JP2006229027A - ウェハ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハを真空吸着して保持部に吸引保持した場合でも,接触によるウェハの抗折強度の低下を軽減させることのできるウェハ搬送装置を提供する。
【解決手段】ウェハWを真空吸着により吸引保持する保持部と,保持部により保持されたウェハWを所定の位置に搬送する搬送部とを備えるウェハ搬送装置100において,保持部における真空圧力を,ゲージ圧で−70kPa以上−30kPa以下とする。この真空圧力を調整するために,真空ポンプ160と,真空ポンプ160と保持部とを連通する第2の配管153とを備え,第2の配管153に,保持部における真空圧力を調整する圧力調整手段155を備える。これにより,ウェハWを真空吸着によって保持部に吸引保持した場合でも,接触によるウェハWの抗折強度の低下を軽減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は,ウェハ搬送装置に関し,特に,ウェハを保持する真空圧力を調整する圧力調整手段を有するウェハ搬送装置に関する。
研削装置等に搭載され,ウェハを保持して搬送する従来のウェハ搬送装置は,例えば,特許文献1に記載されているような構成となっている。
従来のウェハ搬送装置90は,図7に示すように,保持部91と,吸着パッド92と,通気路93と,接続口94と,アーム95とを有して構成される。ウェハWを吸着する保持部91には,ウェハWと接触して吸引保持する,例えばポーラス部材からなる吸着パッド92を有している。この吸着パッド92は,通気路93,接続口94を介して吸引源(図示せず。)に連通している。このようなウェハ搬送装置90は,ウェハWを上方から吸着してアーム95を旋回動させることにより,所定の場所にウェハを搬送する。ウェハWを搬送するときは,吸引源から吸引作用が施されて,ウェハWは保持部92により吸引保持される。一方,ウェハWの搬送後は,吸引源からの吸引作用を解除してウェハWを離脱し,所定の場所に載置する。
特開平8−55896号公報
ウェハWの搬送時に,ウェハWに衝撃を与えないようにするため,特許文献1には,ウェハ搬送装置90に緩衝材を使用することが記載されている。これにより,ウェハWを吸着するときのウェハWの破損を未然に防止することができる。
しかし,このようなウェハWと吸着パッド92とを接触させる接触方式のウェハ搬送装置90では,ウェハWは,搬送時にポーラス部材からなる吸着パッド92に接触する。このため,ウェハWをチップ状に分割した後,その抗折強度を測定すると,ウェハ搬送装置90により搬送されたウェハWから分割されたチップは,吸着パッド92に接触していない搬送前のウェハWから分割されたチップと比較して抗折強度が低下してしまうことが判明した。すなわち,この抗折強度を低下させる要因は,ウェハWを保持部で吸引保持して搬送することにあることが判明した。これは,ウェハWが保持部91に接触するために生じるものと考えられる。
これを回避するために,例えば,ベルヌーイの原理を利用した非接触搬送装置を使用することが考えられる。ところが,チャックテーブルは多孔性を有するポーラス部材のため,その孔に加工時に生じた屑が入り込んでしまう。この屑を取り除くために,チャックテーブルのポーラス部材の下側(ウェハWの載置面と反対側)から水が噴出されて洗浄される。このため,チャックテーブル上には水が残留しており,その上にウェハWが載置されると,表面張力によってウェハWがチャックテーブルから剥離され難い状態となる。したがって,研削装置のチャックテーブルからウェハWを搬送するために非接触搬送装置を使用する場合には,非接触搬送装置の吸引力が表面張力の働くウェハWを剥離できるほど十分な吸引力を有していないので,非接触搬送装置を使用することができない。
