JP2006224894A - 車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器 - Google Patents

車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器 Download PDF

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/0065Control members, e.g. levers or knobs

Abstract

【課題】車内の温度上昇等に起因して発生する人物、愛玩動物等の事故及び物品等の破裂又は変形を防止することができる車両用制御システムを提供すること。
【解決手段】RFIDタグ22を保持した幼児等が車内に存在することを無線タグ検出手段4により検出し、且つ温度センサ10で測定した車内の温度が予め設定されている温度を超えた場合に、車両用制御装置2に備えた制御手段7が温度センサ10を含む各種搭載機器の動作を制御することにより、車内の温度調節を自動的に行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の内部(以下、車内という)で温度上昇等による異常環境により発生する事故を防止する車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器に関するものである。
従来の車両用制御システムは、座席下部に設けた乗員検知センサと、車内の温度を測定する車内温度センサとを有し、座席に座った子供等の乗員の体重により車内に乗員が居るか否かを判定して、乗員が居るとの判定がなされれば、車内の温度が所定値以上に達したか否かを判定し、所定値以上になれば、車内温度センサの出力に基づいて車内の温度調節等を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−278564号公報
しかしながら、従来の車両用制御システムにおいては、乗員検知センサが乗員の体重にて反応するようになっているため、乗員の着座位置により座席下部に設けた乗員検知センサの反応がばらつくおそれがあり、また、所定の体重に満たない乗員が居ることを検出することができなかった。
そのため、車内が所定値以上に温度上昇してしまい、車内における人身事故を十分に防止することができないという課題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けることなく、人身事故等を十分に防止することのできる車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の車両用制御装置は、無線通信機能を備えた無線タグを検出する無線タグ検出手段と、車両に備えた搭載機器を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記搭載機器から得られる車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。
また、本発明の車両用制御装置は、外部から前記制御手段の制御動作内容を設定する入力手段と、前記入力手段にて前記制御手段に設定された前記制御動作内容を表示する表示手段とを備えた構成を有する。
この構成により、入力された制御動作内容を確認しながら設定することができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記制御手段が、前記無線タグ検出手段にて検出した無線タグが前記入力手段にて予め設定された識別子を持つ無線タグと一致する場合に、前記車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、予め設定された識別子ではない無線タグを検出することによる搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記車両管理情報が、車内の測定温度情報であり、前記制御手段が、前記測定温度情報の測定温度が予め設定された温度を超えているか否かを判定し、前記温度を超えているときに前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、危険状態を招く温度の違いによる搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記制御手段が、前記搭載機器を予め設定された時間の経過後に制御を開始する構成を有する。
この構成により、搭載機器を操作できる人物が車両から一旦離れ、設定時間内に戻って来ることが予め判っている場合に、車両から離れた間における搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、車内の温度を調節する空調手段を備えた構成を有する。
この構成により、車内温度を危険のおそれのない温度まで自動的に下げることができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、車両に備えた窓、サンルーフ又はドアを開閉する開閉手段を備えた構成を有する。
この構成により、車内の換気を自動的に行うことができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、光を発する発光手段又は音を発する鳴動手段を備えた構成を有する。
この構成により、車内に異常状態が発生していることを車両の周囲に対して知らせ、救助を自発的に求めることができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、無線通信機能を備えた情報通信手段を有し、前記制御手段が、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記車両管理情報を前記情報通信手段にて予め設定された通知先へ通知する構成を有する。
この構成により、車内に異常状態が発生していることを通知先へ自動的に通知し、救助を自発的に求めることができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、車内の音声を録音する録音手段又は車内の映像を撮影する撮影手段を有し、前記制御手段が、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記録音手段又は前記撮影手段にて記録した前記車内の音声情報又は映像情報を、予め設定された通知先へ通知する構成を有する。
この構成より、通知を受けた救助者が、車内の状況を明確に把握することができる。
また、本発明の車両用制御装置は、前記搭載機器が、車両の現在地情報を取得する位置情報取得手段を有し、前記制御手段が、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記位置情報取得手段にて取得した車両の現在地情報を、予め設定された通知先へ通知する構成を有する。
