JP2006225757A - 真空蒸着装置 - Google Patents

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進 神川
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Abstract

【課題】被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して、容易且つ安価に対処することができる構成のるつぼを備えた真空蒸着装置を提供する。
【解決手段】るつぼ22Aは蒸着室16A一面に広がる一体ものとし、その上面31に、その一端から他端までの長さの1本又は複数本のスリット溝32Aを設け、このスリット溝32Aを蒸着材料(ドーパント材30Aなど)の収容部とする。または、るつぼを蒸着室16A一面に広がる一体ものとし、その上面に複数個の孔を設け、この孔を蒸着材料の収容部とする。更には、るつぼを複数の領域に分け、るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の電気ヒータを配設することにより、前記領域ごとに個別に前記電気ヒータによる温度調節を可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明はフラットパネルディスプレイ基板等の被蒸着体の表面に有機材料等の蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置に関する。
真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁(ホットウォール)からの放射熱で加熱して蒸発させることにより、前記被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成するものである。
そして従来の真空蒸着装置では図18に示すようなるつぼが用いられていた。なお、従来のるつぼが用いられている真空蒸着装置が開示された公知の先行技術文献としては例えば下記の特許文献1が挙げられる。図18(a)に示するつぼ1は単なる箱型の容器となっており、その内部に真空蒸着の原料となる蒸着材料2を収容するものである。図18(b)に示するつぼ3は単なる円筒型の容器となっており、その内部に蒸着材料2を収容するものである。箱型るつぼ1の収容部の幅や円筒型るつぼ3の収容部の径は例えば30mm程度である。このような従来のるつぼ1又は3を用いて被蒸着体の被蒸着領域の長大化に対処するには、複数個の箱型るつぼ1又は円筒型るつぼ3を配置する必要があった。
例えば近年では真空蒸着装置が金属材料の蒸着(金属薄膜の形成)に限らず、有機材料の蒸着(有機薄膜の形成)や、複数の有機材料の共蒸着(高分子薄膜の形成:例えばフラットパネルディスプレイ(以下、FPDと略す。)の有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子と略す。)などにも用いられている。そして近年のFPDの普及に伴い、FPD基板の大型化が進んでおり、このFPD基板の大型化に伴い、一度に蒸着されるFPD基板の被蒸着領域も長大化している(図1参照)。
従って、このようなFPD基板の被蒸着領域の長大化に対処するには、図19(a)又は図19(b)に示すように複数個の箱型るつぼ1又は円筒型るつぼ3を、蒸発室4内にFPD基板の被蒸着領域の長さ方向(FPD基板の搬送方向に直交する方向)に沿って分散配置する必要がある。蒸発室4の側壁(ホットウォール)5は図示しない電気ヒータによって加熱されており、このホットウォール5からの放射(輻射)熱Tによる放射加熱によって各るつぼ1,3に収容されている蒸着材料(有機材料)2が蒸発する。この場合、蒸着材料2は直接的に放射加熱されるだけでなく、放射加熱されたるつぼ1,3からの伝熱によっても加熱される。
特開昭61−73875号公報
しかしながら、図19(a)や図19(b)に示すように従来の箱型るつぼ1や円筒型るつぼ3を複数個の配置する場合には次のような問題点がある。
(1) 従来のるつぼ1,3は1個当たりの伝熱面積、即ち蒸着材料2に接する面積が小さい。従って、所望の蒸着材料2の蒸発量を得るには電気ヒータの容量を増加することなどよりホットウォール5を更に高温化すること、或いは、るつぼ1,3を多数配置することなどによって対処するが必要がある。このため、蒸発源が大型化すること、るつぼの配置に手間がかかること、装置のコストアップを招くことなどの問題が生じる。
(2) 複数のるつぼ1,3を分散配置すると蒸着材料2の蒸発むらが生じやすく、その結果、基板に形成される薄膜の膜厚分布が不均一になってしまう。電気ヒータによるホットウォール5の温度調整を行っても、例えば図19(a)や図19(b)に示すようにホットウォール5のP部の温度(例えば350℃)とQ部の温度(例えば300℃)とに差が生じてしまうことがあり、この場合には手前側のるつぼ1,3の蒸着材料2は主にP部からの放射熱Tを受熱して蒸発し、奥側のるつぼ1,3の蒸着材料2は主にQ点からの放射熱Tを受熱して蒸発することになる。このため、手前側のるつぼ1,3と奥側のるつぼ1,3とでは蒸着材料2の蒸発量にむら(差)が生じてしまう。従って、これに対処するにはるつぼ1,3を小さくすることよりるつぼ間の間隔を狭めて多数のるつぼ1,3を配置することが必要であり、この場合にも、るつぼの配置に手間がかかる、装置のコストアップを招くなどの問題が生じる。特に有機EL用の真空蒸着装置ではFPD基板の大型化に伴い、被蒸着領域が長大化しているため、このような問題が生じ易い。
(3) 少量の蒸着材料2を蒸発させる場合、即ち、もともと少量の蒸着材料2を蒸発させる場合や蒸発するにつれて蒸着材料2の量が減少して少量となった場合には、比較的蒸発するのが早い蒸着材料2の周縁部とるつぼ1,3の内面との間に隙間ができてるつぼ1,3から蒸着材料2への熱伝達が悪くなるため、るつぼ間で蒸着材料2の蒸発量にむらが生じ易く、膜厚分布の不均一を生じ易い。従って、これに対処するためにもやはり多数のるつぼ1,3を配置する必要があり、その結果、つぼの配置に手間がかかることや、装置のコストアップを招くことなどの問題が生じる。特に有機EL用の真空蒸着装置においては例えば400Å程度の非常に薄い膜を形成するため、この成膜に用いられる有機材料のホスト材やドーパント材は非常に少量(例えば2g程度)であることから、このような問題が生じ易い。
従って本発明は上記の事情に鑑み、被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して、容易且つ安価に対処することができる構成のるつぼを備えた真空蒸着装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体ものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
なお、複数本の溝に収容する蒸着材料としては、加熱により昇華して蒸発する昇華材料が好適である。又、複数本の溝としては、細い隙間の溝、例えば、スリット溝が好適である。