また,ウェハWと吸着パッド92との接触力を弱めるために,ポーラス部材からなる吸着パッド92の材質を柔らかくすることも検討された。しかし,吸着パッド92の材質を柔らかくすると,研削によってウェハWの一部が破損した場合,その破片が吸着パッド92に食い込んでしまい,容易に排除することができなくなる。このため,吸着パッド92を交換しなければ,ウェハ搬送装置90を使用できないという問題があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的は,ウェハを真空吸着によって保持部に吸引保持した場合でも,接触によるウェハの抗折強度の低下を軽減させることの可能な,新規かつ改良されたウェハ搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,ウェハを真空吸着により吸引保持する保持部と,保持部により保持されたウェハを所定の位置に搬送する搬送部とを備えるウェハ搬送装置において,保持部における真空圧力を,ゲージ圧で−70kPa以上−30kPa以下とすることを特徴とする,ウェハ搬送装置が提供される。
かかる構成のウェハ搬送装置は,接触式の搬送装置であり,ウェハを搬送するときに吸着パッドがウェハに接触するため,ウェハの抗折強度を低下させてしまう。このため,保持部によりウェハを保持するときの真空圧力を,−70kPa以上−30kPa以下(ゲージ圧)と従来の真空圧力よりも弱くすることにより,保持部でウェハを吸着する際にウェハの抗折強度が著しく低下することを防止できる。
また,上記のように真空圧力をゲージ圧で−70kPa以上−30kPa以下に調整するために,例えば,かかるウェハ搬送装置は,真空ポンプと,真空ポンプと保持部とを連通する配管と,この配管を分岐させて,分岐された配管に保持部の真空圧力を調整する圧力調整手段とを備える。そして,圧力調整手段によって,配管内の真空ポンプの吸気を外部にリークさせて,真空圧力を調整する。このとき,圧力調整手段として,所望の真空圧力に調整するための流量調整弁と,吸気をリークするための配管開放部とを備える。このように,真空ポンプと保持部とを連通する従来の配管に,新たに配管を追加することによって,従来のウェハ搬送装置の構成を大きく変更することなく,圧力を調整する手段を設置することができる。
以上説明したように本発明によれば,ウェハを真空吸着によって保持部に吸引保持した場合でも,接触によるウェハの抗折強度の低下を軽減することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また,以下における真空圧力の表記は,ゲージ圧とする。
(第1の実施形態)
まず,本発明の第1の実施形態にかかる研削装置について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる研削装置の概略斜視図である。研削装置1は,被加工物である例えばウェハWの裏面を研削加工する装置として構成されている。ウェハWは,例えば,8インチ,12インチ等の略円板状のシリコンウェハである。研削装置1は,このウェハWの裏面(回路面と反対側の面)を研削加工して,例えば100〜50μmの厚さにまで薄くする。
かかる研削装置1の各構成要素について具体的に説明する。図1に示すように,研削装置1は,例えば,ハウジング2と,粗研削ユニット3と,仕上げ研削ユニット4と,ターンテーブル5上に設置された例えば3つのチャックテーブル6と,カセット11,12と,ポジションテーブル13と,搬送アーム17,18と,搬送手段20と,スピンナー洗浄装置30とを備える。
粗研削ユニット3は,スピンドル3aの下端に装着された研削ホイール3bを回転させながら,チャックテーブル6に保持されたウェハWの裏面に押圧することによって,ウェハWの裏面を粗研削加工する。また,同時に,仕上げ研削ユニット4は,スピンドル4aに装着された研削ホイール4bを回転させながら,上記粗研削された後のウェハWの裏面に押圧することによって,当該ウェハWの裏面を高精度で仕上げ研削加工する。このように,本実施形態にかかる研削装置1は,2つの研削ユニット3,4を具備するが,かかる例に限定されず,研削装置1は,研削ユニットを1つまたは3つ以上具備するように構成することもできる。