この構成により、通知を受けた救助者が、特定の車両の位置を把握することができて、救助活動の迅速化を図ることができる。
また、本発明の車両用制御システムは、無線通信機能を備え、物体に保持される無線タグと、車両に備えられる車両用制御装置とを有しており、前記車両用制御装置は、前記無線タグを検出する無線タグ検出手段と、車両に備えた搭載機器を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記搭載機器から得られる車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。
また、本発明の車両用制御方法は、無線通信機能を備えた無線タグの検出有無情報を読み出すステップと、車両に備えた搭載機器から車両管理情報を読み出すステップと、前記無線タグの検出有無情報と前記車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定するステップと、前記異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御するステップとを備えた構成を有する。
この構成により、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。
また、本発明の車両用制御方法は、外部から前記制御の動作内容を設定するステップと、設定された前記制御の動作内容を表示するステップとを備えた構成を有する。
この構成により、制御の動作内容を確認しながら設定することができる。
また、本発明の車両用制御方法は、検出された前記無線タグが予め設定された識別子を持つ無線タグと一致する場合に、前記車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、予め設定された識別子ではない無線タグを検出することによる搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の車両用制御方法は、前記車両管理情報が、車内の測定温度情報であり、前記測定温度情報の測定温度が予め設定された温度を超えているか否かを判定し、前記温度を超えているときに前記搭載機器を制御する構成を有する。
この構成により、危険状態を招く温度の違いによる搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の車両用制御方法は、前記搭載機器を予め設定された時間の経過後に制御するステップを備えた構成を有する。
この構成により、搭載機器を操作できる人物が、車両から一旦離れ、設定時間内に戻って来ることが予め判っている場合に、車両から離れた間における搭載機器の異常回避のための不必要な処理を防止することができる。
また、本発明の電子機器は、前記車両用制御装置を備えた構成を有する。
この構成により、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。
また、本発明の電子機器は、前記電子機器が携帯電話である構成を有する。
この構成により、電子機器のうち普及率が高く、且つ手軽に持ち運べる携帯電話を利用することによって、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。
また、本発明の電子機器は、第1の搭載機器を有する車両側装置と組み合わせて用いる携帯電話であって、前記携帯電話が、無線通信機能を備えた無線タグを検出する無線タグ検出手段と、前記第1の搭載機器を制御する制御手段と、外部から前記制御手段の制御動作内容を設定する入力手段と、前記入力手段にて前記制御手段に設定された制御動作内容を表示する表示手段と、前記第1の搭載機器と異なる第2の搭載機器とを有しており、前記制御手段が、前記入力手段にて入力された前記制御動作内容を前記表示手段に表示するとともに、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記第1の搭載機器及び前記第2の搭載機器の少なくとも一方から得られる車両管理情報にて車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記第1の搭載機器及び前記第2の搭載機器の少なくとも一方を制御する構成を有する。
この構成により、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けなくすることができる。また、携帯電話に備えた搭載機器を利用することで、入力手段にて入力された制御動作内容を確認しながら設定することができる。
本発明は、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けることなく、人身事故等を十分に防止することができる車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
・車両用制御システムの構成
図1に示すように、本発明の実施の形態1の車両用制御システム1は、車両用制御装置2、車両側装置3及び非接触ICタグ等の無線タグ(以下、RFIDタグ:Radio Frequency Identification Tagという)RFIDタグ22から構成されている。ここで、車両用制御装置2及び車両側装置3は、自動車等の車両に備えられているものとする。
車両用制御装置2は、無線タグ検出手段4、入力手段5、表示手段6及び制御手段7から構成されている。
車両側装置3は、機器管理手段8、車速センサ9、温度センサ10、タイマー11、車内の温度を調節する空調手段としてのエアコン12、開閉手段としての開閉機器13、ロック機器14、光を発する発光手段としてのライト15、音を発する鳴動手段としてのクラクション16、車内の映像を撮影する撮影手段としてのカメラ17、車内の音声を録音する録音手段としてのマイクロホン18、車両の現在地情報を取得する位置情報取得手段としてのGPS機器19、情報通信手段としての情報通信機器20及びエンジン制御機器21から構成されている。
一方、車内に存在する幼児等の人物(図示せず)は、RFIDタグ22を保持している。ここで、RFIDタグ22を幼児等に保持させる方法として、RFIDタグ22をおむつ、衣類、履物又は絆創膏等に組み込み、これを幼児等に着用させることで容易に実現できる。
無線タグ用の質問機である無線タグ検出手段4は、制御手段7からの制御信号を受信して通信相手のRFIDタグ22と通信することで、RFIDタグ22が通信可能範囲内に存在するか否かを検出する。無線タグ検出手段4は、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在しない場合、制御手段7に対しRFIDタグ22が存在しない旨の出力信号を送出し、一方、RFIDタグ22が通信可能範囲内に存在する場合、存在するRFIDタグ22の識別子を出力信号として送出する。
