JP2006231282A - レンズの保持具およびレンズの製造方法 - Google Patents

レンズの保持具およびレンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 保持具からレンズへの熱伝達が殆んど生じず、コーティングにおける膜厚のばらつきを防止することができるレンズの保持具およびレンズの製造方法を提供すること。
【解決手段】保持具20の吸着パッド24のレンズ50との当接面に、弾性体25を設けたことにより、レンズ50を吸引する際、吸着パッド24とレンズ50との密着性が向上する。加えて、弾性体25を介した通気流CRによって吸着パッド24からレンズ50への熱伝達が殆んど生じないので、レンズ50に熱的なムラが生じず、レンズ50の加工面52に形成される反射防止膜を均一な厚さで形成することができる。したがって、反射防止膜の膜厚のばらつきによる干渉色のばらつきが抑制され、レンズ50の表面反射をより確実に防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズの保持具およびレンズの製造方法に関する。特に、眼鏡用などのレンズの成膜加工時における保持具に関する。
従来、眼鏡用などのレンズでは、表面反射によるゴーストおよびちらつきを防止する加工として、プラスチック、ガラスなどの基材表面に反射防止膜を形成することが行われている。
この反射防止膜は、従来、主に真空蒸着法による多層膜として形成されていたが、真空蒸着法では、真空プロセスを必要とするため、製造装置が大型化、複雑化してしまう。そのため、近年では、反射防止膜を形成する方法として、反射防止機能を有する硬化性液体を使用してレンズをコーティングする方法も行われている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、反射防止膜を硬化性液体によりコーティングする際は、レンズが吸引チャックされ、特許文献1にも示されるように、スピンコートなどの湿式法によりコーティング液を均一な厚さで塗布する。具体的には、支持体に取り付けられたパッドにレンズを配置し、レンズをパッド側に吸引することでレンズをパッドと密着させて保持し、レンズの塗布面にノズルからコーティング液を吐出する。なお、スピンコートを行う場合は、支持体の高速回転によりレンズが回転し、塗布面に滴下されたコーティング液が遠心力によって塗り広げられるため、反射防止膜を薄く、より均一な厚さとすることが可能である。
特開2003−222703号公報([0035]、[0036])
しかしながら、前述のようにレンズをコーティングする際、吸着パッドにより保持されたレンズの部分がパッドと密着して保熱されるため、パッドに保持された部分と保持されない部分との間の熱的なムラにより、反射防止膜の厚さがばらついて干渉色のムラが生じてしまうという問題があった。このパッドによる保熱作用は、被保持面の一部がパッドにより保持されている場合に限らず、被保持面の全体が保持されている場合であっても同様に生じ、パッドに保持された部分と保持されない部分との温度差により、被保持面とは反対側の塗布面に熱のムラが生じてしまう。
特に、スピンコート方式では、支持体の高速回転によりコーティング液に含まれる溶剤成分の気化が促進され、気化熱により、レンズが冷却される際にレンズに熱的なムラが生じやすくなるので、ときにはレンズ表面に色班が生じるなど、熱的なムラによる塗布面への影響は深刻なものであった。
また、パッドに保持されるレンズの部分の厚みが薄い場合には特に、パッドに保持された部分の熱が塗布面に伝達され易く、塗布面への影響が多大であった。
なお、このような保持具によるレンズの熱ムラの問題は、反射防止膜の形成に限らず、レンズへの傷付きを防止するハードコートの形成に際しても同様に生じるおそれがある。すなわち、保持具の保熱作用によりハードコートの膜厚がばらつくと、所定の耐擦傷性を確保することができない。そのうえ、このようなハードコート膜の上に反射防止膜を均一な膜厚で形成することは困難であり、反射防止膜に色ムラが生じてしまう。
このような問題点から、本発明の目的は、保持具からレンズへの熱伝達が殆んど生じず、コーティングにおける膜厚のばらつきを防止することができるレンズの保持具およびレンズの製造方法を提供することにある。