ターンテーブル5は,ハウジング2の上面に設けられた円板上のテーブルであり,水平方向に回転可能である。このターンテーブル5には,例えば,3つのチャックテーブル6が,例えば120度の位相角で等間隔に配設されている。このチャックテーブル6は,その上面に真空チャックを備えており,載置されたウェハWを真空吸着して保持する。このチャックテーブル6は,研削加工時には,回転駆動機構(図示せず。)によって水平方向に回転可能である。かかる構成にチャックテーブル6は,ターンテーブル5の回転によって,搬入・搬出領域A,粗研削加工領域B,仕上げ研削加工領域C,搬入・搬出領域Aに,順次移動される。
カセット11,12は,複数のスロットを有するウェハ用の収容器である。カセット11は,研削加工前のウェハWを収容し,一方,カセット12は,研削加工後のウェハWを収容する。
ポジションテーブル13は,カセット11から取り出されたウェハWが仮置きされるテーブルである。このポジションテーブル13は,例えば,6本のピンがテーブルの中心に向かって同時に縮径運動することによって,ウェハWの中心位置を合わせる中心位置合わせ機構を備える。
ウェハ搬送装置100を構成する搬送アーム17,18は,ウェハWを上方より吸着する保持部と,保持部を支持するアーム部と,アーム部を水平方向に回動させる回転駆動部とを備える。搬送アーム17は,ポジションテーブル13に載置された研削加工前のウェハWを搬送して,搬入・搬出領域Aに位置するチャックテーブル6に載置する。また,搬送アーム18は,搬入・搬出領域Aに位置するチャックテーブル6に載置された研削加工後のウェハWを搬送して,スピンナー洗浄装置30のスピンナーテーブル32に載置する。本願発明の特徴であるウェハ搬送装置100の詳細については,後述する。
搬送手段20は,吸着パッド(図示せず。)が設けられたウェハ保持部22(例えばC字型ハンド)を備えた搬送手段20である。この搬送手段20は,ウェハ保持部22によってウェハWを吸着保持してピックアップする。そして,研削加工前のウェハWをカセット11からポジションテーブル13へ搬送する。また,研削加工後のウェハWをスピンナーテーブル32からカセット12へ搬送する。
以上,図1に基づいて,本実施形態にかかる研削装置1について説明した。このような研削装置1により研削されるウェハWの薄層化が進むにつれ,ウェハWがチップ状に分割されたときに,十分な抗折強度を有していることが重要視されるようになった。この抗折強度を低下させる要因を検証した結果,ウェハWを保持部で吸引保持して搬送するときに,ウェハWが保持部に接触するため,ウェハWの抗折強度が低下してしまうことが判明した。
ウェハの抗折強度の低下を軽減するための最も望ましい搬送は,ウェハと保持部とが接触しない非接触方式による搬送である。しかし,非接触方式の搬送装置では,上述したように,チャックテーブル上に残留した水の表面張力のため,チャックテーブル上に載置されたウェハWを剥離するのは困難である。このような理由から,非接触方式の搬送装置を使用することはできないため,本願発明者は,接触方式を使用して抗折強度の低下を抑制できる方法を検討した。
その結果,本願発明者は,吸着パッドの材質を柔らかくして,ウェハと吸着パッドとが接触する力を低減させることを検討した。しかし,研削によってウェハの一部が破損した場合,その破片が吸着パッドに食い込んでしまい,容易に排除することができなくなる。したがって,吸着パッドを交換しないとウェハ搬送装置を使用することができないため,生産性が著しく低下してしまうという問題があった。
かかる理由から,本願発明者は,ウェハを吸引保持する際の真空圧力の大きさに着目した。通常,約−100〜−80kPaの真空圧力により,ウェハを保持部で吸引する。しかし,必ずしもそれだけの真空圧力が必要ではなく,この吸引する力を弱めることで,ウェハと保持部の吸着パッドとが接触する力を低減させることができるのではないかと考えた。ウェハと吸着パッドとの接触力が低減できれば,ウェハに与えるストレスを小さくすることができ,ウェハの抗折強度の低下を軽減できる。このような経緯により,本願発明者は,通常より小さい真空圧力によってウェハを保持することを検討した。
