JP2002160517A - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JP2002160517A
JP2002160517A JP2000358036A JP2000358036A JP2002160517A JP 2002160517 A JP2002160517 A JP 2002160517A JP 2000358036 A JP2000358036 A JP 2000358036A JP 2000358036 A JP2000358036 A JP 2000358036A JP 2002160517 A JP2002160517 A JP 2002160517A
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air
ventilation
opening
vehicle
movable roof
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JP2000358036A
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English (en)
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Takeshi Yoshinori
毅 義則
Shinji Aoki
青木  新治
Yuji Honda
祐次 本田
Hitoshi Ninomiya
斎 二宮
Takashi Tanaka
尚 田中
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Shinji Iwama
岩間  伸治
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車中に車室9内が高温となったら自動的に
換気を行なうと共に、車室9内前方や天井付近の換気を
効率よく行なう。 【解決手段】 制御装置30は、駐車中に温度センサ4
0で検出される車室9内の空気温度が所定温度以上に達
している間、開閉機構50を作動させてサンルーフ2を
開け、送風ファン5を作動させて車室9内の換気を行な
う。これにより、駐車中に車室9内が高温となったら自
動的に換気が行なわれるうえ、前席頭上やルーフ3中央
付近に設けられたサンルーフ2から、送風ファン5を用
いて車室9内の熱気を排出するため、換気が効率よく行
なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンルーフ等の可
動ルーフ付き車両において、炎天下における長時間駐車
等での車室内の温度上昇を抑制する車両用換気装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車等の車両の駐車では、盗難
防止のためにサンルーフや窓ガラス等の開口部は閉じ
て、ドアをロックして放置することが行われており、こ
の駐車の際に夏季や熱帯地方等の炎天下では車室内の温
度が急速に上昇して高温となる。
【0003】このような駐車中の車室内の換気を行なう
従来技術として、車両の窓枠と窓ガラスとの間に太陽電
池で駆動する小型換気扇を挟み込んでおいたり、リヤ側
のCピラーに換気扇を設けたり、リヤトレイやトランク
ルーム内に換気装置を設け、ルーフ等に設けた太陽電池
で駆動して車室内を換気するもの等がある。
【0004】また、サンルーフを利用したものでは、実
開平5−63919号公報に車室内が高温になったらサ
ンルーフを開放する安全装置が示され、実開平6−27
229号公報にはルーフの開口内にルーフキャリヤから
換気扇を垂らしてサンルーフで挟み込み、ルーフキャリ
ヤ上に設けた太陽電池で換気扇を駆動して車室内を換気
するものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、窓やCピラー
に取り付けた換気扇では能力が不足しがちであり、リヤ
トレイやトランクルーム内に設けた換気装置では、車室
内前方のダッシュボードや前席シート面から立ち昇って
天井にこもっている熱気の排出が難しいという問題点が
ある。それは、サンルーフを開放しても自然換気では熱
気を確実に排出することは難しい。
【0006】先願のようにサンルーフに換気扇をセット
して、強制換気を行なうのが最も換気効果が期待される
が、窓に取り付ける換気扇と同様で、駐車する時にその
都度駐車中に車室内温度が高温になることを使用者が予
測して、駐車時に換気扇をセットする作業を行なってお
く必要があるという問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成さ
れたものであり、駐車中に車室内が高温となったら自動
的に換気を行なうと共に、車室内前方や天井付近の換気