本発明のレンズの保持具は、レンズの被保持面に当接され、前記レンズの吸引により前記レンズを密着保持する保持具であって、少なくとも前記被保持面との当接面に、通気性を有する弾性体を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、保持具を介してレンズを吸引する際、弾性体がレンズの被保持面と保持具の当接面との間の隙間形状に倣って弾性変形し、保持具とレンズとが密着されるとともに、吸引に伴って外部空気が弾性体の内部を移動し、弾性体を挟んだレンズと保持具との間に通気層が形成されるため、保持具からとレンズへの熱伝達が殆んど生じない。すなわち、レンズと保持具とが吸引時の通気(リーク)によって断熱され、保持具自体の熱がレンズに伝達されないので、保持具によるレンズの保熱が解消され、レンズに熱的なムラが生じない。つまり、保持具にレンズが保持された部分と保持されない部分との温度差が生じず、レンズの被保持面と反対側の加工面に熱的な影響が及ばないので、レンズ加工のばらつきを防止することができる。
したがって、レンズに反射防止膜のコーティング加工を行う場合は、膜厚を均一にすることができ、膜厚のばらつきによる干渉色のばらつきを抑制することができる。この反射防止膜により表面反射が防止されることによって、光学系の光束透過率が向上し、結像に寄与しない不要光(迷光)が低減され、像のコントラストを向上させることができる。
本発明のレンズの保持具では、前記弾性体は、複数の気泡が互いに連通する連続気泡構造であることが好ましい。
この発明によれば、隣接する気泡同士が連通した構造により、吸引時における通気性を十分に確保することができるとともに、各気泡がレンズ表面にそれぞれ密接するので、レンズとの密着性が向上し、レンズを安定的に保持できる。
本発明のレンズの保持具では、前記弾性体は、ポリウレタンフォームであることが好ましい。
この発明によれば、連続気泡構造であるポリウレタンフォームにより、弾性と通気性とを十分に確保できる。また、ポリウレタン材料により、耐候性、耐油性および耐薬品性などを発揮できる。
なお、ポリエステル系のポリウレタンフォーム、ポリエーテル系のポリウレタンフォームのいずれも採用することができる。これらのポリウレタンフォームにおける連続気泡構造を形成するには、発泡剤の添加により発泡ブロックを成形し、爆発、押し出し成形、プレス成形などで気泡の壁を破る方法や、材料に練り込んだ粉末等を分解溶出する方法、空気を吹き込み高速攪拌して形成された独立気泡構造をゲル化し、ゲル化時の材料の収縮によって気泡の壁にクラックを入れる方法など、任意の方法を採用できる。
本発明のレンズの保持具では、前記弾性体の密度は、10〜60kg/mであることが好ましい。
ここで、弾性体の密度が10kg/m未満の場合は、弾性が不足して吸引時につぶれてしまい、通気性を確保するのが困難となる。一方、弾性体の密度が60kg/mを超える場合は、その密な構造により、弾性体内部の気流の流れが阻害され、やはり通気性が確保されない。
したがって、弾性体の密度が10〜60kg/mとされた本発明によれば、弾性体の適度な弾性、および適度な通気性を確保することができる。
本発明のレンズの製造方法は、前記保持具を回転させて、前記レンズの前記被保持面とは反対側の面に吐出された液状のコーティング組成物を塗り広げることを特徴とする。
この発明によれば、前述した保持具が使用され、保持具を介してレンズを回転させることにより、レンズ表面に滴下されたコーティング組成物が遠心力で塗り広げられ、薄く均一な膜を形成することが可能となる。
ここで、レンズの回転により、コーティング組成物の気化が促進されるが、レンズが保持具によって保熱されていないので、レンズが全体的に均一に冷却される。すなわち、気化熱による冷却時に生じやすい熱のムラを効果的に防止することが可能となるため、このようにレンズを回転させてスピンコートを行う際に、本発明の効果を際立たせることができる。
本発明のレンズの製造方法では、前記コーティング組成物は、反射防止膜を構成する組成物であることが好ましい。
この発明によれば、コーティング組成物のレンズ基材への塗布によって反射防止膜が形成され、真空蒸着装置などの大型の装置が不要となるため、製造コストを低減できる。
また、前述の保持具の使用によってレンズの熱的なムラが解消され、反射防止膜を形成する場合の非常に高い膜厚精度の要求に応えることができるので、本発明は、レンズの反射防止膜形成方法として極めて有用である。