この主旨の基づき,本願発明者は,ウェハを吸引保持する真空圧力とウェハの抗折強度の関係について実験検証した。この実験では,8インチウェハを用いて,ウェハを保持する真空圧力を変化させて,吸着後の各ウェハについて抗折強度を測定した。この実験に基づく平均抗折強度と真空圧力との関係を図2に示す。実験の結果,約−70kPa以上−30kPa以下と,通常の真空圧力(約−100〜−80kPa)と比べて弱くすることで,ウェハの抗折強度の低下を許容範囲内に抑えることができると判明した。
真空圧力を−30kPa以上にすると,真空圧力が弱すぎるため,ウェハが反りなどの変形を起こしている場合には,ウェハを保持することができない。一方,真空圧力を−70kPa以下とすると,従来の真空圧力の大きさに近くなるため,効果として認められるほどの結果が得られなかった。具体的には,ウェハの平均抗折強度が少なくとも3000MPa以上でないと十分な効果はないと考え,図2に示す平均抗折強度と真空圧力との関係のグラフより,真空圧力が−30kPa以下である必要があると判断した。以上より,ウェハの吸引保持が可能であり,かつ吸引保持後のウェハの抗折強度が十分にあると考えられる真空圧力の範囲を,約−70〜−30kPaとした。
真空圧力を約−70〜−30kPaに設定することによる効果を実証するため,ウェハがチップ状に分割されたときの抗折強度を測定した。ここでは,真空圧力−50kPaで吸引保持したウェハと,これまでの真空圧力−86kPaで吸引保持したウェハと,全く真空吸着しなかったウェハとをそれぞれチップ状に分割し,分割されたチップから,それぞれ10枚のチップを任意に選択することにより,測定対象を決定した。なお,分割するウェハは,それぞれ8インチウェハを使用した。この結果を,図3および表1に示す。
Figure 2006229027
表1より,真空圧力がない(全く真空吸着しない)場合の平均抗折強度は,4714MPaであった。しかし,従来の真空圧力−86kPaで吸引保持したウェハの平均抗折強度は,2608MPaであり,2106MPaも抗折強度が低下していた。一方,真空圧力−50kPaで吸引保持したウェハの平均抗折強度は,3764MPaであり,950MPa低下するにとどまっていた。
また,−50kPaで吸引保持した場合の平均抗折強度は,約3000MPaを維持していることから,十分な抗折強度があるといえる。以上より,ウェハを吸引保持するときの真空圧力を約−70〜−30kPaの範囲内に設定することで,ウェハの抗折強度の低下を従来の半分弱程度に抑えることができる。
次に,ウェハWを吸引保持する真空圧力を約−70〜−30kPaに調整するためのウェハ搬送装置100の構成について説明する。ここで,真空ポンプがウェハ搬送装置100の保持部の専用として使用されるのであれば,真空圧力が約−70〜−30kPaとなる真空ポンプを使用すればよい。しかし,例えば,特開2004−200440号公報に記載されているように,研削装置に使用される真空ポンプは,ウェハ搬送装置だけでなく,チャックテーブルや他の搬送装置などにも共通して使用される。このため,真空ポンプ自体の真空圧力を弱めることはできない。
そこで,本実施形態にかかるウェハ搬送装置100において,真空ポンプと保持部とを連通する配管に,真空圧力を調整する圧力調整手段を設ける。以下,図4〜6に基づいて,本実施形態にかかる圧力調整手段について説明する。ここで,図4は,本実施形態にかかる保持部の真空吸引の配管について示した説明図である。また,図5は,本実施形態にかかるウェハ搬送装置の側面図である。さらに,図6は,ウェハ搬送装置における保持部を示す断面図である。
まず,図4に基づいて,本実施形態にかかるウェハ搬送装置100の配管の構成について説明する。図4において点線で囲まれた部分は,従来の配管より追加した部分であり,本願発明の特徴的部分である。
まず,吸着パッド133は,従来と同様に,吸着パッド133から連通している第1の配管143を介して,真空ポンプ160と接続されている。この吸着パッド133は,真空ポンプ160が吸気/排気することにより,ウェハWを吸引保持/離脱する。また,配管内の圧力を確認するための圧力計145が設置されている。