入力手段5は、入力内容毎に設けられた操作ボタン等からなり、入力内容に対応する操作ボタンへの外部からの押下動作により、入力内容を制御手段7に出力信号として送出する。車両用制御装置2の起動に対応する操作ボタンに対して外部から押下動作があるとき、入力手段5は、制御手段7に対して起動信号を送出する。
表示手段6は、制御手段7からの制御信号を受信し、制御動作内容に従った表示を行う。
制御手段7は、無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出して通信可能範囲内におけるRFIDタグ22の検出有無情報を取得する。また、制御手段7は、機器管理手段8に対して制御信号を送出して、機器管理手段8が、車両側に備えた搭載機器である車速センサ9、温度センサ10、タイマー11及び開閉機器13から車両管理情報を取得する。そして、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出有無情報、機器管理手段8による車両管理情報及び入力手段5による入力内容に基づいて、車内に異常があるか否かの判定を行い、異常があれば制御手段7は、機器管理手段8に制御信号を送出して、エアコン12、開閉機器13、ロック機器14、ライト15、クラクション16、カメラ17、マイクロホン18、GPS機器19、情報通信機器20及びエンジン制御機器21を制御する。さらに、制御手段7は、タイマー11の起動情報、エアコン12の起動情報、開閉機器13の開閉情報、ロック機器14のロック情報、ライト15のライト情報、クラクション16のクラクション情報及びエンジン制御機器21のエンジン起動情報を管理する。各種情報の初期状態は次のとおりであるものとする。タイマー11は停止、エアコン12は停止、開閉機器13は閉鎖、ロック機器14は施錠、ライト15は消灯、クラクション16は停止及びエンジンは停止の状態である。
機器管理手段8は、制御手段7からの制御信号を受信すると、制御内容に従って車速センサ9、温度センサ10、タイマー11、エアコン12、開閉機器13、ロック機器14、ライト15、クラクション16、カメラ17、マイクロホン18、GPS機器19、情報通信機器20及びエンジン制御機器21を制御し、制御結果を制御手段7に出力信号として送出する。
車速センサ9は、機器管理手段8から車両管理情報としての測定速度情報を読み出す旨の出力信号を受信すると、車両の走行速度を測定し、測定速度情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
温度センサ10は、機器管理手段8から車両管理情報としての測定温度情報を読み出す旨の出力信号を受信すると、車内の温度を測定し、測定温度情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
タイマー11は、機器管理手段8から起動する旨の出力信号を受信すると、時間の計測を開始し、一方、停止する旨の出力信号を受信すると、計測を停止する。また、車両管理情報としての経過時間を読み出す旨の出力信号を受信すると、経過時間を機器管理手段8に出力信号として送出する。さらに、タイマー11は、経過時間をクリアする旨の出力信号を受信すると、経過時間をクリアする。
エアコン12は、機器管理手段8から起動する旨の出力信号を受信すると、車内の温度調節を行い、一方、停止する旨の出力信号を受信すると、車内の温度調節を停止する。
開閉機器13は、機器管理手段8から開放する旨の出力信号を受信すると、車両に備えた窓、サンルーフ又はドア(以下、窓等という)の開放動作を行い、一方、閉鎖する旨の出力信号を受信すると、窓等の閉鎖動作を行う。さらに、開閉機器13は、窓等の開閉状態を読み出す旨の出力信号を受信すると、車両管理情報としての開閉状態の情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
ロック機器14は、機器管理手段8から開錠する旨の出力信号を受信すると、窓等の開錠動作を行い、一方、施錠する旨の出力信号を受信すると、窓等の施錠動作を行う。
ライト15は、機器管理手段8から点灯又は点滅を開始する旨の出力信号を受信すると、点灯又は点滅動作を行い、一方、点灯又は点滅を停止する旨の出力信号を受信すると、点灯又は点滅動作を停止する。
クラクション16は、機器管理手段8から鳴動開始する旨の出力信号を受信すると、鳴動動作を行い、一方、鳴動停止する旨の出力信号を受信すると、鳴動動作を停止する。
カメラ17は、機器管理手段8からの出力信号を受信すると、車内の写真又は所定の時間(例えば、10秒)だけ車内の映像を撮影して、映像情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
マイクロホン18は、機器管理手段8からの出力信号を受信すると、予め設定されている時間(例えば、10秒)だけ車内の音声を録音して、音声情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
GPS機器19は、機器管理手段8からの出力信号を受信すると、車両の位置情報を取得して、取得した現在地情報を機器管理手段8に出力信号として送出する。
情報通信機器20は、機器管理手段8からの出力信号を受信すると、予め設定されている通知先に機器管理手段8による車両管理情報、カメラ17による映像情報、マイクロホン18による音声情報及びGPS機器19による現在地情報を送信する。
エンジン制御機器21は、機器管理手段8から起動する旨の出力信号を受信すると、エンジンの起動動作を行い、一方、停止する旨の出力信号を受信すると、エンジンの停止動作を行う。
次に、入力手段5及び表示手段6を用いて制御手段7にRFIDタグ22の識別子、異常状態となる温度、異常回避の処理を行うまでの時間及び無線通信により通知を行う通知先を設定する方法について、図2〜図7を用いて説明する。
・制御手段7への各種設定方法
図2に、表示手段6に表示される制御手段7の設定項目を示す。設定項目は、RFIDタグ22のタグ識別子登録、異常状態となる温度設定、異常回避の処理を行うまでの時間設定及び無線通信により通知を行う通知先設定であり、これらのいずれかを入力手段5により予め設定することで選択することができる。
まず、図3に、表示手段6のメニュー画面61でタグ識別子登録が選択された場合のその設定項目の画面例を示す。設定項目は、新規登録、修正、削除及び登録識別子一覧であり、これらのいずれかを入力手段5で選択することにより予め設定することができる。ここで、新規登録は、車内に異常があるか否かを判定するときに用いるRFIDタグ22の識別子の登録を行う。RFIDタグ22の識別子を入力手段5で直接入力することで制御手段7に設定する。なお、入力手段5でRFIDタグ22の識別子を直接入力せずに無線タグ検出手段4でRFIDタグ22の識別子を読み込み、読み込んだ識別子を制御手段7に設定してもよい。修正は、登録されているRFIDタグ22の識別子の一部又は全てを変更することができる。削除は、登録されているRFIDタグ22の識別子の一部又は全てを削除することができる。登録識別子一覧は、制御手段7に登録されているRFIDタグ22の識別子を表示手段6に全て表示することができる。