本発明のレンズの製造方法では、前記コーティング組成物を塗り広げる工程を所定の真空条件下で行い、前記保持具で前記レンズを保持する際のリーク量が、1kPa以上であることが好ましい。
この発明によれば、真空吸引時のリーク量(前記の弾性体を備える場合と備えない場合とにおける真空度の差)が1kPa以上であるため、弾性体の通気量が確保され、レンズと保持具との間の熱交換を確実に防止することができる。このリーク量が1kPa未満の場合は、弾性体内部の通気量が小さすぎてレンズと保持具とが十分に断熱されない。リーク量の上限は、レンズを保持することができる程度の値とする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るレンズの保持具20を用いたスピンコート装置1の概略図である。
スピンコート装置1の内部には、図1に示すように、レンズのコーティング作業が行われる槽11が形成され、槽11の底部には、レンズ50の保持具20が配設されるとともに、槽11の底部側面側には、コーティング廃液の排出口111が形成されている。また、槽11の上方には、図示しない加圧タンクとチューブで連通したノズル121とを具備する吐出装置12が配置されており、待機位置と保持具20の上方との間を移動する構造になっている。
さらに、スピンコート装置1の上部には、HEPAフィルタ13が設けられ、スピンコート装置1の内部は局所クリーン構造となっている。
図2は、図1を拡大して保持具20を示す図である。
保持具20は、モーター30を動力源として回転する筒状の回転軸21と、ベアリング223と、ハウジング22と、回転軸21の一端側に設けられたホルダー23と、このホルダー23に取り付けられた吸着パッド24とを備えて構成され、吸着パッド24に配置されたレンズ50を保持するものである。
回転軸21には、ホルダー23側とは反対側の端部に歯付きプーリー211が設けられ、このプーリー211と、モーター30に設けられた歯付きプーリー301とに掛け回されたタイミングベルト302により、モーター30の回転が回転軸21に伝達されている。
また、回転軸21のプーリー211側の端部の旋回継ぎ手28には、真空ポンプ40からの配管29が接続され、この真空ポンプ40の吸引により、回転軸21の内部を通じて、吸着パッド24に配置されたレンズ50が吸着される。
ベアリング223は、回転軸21の軸周りに設けられたハウジング22を備え、回転軸21との間で回転自在な複数のボール221をボール保持部222で保持し、ボール221の回転により、回転軸21の回転を円滑に受けている。
なお、回転軸21の端部はベアリング223から突出しており、突出部にホルダー23を差し込んだ後にネジ止めする構造になっている。
ホルダー23は、テフロン(登録商標)製の円板状部材であり、中央に形成された孔231に対し、回転軸21の端部を差し込んで固定する構造になっている。また、孔231の周縁から立ち上がる突出部232が形成されており、この突出部232の周りに吸着パッド24が取り付けられる。
吸着パッド24は、ニトリルゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム等により形成された平面視環状の部材であって、断面形状は略コ字状であり、このコ字形状における対向部分の一方がホルダー23に支持され、他方の部分がレンズ50の保持部241とされている。
なお、吸着パッド24の材質には、このようなゴム素材のほか、レンズ50の形状に追従、密着可能な各種の弾性部材を使用できる。
ここで、吸着パッド24の保持部241には、レンズ50との当接面に弾性体25が配置されており、弾性体25は保持部241の表面に接着固定されている。
図3は、弾性体25を示す図である。弾性体25は、シート状のポリウレタンフォームの打ち抜きまたは裁断により、保持部241の表面を覆うドーナツ状に形成されている。この弾性体25の材質であるポリウレタンフォームは、多数の微小孔(気泡)が形成された連続気泡構造であり、隣接する気泡同士が繋がっているため、良好な通気性および弾性を有する。なお、弾性体25の密度は10〜60kg/mであり、適度な弾性を有する。また、弾性体25における各気泡の径は、例えば、約0.45mmである。
レンズ50は、プラスチック製レンズであり、真空ポンプ40の吸引によって吸着パッド24に保持される。なお、図2等では、レンズ50の凹面が被保持面51として保持され、凸面が加工面52とされているが、同一の吸着パッド24を用いてレンズ50の凸面側を保持し、凹面を加工することも可能である。
