査モータ116を駆動制御することで用紙を副走査方向
に移動させて、ヘッドドライバ153に印字データ等を
送出してインクジェットヘッドからなる記録ヘッド15
4の圧力発生手段を駆動して記録データに応じてインク
滴を吐出させ、画像を記録する。なお、インクジェット
ヘッドとしては圧力発生手段に圧電素子を用いるピエゾ
型、発熱抵抗体を用いるサーマル型、振動板と電極を用
いる静電型などいずれのものでもよい。
【0126】また、主制御部151は、サブシステムド
ライバ155を介して回復装置117のモータ156を
駆動制御する。回復装置117は、このモータ156と
カム機構、リンク機構を用いて、キャップ手段141の
上下動、ワイパー144の上下動、吸引ポンプ142の
作動/停止、図示しないキャリッジロック部材の上下動
などを行う。
【0127】さらに、主制御部151は、インク充填ド
ライバ157を介して補充ポンプ34及び駆動アクチュ
エータ145を駆動制御して、インク容器121へのイ
ンクの供給、インク容器121の大気開放/遮断、容積
変化を制御する。
【0128】また、主制御部151には、インク容器1
21の検知電極15a、15bに接続されてインクエン
ド又はインクニアーエンドを検出するインク残量検出部
158からのインク残量検出信号、インク容器121の
変位部材9の変位を検出する変位検出手段(変位セン
サ)36からの検出信号、周囲温度を検出する温度セン
サ159からの検出温度信号などを入力する。
【0129】次に、このインクジェット記録装置におけ
るインク供給動作に関して図35以降をも参照して説明
する。まず、図35を参照して、インク容器121に対
する初期充填動作を説明すると、キャリッジ113を回
復機構117側に移動して、充填するインク容器121
を吸引ポンプ142が接続されたキャップ手段141上
に移動させ、モータ156を駆動してキャップ手段14
1を上昇させて当該インク容器121に接続されている
ヘッド154のノズル面をキャッピングする。
【0130】次いで、ピン駆動アクチュエータ145を
動作させて弁作動ピン51を進出させることによってイ
ンク容器121の大気開放弁8を開くとともに、作動ピ
ン61も進出させて変位部材9の変位操作部9bを操作
して変位部材9を変位させ、インク容器121の圧縮ば
ね4に抗してフィルム3を押し込むことによってインク
容器121を縮小させる。
【0131】その後、補充ポンプ34を動作させて、イ
ンクカートリッジ(メインカートリッジ)34からイン
ク容器121へのインクの充填を開始する。そして、イ
ンク残量検出部158からの検出信号をチェックしてイ
ンク充填完了か否かを判別し、インク充填完了で作動ポ
ンプ34を停止する。
【0132】次いで、吸引ポンプ142を動作させ、ヘ
ッド154のノズルからインクを吸引して、ヘッド15
4内にインクを充填する。その後、再度、補充ポンプ3
4を作動してインクカートリッジ34から吸引によって
減ったインクをインク容器121を補充して、インク容
器121を満タンにする。
【0133】この状態においてはインク容器121が大
気開放されているためノズルからインクが滲み出してい
る状態である。ここで、駆動アクチュエータ145のう
ちの弁作動ピン51を駆動する部分を非作動にして弁作
動ピン51を後退させ、インク容器121の大気開放弁
8を閉じてインク容器121を密閉状態にする。
【0134】続いて、モータ156を駆動制御して、キ
ャップ手段141を下降させてキャッピングを解除する
とともに、ワイパー144を上昇させた後、キャリッジ
113を動かしてインク充填した記録ヘッド154のノ
ズル面をワイピングする。これによって、ヘッド154
のノズルにメニスカスが形成され、ノズルからのインク
の滲み出しが停止する。
【0135】次に、駆動アクチュエータ145の作動片
145bを再度進退動させることによって、作動ピン6
1を後退させることによって変位部材9が変位可能とな
るので、インク容器121のフィルム3が圧縮ばね4の
付勢力によって押されて、インク容器121の容積が膨
張し、インク容器121内に負圧が発生させることがで
きる。
【0136】このようなシーケンスをすべてのインク容
器121に対して行うことで初期充填が完了し、印字が
可能状態となる。
【0137】なお、ワイピングと負圧発生を逆順で行う
こともできる。ただし、この場合は、ノズルにメニスカ
スが形成されなておらずノズル面にキャップ吸引したイ
ンクが残留した状態での負圧発生となるため、ノズルか
ら気泡等を巻き込みやすくなる。
【0138】次に、インク補充制御について図36を参
照して説明する。まず、インクの補充が必要になったか