また、第2発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体ものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの1本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
なお、1本の溝に収容する蒸着材料としては、加熱により溶融して蒸発する溶融材料が好適である。
また、第3発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは、集合配置して前記蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
また、第4発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは、前記蒸着室一面に広がる一体もの、又は、集合配置して前記蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
また、第5発明の真空蒸着装置は、第1、第2、第3又は第4発明の真空蒸着装置において、
前記るつぼを複数の領域に分け、前記るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とする。
また、第6発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向に沿って延びた1本又は複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
また、第7発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向と直交する方向に沿って延びた複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする。
また、第8発明の真空蒸着装置は、蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発(昇華の場合も含む)させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が前記蒸着材料を収容部となっていることを特徴とする。
また、第9発明の真空蒸着装置は、第6,第7又は第8発明の真空蒸着装置において、
前記るつぼを少なくとも前記長手方向に複数の領域に分け、前記るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とする。
また、第10発明の真空蒸着装置は、第6,第7,第8又は第9発明の真空蒸着装置において、
前記蒸着材料は有機材料であり、
前記被蒸着体はフラットパネルディスプレイ基板であり、このフラットパネルディスプレイ基板の表面に前記有機材料を蒸着することによって有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を形成することを特徴とする。
また、第11発明の真空蒸着装置は、第6,第7,第8又は第9発明の真空蒸着装置において、
前記蒸着材料は有機材料であり、
前記被蒸着体は照明用基板であり、この照明用基板の表面に前記有機材料を蒸着することによって有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を形成することを特徴とする。
上記課題を解決する第12発明の有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜の製造方法は、第5又は第9発明に記載の真空蒸着装置を用いて、有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜の製造方法であって、
蒸着材料として有機材料を用いると共に、
前記るつぼの前記領域ごとに温度を計測し、前記領域の温度が一定となるように、計測された領域ごとの温度に基づいて、前記加熱手段の出力を各々制御することを特徴とする。
第1発明、第2発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは蒸着室一面に広がる一体ものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの1本又は複数本の溝を有し、この溝が蒸着材料の収容部となっていることを特徴とするため、るつぼの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールを高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。また、ホットウォールの各位置に温度差があっても、るつぼは一体ものであるため、るつぼの上面の溝が形成されていない部分(堤部)や溝の下側の部分における熱伝導によってるつぼ全体が一様な温度となるため、蒸着材料の蒸発むらを防止することができ、被蒸着体における膜厚分布を均一にすることができる。また、蒸着材料が少量の場合にも、溝の本数や寸法(幅、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。従って、被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。
第3発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは、集合配置して蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本の溝を有し、この溝が蒸着材料の収容部となっていることを特徴とするため、例えば、大型の基板等、大きい被蒸着体に対して、大きく且つ一体のるつぼを形成することが難しい場合、複数のるつぼを集合配置させて、蒸着室一面に配置することで、大きく且つ一体のるつぼと同等のものにすることができ、上記第1発明、第2発明と同等の効果を得ることができる。
第4発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは蒸着室一面に広がる一体もの、又は、集合配置して前記蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が蒸着材料の収容部となっていることを特徴とするため、るつぼの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールを高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。また、ホットウォールの各位置に温度差があっても、るつぼは一体又は略一体のものであるため、るつぼの上面の孔が形成されていない部分(堤部)や孔の下側の部分における熱伝導によってるつぼ全体が一様な温度となるため、蒸着材料の蒸発むらを防止することができ、被蒸着体における膜厚分布を均一にすることができる。また、蒸着材料が少量の場合にも、孔の個数や寸法(径、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。従って、被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。また、本第4発明では蒸着材料が非常に少量であってもるつぼの上面全体に孔を分散して設けることができるため、上記第1発明のように溝を設ける場合に比べて特に蒸着材料が少量である場合に有効である。