図4(A)および(B)は、レンズ50の断面図であって、レンズ50の基材500に積層された複数の膜を示している。
図4(A)では、レンズ50の凹面側、凸面側の両方に、基材500表面から順に、プライマー膜501、ハードコート膜502、反射防止膜503、防汚膜504がそれぞれ形成されている。
プライマー膜501は、ウレタン樹脂などで形成され、基材500とハードコート膜502との密着性を高める必要がある場合や、耐衝撃性を向上させる必要がある場合に形成されたもので、図4(B)のように、プライマー膜501を形成せずに基材500に直接ハードコート膜502を形成する場合もある。
ハードコート膜502は、シリコーン系、アクリル系材料により、レンズ50の傷付きを防止するために、例えば、2μm程度の厚さで形成されている。このハードコート膜502を基材500に直に形成する場合は、基材500の表面にあらかじめアルカリ処理、酸処理、微粒子による研磨処理、プラズマ処理等を行うことが好ましく、これにより、基材500とハードコート膜502との密着性が向上する。
また、反射防止膜503は、レンズ50の表面反射を防止するために、これより下層のハードコート膜502、プライマー膜501、及び基材500よりも低屈折の層として形成される。
この反射防止膜503は、後述するように、スピンコート装置1によりレンズ50の加工面52に塗布され、単層膜としてだけでなく、多層膜として形成することも可能である。
スピンコート装置1で塗布されるコーティング液LQとしては、フッ素系化合物や、シラン化合物等を使用できる。本実施形態では、シラン化合物を有機溶剤で希釈し、必要に応じて水または薄い塩酸、酢酸等を添加して加水分解を行い、さらに、シリカ系微粒子が有機溶剤中にコロイド状に分散したゾルを添加した後、必要に応じて界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加し、十分に撹拌したものをコーティング液LQとして使用する。
このような反射防止膜503の膜厚は、所望の光学特性を実現するため、例えば、所定の膜厚100nmに対して、±10nmの範囲で制御されている。
防汚膜504は、防汚成分としてフッ素含有化合物が添加されたもので、レンズ50の最表層として形成されている。
このようなレンズ50を製造する際には、まず、液体のプラスチック原料に対して加熱及び/又は光照射をして基材500を成形し、基材500にプライマー膜501およびハードコート膜502を形成する。これらのプライマー膜501およびハードコート膜502の形成は、ディッピング法、スピンナー法、ロールコート法、スプレー、インクジェット法法あるいはフロー法によりコーティング液を塗布した後、加熱乾燥することにより行う。そして、ハードコート膜502の表面にプラズマによって表面改質処理を施した後、スピンコート装置1により、反射防止膜503のコーティングを行う。
以下、反射防止膜503の塗布工程について説明する。
反射防止膜503の塗布工程では、次のようにレンズ50を保持し、スピンコートを実施する。
まず、保持具20の吸着パッド24にレンズ50を供給し、真空ポンプ40で吸引チャックする。この際、レンズ50の形状に従って吸着パッド24の保持部241および弾性体25が弾性変形し、弾性体25がレンズ50の被保持面51に密着することで、レンズ50が動かずに確実に保持される。
ここで、弾性体25の前述の密度による適度な弾性により、弾性体25は吸引時にもつぶれず、気泡間を気流が移動自在であるため、適度な通気性を有している。このため、真空ポンプ40のリーク量(弾性体25を保持具20に設けない場合と比べた真空度の差)は1kPa以上であって、真空ポンプ40の吸引に伴って外部空気が弾性体25の内部を移動し、回転軸21の内部に向かって流れる通気流CRが形成される。この通気流CRにより、レンズ50と吸着パッド24とが断熱され、吸着パッド24の保持部241近傍のレンズ50部分が、レンズ50のその他の部分と比べて保熱されない。つまり、レンズ50は、吸着パッド24による熱の影響がない状態で保持されている。
このようにレンズ50を保持具20にセットしたら、モーター30を作動させ、保持具20の回転軸21を介してレンズ50を回転させながら、レンズ50の加工面52にノズル121からコーティング液LQを吐出する。