を効率よく行なう車両用換気装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。
【0009】請求項1記載の発明では、制御装置(3
0)は、駐車中に温度検出手段(40)で検出される車
室(9)内の空気温度が所定値以上に高い場合に、開閉
機構(50)を作動させて可動ルーフ(2)を開けると
共に、送風手段(5)を作動させて開口部より車室
(9)内の空気を排出し、車室(9)内の換気を行なう
ことを特徴とする。
【0010】これにより、駐車中に車室内が高温となっ
たら自動的に換気が行なわれるうえ、前席頭上やルーフ
中央付近に設けられた可動ルーフから、送風手段を用い
て車室内の熱気を排出するため、換気が効率よく行なわ
れる。
【0011】請求項2記載の発明では、車室(9)内を
空気清浄する空気清浄器と本体部(1)を兼用したこと
を特徴とする。
【0012】これにより、従来の車両用換気装置は使用
頻度が少なかったが、乗車中でも可動ルーフを閉じてい
る時には空気清浄器として作動でき、使用頻度の高い装
置となるうえ、車室内を快適にすることができる。
【0013】請求項3記載の発明では、本体部(1)内
に設けた通過空気を清浄するフィルタ(7)の空気上流
側に、換気時に開口部と連通して車室(9)内の空気を
排出する換気吹出口(6)を開口したことを特徴とす
る。
【0014】これにより、換気時には通風抵抗の少ない
換気吹出口からスムーズに熱気の排出が行われるうえ、
排出する空気で不必要に空気清浄用のフィルタを汚すこ
とがない。
【0015】請求項4記載の発明では、換気吹出口
(6)を可動ルーフ(2)側に設け、可動ルーフ(2)
の開閉により換気吹出口(6)の開閉を行なうことを特
徴とする。
【0016】これにより、簡単な構造で可動ルーフの開
閉と連動した換気吹出口の開閉構造が作れる。
【0017】請求項5記載の発明では、本体部(1)に
設けられた車室(9)内の空気を吸い込む吸込口(4)
の位置を、可動ルーフ(2)の開閉に応動して移動させ
たことを特徴とする。
【0018】これにより、簡単な構造で可動ルーフの開
閉と連動した吸込口の可動機構が作れる。
【0019】請求項6記載の発明では、可動ルーフ
(2)が開くことに応動して、換気時に車室(9)内の
空気を排出する換気吹出口(6)と対向する位置に吸込
口(4)を移動させたことを特徴とする。
【0020】これにより、換気時の空気吹出方向に対応
した吸込口位置となり、スムーズな風流れとできる。
【0021】請求項7記載の発明では、清浄空気を吹き
出す吹出口(8)部分を、可動ルーフ(2)の開閉に応
動して移動させたことを特徴とする。
【0022】これにより、簡単な構造で可動ルーフの開
閉と連動した吹出口の可動機構が作れる。
【0023】請求項8記載の発明では、可動ルーフ
(2)が開くことに応動して、可動ルーフ(2)の開口
部側へ吹出口(8)を移動させたことを特徴とする。
【0024】これにより、可動ルーフを閉じている時は
可動ルーフの開口に掛らない位置に本体部を設置して、
可動ルーフを開けた時にのみ吹出口が可動ルーフの開口
内にせり出して、車外へスムーズに空気を吹き出す構造
とできる。
【0025】請求項9記載の発明では、本体部(1)
を、可動ルーフ(2)の開閉に応動して移動させたこと
を特徴とする。
【0026】これにより、簡単な構造で可動ルーフの開
閉と連動した本体部の可動機構が作れる。
【0027】請求項10記載の発明では、可動ルーフ
(2)が開くことに応動して、換気吹出口(6)からの
空気吹き出し方向が可動ルーフ(2)の開口部中央付近
へ向くように本体部(1)を傾斜させたことを特徴とす
る。
【0028】これにより、換気時に本体部が傾斜して、
車外へスムーズに空気を吹き出す構造とできる。
【0029】請求項11記載の発明では、換気時に空気
を排出する換気吹出口(6)を可動ルーフ(2)側に設
け、本体部(1)に通過空気を清浄するフィルタ(7)
を設けると共に、フィルタ(7)を通過した清浄空気を
吹き出す吹出口(8)を換気吹出口(6)の下方に配置
し、且つ可動ルーフ(2)に一端を固定したスライドド
ア(27)を設け、可動ルーフ(2)の開閉動作に応じ
てスライドドア(27)を摺動させて換気吹出口(6)
と吹出口(8)との開閉を切り換えることを特徴とす
る。
【0030】これにより、簡単な構造で可動ルーフの開
閉と連動した換気時と空気清浄時との吹出口の切換構造
が作れ、換気時には通風抵抗の少ない換気吹出口からス
ムーズに熱気の排出が行われるうえ、フィルタ側への空
気流はスライドドアで遮断されるため、排出する空気で
不必要に空気清浄用のフィルタを汚すことがない。
【0031】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を、図面
に基づき説明する。
【0033】(第1実施形態)第1の実施形態を図1〜