第5発明の真空蒸着装置によれば、るつぼを複数の領域に分け、るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とするため、前記領域ごとにるつぼの温度が調整されて蒸着材料の温度が調整されるため、より確実に蒸着材料の蒸発むらを防止することができる。従って、より確実に被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して対処することができる。
第6発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは蒸着室一面に広がる一体もので且つ被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向に沿って延びた1本又は複数本の溝を有し、この溝が蒸着材料の収容部となっていることを特徴とするため、るつぼの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールの高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。また、前記長手方向においてホットウォールの各位置に温度差があっても、るつぼは一体ものであるため、るつぼの上面の溝が形成されていない部分(堤部)や溝の下側の部分における熱伝導によってるつぼ全体が一様な温度となるため、前記長手方向における蒸着材料の蒸発むらを防止することができ、被蒸着体における膜厚分布を均一にすることができる。また、蒸着材料が少量の場合にも、溝の本数や寸法(幅、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。従って、被蒸着体の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。なお、特に蒸着材料が非常に少量である場合には、後述する第7発明のように長手方向と直交する方向に沿って溝を形成した場合には溝の長手方向の間隔が広くなり過ぎて蒸着材料の蒸発むらが生じやすいが、本第6発明では溝を長手方向に沿って形成するため、このような問題が生ぜず、この点からも本第6発明は有利である。
第7発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは蒸着室一面に広がる一体もので且つ被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向と直交する方向に沿って延びた複数本の溝を有し、この溝が蒸着材料の収容部となっていることを特徴とするため、るつぼの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールを高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。また、前記長手方向においてホットウォールの各位置に温度差があっても、るつぼは一体ものであるため、るつぼの上面の溝が形成されていない部分(堤部)や溝の下側の部分における熱伝導によってるつぼ全体が一様な温度となるため、前記長手方向における蒸着材料の蒸発むらを防止することができ、被蒸着体における膜厚分布を均一にすることができる。また、蒸着材料が少量の場合にも、溝の本数や寸法(幅、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。従って、被蒸着体の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。
第8発明の真空蒸着装置によれば、るつぼは蒸着室一面に広がる一体もので且つ被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が蒸着材料を収容部となっていることを特徴とするため、るつぼの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールを高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。また、るつぼの長手方向においてホットウォールの各位置に温度差があっても、るつぼは一体ものであるため、るつぼの上面の孔が形成されていない部分(堤部)や孔の下側の部分における熱伝導によってるつぼ全体が一様な温度となるため、前記長手方向における蒸着材料の蒸発むらを防止することができ、被蒸着体における膜厚分布を均一にすることができる。また、蒸着材料が少量の場合にも、孔の個数や寸法(径、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。従って、被蒸着体の被蒸着領域の拡大(長大)化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。また、本第8発明では蒸着材料が非常に少量であってもるつぼの上面全体に孔を分散して設けることができるため、上記第6及び第7発明のように溝を設ける場合に比べて特に蒸着材料が少量である場合に有効である。
第9発明の真空蒸着装置によれば、るつぼを少なくとも長手方向に複数の領域に分け、るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とするため、前記領域ごとにるつぼの温度が調整されて蒸着材料の温度が調整されるため、より確実に前記長手方向における蒸着材料の蒸発むらを防止することができる。従って、より確実に被蒸着体の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して対処することができる。
第10発明、第11発明の真空蒸着装置によれば、蒸着材料は有機材料であり、被蒸着体はフラットパネルディスプレイ基板又は照明用基板であり、このフラットパネルディスプレイ基板又は照明用基板の表面に前記有機材料を蒸着することによって有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を形成することを特徴とするため、上記第6,第7,第8又は第9発明と同様の効果が得られるため、フラットパネルディスプレイ基板又は照明用基板の大型化にも容易に対処することができ、特に大型のFPD基板又は照明用基板に適用して有用な有機EL用の真空蒸着装置を実現することができる。
第12発明の有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜の製造方法によれば、第5又は第9発明に記載の真空蒸着装置において、蒸着材料として有機材料を用い、更に、真空蒸着装置のるつぼを複数の領域に分け、領域ごとに温度を計測し、領域の温度が一定となるように、計測された領域ごとの温度に基づいて、ヒータ等の加熱手段の出力を各々制御することを特徴とするため、領域ごとにるつぼの温度が調整されて蒸着材料の温度が調整されて、より確実に長手方向における蒸着材料の蒸発むらを防止することができる。従って、より確実に被蒸着体の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して対処することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき、詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る真空蒸着装置の構成を示す斜視図、図3は図1のA部拡大斜視図、図4(a)は図3のB−B線矢視断面図(るつぼの平面図)、図4(b)は図4(a)のC−C線矢視の断面拡大図である。なお、図2は、本実施の形態例1の真空蒸着装置におけるスプールシャッタの他の構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態例1の真空蒸着装置は真空槽11内に蒸発源となる蒸着装置本体12と、蒸着装置本体12の上側に設けた図示しない基板搬送装置とを備えたものであって、共蒸着用で且つ有機EL用のものである。