そして,真空ポンプ160に連通する配管に配管分岐部151を設けて,ウェハWを吸引する際の吸引圧力を調整するため,第2の配管153を新たに追加する。第2の配管153には,ウェハWを吸引保持する際の真空圧力を調節する圧力調整手段155が備えられる。圧力調整手段155は,逆止弁156と,流量調整弁157と,配管解放部158とを有して構成される。圧力調整手段155の詳細については,後述する。
次に,図5および図6に基づいて,本実施形態にかかるウェハ搬送装置100について説明する。ここで,図5は,本実施形態にかかるウェハ搬送装置100の側面図である。また,図6は,本実施形態にかかるウェハ搬送装置100の保持部120における断面図である。
本実施形態にかかるウェハ搬送装置100は,図5に示すように,ウェハWを搬送する搬送部110と,ウェハWを保持する保持部120と,圧力調整手段155とを有して構成される。
搬送部110は,回転駆動部111と,アーム部113とを有して構成される。回転駆動部111は,図5の紙面上において上下動することができ,さらに軸回転可能に形成されている。また,アーム部113は,回転駆動部111に取付されており,回転駆動部111の軸回転によって水平方向に回動することができる。
保持部120は,図6に示すように,軸部121と,固定部122と,円盤部123とを有して構成される。搬送部110のアーム部113には,保持部120を取付するための取付部117が,例えばアーム部113の先端付近に形成されている。この取付部117に軸部121は挿通されており,軸部121の上端(ウェハ保持面と反対側)を固定部122により固定することによって,保持部120は取付されている。また,円盤部123には,円盤部123の開口する部分(ウェハWを吸着する側)に,ポーラス部材からなる吸着パッド133が取付されている。このような多孔質材料からなる吸着パッド133を使用することにより,ウェハWの全面を均等に吸引することができる。また,取付部117に,軸部121と同心に形成された凹溝115を形成し,凹溝115と円盤部123の上面との間に,例えばコイルばね等の緩衝材131を介在することもできる。この緩衝材131により,ウェハWと吸着パッド133とが接触するときの衝撃が吸収されて,接触時にウェハWが損傷することを防止できる。
また,吸着パッド133の上面(ウェハWを吸着する面と反対側の面)には通気口124があり,通気口124から固定部122に向かって,軸部121の中央に通気路が形成されている。この通気路は,配管分岐路151において,真空ポンプ160へ連通する第1の配管143と,圧力調整手段155に連通する第2の配管153とに分岐している。
第1の配管143は,例えばアーム部113の内部に配管されて,真空ポンプ160に連通している。真空ポンプ160の吸気/排気作用を,第1の配管143を介して吸着パッド133に伝達することで,ウェハWを吸引保持/離脱することができる。
一方,第2の配管153は,例えばアーム部113上に固定されており,圧力調整手段155が備えられている。圧力調整手段155は,図5に示すように,逆止弁156と,流量調整弁157と,配管解放部158とを有して構成される。この圧力調整手段155によって,ウェハWを吸引する真空圧力が調節される。
逆止弁156は,真空ポンプ160が吸引するときは開放しており,排気するときは閉鎖されるように設置されている。吸着パッド133によるウェハWの吸引を解除するために真空ポンプ160が排気するとき,第2の配管153にまで排気が導かれてしまう。逆止弁156は,この排気が流量調整弁157および配管解放部158に逆流しないようにするために設置されている。
流量調整弁157は,例えば,流量を調節するための調節ねじ159を有して構成される。この流量調節弁157は,ウェハWを真空吸着するときのリーク量を調整することにより,真空到達度を調整する。例えば,流量調節弁157に設けられた調節ねじ159を開閉して,約−70〜−30kPaの真空圧力に調整することができる。