4を用いて説明する。図1は車両用換気装置1とルーフ
3の断面構造図であり、(a)はサンルーフ(可動ルー
フ)2を閉じた状態、(b)はサンルーフ2を開けた状
態を示す。
【0034】車両用換気装置1は、サンルーフ2を備え
た車両において、サンルーフ2近傍の車室9内天井に設
置される。図1ではサンルーフ2の車両前方側に取り付
けられている。
【0035】車両用換気装置の本体部1には空気清浄器
を用いており、前席の頭上付近に車室9内の空気を取り
込む吸込口4が設けられている。本体部1の内部には、
空気を吸引して加圧するための送風手段としての送風フ
ァン(&モータ)5と、通過空気を浄化するフィルタ7
とが配置され、吹出口8から清浄空気が吹出される。
【0036】このように、従来の車両用換気装置は使用
頻度が少なかったが、乗車中でもサンルーフ2を閉じて
いる時には空気清浄器として作動でき、使用頻度の高い
装置となるうえ、車室内を快適にすることができる。
【0037】また、本体部1のサンルーフ側となる上面
で、かつフィルタ7の手前には、換気時に空気を吹き出
す換気吹出口6が設けられていて、サンルーフ2の開口
部に連通しているが、図1(a)示すようにサンルーフ
2が蓋となり、サンルーフ2の開閉に合せて換気吹出口
6が開閉される。
【0038】このように、簡単な構造でサンルーフ2の
開閉と連動した換気吹出口6の開閉構造が作れる。
【0039】また、図1(b)示すようにサンルーフ2
を開けて換気する時には、通風抵抗の少ない換気吹出口
6からスムーズに熱気の排出が行われるうえ、排出する
空気で不必要に空気清浄用のフィルタ7を汚すことがな
い。
【0040】次に、本実施形態での換気時の作動につい
て説明する。
【0041】図2は換気に関する制御の機能ブロック図
である。制御装置30は、車両の空調装置に備えられた
車室9内の空気温度を検出する温度センサ等の温度検出
手段40を用いて、駐車中も車室9内の空気温度の検知
を行なっている。
【0042】そして、その温度センサ40から検出され
る車室9内の空気温度が、所定値以上に達したら開閉機
構50を作動させてサンルーフ2を開け、所定値以上に
ある間送風ファン5を作動させて車室9内の換気を行な
う。
【0043】但し、この時のサンルーフ2の開度は、盗
難者や車外から異物(例えば落葉等)が車室9内に侵入
しないよう、換気に必要なだけとする。
【0044】そして、車室9内の空気温度が所定値以下
に下がったら、送風ファン5を停止し開閉機構50を作
動させてサンルーフ2を閉じる。
【0045】これにより、駐車中に車室9内が高温とな
ったら自動的に換気が行なわれるうえ、前席頭上やルー
フ3の中央付近に設けられたサンルーフ2から、送風フ
ァン5を用いて車室9内の熱気を排出するため、換気が
効率よく行なわれる。
【0046】また、駐車中の換気に限らず、乗車中にサ
ンルーフ2を開けた状態で送風ファン5を作動させて、
車室9内のタバコの煙等を排出するのに用いてもよい。
【0047】図3は図1の変形例で、図1のサンルーフ
2がチルト動作で開いたのに対して、スライド動作で開
くサンルーフ2に対応した例であり、サンルーフ2を開
いて換気している状態を示す。
【0048】また、図4も図1の変形例で、サンルーフ
2の車両後方側に取り付けた例であり、(a)はサンル
ーフ2を閉じた状態、(b)はサンルーフ2を開けた状
態を示す。サンルーフ2がチルト動作で開く場合、車両
後方側の方が換気吹出口6が大きく開放されるため、よ
り換気がスムーズに行なわれる。
【0049】(第2実施形態)第2の実施形態を図5〜
7を用いて説明する。なお、図5は車両用換気装置1と
ルーフ3の断面構造図である。第1実施形態と異なる点
は、車室9内の空気を吸い込む吸込口4部分を、サンル
ーフ2の開閉により移動させている。
【0050】具体的には、換気吹出口6を開閉するドア
23を設け、サンルーフ2の開口枠に設けた固定部21
にヒンジ固定すると共に、バネ等の伸縮部材22で係合
されている。また、移動壁面4aを持った吸込口4部分
は、25aを支点とした連結材25の一端に係合され、
連結材25の他端は、連結材24を介してドア23に係
合されている。他の部分の構成は第1実施形態と同様で
ある。
【0051】作動を説明すると、図5(a)のサンルー
フ2を閉じた状態では、送風ファン5にて吸込口4から
吸込まれた空気は、フィルタ7を通って吹出口8から吹
き出され、空気清浄器として機能する。この時、サンル
ーフ2によってドア23が押え込まれ、換気吹出口6は
ドア23で閉じられることで空気洩れを少なくできる。
【0052】図5(b)のようにサンルーフ2を開ける
と、伸縮部材22によってドア23が引き上げられて換
気吹出口6が開口すると共に、ドア23に係合した連結
材24、25の動きによって吸込口4部分を下方へ移動
させる。そして、送風ファン5にて吸込口4から吸込ま