否かをインク残量検出部158の検出信号をチェックし
て判別する。そして、インク補充が必要になったときに
は、インクカートリッジ32が交換されたか否かを判別
し、インクカートリッジ32が交換されていなければ、
長期間不要状態が継続していたか否かを判別し、長期間
不要状態が継続していないければ、非大気開放状態でイ
ンク容器121にインクを補充する。なお、非大気開放
状態でのインク補充は、駆動アクチュエータ145の作
動ピン51を作動させないで大気開放弁8を閉じたまま
インクを補充する。
【0139】これに対して、インク補充が必要になった
ときに、インクカートリッジ32が交換されたか、ある
いは、長期間不要状態が継続していれば、大気開放状態
でインク容器121にインクを補充する。なお、大気開
放状態でのインク補充は、駆動アクチュエータ145の
作動ピン51を作動させて大気開放弁8を開いてインク
を補充する。
【0140】また、インク補充が必要でない場合でも、
温度センサ159からの検出信号をチェックして設定温
度以上の状態が予め定めた間継続している場合には、駆
動アクチュエータ145の作動ピン51を作動させて大
気開放弁8を開いてインク容器121内を一時的に大気
開放する。
【0141】このように大気開放状態でのインク補充と
非大気開放状態でのインク補充を選択して行うことで、
長期にわたりインク品質を劣化させることインクを供給
することができる。
【0142】次に、具体的な実施例について図37ない
し図39をも参照して説明する。なお、この構成は前記
インクジェット記録装置のインク容器及びインク供給装
置と基本的に同様である。
【0143】一面を可撓性フィルム203でシールされ
た容積が約7ccのインク容器本体(ケース)202を
ポリエチレン樹脂で形成した。フィルム203は、内面
が低密度ポリエチレン、外面がナイロンで厚さが80μ
mのものを用い、熱融着で接合した。インク容器201
のケース202内には圧縮ばね204を配置した。圧縮
ばね204としては変位量6mmに対して発生力が約2
0〜50gfの渦巻きばねを用いた。
【0144】インク容器201の上面には金属ピン21
5a、215を圧入により設けた。また、インク容器2
01のケース202の最上面の一部に直径約2mmの貫
通穴からなる大気開放口207を形成し、同部にばねで
付勢され通常閉状態になっている大気開放弁208を設
けた。また、インク容器201のケース202上部に直
径約0.5mmの穴からなるインク注入口205を形成
し、その部分に内径1mmのチューブ233を接続し
た。チューブ233のもう一方の端はピストンポンプ2
34を介してメインカートリッジ232に接続した。
【0145】メインカートリッジ232は、アルミ蒸着
フィルムで製袋された袋形状のものを用いた。また、イ
ンク容器201のフィルム203の外面には、変位部材
となる厚さ0.15mmの板ばね209をポリエチレン
ケース202に熱かしめで設けた。この板ばね209
は、インク容器201側に曲げられてインク容器201
内の渦巻きばね204がない場合にはフィルム203が
ケース202の内側に押し込まれるように、内側に約5
〜10gの力で付勢する設定とした。
【0146】さらに、この板ばね209の自由端には検
知片209aを設け、この板ばね209の検知片209
a変位を検出する変位検出手段としてフォトセンサ23
6を設けた。また、インク容器201の底面の本来印字
ヘッドが接合されるインク供給口206には、インク容
器の評価のため印字ヘッドと同等の流体抵抗値に設定さ
れた流体抵抗素子を介して、圧力センサを接合した。
【0147】このようにして評価サンプルを製作し、イ
ンク充填動作を行い、負圧の評価を行った。まず、初め
に外部から作動ピン251を挿入して大気開放弁208
を開き、この状態で、板ばね209をインク容器201
の中央部において約1mm内側に変位させてフィルム2
03を内側に押し込み、インク容器201の容積を減少
させた。
【0148】次に、ピストンポンプ234を動かし、検
知電極としての金属ピン215a、215b間のインピ
ーダンスが低下するまで、インク容器201内にインク
を充填し、満タンにした。この状態でインク容器201
の内圧を測定したところ、約40mmAqの正圧であっ
た。次に大気開放弁208を押している作動ピン251
をリリースし、インク容器201内部を密閉状態にした
後、変位部材としての板ばね209の拘束を解除し、負
圧を測定したところ約−20mmAqであり、負圧が発
生した。
【0149】次に、インクを排出したところ、排出量の
増加と共に負圧が増加していき、約3.5cc排出した