すると、コーティング液LQは、遠心力により、レンズ50の加工面52の内側から外側に向かって塗り広げられる。このとき、レンズ50の回転によりコーティング液LQの気化が促進されてレンズ50が冷却されるが、前述のようにレンズ50が吸着パッド24により保熱されることなく、レンズ50の熱状態は均一であるため、この気化作用によってもレンズ50に熱的なムラが生じない。レンズ50が熱的に均一であることから、コーティング液LQが加工面52全体に薄く均一な厚さで塗布される。
このようなスピンコート処理が終わると、レンズ50の乾燥、焼成工程が行われる。コーティング液LQがレンズ50に均一な厚さで塗布されているので、硬化した反射防止膜503も均一な厚さとなる。
このような操作を、レンズ50の両面に対して行う。
この反射防止膜503の上に、レンズ50の最表層として防汚膜504を形成することにより、眼鏡用レンズ50が完成する。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)保持具20において、吸着パッド24のレンズ50との当接面に弾性体25を設けたことにより、レンズ50を吸引する際、吸着パッド24とレンズ50との密着性が向上する。
加えて、弾性体25を介した通気流CRにより吸着パッド24とレンズ50との間で熱交換が殆んど生じないので、レンズ50に熱的なムラが生じず、レンズ50の加工面52に形成される反射防止膜503を均一な厚さで形成することができる。したがって、反射防止膜503の膜厚のばらつきによる干渉色のばらつきが抑制され、レンズ50の表面反射をより確実に防止できる。
(2)また、弾性体25は多数の微小孔が互いに連通した構造のポリウレタンフォーム製であることにより、弾性体25の弾性と、レンズ50の吸引時における通気性とが十分に確保され、弾性体25のレンズ50との密着性がより向上するとともに、レンズ50と吸着パッド24との断熱効果が高まる。
(3)弾性体25の密度が10〜60kg/mであるため、弾性体25は適度な弾性、および通気性を有する。すなわち、弾性の点では、弾性が不足して吸引時につぶれたり、逆に硬すぎてレンズ50の形状に追従せず、レンズ50と密着しないなどの不具合がない。また、通気性の点では、弾性体25が吸引時につぶれず、また、密な構造によって気流の流れが阻害されることもないので、通気が確保され、弾性体25によるレンズ50と吸着パッド24との断熱性を担保できる。したがって、弾性体25からレンズ50への熱伝達を抑制することができる。
(4)反射防止膜503を形成する手段としてスピンコート方式が採用され、回転に伴う気化熱によって生じやすいレンズ50の熱的なムラを効果的に防止することが可能となるため、ここに、本発明の効果を際立たせることができる。
(5)また、保持手段に起因するレンズ50の熱的なムラが保持具20の使用によって解消され、反射防止膜503を形成する場合の非常に高い膜厚精度の要求に応えることができる。このため、保持具20は、反射防止膜503を形成するにあたり、非常に有用な保持手段となる。
(6)コーティング液LQを塗り広げる工程において、吸着パッド24によってレンズ50を保持する際の真空ポンプ40のリーク量が1kPa以上であるため、弾性体25の通気量が確保され、吸着パッド24からレンズ50への熱伝達を確実に防止することができる。
ここで、本実施形態における弾性体25の変形例を示す。
図5は、吸着パッド24に取り付け可能な他の弾性体27を示している。
弾性体27は、前述の弾性体25の形状を変更したもので、弾性体25がドーナツ形状であったのに対して、孔のない円形板状に形成されている。この弾性体27は、レンズ50の被保持面51略全体と当接する。
このような弾性体27によっても、前述のような連続気泡構造による通気性により、レンズ50と吸着パッド24との間を断熱することが可能である。すなわち、レンズ50の被保持面51の全体が保持される場合でも、前記実施形態のように一部が保持される場合でも、吸着パッド24そのものの熱がレンズ50に伝達される限り、レンズ50の被保持面51と、被保持面51とは反対側の加工面52との間に温度差が生じ、レンズ50内部の熱の伝達によってレンズ50に熱のムラが生じやすくなる。このため、レンズ50と吸着パッド24とを断熱し、吸着パッド24からてレンズ50への熱伝達を抑制することで、レンズ50の熱的なムラを防止できる。
なお、本発明の弾性体の形状や材質は、前述の弾性体25および弾性体27の形状および材質に限らず、レンズ形状に従って変形し、レンズを密着保持可能であってレンズとの間に通気性を有する各種の形状および材質を採用できる。