れた車室9内の空気は、換気吹出口6から車外へ排出さ
れる。
【0053】このように、簡単な構造でサンルーフ2の
開閉と連動した吸込口4の可動機構が作れると共に、換
気時の空気吹出方向に対応した吸込口4の位置となり、
スムーズな風流れとできる。
【0054】図6、7は図5の変形例であり、図6はド
ア23をなくして可動連結材23aとして構造を簡易に
したものである。図7はスライド動作で開くサンルーフ
2に対応した例であり可動連結材23bを追加してい
る。いずれも、サンルーフ2を開いて換気している状態
を示す。
【0055】(第3実施形態)第3の実施形態を図8、
9を用いて説明する。なお、図8は車両用換気装置1と
ルーフ3の断面構造図である。第1実施形態と異なる点
は、吹出口8部分をサンルーフ2の開閉により移動させ
ている。
【0056】具体的には、サンルーフ2の開口枠に設け
た固定部21に可動連結材23aをヒンジ固定すると共
に、バネ等の伸縮部材22で係合されている。また、吹
出口8部分は、蛇腹状の可動通風路8aを設けると共
に、連結材24を介して先の可動連結材23aに係合さ
れている。他の部分の構成は第1実施形態と同様であ
る。
【0057】作動を説明すると、図8(a)のサンルー
フ2を閉じた状態では、送風ファン5にて吸込口4から
吸込まれた空気は、フィルタ7を通って吹出口8から吹
き出され、空気清浄器として機能する。この時、サンル
ーフ2によって可動連結材23aが押え込まれ、吹出口
8は車室9内に空気を吹き出す。
【0058】図8(b)のようにサンルーフ2を開ける
と、伸縮部材22によって可動連結材23aが引き上げ
られ、係合した連結材24の動きによって吹出口8部分
がサンルーフ2の開口方向へせり出す。そして、送風フ
ァン5にて吸込口4から吸込まれた車室9内の空気は、
吹出口8から車外へ排出される。
【0059】このように、簡単な構造でサンルーフ2の
開閉と連動した吹出口8の可動機構が作れると共に、サ
ンルーフ2を閉じている時はサンルーフ2の開口に掛ら
ない位置に本体部1を設置して、サンルーフ2を開けた
時にのみ吹出口8がサンルーフ2の開口内にせり出し
て、車外へスムーズに空気を吹き出す構造とできる。
【0060】図9は図8の変形例で車両後方側に設置し
たものであり、サンルーフ2を開いて換気している状態
を示す。
【0061】なお、上述の実施形態では車両用換気装置
の本体部1に空気清浄器を用いているが、空気清浄フィ
ルタ7のない換気機能だけのもので構成してもよい。
【0062】(第4実施形態)第4の実施形態を図10
〜12を用いて説明する。なお、図10は車両用換気装
置本体部1の構造図であり、(a)は平面図、(b)は
正面断面図、(c)は側面図を示す。図11はルーフへ
の取付構造図であり、第1実施形態と異なる点は、サン
ルーフ2と本体部1との間にヒンジ機構26を設けて本
体部1をサンルーフ2の開閉により移動させている。他
の部分の構成は第1実施形態と同様である。
【0063】作動を説明すると、図11(a)のサンル
ーフ2を閉じた状態では、ヒンジ機構26も閉じるよう
になっている。送風ファン5にて下面に設けた吸込口4
から吸込まれた空気は、両側面に設けられた空気清浄用
のフィルタ7と吹出口8を通って側方に吹き出され、空
気清浄器として機能する。この時、本体部1の上面に設
けられた換気空気吹出口6はサンルーフ2が蓋となって
閉じられている。
【0064】図11(b)のようにサンルーフ2を開け
ると、ヒンジ機構26も連動して開くようになってお
り、本体部1上面の換気空気吹出口6が開口すると共
に、本体部1が傾斜して換気空気吹出口6からの空気吹
出方向がサンルーフ2の開口中央方向を向くようになっ
ている。そして、送風ファン5にて吸込口4から吸込ま
れた車室9内の空気は、通風抵抗の少ない換気空気吹出
口6から車外へ排出される。
【0065】このように、簡単な構造でサンルーフ2の
開閉と連動した本体部1の可動機構が作れると共に、サ
ンルーフ2を開けた時には本体部1が傾斜して、車外へ
スムーズに換気空気を吹き出す構造とできる。
【0066】図12は図11の変形例で、スライド動作
で開くサンルーフ2に対応した例である。可動連結材2
3bを追加しており、サンルーフ2を開いて換気してい
る状態を示す。
【0067】なお、上述の実施形態では車両用換気装置
の本体部1に空気清浄器を用いているが、空気清浄フィ
ルタ7のない換気機能だけのもので構成してもよい。
【0068】(第5実施形態)第5の実施形態を図13
を用いて説明する。図13は車両用換気装置1とルーフ
3の断面構造図である。第1実施形態と異なる点は、可
動ルーフ2の開閉によりスライドドア27が上下方向に
摺動して、換気吹出口6と吹出口8との開閉を切り換え
ている。
【0069】具体的には、車両用換気装置としての空気
清浄器の本体部1は、サンルーフ2の開口内にせり出し