図4に、表示手段6のタグ識別子登録画面でタグ識別子登録が選択された場合のその設定項目の画面例を示す。設定項目は、商品コード及び個別IDであり、これらのいずれかを入力手段5で選択することにより予め設定することができる。ここで、商品コードは、商品種別に応じて定められているコードであり、一度設定しておけば商品コードが変更されない限り、対象となる同じ商品の車内放置による事故を防止できる。個別IDは、商品種別の中で更に固有に持つIDであり、個々の商品を区別するため、同じ商品であっても車内放置の回避に必要なものに限定することができる。具体的には、幼児にRFIDタグ22を有するおむつを着用させ、そのRFIDタグ22の個別IDを予め制御手段7に設定しておくことで、幼児が車内にいない状態で且つ車内に幼児に着用させていないおむつが放置されていた場合に、搭載機器による不必要な異常回避のための処理を避けることができる。
次に、図5に、表示手段6のメニュー画面61で車内が異常状態となる温度設定が選択された場合のその設定項目の画面例を示す。設定項目は、一括設定及び個別設定であり、これらのいずれかを入力手段5で選択することにより予め設定することができる。ここで、一括設定は、RFIDタグ22の識別子に関係なく、入力手段5で入力された温度を制御手段7に一括設定することができる。個別設定は、RFIDタグ22の識別子毎に入力手段5で入力された温度を制御手段7に個別設定することができる。個別設定により、無線タグ検出手段4により検出されるRFIDタグ22を保持する人物に応じた温度設定を行うことができる。
さらに、図6に、表示手段6のメニュー画面61で時間設定が選択された場合のその設定項目の画面例を示す。この例では、10分に設定した。この設定項目は、異常回避のための処理を行うまでの時間であり、これを入力手段5で入力することで制御手段7に設定することができる。
最後に、図7に、表示手段6のメニュー画面61で通知先設定が選択された場合のそれに関する設定項目の画面例を示す。設定項目は、新規登録、修正、削除及び登録通知先一覧であり、これらのいずれかを入力手段5で選択することにより予め設定することができる。ここで、新規登録は、通知先を入力手段5で直接入力することで制御手段7に新規に設定することができる。修正は、登録されている通知先の一部又は全てを変更することができる。削除は、登録されている通知先の一部又は全てを削除することができる。登録通知先一覧は、制御手段7に登録されている通知先を表示手段6に全て表示することができる。
・車両用制御装置2の動作
次に、車両用制御装置2の動作について、図8〜図14に示すフローチャートを用いて説明する。
図8において、制御手段7は、入力手段5から入力された起動信号を受信することで処理を開始する。制御手段7は、起動信号を受信すると無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出し、無線タグ検出手段4が、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在するか否かを検出する(ステップS1)。制御手段7は、無線タグ検出手段4からの出力信号がRFIDタグ22の識別子であり、この出力信号が予め入力手段5にて設定されたRFIDタグ22の識別子であれば(ステップS2、Yes)、機器管理手段8に対して温度センサ10の測定温度を読み出す旨の信号を送出し、機器管理手段8が、温度センサ10を制御して取得した測定温度を入力信号として取得する(ステップS3)。
一方、無線タグ検出手段4からの出力信号が通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在しないか、又は通信可能範囲内に存在するが入力手段5で設定されたRFIDタグ22の識別子でないときは(ステップS2、No)、搭載機器の起動状態を初期設定に戻し(ステップS4)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。ただし、搭載機器の起動状態を初期設定に戻す処理(ステップS4)を行った回数が、所定の回数(例えば、500回)を超えた場合は、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行わず、処理を終了する。
次に、制御手段7は、取得した測定温度と、検出したRFIDタグ22の識別子に対して予め設定された設定温度とを比較し(ステップS5)、測定温度が設定温度を超えていれば(ステップS5、Yes)、機器管理手段8に対して開閉機器13の窓等の開閉状態の情報を読み出す旨の信号を送出し、機器管理手段8が開閉機器13から取得した開閉状態の情報を入力信号として取得する(ステップS6)。
一方、測定温度が設定温度を超えていなければ(ステップS5、No)、搭載機器の起動状態を初期設定に戻し(ステップS4)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。ただし、前述した回数条件に該当する場合は、同様に処理を終了する。なお、予め制御手段7に温度が設定されていないときは、所定の温度(例えば、40℃)を設定温度として、測定温度と比較する。また、RFIDタグ22を複数検出したときは、識別子毎の設定温度のうち、最も低い設定温度と測定温度とを比較する。
次に、制御手段7は、取得した窓等の開閉状態の情報が、全て閉状態であるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7は、窓等の開閉状態によって車内の温度が影響を受けるためのものである。具体的には、窓等の開閉状態が全て閉状態であれば、車内の換気が行えないため、車内の温度が上昇するおそれがあり、一方、窓等の開閉状態のいずれかが開状態であれば、車内の換気が行えるため、車内の温度が下がる可能性があると考えられるからである。
制御手段7は、窓等の開閉状態の情報が全て閉状態であるとき(ステップS7、Yes)、機器管理手段8に対して車速センサ9の車両速度を読み出す旨の信号を送出し、機器管理手段8が車速センサ9から取得した測定速度を入力信号として取得する(ステップS8)。
一方、窓等のいずれかが開状態であるとき、つまり全てが閉状態でないときは(ステップS7、No)、搭載機器の起動状態を初期設定に戻し(ステップS4)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。ただし、前述した回数条件に該当する場合は、同様に処理を終了する。