配管解放部158は,配管内部の真空圧力を外部にリークさせるために,例えば大気中に開口させた孔に形成されている。この配管開放部158で配管内部の真空圧力をリークさせることにより,流量調節弁157にて設定された真空圧力にすることができる。
かかる圧力調整手段155を備えるウェハ搬送装置100によって,ウェハWは吸引保持/離脱される。真空ポンプ160によってウェハWを吸引したときの真空到達度が高い場合(例えば,−80kPa),この真空圧力でウェハWを吸引保持すると,ウェハWの抗折強度は低下してしまう。このため,ウェハWを吸引保持する真空圧力を弱めるために,圧力調整手段155により適切な真空圧力,すなわち約−70〜−30kPaとなるように設定する。真空圧力の調整は,流量調節弁157の調節ねじ159を開閉して,配管開放部158からリークされる量を調整することにより行われる。そして,適切な真空圧力に設定されたとき,この調節ねじ159は固定される。こうして,ウェハWが吸引されるときの真空圧力は,常に流量調節弁157で調節された真空圧力とすることができる。
また,ウェハWを離脱するときは,真空ポンプ160は排気動作を行う。このとき,排気が第2の配管153を介して流量調節弁157および配管開放部158に逆流しないように,逆止弁156は閉鎖される。
このような構成によって,真空ポンプ160と保持部120とを連通する配管内部の真空圧力を約−70〜−30kPaに調整することができる。これにより,ウェハWの抗折強度の低減を許容範囲に抑えることが可能となる。さらに,従来のウェハ搬送装置に圧力調整のための配管を追加するという簡易な構成で実現することができる。したがって,他の搬送装置等と共用される真空ポンプ160を利用しても,圧力調整手段155により約−70〜−30kPaの適切な真空圧力に調整して,ウェハWを吸引保持することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態では,ウェハ搬送装置100を研削装置に適用したが,本願発明はかかる例に限定されず,加工装置全般に適用することも可能である。
また,上記実施形態では,圧力調整のための第2の配管153をアーム部113上に設置したが,本発明はかかる例に限定されず,例えばアーム部113の内部を介して,流量調節弁157と配管開放部158とが外部に現れるように設置してもよい。
本発明は,ウェハ搬送装置に適用可能であり,特に,ウェハを保持する真空圧力を調整する圧力調整手段を有するウェハ搬送装置に適用可能である。
第1の実施形態にかかる研削装置の全体斜視図である。 平均抗折強度と真空圧力との関係を示すグラフである。 真空圧力を変化させたときの,ウェハの抗折強度を示したグラフである。 同実施形態にかかるウェハ搬送装置の配管構成についての説明図である。 同実施形態にかかるウェハ搬送装置の側面図である。 同実施形態にかかるウェハ搬送装置の保持部の断面図である。 従来のウェハ搬送装置における保持部の断面図である。
符号の説明
100 ウェハ搬送装置
110 搬送部
113 アーム部
120 保持部
133 吸着パッド
143 第1の配管
145 圧力計
151 配管分岐部
153 第2の配管
155 圧力調整手段
156 逆止弁
157 流量調節弁
158 配管開放部
159 調節ねじ
160 真空ポンプ
W ウェハ

Claims (2)

  1. ウェハを真空吸着により吸引保持する保持部と,前記保持部により保持された前記ウェハを所定の位置に搬送する搬送部とを備えるウェハ搬送装置において,
    前記保持部における真空圧力を,ゲージ圧で−70kPa以上−30kPa以下とすることを特徴とする,ウェハ搬送装置。
  2. 前記保持部における真空圧力を,ゲージ圧で−70kPa以上−30kPa以下とするために,真空ポンプと,前記真空ポンプと前記保持部とに連通する配管とを備え,
    前記配管に,前記保持部における真空圧力を調整する圧力調整手段を備えることを特徴とする,請求項1に記載のウェハ搬送装置。

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