真空槽11の内部は図示しない真空ポンプによって低圧状態(真空状態)に保持されている。従って、勿論、蒸着装置本体12の内部なども真空状態に保持されている。そして、この真空状態の下で基板搬送装置によって矢印Xで示す基板搬送方向に水平に被蒸着体としてのFPD基板10(例えばガラス基板)を所定の速度で搬送しつつ、このFPD基板10の表面(図中下面)の被蒸着領域に蒸着装置本体12から供給される蒸着材料の蒸気を付着(堆積)させて薄膜を形成するようになっている。
蒸着装置本体12は2種類の有機材料を用いた共蒸着用のものであるため、下側が二股に分かれた形状の銅製などのチャンバ13(真空容器)を有している。このチャンバ13は所謂ホットウォールチャンバと呼ばれるものであり、その周りに装着された電気ヒータ17によって加熱され、蒸着材料の蒸発に適した温度に温度調節されるようになっている。そして、このチャンバ13の内部は上から下へ順に蒸着室14、混合室15、蒸発室16A,16Bとなっている。
蒸発室16Aは基板搬送方向の下流側、蒸発室16Bは基板搬送方向の上流側に位置している。そして、蒸発室16A内にはるつぼ22Aが設けられ、蒸発室16B内にはるつぼ22Bが設けられている。詳細は後述するが、これらのるつぼ22A,22Bは何れもFPD基板10の板幅方向(基板搬送方向と直交する方向(矢印Y方向):以下単に板幅方向という)に沿って延びた細長いものであり、一方のるつぼ22Aには蒸着材料として有機材料のドーパント材30Aが収容され、他方のるつぼ22Bには蒸着材料として有機材料のホスト材30Bが収容されている。
蒸発室16Aと混合室15との間にはスプールシャッタ19Aが介設され、蒸発室16Bと混合室15との間にもスプールシャッタ19Bが介設されている。スプールシャッタ19A,19Bは何れもシャッタブロック20と、このシャッタブロック20に回転可能に且つ直列に嵌挿された複数のシャッタシャフト21と有してなるものである。シャッタブロック20には蒸発室16A(スプールシャッタ19Aの場合)又は蒸発室16B(スプールシャッタ19Bの場合)と混合室15とに通じる蒸気孔20aが形成され、シャッタシャフト21にはシャッタブロック20の蒸気孔20aと連通可能な位置に蒸気孔21aが形成されている。また、蒸気孔20a,21aは何れも板幅方向に複数設けられている。従って、各シャッタシャフト21の回転位置を調整して各シャッタシャフト21の蒸気孔21aとシャッタブロック20の蒸気孔20aとの相対位置を調整することにより、各蒸気孔20a,21bを流れる蒸着材料の蒸気の量を調整して板幅方向における蒸着材料の蒸気量の分布が均一となるよう調整することができる。
なお、本実施の形態例1の真空蒸着装置におけるスプールシャッタとしては、図2に示すような構成のものを用いてもよい。ここでは、一方の蒸発室16A側を図示して説明を行うが、他方の蒸発室16Bにも図2に示す構成のスプールシャッタを用いてもよい。
図2(a)に示すように、スプールシャッタ81は、側壁(ホットウォール)23に対して、蒸発室16Aの上部の壁面を構成し、その中央部の長手方向に開口部を有する支持板80上に配設されたものである。詳細には、スプールシャッタ81は、支持板80に固定され、支持板80の開口部分を覆うように配置された平板状の固定板82と、固定板82表面上に配置され、その表面上を摺動可能な平板状の可動板83と、可動板83を固定板82へ摺動可能に押し付ける押付機構85と、可動板83を固定板82の表面に沿って摺動させる移動装置(図示せず。)とを有するものである。固定板82には、長手方向に、所定間隔で配置された蒸気孔82aが複数形成されている。又、可動板83には、蒸気孔82aと同じ間隔で配置され、蒸気孔82aより小さい開口面積を有する蒸気孔83aが複数形成されている。なお、固定板82、可動板83は、FPD基板10の板幅方向の長さと同等の長さを有し、長尺なものである。
スプールシャッタ81には、押付機構85が板幅方向に複数設けられている。1つの押付機構85には、可動板83の板幅方向に沿う両端部を押さえ付けると共に、可動板83の摺動方向の移動を可能とする2つのローラ86と、ローラ86を回転可能に支持する支持軸87と、支持板80側に固着され、支持軸87を固定板82側に押さえ付けて保持する保持部材88とが設けられている。保持部材88は、その頭部にバネ89が配設されており、バネ89の付勢力により、支持軸87が固定板82側に押さえ付けられ、その結果、ローラ86が可動板83を固定板82側へ、摺動可能な程度に押さえ付けられることとなる。
従って、上記構成のスプールシャッタ81においては、可動板83の摺動位置を調整して、固定板83の蒸気孔82aと可動板83の蒸気孔83aとの相対位置を調整することにより(図2(b)参照)、各蒸気孔82a,83bを流れる蒸着材料の蒸気量を調整し、板幅方向における蒸着材料の蒸気量の分布が均一となるよう調整することができる。
また、蒸着室14と混合室15との間には多孔板シャッタ24が設けられ、蒸着室14内には多孔整流板27が設けられている。多孔板シャッタ24は複数の貫通孔25aが形成された固定板25と、前記貫通孔25aと連通可能な位置に複数の貫通孔26aが形成され、且つ、板幅方向(矢印Y方向)に直列に設けられた複数の可動板26とを有し、各可動板26の板幅方向(矢印Y方向)の位置を調整して各可動板26の貫通孔26aと固定板25の貫通孔26aの相対位置を調整することにより、各貫通孔25a,26bを流通する混合気の流量を調整して混合室15から蒸着室14へ流れる混合気の流量分布が均一となるよう調整するものである。多孔整流板27は貫通孔25a,26aよりも小さな複数の貫通孔27aが形成されており、前記混合気の流量分布及び流れを更に整えるものである。
従って、電気ヒータ17で加熱された蒸発室16A,16Bの側壁(チャンバ13の壁)であるホットウォール23からの放射(輻射)熱によって、るつぼ22A,22Bに収容されたドーパント材30Aとホスト材30Bが蒸発(昇華)すると、ドーパント材の蒸気はスプールシャッタ19Aで板幅方向の蒸気量分布が調整されて混合室15に流入し、ホスト材の蒸気はスプールシャッタ19Bで板幅方向の蒸気量分布が調整されて混合室15に流入する。混合室15ではドーパント材の蒸気とホスト材の蒸気とが適切な混合比率の混合気とされる。そして、この混合気が、多孔板シャッタ24及び多孔整流板27を経て均一な分布とされた後、蒸着室14においてFPD基板10の表面(被蒸着領域)に蒸着(堆積)されることにより、例えば400Å程度の薄膜が形成される。即ち、FPD基板10の表面に有機EL素子の発光層が成膜される。