段階では負圧は−100mmAqとなった。この時、フ
ィルム203は完全に内側に萎んだ状態になっており、
変位部材としての板ばね209は前述した図9で示した
のと同様に自由端がケース202に突き当たる形態であ
った。
【0150】そこで、大気開放弁208を再度開き、再
度初期充填と同じ手順でインクの補充、負圧発生動作を
行ったところ、約3.5ccのインクが補充されて再度
約−20mmAqの負圧が発生した。
【0151】次に、再びインク容器201の内圧が−1
00mmAqの負圧に上昇するまでインクを排出し、大
気開放弁208を開かずに、補充ポンプ234を駆動し
た。補充のストップは板ばね209の変形をフォトセン
サ236の出力を検出して行った。変位検出部は板ばね
209の端部を用いて行っているので、フィルム203
の変位量が拡大されて精度良く検出することができ、そ
の結果、内圧が−20mmAqで補充を停止することが
できた。
【0152】上述した構成のインク容器201に記録ヘ
ッドを接続して、キャリッジに搭載し記録装置を構成と
した。比較のためにインク容器のインク供給部の穴径を
0.5mmから2mmに変更し初期充填したところ、ピ
ストンポンプ234を止めて大気開放弁208を閉じる
時に空気が逆流してインク供給チューブ233に空気が
混入した。印字評価を繰り返して、インク容器201を
空にし、大気開放しないでインク補充して再度満タンに
した。この状態で印字テストをしたところ良好な印字品
質を得ることができた。
【0153】しかしながら、この記録装置を高温環境下
に持ち込み、印字テストをしたところ、異常画像が発生
した。これはインク補充の際にインク容器201内に混
入した空気が原因と考えられ、一度大気開放して、再度
負圧発生動作を行ったところ、正常な印字品質を得るこ
とができた。また、インク注入口205にインク逆止弁
12を設けたところ、インク供給チューブ233に空気
が逆流することも無くなり、品質が安定した。
【0154】なお、上記各実施形態においては、液体容
器としてインクを収容するインク容器で説明したが、液
体レジストなどを吐出する記録ヘッドに用いる液体容
器、DNA試料などその他の液体を吐出する記録ヘッド
に用いる液体容器などにも適用することができる。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液体
容器によれば、容積変化により内部に負圧が発生する構
成としたので、簡単な構成で不要な液体消費を増大する
ことなく負圧を調整できる。
【0156】本発明に係る液体容器によれば、内部を大
気に開放する開閉可能な大気開放口を有し、この大気開
放口の開閉と容積変化により内部に負圧が発生する構成
としたので、簡単な構成で不要な液体消費を増大するこ
となく負圧を調整できるとともに、大気開放しながら負
圧を発生できて長期わたり信頼性の高い液体供給を行う
ことができる。この液体容器においては、大気開放口に
ばね部材により密閉状態を維持する大気開放弁が設ける
ことで、簡単な構成で開閉を行うことができる。
【0157】これらの液体容器においては、外部から液
体を注入するための液体注入口を有することで、液体の
補充を行うことができる。また、大気開放口を有する液
体容器にあっては大気開放口よりも液体注入口が低い位
置に設けられていることで、気体の逆流を防止して品質
低下を防止できる。さらに、液体注入口からの液体の逆
流を防止する逆流防止手段、例えば逆流方向への液体の
流れを阻止する弁手段又は流体抵抗の大きな流体抵抗部
が設けられることで、気体の逆流による品質低下を防止
できる。
【0158】また、容器を外部から押圧する押圧手段を
備えることによって簡単な構成で負圧を発生できる。ま
た、容積変化に応じて変位する変位部材を備えているこ
とで、容積変化を簡単に検出でき、この変位部材は該液
体容器の容積変化に伴なう変形量より変位量が大きいこ
とで、検出精度が向上する。また、変位部材は容積を変
化させる部材を兼ねていることで、より簡単な構成で負
圧を発生できる。さらに、変位部材は高熱伝導率の材料
から形成されていることで、ヘッド駆動回路の放熱を簡
単に行うことが可能になる。
【0159】さらに、液体容器の内部上方には少なくと
も2個の検知電極が異なる深さに設けられていることで
液体残量を容易に検出でき、また、液体注入口と大気開
放口とを有する液体容器にあっては、少なくも2個の検
知電極の内の1つの検知電極は大気開放口に連通する空
気抜き流路内に設けられることで、検出精度が向上す
る。
【0160】さらにまた、液体容器の内部に負圧発生用