また、前記実施形態では、弾性体25が吸着パッド24に接着されていたが、弾性体を保持具の部材に設ける手段は接着に限らない。
例えば、弾性体を吸着パッドなどの部材に被せるように配設したり、パッドに詰め込むように配設することも可能である。また、使用の都度、パッドとレンズとの間に弾性体を挟みこんでもよい。
そして、弾性体の材質についても、前述のような連続気泡構造のものに限らない。例えば、弾性体の内部に、外部空気を吸引側に通過させる細孔やスリットが形成されたものなどを例示できる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、以上述べた実施の形態に対し、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明における数値などは、本発明を実施するにあたり、あくまで一例を示すものに過ぎない。
〔実施例1〕
前記実施形態におけるスピンコート装置1を使用して、眼鏡用レンズに反射防止膜を形成した。ここで、レンズの保持具に設けられた弾性体、そしてレンズの材質および形状等は次の通りである。
・弾性体の構成
材質 :ポリエステル系ポリウレタンフォーム
材質の密度:30kg/m
厚さ :4mm
・眼鏡用レンズの構成
材質 :プラスチック
中心厚 :1.1mm
外周厚 :4.5mm
直径 :80mm
なお、レンズ両面には、予めディップコートによりハードコート膜を形成し、さらにプラズマで表面改質処理を施した。
そして、図6に示すように、レンズ50の凹面を保持し、前記実施形態と同様の手順により、凸面に対して反射防止膜のコーティングを行った。まず、真空ポンプ40により77kPaの圧力条件でレンズ50を吸引し、レンズ50を吸着パッド24に保持する。この吸引における真空度は、70kPaであり、レンズ50と吸着パッド24との間の弾性体25によるリーク量は、7kPaであった。
そして、保持具20に接続されたモーター30により、レンズ50を低速で回転させながらレンズ50表面にコーティング液LQを吐出し、続いてモーターの回転数切り替えによってレンズ50を高速回転させ、レンズ50凸面に拡がったコーティング液LQを振り切った。その後、乾燥、焼成することにより反射防止膜を形成した。
また、レンズ50を裏返して凸面側を保持し、凹面側にも前述と同様の方法によって反射防止膜を形成した。さらに、レンズ50両面に防汚膜を形成してレンズ50の成膜を完了した。
その結果、眼鏡用レンズ50の外観は良好であり、反射防止膜の干渉色のバラツキ(色ムラ)は生じていなかった。
〔実施例2〕
さらに、実施例2として、実施例1における真空度が、70kPaであり、レンズ50と吸着パッド24との間の弾性体25によるリーク量が、7kPaであったのに代えて、真空度を40kPaとし、リーク量を1kPaにした例を示す。
この実施例2で使用した弾性体25の形状および寸法などは実施例1と同様である。そして、実施例1と同様の手順により、実施例1と同様のレンズについて成膜加工を実施した。
その結果、眼鏡用レンズ50の外観は良好であり、反射防止膜の干渉色のバラツキ(色ムラ)は生じていなかった。
〔比較例1〕
次に、実施例1と対比するための比較例1を示す。
図7に、比較例1における保持具60の構成を示した。この保持具60は、弾性体が吸着パッド24に配設されていない点を除いて、実施例の保持具20と同様の構成であり、実施例1と同様の手順により、実施例1と同様のレンズ50について成膜加工を実施した。ここで、実施例1と同様に77kPaの圧力条件でレンズを吸引したところ、吸着パッド24とレンズ50との間にはリークが生じないことから、真空度は77kPaであった。
その結果、得られた眼鏡用レンズ50において、吸着パッド24が当接された部分には、反射防止膜の膜厚が均一でないことに起因する干渉色のバラツキ(色ムラ)が認められた。
〔比較例2〕
さらに、比較例2として、実施例1における弾性体25(図6)に代えて、密度200kg/mのゴムスポンジを使用した例を示す。
この比較例2で使用したゴムスポンジの形状および寸法などは実施例1における弾性体と同様である。そして、実施例1と同様の手順により、実施例1と同様のレンズについて成膜加工を実施した。この際、実施例1と同様に77kPaの圧力条件でレンズを吸引したが、真空度は77kPaであり、ゴムスポンジが高密度であることから、このゴムスポンジを介したリークは生じず、リーク量は0kPaであると認められた。