なお、このときにFPD基板10の表面の板幅方向については一度に蒸着される一方、同表面の基板搬送方向については基板搬送装置によるFPD基板10の搬送に伴って順次蒸着され、ついには同表面の被蒸着領域全体が蒸着される。そしてFPD基板10は板幅(矢印Y方向の幅)が例えば0.4m以上(例えば1m程度)の大型のものであるため、当然、FPD基板10の表面の被蒸着領域の板幅方向の長さも長くなる(例えば1mとなる)。なお、FPD基板10の板幅方向両側の縁部は基板搬送装置のローラが当接する部分であるため、非蒸着部となっている。
従って、このFPD基板10の被蒸着領域の板幅方向の長さに対応してチャンバ13、蒸着室14、多孔整流板25、多孔板シャッタ24、混合室15、スプールシャッタ21及び蒸着室16A,16Bも、FPD基板10の被蒸着領域と同等に板幅方向に長いものとなっている。蒸着室16A,16Bは、例えば、縦幅(基板搬送方向の幅)が0.05m程度であるのに対して横幅(板幅方向の幅)が0.4m以上(例えば1m程度)の細長い空間となっている。
そして、るつぼ22A,22Bも、FPD基板10の細長い被蒸着領域に対応して板幅方向に延びた細長いものとなっている。るつぼ22A,22Bは何れも一体ものであり、熱伝導性が高く、且つ、耐熱性を有する材料で製作されている。このようなるつぼ22A,22Bの材料としては、例えば銅、アルミニウム、SUS304などの金属、セラミックス、フッ化ケイ素、窒化ケイ素などが挙げられる。なお、るつぼ22A,22Bは同様の構造であるため、以下ではるつぼ22Aの構造について詳述する。
図1,図3及び図4に示すように、るつぼ22Aは縦幅(基板搬送方向の幅)よりも横幅(板幅方向の幅)のほうが長くて平面視(図4(a)参照)が長方形状のものであり、例えば、縦幅が0.05m、横幅が0.4m以上(例えば1m)の細長いものとなっている。そして、るつぼ22Aの上面31には複数本(図示例では5本)のスリット溝32Aが形成されている。これらのスリット溝32Aはるつぼ22Aの長手方向(即ち板幅方向)に沿って延びており、るつぼ22Aの略全長に亘って形成されている。また、これらのスリット溝32Aはるつぼ22Aの長手方向と直交する方向(即ち基板搬送方向)に間隔を有しており、隣り合うスリット溝32Aの間などの部分(即ちるつぼ22Aの上面31のスリット溝32Aが形成されていない部分)が堤部31aとなっている。スリット溝32Aの寸法は、例えば、幅が1〜5mm程度であるのに対して長さが0.4m以上(例えば1m程度)であり、また、深さが0.1〜2mm程度である。
そして、これらのスリット溝32Aが蒸着材料の収容部となっている。即ち、るつぼ22Aのスリット溝32Aにはドーパント材30Aが収容され、るつぼ22Bのスリット溝32Aにはホスト材30Bが収容されている。なお、スリット溝32Aの実際の寸法(幅、深さ、長さ)や本数は、蒸着材料(ドーパント材、ホスト材)の実際の必要量や、FPD基10の実際の被蒸着領域の寸法などに応じて適宜設定される。
以上のように、本実施の形態例1の真空蒸着装置によれば、るつぼ22A,22Bは一体もので且つ板幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面31にるつぼ22A,22Bの長手方向に沿って延びた複数本のスリット溝32Aを有し、このスリット溝32Aが蒸着材料(ドーパント材30A、ホスト材30B)の収容部となっていることを特徴とするため、るつぼ22A,22Bの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールの高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。
また、前記長手方向においてホットウォール23の各位置に温度差があっても、るつぼ22A,22Bはそれぞれ一体ものであるため、るつぼ22A,22Bの上面31のスリット溝32Aが形成されていない部分(堤部31a)やスリット溝32Aの下側の部分における熱伝導によってるつぼ22A全体やるつぼ22B全体が一様な温度となるため、前記長手方向における蒸着材料(ドーパント材30A,ホスト材30B)の蒸発むらを防止することができ、FPD基板10における膜厚分布を均一にすることができる。つまり、図4(b)に例示すようにホットウォール23からの放射熱はドーパント材30Aで直接受熱されるだけでなく、るつぼ22Aの堤部31aでも受熱され、この熱がるつぼ22A内を熱伝導して、最終的にスリット溝32Aの内面(伝熱面)を介してドーパント材30Aに伝わる。スリット溝32Aと堤部31aとが交互に且つ近接して配置されているため、スリット溝32A内のドーパント材30Aの温度は堤部31aの温度に敏感に追従し、放射熱の受熱量が変動しなければ、ドーパント材30Aの温度は均一に、一定に保たれる。るつぼ22Bにおいても、これと同様の作用効果を奏する。
また、蒸着材料(ドーパント材30A,ホスト材30B)が少量の場合にも、スリット溝32Aの本数や寸法(幅、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。
従って、FPD基板10の大型化に伴うFPD基板10の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。
なお、上記ではスリット溝32Aをるつぼ22Aの長手方向に沿って形成しているが、必ずしもこれに限定するものではなく、図5に示すようにるつぼ22Aの上面31に前記長手方向と直交する方向に沿って延びた複数本のスリット溝32Aを有し、このスリット溝32Aがドーパント材の収容部となっていてもよい。この場合にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。但し、この場合、スリット溝32Aに収容する蒸着材料が非常に少ないときにはスリット溝32Aの本数が少なくなって前記長手方向のスリット溝32Aの間隔が広くなり過ぎてしまうため、前記長手方向における蒸着材料の蒸発むらが生じ易い。従って、このような場合を考慮すると、上記のようにスリット溝32Aは前記長手方向に沿って形成するほうが有利である。
又、蒸着材料が加熱により昇華して蒸発する昇華材料である場合、図4、図5に示すように、蒸着材料の収容部である溝は、複数本ある細い隙間の溝、つまり、上記スリット溝32Aが好適である。これは、昇華材料を蒸着材料に用いる場合、昇華材料と接触面積が多くなる構成、つまり、複数本のスリット溝32Aとした方が、昇華材料の温度むらが小さくなるためである。一方、蒸着材料が加熱により溶融して蒸発する溶融材料である場合、図6に示すように、複数本のスリット溝32Aではなく、蒸着室16A一面に広がる一体のるつぼ22Aの上面に設けられ、るつぼ22Aの一端から他端までの長さと同等の長さを有する幅広の1本の溝32Bを、蒸着材料の収容部として用いるようにすることが好適である。これは、溶融材料30Cを蒸着材料に用いる場合、溶融により液化する溶融材料30Cは、その蒸発面積が一定であり、かつ、溝32Bとの接触面が広く、その接触面から熱をもらって蒸発するので、スリット溝を複数用いる必要は無く、1本のスリット溝でも十分であるためである。なお、図6(a)、図6(b)においては、図4(a)、図4(b)と同等の構成には同じ符号を付し、ここでは、重複する説明を省略している。