のばね部材と負圧維持用のばね部材を設けることで、負
圧調整が容易になる。また、液体容器の内部を2室に分
離して、各室に異なる種類の液体を収容することで、省
スペース化を図れる。
【0161】本発明に係る液体供給装置によれば、本発
明に係る液体容器を備えたので、安定して長期にわたり
信頼性のある液体供給を行うことができる。この液体供
給装置にあっては液体容器に水頭差で液体を補充する液
体補充手段を備えることで、簡単な構成で補充を行うこ
とができる。また、液体容器を固定する部材に、液体容
器の容積変化を発生させる変位可能な駆動部材が設けら
れていることで、液体容器の容積変化を確実に行うこと
ができ、更に駆動部材の変位量を規制する規制手段を設
けることで容積変化量を一定にでき、駆動部材は液体容
器にギャップを置いて配置され、このギャップを維持す
るばね部材が設けられていることで誤動作を防止でき
る。
【0162】本発明に係る液体供給装置によれば、大気
開放口を有する本発明に係る液体容器と、この液体容器
に大気開放状態及び非大気開放状態を選択して液体を補
充する液体補充手段を備えているので、品質を損なうこ
となく安定して長期に液体を供給することができる。
【0163】本発明に係る液体供給装置によれば、大気
開放口を有する本発明に係る液体容器と、周囲温度に応
じて液体容器の大気開放口を開放する手段を備えている
ので、品質を損なうことなく安定して長期に液体を供給
することができる。
【0164】本発明に係る液体供給装置によれば、大気
開放口を有する本発明に係る液体容器と、この液体容器
を固定する部材に、液体容器の大気開放口を開閉する変
位可能な開閉駆動部材が設けられているので、確実に大
気開放を行うことができ、開閉駆動部材の変位量を規制
する規制手段を設けることで開放量を一定にでき、さら
に開閉駆動部材は液体容器にギャップを置いて配置さ
れ、このギャップを維持するばね部材が設けられている
ことで誤動作を防止できる。
【0165】本発明に係るインクジェット記録装置によ
れば、本発明に係る液体容器又は本発明に係る液体供給
装置を備えているので、安定して高品質記録を行うこと
ができる。ここで、液体容器に負圧を発生させる前にイ
ンクジェットヘッドのノズル面をワイピングする手段を
備えていることで、より安定したインク供給を行うこと
ができる。
【0166】本発明に係るインクカートリッジによれ
ば、インク滴を吐出インクジェットヘッドに本発明に係
る液体容器を一体化したので、簡単な構成で負圧を発生
させて安定してインクをヘッドに供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する基本構成図
【図2】同実施形態の作用説明に供する説明図
【図3】本発明の第2実施形態を説明する基本構成図
【図4】同実施形態の作用説明に供する説明図
【図5】本発明の第3実施形態を説明する基本構成図
【図6】同実施形態の作用説明に供する説明図
【図7】本発明の第4実施形態を説明する基本構成図
【図8】図7の要部平面説明図
【図9】同実施形態の作用説明に供する説明図
【図10】本発明の第5実施形態を説明する基本構成図
【図11】図10の要部平面説明図
【図12】図10の要部側面説明図
【図13】本発明の第6実施形態を説明する基本構成図
【図14】図13の逆止弁を説明する要部拡大説明図
【図15】図13の逆止弁の他の例を説明する要部拡大
説明図
【図16】本発明の第7実施形態を説明する基本構成図
【図17】本発明の第8実施形態を説明する基本構成図
【図18】図17の要部拡大説明図
【図19】本発明の第9実施形態を説明する基本構成図
【図20】本発明の第10実施形態を説明する基本構成
【図21】本発明の第11実施形態を説明する基本構成
【図22】図22の要部拡大説明図
【図23】本発明の第12実施形態を説明する平面説明
【図24】図23の要部拡大説明図
【図25】本発明の第13実施形態を説明する側面説明
【図26】同実施形態の正面説明図
【図27】本発明の第14実施形態を説明する平面説明
【図28】同実施形態の正面説明図
【図29】本発明に係るインクジェット記録装置の斜視
説明図
【図30】同記録装置の要部平面説明図
【図31】同記録装置のインク容器及びインク供給装置
の一部断面構成説明図
【図32】同インク容器の平断面説明図
【図33】同インク容器の側断面説明図
【図34】同記録装置の制御部の概要を説明するブロッ
ク図
【図35】制御部による初期充填動作の説明に供するフ
ロー図
【図36】同制御部によるインク補充制御の概要の説明
に供するフロー図
【図37】具体例の説明に供するインク容器及びインク
供給装置の一部断面構成説明図