その結果、眼鏡用レンズ50において、吸着パッド24が当接された部分には、反射防止膜の膜厚の不均一による干渉色のバラツキ(色ムラ)が発生していた。
〔比較例3〕
続いて、比較例3として、実施例1における弾性体25(図6)の材質を密度5kg/mのポリウレタンフォームに変更した例を示す。
この比較例3においても、実施例1と同様の手順により、実施例1と同様のレンズについて成膜加工を実施した。この際、実施例1と同様に77kPaの圧力条件でレンズを吸引したが、真空度は77kPaであり、弾性体の密度が低いために気泡がつぶれてしまい、弾性体によるリーク量は0kPaであるものと認められた。
その結果、眼鏡用レンズ50において、吸着パッド24が当接された部分には、反射防止膜の膜厚の不均一による干渉色のバラツキ(色ムラ)が発生していた。
ここで、比較例1〜3と実施例1とを比べると、実施例1では、弾性体25を介した通気により、真空度が7kPa低下し(吸引時の残留圧力が7kPa上昇し)、そのリーク量の差は7kPaに達する。すなわち、実施例1では、リーク量7kPaに相当する通気量でレンズと吸着パッドとの間が十分に断熱された結果、吸着パッドによる保熱作用が生じず、レンズの色ムラの問題は回避されたものと判断できる。
また、実施例2の結果から、リーク量が1kPa以上であれば、弾性体25による断熱効果を奏し、レンズの色ムラの問題が解消されることがわかった。
以上の実施例1、2および比較例1〜3について下表にまとめる。
Figure 2006231282
本発明は、レンズのコーティング加工全般、例えば、反射防止膜、プライマー膜、ハードコート膜、防汚膜などのコーティングを行う際のレンズ保持具としても利用できる。
本発明の実施形態におけるスピンコート装置の概略図。 前記実施形態における保持具の側断面図。 前記実施形態における保持具の弾性体を示す斜視図。 前記実施形態において保持されるレンズの断面図。 前記実施形態における保持具に取り付け可能な他の弾性体を示す斜視図。 本発明の実施例における保持具の側断面図。 比較例1におけるレンズ保持具の側断面図。
符号の説明
1・・・スピンコート装置、20・・・保持具、24・・・吸着パッド、25,27・・・弾性体、40・・・真空ポンプ、50・・・レンズ、51・・・被保持面、503・・・反射防止膜、CR・・・通気流、LQ・・・コーティング液(コーティング組成物)。

Claims (7)

  1. レンズの被保持面に当接され、前記レンズの吸引により前記レンズを密着保持する保持具であって、
    少なくとも前記被保持面との当接面に、通気性を有する弾性体を備えた
    ことを特徴とするレンズの保持具。
  2. 請求項1に記載のレンズの保持具において、
    前記弾性体は、複数の気泡が互いに連通する連続気泡構造である
    ことを特徴とするレンズの保持具。
  3. 請求項2に記載のレンズの保持具において、
    前記弾性体は、ポリウレタンフォームである
    ことを特徴とするレンズの保持具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のレンズの保持具において、
    前記弾性体の密度は、10〜60kg/mである
    ことを特徴とするレンズの保持具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の保持具によりレンズを保持し、
    前記保持具を回転させて、前記レンズの前記被保持面とは反対側の面に吐出された液状のコーティング組成物を塗り広げる
    ことを特徴とするレンズの製造方法。
  6. 請求項5に記載のレンズの製造方法において、
    前記コーティング組成物は、反射防止膜を構成する組成物である
    ことを特徴とするレンズの製造方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載のレンズの製造方法において、
    前記コーティング組成物を塗り広げる工程を所定の真空条件下で行い、前記保持具で前記レンズを保持する際のリーク量が、1kPa以上である
    ことを特徴とするレンズの製造方法。
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