又、例えば、大型の基板等、大きい被蒸着体に対して、大きく且つ一体のるつぼを形成することが難しい場合には、複数のるつぼを集合配置させて、蒸着室一面に配置し、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本のスリット溝を形成することで、上述した一体のるつぼと同様な、大きく且つ一体のるつぼとすることができる。なお、集合配置させる際、複数のるつぼを互いに密接配置させて、蒸着室一面に広がるようにすることが、温度分布の一層の均一化のためには好ましい。
<実施の形態例2>
図7は本発明の実施の形態例2に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図、図8は図7のD−D線矢視断面図(電気ヒータの平面図)、図9は温度制御を説明するフローチャートである。
図7及び図8に示す本実施の形態例2の真空蒸着装置では、上記実施の形態例1の真空蒸着装置におけるドーパント材用のるつぼ22Aに更に加熱手段として電気ヒータ41を設けている。図示は省略するが、ホスト材用のるつぼ22Bについても、るつぼ22Aと同様に電気ヒータ41を設けた構成とする。本実施の形態例2の真空蒸着装置のその他の構成(るつぼの全体的な構成や配置、真空蒸着装置の全体的な構成等)については上記実施の形態例1の真空蒸着装置と同であるため(図1〜図6参照)、ここでの詳細な図示及び説明は省略する。
図7及び図8に示すように、るつぼ22Aの下面にはヒータ台42がるつぼ22Aと一体的にも設けられている。ヒータ台42の上面にはヒータ用の溝43が形成され、るつぼ22Aの下面にもヒータ用の溝44が形成されており、これらの溝43,44の間に収容するようにして電気ヒータ41が設けられている。電気ヒータ41はるつぼ22Aの長手方向に沿って複数配設されており、これらの電気ヒータ41がそれぞれ個別の温度調整装置45に接続されている。つまり、るつぼ22Aを長手方向に複数の領域に分け、るつぼ22Aの下面側に前記領域ごとに個別の電気ヒータ41を配設することにより、前記領域ごとに個別に電気ヒータ41による温度調節を可能としている。各温度調整装置45では前記領域ごとに設けられた熱電対などの温度センサ46から入力する前記領域ごとのるつぼ22Aの温度検出信号(温度検出値)が、所定の一定温度となるように各電気ヒータ41に供給する電力を調整する。チャンバ13を加熱する電気ヒータ17は容量が例えば1kWで0〜350℃程度の温度調節が可能なものであるのに対し、電気ヒータ41は容量が例えば0.01kWで0〜2℃程度の温度調整が可能なものである。
図9のフローチャートを用いて、具体的な温度調整の制御の一例を説明すると、るつぼ22Aの領域ごとの温度センサ46からの温度検出値Ti(i=1,2,・・・,n−1,n)を計測し(ステップS1)、領域ごとの温度検出値Tiと、領域ごとの目標温度値Tti(i=1,2,・・・,n−1,n)とを比較する(ステップS2)。そして、ある領域において、温度検出値Tiが目標温度値Ttiより小さい場合には、該当する領域のヒータ出力をON状態に制御し(ステップS3)、又、温度検出値Tiが目標温度値Tti以上の場合には、該当する領域のヒータ出力をOFF状態に制御し(ステップS4)、領域ごとの温度検出値Tiが所定の一定温度となるように、各温度調整装置45により、各電気ヒータ41を制御する。
従って、本実施の形態例2の真空蒸着装置でも、上記実施の形態例1と同様の作用効果が得られる。
そして更に、本実施の形態例2の真空蒸着装置では、るつぼ22Aを長手方向に複数の領域に分け、るつぼ22Aの下面側に前記領域ごとに個別の電気ヒータ41を配設することにより、前記領域ごとに個別に電気ヒータ41による温度調節を可能としたことを特徴とするため、前記領域ごとにるつぼ22Aの温度が微調整されて蒸着材料(ドーパント材30A)の温度が微調整されるため、より確実に前記長手方向における蒸着材料(ドーパント材30A)の蒸発むらを防止することができる。従って、より確実にFPD基板10の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して対処することができる。るつぼ22Bについても、これと同様の作用効果が得られる。
なお、上記ではるつぼ22Aとヒータ台42とが一体的(即ち電気ヒータ41が埋め込み式)になっており、電気ヒータ41がるつぼ22Aの下面に接して電気ヒータ41の熱がるつぼ22Aに直接伝達されるようになっているが、これに限定するものではなく、図10に示すようにるつぼ22Aとヒータ台42とを別体とすることにより、電気ヒータ41とるつぼ22Aとが離間するようにして電気ヒータ41からの放射熱でるつぼ22Aを加熱するようにしてもよい。この場合、ヒータ台42(電気ヒータ41)は蒸発室16A(チャンバ13)内に設けてもよく、蒸発室16A(チャンバ13)の外に設けてもよい。蒸発室16A(チャンバ13)内に設けた場合には電気ヒータ41とるつぼ22Aとの間に蒸発室16A(チャンバ13)の壁が存在しないため、電気ヒータ41からるつぼ22Aへの熱伝達効率がよいという利点がある一方、蒸発室16A(チャンバ13)の外に設けた場合にはヒータ台42(電気ヒータ41)のメンテナンスや取り替えなどが容易であるという利点がある。
また、電気ヒータ41は上記のようにるつぼ22Aの長手方向の各領域ごとに設ける場合に限定するものではなく、更に適宜の配置とすることができる。例えば、図11に示すようにるつぼ22Aを長手方向に複数の領域に分けるだけでなく、前記長手方向と直交する方向にも分けて、これらの領域ごとにるつぼ22Aの下面側に個別の電気ヒータ41を配設することにより、同領域ごとに個別に電気ヒータ41による温度調節を可能としてもよい。この場合にはるつぼ22Aの長手方向の温度分布だけでなく同長手方向と直交する方向の温度分布も調節することができるため、更にきめ細かな温度調節が可能なる。
<実施の形態例3>
図12は本発明の実施の形態例3に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図、図13(a)は図12のE−E線矢視断面図(るつぼの平面図)、図13(b)は図13(a)のF−F線矢視の断面拡大図である。
図12及び図13に示すように本実施の形態例3の真空蒸着装置では、上記実施の形態例1の真空蒸着装置におけるドーパント材用のるつぼ22Aの上面31にスリット溝ではなく、孔51を設けている。図示は省略するが、ホスト材用のるつぼ22Bも、るつぼ22Aと同様に孔51を設けた構成とする。本実施の形態例3の真空蒸着装置のその他の構成(るつぼの配置や、真空蒸着装置の全体的な構成等)については上記実施の形態例1の真空蒸着装置と同であるため(図1〜図6参照)、ここでの詳細な図示及び説明は省略する。