【図38】同インク容器の平断面説明図
【図39】同インク容器の側断面説明図
【符号の説明】
1…インク容器、2…ケース、3…フィルム、4…圧縮
ばね、5…インク注入口、6…インク供給口、7…大気
開放口、8…大気開放弁、9…変位部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA25 EA26 EB20 EB51 JA03 JA13 JB04 JC07 JC08 JC13 KB05 KB09 KC02 KC05 KC14 KC16 KC18 KC20 KC21 3E014 PA01 PB02 PC04 PC12 PD24 PD30 PF05

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置で用いる液体を収納する液体容
    器において、容積変化により内部に負圧が発生すること
    を特徴とする液体容器。
  2. 【請求項2】 記録装置で用いる液体を収納する液体容
    器において、内部を大気に開放する開閉可能な大気開放
    口を有し、この大気開放口の開閉と容積変化により内部
    に負圧が発生することを特徴とする液体容器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液体容器において、前
    記大気開放口にはばね部材により密閉状態を維持する大
    気開放弁が設けられていることを特徴とする液体容器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の液
    体容器において、外部から液体を注入するための液体注
    入口を有することを特徴とする液体容器。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の液体容器において、外
    部から液体を注入する液体注入口を有し、前記大気開放
    口よりも前記液体注入口が低い位置に設けられているこ
    とを特徴とする液体容器。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の液体容器におい
    て、前記液体注入口からの液体の逆流を防止する逆流防
    止手段が設けられていることを特徴とする液体容器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の液体容器において、前
    記逆流防止手段は逆流方向への液体の流れを阻止する弁
    手段又は流体抵抗の大きな流体抵抗部であることを特徴
    とする液体容器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の液
    体容器において、容器を外部から押圧する押圧手段を備
    えていることを特徴とする液体容器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の液
    体容器において、容積変化に応じて変位する変位部材を
    備えていることを特徴とする液体容器。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の液体容器において、
    前記変位部材は該液体容器の容積変化に伴なう変形量よ
    り変位量が大きいことを特徴とする液体容器。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の液体容器に
    おいて、前記変位部材は容積を変化させる部材を兼ねて
    いることを特徴とする液体容器。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれかに記載
    の液体容器において、前記変位部材は高熱伝導率の材料
    から形成されていることを特徴とする液体容器。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の液体容器において、内部上方には少なくとも2個の検
    知電極が異なる深さに設けられていることを特徴とする
    液体容器。
  14. 【請求項14】 請求項2又は3に記載の液体容器にお
    いて、外部から液体を注入する液体注入口を有し、内部
    上方には少なくとも2個の検知電極が設けられ、更に1
    つの検知電極は前記大気開放口に連通する空気抜き流路
    内に設けられていることを特徴とする液体容器。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の液体容器において、内部に負圧発生用のばね部材と負