次に、制御手段7は、取得した測定速度が、停止状態であるか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9は、温度調節を行う搭載機器を操作できる人物が車内に存在するか否かによって、車内の温度が影響を受けるために行う処理である。具体的には、測定速度が停止状態であれば、温度調節を行う搭載機器を操作できる人物が車内に存在しないおそれがあるため、車内の温度がさらに上昇するおそれがあり、一方、停止状態でなければ、車両を運転する人物が少なくとも車内に存在するため、温度調節を行う搭載機器を操作することで、状態監視を必要とすることなく、車内の温度が下げられると考えられるからである。なお、停止状態であるか否かの判定は、エンジンが起動していないこと、エンジンを起動するためのキー(図示せず)が抜かれていること、又はパーキングブレーキ(図示せず)が作動していることにより判定してもよい。
図9に示すように、測定速度が停止状態であれば(ステップS9、Yes)、制御手段7は、保持するタイマー11の起動情報からタイマー11が起動中か否かを判定する(ステップS10)。
一方、測定速度が0ではなく、つまり車両が停止状態でないときは(ステップS9、No)、搭載機器の起動状態を初期設定に戻し(ステップS4)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。ただし、前述した回数条件に該当する場合は、同様に処理を終了する。
制御手段7は、タイマー11が起動中でないとき(ステップS10、Yes)、機器管理手段8に対してタイマー11を起動する旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11を起動する。そうすると、機器管理手段8は制御手段7に対してタイマー11を起動した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、タイマー11の起動情報を起動中に更新する(ステップS11)。
一方、タイマー11が、起動中であるとき(ステップS10、No)、再度タイマー11の起動は行わない。
次に、制御手段7は、機器管理手段8に対してタイマー11の経過時間を読み出す旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11から取得した経過時間を入力信号として取得する。そして、制御手段7は、取得した経過時間が予め制御手段7に設定された設定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12は、温度調節を行う搭載機器を操作できる人物が車両から一旦離れていても、戻って来ることが予め判っている場合や、ステップS9で信号待ち等により停止状態と判定した場合に、設定時間内は不必要な異常回避のための処理を行わないようにするためのものである。
制御手段7は、タイマー11から取得した経過時間が予め制御手段7に設定された設定時間を経過しているとき(ステップS12、Yes)、機器管理手段8に対してタイマー11を停止し、且つ経過時間をクリアする旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11の停止且つ経過時間のクリアを行う。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対してタイマー11の停止且つ経過時間のクリアを行った旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、タイマー11の起動情報を停止中に更新する(ステップS13)。
一方、経過時間が予め制御手段7に設定された設定時間を経過していないとき(ステップS12、No)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。なお、予め制御手段7に設定時間が設定されていないときは、所定の時間(例えば、10分)を設定時間として、経過時間と比較する。
次に、図10において、制御手段7は、機器管理手段8に対してエンジン制御機器21を起動する旨の信号を送出し、機器管理手段8がエンジンを起動する。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対してエンジンを起動した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、エンジンの起動情報を起動中に更新する(ステップS14)。また、エアコン12を起動する旨の信号を送出し、機器管理手段8がエアコン12を起動して車内の温度調節を行う。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対してエアコン12を起動した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、エアコン12の起動情報を起動中に更新する(ステップS15)。ここで、再度、無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出して、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在するか否かを検出する(ステップS1)。
以降、図8及び図9に示すステップS2〜S5及びステップS10〜S11と同じ動作を行う。
次に、タイマー11の経過時間が所定の時間(例えば、5分)を経過しているか否かを判定する(ステップS16)。制御手段7は、機器管理手段8に対してタイマー11の経過時間を読み出す旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11から取得した経過時間を入力信号として取得する。制御手段7は、経過時間が所定の時間を経過しているとき(ステップS16、Yes)、機器管理手段8に対してタイマー11を停止し、且つ経過時間をクリアする旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11の停止且つ経過時間のクリアを行う。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対してタイマー11の停止且つ経過時間のクリアを行った旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7はタイマー11の起動情報を停止中に更新する(ステップS13)。
一方、経過時間が所定の時間を経過していないとき(ステップS16、No)、再度、無線タグ検出手段4によるRFIDタグ22の検出を行う(ステップS1)。