た状態でルーフ3に固定支持されている。そして、換気
時に空気を吹き出す換気吹出口6をサンルーフ2側に設
け、通過空気を清浄するフィルタ7とそのフィルタ7を
通過した清浄空気を吹き出す吹出口8を換気吹出口6の
下方に配置している。
【0070】また、樹脂板等でできたスライドドア27
を、サンルーフ2に一端を固定し、先の両吹出口の空気
上流側に略上下方向に摺動可能に設けている。
【0071】作動を説明すると、図13(a)のサンル
ーフ2を閉じた状態では、換気吹出口6はサンルーフ2
によって閉じられていると共に、サンルーフ2に一端を
固定しているスライドドア27は下方へ押し下げられ、
スライドドア27の上側に設けられた通風部27aが吹
出口8へと通じている。送風ファン5にて吸込口4から
吸込まれた空気は、その通風部27aとフィルタ7を通
って吹出口8から吹き出され、空気清浄器として車室9
内に清浄空気を吹き出す。
【0072】また、図13(b)のようにサンルーフ2
を開けると、サンルーフ2によって閉じられていた換気
吹出口6が開口すると共に、サンルーフ2に一端を固定
しているスライドドア27は上方へ引き上げられ、スラ
イドドア27の上側に設けられた通風部27aが換気吹
出口6へと通じ、スライドドア27の下側に設けられた
遮蔽部27bが吹出口8を閉じる。そして、送風ファン
5にて吸込口4から吸込んだ車室9内の空気は通風部2
7aを通って、換気装置として換気吹出口6から車外へ
排出される。
【0073】このように、簡単な構造でサンルーフ2の
開閉と連動した換気時と空気清浄時との吹出口の切換構
造が作れ、換気時には通風抵抗の少ない換気吹出口6か
らスムーズに熱気の排出が行われるうえ、フィルタ7側
への空気流はスライドドア27で遮断されるため、排出
する空気で不必要に空気清浄用のフィルタ7を汚すこと
がない。
【0074】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、本発明を乗員が乗る車室内に適用しているが、トラ
ックの荷物室等において、炎天下における長時間駐車等
での荷物室内の温度上昇を抑制したい場合に、可動ルー
フや送風ファン等を設けて本発明を適用してもよい。
【0075】また、上述の実施形態では、駐車中に温度
センサ40で検出される車室9内の空気温度が所定値以
上に高い場合に換気を行なっているが、例えば車両の空
調装置に備えられた車外の空気温度を検出する外気温度
センサ等の温度検出手段も用いて、駐車中に車外と車室
9内との空気温度差が所定値以上に高い場合に換気を行
なうようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車両用換気装置
とルーフの断面構造図である。
【図2】本発明の換気に関する制御の機能ブロック図で
ある。
【図3】第1実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図4】第1実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態における車両用換気装置
とルーフの断面構造図である。
【図6】第2実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図7】第2実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図8】本発明の第3実施形態における車両用換気装置
とルーフの断面構造図である。
【図9】第3実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図10】本発明の第4実施形態における車両用換気装
置本体部の構造図である。
【図11】本発明の第4実施形態におけるルーフへの取
付構造図である。
【図12】第4実施形態の変形例を示す断面構造図であ
る。
【図13】本発明の第5実施形態における車両用換気装
置とルーフの断面構造図である。
【符号の説明】
1 車両用換気装置(本体部) 2 サンルーフ(可動ルーフ) 3 ルーフ 4 吸込口 5 送風ファン(送風手段) 6 換気吹出口 7 フィルタ 8 吹出口 9 車室 27 スライドドア 30 制御装置 40 温度センサ(温度検出手段) 50 開閉機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 二宮 斎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 田中 尚 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 西沢 一敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 岩間 伸治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフ(3)に設けられた可動ル