図12及び図13に示すように、るつぼ22Aは縦幅(基板搬送方向の幅)よりも横幅(板幅方向の幅)のほうが長くて平面視(図13(a)参照)が長方形状のものであり、例えば、縦幅が0.05m、横幅が0.4m以上(例えば1m)の細長いものとなっている。そして、るつぼ22Aの上面31には複数個の孔51が形成されている。これらの孔51はるつぼ22Aの上面31全体にわたって形成されており、図示例では千鳥足状に配列されている。これらの孔51は相互に間隔を有しており、隣り合う孔51の間などの部分(即ちるつぼ22Aの上面31の孔51が形成されていない部分)が堤部31aとなっている。孔51の寸法は、例えば、直径が1〜5mm程度、深さが0.1〜2mm程度である。
そして、これらの孔51が蒸着材料の収容部となっている。即ち、るつぼ22Aの孔51にはドーパント材30Aが収容され、るつぼ22Bの孔51にはホスト材30Bが収容されている。なお、孔51の実際の寸法(幅、深さ、長さ)や個数は蒸着材料(ドーパント材、ホスト材)の実際の必要量や、FPD基10の実際の被蒸着領域の寸法などに応じて適宜設定される。また、孔51の平面視の形状も、必ずしも図示例のような円形に限定するものではなく、適宜の形状(例えば矩形状)とすることができる。
以上のように、本実施の形態例3の真空蒸着装置によれば、るつぼ22A,22Bは一体もので且つ板幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面31に複数個の孔51を有し、この孔51が蒸着材料を収容部となっていることを特徴とするため、るつぼ22A,22Bの伝熱面積(蒸着材料に接する面積)が大きくなる。このため、ホットウォールを高温化や、るつぼの多数配置などを要せずに所望の蒸着材料の蒸発量を得ることができる。
また、るつぼ22A,22Bの長手方向においてホットウォール23の各位置に温度差があっても、るつぼ22A,22Bはそれぞれ一体ものであるため、るつぼ22A,22Bの上面31の孔51が形成されていない部分(堤部31a)や孔51の下側の部分における熱伝導によってるつぼ22A全体やるつぼ22B全体が一様な温度となるため、前記長手方向における蒸着材料(ドーパント材30A,ホスト材30B)の蒸発むらを防止することができ、FPD基板10における膜厚分布を均一にすることができる。つまり、図13(b)に例示すようにホットウォール23からの放射熱はドーパント材30Aで直接受熱されるだけでなく、るつぼ22Aの堤部31aでも受熱され、この熱がるつぼ22A内を熱伝導して、最終的に孔51の内面(伝熱面)を介してドーパント材30Aに伝わる。孔51と堤部31aとが交互に且つ近接して配置されているため、孔51内のドーパント材30Aの温度は堤部31aの温度に敏感に追従し、放射熱の受熱量が変動しなければ、ドーパント材30Aの温度は均一に、一定に保たれる。るつぼ22Bにおいても、これと同様の作用効果を奏する。
また、蒸着材料ドーパント材30A,ホスト材30B)が少量の場合にも、孔51の個数や寸法(径、深さなど)を適宜設定することにより、容易に対処することができる。
従って、FPD基板10の大型化に伴うFPD基板10の被蒸着領域の長大化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。また、本実施の形態例3では蒸着材料が非常に少量であってもるつぼ22A,22Bの上面全体に孔51を分散して設けることができるため、上記実施の形態例1のようにスリット溝を設ける場合に比べて特に蒸着材料が少量である場合に有効である。
なお、上記では孔51を千鳥足状に配列しているが、必ずしもこれに限定するものではなく、適宜の配列とすることができる。例えば図14に示すように単純に縦横の列を整列させた配列としてもよい。この場合にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。
又、例えば、大型の基板等、大きい被蒸着体に対して、大きく且つ一体のるつぼを形成することが難しい場合には、複数のるつぼを集合配置させて、蒸着室一面に配置し、その上面に、複数の孔を形成することで、上述した一体のるつぼと同様な、大きく且つ一体のるつぼとすることができる。なお、集合配置させる際、複数のるつぼを互いに密接配置させて、蒸着室一面に広がるようにすることが、温度分布の一層の均一化のためには好ましい。
<実施の形態例4>
図15は本発明の実施の形態例4に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図である。
図15に示すように本実施の形態例4の真空蒸着装置では、上記実施の形態例3の真空蒸着装置におけるドーパント材用のるつぼ22Aに更に加熱手段として電気ヒータ41を設けている。図示は省略するが、ホスト材用のるつぼ22Bも、るつぼ22Aと同様に電気ヒータ41を設けた構成とする。本実施の形態例4の真空蒸着装置のその他の構成(るつぼの全体的な構成や配置、真空蒸着装置の全体的な構成等)については上記実施の形態例1,3の真空蒸着装置と同であるため(図1〜図6,図12〜図14参照)、ここでの詳細な図示及び説明は省略する。
また、電気ヒータ41の配置などについても、上記実施の形態例2(図7〜図11参照)と同様であるため、ここでの詳細な図示及び説明は省略する。
従って、本実施の形態例4の真空蒸着装置でも、上記実施の形態例1,3と同様の作用効果を得ることができ、更には上記実施の形態例2と同様の作用効果を得ることもできる。
なお、本発明の作用効果は上記実施の形態例1〜4のように細長い被蒸着領域に対応して細長いるつぼ22A,22Bを構成する場合に特に発揮されるが、必ずしもこのような細長い形状のるつぼを構成する場合に限定するものではない。例えば図16に示すように蒸着室60内に設けた平面視が正方形状(例えば1辺が数10cmの正方形状)のるつぼ61の上面62に複数本のスリット溝63を、蒸着材料64の収容部として形成するようにしてもよく、図17に示すように蒸着室70内に設けた平面視が正方形状(例えば1辺が数10cmの正方形状)るつぼ71の上面72に複数個の孔73を、蒸着材料74の収容部として形成するようにしてもよい。更には、これらのるつぼ61,71を複数の領域に分け、るつぼ61,71の下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段(電気ヒータ等)を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としてもよい。この場合にも、上記と同様の作用効果が得られ、被蒸着体の被蒸着領域の拡大化や蒸着材料が少量である場合などに対して、ホットウォールの高温化やるつぼの多数配置などを要せず、容易且つ安価に対処することができ、装置のコストダウンを図ることもできる。
また、上記実施の形態例1〜4では、ドーパント材用のるつぼ22Aとホスト材用のるつぼ22Bとを同様の構成としたものを開示したが、例えばドーパント材用のるつぼ22Aを上記実施の形態例1のようにスリット溝32Aが形成されたるつぼとし、ホスト材用のるつぼ22Bを上記実施の形態例2のように孔51が形成されたるつぼとするように、上記実施の形態例で開示したるつぼを組み合わせて用いてもよい。
また、本発明は共蒸着用の真空蒸着装置に限らず、単蒸着用の真空蒸着装置にも適用することができ、更には有機EL用の真空蒸着装置以外の真空蒸着装置にも適用することができる。