次に、図11において、制御手段7は、機器管理手段8に対して窓等のロックを開錠する旨の信号を送出し、機器管理手段8がロック機器14を制御して窓等のロックを開錠する。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対してロックを開錠した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、ロック情報を開錠中に更新する。また、窓等を開放する旨の信号を送出することにより、機器管理手段8が開放機器13を制御して窓等を開放して車内の温度調節を行う。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対して開放した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、開閉情報を開放中に更新する(ステップS17)。ここで、再度、無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出して、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在するか否かを検出する(ステップS1)。
以降、図8、図9及び図10に示すステップS2〜S5、ステップS10〜S11、ステップS13及びステップS16と同じ動作を行う。
次に、図12において、制御手段7は、機器管理手段8に対してライト15を点滅する旨の信号を送出し、機器管理手段8がライト15を点滅させる。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対して点滅した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、ライト情報を点滅中に更新する。また、クラクション16を鳴動する旨の信号を送出し、機器管理手段8がクラクション16を鳴動させる。そうすると、機器管理手段8は、制御手段7に対して鳴動した旨の信号を出力信号として送出し、制御手段7は、クラクション情報を鳴動中に更新する。(ステップS18)。ここで、再度、無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出して、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在するか否かを検出する(ステップS1)。ステップS18は、車内の温度調節を行う搭載機器が故障等により起動しない場合等があると考えられるため、外部へ救助を求めるためのものである。
以降、図8、図9及び図10に示すステップS2〜S5、ステップS10〜S11、ステップS13及びステップS16と同じ動作を行う。
次に、図13において、制御手段7は、機器管理手段8に対してカメラ17で撮影する旨の信号を送出し、機器管理手段8がカメラ17を制御して取得した映像情報を入力信号として取得する。また、マイクロホン18で録音する旨の信号を送出し、機器管理手段8がマイクロホン18を制御して取得した音声情報を入力信号として取得する。加えて、GPS機器19で位置情報を取得する旨の信号を送出し、機器管理手段8がGPS機器19を制御して取得した現在地情報を入力信号として取得する(ステップS19)。
次に、機器管理手段8に対して情報通信機器20で測定温度、RFIDタグ22の識別子、車内の映像情報、音声情報及び現在地情報を予め制御手段7に設定された通知先に送信する旨の信号を送出し、機器管理手段8が情報通信機器20に各種情報を設定して、情報通信機器20が通知先に送信する(ステップS20)。通知先が複数設定されているときは、送信処理を全ての通知先に対して行う。なお、予め通知先が設定されていないときは、警察及び消防を通知先として通知する。ここで、再度、無線タグ検出手段4に対して制御信号を送出して、通信可能範囲内にRFIDタグ22が存在するか否かを検出する(ステップS1)。ステップS20は、車両の周囲に救助者が存在しない場合等があると考えられるため、予め設定された通知先へ、車内が温度上昇による異常環境であることを通知し、救助を求めるためのものである。
以降、図8に示すステップS2〜S5と同じ動作を行う。
次に、図14に示すフローチャートを用いて、制御手段7が搭載機器の起動状態を初期設定に戻す処理について説明する。
制御手段7は、管理するクラクション情報が鳴動中であるか否かを判定し(ステップS21)、鳴動中であれば(ステップS21、Yes)、機器管理手段8に対してクラクション16を停止する旨の信号を送出して、機器管理手段8がクラクション16を制御して鳴動を停止する。また、制御手段7は、クラクション情報を停止中に更新する(ステップS22)。一方、鳴動中でなければ(ステップS21、No)、何も処理を行わない。
次に、制御手段7は、管理するライト情報が点滅中であるか否かを判定し(ステップS23)、点滅中であれば(ステップS23、Yes)、機器管理手段8に対してライト15を停止する旨の信号を送出して、機器管理手段8がライト15を制御して点滅を停止する。また、制御手段7は、ライト情報を停止中に更新する(ステップS24)。一方、点滅中でなければ(ステップS23、No)、何も処理は行わない。
次に、制御手段7は、管理する開閉情報が開放中であるか否かを判定し(ステップS25)、開放中であれば(ステップS25、Yes)、機器管理手段8に対して窓等を閉鎖する旨の信号を送出して、機器管理手段8が開閉機器13を制御して閉鎖する。また、制御手段7は、開閉情報を閉鎖中に更新する(ステップS26)。一方、開放中でなければ(ステップS25、No)、何も処理は行わない。
次に、制御手段7は、管理するロック情報が開錠中であるか否かを判定し(ステップS27)、開錠中であれば(ステップS27、Yes)、機器管理手段8に対して窓等を施錠する旨の信号を送出して、機器管理手段8がロック機器14を制御して施錠する。また、制御手段7は、ロック情報を施錠中に更新する(ステップS28)。一方、開錠中でなければ(ステップS27、No)、何も処理は行わない。
次に、制御手段7は、管理するエアコン12の起動情報が起動中であるか否かを判定し(ステップS29)、起動中であれば(ステップS29、Yes)、機器管理手段8に対してエアコン12を停止する旨の信号を送出して、機器管理手段8がエアコン12を制御して停止する。また、制御手段7は、エアコン12の起動情報を停止中に更新する(ステップS30)。一方、起動中でなければ(ステップS29、No)、何も処理は行わない。
次に、制御手段7は、管理するエンジン制御機器21の起動情報が起動中であるか否かを判定し(ステップS31)、起動中であれば(ステップS31、Yes)、機器管理手段8に対してエンジンを停止する旨の信号を送出して、機器管理手段8がエンジン制御機器21を制御してエンジンを停止する。また、制御手段7は、エンジンの起動情報を停止中に更新する(ステップS32)。一方、起動中でなければ(ステップS31、No)、何も処理は行わない。