    ーフ(2)と、 前記可動ルーフ(2)を開閉する開閉機構(50)と、 前記可動ルーフ(2)での開口部近傍に設けられた送風
    手段(5)と、 車室(9)内の空気温度を検出する温度検出手段(4
    0)と、 前記開閉機構(50)と前記送風手段(5)を作動させ
    て前記車室(9)内の換気動作を制御する制御装置(3
    0)とを備え、 前記制御装置(30)は、駐車中に前記温度検出手段
    (40)で検出される前記車室(9)内の空気温度が所
    定値以上に高い場合に、前記開閉機構(50)を作動さ
    せて前記可動ルーフ(2)を開けると共に、前記送風手
    段(5)を作動させて前記開口部より前記車室(9)内
    の空気を排出し、前記車室(9)内の換気を行なうこと
    を特徴とする車両用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記車室(9)内を空気清浄する空気清
    浄器と本体部(1)を兼用したことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記本体部(1)内に設けた通過空気を
    清浄するフィルタ(7)の空気上流側に、換気時に前記
    開口部と連通して前記車室(9)内の空気を排出する換
    気吹出口(6)を開口したことを特徴とする請求項2に
    記載の車両用換気装置。
  4. 【請求項4】 前記換気吹出口(6)を前記可動ルーフ
    (2)側に設け、前記可動ルーフ(2)の開閉により前
    記換気吹出口(6)の開閉を行なうことを特徴とする請
    求項3に記載の車両用換気装置。
  5. 【請求項5】 前記本体部(1)に設けられた前記車室
    (9)内の空気を吸い込む吸込口(4)の位置を、前記
    可動ルーフ(2)の開閉に応動して移動させたことを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用換気装
    置。
  6. 【請求項6】 前記可動ルーフ(2)が開くことに応動
    して、換気時に前記車室(9)内の空気を排出する前記
    換気吹出口(6)と対向する位置に前記吸込口(4)を
    移動させたことを特徴とする請求項5に記載の車両用換
    気装置。
  7. 【請求項7】 清浄空気を吹き出す吹出口(8)部分
    を、前記可動ルーフ(2)の開閉に応動して移動させた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両
    用換気装置。
  8. 【請求項8】 前記可動ルーフ(2)が開くことに応動
    して、前記可動ルーフ(2)の前記開口部側へ前記吹出
    口(8)を移動させたことを特徴とする請求項7に記載
    の車両用換気装置。
  9. 【請求項9】 前記本体部(1)を、前記可動ルーフ
    (2)の開閉に応動して移動させたことを特徴とする請
    求項2または請求項3に記載の車両用換気装置。
  10. 【請求項10】 前記可動ルーフ(2)が開くことに応
    動して、前記換気吹出口(6)からの空気吹き出し方向
    が前記可動ルーフ(2)の前記開口部中央付近へ向くよ
    うに前記本体部(1)を傾斜させたことを特徴とする請
    求項9に記載の車両用換気装置。
  11. 【請求項11】 換気時に空気を排出する換気吹出口
    (6)を前記可動ルーフ(2)側に設け、本体部(1)
    に通過空気を清浄するフィルタ(7)を設けると共に、
    前記フィルタ(7)を通過した清浄空気を吹き出す吹出
    口(8)を前記換気吹出口(6)の下方に配置し、且つ
    前記可動ルーフ(2)に一端を固定したスライドドア
    (27)を設け、前記可動ルーフ(2)の開閉動作に応
    じて前記スライドドア(27)を摺動させて前記換気吹
    出口(6)と前記吹出口(8)との開閉を切り換えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087888A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 車両用制御装置、車両用制御システム、車両用制御方法及び電子機器
KR101309191B1 (ko) * 2006-12-28 2013-09-23 한라비스테온공조 주식회사 차량의 실내 환기 제어장치
CN110466321A (zh) * 2019-07-30 2019-11-19 宁波悦坤智能科技有限公司 车辆新风净化系统

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