    圧維持用のばね部材が設けられていることを特徴とする
    液体容器。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    の液体容器において、内部が2室に分離され、各室に異
    なる種類の液体が収容されていることを特徴とする液体
    容器。
  17. 【請求項17】 記録装置の記録ヘッドに液体を供給す
    るための液体供給装置であって、請求項1ないし16の
    いずれかに記載の液体を収容する液体容器を備えている
    ことを特徴とする液体供給装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の液体供給装置にお
    いて、前記液体容器に水頭差で液体を補充する液体補充
    手段を備えていることを特徴とする液体供給装置。
  19. 【請求項19】 請求項17又は18に記載の液体供給
    装置において、前記液体容器を固定する部材に、前記液
    体容器の容積変化を発生させる変位可能な駆動部材が設
    けられていることを特徴とする液体供給装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の液体供給装置にお
    いて、前記駆動部材の変位量を規制する規制手段が設け
    られていることを特徴とする液体供給装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の液体供給装置にお
    いて、前記駆動部材は液体容器にギャップを置いて配置
    され、このギャップを維持するばね部材が設けられてい
    ることを特徴とする液体供給装置。
  22. 【請求項22】 記録装置の記録ヘッドに液体を供給す
    るための液体供給装置であって、請求項2又は3に記載
    の液体を収容する液体容器と、前記液体容器に大気開放
    状態及び非大気開放状態を選択して液体を補充する液体
    補充手段を備えていることを特徴とする液体供給装置。
  23. 【請求項23】 記録装置の記録ヘッドに液体を供給す
    るための液体供給装置であって、請求項2又は3に記載
    の液体を収容する液体容器と、周囲温度に応じて前記液
    体容器の大気開放口を開放させる手段を備えていること
    を特徴とする液体供給装置。
  24. 【請求項24】 記録装置の記録ヘッドに液体を供給す
    るための液体供給装置であって、請求項2又は3に記載
    の液体を収容する液体容器を備え、この液体容器を固定
    する部材に、前記液体容器の大気開放口を開閉する変位
    可能な開閉駆動部材が設けられていることを特徴とする
    液体供給装置。
  25. 【請求項25】 請求項23又は24に記載の液体供給
    装置において、前記開閉駆動部材の変位量を規制する規
    制手段が設けられていることを特徴とする液体供給装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の液体供給装置にお
    いて、前記開閉駆動部材は液体容器にギャップを置いて
    配置され、このギャップを維持するばね部材が設けられ
    ていることを特徴とする液体供給装置。
  27. 【請求項27】 インクジェットヘッドを搭載したイン
    クジェット記録装置において、前記インクジェットヘッ
    ドにインクを供給するための請求項1ないし16のいず
    れかに記載の液体容器又は請求項17ないし26のいず
    れかに記載の液体供給装置を備えていることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のインクジェット記
    録装置において、前記液体容器に負圧を発生させる前に
    前記インクジェットヘッドのノズル面をワイピングする
    手段を備えていることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  29. 【請求項29】 インク滴を吐出するインクジェットヘ
    ッドを一体に備えたインクカートリッジにおいて、前記
    インクジェットヘッドとこのインクジェットヘッドにイ
    ンクを供給する前記請求項1ないし16のいずれかに記
    載の液体容器とを一体に設けてなることを特徴とするイ
    ンクカートリッジ。
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