本発明は真空蒸着装置に関するものであり、特に大型のFPD基板の表面に有機材料(ホスト材と前記ドーパント材)を蒸着することによって有機EL素子の薄膜を形成する有機EL用の真空蒸着装置に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係る真空蒸着装置の構成を示す斜視図である。 (a)はスプールシャッタの他の構成を示す構成図、(b)は動作を説明する図である。 図1のA部拡大斜視図である。 (a)は図3のB−B線矢視断面図(るつぼの平面図)、(b)は(a)のC−C線矢視の断面拡大図である。 るつぼの長手方向と直交する方向に沿ってスリット溝を形成した場合の構成図(るつぼの平面図)である。 (a)は1本のスリット溝を有するるつぼの平面図、(b)は(a)のC’−C’線矢視の断面拡大図である。 本発明の実施の形態例2に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図である。 図7のD−D線矢視断面図(電気ヒータの平面図)である。 るつぼの温度制御の一例を説明するフローチャートである。 るつぼとヒータ台を別体とした場合の構成図である。 電気ヒータの他の配置例を示す図(電気ヒータの平面図)である。 本発明の実施の形態例3に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図である。 (a)は図12のE−E線矢視断面図(るつぼの平面図)、(b)は(a)のF−F線矢視の断面拡大図である。 孔の他の配列の例を示す図(るつぼの平面図)である。 本発明の実施の形態例4に係る真空蒸着装置の要部構成を示す斜視図である。 るつぼの他の構成例を示す斜視図である。 るつぼの他の構成例を示す斜視図である。 従来のるつぼの構成を示す斜視図である。 従来のるつぼを複数個設けた場合の例を示す斜視図である。
符号の説明
11 真空槽
12 蒸着装置本体
13 チャンバ
14 蒸着室
15 混合室
16A,16B 蒸発室
17 電気ヒータ
19A,19B スプールシャッタ
20 シャッタブロック
20a 蒸気孔
21 シャッタシャフト
21a 蒸気孔
22A,22B るつぼ
23 側壁(ホットウォール)
24 多孔板シャッタ
25 固定板
25a 貫通孔
26 可動板
26a 貫通孔
27 多孔整流板
27a 貫通孔
30A ドーパント材
30B ホスト材
31 上面
31a 堤部
32A スリット溝
41 電気ヒータ
42 ヒータ台
43,44 ヒータ用の溝
45 温度調整装置
46 温度センサ
51 孔
60 蒸発室
61 るつぼ
62 上面
63 スリット溝
64 蒸着材料
70 蒸発室
71 るつぼ
72 上面
73 孔
74 蒸着材料

Claims (12)

  1. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体ものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  2. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体ものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの1本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  3. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは、集合配置して前記蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に、その一端から他端までの長さの複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  4. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは、前記蒸着室一面に広がる一体もの、又は、集合配置して前記蒸着室一面に広がる複数のものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  5. 請求項1,2,3,又は4に記載の真空蒸着装置において、
    前記るつぼを複数の領域に分け、前記るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とする真空蒸着装置。
  6. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向に沿って延びた1本又は複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  7. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面にるつぼの長手方向と直交する方向に沿って延びた複数本の溝を有し、この溝が前記蒸着材料の収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  8. 蒸発室内に設けたるつぼに蒸着材料を収容し、この蒸着材料を前記蒸発室の側壁であるホットウォールからの放射熱で加熱して蒸発させることにより、被蒸着体の表面に前記蒸着材料を蒸着させて薄膜を形成する真空蒸着装置において、
    前記るつぼは前記蒸着室一面に広がる一体もので且つ前記被蒸着体の幅方向に沿って延びた細長いものであり、その上面に複数個の孔を有し、この孔が前記蒸着材料を収容部となっていることを特徴とする真空蒸着装置。
  9. 請求項6,7又は8に記載の真空蒸着装置において、
    前記るつぼを少なくとも前記長手方向に複数の領域に分け、前記るつぼの下面側に前記領域ごとに個別の加熱手段を配設することにより、前記領域ごとに個別に前記加熱手段による温度調節を可能としたことを特徴とする真空蒸着装置。
  10. 請求項6,7,8又は9に記載の真空蒸着装置において、
    前記蒸着材料は有機材料であり、
    前記被蒸着体はフラットパネルディスプレイ基板であり、このフラットパネルディスプレイ基板の表面に前記有機材料を蒸着することによって有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を形成することを特徴とする真空蒸着装置。
  11. 請求項6,7,8又は9に記載の真空蒸着装置において、
    前記蒸着材料は有機材料であり、
    前記被蒸着体は照明用基板であり、この照明用基板の表面に前記有機材料を蒸着することによって有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を形成することを特徴とする真空蒸着装置。
  12. 請求項5又は請求項9に記載の真空蒸着装置を用いて、有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜を製造する方法であって、
    蒸着材料として有機材料を用いると共に、
    前記るつぼの前記領域ごとに温度を計測し、前記領域の温度が一定となるように、計測された領域ごとの温度に基づいて、前記加熱手段の出力を各々制御することを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子の薄膜の製造方法。
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