次に、制御手段7は、管理するタイマー11の起動情報が起動中であるか否かを判定し(ステップS33)、起動中であれば(ステップS33、Yes)、機器管理手段8に対してタイマー11を停止し、且つ経過時間をクリアする旨の信号を送出し、機器管理手段8がタイマー11の停止且つ経過時間のクリアを行う。また、制御手段7は、タイマー11の起動情報を停止中に更新する(ステップS34)。一方、起動中でなければ、何も処理は行わない。
以上のように本発明の実施の形態1の車両用制御システム1によれば、幼児等が車内に放置されても、幼児等に保持させたRFIDタグ22の識別子を無線タグ検出手段4が検出し、且つ車内の温度に異常があれば、制御手段7が機器管理手段8を制御することで、車内の温度上昇に起因して発生する人身事故を防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、車両用制御システムに車両用制御装置を組み込んだ携帯電話を備えた場合を例として説明する。
図15に示すように、本発明の実施の形態2の車両用制御システム1は、携帯電話23、車両側装置3及びRFIDタグ22から構成されている。ここで、携帯電話23及び車両側装置3は、自動車等の車両に備えられているものとする。
携帯電話23は、車両用制御装置2、カメラ17、マイクロホン18、GPS機器19及び情報通信機器20から構成されている。
車両用制御装置2は、無線タグ検出手段4、入力手段5、表示手段6及び制御手段7から構成されている。また、車両側装置3は、機器管理手段8、車速センサ9、温度センサ10、タイマー11、エアコン12、開閉機器13、ロック機器14、ライト15、クラクション16及びエンジン制御機器21から構成されている。
一方、車内に存在する幼児等の物体(図示せず)は、RFIDタグ22を保持している。
本実施の形態2は、実施の形態1と異なり、無線タグ検出手段4、入力手段5、表示手段6、制御手段7、カメラ17、マイクロホン18、GPS機器19及び情報通信機器20が携帯電話23に組み込まれている。なお、入力手段5は、携帯電話23の操作ボタン等であり、表示手段6は、携帯電話23のディスプレイ等である。
次に、図13に示すフローチャートを用いて、本実施の形態2の車両用制御装置2の動作について説明する。
本実施の形態2において、入力手段5と表示手段6を用いて制御手段7にRFIDタグ22の識別子、異常温度、異常回避のための処理を行うまでの時間及び無線通信により通知を行う通知先を設定する方法、さらに搭載機器の起動状態を初期設定に戻す処理を行った回数により、処理を終了する方法については上記実施の形態1と同様である。よって、重複した説明は省略する。
本実施の形態2では、上記実施の形態1と異なり、以下のように動作を行う。
図13において、制御手段7は、カメラ17に対して撮影する旨の信号を送出し、カメラ17が撮影した映像情報を入力信号として取得する。また、マイクロホン18に対して録音する旨の信号を送出し、マイクロホン18が録音した音声情報を入力信号として取得する。加えて、GPS機器19に対して位置情報を取得する旨の信号を送出し、GPS機器19が取得した現在地情報を入力信号として取得する(ステップS19)。
次に、制御手段7は、情報通信機器20に対して測定温度、RFIDタグ22の識別子、車内の映像情報、音声情報及び現在地情報を予め制御手段7に設定された通知先に送信する旨の信号を送出し、情報通信機器20が通知先に各種情報を送信する(ステップS20)。通知先が複数設定されているとき及び予め通知先が設定されていないときは、上記実施の形態1と同様に処理を行う。
以上のように本発明の実施の形態2の車両用制御システム1によれば、携帯電話23は、車両側装置3と連携し、且つ携帯電話23内に元々組み込まれているカメラ17、マイクロホン18、GPS機器19及び情報通信機器20の搭載機器を活用することで、幼児等が車内に放置されたときに、幼児等に保持させたRFIDタグ22の識別子を無線タグ検出手段4が検出し、且つ車内の温度が異常であれば、制御手段7が携帯電話23の搭載機器と車両側装置3の搭載機器を制御することで、車内の温度上昇に起因して発生する人身事故を防止することができる。
なお、本発明は、携帯電話以外のカーナビゲーション等の電子機器でも実施できる。この場合、カーナビゲーションが使用しているGPS機能や音声入力機能を利用することができる。
なお、上記した各実施の形態では、車内の温度上昇に起因して発生する人身事故を防止する場合について説明したが、人物ばかりでなく、愛玩動物、物品等についても同様にして事故を防止することができる。例えば、物品が、ライターやスプレー缶等の場合、温度上昇に起因して破裂し、車両火災を招いたり、車内を汚したりするおそれがある。また、物品が、プラスチック製品等の場合、温度上昇に起因して変形するおそれがある。本発明の車両用制御システムによれば、このような物品に備えた無線タグを検出し、破裂又は変形を未然に防止することができる。
以上のように、本発明にかかる車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器は、人物の着座位置等や、着座した人物の体重等の影響を受けることなく、人身事故等を十分に防止することができるという効果を有し、車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器等として有用である。
本発明の実施の形態1における車両用制御システムの構成を示すブロック図 車両用制御装置の設定項目の画面例を示す図 車両用制御装置のRFIDタグ識別子登録の画面例を示す図 車両用制御装置のRFIDタグ識別子新規登録の画面例を示す図 車両用制御装置の温度設定の画面例を示す図 車両用制御装置の時間設定の画面例を示す図 車両用制御装置の通知先設定の画面例を示す図 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1及び実施の形態2における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における車両用制御システムの処理手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における車両用制御システムの構成を示すブロック図
符号の説明
1 車両用制御システム
2 車両用制御装置
3 車両側装置
4 無線タグ検出手段
5 入力手段
6 表示手段
7 制御手段
8 機器管理手段
9 車速センサ
10 温度センサ
11 タイマー
12 エアコン
13 開閉機器
14 ロック機器
15 ライト
16 クラクション
17 カメラ
18 マイクロホン
19 GPS機器
20 情報通信機器
21 エンジン制御機器
22 RFIDタグ
23 携帯電話
61 メニュー画面

Claims (20)

  1. 無線通信機能を備えた無線タグを検出する無線タグ検出手段と、
    車両に備えた搭載機器を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記搭載機器から得られる車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 外部から前記制御手段の制御動作内容を設定する入力手段と、
    前記入力手段にて前記制御手段に設定された前記制御動作内容を表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記無線タグ検出手段にて検出した無線タグが前記入力手段にて予め設定された識別子を持つ無線タグと一致する場合に、前記車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御することを特徴とする請求項2記載の車両用制御装置。
  4. 前記車両管理情報が車内の測定温度情報であり、
    前記制御手段は、前記測定温度情報の測定温度が予め設定された温度を超えているか否かを判定し、前記温度を超えているときに前記搭載機器を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記搭載機器を予め設定された時間の経過後に制御を開始することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用制御装置。
  6. 前記搭載機器は、車内の温度を調節する空調手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  7. 前記搭載機器は、車両に備えた窓、サンルーフ又はドアを開閉する開閉手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  8. 前記搭載機器は、光を発する発光手段又は音を発する鳴動手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  9. 前記搭載機器は、無線通信機能を備えた情報通信手段を有し、
    前記制御手段は、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記車両管理情報を前記情報通信手段にて予め設定された通知先へ通知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  10. 前記搭載機器は、車内の音声を録音する録音手段又は車内の映像を撮影する撮影手段を有し、
    前記制御手段は、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記録音手段又は前記撮影手段にて記録した前記車内の音声情報又は映像情報を、予め設定された通知先へ通知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  11. 前記搭載機器は、車両の現在地情報を取得する位置情報取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記車内に異常があるとの判定がなされたときに、前記位置情報取得手段にて取得した車両の現在地情報を、予め設定された通知先へ通知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用制御装置。
  12. 無線通信機能を備え、物体に保持される無線タグと、
    車両に備えられる車両用制御装置とを有しており、
    前記車両用制御装置は、前記無線タグを検出する無線タグ検出手段と、
    車両に備えた搭載機器を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記搭載機器から得られる車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御することを特徴とする車両用制御システム。
  13. 無線通信機能を備えた無線タグの検出有無情報を読み出すステップと、
    車両に備えた搭載機器から車両管理情報を読み出すステップと、
    前記無線タグの検出有無情報と前記車両管理情報とに基づき、車内に異常があるか否かを判定するステップと、
    前記異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御するステップとを有することを特徴とする車両用制御方法。
  14. 外部から前記制御の動作内容を設定するステップと、
    設定された前記制御の動作内容を表示するステップとを有することを特徴とする請求項13記載の車両用制御方法。
  15. 検出された前記無線タグが予め設定された識別子を持つ無線タグと一致する場合に、前記車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記搭載機器を制御することを特徴とする請求項13又は14記載の車両用制御方法。
  16. 前記車両管理情報が車内の測定温度情報であり、前記測定温度情報の測定温度が予め設定された温度を超えているか否かを判定し、前記温度を超えているときに前記搭載機器を制御することを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載の車両用制御方法。
  17. 前記搭載機器を予め設定された時間の経過後に制御するステップを有することを特徴とする請求項13乃至16のいずれかに記載の車両用制御方法。
  18. 請求項1乃至11のいずれかに記載の車両用制御装置を有する電子機器。
  19. 前記電子機器が携帯電話であることを特徴とする請求項18記載の電子機器。
  20. 第1の搭載機器を有する車両側装置と組み合わせて用いる携帯電話であって、
    前記携帯電話は、無線通信機能を備えた無線タグを検出する無線タグ検出手段と、
    前記第1の搭載機器を制御する制御手段と、
    外部から前記制御手段の制御動作内容を設定する入力手段と、
    前記入力手段にて前記制御手段に設定された制御動作内容を表示する表示手段と、
    前記第1の搭載機器と異なる第2の搭載機器とを有しており、
    前記制御手段は、前記入力手段にて入力された前記制御動作内容を前記表示手段に表示するとともに、前記無線タグ検出手段による前記無線タグの検出有無情報と前記第1の搭載機器及び前記第2の搭載機器の少なくとも一方から得られる車両管理情報にて車内に異常があるか否かを判定し、異常があるとの判定がなされたときに、前記第1の搭載機器及び前記第2の搭載機器の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項19記載の電子機器。

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